JPH06228521A - 熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および熱溶融型粘着剤組成物 - Google Patents
熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および熱溶融型粘着剤組成物Info
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- JPH06228521A JPH06228521A JP3468693A JP3468693A JPH06228521A JP H06228521 A JPH06228521 A JP H06228521A JP 3468693 A JP3468693 A JP 3468693A JP 3468693 A JP3468693 A JP 3468693A JP H06228521 A JPH06228521 A JP H06228521A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 貯蔵時の耐ブロッキング性に優れ、熱溶融工
程においてストレーナーが目詰まりすることがない熱溶
融型粘着剤組成物を提供する。 【構成】 スチレン含量35重量%、ブタジエン含量6
5重量%の、重量平均分子量12.5×104 の(スチ
レン−ブタジエン)系ブロック共重合体100重量部
と、エチレンビスステアリン酸アミド0.2重量部と、
C3 系石油樹脂150重量部と、パラフイン系軟化剤6
0重量部と、酸化防止剤1重量部とを配合してなる熱溶
融型粘着剤組成物。
程においてストレーナーが目詰まりすることがない熱溶
融型粘着剤組成物を提供する。 【構成】 スチレン含量35重量%、ブタジエン含量6
5重量%の、重量平均分子量12.5×104 の(スチ
レン−ブタジエン)系ブロック共重合体100重量部
と、エチレンビスステアリン酸アミド0.2重量部と、
C3 系石油樹脂150重量部と、パラフイン系軟化剤6
0重量部と、酸化防止剤1重量部とを配合してなる熱溶
融型粘着剤組成物。
Description
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は熱溶融型粘着剤用途に適
したブロック共重合体組成物および粘着剤組成物に関
し、詳しくは、貯蔵時のブロッキングが改良され、熱溶
融工程におけるストレーナーの目詰まりが無く、さら
に、透明性が良好な粘着剤用ブロック共重合体組成物お
よび粘着剤組成物に関する。
したブロック共重合体組成物および粘着剤組成物に関
し、詳しくは、貯蔵時のブロッキングが改良され、熱溶
融工程におけるストレーナーの目詰まりが無く、さら
に、透明性が良好な粘着剤用ブロック共重合体組成物お
よび粘着剤組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】熱溶融型粘着剤組成物のベースポリマー
には、(スチレン−イソプレン)系ブロック共重合体等
の(芳香族オレフイン−共役ジオレフイン)系ブロック
共重合体が使用されている。これらのブロック共重合体
は、それ自身が粘着性を有し、一時保管する時には、ブ
ロック共重合体同士が粘着し合う、いわゆるブロッキン
グが生じる。このため、種々のブロッキング防止剤を配
合することによるブロッキング防止方法が提案され、た
とえば、有機または無機系粉付け剤の付与(特開昭61
−101503号)、あるいは、高級脂肪酸またはその
塩の添加(特開昭56−136347号、特開昭59−
124829号)等が挙げられる。しかし、有機系又は
無機系粉付け剤を添加した場合には、熱溶融型粘着剤を
塗布する際に使用するメッシュサイズの細いストレーナ
ーが目詰まりを起こすことが多く、また、塗布後の粘着
剤には濁りが発生し、透明な製品を得ることができない
等の欠点があった。一方、高級脂肪酸またはその塩を混
合した場合には、ブロッキング防止効果が小さく、さら
に、多量に配合すると、粘着剤としての性能が低下する
等の改良すべき点があった。
には、(スチレン−イソプレン)系ブロック共重合体等
の(芳香族オレフイン−共役ジオレフイン)系ブロック
共重合体が使用されている。これらのブロック共重合体
は、それ自身が粘着性を有し、一時保管する時には、ブ
ロック共重合体同士が粘着し合う、いわゆるブロッキン
グが生じる。このため、種々のブロッキング防止剤を配
合することによるブロッキング防止方法が提案され、た
とえば、有機または無機系粉付け剤の付与(特開昭61
−101503号)、あるいは、高級脂肪酸またはその
塩の添加(特開昭56−136347号、特開昭59−
124829号)等が挙げられる。しかし、有機系又は
無機系粉付け剤を添加した場合には、熱溶融型粘着剤を
塗布する際に使用するメッシュサイズの細いストレーナ
ーが目詰まりを起こすことが多く、また、塗布後の粘着
剤には濁りが発生し、透明な製品を得ることができない
等の欠点があった。一方、高級脂肪酸またはその塩を混
合した場合には、ブロッキング防止効果が小さく、さら
に、多量に配合すると、粘着剤としての性能が低下する
等の改良すべき点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、貯蔵
時のブロッキングが改良され、さらに、粘着剤としての
性能が損われない熱溶融型粘着剤用途に適したブロック
共重合体組成物および粘着剤組成物を提供することにあ
る。そこで本発明者等はかかる目的を達成すべく鋭意研
究の結果、特定の温度範囲の融点を有する高級脂肪酸ア
ミドを使用することが有効であることを見出し、この知
見に基づき本発明を完成するに到った。
時のブロッキングが改良され、さらに、粘着剤としての
性能が損われない熱溶融型粘着剤用途に適したブロック
共重合体組成物および粘着剤組成物を提供することにあ
る。そこで本発明者等はかかる目的を達成すべく鋭意研
究の結果、特定の温度範囲の融点を有する高級脂肪酸ア
ミドを使用することが有効であることを見出し、この知
見に基づき本発明を完成するに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、以下(1)および(2)が提供される。 (1)芳香族モノオレフインと共役ジオレフインとから
誘導されたブロック共重合体(A)に、温度範囲70〜
200℃に融点を有する高級脂肪酸アミド(B)を配合
して成る熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物。 (2)請求項1の粘着剤用ブロック共重合体組成物10
0重量部および粘着付与樹脂20〜200重量部を含有
してなる熱溶融型粘着剤組成物。
ば、以下(1)および(2)が提供される。 (1)芳香族モノオレフインと共役ジオレフインとから
誘導されたブロック共重合体(A)に、温度範囲70〜
200℃に融点を有する高級脂肪酸アミド(B)を配合
して成る熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物。 (2)請求項1の粘着剤用ブロック共重合体組成物10
0重量部および粘着付与樹脂20〜200重量部を含有
してなる熱溶融型粘着剤組成物。
【0006】本発明の熱溶融型粘着剤用ブロック共重合
体組成物で、(A)成分として使用される芳香族モノオ
レフインと共役ジオレフインとから誘導されたブロック
共重合体は、粘接着剤の分野でベースポリマーとして一
般に使用されているものであれば特に限定されないが、
通常は一般式(S−I)n または(S−I)n-1 −Sま
たは(S−I)m −Xで表され(式中、Sは芳香族モノ
オレフイン重合体ブロック、Iは共役ジオレフイン重合
体ブロック、Xはカップリング剤の残基、nは2〜10
の整数、mは2〜4を表すものである。)、Sは実質的
に芳香族モノオレフインの重合体ブロック、Iは実質的
に共役ジオレフインの重合体ブロックである場合を含
む。ここで実質的にとは、相互に少量の他の共重合成分
に由来する結合単位を含んでいる場合、Iがブロックの
一端から他端にかけて共役ジオレフインに対する芳香族
モノオレフインの比率が漸増するように少量の芳香族モ
ノオレフイン単位を含有するテーパー型ブロックポリマ
ー、あるいはIの少なくとも一部が水素添加により変性
されている場合等を意味する。かかるブロック共重合体
は、芳香族モノオレフイン含有率10〜70重量%、好
ましくは10〜55重量%で、数平均分子量が2500
0〜500000、好ましくは40000〜20000
0である。
体組成物で、(A)成分として使用される芳香族モノオ
レフインと共役ジオレフインとから誘導されたブロック
共重合体は、粘接着剤の分野でベースポリマーとして一
般に使用されているものであれば特に限定されないが、
通常は一般式(S−I)n または(S−I)n-1 −Sま
たは(S−I)m −Xで表され(式中、Sは芳香族モノ
オレフイン重合体ブロック、Iは共役ジオレフイン重合
体ブロック、Xはカップリング剤の残基、nは2〜10
の整数、mは2〜4を表すものである。)、Sは実質的
に芳香族モノオレフインの重合体ブロック、Iは実質的
に共役ジオレフインの重合体ブロックである場合を含
む。ここで実質的にとは、相互に少量の他の共重合成分
に由来する結合単位を含んでいる場合、Iがブロックの
一端から他端にかけて共役ジオレフインに対する芳香族
モノオレフインの比率が漸増するように少量の芳香族モ
ノオレフイン単位を含有するテーパー型ブロックポリマ
ー、あるいはIの少なくとも一部が水素添加により変性
されている場合等を意味する。かかるブロック共重合体
は、芳香族モノオレフイン含有率10〜70重量%、好
ましくは10〜55重量%で、数平均分子量が2500
0〜500000、好ましくは40000〜20000
0である。
【0007】かかるブロック共重合体を構成する芳香族
モノオレフインの具体例としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン等が例示され、なかでもス
チレンが賞用される。また共役ジオレフインとしては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン等が例示される。なお、かかるブロック共重合体には
必要に応じて(S−I)型ブロック共重合体を適宜配合
してもよい。
モノオレフインの具体例としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン等が例示され、なかでもス
チレンが賞用される。また共役ジオレフインとしては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン等が例示される。なお、かかるブロック共重合体には
必要に応じて(S−I)型ブロック共重合体を適宜配合
してもよい。
【0008】これらのブロック共重合体はいずれも公知
であり、リチウム系開始剤を使用する公知の方法(例え
ば、特公昭43−17979号公報に記載の方法)に従
って製造される。また、これらのブロック共重合体の芳
香族モノオレフイン重合体ブロック(S)と共役ジオレ
フイン重合体ブロック(I)の割合は特に限定されない
が、通常は(S)/(I)=5/95〜50/50(重
量比)、好ましくは、10/90〜45/55(重量
比)である。
であり、リチウム系開始剤を使用する公知の方法(例え
ば、特公昭43−17979号公報に記載の方法)に従
って製造される。また、これらのブロック共重合体の芳
香族モノオレフイン重合体ブロック(S)と共役ジオレ
フイン重合体ブロック(I)の割合は特に限定されない
が、通常は(S)/(I)=5/95〜50/50(重
量比)、好ましくは、10/90〜45/55(重量
比)である。
【0009】本発明の熱溶融型粘着剤用ブロック共重合
体組成物で、(B)成分として使用される高級脂肪酸ア
ミドは、炭素数10以上を有する高級脂肪酸のアミドで
あって、温度範囲70〜200℃、好ましくは、85〜
185℃において融点を有するものである。かかる高級
脂肪酸アミドの具体例としては、ステアリン酸アミド、
オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、バルミチン酸ア
ミド、エルカ酸アミド、ベヘン酸アミド等の高級脂肪酸
モノアミド;メチレンビスステアリン酸アミド、エチレ
ンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸ア
ミド、エチレンビスラウリン酸アミド等の高級脂肪酸ビ
スアミド;N−ステアリルオレイン酸アミド、N−ステ
アリルエルカ酸アミド、N−ステアリルステアリン酸ア
ミド、N−オレイルステアリン酸アミド、ジステアリル
アジピン酸アミド等の複合型高級脂肪酸アミドが挙げら
れる。これらの中でもエチレンビスステアリン酸アミド
が好適である。
体組成物で、(B)成分として使用される高級脂肪酸ア
ミドは、炭素数10以上を有する高級脂肪酸のアミドで
あって、温度範囲70〜200℃、好ましくは、85〜
185℃において融点を有するものである。かかる高級
脂肪酸アミドの具体例としては、ステアリン酸アミド、
オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、バルミチン酸ア
ミド、エルカ酸アミド、ベヘン酸アミド等の高級脂肪酸
モノアミド;メチレンビスステアリン酸アミド、エチレ
ンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸ア
ミド、エチレンビスラウリン酸アミド等の高級脂肪酸ビ
スアミド;N−ステアリルオレイン酸アミド、N−ステ
アリルエルカ酸アミド、N−ステアリルステアリン酸ア
ミド、N−オレイルステアリン酸アミド、ジステアリル
アジピン酸アミド等の複合型高級脂肪酸アミドが挙げら
れる。これらの中でもエチレンビスステアリン酸アミド
が好適である。
【0010】また該高級脂肪酸アミドの融点は前記の範
囲に有するものである。融点が70℃未満のものを使用
すると、ブロック共重合体を加熱乾燥する際に融解し、
ブロッキングが生ずるので好ましくない。さらに、融点
が200℃を超えるものは、熱溶融型粘着剤を溶融塗工
する際にストレーナーが目詰まりするので好ましくな
い。
囲に有するものである。融点が70℃未満のものを使用
すると、ブロック共重合体を加熱乾燥する際に融解し、
ブロッキングが生ずるので好ましくない。さらに、融点
が200℃を超えるものは、熱溶融型粘着剤を溶融塗工
する際にストレーナーが目詰まりするので好ましくな
い。
【0011】本発明で使用する(A)成分の芳香族モノ
オレフインと共役ジオレフインとから誘導されたブロッ
ク共重合体と(B)成分の高級脂肪酸アミドとの配合割
合は適宜変量し得るが、通常は(A)成分100重量部
に対し(B)成分が0.05〜5重量部、好ましくは、
0.1〜3重量部である。(B)成分の配合量が0.0
5重量部未満では、該ブロック共重合体の貯蔵時のブロ
ッキング防止効果が充分でない。又、5重量部を超えて
添加すると、粘着剤としての粘着物性、特に保持力の低
下が著しい等の不都合が生ずるので好ましくない。
オレフインと共役ジオレフインとから誘導されたブロッ
ク共重合体と(B)成分の高級脂肪酸アミドとの配合割
合は適宜変量し得るが、通常は(A)成分100重量部
に対し(B)成分が0.05〜5重量部、好ましくは、
0.1〜3重量部である。(B)成分の配合量が0.0
5重量部未満では、該ブロック共重合体の貯蔵時のブロ
ッキング防止効果が充分でない。又、5重量部を超えて
添加すると、粘着剤としての粘着物性、特に保持力の低
下が著しい等の不都合が生ずるので好ましくない。
【0012】本発明の熱溶融型粘着剤用ブロック共重合
体組成物の製造方法は特に限定されないが、たとえば、
該ブロック共重合体と高級脂肪酸アミドとを、エクスパ
ンジョン式押出し乾燥機、1軸又は2軸押出し機、ベン
ト型押出し機、ヘンシエルミキサー、振動型コンベアー
等を用いて混合することにより製造することができる。
体組成物の製造方法は特に限定されないが、たとえば、
該ブロック共重合体と高級脂肪酸アミドとを、エクスパ
ンジョン式押出し乾燥機、1軸又は2軸押出し機、ベン
ト型押出し機、ヘンシエルミキサー、振動型コンベアー
等を用いて混合することにより製造することができる。
【0013】本発明の熱溶融型粘着剤組成物は本発明の
粘着剤用ブロック共重合体組成物及び粘着付与樹脂を含
有してなるものである。本発明で使用する粘着付与樹脂
としては従来公知のものが使用でき、特に限定されない
が、数平均分子量が300〜3000、JIS 環球法
による軟化点が60〜130℃のものが好ましく使用で
きる。具体的には、ロジン;不均化ロジン、二量化ロジ
ン等の変性ロジン類;グリコール、グリセリン、ペンタ
エリスリトール等の多価アルコールとロジン又は変性ロ
ジン類とのエステル化物;テルペン系樹脂;脂肪族系、
芳香族系、脂環族系もしくは脂肪族−芳香族共重合系の
炭化水素樹脂又はこれらの水素化物;フェノール樹脂;
クマロン−インデン樹脂などが挙げられる。特に好まし
い粘着付与樹脂は、本発明のブロック共重合体組成物と
相溶性のよい脂肪族系または脂肪族−芳香族共重合系の
炭化水素樹脂である。粘着付与樹脂の使用量は、ブロッ
ク共重合体組成物100重量部当り20〜200重量
部、好ましくは50〜150重量部である。
粘着剤用ブロック共重合体組成物及び粘着付与樹脂を含
有してなるものである。本発明で使用する粘着付与樹脂
としては従来公知のものが使用でき、特に限定されない
が、数平均分子量が300〜3000、JIS 環球法
による軟化点が60〜130℃のものが好ましく使用で
きる。具体的には、ロジン;不均化ロジン、二量化ロジ
ン等の変性ロジン類;グリコール、グリセリン、ペンタ
エリスリトール等の多価アルコールとロジン又は変性ロ
ジン類とのエステル化物;テルペン系樹脂;脂肪族系、
芳香族系、脂環族系もしくは脂肪族−芳香族共重合系の
炭化水素樹脂又はこれらの水素化物;フェノール樹脂;
クマロン−インデン樹脂などが挙げられる。特に好まし
い粘着付与樹脂は、本発明のブロック共重合体組成物と
相溶性のよい脂肪族系または脂肪族−芳香族共重合系の
炭化水素樹脂である。粘着付与樹脂の使用量は、ブロッ
ク共重合体組成物100重量部当り20〜200重量
部、好ましくは50〜150重量部である。
【0014】本発明の熱溶融型粘着剤組成物には、必要
に応じ軟化剤(可塑剤)、酸化防止剤、熱安定剤、紫外
線吸収剤、充填剤その他の配合剤を添加することができ
る。軟化剤としては粘着剤に使用されている従来公知の
芳香族系、パラフィン系又はナフテン系の伸展油(エク
ステンダーオイル);ポリブテン、ポリイソブチレンな
どの液状重合体などが使用できる。軟化剤の使用量は、
通常、粘着剤用ブロック共重合体組成物100重量部当
り100重量部以下である。
に応じ軟化剤(可塑剤)、酸化防止剤、熱安定剤、紫外
線吸収剤、充填剤その他の配合剤を添加することができ
る。軟化剤としては粘着剤に使用されている従来公知の
芳香族系、パラフィン系又はナフテン系の伸展油(エク
ステンダーオイル);ポリブテン、ポリイソブチレンな
どの液状重合体などが使用できる。軟化剤の使用量は、
通常、粘着剤用ブロック共重合体組成物100重量部当
り100重量部以下である。
【0015】酸化防止剤としては、2,6−ジ−ter
t−ブチル−p−クレゾール、ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノールなどのヒンダードフェノール系化
合物;ジラウリルチオプロピオネートなどのチオジカル
ボキシレートエステル類;トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイトなどの亜リン酸塩類などが単独であるいは混
合して使用される。
t−ブチル−p−クレゾール、ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノールなどのヒンダードフェノール系化
合物;ジラウリルチオプロピオネートなどのチオジカル
ボキシレートエステル類;トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイトなどの亜リン酸塩類などが単独であるいは混
合して使用される。
【0016】本発明の熱溶融型粘着剤用ブロック共重合
体組成物と粘着付与樹脂その他の各種添加剤とを混合す
る方法も特に制限はされない。その例として、各成分を
溶剤に溶解し均一に混合した後、溶剤を加熱等により除
去する方法、各成分をニーダー等で加熱溶融混合する方
法を示すことができる。
体組成物と粘着付与樹脂その他の各種添加剤とを混合す
る方法も特に制限はされない。その例として、各成分を
溶剤に溶解し均一に混合した後、溶剤を加熱等により除
去する方法、各成分をニーダー等で加熱溶融混合する方
法を示すことができる。
【0017】また、本発明の熱溶融型粘着剤組成物は、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンな
どに溶解して溶液型の粘着剤として、乳化剤を用いて水
に分散させたエマルジョン型の粘着剤としても使用する
ことができる。
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンな
どに溶解して溶液型の粘着剤として、乳化剤を用いて水
に分散させたエマルジョン型の粘着剤としても使用する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例、比較例及び参考例中の部及
び%はとくに断りのないかぎり重量基準である。また、
実施例における評価方法は以下のとおりである。 (1)耐ブロッキング性評価法 10×10cmのポリエチレン製袋中に、ブロック共重
合体50gを入れて6kgの重しを載せ、60℃のオー
ブン中に24時間入れた後、ブロック共重合体のペレッ
ト同士の互着の程度を目視にて判定する(判定 ○:ペ
レット同士の互着率10%以下、△:互着率20〜30
%、×:互着率50%以上)。 (2)透明性評価法 ダルトン混練機で混練した粘着剤組成物20gを50c
cビーカに取り、180℃オーブン中で溶解し、60分
後に透明度を判定する(判定 ○:透明、×:白濁)。
に説明する。なお、実施例、比較例及び参考例中の部及
び%はとくに断りのないかぎり重量基準である。また、
実施例における評価方法は以下のとおりである。 (1)耐ブロッキング性評価法 10×10cmのポリエチレン製袋中に、ブロック共重
合体50gを入れて6kgの重しを載せ、60℃のオー
ブン中に24時間入れた後、ブロック共重合体のペレッ
ト同士の互着の程度を目視にて判定する(判定 ○:ペ
レット同士の互着率10%以下、△:互着率20〜30
%、×:互着率50%以上)。 (2)透明性評価法 ダルトン混練機で混練した粘着剤組成物20gを50c
cビーカに取り、180℃オーブン中で溶解し、60分
後に透明度を判定する(判定 ○:透明、×:白濁)。
【0019】(3)粘着物性評価 ブロック共重合体組成物の不揮発分濃度50%の粘着剤
溶液を調製し、この溶液を25μm厚のポリエステルフ
ィルム上に糊厚25μmになるように塗布して粘着テー
プを作成し、得られた粘着テープの初期接着力、粘着
力、保持力を測定した。 (1)初期接着力は、JIS Z−0237に準じ、2
3℃および10℃において、傾斜角30度のステンレス
板上の斜面に、長さ10cmの粘着テープを粘着面を上
にして貼りつけ、斜面の上方10cmの位置より直径3
/32インチから32/32インチまでの30種類の大
きさの鋼球を初速度0でころがして、粘着テープ上で停
止する最大径の球の大きさで表示した(5個のボールナ
ンバーの平均値)。 (2)粘着力は、JIS Z−0237に準じ、280
番の耐水研磨紙で研磨したステンレス板に、幅10mm
×長さ100mmとした粘着テープを貼りつけ、23℃
において200mm/分の速度で180度の方向に剥離
して測定した(単位:g/cm)。 (3)保持力は、JIS Z−0237に準じ、前記と
同様に処理したステンレス板に25mm×10mmの面
積が接するように粘着テープを貼りつけ、50℃におい
て1kgの荷重を加えて、粘着テープがステンレス板よ
り脱落するのに要する時間を測定した(単位:分)。
溶液を調製し、この溶液を25μm厚のポリエステルフ
ィルム上に糊厚25μmになるように塗布して粘着テー
プを作成し、得られた粘着テープの初期接着力、粘着
力、保持力を測定した。 (1)初期接着力は、JIS Z−0237に準じ、2
3℃および10℃において、傾斜角30度のステンレス
板上の斜面に、長さ10cmの粘着テープを粘着面を上
にして貼りつけ、斜面の上方10cmの位置より直径3
/32インチから32/32インチまでの30種類の大
きさの鋼球を初速度0でころがして、粘着テープ上で停
止する最大径の球の大きさで表示した(5個のボールナ
ンバーの平均値)。 (2)粘着力は、JIS Z−0237に準じ、280
番の耐水研磨紙で研磨したステンレス板に、幅10mm
×長さ100mmとした粘着テープを貼りつけ、23℃
において200mm/分の速度で180度の方向に剥離
して測定した(単位:g/cm)。 (3)保持力は、JIS Z−0237に準じ、前記と
同様に処理したステンレス板に25mm×10mmの面
積が接するように粘着テープを貼りつけ、50℃におい
て1kgの荷重を加えて、粘着テープがステンレス板よ
り脱落するのに要する時間を測定した(単位:分)。
【0020】参考例 50リットルの耐圧反応器を用い、n−ブタン/シクロ
ヘキサン=30/70の割合の混合溶媒18kg、ジブ
チルエーテル240ミリモル、開始剤n−ブチルリチウ
ム120ミリモル、カップリング剤ジフェニルジクロル
シランを用いて、結合スチレン含量35%、重量平均分
子量12.5×104 の(スチレン−ブタジエン)系ブ
ロック共重合体を合成した。
ヘキサン=30/70の割合の混合溶媒18kg、ジブ
チルエーテル240ミリモル、開始剤n−ブチルリチウ
ム120ミリモル、カップリング剤ジフェニルジクロル
シランを用いて、結合スチレン含量35%、重量平均分
子量12.5×104 の(スチレン−ブタジエン)系ブ
ロック共重合体を合成した。
【0021】実施例1〜5 参考例で得られたブロック共重合体100部に対して、
表1に示した各種高級脂肪酸アミドを各々0.2部配合
して粘着剤用ブロック共重合体組成物を調製して、耐ブ
ロッキング性を評価した。次に、上記ブロック共重合体
組成物100部、C3 系石油樹脂150重量部、パラフ
ィン系軟化剤60重量部、酸化防止剤1部から成る粘着
剤組成物を調製して、透明性及び粘着物性を評価した。
結果を表1に示す。
表1に示した各種高級脂肪酸アミドを各々0.2部配合
して粘着剤用ブロック共重合体組成物を調製して、耐ブ
ロッキング性を評価した。次に、上記ブロック共重合体
組成物100部、C3 系石油樹脂150重量部、パラフ
ィン系軟化剤60重量部、酸化防止剤1部から成る粘着
剤組成物を調製して、透明性及び粘着物性を評価した。
結果を表1に示す。
【0022】(比較例1〜5)参考例で合成したブロッ
ク共重合体100部に対して、表1に示した各種ブロキ
ング防止剤を各々0.2重量部配合して、実施例1と同
様に粘着剤用ブロック共重合体組成物及び粘着剤組成物
を調製し、耐ブロッキング性、透明性、粘着物性を評価
した。結果を表1に示す。
ク共重合体100部に対して、表1に示した各種ブロキ
ング防止剤を各々0.2重量部配合して、実施例1と同
様に粘着剤用ブロック共重合体組成物及び粘着剤組成物
を調製し、耐ブロッキング性、透明性、粘着物性を評価
した。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1の結果から、本発明のブロック共重合
体組成物は耐ブロッキング性が改良され、また、本発明
の粘着剤組成物は、透明性に優れ、さらに、粘着物性も
損われないことが分かる。
体組成物は耐ブロッキング性が改良され、また、本発明
の粘着剤組成物は、透明性に優れ、さらに、粘着物性も
損われないことが分かる。
【0025】
【発明の効果】かくして本発明によれば貯蔵時のブロッ
キング性が改良され、さらに粘着物性が損われることの
ない熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および粘
着剤組成物を得ることができる。また、本発明の粘着剤
組成物を使用することによって、熱溶融型粘着剤の熱溶
融工程におけるメッシュサイズの小さいストレーナーの
目詰まりを解消することが可能である。
キング性が改良され、さらに粘着物性が損われることの
ない熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および粘
着剤組成物を得ることができる。また、本発明の粘着剤
組成物を使用することによって、熱溶融型粘着剤の熱溶
融工程におけるメッシュサイズの小さいストレーナーの
目詰まりを解消することが可能である。
Claims (2)
- 【請求項1】 芳香族モノオレフインと共役ジオレフイ
ンとから誘導されたブロック共重合体(A)に、温度範
囲70〜200℃に融点を有する高級脂肪酸アミド
(B)を配合して成る熱溶融型粘着剤用ブロック共重合
体組成物。 - 【請求項2】 請求項1の粘着剤用ブロック共重合体組
成物100重量部および粘着付与樹脂20〜200重量
部を含有してなる熱溶融型粘着剤組成物。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3468693A JPH06228521A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および熱溶融型粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3468693A JPH06228521A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および熱溶融型粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06228521A true JPH06228521A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=12421286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3468693A Pending JPH06228521A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 熱溶融型粘着剤用ブロック共重合体組成物および熱溶融型粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06228521A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017071726A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | Jsr株式会社 | 粘着剤用組成物及び粘着フィルム |
JP2018111798A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | Jsr株式会社 | 粘着剤用組成物 |
JP2019504126A (ja) * | 2015-11-27 | 2019-02-14 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 布地/poe接着剤のための接着剤配合物 |
CN114787312A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-07-22 | 汉高股份有限及两合公司 | 碱分散性热熔压敏粘合剂 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP3468693A patent/JPH06228521A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017071726A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | Jsr株式会社 | 粘着剤用組成物及び粘着フィルム |
JP2019504126A (ja) * | 2015-11-27 | 2019-02-14 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 布地/poe接着剤のための接着剤配合物 |
JP2018111798A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | Jsr株式会社 | 粘着剤用組成物 |
CN114787312A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-07-22 | 汉高股份有限及两合公司 | 碱分散性热熔压敏粘合剂 |
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