JPH0622844A - 熱効率向上やかん，なべ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来のやかん，なべに比較して，２倍の熱効
率の向上を示すやかん，なべの提供。 【構成】 底に熱吸収溝２，その上部に煙突３を有し，
煙突３の排気は外へ出すやかん，なべ。

Description

【発明の詳細な説明】 〔０００１〕〔産業上の利用分野〕この発明はやかん，
なべ（以後特別な場合を除き本体をやかん（１）と総称
する）の底に，火を包み熱を吸収する熱吸収溝（２）を
配し，その上部に煙突（３）を有するすものである。

〔０００２〕〔従来の技術〕従来のやかんの底は平らで
あり，お湯を沸かす際接火部分が少なく火が横に広が
り，エネルギーの無駄をしていた。

〔０００３〕〔発明が解決しようとする課題〕このエネ
ルギーの無駄をなくし，より短い時間でお湯を沸かす為
のものあり，本発明は，やかん（１）に熱吸収溝（２）
及び煙突（３）をつけこれを解決せんとするものであ
る。

〔０００４〕〔課題を解決する手段〕本発明に係るやか
んは〔図１〕〔図２〕〔図３〕に示すように，やかん
（１），溝の凹凸部（５）をもつ熱吸収溝（２），煙突
（３），通水管（４）（やかんの中心部分（１１）支持
する機能も有する），より構成される。本発明は，排気
は必ず外部へ出す煙突（３）の吸引力により火を熱吸収
溝（２）へ吸い込み，燃焼効率（酸素の供給を増す）を
高め，炎の上部最高温部及び外周部の位置に熱吸収溝
（２）を配し，更にその溝の凹凸部（５）により高温部
接触面積を拡げかつ多重層にしているので上部へ逃げよ
うとする熱を最大限吸収し非常に熱の効率を良くしたも
のである。

〔０００５〕〔作用〕本発明に係るやかん（１）をなる
べくガスコンロ等の中央に置くが（通常の置き方で良
い）多少ずれても煙突（３）の吸引力により半強制的に
火を熱吸収溝（２）へ誘導するので効果がうすれる事は
ない。

〔０００６〕〔実施例〕本発明に係るやかんの熱効率ア
ップの原理は〔図１〕〔図２〕〔図３〕示している通り
であるが，以下に記す〔イ〕煙突（３）とやかん（１）
の構成，〔ロ〕煙突（３）の形状，〔ハ〕熱吸収溝
（２）と煙突（３）の構成，〔ニ〕熱吸収溝（２）及び
溝の凹凸部（５）の形状，及び容易に類推できる構成形
状でこれを組み合わせ，やかん（１）熱吸収溝（２）煙
突（３）を構成した場合でも火の大きさ種類等により同
等かそれ以上の効果がえられる場合もあると考えられ
る。

〔イ〕煙突（３）とやかん（１）の構成 〔図４〕のように煙突（３）をやかん（１）の本体より
突出したもの。〔図５〕のように煙突（３）をやかん
（１）の本体と相当部分一致させたもの。（やかん
（１）の内壁を煙突（３）の構成部品としている） 〔ロ〕煙突（３）の形状 〔図６〕のように熱吸収溝（２）の上に独立管の煙突
（３）を多数とりつける。〔図７〕は図６の補足図であ
る。（図６のＢ−Ｂ’の横断面図） 〔ハ〕熱吸収溝（２）と煙突（３）の構成 図１に示しているように熱吸収溝（２）は上部がせばま
り溝状を形成しているが〔図８〕のように煙突（３）と
熱吸収溝（２）を同幅にして熱吸収溝（２）の溝の凹凸
部（５）を煙突（３）へ取りつけたもの。

〔ニ〕熱吸収溝（２）及び溝の凹凸部（５） 〔図９〕のように溝の凹凸部（５）を鋭角のみではなく
鈍角，丸みをもつ鋭角，角型，丸みをもつ角型，及び丸
型等々にしたもの。〔図１０〕のように下部を鈍角に上
部へ行く程鋭角で間隔を狭めたもの。〔図１１〕のよう
に凹凸部を互い違いにしたもの。〔図１２〕のように熱
吸収溝（２）の内部に溝の凹凸部（５）の替わりに通水
細管（６）を通じて熱吸収の増進を図ったもの。〔図１
３〕のように通水細網管（７）を熱吸収溝（２）の内部
に網のやうに縦横にめぐらし熱吸収の増進を図ったも
の。〔図１４〕のように熱吸収溝（２）の内部に金属片
（８）をとりつけその伝導により熱吸収の増進を図った
もの。〔図１５〕のように熱吸収溝（２）の高さを低く
し溝自体にて熱を吸収するもの。〔図１６〕のように煙
突（３）と一体型のものであるが煙突（３）が上部へ行
く程細くなっておりそれに溝の凹凸部（５）を合わせた
もの。また〔請求項２〕で述べているように〔図１
７〕，〔図１８〕（図１７Ｃ−Ｃ’部横断面図）は，や
かん（１）の内部に熱吸収溝（２）煙突（３）が出っ張
り，内部で露出するのを防ぐ為熱吸収溝（２）の上部
で，やかん内全面内張り部（９）を設けたものである。
やかん（１）の底とやかん内全面内張り部（９）の間に
は伝熱材（１０）を充填し，熱効率が落ちないようにし
ている。

〔０００７〕〔発明の効果〕 実験により本発明に係るやかん（１）と従来のやかんと
を同条件にて比較したが，２倍内外の熱効率の向上が証
明された。

【図面の簡単な説明】

〔図１〕本発明に係るやかんの縦断面図である。 〔図２〕本発明に係るやかんの底面図である。 〔図３〕本発明に係るやかんの横断面図（図１のＡ−
Ａ’）である。 〔図４〕〔図５〕本発明に係るやかんの煙突（３）とや
かん（１）の構成を示す為の略断面図である。 〔図６〕本発明に係るやかんの煙突（３）の形状を示す
為の略断面図である。 〔図７〕図６をよりよく理解する為の略断面図（図６の
Ｂ−Ｂ’横断面図） 〔図８〕本発明に係るやかんの熱吸収溝（２）と煙突
（３）の構成を示す為の略断面図である。 〔図９〕〔図１０〕〔図１１〕〔図１２〕〔図１３〕
〔図１４〕〔図１５〕〔図１６〕 本発明に係るやか
んの熱吸収溝（２）及び溝の凹凸部の拡大略断面図であ
る 〔図１７〕本発明に係るやかん（１）の〔請求項２〕を
説明する為の縦断面図である 〔図１８〕図１７に係るやかん（１）の横断画図（図１
７のＣ−Ｃ’部）である。 〔符号の説明〕 １は本発明に係るやかん，なべのやかん本体，２は熱吸
収溝，３は煙突，４は通水管（下部支持管），５は熱吸
収溝（２）内の凹凸部，６は通水細管，７は通水細網
管，８は金属片，９はやかん内全面内張り部，１０は伝
熱材，１１はやかん（１）の中心部分。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 〔請求項１〕底に熱吸収溝（２）を配し，その上部に煙
   突（３）を有する，やかん，なべ
2. 〔請求項２〕やかん，なべの内部を平らにするために熱
   吸収溝（２）の上で内部を内張りし，間に伝熱材（１
   ０）を充填した請求項１のやかん，なべ