JPH06227374A - 補助ブレーキ装置のブレーキ力制御方法 - Google Patents

補助ブレーキ装置のブレーキ力制御方法

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JPH06227374A
JPH06227374A JP1516193A JP1516193A JPH06227374A JP H06227374 A JPH06227374 A JP H06227374A JP 1516193 A JP1516193 A JP 1516193A JP 1516193 A JP1516193 A JP 1516193A JP H06227374 A JPH06227374 A JP H06227374A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチロック・ブレーキ・システム(AB
S)に加えて車両に搭載された補助ブレーキ装置の作動
を、ABSの作動中に解除する補助ブレーキ装置のブレ
ーキ力制御方法において、補助ブレーキ装置のブレーキ
力を、ABSの作動前に消滅させ、このブレーキ力とA
BSの作動との干渉を完全に回避する。 【構成】 ABSの作動開始前に満たされる自動解除条
件を設定し(ステップS32)、この自動解除条件が満
たされたときに、補助ブレーキ手段の作動を自動的に解
除する(ステップS36)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチロック・ブレー
キ・システム搭載車の補助ブレーキ装置のブレーキ力制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トラック等の大型車には、サービスブレ
ーキ装置を補助してその耐久性の向上と小型化を図るた
め、排気ブレーキ機構、電磁リターダ機構及びパワータ
ード機構等の補助ブレーキ手段を備える補助ブレーキ装
置が搭載されている。この補助ブレーキ手段は、エンジ
ンから駆動輪に伝達される駆動力を減少させて補助ブレ
ーキ力を発生させるものであり、サービスブレーキ装置
とは独立して作動する。
【0003】従って、サービスブレーキ装置にアンチロ
ック・ブレーキ・システム(以下、ABSと記す)を装
着したトラック等では、補助ブレーキ手段が作動してい
る場合にABSが作動してサービスブレーキ装置のブレ
ーキ圧の増減制御を開始すると、補助ブレーキ装置のコ
ントローラが補助ブレーキ手段の作動を自動的に解除
し、補助ブレーキ手段のブレーキ力とABSの作動との
干渉回避を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、補助ブレー
キ手段のブレーキ力は、補助ブレーキ手段の構造上、そ
の作動が解除されても直ぐには消滅せず、実際に消滅す
るまでには若干の時間を要してしまう。このため、上記
従来の補助ブレーキ装置のブレーキ力制御方法では、A
BSが作動し始めても暫くは補助ブレーキ手段のブレー
キ力が残存していることがあり、この残存したブレーキ
力がABSの作動に干渉し、ABSのブレーキ圧制御に
悪影響を与えるとの問題があった。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、ABSの作動との干渉を完全に回避す
ることができる補助ブレーキ装置のブレーキ力制御方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る補助ブレーキ装置のブレーキ力制御方法
によれば、アンチロック・ブレーキ・システムに加えて
車両に搭載された補助ブレーキ装置の作動を、アンチロ
ック・ブレーキ・システムの作動中に解除する場合、ア
ンチロック・ブレーキ・システムの作動開始前に満たさ
れる自動解除条件を設定し、この自動解除条件が満たさ
れたときに、補助ブレーキ装置の作動を自動的に解除す
るものである。
【0007】このとき、前記自動解除条件は、運転席に
配設されたブレーキペダルの踏込操作を検出したときに
満たされることが望ましい。また、前記自動解除条件
は、駆動輪の減速度が所定値よりも大きくなったときに
満たされることが望ましい。
【0008】
【作用】補助ブレーキ装置は、その構造上、作動が解除
されてから実際に補助ブレーキ力が消滅するまでに若干
の時間を要する。本発明に係る補助ブレーキ装置のブレ
ーキ力制御方法では、ABSの作動開始前に満たされる
自動解除条件が満たされた場合に、補助ブレーキ装置の
作動を解除する。従って、補助ブレーキ装置のブレーキ
力が完全に消滅した後、ABSが作動し始める。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係るブレーキ力制御方法
を実施する補助ブレーキ装置の一実施例を示し、図中符
号1はエンジンであり、このエンジン1の駆動力は、変
速機2、プロペラシャフト3等を介して後輪Rに伝達さ
れる。また、符号5はアンチロック・ブレーキ・システ
ム(ABS)であり、このABS5はABSコントロー
ラ6で制御され、サービスブレーキ装置のホイールシリ
ンダ7のブレーキ圧を増減操作し、各車輪F,Rのブレ
ーキロックを防止する。なお、ABS5及びABSコン
トローラ6は、既に公知であり、これらについての詳し
い説明は省略する。また、ホイールシリンダ7は、各前
輪F,各後輪R毎に設けられている。
【0010】補助ブレーキ装置10は、補助ブレーキ手
段、各種センサ類及び補助ブレーキコントローラ14等
より構成され、補助ブレーキ手段は、排気ブレーキ機構
16、電磁リターダ機構17及びパワータード機構18
を備えて構成されている。排気ブレーキ機構16は、エ
ンジン1の排気管内に開閉弁を設け、排気管内の通路面
積を減少させることでエンジン排気圧を上昇させてブレ
ーキ力を得るブレーキ手段である。電磁リターダ機構1
7は、例えば、プロペラシャフト3と一体に回転するロ
ータと、車体側に固定されてこのロータに磁場を与える
コイル等より構成され、ロータの回転エネルギを熱エネ
ルギに変換して放出しブレーキ力を得るブレーキ手段で
ある。パワータード機構18は、エンジン1の燃料をカ
ットすると共に、バルブタイミング等を調整し、ピスト
ン上昇時には燃焼室内に正圧を発生させ、ピストン下降
時にはシリンダ内に負圧を発生させてブレーキ力を得る
ブレーキ手段である。
【0011】補助ブレーキ手段は、その構造上、その作
動が解除された後実際に補助ブレーキ力が消滅するまで
には、若干の時間を要する。補助ブレーキコントローラ
(以下、単にコントローラと記す)14は、マイクロコ
ンピュータ、ROM・RAM等の記憶装置、入出力装置
等を有している。このコントローラ14の入力側には、
各種センサ類、例えば、車輪速センサ12、補助ブレー
キスイッチ20、ストップランプスイッチ22等が電気
的に接続されている。
【0012】車輪速センサ12は、各車輪F,R毎に設
けられている。車輪速センサ12は、車輪と一体に回転
する溝付きロータと、車体側に固定され、溝付きロータ
に対向するピックアップコイル等より構成され、溝付き
ロータの回転速度をピックアップコイルで磁気的に感知
し、車輪の回転速度ωを検出する。コントローラ14
は、各車輪速センサ12で検出された回転速度ωを車体
走行速度に相当する速度にそれぞれ換算して各車輪の車
輪速度Vwを求めると共に、これらの車輪速度Vwのう
ち、最も速い車輪速度Vwから車体速度Vを推定する。
【0013】補助ブレーキスイッチ20は、運転席の操
作パネルに配設され、補助ブレーキ装置10を作動させ
る場合に運転者によりオン操作される。そして、オン操
作された補助ブレーキスイッチ20は、オン信号をコン
トローラ20に供給し、このオン信号の供給を受けたコ
ントローラ14は、後述する制御プログラムを繰り返し
実行する。
【0014】ストップランプスイッチ22は、サービス
ブレーキ装置の空気圧回路の途中に配設され、ブレーキ
ペダル(図示せず)の踏込操作による発生圧力を検出し
た場合にオン信号をコントローラ14に供給する。な
お、車輪速センサ12及びストップランプスイッチ22
は、ABSコントローラ6の入力側にも電気的に接続さ
れている。従って、ABSコントローラ6も、コントロ
ーラ14と同様に、各車輪速センサ12で検出された回
転速度ωに基づいて各車輪毎の車輪速度Vwを求めると
共に、これらの車輪速度Vwのうち、最も速い車輪速度
Vwから車体速度Vを推定する。
【0015】コントローラ14の出力側には、排気ブレ
ーキ機構16、電磁リターダ機構17及びパワータード
機構18が電気的に接続されている。従って、コントロ
ーラ14は、これら排気ブレーキ機構16、電磁リター
ダ機構17及びパワータード機構18の作動及び作動解
除を操作することができる。さらに、このコントローラ
14は、ABSコントローラ6にも電気的に接続されて
いる。従って、このコントローラ14は、ABSコント
ローラ6がABS5を介してホイールシリンダ7のブレ
ーキ圧を増減制御しているか否かを認識することができ
る。
【0016】なお、ABSコントローラ6は、推定した
車体速度Vに対する各車輪のスリップ率を求めると共
に、このスリップ率を所定の時間周期で繰り返し監視す
る。そして、このスリップ率が設定値よりも大きくなっ
た場合、即ち、ABS5の作動開始条件が満たされた場
合に、ホイールシリンダ7のブレーキ圧の減増操作を開
始する。
【0017】コントローラ14の記憶装置には、補助ブ
レーキ制御プログラムが記憶されている。以下、図2に
基づいて、補助ブレーキ制御プログラムについて説明す
る。この制御プログラムは、補助ブレーキスイッチ20
がオン操作された場合に繰り返し実行される。補助ブレ
ーキスイッチ20がオン操作されると、先ず、コントロ
ーラ14は、ステップS30において、ABSコントロ
ーラ6がABS5を介してホイールブレーキ7のブレー
キ圧増減制御を開始しているか否かを判別する。いま、
補助ブレーキスイッチ20がオン操作された直後であ
り、この場合において、サービスブレーキ装置が作動し
ていないとき等には、各車輪のスリップ率が設定値より
も小さく、ABSコントローラ6はブレーキ圧増減制御
を実施していない。従って、この状態では、ステップS
30の判別結果は否定(No)となり、コントローラ1
4はステップS32に進む。
【0018】次に、ステップS32では、コントローラ
14は、補助ブレーキ手段の作動の自動解除条件が満た
されたか否か、即ち、ストップランプスイッチ32がオ
ン状態に切り換わったか否かを判別する。いま、ブレー
キペダルは踏込操作されていないので、ストップランプ
スイッチ32はオフ状態になっており、従って、ステッ
プS32の判別結果は否定となり、コントローラ14は
ステップS34に進む。
【0019】ステップS34では、コントローラ14
は、補助ブレーキ手段、即ち、排気ブレーキ機構16,
電磁リターダ機構17及びパワータード機構18が既に
作動している場合にはその作動を維持する一方、補助ブ
レーキ手段が作動していない場合にはこの作動を開始す
る。つまり、ステップS34を実行した後には、補助ブ
レーキ手段は常に作動状態となり、駆動輪Rに補助ブレ
ーキ力が作用する。
【0020】この後、コントローラ14は、この制御プ
ログラムの実行を終了する。一方、補助ブレーキ手段の
作動中に、運転者がブレーキペダルを踏込操作すると、
ストップランプスイッチ22がオン状態に切り換わる。
従って、ステップS32の判別結果が肯定(Yes)と
なり、コントローラ14はステップS32からステップ
S36に進む。
【0021】そして、ステップS36では、コントロー
ラ14は、補助ブレーキ手段が作動している場合にはそ
の作動を解除する一方、補助ブレーキ手段の作動が既に
解除されている場合にはこの状態を維持する。つまり、
ステップS36を実行した後には、補助ブレーキ手段は
常に作動解除状態となる。従って、ブレーキペダルが踏
込操作されると、補助ブレーキ手段の作動は解除され、
この補助ブレーキ力に代わりサービスブレーキ装置のホ
イールシリンダ7のブレーキ力が後輪Rに作用し始め
る。なお、現時点では、サービスブレーキ装置がかけら
れた直後なので、各車輪のスリップ率は設定値に比べて
小さく、従って、ABS5の作動開始条件は満たされて
いない。
【0022】この後、コントローラ14は、この制御プ
ログラムの実行を終了する。一方、サービスブレーキ装
置のホイールシリンダ7のブレーキ力が増大し、各車輪
のスリップ率が増加して設定値よりも大きくなった場
合、即ち、ABS5の作動開始条件が満たされた場合、
ABS5がホイールシリンダ7のブレーキ圧の増減制御
を開始する。コントローラ14は、既にステップS36
を実行して補助ブレーキ手段の作動を解除しており、実
際に消滅するまでに若干の時間を要する補助ブレーキ力
は、現時点では完全に消滅している。従って、この補助
ブレーキ力が、ABSコントローラ6のブレーキ圧増減
制御に干渉することがない。
【0023】そして、ABS5がホイールシリンダ7の
ブレーキ圧の増減制御を開始すると、ステップS30の
判別結果が肯定になり、コントローラ14は、ステップ
S30からステップS36に進む。従って、ABS5の
作動中には、補助ブレーキ手段は作動解除状態に維持さ
れる。この後、コントローラ14はこの制御プログラム
の実行を終了する。
【0024】図3は、本発明を適用した補助ブレーキ制
御装置のブレーキ力制御方法の他の実施例を示してい
る。この制御プログラムも、図2の制御プログラムと同
様に、補助ブレーキスイッチ20がオン操作されている
場合に繰り返し実行される。先ず、ステップS40にお
いて、コントローラ14はABS5がホイールシリンダ
7のブレーキ圧の増減制御を実施しているか否かを判別
する。そして、この判別結果が否定の場合には、コント
ローラ14はステップS42に進み、補助ブレーキ手段
の作動の自動解除条件が満たされたか否か、即ち、後輪
Rの減速度が大であるか否かを判別する。
【0025】具体的に説明すると、コントローラ14
は、先ず、左右後輪Rの車輪速度Vwl,Vwrの平均車輪
速度Vaを求めた後、この平均車輪速度Vaの時間微分
値である減速度Gaを算出し、さらに、この減速度Ga
が設定値G1 よりも大きいか否かを判別する。この設定
値G1 は、ABS5の作動開始条件で使用されるスリッ
プ率設定値相当の減速度G0 に比べて十分に小さい値
(例えば、0.75G(重力加速度)相当値)に設定されて
いる。従って、車両にブレーキがかけられて前記減速度
Gaが増加し始めると、この減速度Gaは先ず設定値G
1 に達した後、スリップ率設定値相当の減速度G0 に達
する。
【0026】そして、減速度Gaが設定値G1 に比べて
小さい場合には、コントローラ14は後輪Rの減速度G
aは大でないと判断し、従って、ステップS42の判別
結果が否定となり、ステップS42からステップS44
に進む。ステップS44では、コントローラ14は、補
助ブレーキ手段が既に作動している場合にはこの作動状
態を維持する一方、補助ブレーキ手段が作動していない
場合にはこれを作動させる。つまり、ステップS44を
実行した後には、補助ブレーキ手段は常に作動状態とな
り、後輪Rに補助ブレーキ力が作用する。
【0027】この後、コントローラ14は、この制御プ
ログラムの実行を終了する。一方、ステップS42にお
いて、減速度Gaが設定値G1 以上の場合には、コント
ローラ14は後輪Rの減速度Gaが大であると判断し、
従って、ステップS42の判別結果が肯定となり、ステ
ップS42からステップS46に進む。ステップS46
では、後輪Rに著しいスリップが発生しているか否かを
判別する。具体的に説明すると、左右後輪Rの車輪速度
Vwl,Vwrと推定した車体速度Vとの速度差ΔVl ,Δ
Vr をそれぞれ求めると共に、各速度差ΔVl ,ΔVr
と設定値ΔV1 とをそれぞれ比較する。そして、各速度
差ΔVl ,ΔVr のうち、少なくとも一方の速度差ΔV
が設定値ΔV1 以上の場合、コントローラ14は後輪R
に著しいスリップが発生していると判別する。
【0028】なお、車両の制動時において後輪Rにスリ
ップが発生すると、通常の場合、ABS5の作動開始条
件が満たされる前に速度差ΔVが設定値ΔV1 に達す
る。従って、制動時において、後輪Rにスリップが発生
した場合、先ず、ステップS46の判別条件が満たされ
た後、ABS5の作動開始条件が満たされる。この設定
値ΔV1 は、例えば、実験的に求められ、コントローラ
14の記憶装置内に予め記憶されている。
【0029】いま、後輪Rに発生しているスリップが僅
かなものであり、後輪Rの路面グリップ力が十分に確保
されている場合には、後輪Rに作用する補助ブレーキ力
を解除する必要はなく、また、近い将来、ABS5の作
動開始条件が満たされるとは予想できない。従って、こ
の場合には、たとえステップS42における補助ブレー
キ手段の作動の自動解除条件が満たされていても、補助
ブレーキ力を解除することは好ましくない。このため、
この場合には、ステップS46の判別結果は否定とな
り、コントローラ14はステップS44に進む。そし
て、この後、コントローラ14は、この制御プログラム
の実行を終了する。
【0030】一方、後輪Rに発生しているスリップが大
きく、後輪Rの路面グリップ力が失われている場合に
は、近い将来、ABS5の作動開始条件が満たされると
予想される。この場合には、ステップS46の判別結果
が肯定となり、コントローラ14はステップS48に進
む。ステップS48では、コントローラ14は、補助ブ
レーキ手段が作動している場合にはその作動を解除する
一方、補助ブレーキ手段の作動が既に解除されている場
合にはこの状態を維持する。つまり、ステップS48を
実行した後には、補助ブレーキ手段は常に作動解除状態
となる。これにより、ABS5の作動開始前に補助ブレ
ーキ手段の作動が解除される。この後、コントローラ1
4は、この制御プログラムの実行を終了する。
【0031】そして、後輪Rに発生しているスリップが
更に大きくなり、ABS5の作動開始条件が満たされる
と、このABS5が作動する。この時点では、補助ブレ
ーキ手段の作動は既に解除されており、そのブレーキ力
は完全に消滅している。従って、補助ブレーキ手段のブ
レーキ力が、ABS5の作動に干渉することがない。そ
して、ステップS40の判別結果が肯定になることか
ら、コントローラ14は、ステップS42,S46を実
行することなくステップS48に進む。これにより、A
BS5の作動中には、補助ブレーキ手段は作動解除状態
に維持される。この後、コントローラ14はこの制御プ
ログラムの実行を終了する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブレ
ーキ力制御方法では、アンチロック・ブレーキ・システ
ムに加えて車両に搭載された補助ブレーキ装置の作動
を、アンチロック・ブレーキ・システムの作動中に解除
する場合、アンチロック・ブレーキ・システムの作動開
始前に満たされる自動解除条件を設定し、この自動解除
条件が満たされたときに、補助ブレーキ装置の作動を自
動的に解除する。これにより、補助ブレーキ装置のブレ
ーキ力とABSの作動との干渉を完全に回避することが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ力制御方法が実施される
補助ブレーキ装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係るブレーキ力制御方法の一実施例を
示し、図1のコントローラが実施するブレーキ力制御プ
ログラムの流れ図である。
【図3】本発明に係るブレーキ力制御方法の他の実施例
を示し、図1のコントローラが実施するブレーキ力制御
プログラムの流れ図である。
【符号の説明】
1 エンジン 5 アンチロック・ブレーキ・システム(ABS) 6 ABSコントローラ 7 ホイールシリンダ 10 補助ブレーキ装置 12 車輪速センサ 14 補助ブレーキコントローラ 16 排気ブレーキ機構 17 電磁リターダ機構 18 パワータード機構 20 補助ブレーキスイッチ 22 ストップランプスイッチ F 前輪 R 後輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチロック・ブレーキ・システムに加
    えて車両に搭載された補助ブレーキ装置の作動を、アン
    チロック・ブレーキ・システムの作動中に解除する補助
    ブレーキ装置のブレーキ力制御方法において、 アンチロック・ブレーキ・システムの作動開始前に満た
    される自動解除条件を設定し、この自動解除条件が満た
    されたときに、補助ブレーキ装置の作動を自動的に解除
    することを特徴とする補助ブレーキ装置のブレーキ力制
    御方法。
  2. 【請求項2】 前記自動解除条件は、運転席に配設され
    たブレーキペダルの踏込操作を検出したときに満たされ
    ることを特徴とする請求項1記載の補助ブレーキ装置の
    ブレーキ力制御方法。
  3. 【請求項3】 前記自動解除条件は、駆動輪の減速度が
    所定値よりも大きくなったときに満たされることを特徴
    とする請求項1記載の補助ブレーキ装置のブレーキ力制
    御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001151094A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Mazda Motor Corp 車両の制動装置
JP2006188127A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Haldex Brake Products Ltd 大型車両における車両動力及び走行制御システムのための中央電子制御ネットワーク
JP2020157960A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 三菱ふそうトラック・バス株式会社 緊急制動システム、緊急制動方法、及び緊急制動プログラム

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