JPH06227588A - カプセルボディ支持具 - Google Patents

カプセルボディ支持具

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JPH06227588A
JPH06227588A JP1423793A JP1423793A JPH06227588A JP H06227588 A JPH06227588 A JP H06227588A JP 1423793 A JP1423793 A JP 1423793A JP 1423793 A JP1423793 A JP 1423793A JP H06227588 A JPH06227588 A JP H06227588A
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cap
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャップから分離されたカプセルボディを支持
するポケット内周面に、そのボディ内に充填される粉末
に対して余裕を与えるカプセルボディ支持具を実現す
る。 【構成】キャップ92から分離されたボディ91が、ボディ
支持台35のポケット36内に収容されて、ボディ91内に圧
縮粉末が充填される。ボディ支持台35のポケット36は、
ボディ91が収容されるボディ収容部36cよりも内径が大
きくなった大径部36bが、挿入側端部36a側に連設されて
おり、大径部36bに付着する粉末が、ボディ91外周面に
よって押圧されることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプセルボディとキャ
ップとが結合されたカプセルにおいて、キャップが分離
されたカプセルボディ内に、粉末状の医薬品、食品等を
充填する際に、該カプセルボディを支持するために使用
されるカプセルボディ支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末状の医薬品の飲み下しを容易にする
ために、医薬品をゼラチン製の硬質カプセル内に充填す
ることが行われている。このような硬質ゼラチンカプセ
ルは、一方の端部に開口が設けられ他方の端部が閉塞部
となった円筒状のカプセルボディ(以下、ボディと称す
る)と、該ボディより若干大径であって該ボディと同様
の形状をしたキャップとを有している。医薬品等の粉末
を充填する前には、該カプセルは、ボディとキャップと
が緩く結合した、いわゆるプレロック状態になってお
り、キャップをボディから分離した状態で、該ボディ内
に粉末を充填した後に、該ボディに同じキャップが結合
される。
【0003】特開平1-232962号公報には、このような一
連の作業を自動化したカプセル充填機が開示されてい
る。このカプセル充填機は、ボディから分離されたキャ
ップを支持して水平方向に周回移動する円環状のキャッ
プ支持テーブルと、分離されたボディを支持して該キャ
ップ支持テーブルと一体となって水平状態で周回移動す
るボディ支持台と、を有している。図10に示すよう
に、キャップ支持テーブル131には、キャップ92を支持
するポケット132が設けられており、また、ボディ支持
台135にもボディ91を鉛直状態で支持するポケット136が
設けられている。カプセルは、キャップ92とボディ91と
が緩く結合された状態で、キャップ支持テーブル131に
供給されて、該キャップ支持テーブル131のポケット132
にキャップ92が収容された状態で、ボディ91がキャップ
から分離されて、ボディ支持台135のポケット136内に挿
入される。そして、ボディ支持台135が周回移動する間
に、該ボディ支持台135のポケット136内に支持されたボ
ディ91内に粉末が充填されるようになっている。
【0004】ボディ支持台135に設けられたポケット136
は、ボディ91の外径よりも若干大きな内径を、軸方向の
全体にわたって一定になるように有しており、しかも、
該ボディ91の軸方向長さよりも軸方向の長さが若干長く
なっている。従って、ボディ91の端部開口は、該ポケッ
ト136内に位置している。
【0005】ボディ支持台135の各ポケット136内に支持
されたそれぞれのボディ91内には、例えば、特開昭62-1
76452号公報に開示された方法によって、粉末が充填さ
れる。該公報に開示された方法では、充填プレートに設
けられた貫通孔内に粉末を充填して圧縮し、その圧縮粉
末を、ボディ支持台135におけるポケット136内に支持さ
れたボディ91内に充填するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなカプセル充
填機では、圧縮粉末がポケット136内に充填される際
に、充填プレートあるいは圧縮粉末から飛散する粉末が
ボディ91の外周面に付着するおそれがある。ボディ91が
キャップ92に結合される際には、ボディ91の底部がキャ
ップ92に向かって押圧ロッド等によって押圧されるため
に、ボディ91の端部開口は外方へと広がった拡径状態に
なる。ボディ91外周面に付着した粉末は、ボディ91がキ
ャップ92に結合される際に、ポケット136における端部
開口近傍の内周面に圧接され、該内周面に粉末が付着す
る。このようなポケット136内周面への粉末の付着が繰
り返されると、ポケット136内周面に該粉末が堆積して
固まった状態になる。ボディ支持台135は、通常、粉末
が充填されたボディ91がキャップ92に結合されてボディ
支持台135およびキャップ支持テーブル131から排出され
ると、真空吸引によるエアークリーニングされるように
なっている。しかしながら、ポケット136内周面にて付
着して固まった粉末は、このようなエアークリーニング
では除去することができない。このため、ポケット136
内周面に付着した粉末を除去するために、ボディ支持台
135における各ポケット136を、ブラシを使用して清掃し
なければならない。このようなブラシ清掃は、手作業で
行われるために、非常に手間を要し、また、ポケットの
底部を破損するおそれもある。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、その目的は、医薬品等の粉末のカプセルボディに
対する充填作業を確実に行え、かつカプセルボディの排
出動作及びカプセルボディとキャップの結合作業をスム
ーズに行え、更にはポケット内周面に付着する粉末の清
掃作業の回数を低減できるカプセルボディ支持具を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカプセルボディ
支持具は、キャップが分離されたカプセルボディが、そ
の開口端と反対側の底部から収容されるポケットを内部
に有し、該ポケット内に収容されたカプセルボディ内に
粉末が充填されるように、該カプセルボディを支持する
カプセルボディ支持具であって、前記ポケットが、前記
カプセルボディの外径と略等しい内径を有する位置合わ
せ用の入口部と、該カプセルボディ全体を収容するボデ
ィ収容部と、該入口部と該ボディ収容部との間に連設さ
れ、該入口部及び該ボディ収容部よりも大きな内径を有
する大径部とを有することを特徴としており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0009】
【作用】本発明のカプセルボディ支持具では、入口部に
より位置決めされた状態でカプセルボディがボディ収容
部に正確に挿入される。また、入口部の直下に大経部を
設けてあるので、その分、充填時にポケット内周面に付
着する粉末に対して余裕が生じる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。本
発明のカプセルボディ支持具であるボディ支持台は、図
2に示すように緩く結合されたカプセル90をキャップ92
とボディ91に分離してそのボディ91内に粉末を充填し、
粉末が充填されたボディ91にキャップ92を再結合させる
カプセル充填機に装備されている。カプセル充填機は、
図3に示すように、基台10上の中央部に配置されたカプ
セル移動機構30を有しており、図4に示すように、キャ
ップ92とボディ91とが緩く結合されたカプセル90をカプ
セル分離機構40によってキャップ92とボディ91とに分離
して、図3に示すように、該カプセル移動機構30によっ
て、キャップ92およびボディ91をそれぞれ別個に周回移
動させ、その間に、粉末充填機構50によって各ボディ91
内に所定の充填物を充填した後に、再度、再結合機構60
(図3参照)によってボディ91とキャップ92とを再結合
させるようになっている。再結合されたカプセル90は、
排出機構70によってカプセル移動機構30から排出され
る。
【0011】該カプセル移動機構30には、図5に示すよ
うに、矢印Aで示す方向へと間欠的に周回移動する円環
状のキャップ支持テーブル31が水平状態で配置されてい
る。該キャップ支持テーブル31は、キャップを収容する
ための複数(図示例では4×7=28個)のポケット32
により構成されたポケット群33が、円周方向に等間隔を
あけて例えば12箇所に設けられている。各ポケット群33
は、28個のポケット32が例えば4行×7列に配置されて
いる。
【0012】キャップ支持テーブル31における各ポケッ
ト群33の下方には、図6に示すように、分離されたボデ
ィを支持する平板状のボディ支持台35がそれぞれ水平状
態で配置されており、各ボディ支持台35には、カプセル
90の各ボディ91を収容する32個のポケット36が4行×7
列に配置されている。各ボディ支持台35は、キャップ支
持テーブル31の周回速度と等しい速度で水平方向へ周回
移動するようになっており、その周回移動の間に、基台
10上に設けられたカム機構により、所定位置にてキャッ
プ支持テーブル31の外方へ延出するようになっており、
さらに、その外方へ延出した位置にて下降するようにな
っている。各ボディ支持台35の周回および昇降機構の詳
細は、例えば特開平1-232962号公報に開示されている。
【0013】ボディ支持台35に設けられた各ポケット36
は、図1に示すように、カプセル90の各ボディ91が挿入
される挿入側端部36aと、該挿入側端部36aの内奥側に内
径が大きくなるように連設された大径部36bと、該大径
部36bの内奥側に連設されたボディ収容部36cと、さら
に、ボディ91が挿入される端部とは反対側の端部におい
て該ボディ収容部36cに連設された貫通部36dとを有して
いる。挿入側端部36a、大径部36b、ボディ収容部36c、
および貫通部36dは、それぞれ同軸状態で配置されてお
り、ボディ収容部36cが、カプセル90のボディ91の外径
よりも0.1〜0.2mm程度の大きな内径を有するとともに、
ボディ91の軸方向長さとほぼ同様の長さを有している。
該ボディ収容部36cの底部は、ボディ91の底部とほぼ同
様の半球状になって下方へと突出している。
【0014】ボディ91が挿入される挿入側端部36aは、
ボディ収容部36cの内径に等しく、軸方向に1.3mm程度の
長さを有している。該挿入側端部36aとボディ収容部36c
との間に設けられた大径部36bは、ボディ収容部36cより
も若干大きな内径を有しており、該ボディ収容部36cと
の境界は、内方へ円弧状に突出した状態になっている。
大径部36bにおける挿入側端部36a側部分は、該開口端部
36a側になるにつれて順次縮径したテーパー状になって
おり、そのテーパー状部分が挿入側端部36aに連設され
ている。該テーパー状部分は、軸方向に1mm程度の長さ
にわたって形成されており、また、大径部36bは、該テ
ーパー状部分を除いて、3.5mm程度の軸方向長さを有し
ている。
【0015】キャップ支持テーブル31の一つのポケット
群33(図6におけるボディ支持台35の位置Iに対応)の
外方域における上方には、ボディ91とキャップ92とが緩
く結合した状態の所定個数のカプセル90を、順次、ボデ
ィ91が下側になった鉛直状態で整列させるカプセル整列
機構20(図3および図4参照)が配置されている。
【0016】カプセル整列機構20は、図4に示すよう
に、その最下部に、カプセルを放射状態で支持する反転
ローラー24を有しており、該反転ローラー24の下方に
は、カプセル分離機構40が設けられている。該カプセル
分離機構40は、円環状のキャップ支持テーブル31に対し
て外側に位置するカプセル整列機構20の下方に、水平状
態で設けられた平板状のパレット41を有している。該パ
レット41は、水平状態になった支持ロッド42の先端部に
取り付けられており、該支持ロッド42が、その下方に配
置されたカム機構44によって、水平方向へと往復駆動さ
れるようになっている。パレット41は、支持ロッド42が
水平方向へ駆動されることにより、該パレット41に設け
られた4行×7列の貫通孔41aにおける1行4個の各貫
通孔41a内にカプセルが順次移送されて、その後に、キ
ャップ支持テーブル31の上方位置へと移動される。
【0017】該パレット41の下方には、該パレット41の
底面に沿った薄板状のシャッター45がスライド可能に設
けられており、該パレット41が反転ローラ24の下方域を
水平方向へ移動する場合には、該パレット41と一体とな
って移動する。そして、パレット41がキャップ支持テー
ブル31の上方域に達すると、シャッター45が、該パレッ
ト41に対してキャップ支持テーブル31の中心側へと若干
スライドするようになっている。
【0018】該シャッター45には、パレット41の各貫通
孔41aに対応した28個の透孔45aが、4行×7列に配置さ
れている。各透孔45aは、パレット41の貫通孔41aと同様
に、各カプセル90を鉛直状態で通過し得る大きさになっ
ている。カプセル整列機構20の下方域においてシャッタ
ー45がパレット41に対してスライドしていない状態で
は、各透孔45aは、パレット41の各貫通孔41aに対して若
干ずれた状態になっており、その下方に設けられた吸引
管路46によって吸引されることにより、反転ローラー24
に支持されたカプセルが、ボディ91側からパレット41の
各貫通孔41a内へと移送される。パレット41がキャップ
支持テーブル31の上方域へ移動してシャッター45がスラ
イドした状態になると、シャッター45の各透孔45aはパ
レット41の各貫通孔41aに整合した状態になる。このと
き、パレット41の各貫通孔41aは、キャップ支持テーブ
ル31の1つのポケット群33におけるそれぞれのポケット
32、およびそのポケット群33の下方に配置されたボディ
支持台35の各ポケット36とも、整合状態で対向してい
る。
【0019】このような状態になると、ボディ支持台35
の下方に配置された吸引管路47が減圧されて、パレット
41の各貫通孔41aに支持されたカプセル90が、下方へと
移動されて、キャップ支持テーブル31の各ポケット32内
にてキャップ92のみが支持されてボディ91が分離され、
分離されたボディ91がボディ支持台35の各ポケット36内
に収容される。このとき、各ボディ91は、ボディ支持台
35の各ポケット36における一定の内径になった挿入側端
部36a内周面に案内されて、傾斜することなく、各ポケ
ット36内に確実に挿入される。
【0020】このようにして、キャップ92とボディ91と
が分離されると、キャップ支持テーブル31と各ボディ支
持台35とが、一体となって周回移動して、各ボディ91が
支持されたボディ支持台35が、図6に示す位置Iから位
置IVにまで周回移動される。そして、その位置IVにおい
てボディ支持台35上に配置された粉末充填機構50によっ
て、該ボディ支持台35に支持された各ボディ91内に粉末
が充填される。この粉末充填機構は、図7(a)に示す
ように、水平状態になった円板状の充填プレート51を有
しており、該充填プレート51には、粉末が充填されて圧
縮される充填孔51aが、ボディ支持台35における各ポケ
ット36に対応して、4行×7列に設けられている。充填
プレートの各充填孔51aには、特開昭62-176452号公報に
開示された方法によって、粉末が圧縮状態で充填され
る。そして、各充填孔51aに粉末が圧縮充填されると、
各充填孔51aが、位置IVに移動されたボディ支持台35の
各ポケット36上に整合状態で位置される。このような状
態になると、図7(b)に示すように、各充填孔51aの
上方に配置された押し込みロッド52が下降されて、各充
填孔51a内に充填された圧縮粉末が、ボディ支持台35の
各ポケット36内に支持されたボディ91内に充填される。
【0021】圧縮粉末は、一部がボディ91から上方へ延
出した状態になり、ボディ支持台35におけるポケット36
の大径部36bおよび挿入側端部36a内に位置された状態に
なっている。このために、ボディ91から延出した圧縮粉
末から粉末が飛散するおそれがあり、また、充填プレー
ト51から粉末が飛散するおそれもある。この飛散する粉
末は、ボディ91外周面に付着するとともに、ポケット36
における大径部36b内周面に付着する。
【0022】ボディ支持台35の各ポケット36に支持され
たそれぞれのボディ91内に、圧縮粉末が充填されると、
そのボディ支持台35は、キャップ支持テーブル31ととも
に、図6に示す位置VIIIおよびIXへと周回移動される。
このとき、図8(a)に示すように、ボディ支持台35が
上昇されて、キャップ支持テーブル31に近接した状態に
なり、キャップ支持テーブル31の所定のポケット群33に
おける各ポケット32に収容されたキャップ92と、ボディ
支持台35の各ポケット36に収容された各ボディ91とが対
向状態とされる。そして、図6に示す位置VIIIおよびIX
へと移動されると、再結合機構60により各キャップ92と
ボディ91とが再結合される。
【0023】再結合機構60は、図8(b)に示すよう
に、キャップ支持テーブル31の各ポケット32内の各キャ
ップ92を上方から押圧する押圧ロッド61と、ボディ支持
台35の各ポケット36に収容されたそれぞれのボディ91を
上方へと押し上げる押上ロッド62とを有しており、押圧
ロッド61によってキャップ92を押圧した状態で、ボディ
支持台35のポケット36における貫通部36dから進入した
押上ロッド62にてボディ91が上方へと押し上げられる。
これにより、圧縮粉末が充填されたボディ91がキャップ
92に結合される。この場合、ボディ91の端部開口は、ポ
ケット36の大径部36bにおけるテーパー状部分に案内さ
れて鉛直状態とされて、さらに、挿入側端部36aの内周
面に案内されて上昇される。これにより、ボディ91はキ
ャップ92に確実に結合される。
【0024】このように、ボディ91が押上ロッド62によ
って押し上げられて、キャップ92に結合される際には、
ボディ91はその半径方向外方へと拡径された状態にな
る。しかし、ポケット36における大径部36bの内径が、
ボディ91が収容されたボディ収容部36cの内径よりも大
きくなっているために、拡径したボディ91外周面が該大
径部36b内周面に接触するおそれがなく、従って、ボデ
ィ91外周面に付着した粉末が大径部36b内周面に付着す
るおそれ、および、大径部36b内周面に付着した粉末
が、ボディ91外周面によって該大径部に押し付けられる
おそれもない。
【0025】なお、再結合機構60は、ボディ支持台35
が、図6に示す位置VIIIおよびIXに移動された際に、そ
れぞれの位置にて同様の動作を繰り返して、ボディ91と
キャップ92とを確実に結合させるようになっている。
【0026】再結合機構60によってボディ91とキャップ
92とが結合された状態になると、キャップ支持テーブル
31とボディ支持台35とは、一体となって周回移動され
て、排出機構70が配置された図6に示す位置Xへと移動
される。該排出機構70は、図9に示すように、ボディ支
持台35における各ポケット36内に貫通部36dから進入す
る排出ロッド71を有しており、該排出ロッド71がポケッ
ト36内に進入するように上昇されて、該ポケット36およ
びキャップ支持テーブル31のポケット32を通過すること
により、ボディ91とキャップ92とが結合されたカプセル
90が、キャップ支持テーブル31より排出される。
【0027】ボディ91内に圧縮粉末を充填するに際し
て、充填プレートから粉末がボディ支持台35におけるポ
ケット36内に進入したり、ボディ91から延出した圧縮粉
末から粉末が飛散しても、これらの粉末は、ボディ収容
部36cよりも内径が大きくなった大径部36b内周面に付着
する。このために、ボディ支持台35におけるポケット36
内にボディ91を挿入する際に、ボディ91外周面にポケッ
ト36の大径部36bに付着した粉末が接触するおそれがな
く、従って該大径部36b内周面に付着した粉末が固まる
おそれがない。その結果、ボディ91は円滑にポケット36
内に挿入され、また、圧縮粉末をポケット36内に収容さ
れたボディ91内に挿入する際にも、該圧縮粉末が大径部
36b内周面に付着した粉末に接触するおそれがなく、圧
縮粉末は円滑にボディ91内に挿入され充填される。
【0028】
【発明の効果】本発明のカプセルボディ支持具は、この
ように、カプセルボディが挿入されるポケットの入口
に、カプセルボディの外径と略等しい内径の位置合わせ
用の入口部を有しているので、カプセルボディが同心状
態で正確にボディ収容部に挿入される。従って、カプセ
ルボディが傾斜した姿勢でボディ収容部に挿入されるこ
とがないので、医薬品等の粉末の充填作業を確実に行え
ることはもちろんのこと、その後に行われるカプセルボ
ディの排出動作およびカプセルボディとキャップの結合
作業をスムーズに行える利点がある。
【0029】加えて、入口部とボディ収容部との間にこ
れらよりも大径になった大径部を設けているので、ポケ
ット内周面に付着する粉末の清掃作業の頻度を低減でき
る。すなわち、大径部を設けた分だけ、ポケット内周面
に付着する粉末の成長に起因する悪影響に対する余裕を
大きくできるので、その分、清掃作業の回数が少なくて
済む。従って、カプセルの製造能率を格段に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカプセルボディ支持具の一例であるボ
ディ支持台の1つのポケットを示す断面図。
【図2】カプセルの側面図。
【図3】図1に示すボディ支持台が装備されたカプセル
充填機の平面図。
【図4】そのカプセル充填機の要部の断面図。
【図5】そのカプセル充填機におけるカプセル移動機構
のキャップ支持テーブルを示す平面図。
【図6】そのカプセル移動機構に設けられたボディ支持
台の平面図。
【図7】(a)および(b)は、それぞれ、そのボディ
支持台に支持されたボディ内への粉末充填動作を説明す
るために示された充填プレートおよびボディ支持台の断
面図。
【図8】(a)および(b)は、それぞれ、粉末が充填
されたボディとキャップとの結合動作を説明するために
示されたキャップ支持テーブルおよびボディ支持台の断
面図。
【図9】キャップとボディとが結合されたカプセルの排
出動作を説明するために示されたキャップ支持テーブル
およびボディ支持台の断面図
【図10】従来のキャップ支持テーブルとボディ支持台
の断面図
【符号の説明】
10 基台 20 カプセル整列機構 30 カプセル移動機構 31 キャップ支持テーブル 32 ポケット 35 ボディ支持台 36 ポケット 36a 挿入側端部 36b 大径部 36c ボディ収容部 36d 貫通部 40 カプセル分離機構 90 カプセル 91 ボディ 92 キャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップが分離されたカプセルボディ
    が、その開口端と反対側の底部から収容されるポケット
    を内部に有し、該ポケット内に収容されたカプセルボデ
    ィ内に粉末が充填されるように、該カプセルボディを支
    持するカプセルボディ支持具であって、 前記ポケットが、 前記カプセルボディの外径と略等しい内径を有する位置
    合わせ用の入口部と、 該カプセルボディ全体を内部に収容するボディ収容部
    と、 該入口部と該ボディ収容部との間に連設され、該入口部
    及び該ボディ収容部よりも大きな内径を有する大径部と
    を有することを特徴とするカプセルボディ支持具。
JP01423793A 1993-01-29 1993-01-29 カプセルボディ支持具 Expired - Lifetime JP3171975B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101250432B1 (ko) * 2011-05-04 2013-04-08 주식회사 세종파마텍 자동 캡슐 충진기

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