JPH06228166A - シリルイソシアヌレートの製造法 - Google Patents

シリルイソシアヌレートの製造法

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JPH06228166A
JPH06228166A JP5178476A JP17847693A JPH06228166A JP H06228166 A JPH06228166 A JP H06228166A JP 5178476 A JP5178476 A JP 5178476A JP 17847693 A JP17847693 A JP 17847693A JP H06228166 A JPH06228166 A JP H06228166A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明はシリル有機カルバメート又はシリル
イソシアヌレートの製造法を与え、その方法は塩基性触
媒の存在下でアミノシランをジアルキルカーボネート、
ジアリールカーボネート又はそれらの混合物と反応させ
てシリル有機カルバメートを得、場合により塩基性触媒
及び残留アミノシランを中和剤で中和し、クラッキング
触媒を加えて減圧下で加熱し、シリルイソシアヌレート
を得るか、あるいはシリル有機カルバメートをクラッキ
ング触媒及び三量化触媒の存在下の減圧下でカルバメー
トの解離に十分な温度に加熱してシリルイソシアヌレー
トを得る段階を含む。 【効果】 着色の少ないイソシアヌレートを高収率で、
毒性材料を取り扱う必要なく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【0002】
【発明の分野】本発明はシリルイソシアヌレート及びシ
リル有機カルバメートの製造法に関する。さらに特定す
ると本発明は1,3,5−トリス[(トリアルコキシシリ
ル)アルキル]イソシアヌレートの製造法に関する。シ
リルイソシアヌレートは、自然加硫可能有機シロキサン
及びシラン修飾ポリマーの接着のための加速剤又は促進
剤として、繊維処理に適した有機シロキサン組成物のた
めの添加剤として、及び自動車塗料において用途があ
る。シリル有機カルバメートは、繊維ガラスのためのカ
ップリング剤として、及び撥水性を与える薬剤として用
途がある。
【0003】
【先行技術】米国特許第3,517,001号は、白金、
ロジウムなどの触媒の存在下で種々のヒドロシランをア
リル基に付加することによるトリアリルイソシアヌレー
トのヒドロシレーションにつき記載している。しかし、
イソシアヌール酸の環が付加反応の阻害剤として作用す
るので、この方法は大量の触媒を使う。付加反応はアリ
ル基の異性化のために不完全であり、従って主にモノ−
及びジ−付加物が製造される。トリ−付加物、すなわち
トリシリル化イソシアヌレート生成物は、低収率で得ら
れ、単離が困難である。
【0004】米国特許第3,598,852号は、ハロ有
機シラン中間体をジメチルホルムアミドなどの高沸点極
性溶媒の存在下で金属シアナートと反応させる、シリル
イソシアヌレートの製造法につき記載している。続いて
極性溶媒を真空ストリッピングにより除去する。しかし
溶媒は毒性であり、除去が困難である。
【0005】米国特許第4,880,927号は、アルカ
リ金属ヒドロキシド又はアルコキシドなどの強塩基性触
媒の存在下でシリルイソシアナートを熱処理又は加熱
し、環化して三量体を形成するシリルイソシアヌレート
の製造法につき記載している。しかしこの方法を用いて
シリル有機イソシアヌレートを製造する場合、毒性のイ
ソシアナートの単離が必要であり、強く着色した生成物
を生ずる。
【0006】簡単で、着色の少ない所望の生成物を高収
率で与え、ホスゲン及びイソシアナート中間体などの毒
性材料の取り扱いを避けることができるシリルイソシア
ヌレートの製造法及びシリル有機カルバメートの製造法
が継続して必要とされている。
【0007】
【発明の概略】かくしてシリルイソシアヌレートを製造
する2つの方法及びシリル有機カルバメートを製造する
方法を示す本発明により、上記の要求を満たすことがで
きる。アミノシランを塩基性触媒の存在下でジアルキル
カーボネート、ジアリールカーボネート又はそれらの混
合物と反応させる段階を含むシリル有機カルバメートの
製造法を示し、その方法を後文で方法[A]と呼ぶ。
【0008】シリルイソシアヌレートを製造する1つの
方法は、(1)アミノシランを塩基性触媒の存在下でジ
アルキルカーボネート、ジアリールカーボネート又はそ
れらの混合物と反応させ;(2)中和剤を用いて塩基性
触媒及び残留アミノシランを中和し;(3)クラッキン
グ触媒を加え、減圧下で加熱してシリルイソシアヌレー
トを得る段階を含み、この方法を後文で方法[B]と呼
ぶ。方法[B]では、1種類か又はそれ以上の以下の成
分:クラッキング触媒、中和塩及び残留アミノシランが
三量化触媒として作用する。方法[B]の好ましい具体
化の場合、塩基性触媒の塩基度すべてが不活性化され、
残留アミノシランの少なくとも50%が中和剤と反応し
て所望の最終生成物の粘度及び純度に悪影響を与える副
反応を最小にするように中和剤を用いる。
【0009】さらにシリルイソシアヌレートの製造の他
の方法は、クラッキング触媒及び三量化触媒の存在下及
び減圧下にてシリル有機カルバメートを、カルバメート
の解離に十分な温度に加熱する段階を含み、この方法を
後文で方法[C]と呼ぶ。
【0010】本発明の方法において、シリル有機カルバ
メート及びシリルイソシアヌレートは以下の略化学反応
式に従って得られる:
【0011】
【化1】
【0012】*=クラッキング及び/又は三量化触媒 上記の略化学反応式において、式IIIはシリル有機カ
ルバメートであり、式IVはシリルイソシアヌレートで
ある。式III及びIVの両方において、Rは炭素数が
2−11、好ましくは3−5の二価の炭化水素基であ
り、R1は (i)炭素数が1−8のアルキル−又はハロゲン化アル
キル基; (ii)環炭素数が少なくとも6のアリール基; (iii)アラルキル基; から成る群より選ばれ、Xは(i)アルコキシ基、(i
i)トリアルキルシロキシ基及び(iii)アルコキシ
置換アルコキシ基から成る群より選ばれる加水分解可能
な基であり、は両端を含む0−3の範囲の整数であ
る。
【0013】さらにシリル有機カルバメートの場合の式
IIIにおいて、R2は(i)炭素数が1−8のアルキ
ル及び(ii)炭素数が6−8のアリールから成る群よ
り選ばれる一価の炭化水素基である。
【0014】式III及びIVにおいて、Xは(i)式
5O−を有するアルコキシ基;(ii)式−OSiR5
3を有するトリアルキルシロキシ基;及び(iii)式
(−OR5(OR5nを有するアルコキシ−置換アルコ
キシ基から成る群より選ばれる加水分解可能な基である
ことが好ましく、ここで各R5は同一又は異なり直鎖状
又は分枝鎖状、置換又は非置換であり、炭素数が1−8
の一価の炭化水素であり;は両端を含む1−3の範囲
の整数である。
【0015】方法[A]の場合、アミノシラン(式I)
を強塩基性触媒の存在下でジアルキル−及び/又はジア
リールカーボネート(式II)と反応させ、シリル有機
カルバメート(式III)、アルコール副生成物及び用
いた場合は過剰のカーボネートを含む反応混合物を形成
する。アルコール及び過剰のカーボネートが存在する場
合、必要なら当該技術における熟練者に周知の方法によ
り混合物から除去することができる。そのような除去法
には、例えば減圧下又は周囲圧力下におけるストリッピ
ング又は蒸留が含まれる。必要なら目的及び最終用途に
依存して、塩基性触媒を本文に記載する中和により反応
系から除去することができる。
【0016】方法[B]の場合、アミノシラン(式I)
を強塩基性触媒の存在下でジアルキル−及び/又はジア
リールカーボネート(式II)と反応させ、シリル有機
カルバメート(式III)を形成する。続いて塩基性触
媒及び残留アミノシランがあればそれを中和剤で中和
し、弱塩基又は塩を形成する。中和の後、好ましくは弱
塩基性クラッキング触媒を反応混合物に加え、減圧下で
熱を加えてシリルイソシアヌレート(式IV)を得る。
必要なら、中和の後に当該技術における熟練者に周知の
方法により中和塩を除去することができる。アルコール
副生成物及び使用した場合は過剰のカーボネートを、ク
ラッキング触媒の添加の前又は後に(すなわちクラッキ
ングが起こる前に)除去する。この方法ではクラッキン
グ触媒、中和塩及び/又は残留アミノシランが三量化触
媒として作用する。
【0017】本発明の方法[C]の場合、シリル有機カ
ルバメート(式III)をクラッキング触媒及び弱塩基
性三量化触媒の存在下で減圧下にてカルバメートの解離
に十分な温度に加熱し、シリルイソシアヌレート(式I
V)を製造する。熱分解とも言われる解離は、シリル有
機カルバメートの1個又はそれ以上の結合が切れ、シリ
ル有機イソシアナート及びアルコール副生成物が形成さ
れることを意味する。一般にシリル有機カルバメート
は、それを減圧下で加熱還流することにより分解する。
そのようなクラッキングの間にアルコールが分離し、ド
ライアイス トラップなどのトラップ中に捕獲すること
ができる。三量化触媒の存在下では、シリル有機イソシ
アナートがその場で3量化し、シリルイソシアヌレート
を形成すると思われる。従ってシリル有機イソシアナー
トは単離されない。解離が起こるのに適した温度範囲は
約140℃−400℃であり、圧力範囲は約1−500
mm/Hgである。
【0018】アミノシラン 本発明の方法[A]及び[B]で用いられるアミノシラ
ンは、式
【0019】
【化2】NH2RSiX(3-a)1 a により記載され、式中Rは、炭素数が2−11、好まし
くは3−5の二価の炭化水素基であり、R1は、 (i)炭素数が1−8のアルキル−又はハロゲン化アル
キル−基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、ヘキシル、シクロプロピルなど; (ii)環炭素数が少なくとも6のアリール基、例えば
フェニル、ナフチル、トリルなど; (iii)アラルキル基、例えばベンジル、フェニルエ
チルなど から成る群より選ばれ、Xは、(i)アルコキシ基(R
5O−)、(ii)トリアルキルシリルオキシ基(−O
SiR5 3)及び(iii)アルコキシ−置換アルコキシ
基(−OR5(OR5n)から成る群より選ばれる加水
分解可能な基であり、ここでは両端を含む1−3の範
囲の数であり、各R5は同一又は異なり直鎖状又は分枝
鎖状、置換あるいは非置換であり、炭素数が1−8の一
価炭化水素であり、は両端を含む0−3の範囲の整数
である。
【0020】そのようなアミノシランの例は: ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン ガンマ−アミノプロピルトリエチキシシラン ガンマ−アミノプロピルメチルジエチキシシラン ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン ガンマ−アミノプロピルエチルジエトキシシラン ガンマ−アミノプロピルフェニルジエトキシシラン ガンマ−アミノプロピルフェニルジメトキシシラン デルタ−アミノブチルトリメトキシシラン デルタ−アミノブチルトリエトキシシラン デルタ−アミノブチルメチルジエトキシシラン デルタ−アミノブチルメチルジメトキシシラン デルタ−アミノブチルエチルジエトキシシラン デルタ−アミノブチルエチルジメトキシシラン デルタ−アミノブチルフェニルジエトキシシラン デルタ−アミノブチルフェニルジメトキシシラン ベータ−アミノイソプロピルトリメトキシシラン ガンマ−アミノプロピルトリプロポキシシラン ガンマ−アミノプロピルトリブトキシシラン ガンマ−アミノプロピルフェニルメチル−n−プロポキ
シシラン ガンマ−アミノプロピルメチルジブトキシシラン ガンマ−アミノプロピル−トリス(メトキシエトキシエ
トキシ)シラン ガンマ−アミノプロピルジメチルエトキシシラン ガンマ−アミノプロピルジエチルメチルシラン ガンマ−アミノプロピル−トリス(トリメチルシロキ
シ)シラン ω−アミノウンデシルトリメトキシシラン デルタ−アミノブチルジメチルメトキシシラン デルタ−アミノ(3−メチルブチル)メチルジメトキシ
シラン デルタ−アミノ(3−メチルブチル)メチルジエトキシ
シラン デルタ−アミノ(3−メチルブチル)トリメトキシシラ
ンである。
【0021】好ましいアミノシランは、ガンマ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン;ガンマ−アミノプロピル
トリエトキシシラン;ガンマ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン及びガンマ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシランである。
【0022】本発明の方法[A]及び[B]で有用なア
ミノシランは商業的に容易に入手でき、その製造は当該
技術における熟練者に周知である。一般にアミノシラン
は、ロジウム又はルテニウム触媒の存在下でアリルアミ
ンをSiH−含有化合物と反応させることにより製造す
ることができる。そのような製造は、例えば米国特許第
4,888,436号;第4,897,501号;第4,9
21,988号及び第4,927,953号に開示されて
いる。
【0023】有機カーボネート 本発明の方法[A]及び[B]において式Iのアミノシ
ランは、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネ
ート又はそれらの混合物と反応させる。本発明の方法
[A]及び[B]の出発材料として用いるのに適したカ
ーボネートは、式II
【0024】
【化3】 により記載され、式中各R2は同一又は異なり、(i)
炭素数が1−8のアルキル基、好ましくは炭素数が1−
4のアルキル基及び(ii)炭素数が6−8のアリール
基から成る群より選ばれる一価の炭化水素基である。
【0025】本発明の方法[A]及び[B]で有用なカ
ーボネートの例は、ジメチルカーボネート;ジエチルカ
ーボネート;ジプロピルカーボネート;ジブチルカーボ
ネート;ジイソブチルカーボネート;ジ−tert−ブ
チルカーボネート;ジイソペンチルカーボネート;ジイ
ソプロピルカーボネート;エチルメチルカーボネート;
エチル−2−ブトキシエチルカーボネート;ビス−(2
−クロロエチル)カーボネート;ジフェニルカーボネー
ト;ビス(o−m−クロロフェニル)カーボネート:ビ
ス(o−p−クロロフェニル)カーボネート;ビス(ジ
クロロフェニル)カーボネート;ビス(トリクロロフェ
ニル)カーボネート;ビス(o−,m−,p−トリル)
カーボネートなどである。このようなカーボネートの異
性体及び混合物も本発明の方法[A]及び[B]で適し
ているとして含まれる。本発明の方法[A]及び[B]
で用いるのに最も適したカーボネートはジメチルカーボ
ネート;ジエチルカーボネート及びジプロピルカーボネ
ートである。さらにジアルキルピロカーボネートなどの
ジアルキルカーボネートを本発明の方法[A]及び
[B]で用いることができる。ジアルキルピロカーボネ
ートの例には、例えばジメチルピロカーボネート、ジエ
チルピロカーボネート及びジ−t−ブチルピロカーボネ
ートが含まれる。しかし方法[A]及び[B]でピロカ
ーボネートを用いることができるが、それらは高価なの
で一般に好ましくない。
【0026】本発明の方法[A]及び[B]で用いられ
るカーボネートは、AldrichChemical
Company及びPPG Industries,I
nc.などの多様な供給者から容易に商業的に入手でき
る。
【0027】アミノシランと有機カーボネートの反応
は、化学量論量の反応物を用いて行うことができる。し
かしアミノシラン1モル当たり好ましくは約0.05−
1モル過剰の有機カーボネートを反応で用いることがで
きる。アミノシラン1モル当たり約0.1−0.4モル
過剰の有機カーボネートの使用が最も好ましい。
【0028】塩基性触媒 方法[A]及び[B]におけるアミノシランと有機カー
ボネートの反応は、塩基性触媒の不在下で行うことがで
きる。しかし反応は強塩基性触媒の存在下で行うのが好
ましい。塩基性触媒は、式
【0029】
【化4】MOR3 のアルカリ金属アルコキシド触媒であり、式中R3はメ
チル、エチル、プロピル及びブチルから成る群より選ば
れる炭素数が1−5の一価炭化水素基であり;Mはアル
カリ金属、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、セ
シウムなどである。Mはナトリウム又はカリウムが好ま
しい。
【0030】本発明の方法[A]及び[B]で用いるの
に適した塩基性触媒の例には、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナト
リウムtert−ブトキシド、カリウムメトキシド、カ
リウムエトキシド、カリウムプロポキシド、カリウムt
ert−ブトキシドなどが含まれる。ナトリウム及びカ
リウムメトキシド及びエトキシドを本発明の方法[A]
及び[B]で用いるのが最も好ましい。そのような化合
物は例えばAldrich ChemicalComp
anyなどから商業的に容易に入手できる。
【0031】本発明の方法[A]及び[B]で用いる塩
基性触媒の量は、反応で用いるアミノシラン及び有機カ
ーボネート100重量部当たり約0.01重量部−2重
量部の範囲である。塩基性触媒の量はアミノシラン及び
有機カーボネート100重量部当たり約0.2−0.6重
量部の範囲が好ましい。
【0032】アミノシランと有機カーボネートの反応は
穏やかな発熱反応である。典型的にアミノシランと有機
カーボネートは塩基性触媒の存在下で、反応温度が約1
0℃−120℃、好ましくは25℃−80℃、最も好ま
しくは約20℃−60℃の範囲内に保たれるように反応
させる。循環冷水、氷−浴、ドライアイス(CO2)浴
を用いて冷却することにより、及び/又は反応物の1つ
又は両方の添加速度を制御することにより、あるいは当
該技術における熟練者に既知の他の手段により温度をこ
の範囲内に保つ。反応がもっと高い温度で行われると、
他のアミン及び水などの望ましくない副生成物が形成す
る。一般に反応は窒素又はアルゴンなどの乾燥(水分を
含まない)不活性気体の雰囲気下の周囲圧力下で行う。
この反応は場合により減圧下で行い、反応温度を制御す
ることができる。
【0033】中和剤 方法[A]及び[B]においてアミノシランは実質的に
有機カーボネートと反応してシリル有機カルバメート
(式III)を形成する。ガスクロマトグラフィー又は
全塩基滴定により決定してアミノシランの97%−99
%が有機カーボネートと反応するのが好ましい。強塩基
性触媒及び未反応アミノシランは、中和剤を用いて中和
する。
【0034】方法[A]及び[B]において適した中和
剤には、無水塩酸、無水リン酸などの無機酸及び氷酢
酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、オレイン酸、マ
レイン酸、フマル酸、コハク酸などの有機酸が含まれ
る。本発明の方法の場合に最も好ましい酸は有機弱酸、
例えば氷酢酸および無水リン酸、例えば105%リン酸
(“過リン酸”)及び115%リン酸(“ポリリン
酸”)であり、両者共FMCCorporation
(Philadelphia,Pennsylvani
a)から入手できる。
【0035】方法[B]の場合この中和は、塩基性触媒
のすべてが中和剤と反応して塩(すなわち中和塩)を形
成し、残留アミノシランの少なくとも約50%が中和剤
と反応するように行うのが好ましい。アミンの約80%
−90%が中和されるのが好ましい。アミンの92%−
98%が中和されるのが最も好ましい。過剰の中和剤を
用いることができるが、それはクラッキング触媒及び/
又は三量化触媒を不活性化するので一般に過剰は好まし
くない。
【0036】方法[B]の場合中和剤の量は全塩基(塩
基性触媒及び微量の未反応残留アミノシランから)の当
量当たり約0.65−0.995当量の酸の範囲であ
る。中和剤又は酸の量は全塩基の当量当たり約0.85
−0.995当量の酸の範囲が好ましい。中和剤の量は
全塩基の当量当たり約0.95−0.99当量の酸の範
囲が最も好ましい。
【0037】方法[B]において、場合により中和後に
反応混合物中の中和塩を、当該技術における熟練者に周
知の方法で除去する。通常そのような中和塩は、反応混
合物をさらに冷却することなく、周知の濾過助剤、例え
ばセライト(CeliteR)及び濾紙を用いて加圧又
は真空濾過することにより除去する。典型的にこの濾過
は、窒素又はアルゴンなどの加圧乾燥不活性気体のガス
シール下(undera blanket)で行う。取
り扱いを容易にするために、反応のこの時点で濾過する
ことが望ましい。濾過は、最終生成物であるシリル有機
イソシアヌレートが形成された後に行うこともできる。
【0038】方法[B]において、中和の後、及び濾過
を採用する場合は濾過の後に反応混合物をストリッピン
グする。ストリッピングは、中和の後だがクラッキング
触媒の添加の前に行うことができ、クラッキング触媒の
添加の後に行うのが好ましい。ストリッピングは約1−
200ミリメートルHg(0.13kPa−26.7kP
a)、最も好ましくは約1−100ミリメートルHg
(0.13kPa−13.3kPa)の減圧下で行う。ス
トリッピングを行う温度は、約60℃−160℃、好ま
しくは約120℃−150℃の範囲である。真空ストリ
ッピングなどのストリッピングは、もしあれば過剰の有
機カーボネート及びアルコール副生成物の除去のために
行う。
【0039】方法[B]において、ストリッピングの完
了及びクラッキング触媒の添加の後に、シリル有機カル
バメート(式III)を約5−200ミリメートルHg
(0.65kPa−26kPa)、好ましくは約15−
75ミリメートルHg(2kPa−9.8kPa)の範
囲の減圧下で約160℃−250℃、好ましくは190
℃−210℃の範囲の温度に加熱してシリルイソシアヌ
レートを形成する。
【0040】クラッキング触媒 方法[B]及び[C]において、シリル有機カルバメー
ト(式III)を中和の後にクラッキング触媒と接触さ
せる。方法[B]及び[C]の場合クラッキング触媒
は、アルコール及びシリル有機イソシアナートへのシリ
ル有機カルバメートの熱的解離を容易にするために加
え、シリル有機カルバメートはその場で三量化してシリ
ルイソシアヌレートを形成すると思われる。この方法で
クラッキング触媒は本発明の方法[B]及び[C]にお
ける三量化触媒として作用することができる。しかしナ
トリウムメトキシドなどの強塩基性クラッキング触媒
は、着色及び高粘度生成物を形成する傾向があるのでク
ラッキング及び三量化触媒として好ましくない。
【0041】本発明の方法[B]及び[C]でクラッキ
ング触媒として用いられる化合物は一般に周知であり、
商業的に容易に入手できる。本発明の方法[B]及び
[C]でクラッキング触媒として用いるのに適している
のは、式
【0042】
【化5】M1(OR4x を有する化合物であり、式中M1はアルミニウム、チタ
ン、マグネシウム及びジルコニウムからなる群より選ば
れR4は同一又は異なり炭素数が1−8の一価炭化水素
基であり、は両端を含む2−4の範囲の整数である。
【0043】そのようなクラッキング触媒の例は、アル
ミニウムアルコキシド、チタンアルコキシド、マグネシ
ウムアルコキシド及びジルコニウムアルコキシドであ
る。本発明の方法[B]及び[C]で用いるのに適した
アルミニウムアルコキシドには、アルミニウムトリメト
キシド、アルミニウムトリエトキシド、アルミニウムト
リイソプロポキシド、アルミニウムトリ−sec−ブト
キシド、アルミニウムトリ−tert−ブトキシドなと
が含まれる。
【0044】本発明の方法[B]及び[C]で用いるの
に適したチタンアルコキシドには、チタン(IV)メト
キシド、チタン(IV)エトキシド、チタン(IV)イ
ソプロポキシド、チタン(IV)ブトキシド、チタン
(IV)2−エチルヘキソキシドなどが含まれる。
【0045】本発明の方法[B]及び[C]において、
適したジルコニウムアルコキシドには、ジルコニウム
(IV)エトキシド、ジルコニウム(IV)プロポキシ
ド、ジルコニウム(IV)ブトキシド、ジルコニウム
(IV)イソプロポキシド、ジルコニウム(IV)te
rt−ブトキシドなどが含まれる。
【0046】本発明の方法[B]及び[C]で用いるの
に適したマグネシウムアルコキシドには、マグネシウム
メトキシド、マグネシウムエトキシド、マグネシウムブ
トキシド、マグネシウムプロポキシド及びマグネシウム
フェノキシドが含まれる。
【0047】本発明の方法[B]及び[C]で用いるの
に好ましいクラッキング触媒はアルミニウムアルコキシ
ドである。最も好ましいクラッキング触媒はアルミニウ
ムトリエトキシドである。
【0048】別法として、錫−含有化合物を本発明の方
法[B]及び[C]におけるクラッキング触媒として用
いることができる。
【0049】そのような錫−含有化合物の例には有機錫
カルボキシレート、例えばジブチル錫ジラウレート、ジ
ブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ビス(2−エチルヘ
キサノエート)が含まれる。他の有機錫化合物、例えば
ジブチル錫オキシド、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチ
ル錫ジブロミド、ジブチル錫ジクロリド、ジ−tert
−ブチル錫ジクロリド、ジメチル錫ジブロミド、ジメチ
ル錫ジクロリド、ジフェニル錫ジクロリド及びオクタン
酸錫も適している。これらの錫−含有化合物の中で好ま
しいのは、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキシ
ド、ジブチル錫ジアセテート及びオクタン酸錫である。
【0050】本発明の方法[B]及び[C]で用いられ
るクラッキング触媒の量は、当該技術における熟練者が
容易に決定することができる。一般にクラッキング触媒
の量は、シリル有機カルバメートの合計量に基づいて約
0.01重量%−0.5重量%、好ましくは約0.05重
量%−0.2重量%の範囲である。
【0051】三量化触媒 イソシアヌレートを形成する脂肪族及び芳香族イソシア
ナートの三量化のための触媒は、当該技術における熟練
者に既知であり、例えば“Catalysisin I
socyanate Reactions”,J.Ma
cromol.Sci.−Revs.Macromol
Cjem.,C5(1),105−109(197
0)にてK.C.Frisch and L.P.Ru
maoにより開示されている。本発明の方法[B]及び
[C]で三量化触媒として用いることができる化合物の
例には、酢酸カルシウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、トリエチルアミン、蓚酸、
安息香酸ナトリウム、鉄、カリウム、マグネシウム、水
銀、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、アルミニウム、錫、
バナジウム及びチタンの溶解性化合物、トリエチルホス
フィンならびにチタンテトラブチレートが含まれる。
【0052】本発明の方法[B]及び[C]で三量化触
媒として用いることができる化合物は、一般に当該技術
における熟練者に周知である。本文でクラッキング触媒
及びアミノシランとして含まれた化合物も本発明の方法
[B]及び[C]で三量化触媒として用いるのに適して
いる。さらに有機酸のアルカリ金属塩、リン酸のアルカ
リ金属塩、ならびに本文に記載のアミノシラン以外のア
ミンを本発明の方法において三量化触媒として用いるこ
とができる。
【0053】有機酸のアルカリ金属塩の例には、氷酢
酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、オレイン酸、マ
レイン酸、フマル酸、コハク酸などのナトリウム、カリ
ウム、リチウム及びセシウム塩が含まれる。リン酸のア
ルカリ金属塩の例には、オルトリン酸三ナトリウム、オ
ルトリン酸三カリウムなどのオルトリン酸三アルカリ金
属塩及びオルトリン酸二ナトリウム及びオルトリン酸二
カリウムなどのオルトリン酸二アルカリ金属塩が含まれ
る。三量化触媒として用いるのに適した、本文に記載の
アミノシラン以外のアミンには、例えばAkzo Ch
emicalから入手可能なN,N−ジメチルドデシル
アミン及びAldrich ChemicalからDa
bcoRとして入手可能な1,4−ジアゾビシクロ[2.
2.2]オクタンが含まれる。
【0054】本発明の方法[C]で用いられる三量化触
媒の量は重要ではなく、当該技術における熟練者が容易
に決定することができる。一般に三量化触媒の量は、シ
リル有機カルバメートに基づいて約0.005重量%−
2.0重量%、好ましくは約0.05重量%−0.5重量
%の範囲である。本発明の方法[B]及び[C]の場
合、カルバメートの解離生成物であるシリル有機イソシ
アナートがその場で三量化してシリルイソシアヌレート
を形成する。本発明の方法[B]及び[C]の場合、ク
ラッキング触媒の存在下におけるシリル有機カルバメー
トのクラッキングに十分な熱を与え、アルコール副生成
物の除去に十分な真空を与えるが、圧力はシリル有機イ
ソシアナートが除去されないように十分な高さである。
【0055】他の考慮 本発明の方法[B]で用いられる中和剤の種類及び量、
ならびに最終生成物の最終用途に依存して、必要ならシ
リルイソシアヌレートのpHを約5.5−8.5の範囲に
なるように調節する。シリルイソシアヌレートのpHを
この範囲内に調節することにより、シリルイソシアヌレ
ートが水分と接触することにより加水分解する傾向が減
少し、より安定で取り扱いの容易な生成物が得られる。
【0056】場合により、採用するならpH調節の後、
シリルイソシアヌレートを本文に記載の通りに濾過して
異種粒子及び/又は中和塩を除去する。本発明の方法
[B]により製造されたシリルイソシアヌレートは、通
常粘性の液体であるが、用いる特定のアミノシランによ
っては固体であることもできる。反応過程を通じていか
に有効に酸素を排除又は除去するかに依存して、そのよ
うにして製造されたシリルイソシアヌレートは明琥珀色
(1GVS以下)から暗茶色(約8GVS)の範囲の色
であることができる。
【0057】以下の実施例は例示のみを目的として示
し、本発明の制限を強調するものではない。他に特定し
なければすべての部及びパーセンテージは重量による。
【0058】
【実施例】
実施例1.1,3,5−トリス[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]イソシアヌレートの製造 中間体メチルN−3−(トリメトキシシリル)プロピル
カルバメートの製造(段階1) 機械的撹拌アセンブリー、温度計及び冷水浴を備えた5
00mlの3つ口丸底パイレックス(PyrexR)フ
ラスコに取り付けた250mlの滴下ロートに3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン(179.3グラム、1.
0モル)を装填した。長さが1フィートで直径が3/4
インチの従来の真空蒸留用のビグルー(Vigreau
R)カラムも取り付けた。
【0059】乾燥窒素雰囲気下でAldrich Ch
emical Co.からの99%等級のジメチルカー
ボネート(108.1グラム、1.2モル)及びナトリ
ウムメトキシド(0.86グラム、Aldrich C
hemical Co.からのメタノール中25重量%
ナトリウムメトキシド溶液3.5グラムとして0.01
6モル)をフラスコに加えた。添加の間を通じて反応温
度が25±5℃の範囲に保たれる速度で30分かけて3
−アミノプロピルトリメトキシシラン(Union C
arbide A−1110)をすべて加えた。室温に
てさらに3時間後、反応混合物を電気加熱マントルによ
り50±5℃に約1時間加熱し、反応を完結させた。メ
タノール溶媒及びブロモクレゾールグリーン指示薬(約
1−2滴)中の塩酸水溶液でアリコート試料を滴定する
ことにより、0.13モル/キログラムの全塩基が示さ
れた。
【0060】13C、1H、29Si NMR、赤外スペク
トル測定及び電子ビームイオン化モード(EI)の質量
分析器に連結したガスクロマトグラフィーによる分析
で、約2%の残留アミノシランを含む高純度のメチル
N−3−(トリメトキシシリル)プロピルカルバメー
ト、CH3OCONH(CH23Si(OCH33が確
認された。
【0061】ナトリウムメトキシド、残留アミンの中和
及びカルバメート中間体のイソシアヌレートへの変換
(段階2) 続いて段階1で製造されたメチル N−トリメトキシシ
リルプロピルカルバメート(237グラム、1.0モ
ル)を段階1で用いた過剰のジメチルカーボネート及び
段階1の副生成物として製造されたメタノールと共に、
残留全塩基の98%と当量の氷酢酸(2.19グラム、
0.0365当量)で処理した。アルミニウムトリエト
キシド(0.29グラム、0.1重量%、Aldrich
Chemical Co.から)を加えた。撹拌した
反応混合物をその後20mmHgの圧力で約150℃に
加熱し、化学量論量の副生成物メタノール及び過剰のジ
メチルカーボネートをドライアイス トラップに除去し
た。清浄なトラップを取り付け、約160℃/20mm
Hgで開始し、ドライアイス トラップ中で化学量論的
メタノールの連続した発生及び収集が観察された。蒸留
設備の冷水コンデンサーが全体的還流条件を保ち、受け
器へのカルバメート中間体の流出を最小にした。3時間
かけて反応器の温度を200℃に上げ、さらに2時間そ
の温度を保った。冷却し、セライト521濾過助剤
(2.9グラム、1重量%、AldrichChemi
cal Co.)を加え、反応混合物を乾燥窒素を用い
て加圧濾過した。透明で明琥珀色(GCS−1)の液体
濾液(25℃において粘度が421センチストークス)
13C、129Si NMR及び電子ビームイオン化
モード(EI)の質量分析器に連結したガスクロマトグ
ラフィーにより分析した。
【0062】生成物を、触媒量の強塩基性ナトリウムメ
トキシドを用いて3−イソシアナートプロピルトリメト
キシシランの精製試料の三量化により(すなわち米国特
許第4,880,927号に従って)製造した1,3,5
−トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]イソ
シアヌレート
【0063】
【化6】
【0064】の高純度試料と比較し、同一であることを
見いだした。
【0065】実施例2.1,3,5−トリス[3−メチル
ジメトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製造 出発アミノ有機シランとして置換した163.3グラ
ム、1.0モルの3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シランを用いて実施例1の方法を繰り返した。その後反
応混合物を全残留塩基(0.10モル/キログラム)の
98モル%で処理した。従って1.6グラム、0.026
6モルの氷酢酸及び0.27グラムのアルミニウムトリ
エトキシドを順に加え、シリル有機カルバメートを20
0℃で4時間かけて加工し、1,3,5−トリス[3−
(メチルジメトキシシリル)プロピル]−イソシアヌレ
ートを製造した。
【0066】実施例3.1,3,5−トリス[3−(トリ
メトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製造 3−アミノプロピルトリメトキシシラン(463ポン
ド)及び8.36ポンドのナトリウムメトキシド(メタ
ノール中26.6重量%)を100ガロンの反応器に装
填した。ジメチルカーボネートを補助タンクにポンプで
入れた。圧力を50mmHgに5分間保ち、窒素を用い
て真空を破ることにより系を脱酸素した。この脱酸素の
過程を2回繰り返した。
【0067】反応器のジャケットを十分に冷却して温度
を確実に45℃以下に保ちながらジメチルカーボネート
を約6ガロン/時間の速度で供給した。4.5時間後、
ジメチルカーボネートの添加が完了した。反応器を50
℃に加熱し、その温度を2.5時間保った。全塩基分析
(ブロモクレゾールグリーン指示薬を用いてHClで滴
定)は、0.15重量%のNH2、[(mlHCl)×
(HClの規定度)×1.6/(試料の重量)]、又は
0.094ミリ−当量塩基/グラム試料を示した。ナト
リウムメトキシド及び残留アミノシランを氷酢酸(18
00ml)を用いて中和した。反応器に2すくいのセラ
イト545を加えた。反応生成物を加圧濾過器に循環さ
せ、清浄で透明な生成物、メチル N−3(トリメトキ
シシリル)プロピルカルバメートを得た。
【0068】濾過に続いてアルミニウムトリエトキシド
(340g、Aldrich)を反応器に加えた。系を
前と同様にして脱酸素し、約50mmHgに調節した。
反応器を100℃に加熱し、メタノール及び過剰のジメ
チルカーボネートが除去されるまでその温度を保った。
その後反応器を徐々に200℃に3時間加熱した。ガス
クロマトグラフィー(GC)分析により、未反応カルバ
メートは2.2重量%であることがわかった。反応器の
内容物を冷却し、窒素を用いて系を大気圧に調節した。
その後氷酢酸を反応器に装填した。生成物を容器に移す
前に最終的加圧濾過を行った。
【0069】実施例4.1,3,5−トリス[3−(トリ
メトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製造 3−アミノプロピルトリメトキシシラン(463ポン
ド)及び8.36ポンドのナトリウムメトキシド(メタ
ノール中26.6重量%)を100ガロンの反応器に装
填した。ジメチルカーボネートを補助タンクにポンプで
入れた。圧力を50mmHgに5分間保ち、窒素を用い
て真空を破ることにより系を脱酸素した。この脱酸素の
過程を2回繰り返した。
【0070】反応器のジャケットを十分に冷却して温度
を確実に40℃か又はそれ以下に保ちながらジメチルカ
ーボネートを約6ガロン/時間の速度で供給した。3時
間後、温度を35℃に下げた。4時間後、ジメチルカー
ボネートの添加が完了し、反応器を50℃に加熱し、そ
の温度を4時間保った。全塩基分析(ブロモクレゾール
グリーン指示薬を用いてHClで滴定)は、0.26重
量%のNH2、[(mlHCl)×(HClの規定度)
×1.6/(試料の重量)]、又は0.15ミリ−当量
塩基/グラム試料を示した。
【0071】ナトリウムメトキシド及び残留アミノシラ
ンを氷酢酸(2930ml)を用いて中和した。反応器
に2すくいのセライト545を加えた。反応生成物を加
圧濾過器に循環させ、清浄で透明な生成物を得た。
【0072】濾過に続いてアルミニウムトリエトキシド
(336g、Aldrich)を反応器に装填した。系
を前と同様にして脱酸素し、約50mmHgに調節し
た。反応器を100℃に加熱し、メタノール及び過剰の
ジメチルカーボネートが除去されるまでその温度を保っ
た。反応器を190℃に加熱し、190℃に1時間保
ち、その後195℃にさらに1時間、及び最後に200
℃に約1時間保った。ガスクロマトグラフィー(GC)
分析により、未反応カルバメートは4.2重量%である
ことがわかった。系を冷却し、窒素を用いて真空を破っ
た。その後氷酢酸(1120ml)を反応器に装填し
た。反応器に2すくいのセライト545を装填し、透明
になるまで14インチの予備−塗布Sparklerフ
ィルターに循環させることにより最終的濾過を行った。
生成物は55ガロンのドラムに濾過した。
【0073】実施例5.1,3,5−トリス[3−(トリ
エトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製造 221.4グラム、1.0モルの3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン(Union Carbide A−1
100)、141.6グラム、1.2モルのジエチルカー
ボネート及び2.2グラムのナトリウムエトキシド(0.
6重量%)を用いて実施例1の方法を繰り返した。全残
留塩基(0.14モル/kg)を2.93グラム(0.0
488当量、全残留塩基の96%)の氷酢酸で処理し
た。その後アルミニウムトリエトキシド、0.36グラ
ムを加えた。シリル有機カルバメートを200℃で3時
間かけて加工し、1,3,5−トリス[3−(トリエトキ
シシリル)プロピル]イソシアヌレートを製造した。
【0074】実施例6.1,3,5−トリス[3−(トリ
エトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製造 3−アミノプロピルトリエトキシシラン(Union
Carbide A−1100)及びジエチルカーボネ
ートを60℃で反応させる以外は実施例5の方法を繰り
返した。全塩基(0.15モル/kg)を2.44グラム
(0.052当量)の105%リン酸(FMC Cor
porationからの過リン酸)を用いて中和し、
1,3,5−トリス[3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル]イソシアヌレートを製造した。
【0075】実施例7.1,3,5−トリス[3−(トリ
エトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製造 全塩基(0.15モル/kg)を2.86グラム(0.0
53当量)の115%リン酸(FMC Corpora
tionからのポリリン酸)で中和する以外は実施例6
の方法を繰り返し、1,3,5−トリス[3−(トリエト
キシシリル)プロピル]イソシアヌレートを製造した。
【0076】実施例8.1,3,5−トリス[3−(ジメ
チルメトキシシリル)プロピル]イソシアヌレートの製
造 147.3グラム、1.0モルの3−アミノプロピルジ
メチルメトキシシランを出発アミノ有機シランとして置
換して実施例1の方法を繰り返し、1,3,5−トリス
[3−(ジメチルメトキシシリル)プロピル]イソシア
ヌレートを製造した。
【0077】実施例9.クラッキング触媒としてアルミ
ニウムトリエトキシド、及び三量化触媒として酢酸カリ
ウムを用いたカルバメートプロピルトリメトキシシラン
のクラッキング/3量化からのイソシアヌレート三量体
の製造 磁気撹拌機、温度計、蒸留頭及び窒素ガスシール(bl
anketing)を備えた3つ口丸底パイレックスフ
ラスコに、241.6グラムのカルバメートプロピルト
リメトキシシラン、0.27グラムのアルミニウムトリ
エトキシド(Aldrich)及び0.50グラムの酢
酸カリウム(MCB Manufacturing)を
装填した。混合物を、約40mmHgの真空にて撹拌し
ながら2時間の間に室温から200℃に加熱した。系を
さらに5時間200℃に保ち、その後冷却し、分析のた
めに試料を採取した。ガスクロマトグラフィー分析によ
り83.3重量%のイソシアヌレート(三量体)が明ら
かになった。
【0078】実施例10 244.4グラムのカルバメートプロピルトリメトキシ
シラン、0.27グラムのアルミニウムトリエトキシ
ド、及び0.52グラムの酢酸カリウムを装填する以外
は実施例9を繰り返した。混合物を30分間165℃に
加熱し、約40mmHgの真空で撹拌しながら1時間保
った。系を冷却し、分析のために試料を採取した。その
後方法を繰り返した(165℃、約40mmHgにて1
時間、冷却及び分析用試料採取)。これに続き、系を約
40mmHgで180℃に加熱した。試料を30分、1
−1/2時間、及び2時間後に採取した。(各試料に関
して冷却及び加熱を繰り返した。)ガスクロマトグラフ
ィー分析により以下が明らかになった:
【0079】
【表1】 試料番号 温度 温度における時間 イソシアヌレートの重量% 1 165℃ 1時間 25.3 2 165℃ 2時間 37.4 3 180℃ 1/2時間 64.8 4 180℃ 1−1/2時間 62.1 5 180℃ 2時間 71.6 本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
【0080】1.シリル有機カルバメートの製造法にお
いて、塩基性触媒の存在下でアミノシランをジアルキル
カーボネート、ジアリールカーボネート又はそれらの混
合物と反応させ、シリル有機カルバメートを含む反応混
合物を形成する段階を含むことを特徴とする方法。
【0081】2.第1項に記載の方法において、アミノ
シランが式
【0082】
【化7】NH2RSiX(3-a)1 a を有し、式中Rは、炭素数が2−11の二価の炭化水素
基であり、R1は、(i)炭素数が1−8のアルキル−
又はハロゲン化アルキル−基、(ii)環炭素数が少な
くとも6のアリール基、(iii)アラルキル基、から
成る群より選ばれ、Xは、(i)アルコキシ基、(i
i)トリアルキルシリルオキシ基及び(iii)アルコ
キシ−置換アルコキシ基から成る群より選ばれる加水分
解可能な基であり、は両端を含む0−3の範囲の整数
であることを特徴とする方法。
【0083】3.第1項に記載の方法において、ジアル
キルカーボネート及びジアリールカーボネートが式
【0084】
【化8】 を有し、式中各R2は同一又は異なり(i)炭素数が1
−8のアルキル基及び(ii)炭素数が6−8のアリー
ル基から成る群より選ばれる一価炭化水素基であること
を特徴とする方法。
【0085】4.第1項に記載の方法において、シリル
有機カルバメートが式
【0086】
【化9】 を有し、式中Rは炭素数が2−11の二価炭化水素基で
あり、R1は一価炭化水素基及びハロゲン化一価炭化水
素基から成る群より選ばれ、Xは(i)アルコキシ基、
(ii)トリアルキルシリルオキシ基、(iii)アル
コキシ−置換アルコキシ基から成る群より選ばれる加水
分解可能な基であり、は両端を含む0−3の範囲の整
数であり、R2は炭素数が1−8のアルキル基であるこ
とを特徴とする方法。
【0087】5.シリルイソシアヌレートの製造法にお
いて、(1)塩基性触媒の存在下でアミノシランをジア
ルキルカーボネート、ジアリールカーボネート又はそれ
らの混合物と反応させ、反応混合物を形成し、(2)中
和剤で塩基性触媒を中和し、(3)加熱しながらクラッ
キング触媒を加えてシリルイソシアヌレートを得る段階
を含むことを特徴とする方法。
【0088】6.第5項に記載の方法において、アミノ
シランが式
【0089】
【化10】NH2RSiX(3-a)1 a を有し、式中Rは、炭素数が2−11の二価の炭化水素
基であり、R1は、(i)炭素数が1−8のアルキル−
又はハロゲン化アルキル−基、(ii)環炭素数が少な
くとも6のアリール基、(iii)アラルキル基、から
成る群より選ばれ、Xは、(i)アルコキシ基、(i
i)トリアルキルシリルオキシ基及び(iii)アルコ
キシ−置換アルコキシ基から成る群より選ばれる加水分
解可能な基であり、は両端を含む0−3の範囲の整数
であることを特徴とする方法。
【0090】7.第5項に記載の方法において、ジアル
キルカーボネート及びジアリールカーボネートが式
【0091】
【化11】 を有し、式中各R2は同一又は異なり(i)炭素数が1
−8のアルキル基及び(ii)炭素数が6−8のアリー
ル基から成る群より選ばれる一価炭化水素基であること
を特徴とする方法。
【0092】8.シリルイソシアヌレートの製造法にお
いて、シリル有機カルバメートを(i)クラッキング触
媒及び(ii)三量化触媒の存在下、減圧下でカルバメ
ートの解離に十分な温度に加熱する段階を含むことを特
徴とする方法。
【0093】9.第8項に記載の方法において、クラッ
キング触媒が式
【0094】
【化12】M1(OR4x を有し、式中M1はアルミニウム、チタン、マグネシウ
ム及びジルコニウムからなる群より選ばれ各R4は同一
又は異なり炭素数が1−8の一価炭化水素基であり、
は両端を含む2−4の範囲の整数であり、三量化触媒が
アミン、有機弱酸の塩、リン酸の塩及びこれらの混合物
から成る群より選ばれることを特徴とする方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シウ−チン・フアング・ス アメリカ合衆国ニユーヨーク州10520クロ トン−オン−ハドソン・バトンロード4 (72)発明者 スコツト・マーシー・ターナー アメリカ合衆国オハイオ州45750マリエツ タ・ランドルフロード8

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリル有機カルバメートの製造法におい
    て、塩基性触媒の存在下でアミノシランをジアルキルカ
    ーボネート、ジアリールカーボネート又はそれらの混合
    物と反応させ、シリル有機カルバメートを含む反応混合
    物を形成する段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 シリルイソシアヌレートの製造法におい
    て、 (1)塩基性触媒の存在下でアミノシランをジアルキル
    カーボネート、ジアリールカーボネート又はそれらの混
    合物と反応させ、反応混合物を形成し、 (2)中和剤で塩基性触媒を中和し、 (3)加熱しながらクラッキング触媒を加えてシリルイ
    ソシアヌレートを得る段階を含むことを特徴とする方
    法。
  3. 【請求項3】 シリルイソシアヌレートの製造法におい
    て、シリル有機カルバメートを(i)クラッキング触媒
    及び(ii)三量化触媒の存在下、減圧下でカルバメー
    トの解離に十分な温度に加熱する段階を含むことを特徴
    とする方法。
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