JPH0622724B2 - 6重圧延機のプリセット方法 - Google Patents

6重圧延機のプリセット方法

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JPH0622724B2
JPH0622724B2 JP63117546A JP11754688A JPH0622724B2 JP H0622724 B2 JPH0622724 B2 JP H0622724B2 JP 63117546 A JP63117546 A JP 63117546A JP 11754688 A JP11754688 A JP 11754688A JP H0622724 B2 JPH0622724 B2 JP H0622724B2
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work roll
shape
roll
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intermediate roll
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文男 瀧
公明 土井
康宏 板摺
明彦 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は6重圧延機の圧延プリセット方法に関し、特
に、中間ロール位置及びワークロールベンディング力の
プリセット方法に関する。
〔従来の技術〕
6重圧延機は、第1図に示すように、ワークロール2,
2′,中間ロール3,3′およびバックアップロール
4,4′が上下対称に設置されており、ワークロール2
および2′の間を鋼帯等の圧延材料が搬送される。この
種の装置においては、次のコイルの予想圧延条件と予め
実機テスト等で求めた形状影響係数(中間ロール位置等
の形状制御端の単位操作量に対する形状変化の割合)と
を用いて、所定の目標形状が得られるように中間ロール
位置およびワークロールベンディングをプリセットする
方法が中心的に採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、形状影響係数の精度の良否は、そのままプリ
セット精度の良否につながるため、形状影響係数のオン
ライン修正法が提案されているが(たとえば特開昭55-1
28311号公報)、圧延中は、各種外乱のため、形状影響
係数を精度良くオンライン修正することは、難かしい。
また、従来法ではプリセットと圧延中の形状制御との連
続性についての充分な考慮がなされていないため、圧延
開始後、充分な形状制御の応答性や安定性を発揮できな
いことがあった。
本発明は、以上の問題点を踏まえて圧延中の形状制御を
最も有利に行なうことに主眼を置いた実用的な6重圧延
機中間ロール位置とワークロールベンディング力のプリ
セット方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明においては、バックア
ップロール,中間ロールおよびワークロールを上下対称
に備えた6重圧延機において、中間ロールの位置及びワ
ークロールのベンディング力をプリセットする際に、中
間ロールの位置を下記の第(1)式に基づいて、ワーク
ロールベンディング力を下記の第(2)式に基づいて、
それぞれ設定する。
NCD=a1+a2B+ΔN1+ΔN2+ΔN3 ・・・・(1) WRB=K ・・・・(2) ただし、 NCD:中間ロール端と板端との距離 (第1図参照 中間ロール端が板端より外側にある場合
を符号+とする) WRB:ワークロールベンディング力 B:板巾 ΔN:前コイルのワークロールベンディング力のプリ
セット値と実績値との誤差の補正項 ΔN:サーマルクラウン量の変化に対する補正項 ΔN:目標形状の変更に対する補正項 a1,a2:定数 K:任意の定数 すなわち、本発明は、ワークロールベンディングを、圧
延中の動作可能範囲を最も広くできる一定位置(たとえ
ば、動作可能範囲の中央値)に第(2)式によりプリセッ
トし、圧延サイズの変化,ワークロール熱クラウンの変
化,目標形状の変更,あるいは設定式の誤差修正等は、
すべて第(1)式により中間ロール位置のプリセットで考
慮することにより、圧延中は応答性のよいワークロール
ベンディングを操作する様にしたものである。
本発明によれば、圧延開始後の形状自動制御の応答性を
高めることが可能になり、またプリセット設定に誤差が
あった場合も数秒で修正が可能になる。以下、第(1)式
の各項について詳述する。
第1項(a+aB):この項はいわば基準式と呼べ
る部分であり、熱クラウン=0の条件で実施した実験に
基づいている。ロールベンディング力を操作可能範囲の
中央値20〔TON/チョック〕に固定したとき、板形
状がほぼフラットなる中間ロールジフト位置は、第4図
に示す位置であり、近似的に板幅の一次式として与えら
れることを見出した。そこでa,aを定数、板幅を
Bとすると、中間ロール位置NCDは、 NCD−a+aB とする。なお、第4図中の破線は圧延荷重の異なる場合
であり、圧延荷重を考慮する場合は定数aを圧延荷重の
関数(例えば一次式)とすることも可能である。
第2項(ΔN):前コイルのワークロールベンディン
グ力の基準式(第1項)によるプリセット値と実績値と
の誤差の補正項である。このベンディング力誤差を等価
な形状変化を与える中間ロール位置変更量に換算して補
正する必要がある。
第2図は第1表に示す条件で行った実機圧延結果であ
る。図中の括弧内の数値は、(NCD〔mm〕,WRB
〔TON/チョック〕)を示す。
中間ロールシフト位置NCD〔mm〕を大きくする。すな
わち、バックアップロール、ワークロールとの接触長さ
が長くなる方にシフトすると板形状は中伸び→耳波に移
行する。一方、ワークロールベンダー力WRB〔TON/チ
ョック〕を小さくすると、板形状は中伸び→耳波に移行
する。この二つの形状変化の傾向はほとんど一致してい
る。従って、互いに換算が可能である。
第3図はワークロールベンディング力変化1〔TON/チョ
ック〕と同等の形状変化を与える中間ロール位置シフト
量を板幅との関連において示したものであり、数多くの
実機データより求めたものである。前コイルのワークロ
ールベンディング力のプリセット値と実績値との誤差は
第3図を用いて中間ロールシフト量に換算してΔN
し、次コイルに反映させる。例えば、前コイル板幅700m
mにて、ワークロールベンディング力のプリセット値−
実績値が+10TON/チョックであった場合は、第3図で板
幅700mmでの換算係数 2.9mm/TON/チョックを用いて +10〔TON/チョック〕×2.9mm/TON/チョック =+29mm を式(1)中のΔNの値として次コイルに反映する。
第3項(ΔN):サーマルクラウン量の変化に対する
補正項である。長時間圧延機を休止した後や、ワークロ
ールの組替を行った直後の数十分間はワークロールの熱
クラウンが急激に変化する。ワークロールの熱クラウン
の大小により、良好な形状を得るための中間ロールシフ
ト位置も変化するため、プリセット値を決定する際、ワ
ークロールサーマルクラウンを考慮する必要があるが、
サーマルクラウンを直接検出することは難しい。そこ
で、本方法では実機によるデータ解析から中間ロールシ
フト位置を補正する式を見出した。
(1) ロール組替後30分以上の休止なく連続的に圧延を続
ける場合、熱クラウンの成長をロール組替後の圧延長l
〔km〕の関数として第5a図の如く、 とする。例えば l=10kmの場合、ΔN=+59mmとする。
(2) 30分以上のミル休止後の圧延時は、熱クラウン減少
への補正として、第5b図の如く t:ミル休止時間(分)、を考慮し、 とする。但し、ΔN<0の場合はΔN=0とする。
例えば、(1)に引き続き30分のミル休止が発生した場
合、次コイル用プリセット式(1)のΔN=+59−5
3=6 〔mm〕となる。
第4項(ΔN3):目標形状の変更に対する補正項であ
る。
圧延機に求められる鋼板形状は、次に送られる工程によ
り、求められる形状が異なる。
(1)圧延後,連続焼鈍を行なう場合: 中伸びが大きいといわゆるヒートバックル(巾方向の圧
縮応力により板が座屈して、シワになる現像)が起り易
く、両エッジ又は片エッジが伸びた耳波では、鋼板の蛇
行が発生しやすい。このため左右対称の軽微な中伸び形
状が望ましい。
(2)圧延後,箱焼鈍を行なう場合: 中伸び傾向形状では焼鈍後に調質圧延を行なう際、調質
圧延機入側で板端付近に張力が集中し、耳シワ(板端付
近の腰折れ)を発生しやすいためやや耳波気味の形状が
望ましい。
(3)焼鈍を行なわずに出荷される鋼板の場合: 精整工程でのテンションレベラー等で矯正しやすい中伸
び形状が望ましい。
以上のように目標形状を変更する場合、それに応じてプ
リセット値も変更する必要がある。
本方法で用いる補正項ΔN3の決定法を、第6図を参照
して詳細に説明する。
これにおいて、前コイルの目標形状をA点,次コイルの
目標形状をB点とし、中間ロールシフトによる形状変化
方向を直線mにより示すとき、点A,Bの直線mへの正
射影をA′,B′とすれば、線分▲▼′で示され
る範囲が目標形状変化のうち中間ロール位置シフト位置
で制御できる成分である(▲▼′や▲▼′はク
ーラント装置等別の操作端での制御が必要である)。
そこで線分▲▼′の形状変化に相当する中間ロー
ル位置の変更量を中間ロール位置の形状影響係数を用い
て逆算して、これを補正項ΔN3とする。
なお、中間ロール位置シフトによる形状変化の方向は被
圧延材条件によって多少変化するが、プリセット精度上
問題にならないことは別途確認している。
さて、本発明に伴って中間ロール位置を固定したままワ
ークロールベンディング力をプリセットすることによ
り、圧延中は中間ロール位置を固定したままワークロー
ルベンディングで形状制御が可能となる理由を説明す
る。
1コイル内で鋼板形状に変化を与える外乱としては、ワ
ークロールの熱クラウン,母材コイルのプロファイル,
硬度変動等があるが、最も影響の大きいものは、特にワ
ークロールを組替えたあと数コイルのワークロール熱ク
ラウンの変化(成長)である。1コイルの圧延長さは通
常10Km以下なので、1コイル内のサーマルクラウンの
変化の影響は第5a図で示すようにNCD(中間ロール
位置)で100mm程度である。これを第3図に示す、板
幅に対応するワークロールベンディング力/中間ロール
位置間換算係数を用いて、ワークロールベンディング力
に換算する。第3図から中間ロール位置2.9〜3.5mmがワ
ークロールベンディング力1Ton/チョックに相当す
る。従って、中間ロール位置100mmは100/(2.9
〜3.5)=29〜35Ton/チョックに相当する。一方、通常
ワークロールベンディング力の動作可能範囲は40Ton/
チョックよりも大きい。
以上から本発明のように中間ロールのプリセット位置を
適正にプリセットすれば、1コイル圧延中は中間ロール
位置を固定してワークロールベンディングによって形状
制御を実施することが可能である。
〔実施例〕
以上の方法で中間ロール位置及びワークロールベンディ
ング力をプリセットした結果を第7図に示す(この例で
はワークロールベンディング力のプリセット値をワーク
ロールベンディング動作可能範囲の中央値とした)。
第7図は、長時間の休止後、サイズが異なる3本の鋼帯
(厚み3.0mm→厚み0.250mm,巾850mm)を順次圧延した
結果を示しているが、熱クラウンの成長及び目標形状変
更に対してワークロールベンディング力はほぼ動作範囲
の中央値付近のプリセット値で良好な板形状を得られて
おり、本発明による中間ロール位置のプリセット値が適
正であることを示している。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明に従って中間ロール位置およびワ
ークロールベンディング力をプリセットすることによ
り、プリセットから圧延中の形状制御へのつながりがス
ムーズになり、圧延開始直後から、良好な形状を得るこ
とが可能となり、鋼帯の品質,歩留の向上に大きく寄与
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は6重圧延機の正面図である。 第2図は中間ロール位置シフトとワークロールベンディ
ングによる形状変化方向を示したグラフ,第3図はワー
クロールベンディング力と中間ロール位置との等価変換
係数と板巾との関係を示したグラフ,第4図はワークロ
ールベンディング力が20[TON/チョック]のとき
フラットな形状を得るための中間ロール位置と板巾との
関係を示したグラフ,第5a図および第5b図は熱クラ
ウン補正項を示した図,第6図は目標値変更に対する補
正項算出方法を示したグラフである。 第7図は本発明の実機への適用例を示すグラフである。 1:圧延材料、2,2′:ワークロール 3,3′:中間ロール 4,4′:バックアップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 明彦 愛知県東海市東海町5―3 新日本製鐵株 式會社名古屋製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭49−27467(JP,A) 特開 昭49−27468(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックアップロール,中間ロールおよびワ
    ークロールを備えた6重圧延機において、圧延中は中間
    ロールの位置を固定し、ワークロールのベンディング力
    により形状制御を行うに際し、圧延中に固定する中間ロ
    ールの位置を a1+a2B+ΔN1+ΔN2+ΔN3 なる式に基づいて中間ロールの位置を設定し、任意の定
    数に基づいてワークロールのベンディング力を設定する
    ことを特徴とする6重圧延機のプリセット方法;ただ
    し、 セット方法;ただし、 B:板巾 セツト方法;ただし、 B:板巾 ΔN:前コイルのワークロールベンディング力のプリ
    セット値と実績値との誤差の補正項 ΔN:サーマルクラウン量の変化に対する補正項 ΔN:目標形状の変更に対する補正項 a1,a2:定数。
JP63117546A 1988-05-14 1988-05-14 6重圧延機のプリセット方法 Expired - Lifetime JPH0622724B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS527425A (en) * 1975-07-01 1977-01-20 Katayama Chem Works Co Ltd Method for preventing obstracts caused by algae and slime in water for paper
JPS525304A (en) * 1975-07-01 1977-01-17 Nippon Filcon Kk Fabric for paper screening

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