JPH06228159A - シクロペンタジエン誘導体の製造 - Google Patents

シクロペンタジエン誘導体の製造

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JPH06228159A
JPH06228159A JP5325785A JP32578593A JPH06228159A JP H06228159 A JPH06228159 A JP H06228159A JP 5325785 A JP5325785 A JP 5325785A JP 32578593 A JP32578593 A JP 32578593A JP H06228159 A JPH06228159 A JP H06228159A
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JP
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amine
group
substituted
reaction
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JP5325785A
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Jamie R Strickler
ジヤミー・アール・ストリクラー
John M Power
ジヨン・エム・パワー
Meng-Sheng Ao
メング−シエング・アオ
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Ethyl Corp
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    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C209/04Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups
    • C07C209/06Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of halogen atoms
    • C07C209/08Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of halogen atoms with formation of amino groups bound to acyclic carbon atoms or to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings
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    • C07C2601/20Systems containing only non-condensed rings with a ring being at least seven-membered the ring being twelve-membered

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式Cp’YXで表される配位子と式NH2
で表される第一級アミンとを反応させるが、ここで、式
中、Cp’は、シクロペンタジエニルまたは置換されて
いるシクロペンタジエニル基であり、Yは、14族の元
素を1種以上含んでいる共有ブリッジ基であり、Rは、
1からC20のヒドロカルビルまたは置換されているヒ
ドロカルビル基であり、そしてXは、ハロゲンであり、
そしてここで、上記第一級アミンと配位子とを0.9−
1.1/1のモル比で、HX捕捉剤存在下の不活性溶媒
中、少なくとも約35℃の上昇させた温度で反応させる
ことによって化合物を生じさせることを特徴とする、式
Cp’YNHRで表される化合物の製造方法。 【効果】 本発明は、アミン反応体を等モル量未満、好
適には等モル量に近い量で用いたとしても適度な反応速
度で生成物の良好な収率を与えるアミン配位子の製造方
法を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般に、シクロペンタジエニル
誘導体の製造に関するものであり、より詳細には、チー
グラー−ナッタ(Ziegler-Natta)重合触媒を製造する
に有効な配位子である、シクロペンタジエニル部分を含
んでいる化合物の第二級アミン誘導体の製造に関する。
【0002】式Cp’YNHR[式中、Cp’は、シク
ロペンタジエニルまたは置換されているシクロペンタジ
エニル基であり、Yは、14族(Group 14)の元素、好
適にはケイ素、ゲルマニウムおよび/または炭素を1種
以上含んでいる共有ブリッジ(covalent bridging)基
であり、そしてRは、C1からC20のヒドロカルビルま
たは置換されているヒドロカルビルである]で表される
化合物は、式Cp’YX[式中、Xはハロゲンであり、
そしてCp’およびYは、上で定義したのと同じであ
る]で表される配位子の1モルと、式NH2R[式中、
Rは上で定義したのと同じである]で表されるアミンの
2モルとを、反応 Cp’YX+2NH2R=Cp’YNHR+NH2RHX に従って反応させることによって製造されることは知ら
れている。
【0003】この反応混合物から該アミンのハロゲン化
水素塩、通常HCl塩が沈澱してくる。適度な反応速度
を与えそしてこのアミン反応体とHClとの反応を補整
する目的で、過剰量か或は約1.5から2もしくはそれ
以上の当量のアミン反応体(1モルのCp’配位子当た
り3から4モルのアミン)が用いられているが、この反
応は、第三級アミンの如きHCl捕捉剤をこの反応で用
いた時でも生じ得る。このアミン反応体が低沸点のアミ
ン、例えばメチル−、エチル−、プロピル−もしくはブ
チルアミンである場合、この過剰なアミンは、蒸留によ
ってその生成物配位子から容易に分離され得る。しかし
ながら、5個以上の炭素原子を有するアミン類、特に約
10から20個の炭素原子を有するアミン類を反応させ
る場合、過剰な未反応アミンの分離は、そのアミンと生
成物との間の沸点差が小さいことから益々難しくなって
くる。上記未反応アミンが存在していると、望ましくな
い不純物がもたらされる、例えば、この配位子と金属化
合物とを反応させてメタロセン触媒を生じさせる場合、
アミン−金属の錯体などが生じる。
【0004】我々はここに、アミン反応体を等モル量未
満、好適には等モル量に近い量で用いたとしても適度な
反応速度で生成物の良好な収率を与える、アミン配位子
を生じさせる改良方法を見い出した。
【0005】本発明に従い、式
【0006】
【化1】Cp’YNHR [式中、Cp’は、シクロペンタジエニルまたは置換さ
れているシクロペンタジエニル基であり、Yは、14族
の元素を1種以上含んでいる共有ブリッジ基であり、そ
してRは、C1からC20のヒドロカルビルまたは置換さ
れているヒドロカルビル基である]で表される化合物の
製造方法を提供し、ここで、この方法は、式Cp’YX
[式中、Cp’およびYは上で定義したのと同じであ
り、そしてXはハロゲンである]で表される配位子と、
上記配位子1モル当たり0.9から1.1モルの、式N
2R[式中、Rは上で定義したのと同じである]で表
される第一級アミンとを、ハロゲン化水素捕捉剤存在下
の不活性溶媒中、少なくとも約35℃の上昇させた温度
で反応させることによって上記化合物を生じさせること
を含んでいる。
【0007】好適なシクロペンタジエニル基Cp’は、
【0008】
【化2】
【0009】[式中、R1は、各場合共、水素である
か、或は20個以下(好適には1から10個)の炭素、
ゲルマニウムおよび/またはケイ素原子を有するシリ
ル、ゲルミル(germyl)、ヒドロカルビル、置換されて
いるヒドロカルビル、およびそれらの組み合わせから成
る群から選択される部分であり、そして2個のR1置換
基は、一緒になって、このシクロペンタジエニル部分に
縮合した環を形成していてもよい]で表され得る。縮合
環シクロペンタジエニル誘導体の非制限的例には、例え
ばインデニル、テトラヒドロインデニル、フルオレニル
およびオクタヒドロフルオレニルなどが含まれ、これら
の環は更に置換されていてもよい。他の適切なR1
(これらの基は、同一もしくは異なっていてもよく、そ
してこのシクロペンタジエニル環上の水素原子の1−4
個が置換されていてもよい)の非制限的例には、直鎖も
しくは分枝鎖のヒドロカルビル基(ハロゲンおよびアル
コキシで置換されているヒドロカルビル基を含む)、環
状ヒドロカルビル基(アルキル、アルコキシおよびハロ
ゲンで置換されている環状ヒドロカルビル基を含む)、
芳香族ヒドロカルビル基(アルキル、アルコキシおよび
ハロゲンで置換されている芳香族基を含む)、並びにケ
イ素およびゲルマニウムのオルガノメタロイド(organo
metalloid)基が含まれる。好適なR1部分の特定の非制
限的例には、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル(異性体を含む)、ノルボルニ
ル、ベンジル、フェニル、トリメチルシリル、トリエチ
ルシリル、エチルジメチルシリル、メチルジエチルシリ
ル、フェニルジメチルシリル、メチルジフェニルシリ
ル、トリフェニルシリル、トリフェニルゲルミル、トリ
メチルゲルミル、メチルメトキシおよびメチルエトキシ
が含まれる。
【0010】好適なブリッジ基Yは、そのブリッジの中
に1−4個の原子を含んでおり、これらの原子は、周期
律表の14族元素、特にケイ素、ゲルマニウムおよび炭
素から選択される。ブリッジ基の非制限的例は、SiR
2”、CR2”、SiR2”SiR2”、CR2”CR2”、
CR2”SiCR2”、CR”=CR”およびGeR2
[ここで、R”は各場合共、水素であるか、或は20個
以下の非水素原子を有するシリル、ゲルマニル(german
yl)、ヒドロカルビル、置換されているヒドロカルビル
(例えばアラルキル、アルカリール、ハロアルカリール
およびハロアラルキル)およびそれらの組み合わせから
選択される部分である]である。好適なR”部分の特定
の非制限的例には、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル(異性体を含む)、トリメチル
シリル、トリエチルシリル、エチルジメチルシリル、メ
チルジエチルシリル、フェニル−ジメチルシリル、メチ
ルジフェニルシリル、トリフェニルシリルおよびトリフ
ェニルゲルミルが含まれる。該ブリッジ基上のハロゲン
Xは、塩素、臭素またはヨウ素であってもよく、好適に
は塩素である。
【0011】好適な第一級アミン反応体は式NH2
[式中、RはC1からC20の直鎖もしくは分枝鎖のヒド
ロカルビルまたは置換されているヒドロカルビル基(こ
れはハロゲンおよびアルコキシで置換されているヒドロ
カルビル基を含む)であるか、或は環状のヒドロカルビ
ル基(これはアルキル、アルコキシおよびハロゲンで置
換されている環状ヒドロカルビル基を含む)であるか、
或は芳香族ヒドロカルビル基(これはアルキル、アルコ
キシおよびハロゲンで置換されている芳香族ヒドロカル
ビル基を含む)である]で表される。好適なR部分の特
定の非制限的例には、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、
ヘキサデシルおよびオクタデシルが含まれる。
【0012】好適なハロゲン化水素捕捉剤は第三級アミ
ン類である。好適な第三級アミン類の特定の非制限的例
には、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチ
ルアミン、N−メチルピロリジン、エチルジメチルアミ
ンおよびピリジンが含まれる。
【0013】該Cp’YX反応体は、公知操作、例えば
脱プロトン化したCp’、例えばナトリウムまたはリチ
ウムのCp’塩とYX2とをTHFまたはジエチルエー
テルの如きエーテル溶媒中で反応させることによって製
造され得る。
【0014】このCp’YX反応体と該第一級アミン反
応体とを、1モルのCp’YX反応体当たり0.9から
1.1モルのアミン反応体から成る比率で反応させる。
【0015】該HCl捕捉剤は、好適には、1モルのC
p’YX反応体当たり1.1から25モルの如き過剰量
で用いられる。
【0016】この反応は、不活性有機溶媒中、好適には
反応混合物の全重量を基準にして50から90重量%の
溶媒中で実施される。好適な溶媒の例には、エーテル
類、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(T
HF)、グライム、ジグライムなど、並びに脂肪族また
は芳香族炭化水素、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサンおよびトルエンが含まれる。
【0017】この反応温度は、少なくとも約35℃であ
るべきであり、好適には40から100℃、より好適に
は50℃から70℃である。この上昇させた反応温度
は、この反応を完結させるばかりでなく反応を速め、こ
れは、HX塩が生成することによるアミン反応体の損失
が非常に小さい点で非常に高い選択性を示す。これによ
って、高い収率を達成しながら、用いるべきCp’YX
反応体に対するアミン反応体のモル比をおおよそ等モル
にすることを可能にしている。おおよそ等モル比を用い
ることが可能なことから、この生成混合物の中に残存し
ている未反応のアミンはあったとしても極僅かである。
好適には、溶媒とシクロペンタジエニル反応体と捕捉剤
との混合物を、該アミン反応体を添加するに先立って反
応温度にまで加熱し、その結果として、これらの反応体
の初期接触を上昇させた温度で生じさせるようにする。
また、このアミン反応体と該Cp’YX反応体との選択
的反応を生じさせると共に第一級アミン−HX塩が生じ
てくるのを回避する目的で、時間をかけて、例えば1/
2から2時間もしくはそれ以上の時間をかけてこのアミ
ン反応体をゆっくりと添加する。この反応を行っている
間、該捕捉剤のHX塩がその反応混合物から沈澱し、そ
してこれを、例えば濾過で除去することで生成物溶液を
生じさせ、これからその溶媒を通常技術で除去すること
により、未反応の反応体アミンが本質的に入っていない
生成物が得られる。このようにして、この方法では、こ
の反応混合物から除去するのが困難であると共に、この
生成物と金属塩とを反応させてメタロセン触媒を生じさ
せるとき望ましくないアミン−金属錯体を生じさせる、
未反応の第一級アミン類、特にC5からC20アミン類の
如き高沸点のアミン類の存在が回避される。このような
アミン−金属錯体不純物は、オレフィン類の重合で用い
られた時の触媒性能を阻害し得る。
【0018】以下に示す実施例を用いて本発明を更に説
明するが、それに限定することを意図したものではな
い。
【0019】
【実施例】実施例1 100mLのSchlenkフラスコの中に、2.01gの
(C5Me4H)SiMe2Cl(0.00936モ
ル)、16mLのTHFおよび2.00gのトリエチル
アミン(0.0198モル)を入れた。この溶液を50
℃に温めた。このシラン/Et3N溶液に、14mLの
THF中1.81g(0.00987モル)のシクロド
デシルアミンから成る溶液を90分かけて加えた。シク
ロドデシルアミンを加えるにつれて、この溶液は沈澱物
で曇ってきた。この添加が終了した時点で、この溶液は
固体で濃密になった。この反応物を50℃で更に2時間
保持した。この反応物を室温にまで冷却し、そしてEt
3N・HClの白色固体を濾過することにより、奇麗な
淡黄色の溶液が得られた。この固体を洗浄した後、真空
中で乾燥した。固体の収率は1.24gまたは96%で
あった。1H NMR(CDCl3およびD2O)は、Et
3N・HClのみを示しており、全くC1223NH2・H
Clは示していなかった。上記濾液を濃縮したあと濾過
することにより、淡黄色の液状生成物が2.98g(8
8%)得られ、これは、1H NMR(C66)により、
(C5Me4H)SiMe2(NHC1223)であると同
定した。第一級アミン塩の副生成物が存在していないこ
とから、驚くべき選択性が示され、これは、アミン反応
体をおおよそ等モル量で用いることで未反応アミン量を
最小限にしたとしても生成物を高収率で得ることを可能
にするものである。
【0020】比較1 シクロヘキサン200mL中の(C5Me4H)SiMe
2Cl(5.5g、0.026モル)溶液に、シクロヘ
キサン50mL中9.4g(0.051モル)のシクロ
ドデシルアミンから成る溶液を加えた。直ちに白色固体
が生成し始めた。10分後、この反応混合物はC1223
NH2・HClで極めて濃密になってきた。このスラリ
ーを一晩撹拌した。次の日、この混合物を濾過し、そし
てその固体をエーテルで洗浄した。この濾液は直ちに曇
りを生じ、そして固体が生成し続けた。GCで出発材料
が検出された。この反応物を再び一晩撹拌した。2番目
の夜を通して撹拌した後、この反応物は再びゼラチン状
の固体で極めて濃密になった。GCは、(C5Me4H)
SiMe2Clがまだ10%存在していることを示して
いた。2番目の濾過を行った後、この反応物を濃縮しそ
して3番目の夜を通して撹拌した。次の日、この出発材
料の大部分が生成物に変化した。このことは、周囲温度
で捕捉剤なしに化学量論的量のアミンを用いると、この
反応は非常にゆっくりであることを示している。
【0021】比較2 100mLのフラスコの中に、2.00gの(C5Me4
H)SiMe2Cl(0.00931モル)、20mL
のEt2Oおよび1.30gのトリエチルアミン(Et3
N、0.0128モル)を入れた。このシラン溶液に、
15mLのEt2O中1.75g(0.00954モ
ル)のシクロドデシルアミンから成る溶液を15分間か
けて加えた。この溶液は沈澱物で曇ってきた。この溶液
は固体でゆっくりと濃密になってきた。この反応物を一
晩撹拌した。次の日の朝、この反応物を粗いフリットの
上で濾過した。この濾液は再びゼラチン状の沈澱物で曇
ってきた。周囲温度で等モル量の反応体と捕捉剤を用い
た時の反応は、実施例1よりもずっと遅く、経済的でな
いことは明らかであった。
【0022】比較3 THF中0.02モル量の(C5Me4H)SiMe2
lを5℃で0.03モルのトリエチルアミンを用いて処
理した。次に、THF中0.03モルのシクロドデシル
アミンから成る溶液を加えた後、この反応物を室温にま
で温めた。室温で1時間後、この混合物を65℃にまで
温めた。0.5時間後、GCは、(C5Me4H)SiM
2Clの大部分が反応して(C5Me4H)SiMe
2(NHC1223)を生じたことを示していた。この混
合物を室温にまで冷却した後、白色の固体状沈澱物を濾
別した。この沈澱物を塩基で中和し、そしてその有機部
分はトリエチルアミンとシクロドデシルアミンとの混合
物であると同定した。このことは、この反応を行ってい
る間、そのシクロドデシルアミンと共にトリエチルアミ
ンもHClと反応することを示しており、その結果とし
て、この2種のアミンはこの反応で生じてくるHClに
関して競合すると予測される。従って、高い選択性を示
す反応(Et3N・HClのみ)を得るには、Cp’S
iMe2XとEt2Nの加熱した溶液にシクロドデシルア
ミン(第一級アミン)をゆっくりと加えるべきである。
【0023】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0024】1.式Cp’YXで表される配位子と式N
2Rで表される第一級アミンとを反応させるが、ここ
で、式中、Cp’は、シクロペンタジエニルまたは置換
されているシクロペンタジエニル基であり、Yは、14
族の元素を1種以上含んでいる共有ブリッジ基であり、
Rは、C1からC20のヒドロカルビルまたは置換されて
いるヒドロカルビル基であり、そしてXは、ハロゲンで
あり、そしてここで、上記第一級アミンと配位子とを
0.9−1.1/1のモル比で、HX捕捉剤存在下の不
活性溶媒中、少なくとも約35℃の上昇させた温度で反
応させることによって化合物を生じさせることを特徴と
する、式Cp’YNHRで表される化合物の製造方法。
【0025】2.上記HX捕捉剤が、1モルの配位子当
たり1.1から25モルの量で存在している第三級アミ
ンである第1項の方法。
【0026】3.RがC5からC20のヒドロカルビルま
たは置換されているヒドロカルビル基である第2項の方
法。
【0027】4.RがC10からC20のヒドロカルビル基
である第3項の方法。
【0028】5.上記溶媒が、反応混合物の全重量を基
準にして50から90重量%の量で存在している第2項
の方法。
【0029】6.Xが塩素である前項いずれかの方法。
【0030】7.上記上昇させた温度が40から100
℃である前項いずれかの方法。
【0031】8.上記温度が50から70℃である第7
項の方法。
【0032】9.Cp’YXが(C5Me4H)SiMe
2Clであり、NH2Rがシクロドデシルアミンであり、
そして該生成物が(C5MeH)SiMe2(NHC12
23)である第2項の方法。
【0033】10.上記捕捉剤がトリエチルアミンであ
る第9項の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メング−シエング・アオ アメリカ合衆国ルイジアナ州70817バトン ルージユ・ロストオークドライブ5443

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Cp’YXで表される配位子と式NH
    2Rで表される第一級アミンとを反応させるが、ここ
    で、式中、Cp’は、シクロペンタジエニルまたは置換
    されているシクロペンタジエニル基であり、Yは、14
    族の元素を1種以上含んでいる共有ブリッジ基であり、
    Rは、C1からC20のヒドロカルビルまたは置換されて
    いるヒドロカルビル基であり、そしてXは、ハロゲンで
    あり、そしてここで、上記第一級アミンと配位子とを
    0.9−1.1/1のモル比で、HX捕捉剤存在下の不
    活性溶媒中、少なくとも約35℃の上昇させた温度で反
    応させることによって化合物を生じさせることを特徴と
    する、式Cp’YNHRで表される化合物の製造方法。
JP5325785A 1992-12-07 1993-12-01 シクロペンタジエン誘導体の製造 Pending JPH06228159A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US986197 1992-12-07
US07/986,197 US5254707A (en) 1992-12-07 1992-12-07 Preparation of cyclopentadiene derivatives

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ID=25532175

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5325785A Pending JPH06228159A (ja) 1992-12-07 1993-12-01 シクロペンタジエン誘導体の製造

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