JPH06227419A - 操舵限界判定装置 - Google Patents

操舵限界判定装置

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JPH06227419A
JPH06227419A JP4050693A JP4050693A JPH06227419A JP H06227419 A JPH06227419 A JP H06227419A JP 4050693 A JP4050693 A JP 4050693A JP 4050693 A JP4050693 A JP 4050693A JP H06227419 A JPH06227419 A JP H06227419A
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JP
Japan
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steering
vehicle
steering angle
phase delay
yaw rate
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JP4050693A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Kido
滋之 城戸
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操舵角θに対するヨーレートγの位相遅れτ
を用い、車両の運動が運転者の操舵に素早く追従しない
操舵限界にあるか否かを判定することにより、判定精度
が高い操舵限界判定装置を提供する。 【構成】 操舵角センサ10により検出される操舵角θ
のうちの特定周波数成分に対する、ヨーレートセンサ1
2により検出されるヨーレートγのうちの特定周波数成
分の位相遅れτを位相遅れ検出回路18により検出し、
コントローラ20により、その検出した位相遅れτが基
準位相遅れτ0 より大きい場合には、操舵限界にあると
判定してスロットルアクチュエータ30を介してエンジ
ンのサブスロットルバルブを絞ることにより、車両を自
動的に減速させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の運動が運転者に
よる操舵に素早く応答しない操舵限界にあるか否かを判
定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、車両の安全性を向上さ
せるために、次のような提案をした。それは、車両の運
動が運転者による操舵に素早く応答しない操舵限界にあ
るか否かを判定し、操舵限界にあると判定した場合には
その旨を運転者に警告したり、車両を自動的に減速させ
るなどして車両の安全性を向上させるという提案であ
る。
【0003】この提案を実施するためには、運転者によ
る操舵が限界にあるか否かを判定する操舵限界判定技術
が不可欠である。
【0004】一方、特開昭61−229616号公報に
は、車両の運動の不安定度を検出する技術として次のよ
うなものが開示されている。それは、ヨーレートセンサ
により車両の実ヨーレートを検出し、操舵角センサおよ
び車速センサにより操舵角および車速をそれぞれ検出
し、それら検出した操舵角および車速に基づいて基準ヨ
ーレートを決定し、その決定した基準ヨーレートと上記
検出した実ヨーレートとの、同時期における差に基づ
き、車両の運動の不安定度を検出する技術である。
【0005】そして、この従来の車両運動不安定度検出
技術を応用すれば、上記操舵限界判定技術は例えば次の
ような内容とすることが考えられる。すなわち、ヨーレ
ートの実際値と基準値との差が大きいか否かを判定し、
大きいと判定した場合には、現在、操舵限界にあると判
定する内容とすることが考えられるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヨーレートの
実際値と基準値との差に基づいて操舵限界判定を行う場
合には次のような問題がある。ヨーレートの基準値は車
両モデルを想定して決定されるのが一般的であるが、こ
の車両モデルが常に正確に実際の車両に一致するとは限
らない。実際の車両の特性は常に一定であるわけではな
く、種々の要因によって変化するのが一般的であるから
である。そのため、基準値そのものに誤差が生じる場合
があり、この場合には、操舵限界判定を精度よく行うこ
とができないという問題があるのである。また、たとえ
車両モデルを常に正確に実際の車両に一致するように想
定したとしても、車両が例えばアイスバーン等の如き摩
擦係数が低い路面を走行する場合には、そもそも車両に
発生し得るヨーレートが小さいため、たとえ操舵限界に
陥ったとしてもヨーレートの基準値と実際値との間に顕
著な差が発生せず、検出されるべき操舵限界を検出する
ことができない。
【0007】このような事情を背景として、本発明は、
操舵角に対する車両の旋回状態量の応答遅れに基づいて
操舵限界判定を行うことにより、上記の問題を解決する
ことを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、操舵限界判定装置を図1に示されているよ
うに、(a) 運転者による車両のステアリングホイールの
操舵角を逐次検出する操舵角センサ1と、(b) その車両
の旋回状態量を逐次検出する旋回状態量センサ2と、
(c) その旋回状態量センサ2により検出される旋回状態
量の時間的変化の、操舵角センサ1により検出される操
舵角の時間的変化に対する応答遅れが基準応答遅れより
大きい場合には、現在、操舵限界にあると判定する操舵
限界判定手段3とを含むものとしたことを特徴とする。
【0009】なお、ここに「旋回状態量」は、車両のヨ
ーレートのみならず、車両の横加速度,車体の横スリッ
プ角等をも含んでいる。
【0010】また、本発明は、例えば、操舵限界にある
と判定した場合に、その旨を運転者に警告する操舵限界
警告装置として実施したり、操舵限界にある判定した場
合に、車両の安定性が通常より向上するように車両の運
動を制御する車両制御装置として実施することができ
る。なお、その「車両の運動を制御する」方式には例え
ば、車両を自動的に減速させる方式を採用することがで
きる。
【0011】
【作用】車両の運動が運転者による操舵に素早く追従し
ない操舵限界状態では、操舵角に対する車両の旋回状態
量の応答速度が運転正常状態におけるより遅くなり、結
局、旋回状態量の時間的変化の、操舵角の時間的変化に
対する応答遅れが運転正常状態におけるより大きくな
る。したがって、その応答遅れが、例えば車両の安全性
等との関係において大きいか否かを判定することによ
り、操舵限界にあるか否かを判定することができること
になる。
【0012】このような知見に基づき、本発明に係る操
舵限界判定装置においては、操舵限界判定手段3によ
り、旋回状態量センサ2により検出される旋回状態量の
時間的変化の、操舵角センサ1により検出される操舵角
の時間的変化に対する応答遅れが基準応答遅れより大き
い場合には、現在、操舵限界にあると判定される。
【0013】
【発明の効果】そのため、本発明によれば、操舵限界判
定の精度が、前述の、旋回状態量の実際値と基準値との
比較による場合に比べて高くなり、操舵限界判定装置の
判定結果の信頼性が向上するという効果が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の二実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0015】まず、第1の実施例について説明する。第
1の実施例は、車両のヨーレートγ(これが本発明にお
ける「旋回状態量」の一態様である)がステアリングホ
イールの操舵角θに素早く追従しない操舵限界にあるか
否かを逐次判定し、操舵限界にあると判定した場合に
は、車両のエンジンの出力を低下させることにより車両
の安定性を向上させる車両制御装置である。また、この
車両制御装置は、操舵角θおよびヨーレートγのそれぞ
れの時間的変化を表す波のうち、互いに同じ基準周波数
0 (例えば、約0.5Hz)を持つ周波数成分(以下、
「特定周波数成分」という)を抽出し、操舵角θの特定
周波数成分に対するヨーレートγの特定周波数成分の位
相遅れτ(これが本発明における「応答遅れ」の一態様
である)をハード的に検出し、その検出した位相遅れτ
が基準位相遅れτ0 (例えば、約90deg )より大きい
場合に、操舵限界にあると判定するものとされている。
なお、図3には、操舵角θおよびヨーレートγの周波数
fと位相遅れτとの関係が操舵の正常時と限界時とにつ
いてそれぞれ、グラフで表されている。
【0016】そのため、この車両制御装置は、図2に示
されているように、操舵角θを検出する操舵角センサ1
0とヨーレートγを検出するヨーレートセンサ12とを
備えており、それらセンサ10,12はそれぞれバンド
パスフィルタ(図において「BPF」で表す)14,1
6を経て位相遅れ検出回路18に接続されている。
【0017】それら各バンドパスフィルタ14,16
は、操舵角センサ10およびヨーレートセンサ12から
出力される信号の中から、上記基準周波数f0 を持つ成
分のみを取り出すためのものである。
【0018】また、位相遅れ検出回路18は、各バンド
パスフィルタ14,16からそれぞれ供給された特定周
波数成分を表す信号のうち現時点から一定時間(例え
ば、約5秒)前までに供給されたもの同士を比較するこ
とにより、ヨーレートγの特定周波数成分の信号、操舵
角θの特定周波数成分の信号に対する位相遅れτを検出
する電子回路である。この位相遅れ検出回路18は、具
体的には、操舵角θおよびヨーレートγのそれぞれにつ
いて特定周波数成分の信号のゼロクロス点を検出し(ク
ロスする向きに関連付けて)、操舵角θおよびヨーレー
トγ間におけるそのゼロクロス点の時間差を検出し、そ
の検出した時間差Δtと前記基準周波数f0 とに基づい
て現在の位相遅れτ(deg )を検出する。
【0019】この位相遅れ検出回路18にはコントロー
ラ20が接続され、そのコントローラ20にはスロット
ルアクチュエータ30が接続されている。
【0020】スロットルアクチュエータ30は、車両の
エンジンの吸気マニホールド内に互いに直列に配置され
たメインスロットルバルブとサブスロットルバルブとの
うちのそのサブスロットルバルブの開度を電気的に変化
させるものである。なお、メインスロットルバルブの開
度は、運転者によるアクセルペダルの踏込みによって機
械的に変化させられる。すなわち、このスロットルアク
チュエータ30はサブスロットルバルブと共同して、運
転者の意思とは無関係に、エンジンの出力を低下させる
ことによって車両を減速させるものなのである。
【0021】一方、コントローラ20は、図示しないC
PU,ROM,RAM,バス,入力インターフェースお
よび出力インターフェースを含むコンピュータを主体と
して構成されており、その入力インターフェースにおい
て前記位相遅れ検出回路18に接続され、その出力イン
ターフェースにおいて前記スロットルアクチュエータ3
0に接続されている。なお、位相遅れ検出回路18は、
位相遅れτを検出するごとに、その結果をコントローラ
20に供給し、それに応じてコントローラ20は、その
検出された位相遅れτをRAMに記憶させるように設計
されている。
【0022】ROMには図4にフローチャートで表され
ている車両減速ルーチンが予め記憶されている。このル
ーチンがCPUによりRAM等を使用しつつ実行される
ことにより、スロットルアクチュエータ30を介してサ
ブスロットルバルブの開度が制御されることになる。
【0023】ここで、図4の車両減速ルーチンの内容を
説明する。このルーチンは一定時間ごとに実行される。
各回の実行時には、まず、ステップS1(以下、単に
「S1」という。他のステップについても同じとする)
において、RAMから最新の位相遅れτが読み込まれ
る。続いて、S2において、その読み込まれた位相遅れ
τが基準位相遅れτ0 (ROMに予め記憶されている)
より大きいか否かが判定される。大きくない場合には判
定がNOとなり、本ルーチンの一回の実行が直ちに終了
する。これに対して、最新の位相遅れτが基準位相遅れ
τ0 より大きい場合には、S2の判定がYESとなり、
S3において、スロットルアクチュエータ30を作動さ
せてサブスロットルバルブの開度を減少させることによ
り、車両が自動的に減速させられる。なお、この減速は
例えば、車速が、減速開始時における車速と予め設定さ
れた減速比との積に一致するまで行われるものとされ
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0024】したがって、本実施例においては、操舵角
θに対するヨーレートγの位相遅れτと基準位相遅れτ
0 との比較によって操舵限界判定が行われるため、前述
の、ヨーレートγの実際値と基準値との、同時期におけ
る値の比較によって操舵限界判定が行われる場合より、
その判定の精度が向上するという効果が得られる。
【0025】なお付言すれば、車両モデルを常に正確に
実際の車両に一致するように想定すれば、ヨーレートγ
の実際値と基準値との比較による操舵限界判定でも、判
定の信頼性が向上する。しかし、この場合には、基準値
決定のために、操舵角θの時間的変化および車速Vの時
間的変化のみならず、例えば、路面の摩擦係数μ,車輪
荷重Fz ,車輪のタイヤ圧Pw等の、車輪の旋回特性に
影響を及ぼす要因をできる限り多く考慮することが必要
となり、本実施例のように、操舵角θに対するヨーレー
トγの応答遅れτを用いる場合より、装置にかかる負担
が増すと考えられる。なお、本実施例においては、基準
応答遅れτ0 が固定値とされていたが、例えば、車速V
に応じて可変とするようにして本発明を実施することは
可能である。
【0026】また、たとえ車両モデルを常に正確に実際
の車両に一致するように想定したとしても、車両が例え
ばアイスバーン等の如き路面の摩擦係数が低い路面を走
行する状態であって、そもそも車両に発生し得るヨーレ
ートγが小さく、それの実際値と基準値との間に顕著な
差が発生しない状態では、ヨーレートγの実際値と基準
値との比較による操舵限界判定では、誤った結果が得ら
れる可能性がある。しかし、そのような低μ路上で実際
に操舵限界に陥ったならば、ヨーレートγの基準値と実
際値との間に顕著な位相差は発生するから、本実施例に
おいては、そのような低μ路上であっても、正確な判定
をすることができるのである。
【0027】また、本実施例においては、操舵限界にあ
ると判定されたならば車両が自動的に減速させられるた
め、車両の安全性が向上するという効果も得られる。
【0028】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、操舵角センサ10が本発明における「操舵
角センサ1」の一態様を構成し、ヨーレートセンサ12
が「旋回状態量センサ2」の一態様を構成し、コントロ
ーラ20のうち図4のS1および2を実行する部分が、
バンドパスフィルタ14,16および位相遅れ検出回路
18と共同して、「操舵限界判定手段3」の一態様を構
成しているのである。
【0029】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。この実施例も先の第1の実施例と同様に、操舵角
θに対するヨーレートγの位相遅れτが基準位相遅れτ
より大きい場合に操舵限界にあると判定して車両を自動
的に減速させる車両制御装置である。ただし、この車両
制御装置は、位相遅れτをソフト的に検出する点で、ハ
ード的に検出する第1の実施例とは異なる。
【0030】この第2の実施例である車両制御装置は、
図5に示されているように、先の第1の実施例と同様
に、操舵角センサ10およびヨーレートセンサ12を備
えている。それらセンサ10,12はコントローラ40
に接続され、このコントローラ40は前記スロットルア
クチュエータ30に接続されている。
【0031】コントローラ40は、前記コントローラ2
0と同様に、コンピュータを主体として構成されてお
り、それの入力インターフェースにおいて両センサ1
0,12に接続され、それの出力インターフェースにお
いてスロットルアクチュエータ30に接続されている。
【0032】ROMには図6にフローチャートで表され
ている位相遅れ検出ルーチンと前述の図4の車両減速ル
ーチンとを含む各種ルーチンが予め記憶されている。図
6の位相遅れ検出ルーチンがCPUによりRAM等を使
用しつつ実行されることにより、操舵角θに対するヨー
レートγの位相遅れτがソフト的に検出され、また、図
4の車両減速ルーチンがCPUによりRAM等を使用し
つつ実行されることにより、操舵限界にあるか否かが判
定され、操舵限界にある場合には、スロットルアクチュ
エータ30を介してサブスロットルバルブの開度が減少
させられることによって車両が自動的に減速させられ
る。
【0033】ここで、図6の位相遅れ検出ルーチンの内
容を説明する。なお、図4の車両減速ルーチンについて
は説明を省略する。
【0034】このルーチンは一定時間ごとに実行され
る。各回の実行時には、まず、S11において、操舵角
センサ10から現在の操舵角θが読み込まれる。続い
て、S12において、ヨーレートセンサ12から現在の
ヨーレートγが読み込まれる。その後、S13におい
て、コンピュータ内の図示しないクロックから現在の時
間tが読み込まれる。続いて、S14において、それら
現在の操舵角θおよびヨーレートγが現在の時間tに関
連付けてRAMに記憶される。
【0035】その後、S15において、RAMに記憶さ
れている時間tを参照することにより、現時点から一定
時間前までに検出された複数の操舵角θおよび複数のヨ
ーレートγがRAMから読み込まれる。続いて、S16
において、それら読み込まれた複数の操舵角θを入力、
それら読み込まれた複数のヨーレートγを出力とする系
が想定され、それら入力と出力との関係を規定する伝達
関数の式が特定される。操舵角θを入力、ヨーレートγ
を出力とする系が同定されるのである。その伝達関数に
は例えば、
【0036】
【数1】
【0037】なる式を採用することができる。したがっ
て、この場合には、このS16においては、その式にお
ける「b1 」,「b0 」,「a2 」,「a1 」および
「a0 」という未知のパラメータの値が特定されること
になる。なお、上記式において「s」はラプラス変数で
ある。
【0038】その後、S17において、上記特定された
伝達関数の式に基づき、操舵角θを入力、ヨーレートγ
を出力とする系の、前記基準周波数f0 における位相遅
れτが算出される。続いて、S18において、その算出
された位相遅れτがRAMに記憶される。以上で本ルー
チンの一回の実行が終了する。
【0039】したがって、本実施例においても、先の第
1の実施例におけると同様に、操舵限界判定の精度が向
上するという効果と、操舵限界にあると判定されたなら
ば車両が自動的に減速させられるために車両の安全性が
向上するという効果とが得られる。
【0040】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、操舵角センサ10が本発明における「操舵
角センサ1」の一態様を構成し、ヨーレートセンサ12
が「旋回状態量センサ2」の一態様を構成し、コントロ
ーラ40のうち図6の位相遅れ検出ルーチンおよび図4
のS1および2を実行する部分が、「操舵限界判定手段
3」の一態様を構成しているのである。
【0041】なお、以上説明した実施例においてはいず
れも、運転者によりステアリングホイールが操作された
角度(すなわち、中立位置からの回転角度)が操舵角θ
として検出されるようになっていたが、例えば、前輪の
舵角δF (いわゆる実舵角)を検出し、それを操舵角θ
として用いるようにして本発明を実施することができ
る。すなわち、本発明における「操舵角」は、運転者の
操舵の意思を十分に忠実に反映した物理量であれば足り
るのである。
【0042】以上、本発明の二実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、これらの他にも特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概念的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例である車両制御装置を示
すシステム図である。
【図3】その車両制御装置において利用される、操舵角
およびヨーレートの周波数fとそれらの間の位相遅れτ
との関係を説明するためのグラフである。
【図4】図2におけるコントローラのコンピュータによ
り実行される車両減速ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の第2の実施例である車両制御装置を示
すシステム図である。
【図6】図5におけるコントローラのコンピュータによ
り実行される位相遅れ検出ルーチンを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 操舵角センサ 12 ヨーレートセンサ 14,16 バンドパスフィルタ 18 位相遅れ検出回路 20,40 コントローラ 30 スロットルアクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者による車両のステアリングホイー
    ルの操舵角を逐次検出する操舵角センサと、 前記車両の旋回状態量を逐次検出する旋回状態量センサ
    と、 その旋回状態量センサにより検出される旋回状態量の時
    間的変化の、前記操舵角センサにより検出される操舵角
    の時間的変化に対する応答遅れが基準応答遅れより大き
    い場合には、現在、操舵限界にあると判定する操舵限界
    判定手段とを含むことを特徴とする操舵限界判定装置。
JP4050693A 1993-02-04 1993-02-04 操舵限界判定装置 Pending JPH06227419A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126113A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd 路面摩擦係数推定装置
JP2013091492A (ja) * 2012-12-27 2013-05-16 Nissan Motor Co Ltd 路面摩擦係数推定装置

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