JPH06227062A - シリアルプリンタ及びシリアルプリンタの制御方法 - Google Patents

シリアルプリンタ及びシリアルプリンタの制御方法

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Publication number
JPH06227062A
JPH06227062A JP1771193A JP1771193A JPH06227062A JP H06227062 A JPH06227062 A JP H06227062A JP 1771193 A JP1771193 A JP 1771193A JP 1771193 A JP1771193 A JP 1771193A JP H06227062 A JPH06227062 A JP H06227062A
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JP
Japan
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pulse
output
timing
time
timing pulse
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Application number
JP1771193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takizawa
宏 瀧澤
Toshiaki Watanabe
俊明 渡辺
Yasuo Kumagai
安夫 熊谷
Shin Takeuchi
紳 竹内
Makoto Hanamura
眞 花村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP1771193A priority Critical patent/JPH06227062A/ja
Publication of JPH06227062A publication Critical patent/JPH06227062A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シリアルプリンタにおいて、活字部材の回転に
対応して出力する一種類のタイミングパルスをカウント
することで、制御の簡単な低価格で高信頼性、小型、高
スピードのプリンタを提供する。 【構成】検出器22は非接触タイプの光検出器であり、
検出車21を挟み込む形で配設されている。検出車21
には、広いスリット21aと狭いスリット21bが、等
ピッチθで配設されている。検出車21はC方向に回転
し、タイミングパルスを発生させる。この時発生するタ
イミングパルスを計測し、広いスリット21aによって
発生するHighレベルの時間に比べ、狭いスリット2
1bによって発生するHighレベルの時間は非常に短
く設定されているので基準位置がを検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字手段を桁方向へ移
動して印字を行うシリアルプリンタ及びシリアルプリン
タの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術は、特公昭59−31
955、特公平3−57876に開示されているよう
に、印字手段を桁方向に移動させて印字を行う、印刷装
置が挙げられる。これらの装置においては、いずれも活
字に対応した信号を発生させるタイミングパルス発生手
段として、接触タイプを用いていた。特公昭59−31
955においては第8図、特公平3−57876におい
ては第1図に示されるものがあり、双方とも円板形状の
検出板に、ブラシ形状の検出端子を接触させて、信号を
得ていた。このタイミングパルス発生手段の詳細は、実
公昭58−15169に開示されているものに代表され
る。
【0003】ブラシと検出車は4箇所の接触部を持ち、
3種のタイミングパルスを発生する。電磁石への通電
は、第1のタイミングパルスであるT0〜T12の各パ
ルスの前縁と、第2のタイミングパルスであるR0〜R
12の各パルスの前縁とによって得られる合成パルスQ
0〜Q12によって行われる。この合成パルスを用いる
理由は、接点によって発生するチャタリングによる影響
を避けるためである。また、その他に第3のタイミング
パルスであるストップパルスが発生する。
【0004】一方、非接触タイプのタイミングパルス発
生手段を用いた従来例としては、特公昭57−2422
6、実公昭55−5327に記載されている装置を挙げ
ることができる。双方共、全桁一斉に印字を行うライン
プリンタに関するものである。特に特公昭57−242
26においては、基準信号を発生させるために、検出板
には全周ではなく一部に等間隔にスリットが配されてい
る。また実公昭55−5327においても、検出板の一
部に等間隔にスリットが配されており、間隔の異なるパ
ルス、即ち基準信号を発生することができる構造となっ
ているが、双方共に基準信号を発生するタイミングで
は、活字輪上に活字を配することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来技術では、次のような欠点があった。
【0006】接触タイプでは、 (1)電磁石への通電パルスは、その立ち上がりと立ち
下がりに於てそれぞれタイミングパルスが必要であり、
この2種類のパルスを合成するための回路が必要であっ
た。また、この2種類のパルスのほかに、ストップパル
スを検出する必要があるため、合計3種の信号に対応し
た入力部が必要であり、回路が複雑になり、更に、複数
の信号を平行してカウントしなくてはならないので、制
御ソフトが複雑になっていた。従ってプリンタの制御回
路コストの低減に重大な支障となっていた。
【0007】(2)検出ブラシには4つの接触端子が必
要であり、プリンタの小型化が困難であるばかりでな
く、形状が複雑で、製造、取扱が困難でしかも高価な部
品であった。
【0008】(3)検出ブラシと検出車との接触による
導通を利用しているため、接触圧の不良や検出ブラシの
バウンド、導通面の劣化等によるパルス割れによるカウ
ントミスで誤印字が発生する場合があり、プリンタの信
頼性に問題があった。また、これを防止する為にはカウ
ントミス防止回路を付加する必要があり、信号入力回路
や制御ソフトが複雑なものとなっていた。
【0009】(4)接触部が摩耗するので耐久性に劣
り、長寿命化が極めて困難であった。
【0010】また、非接触タイプでは、 (1)活字輪の全周に活字を配することができず、表現
できる文字数が制限されていた。
【0011】(2)基準信号を発生するための時間を確
保する必要があり、選択の為の電磁石への通電時間が十
分でなく、プリンタの高速化が困難であった。
【0012】本発明はこのような欠点を解決するために
なされたものであり、単純なタイミングパルス発生手段
を用いることによって、小型、高信頼性、制御が簡単で
低回路コストで文字数の制約が少なく高速印字の可能な
プリンタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動源として
モータを使用し、前記モータに接続され、前記モータの
回転を第1出力、第2出力に変換する差動機構と、前記
第1出力、第2出力を交互に出力する選択機構とを有
し、前記第1出力が活字を有する活字部材に、前記第2
出力が印字桁方向に移動し、前記活字部材に係合して印
字紙に印字する印字機構に接続され、前記選択機構は、
第1出力及び第2出力を交互に捕捉係止する選択爪及び
電磁トリガ部材を主たる構成要素とし、前記活字部材の
活字に対応したタイミングパルスを発生するタイミング
パルス発生手段を有し、前記タイミングパルス発生手段
は、検出器と検出車を有し、前記検出器は、非接触、1
出力であり、発生するタイミングパルスの立ち上がりの
間隔は全て等間隔で、かつHighレベルの時間が異な
るパルスを、少なくとも一つ発生することを特徴とする
シリアルプリンタである。
【0014】更に本発明は、前記タイミングパルスの時
間を計時する為の計時手段を有し、前記計時手段によっ
て計測した時間に基づいて、カウントを開始する基準と
なるパルスの検索を行うものであり、その検索方法は、
前記タイミングパルスの立ち上がり間隔の時間とHig
hレベルの時間とを比較すること、または、前記タイミ
ングパルスのHighレベルの時間とLowレベルの時
間とを比較すること、または、前記検出車一回転に発生
する全ての前記タイミングパルスのHighレベルの時
間を計測すること、または、連続する2つのパルスのH
ighレベルの時間を比較することを特徴とするシリア
ルプリンタの制御方法。
【0015】
【作用】本発明の上記の構成によれば、接触タイプのタ
イミングパルス発生手段を用いず、非接触、1出力のタ
イミングパルス発生手段を用いている為、制御回路は1
出力のみを検出する回路となっている。
【0016】また、発生するタイミングパルスは全て等
間隔で発生する構造となっており、全てのタイミングパ
ルスに対応して、活字を活字部材に配することができ
る。一方タイミングパルスには、少なくとも1つはHi
ghの時間が異なるタイミングパルスが含まれており、
このHighの時間の異なるタイミングパルスを検出す
ることによって、活字部材の基準位置の検出を行うもの
である。
【0017】
【実施例】以下図面に沿って本発明の実施例を詳しく説
明する。
【0018】図1は本発明のシリアルプリンタの構造の
一実施例を示す概略図であり、図2は図1においてF方
向から見た検出器まわりの説明図である。
【0019】本発明で説明するシリアルプリンタは特開
昭58−145472に記載されている為、動作まわり
についてのみ簡単に説明する。モータ1の回転Aはモー
タ歯車2から減速歯車3、遊星歯車4と伝達され、そこ
から印字切換え歯車5と選択駆動歯車16に分配され、
印字切換え歯車5からは印字歯車6につながり印字軸7
はB方向に回転し、選択駆動歯車16からは選択歯車1
7とつながり活字輪軸20はC方向に回転するようにな
っている。印字軸7と活字輪軸20の回転の切り換え
は、電磁石19によって駆動される選択爪18が印字切
換え歯車5あるいは選択歯車17のどちらかに係合して
回転を止めることによって行われる。
【0020】印字軸7には、軸方向には摺動可能で回転
は印字軸7と同位相で回転する印字カム9が取り付けら
れ、その印字カム9をキャリッジ8が挟持している。印
字カム9が一回転すると、カム9bによってハンマー伝
達レバー10を介してハンマー11を駆動し、活字輪体
3に取り付けられインクロール12からインクを供給さ
れた活字輪14を押圧し、用紙15に印字する動作と、
桁上げリード9aと位置決め板25の突起25aとが係
合してキャリッジの桁上げする動作が行われる。活字輪
軸20には、軸方向に摺動可能で回転は活字輪軸20と
同位相で回転する活字輪体3と活字クラッチ29と、活
字輪軸20の回転位相とは無関係に回転可能に軸支され
る外クラッチ27と中クラッチ28と、そして活字輪軸
20と一体に回転する検出車21が取り付けられてい
る。活字輪体13には活字群14a、14b、14cが
保持されている。キャリッジ8はキャリッジばね24に
よってD方向に付勢されている。活字輪14は活字輪ば
ね26によってD方向に、活字クラッチ29はクラッチ
ばね30によってE方向にそれぞれ付勢されている。活
字輪体13の回転位相は、検出器22によって発生する
タイミングパルスによって検出している。検出器22は
非接触タイプの光検出器であり、検出車21を挟み込む
形で配設されている。この検出器22によって発生する
光軸23を検出車21が遮断したり通過させることによ
って、タイミングパルスが出力される。検出車21に
は、広いスリット21aと狭いスリット21bが、等ピ
ッチθで配設されている。検出車21はC方向に回転
し、タイミングパルスを発生させる。この時発生するタ
イミングパルスを示したものが、図3である。タイミン
グパルス間隔TPn、TPn+1、TPn+2、TPn
+3・・・は全て等しいが、広いスリット21aによっ
て発生するHighレベルの時間THn、THn+1、
THn+2、THn+4・・・に比べ、狭いスリット2
1bによって発生するT0のHighレベルの時間TH
n+3は、非常に短く設定されている。活字輪体13の
基準位置を検出するためには、このTPn+3を検出す
れば良く、以下にフローチャートに従って検出方法を説
明する。
【0021】図4は本実施例に係わるプリンタの制御の
概要を示すフローチャート、図5はモータ起動から基準
パルスの検出までを示すタイミングチャートである。
【0022】ステップ101でモータ駆動信号MDを投
入しモータ1を駆動すると、活字輪体13とそれに対応
した検出車21が回転し、タイミングパルスTPが発生
し始める。ステップ102では、タイミングパルスTP
をn発カウントする。ここでカウントする設定値nは、
モータの回転が一定となり、発生するタイミングパルス
TPが安定するまでに、必要かつ最小限の数値である。
P1からP2までがタイミングパルスTPをn発カウン
トする区間に相当する。ステップ103では、次に発生
するタイミングパルスTPの時間を計測する。計測はP
2以降に発生するタイミングパルスTPが対象となる。
計測が終了したらステップ104で、カウントを開始す
る基準となるパルスT0の検出が終了したか否かを判断
する。終了していなかった場合には、ステップ103に
戻り、T0が検出されるまで後続のタイミングパルスT
Pの時間計測と判断処理を繰り返す。T0の検出が終了
していた場合には、ステップ105へ進み後続のタイミ
ングパルスTPのカウントに従って、印字または紙送り
の動作を行う。印字または紙送りの動作1サイクルが終
了したら、ステップ106で次行を連続で行うか否かを
判断する。連続で行う場合には、ステップ105に戻
り、印字または紙送りの動作を行う。停止させる場合に
はステップ107に進み、モータ駆動信号MDを遮断し
てモータを停止させる。
【0023】以下に、ステップ103、104のタイミ
ングパルスTPの時間計測と基準パルスT0検出終了の
判断処理の詳細を説明する。
【0024】図6はタイミングパルスTPの時間計測と
基準パルスT0の検索方法の一例を示すフローチャート
である。タイミングパルスTPの計測は、ステップ20
1でタイミングパルスTPが立ち上がったか否かを判断
し、立ち上がりが検出されない場合には、検出するまで
ステップ201の処理を繰り返す。立ち上がりが検出さ
れるとステップ202へ進み、現在のパルスが計測の最
初のパルスであるか否かを判断する。最初のパルスであ
った場合、基準パルス検索の為の比較データがないの
で、ステップ207のHighレベルの時間計測を開始
した後、ステップ209へ進む。最初のパルスでない場
合には、すでに基準パルス検索の為の比較データが存在
し、なおかつ、Lowレベルの時間計測が行われている
ので、ステップ203でLowレベルの時間計測を終了
させる。ステップ204ではLowレベルの計測値を変
数Lnにセットする。ステップ205では現在のHig
hレベルの時間を計測する為に、計測を開始する。ステ
ップ206で基準となるパルスT0を検索する為に、計
測値の比較を行う。この比較処理の中で、基準となるパ
ルスT0が検出され、現在のパルスが何番目のパルスT
nであるかがセットされるので、ステップ208でTn
がセットされたか否かを判断し、セットされていた場合
にはタイミングパルスTPの計測処理を終了する。セッ
トされていなかった場合にはステップ209に進み、タ
イミングパルスTPが立ち下がったか否かを判断する。
立ち下がりが検出されない場合には、検出するまでステ
ップ209の処理を繰り返す。立ち下がりが検出された
場合にはステップ210で、Highレベルの時間計測
を終了し、ステップ211に進み、Highレベルの計
測値を変数Hnにセットする。ステップ212では現在
のLowレベルの時間を計測する為に、計測を開始し、
ステップ201の処理に戻る。このようにして、基準と
なるパルスT0を検出して、現在のパルスが何番目のパ
ルスTnであるかがセットされるまで、タイミングパル
スTPの計測と計測値比較の処理を繰り返す。
【0025】上記のステップ206で行う計測値の比較
とTnのセット方法について、図7〜図10のフローチ
ャート及び図3のタイミングパルスを示す図を用いて説
明する。
【0026】まず、図7のフローチャートの場合は、タ
イミングパルスTPのパルス間隔TPnの時間とHig
hレベルの時間THnとを比較し、全パルス中にひとつ
だけ含まれている、Highレベルの時間が短いパルス
を検出する方法である。ステップ301で計測値がセッ
トされている変数Hnの値と変数Lnの値を加算し変数
TWnにセットする。一例を挙げると変数TWnは、図
3に示されているTPnの時間であり、変数HnはTH
nの時間、変数LnはTLnの時間に相当する。ステッ
プ302では、パルス間隔TPnを格納する変数TWn
とHighレベルの時間である変数Hnに係数aを乗じ
た値の比較を行う。係数aは、基準となるパルスT0の
場合にはHighレベルの時間をa倍しても、パルス間
隔TPnの時間より小さくなるように、また、他のパル
スの場合にはHighレベルの時間をa倍すると、パル
ス間隔TPnの時間よりも大きくなるように設定されて
いる。この比較処理で、もし変数Hnに係数aを乗じた
値が変数TWnよりも小さかった場合には、計測したパ
ルスが基準となるパルスT0なので、ステップ303に
進む。ここまでの一連の処理はTHn+4の位置で行わ
れているので、現在のパルスTPn+4は基準となるパ
ルスT0の次のパルスであることがわかる。つまりステ
ップ303では、TnにT1をセットして処理を終了
し、タイミングパルス計測のルーチンに戻る。ステップ
302で、変数Hnに係数aを乗じた値が変数TWnよ
りも大きかった場合には、計測したパルスが基準となる
パルスT0以外であることがわかるので、Tnには何も
セットしないで処理を終了することになる。
【0027】別の方法として、図8のフローチャートに
示すように、タイミングパルスTPのHighレベルの
時間とLowレベルの時間を比較することで、全パルス
中にひとつだけ含まれている、Highレベルの時間が
短いパルスを検出することも可能である。図3で示すT
HnとTLnの時間を比較する方法である。ステップ4
01では、Lowレベルの時間である変数LnとHig
hレベルの時間である変数Hnに係数bを乗じた値の比
較を行う。係数bは、基準となるパルスT0の場合には
Highレベルの時間をb倍しても、Lowレベルの時
間より小さくなるように、また、他のパルスの場合には
Highレベルの時間をb倍すると、Lowレベルの時
間よりも大きくなるように設定されている。この比較処
理で、もし変数Hnに係数bを乗じた値が変数Lnより
も小さかった場合には、計測したパルスが基準となるパ
ルスT0なので、ステップ402に進む。ここまでの一
連の処理はTHn+4の位置で行われているので、現在
のパルスTPn+4は基準となるパルスT0の次のパル
スであることがわかる。つまりステップ402では、T
nにT1をセットして処理を終了し、タイミングパルス
計測のルーチンに戻る。ステップ401で、変数Hnに
係数bを乗じた値が変数Lnよりも大きかった場合に
は、計測したパルスが基準となるパルスT0以外である
ことがわかるので、Tnには何もセットしないで処理を
終了することになる。
【0028】さらに別の方法として、図9のフローチャ
ートに示すように、検出車21の一回転に発生する全て
のタイミングパルスTPのHighレベルの時間を比較
し、最小のものを検索することで、全パルス中にひとつ
だけ含まれている、Highレベルの時間が短いパルス
を検出することも可能である。図3で示すTHn,TH
n+1,THn+2・・・・の中から最小の時間のパル
スの位置を検索して、現在のパルスが何番目のパルスで
あるかを設定する方法である。変数MINには常に計測
した時点までの最小値がセットされている。ステップ5
01では、Highレベルの時間である変数Hnと最小
値がセットされた変数MINの比較を行う。変数Hnが
変数MINより小さかった場合には、ステップ502へ
進み、最新の測定値である変数Hnを変数MINにセッ
トし、暫定の最小値とする。ステップ503では現在の
パルスが、最小値のHighレベルのパルスの次のパル
スなので、カウンタmに1をセットする。つまり、現在
のパルスTmが、暫定的に基準となるパルスT0の次の
パルスであることを示している。ステップ501で、変
数Hnが変数MINより大きかった場合には、最小値が
そのまま暫定の最小値となるので、ステップ504へ進
み、暫定の最小値のパルスから何番目のパルスであるか
を示すカウンタmに1を加算する。ステップ505で
は、全パルスのHighレベルの時間の比較が終了した
かを判断する。終了していない場合には、タイミングパ
ルス計測のルーチンに戻り、全パルスの計測と計測値の
比較が終了するまで繰り返す。全パルス終了した場合に
はステップ506に進み、Tnに現在のパルスTmをセ
ットして処理を終了する。
【0029】またさらに別の方法として、図10のフロ
ーチャートに示すように、現在のHighレベルの時間
と直前のHighレベルの時間を比較することで、全パ
ルス中にひとつだけ含まれている、Highレベルの時
間が短いパルスを検出することも可能である。図3で示
すTHnとTHn+1の時間を比較する方法である。ス
テップ601では、直前のHighレベルの時間である
変数Hn−1と現在のHighレベルの時間である変数
Hnに係数cを乗じた値の比較を行う。係数cは、基準
となるパルスT0の場合には現在のHighレベルの時
間をc倍しても、直前のHighレベルの時間より小さ
くなるように、また、他のパルスの場合には現在のHi
ghレベルの時間をc倍すると、直前のHighレベル
の時間よりも大きくなるように設定されている。この比
較処理で、もし変数Hnに係数cを乗じた値が変数Hn
−1よりも小さかった場合には、計測したパルスが基準
となるパルスT0なので、ステップ604に進む。ここ
までの一連の処理はTHn+4の位置で行われているの
で、現在のパルスTPn+4は基準となるパルスT0の
次のパルスであることがわかる。つまりステップ604
では、TnにT1をセットして処理を終了し、タイミン
グパルス計測のルーチンに戻る。ステップ601で、変
数Hnに係数cを乗じた値が変数Hn−1よりも大きか
った場合には、ステップ602へ進みステップ601と
は逆の判断処理を行う。現在のHighレベルの時間で
ある変数Hnと直前のHighレベルの時間である変数
Hn−1に係数dを乗じた値の比較を行う。係数dは、
基準となるパルスT0の場合には直前のHighレベル
の時間をd倍しても、現在のHighレベルの時間より
小さくなるように、また、他のパルスの場合には直前の
Highレベルの時間をd倍すると、現在のHighレ
ベルの時間よりも大きくなるように設定されている。こ
の比較処理で、もし変数Hn−1に係数dを乗じた値が
変数Hnよりも小さかった場合には、直前のパルスが基
準となるパルスT0なので、ステップ603に進む。こ
こまでの一連の処理はTHn+5の位置で行われている
ので、現在のパルスTPn+5は基準となるパルスT0
から2つ目のパルスであることがわかる。つまりステッ
プ603では、TnにT2をセットして処理を終了し、
タイミングパルス計測のルーチンに戻る。ステップ60
2で、変数Hn−1に係数dを乗じた値が変数Hnより
も大きかった場合には、直前のパルスが基準となるパル
スT0以外であることがわかるので、Tnには何もセッ
トしないで処理を終了することになる。
【0030】図11は本実施例に係わるプリンタを制御
する駆動回路ブロック図である。701はプログラム全
体を統括制御するCPUであり、プログラムを格納する
ROM702、演算処理中のデータを一時的に保存する
RAM703、時間を計測するタイマ704を装備して
いる。CPU701はI/Oポートを介して、右側の一
点鎖線で囲まれた部分で示すプリンタ711の構成部品
と接続され、トリガマグネット709にはトリガマグネ
ット駆動回路706が、モータ708にはモータ駆動回
路705が、タイミングパルスを発生するフォトセンサ
710には検出回路707が介在してCPU701に接
続されている。
【0031】本実施例ではタイミングパルス発生手段に
光検出器を用いたもので説明したが、特にこれに限定さ
れるものでなく磁気検出器であっても良い。また、タイ
ミングパルス中の異なったHighレベルの時間が短い
もので説明したが、長いものであっても良い。更に、タ
イミングパルス中の異なったHighレベルのパルスの
数が一つのものでなくとも、複数の場合でも効果に変わ
りはなく、その場合はその数に対応して係数を複数用意
すれば良い。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、非接
触、1出力のタイミングパルス発生手段を用い、すべて
等間隔に発生するタイミングパルス中のHighレベル
の時間が異なるタイミングパルスを検索することで、次
のような優れた効果を奏する。 (1)タイミングパルス発生手段の構造が簡単で組立易
く、低コストでかつ小型のプリンタが実現できる。
【0033】(2)導通不良によるチャタリングを防止
できるため、耐久性が著しく向上し、信頼性の高いプリ
ンタを提供することができる。
【0034】(3)高速印字が可能となってプリンタの
付加価値が向上する。
【0035】(4)合成処理回路が不要となり、検出回
路や制御ソフトが簡略化した信頼性が高く、低コストの
制御回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリアルプリンタの構造の一実施例を
示す概略図。
【図2】図1におけるF方向から見た検出器まわりの説
明図。
【図3】本発明の検出器から出力されるタイミングパル
スの説明図。
【図4】本実施例に係わるプリンタの制御の概要を示す
フローチャート。
【図5】モータ起動から基準パルスの検出までを示すタ
イミングチャート。
【図6】タイミングパルス時間計測を示すフローチャー
ト。
【図7】基準パルス検出の一例を示すフローチャート。
【図8】基準パルス検出の一例を示すフローチャート。
【図9】基準パルス検出の一例を示すフローチャート。
【図10】基準パルス検出の一例を示すフローチャー
ト。
【図11】本実施例に係わるプリンタを制御する駆動回
路ブロック図。
【符号の説明】
1 ・・・ モータ 2 ・・・ モータ歯車 3 ・・・ 減速歯車 4 ・・・ 遊星歯車 5 ・・・ 印字切換え歯車 6 ・・・ 印字歯車 7 ・・・ 印字軸 8 ・・・ キャリッジ 9 ・・・ 印字カム 9a ・・・ 桁上げリード 9b ・・・ カム 10 ・・・ ハンマー伝達レバー 11 ・・・ ハンマー 12 ・・・ インクロール 13 ・・・ 活字輪体 14 ・・・ 活字輪 14a、b、c ・・・ 活字群 15 ・・・ 用紙 16 ・・・ 選択駆動歯車 17 ・・・ 選択歯車 18 ・・・ 選択爪 19 ・・・ 電磁石 20 ・・・ 活字輪軸 21 ・・・ 検出車 21a ・・・ スリット 22 ・・・ 検出器 22a ・・・ 端子 23 ・・・ 光軸 24 ・・・ キャリッジばね 25 ・・・ 位置決め板 26 ・・・ 活字輪ばね 27 ・・・ 外クラッチ 28 ・・・ 中クラッチ 29 ・・・ 活字クラッチ 30 ・・・ クラッチばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 紳 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 花村 眞 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源としてモータを使用し、前記モー
    タに接続され、前記モータの回転を第1出力、第2出力
    に変換する差動機構と、前記第1出力、第2出力を交互
    に出力する選択機構とを有し、前記第1出力が活字を有
    する活字部材に、前記第2出力が印字桁方向に移動し、
    前記活字部材に係合して印字紙に印字する印字機構に接
    続され、前記選択機構は、第1出力及び第2出力を交互
    に捕捉係止する選択爪及び電磁トリガ部材を主たる構成
    要素とし、前記活字部材の活字に対応したタイミングパ
    ルスを発生するタイミングパルス発生手段を有するシリ
    アルプリンタにおいて、 前記タイミングパルス発生手段は、検出器と検出車を有
    し、前記検出器は、非接触、1出力であり、発生するタ
    イミングパルスの立ち上がりの間隔は全て等間隔で、か
    つHighレベルの時間が異なるパルスを、少なくとも
    一つ発生することを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記タイミングパル
    ス発生手段は、光検出器を用いていることを特徴とする
    シリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記タイミングパル
    ス発生手段は、磁気検出器を用いていることを特徴とす
    るシリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】 駆動源としてモータを使用し、前記モー
    タに接続され、前記モータの回転を第1出力、第2出力
    に変換する差動機構と、前記第1出力、第2出力を交互
    に出力する選択機構とを有し、前記第1出力が活字を有
    する活字部材に、前記第2出力が印字桁方向に移動し、
    前記活字部材に係合して印字紙に印字する印字機構に接
    続され、前記選択機構は、第1出力及び第2出力を交互
    に捕捉係止する選択爪及び電磁トリガ部材を主たる構成
    要素とし、前記活字部材の活字に対応したタイミングパ
    ルスを発生するタイミングパルス発生手段を有し、前記
    タイミングパルス発生手段は、検出器と検出車を有し、
    前記検出器は、非接触、1出力であり、発生するタイミ
    ングパルスの立ち上がりの間隔は全て等間隔で、かつH
    ighレベルの時間が異なるパルスを、少なくとも一つ
    発生するシリアルプリンタにおいて、前記タイミングパ
    ルスの時間を計時する為の計時手段を有し、前記計時手
    段によって計測した時間に基づいて、カウントを開始す
    る基準となるパルスの検索を行うことを特徴とするシリ
    アルプリンタの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記カウントを開始
    する基準となるパルスの検索は、前記タイミングパルス
    の立ち上がりの間隔とHighレベルの時間とを比較し
    て検索することを特徴とするシリアルプリンタの制御方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記カウントを開始
    する基準となるパルスの検索は、前記タイミングパルス
    のHighレベルの時間とLowレベルの時間とを比較
    して検索することを特徴とするシリアルプリンタの制御
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記カウントを開始
    する基準となるパルスの検索は、前記検出車一回転当り
    発生する全ての前記タイミングパルスのHighレベル
    の時間を計測して検索することを特徴とするシリアルプ
    リンタの制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項4において、前記カウントを開始
    する基準となるパルスの検索は、連続する2つの前記タ
    イミングパルスのHighレベルの時間を比較して検索
    することを特徴とするシリアルプリンタの制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1791031A2 (en) * 2005-11-29 2007-05-30 Ricoh Company, Ltd. A rotor drive controlling unit and an image formation apparatus
WO2022118712A1 (ja) * 2020-12-02 2022-06-09 Phcホールディングス株式会社 薬剤カートリッジ、カセット、薬剤注入装置および薬剤注入システム

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