JPH07127492A - 車両の駆動トルク制御装置 - Google Patents

車両の駆動トルク制御装置

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JPH07127492A
JPH07127492A JP27676393A JP27676393A JPH07127492A JP H07127492 A JPH07127492 A JP H07127492A JP 27676393 A JP27676393 A JP 27676393A JP 27676393 A JP27676393 A JP 27676393A JP H07127492 A JPH07127492 A JP H07127492A
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JP
Japan
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drive
torque
slip
drive wheel
vehicle
Prior art date
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Application number
JP27676393A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hirano
豊 平野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 路面状態(路面摩擦係数)が異なっても、車
両の旋回に伴い横加速度が発生しても、駆動輪のスリッ
プを的確に抑制する。 【構成】 マイクロコンピュータ30は、各種センサ2
1〜29からの検出信号に基づいてサブスロットルバル
ブ12の開度を目標スロットル開度に制御して、駆動輪
に付与される駆動トルクを的確に制御する。この制御に
おいては、駆動輪のスリップ状態が検出され、同スリッ
プ状態の検出時に路面摩擦係数及び横加速度に応じて許
容される前後加速度が計算され、同前後加速度に基づい
て目標駆動トルクが決定される。また、駆動輪に付与さ
れている駆動トルクが検出されるとともに、この検出駆
動トルクが前記目標駆動トルクに一致するように目標ス
ロットル開度が決定されて、電動モータ14によりサブ
スロットルバルブ12の開度が目標スロットル開度に制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪に付与される駆
動トルクを調整可能なトルク調整機構を備え、駆動輪の
スリップ時にトルク調整機構を制御して駆動輪に付与さ
れる駆動トルクを減少させる車両の駆動トルク制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭6
0−128057号公報に示されているように、左右駆
動輪の回転速度差に基づいて駆動輪のスリップ率を検出
して、同検出スリップ率に応じた補正量だけスロットル
開度を小さくして駆動輪に付与される駆動トルクを減少
させ、駆動輪のスリップを回避するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、駆動輪の回転速度によって検出したスリ
ップ率に基づいて駆動トルクを調整、すなわち駆動輪の
前後方向のスリップのみに基づいて駆動トルクを調整し
ていて、路面状態(駆動輪と路面との間の路面摩擦係
数)及び車両旋回に伴う駆動輪の横加速度を考慮してい
ないので、路面状態が異なる場合及び車両の旋回時に
は、駆動トルクの調整が精度よく行われない。本発明は
前記問題に対処するためになされもので、その目的は、
路面摩擦係数及び車両の横加速度を考慮して駆動輪に付
与される駆動トルクを調整するようにして、駆動輪のス
リップを的確に抑制する車両の駆動トルク制御装置を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、路面摩擦係数を検出する
路面摩擦係数検出手段と、車両の横加速度を検出する横
加速度検出手段と、駆動輪に付与されている駆動トルク
を検出するトルク検出手段と、駆動輪がスリップ状態に
陥ったことを検出するスリップ検出手段と、スリップ検
出手段によって駆動輪のスリップ状態が検出されたとき
前記検出された路面摩擦係数及び横加速度に基づいて駆
動輪に許容される前後加速度に対応した目標駆動トルク
を決定する目標駆動トルク決定手段と、前記検出した駆
動トルクが前記決定した目標駆動トルクに一致するよう
に、駆動輪に付与される駆動トルクを調整可能なトルク
調整機構を制御する制御手段とを設けたことにある。
【0005】
【作用】上記のように構成した本発明においては、スリ
ップ検出手段が駆動輪のスリップ状態を検出すると、目
標駆動トルク決定手段が路面摩擦係数検出手段によって
検出された路面摩擦係数及び横加速度検出手段によって
検出された横加速度に基づいて駆動輪に許容される前後
加速度に対応した目標駆動トルクを決定し、制御手段及
び駆動トルク検出手段により、駆動輪の駆動トルクが前
記目標駆動トルクに一致するように制御される。
【0006】
【発明の効果】上記作用説明からも理解できるように、
本発明によれば、トルク調整機構にて設定されるべき目
標駆動トルクが路面摩擦係数及び横加速度に基づき駆動
輪に許容される前後加速度に対応した値に決定されるの
で、路面状態が異なる場合でも、車両の旋回時でも、駆
動トルクの調整が的確に行われて車両走行が常に安定す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は駆動輪に付与される駆動トルクを制御す
るための駆動トルク制御装置の全体を概略的に示してい
る。この駆動トルク制御装置は、エンジンに連通する吸
気管10内に組み付けられたメインスロットルバルブ1
1及びサブスロットルバルブ12を備えている。メイン
スロットルバルブ11はアクセルペダル13の踏み込み
操作により駆動され、その開度θに応じてエンジンに供
給される吸気量を調整する。サブスロットルバルブ12
はステップモータなどの電動モータ14により駆動され
てその開度が調整されるようになっている。これらのサ
ブスロットルバルブ12及び電動モータ14が本発明の
トルク調整機構を構成する。
【0008】次に、電動モータ14を制御する電気制御
装置について説明すると、同装置は各種センサ21〜2
9を備えている。スロットルセンサ21はメインスロッ
トルバルブ11のメインスロットル開度θを検出して、
同開度θを表す検出信号を出力する。ヨーレートセンサ
21は車両のヨーレートγを検出して、同ヨーレートγ
を表す検出信号を出力する。エンジン回転数センサ23
はエンジン回転数Neを検出して、同回転数Ne を表す
検出信号を出力する。前後加速度センサ24は車両の前
後加速度GXを検出して、同加速度GXを表す検出信号を
出力する。横加速度センサ25は車両の横加速度GY
検出して、同加速度GYを表す検出信号を出力する。車
輪速センサ26,27は非駆動輪である左右前輪の各回
転角速度ωfl,ωfrをそれぞれ検出して、各回転角速度
ωfl,ωfrを表す各検出信号をそれぞれ出力する。車輪
速センサ28,29は駆動輪である左右後輪の各回転角
速度ωrl,ωrrをそれぞれ検出して、各回転角速度ωr
l,ωrrを表す各検出信号をそれぞれ出力する。
【0009】これらの各種センサ21〜29にはマイク
ロコンピュータ30が接続されている。マイクロコンピ
ュータ30は図2,3に示すフローチャートに対応した
プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行して、サブ
スロットルバルブ12の開度を制御するための制御信号
を駆動回路31に出力する。駆動回路31は前記制御信
号に応じて電動モータ14の回転を制御する。また、こ
のマイクロコンピュータ30にはトランスミッション制
御コンピュータ40が接続されており、同コンピュータ
40からトランスミッションにおける変速ギヤ比Trati
o を表す信号が供給されるようになっている。
【0010】次に、上記のように構成した実施例の動作
を図2,3に示すフローチャートに沿って説明する。イ
グニッションスイッチが投入されると、マイクロコンピ
ュータ30はステップ100〜152からなるプログラ
ムを所定の短時間毎に実行する。このプログラムの実行
においては、ステップ102にて各種センサ21〜29
からメインスロットル開度θ、ヨーレートγ、エンジン
回転数Ne、前後加速度GX、横加速度GY、回転角速度
ωfl,ωfr,ωrl,ωrr を表す検出信号を入力すると
ともに、トランスミッション制御コンピュータ40から
トランスミッションにおける変速ギヤ比Tratio を表す
信号を入力する。この入力後、ステップ104にて非駆
動輪である左右前輪の回転角速度ωfl,ωfrの平均値
(ωfl+ωfr)/2を計算して、同平均値を車速Vとして
設定する。ステップ106にて駆動輪である左右後輪の
回転角速度ωrl,ωrrのうちの大きい方の回転角速度M
AX(ωrl,ωrr)を抽出して駆動速度ωとして設定す
る。次に、ステップ108にてこれらの車速V及び駆動
速度ωを用いた下記数1の演算の実行によりスリップ率
Sを計算する。
【0011】
【数1】S=(V−ω)/ω このスリップ率Sの計算後、ステップ110,112に
て、前後加速度Gx 、横加速度Gy 、駆動速度ω、ヨー
レートγ及び車速Vを用いた下記数2,3の実行により
前後方向の車体滑り加速度ΔGx及び横方向の車体滑り
加速度ΔGyを計算する。
【0012】
【数2】ΔGx=Gx−dω/dt
【0013】
【数3】ΔGy=Gy−γ・V 次に、ステップ114にてスリップ率S、前後方向の車
体滑り加速度ΔGx 及び横方向の車体滑り加速度ΔGy
の各絶対値|S|,|ΔGx|,|ΔGy|のいずれか一つ
が各所定値So,ΔGxo,ΔGyo をそれぞれ越えているか
否かにより駆動輪がスリップ状態にあるか否かを判定す
る。この場合、駆動輪がスリップ状態になく前記各絶対
値|S|,|ΔGx|,|ΔGy|のいずれも各所定値 S
o,ΔGxo,ΔGyo以下であれば、ステップ114にて
「NO」と判定してプログラムをステップ116に進め
る。ステップ116においては、スリップ限界フラグF
slm を”0”に設定し、ステップ118にて前回のプロ
グラム実行時の路面摩擦係数μ* 、前後加速度Gx及び
横加速度Gyを用いて下記数4の演算の実行により路面
係数μ* を更新する。
【0014】
【数4】 μ*=MAX(μ*+K1・Δt,(GX 2+GY 2)1/2) なお、前記数4中の演算子MAXは括弧内の大きい方を
抽出することを意味し、K1 は正の予め決められた係数
であり、Δtは図2,3のプログラムの実行の時間間隔
を表す。そして、ステップ120にて、前記ステップ1
18の処理により計算された路面摩擦係数μ* を「1」
以下に抑えるために下記数5の演算を実行する。
【0015】
【数5】μ*=MIN(μ*,1) なお、前記数5中の演算子MINは括弧内の小さい方を
抽出することを意味する。このようにして更新される路
面摩擦係数μ* は初期には「1」に設定されているの
で、駆動輪がスリップする前には路面摩擦係数μ* は
「1」に保たれ続ける。
【0016】次に、ステップ126にて制御フラグFcn
t が”0”かつスリップ限界フラグFslm が”1”であ
るか否かを判定するとともに、ステップ128にてスリ
ップ限界フラグFslm が”0”であるか否かを判定す
る。この場合、スリップ限界フラグFslm は”0”に設
定されているので、ステップ126にて「NO」と判定
し、ステップ128にて「YES」と判定して、プログ
ラムをステップ136に進める。ステップ136におい
ては制御フラグFcnt を”0”に設定してプログラムを
ステップ138に進める。
【0017】ステップ138においては、路面摩擦係数
μ* とメインスロットル開度θとに基づいて開度テーブ
ル(図4参照)を参照して、基準スロットル開度θx を
決定する。この場合、路面摩擦係数μ* は「1」に設定
されているので、図4の特性カーブμ1にしたがって基
準スロットル開度θx が決定される。次に、ステップ1
40にて制御フラグFcnt が”1”であるか否かを判定
する。この場合、制御フラグFcnt は”0”に設定され
ているので、同ステップ140にて「NO」と判定して
プログラムをステップ142に進める。ステップ142
においては、目標スロットル開度θthを基準スロットル
開度θx に設定し、ステップ150にて同開度θthを表
す制御信号を駆動回路31に出力し、ステップ152に
てこのプログラムの実行を終了する。
【0018】駆動回路31は前記制御信号に応じて電動
モータ14に駆動信号を出力して、サブスロットルバル
ブ12の開度が目標スロットル開度θthになるまで同モ
ータ14を回転駆動する。これにより、サブスロットル
バルブ12の開度はメインスロットル開度θに応じて変
化し、エンジンに供給される吸気量はアクセルペダル1
3の踏み込み量にしたがって制御される。
【0019】一方、駆動輪がスリップして、スリップ率
S、前後方向の車体滑り加速度ΔGx 及び横方向の車体
滑り加速度ΔGy の各絶対値|S|,|ΔGx|,|ΔGy
|のいずれか一つが各所定値So,ΔGxo,ΔGyo をそれ
ぞれ越えると、ステップ114にて「YES」と判定し
てプログラムをステップ122,124に進める。ステ
ップ122においてはスリップ限界フラグFslm が”
1”に設定されるとともに、ステップ124においては
前後加速度Gx及び横加速度Gyを用いた下記数6の演算
の実行により路面係数μ* を計算する。
【0020】
【数6】μ*=(GX 2+GY 2)1/2 前記数6の演算は、駆動輪がスリップ限界に達したとき
には前後加速度Gxと横加速度Gyとの合力が走行路面と
駆動輪との間の摩擦係数に等しいことに基づくものであ
る。
【0021】このように、スリップ限界フラグFslm が
初めて”1”に設定されたときには、制御フラグFcnt
は”0”に設定されたままであるので、ステップ126
においては「YES」と判定してプログラムをステップ
130〜134に進める。ステップ130においては制
御フラグFcnt が”1”に設定され、ステップ132に
おいては路面摩擦係数μ*及び横加速度GYを用いた下記
数7の演算の実行によりスリップ時に駆動輪に許容され
る許容前後加速度GX*が計算される。
【0022】
【数7】GX*=(μ*2−GY 2)1/2 ステップ134においては、前述の許容前後加速度GX*
並びに予め決められた係数Kt 、車両重量M及びタイヤ
半径Rを用いた下記数8の演算の実行により、横加速度
Y が作用しながら駆動輪がスリップしている状態で許
容前後加速度GX*を得るために必要な目標駆動トルクT
* が計算される。
【0023】
【数8】T*=Kt・GX*・M・R 次に、ステップ138にて、前記のように、路面摩擦係
数μ* とメインスロットル開度θとに基づいて開度テー
ブル(図4参照)を参照して基準スロットル開度θx を
決定する。この場合、路面摩擦係数μ* は小さな値に設
定されており、同係数μ* が「0.1」以下ならば特性
線μ2にしたがって基準スロットル開度θx が決定さ
れ、同係数μ* が0.1〜0.4ならば特性線μ1,μ
2とで挟まれた領域の値に決定される。少なくとも、こ
の場合には、基準スロットル開度μ* は前記した路面摩
擦係数μ* が0.4以上の場合よりも小さな値であっ
て、路面摩擦係数μ* が小さくなるにしたがって小さな
値に設定される。
【0024】ステップ138の処理後、制御フラグFcn
t は”1”に設定されているので、ステップ140にて
「YES」と判定してプログラムをステップ144〜1
48に進める。ステップ144においては、エンジン回
転数Ne、予め決められたエンジン回転数換算用の係数
Ke、変速ギヤ比Tratio及び駆動輪の回転角速度ωを用
いた下記数9の演算の実行により、トルクコンバータの
スリップ率Ts が計算される。
【0025】
【数9】Ts=(Ne−Ke・Tratio・ω)/Ne ステップ146においては前記ステップ率Ts に基づい
てマイクロコンピュータ30に内蔵したトルクテーブル
(図5参照)を参照して駆動輪に付与されている駆動ト
ルクTを決定する。これらのステップ144,146の
処理により駆動輪に付与されている駆動トルクが検出さ
れることになる。ステップ148においては、基準スロ
ットル開度θx 、前回のプログラム実行時の目標スロッ
トル開度θth、目標駆動トルクT*、検出駆動トルクT
並びに予め決められた比例制御係数Kp及び積分制御係
数Ki を用いた下記数10の演算の実行により、目標ス
ロットル開度θthが更新される。
【0026】
【数10】θth=MAX(θx,θth+Kp・(T*−T)+
Ki・∫(T*−T)dt) この数10中の括弧内の右側の演算における目標駆動ト
ルクT* と検出駆動トルクTとの差T*−T をフィード
バックさせた比例・積分制御により、検出駆動トルクT
を目標駆動トルクT* に一致させるように目標スロット
ル開度θthが順次更新される。ただし、目標スロットル
開度θthが予め低めに設定された基準スロットル開度θ
x 未満の値に設定されることはない。そして、ステップ
150にて、この設定された目標スロットル開度θthを
表す制御信号が駆動回路31に出力され、駆動回路31
と電動モータ14の作用により、サブスロットルバルブ
12の開度が同開度θthに設定される。これにより、エ
ンジンに対する吸気量が目標スロットル開度θthに応じ
て制御されるので、駆動輪に付与される駆動トルクも目
標スロットル開度θthにしたがって制御される。
【0027】そして、前記のようにして制御フラグFcn
t が”1”に設定され、かつ駆動輪のスリップ状態が解
除されなくてスリップ限界フラグFslm が”1”に設定
されたままであると、図3のステップ126,128に
て共に「NO」と判定されるとともに、ステップ140
に「YES」と判定されて、ステップ144〜148の
処理により、駆動輪に付与される駆動トルクが路面摩擦
係数μ* 及び横加速度Gyに基づき駆動輪に許容される
前後加速度に対応した目標駆動トルクT*に一致するよ
うに、サブスロットルバルブ12の開度が目標スロット
ル開度θthに制御され続ける。その結果、走行路面の摩
擦係数μ*が異なっても、車両旋回に伴う横加速度Gyが
発生しても、駆動輪に対する駆動トルクの付与が的確に
制御される。
【0028】一方、前記ような制御により駆動輪のスリ
ップ状態が解除されると、図2のステップ114にて
「NO」と判定して、プログラムを前述したステップ1
16に進める。ステップ116においてはスリップ限界
フラグFslm が”0”に戻され、ステップ118,12
0においては路面摩擦係数μ* が前記数4,5の演算の
実行によって更新される。すなわち、数4,5の実行に
より、路面摩擦係数μ*は下限を(GX 2+GY 2)1/2としか
つ上限を「1」として、数4の括弧内の左側の演算にお
けるμ*+K1・Δtにより、徐々に大きな値に戻されて
いく。そして、制御フラグFcnt は”0”に未だ設定さ
れかつスリップ限界フラグFslm は”0”に戻されてい
るので、図3のステップ126にて「NO」と判定する
とともに、ステップ128にて「YES」と判定して、
ステップ136にて制御フラグFcnt を”0”に戻す。
これにより、ステップ140にて「NO」と判定され
て、前述したステップ142,150の処理により、サ
ブスロットルバルブ12の開度がふたたび路面摩擦係数
μ*により決定される基準スロットル開度θx(図4参
照)に制御されるようになる。
【0029】なお、上記実施例では、駆動トルク調整機
構として、サブスロットルバルブ12の開度を制御して
エンジン出力を制御する例を述べたが、駆動トルクを調
整可能なものなら他の手段であってもよい。例えば、駆
動輪に付与される制動力を調整する手段を設け、その制
動力Pをスリップ限界フラグFslm が”1”のとき下記
数11となるように制御するものであってもよい。
【0030】
【数11】P=Kp・(T*−T) ただし、係数Kp は予め定めた定数である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す車両の駆動トルク制
御装置の全体概略図である。
【図2】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムの前半部分に対応したフローチャートであ
る。
【図3】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムの後半部分に対応したフローチャートであ
る。
【図4】 図1のマイクロコンピュータ内の開度テーブ
ルに記憶された基準スロットル開度θx の変化特性を示
すグラフである。
【図5】 図1のマイクロコンピュータ内のトルクテー
ブルに記憶された駆動トルクの変化特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
11…メインスロットルバルブ、12…サブスロットル
バルブ、14…電動モータ、21…スロットルセンサ、
22…ヨーレートセンサ、23…エンジン回転数セン
サ、24…前後加速度センサ、25…横加速度センサ、
26〜29…車輪速センサ、30…マイクロコンピュー
タ、40…トランスミッション制御コンピュータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪に付与される駆動トルクを調整可
    能なトルク調整機構を備え、駆動輪のスリップ時に前記
    トルク調整機構を制御して駆動輪に付与される駆動トル
    クを減少させる車両の駆動トルク制御装置において、 路面摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段と、 車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、 駆動輪に付与されている駆動トルクを検出するトルク検
    出手段と、 駆動輪がスリップ状態に陥ったことを検出するスリップ
    検出手段と、 前記スリップ検出手段によって駆動輪のスリップ状態が
    検出されたとき前記検出された路面摩擦係数及び横加速
    度に基づいて駆動輪に許容される前後加速度に対応した
    目標駆動トルクを決定する目標駆動トルク決定手段と、 前記検出した駆動トルクが前記決定した目標駆動トルク
    に一致するように前記トルク調整機構を制御する制御手
    段とを設けたことを特徴とする車両の駆動トルク制御装
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6584399B2 (en) 1997-09-30 2003-06-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Traction control system of vehicles combining feedback control with feedforward control
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CN106555680A (zh) * 2015-09-25 2017-04-05 比亚迪股份有限公司 用于车辆发动机的控制方法和装置

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