JP2744340B2 - 識別マーク読取装置 - Google Patents

識別マーク読取装置

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JP2744340B2 JP2219615A JP21961590A JP2744340B2 JP 2744340 B2 JP2744340 B2 JP 2744340B2 JP 2219615 A JP2219615 A JP 2219615A JP 21961590 A JP21961590 A JP 21961590A JP 2744340 B2 JP2744340 B2 JP 2744340B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動する物体上に付された識別マークを読
み取る識別マーク読取装置に係り、特にロール紙上に連
続的に印刷された印刷バーコードの品質検査に好適な識
別マーク読取装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、物品や帳票類の分類・識別用にバーコードと呼
ばれる一種のマークを付すことが一般に行われている。
バーコードとは、第9図(a)に示すように、英字、数
字等を幅の異なる黒色のバーの組合せにより表現したも
ので、一連のバーの組合せを光学的入力用等のコードと
して用いるものをいう。
このバーコードは、その両端に英字で示すスタートコ
ード及びエンドコードがあり、内側には数字を示すバー
が並んでいる。また、バーの下方には目視確認用として
各バーが表わす数字が付記されている。
各数字は、第9図(b)に示すように、2種類の太さ
の黒バー4本とその間隙である白バー3本、すなわち7
ビットの情報によって構成され、バーの太さ及びその並
列の組合せにより、各々の数字は固有のパターンで表現
されている。このパターンを第9図(c)に示す。第9
図(b)以外にも異なるバーパターンで数字を表現する
バーコードもあるが、第9図(c)に示したものが現在
広く用いられている。
次に、第10図に、このようなバーコードが印刷された
連続帳票を示す。この連続帳票は図のように、矩形の帳
票51〜55が上下に重ね合わされ、左端部61が綴じられて
構成されている。各帳票51〜55は、それぞれ異なるロー
ル紙に図柄、表等が印刷されたものである。各帳票への
バーコードの印刷は、印刷機において、それぞれのロー
ル紙毎に行われる。
各帳票51〜55のうち、51及び53にバーコードナンバの
印刷が必要な場合には、51、53用のロール紙上にそれぞ
れ同じバーコードナンバBCを同数印刷する。
ここで図柄等を印刷する印刷機としてオフセット・フ
ォーム転写機を用いた場合には、活版印刷部にバーコー
ドナンバリング機の各字輪の数値が1つずつ増加又は減
少する方向に回転することによって、ロール紙上に連続
的にバーコードが印刷される。この後、加工機において
左端部61が糊付け等により綴じられ、両端が断裁されて
連続帳票となる。
この場合、この字輪が回るべきところで回らなかった
り、隣り合った字輪が同時に回ってしまう等の動作上の
不具合によって、正規の順番ではない番号のバーコード
を印刷されることがある。あるいは、字輪の回転が正常
ではあっても、印刷が薄かったり汚れたりする等、印刷
不良である場合もある。
従来、このような印刷バーコードを検査する装置とし
て、光電スイッチを用いて移動する印刷面を監視し、印
刷バーコードが到来すると読み取りONの状態となって印
刷バーコードを光学的走査によって読み取り、読み取っ
たコード内容を2値データに変換し、印刷品質の良否を
判断する形式のものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の検出装置では、異なる反射能を有
するロール紙に変更された場合に光電スイッチが反応し
なかったり、印刷バーコードが存在しない部分の近傍に
高濃度の印刷箇所があった場合に光電スイッチが反応し
てしまうケースがあった。したがって、光電スイッチの
反応感度が最適となるようにロール紙ごとに調整を行う
必要がある。
また、上記従来の検査装置では、1つの印刷バーコー
ドにつき少なくとも2回以上走査するが、必要なデータ
は最初の1回目のデータのみであり、2回目以降のデー
タは不要である。逆に2回目以降のデータをも読み取る
と、かえって良否判断が複雑となる。したがって、第1
回目の走査時のデータのみを読み取った後には前記の光
電スイッチがOFFするような機構としておく必要があ
る。そのためには、光電スイッチ位置と光学的読取部位
置と印刷物移送速度とに基づき読取タイミングを調整す
る必要がある。このような調整は印刷ラインのオペレー
タにまかされることとなりかなりの熟練を要していた。
本発明は、上記事情に鑑み、簡易な調整作業により、
移動する物体上に付された印刷バーコード等の識別マー
クを確実に検出しうる識別マーク読取装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は請求項1記載の発明の原理説明図である。
第1図において、請求項1記載の識別マーク読取装置
300は、移動する物体P上の物体の移動方向Xに適当な
間隔を置いて付され、この移動方向に所定の幅Bを有す
るとともに移動方向Xと直交する方向Yに配列された複
数の識別子C1〜Cmにより構成される識別マークMK1〜MKn
を個々に読取る識別マーク読取装置であって、識別マー
クMK1〜MKnを所定の読取装置Aにおいてその識別子C1
Cmの配列方向Yに走査して読取信号SRDを出力する読取
手段100と、 移動方向Xにおいて先行する識別マークMKi-1の最初
の読取信号SRDを受けたのち、少なくとも先行する識別
マークMKiに続く後行識別マークMKiが読取位置Aに到達
する距離よりも少ない距離分だけ読取手段100の読取動
作を禁止もしくは読取信号の処理を禁止し、禁止距離移
動後に読取動作又は処理を再開するように制御する読取
タイミング制御手段200と、を備えている。
請求項2記載の識別マーク読取装置300において、禁
止距離は、その時点の物体の移動速度Vに応じ相当する
刻時パルスの数をカウントすることにより検出するよう
にしている。
請求項3記載の識別マーク読取装置300において、識
別マークMK1〜MKnは印刷されたバーコードであり、読取
タイミング制御手段200は、読取手段から最初の読取信
号SRDを受け取るとカウントクリアを行い、読取停止信
号SSTを出力すると同時にその時点からタイミングパル
スの数をカウントし始め、予めセットされた設定パルス
数に達すると読取再開信号SRSを出力するパルスカウン
ト部と、予め設定された読取停止区間長さデータを相当
するタイミングパルス数に変換し設定パルス数としてパ
ルスカウント部にセットするパルス数変換部と、移動物
体Pの移動距離に対応したタイミングパルスをパルスカ
ウント部及びパルス数変換部に出力するパルス発生部
と、移動物体Pの移動速度Vを検出する速度検出部とを
有している。
〔作用〕
上記構成を有する請求項1記載の発明によれば、読取
手段100は、移動する物体P上に付された識別マークMK1
〜MKnを読み取る。識別マークMK1〜MKnは、物体P上の
物体移動方向Xに適当な間隔を置いて付されており、物
体移動方向Xには所定の幅Bを有し、かつ、物体移動方
向Xと直交する方向Yに配列された複数の識別子C1〜Cm
により構成されている。この場合、読取手段100は、識
別マークMKiを所定の読取位置Aにおいてその識別子C1
〜Cmの配列方向Yに走査して読取信号を出力する。ま
た、読取タイミング制御手段200は、物体移動方向Xに
おいて先行する識別マークMKi-1の最初の読取信号SRD
受けたのち、少なくとも先行する識別マークMKi-1に続
く後行識別マークMKiが読取位置Aに到達する距離より
も少ない距離分だけ読取手段100の読取動作を禁止する
かもしくは読取信号SRDの処理を禁止する。そして、読
取タイミング制御手段200は、この禁止距離移動後に読
取動作又は信号処理を再開するよう制御する。
請求項2記載の発明によれば、禁止距離は、その時点
の物体移動速度Vに応じ相当する刻時パルス数をカウン
トすることにより検出する。
請求項3記載の発明によれば、識別マークMK1〜MKn
印刷バーコードであり、識別マーク検出装置300の読取
タイミング制御手段200において、パルスカウント部は
読取手段100から最初の読取信号SRDを受け取るとカウン
トクリアを行い、読取停止信号SSTを出力する。それと
同時に、パルスカウント部はその時点からタイミングパ
ルスの数をカウントし始め、予めセットされた設定パル
ス数に達すると読取再開信号SRSを出力する。パルス数
変換部は予め設定入力された読取停止区間長さデータを
相当するタイミングパルス数に変換し設定パルス数とし
てパルスカウント部にセットする。
またパルス発生部は移動物体Pの移動速度Vに対応し
たタイミングパルスをパルスカウント部204及びパルス
数変換部に出力する。
そして、速度検出部は移動物体Pの移動速度Vを検出
する。
〔実施例〕
本発明を利用する印刷バーコード検査装置の例 本発明の実施例を説明するに先立ち、本発明の実施例
を利用する印刷バーコード検査装置の例について説明す
る。
この印刷バーコード検査装置の例を第7図に示す。
この印刷バーコード検査装置は、本発明にかかる識別
マーク読取装置である印刷バーコード読取装置3と、計
算処理判定部4と、ホストコンピュータ5と、プリンタ
6と、警報器7と、CRT9と、を備えている。印刷バーコ
ード読取装置3は、読取手段である印刷バーコード読取
部1と、読取タイミング制御手段である読取タイミング
制御部2とを有している。読取タイミング制御部2は、
タイミングパルス発生部2a及びパルス制御部2bを含んで
いる。
印刷バーコード読取部1は、第7図において矢印の方
向Xに流れる物体であるロール紙PR上に適当な間隔を置
いて印刷された識別マークである印刷バーコードBCを読
取る。印刷バーコードBCは、図示の如く、その識別子で
ある複数の黒バー又は白バーがロール紙の移動方向Xと
直交する方向Yに配列されている。印刷バーコード読取
部1が印刷バーコードBCを読み取るべきタイミングは、
パルス制御部2bが印刷バーコード読取部1に出力する。
計算処理判定部4、ホストコンピュータ5、プリンタ
6、警報器7のそれぞれの機能及び動作について、第8
図を用いて説明する。バーコードの印刷が開始される前
に、予めオペレータが設定した印刷バーコードの桁数、
チェックデジットの種類等の初期データが、ホストコン
ピュータ5から計算処理判定部4のデータ転送インター
フェイス回路4fへ送信される。この初期データは、各デ
ータの入出力の制御、整合を行うプログラマブル入手力
インターフェイス回路4cを介してCPU4aへ送られた後、
メモリ4bに格納される。
ホストコンピュータ5は検査の開始及び終了命令を計
算処理判定部4に転送する機能を有している。検査開始
命令が出されると、計算処理判定部4のシリアルパラレ
ル変換部4gが、印刷バーコード読取部1が読み取った印
刷バーコードデータS11を、シリアルデータからパラレ
ルデータに変換してプログラマブル入出力インターフェ
イス回路4cへ送信する。CPU4aはこの変換された印刷バ
ーコードデータをプログラマブル入出力インターフェイ
ス回路4cから受け取り、1バイトずつ桁数分メモリ4bに
格納する。第1回目に読取られてメモリ4bに格納された
印刷バーコードデータは、第2回目以降に本来印刷され
るべきバーコードデータを計算するための基準値とな
る。即ち、第2回目以降の印刷バーコードが読取られる
ごとに、CPU4aにおいてこの基準値に順次1を加算、あ
るいは減算する。この値を本来印刷されるべきバーコー
ドデータとし、順次印刷された印刷バーコードデータと
CPU4aが比較する。比較した結果両者に差異があった場
合は、印刷されるべきバーコードとは異なるバーコード
が印刷されたと判断する。また印刷バーコード1aの最終
桁にいずれかの種類のチェックデジットが設けられてい
る場合には、そのチェックデジットを用いて印刷バーコ
ードが正しいか否かを判断する。さらに印刷バーコード
が薄い、あるいは汚れている等の理由により、印刷バー
コードが読取れなかったという読取り不能信号が印刷バ
ーコード読取部1から出力された場合には、CPU4aは印
刷不良と判断する。
このようないずれかの異常が印刷バーコードBCに発生
したとCPU4aが判断した場合には、その印刷バーコード
データと異常の種類を、データ転送インターフェイス回
路4fを介してホストコンピュータ5へ送信する。ホスト
コンピュータ5は異常の種類に応じその印刷バーコード
データをプリンタ6又はCRT9に出力したり、あるいは警
報器7により警報を鳴らしたりする。同時に異常の発生
した時間もプリンタ6又はCRT9に出力することも行われ
る。さらに、その異常の発生した印刷バーコードBCは、
印刷予備部に印刷されたものか、あるいは正紙に印刷さ
れたものかを区別するために、印刷機8からホストコン
ピュータ5に運転信号が送られてくる。これにより、い
ずれにおいて異常が発生したかがプリンタ6又はCRT9に
出力されることになる。
また読取られた印刷バーコードデータと、計算により
得られた本来印刷されるべきバーコードデータの両者
は、全数にわたって7セグメントLEDドライブ回路4dに
より7セグメントLED表示器4eに表示される。従ってオ
ペレータが目視により両者を比較判断することも可能で
ある。
実施例 以下に、第2〜6図を用いて、本発明の好適な実施例
である印刷バーコード読取装置について説明する。
まず、読取手段である印刷バーコード読取部1の構成
について第2図を用いて説明する。半導体レーザ出力部
12は、レーザビームLを出力する。このレーザビームL
は、レンズ部13を通過した後、モータ14で回転している
回転多面鏡15により反射されて、識別マークである印刷
バーコードBCの上を方向Y−Yに走査する。印刷バーコ
ードBCを読取る速度は、レーザビームLが印刷バーコー
ドBC上を単位時間当たりに走査する回数によるが、この
回数はモータ14の回転速度と回転多面鏡13の面数で決定
される。例えば10面の回転多面鏡13をモータ14が50(rp
s)で回転させた場合には、1秒間に500回走査すること
となる。これにより、2m/sで流れるロール紙1上に1m当
たり10個ずつ印刷された印刷バーコードBCを、1個に対
して約2回読取ることが可能である。印刷バーコードBC
を走査して反射されたレーザビームLは、集光レンズ16
を通過した後、受光素子17に集光される。受光素子17
は、印刷バーコードBCのパターンを表わすアナログ電流
信号を出力する。
受光素子17が出力したアナログ電流信号は、演算増幅
器18により電流−電圧変換されて、読取信号であるアナ
ログ電圧信号S1として比較器22に与えられる。
比較器22は、スライス設定回路23が設定した設定値に
よりスライスレベルを定めて、演算増幅器18から入力さ
れたアナログ電圧信号S1を“1"あるいは“0"の2値化さ
れたディジタル信号にして出力する。この“1"の値は印
刷バーコード上の識別子である白帯の部分を意味し、
“0"の値は印刷バーコード上の識別子である黒帯の部分
を意味する。そしてそれぞれの帯の長さに応じて“1"あ
るいは“0"のディジタル信号が出力される時間の長さが
変わることになる。
このそれぞれのディジタル信号の時間の長さを測る回
路が、白帯カウンタ24、黒帯カウンタ25である。白帯カ
ウンタ24は、比較器22からの出力とオシレータ26からの
発振パルス出力がAND回路27を介して入力される。そし
て白帯に相当する部分のパルスの数をカウントする。黒
帯カウンタ25は、比較器22からの出力をインバータ34に
より反転したものと、オシレータ26からの発振パルス出
力がAND回路28を介して入力される。そして黒帯に相当
する部分のパルスの数をカウントする。それぞれのカウ
ンタのカウント値は、データバス29を介してCPU30に取
込まれる。
CPU30がそれぞれのカウント値を読む動作について第
3図のフローチャートを用いて説明する。比較器22の出
力を、並列入出力回路33を介して取込み、この出力値が
“1"即ち白帯を読取っている最中か否かを判定する(ス
テップ401)。“1"の場合は白帯を読取っている最中で
あるため、その白帯の直前に位置する黒帯の長さを読取
るために黒帯カウンタ25の出力するカウント値を入力す
る(ステップ402)。同時に読取り終わったカウント値
をクリアするため、クリア信号を並列入出力回路33を介
して黒帯カウンタ25に出力する。逆に比較器22の出力が
“1"でない場合には、黒帯を読取っている最中であるた
め、その黒帯の直前の白帯の長さを意味する白帯カウン
タ24のカウント値を入力する(ステップ403)。同時に
読取り終わったカウント値をクリアするため、クリア信
号を並列入出力回路33を介して白帯カウンタ24に出力す
る。この白帯と黒帯のそれぞれのカウント値を、ROM31
に内蔵されている第9図(c)のコード表と比較して数
値に変換する(ステップ404)。そしてエンドコードを
認識すると(ステップ405)、変換した結果をデータバ
ス29に出力する。この変換結果を、直列入出力回路32が
シリアルデータS11として第8図の計算処理判定部4へ
出力する(ステップ406)。
また、読取タイミング制御部2のパルス制御部2bに、
最初の読取信号であるアナログ電圧信号S1が与えられる
と、パルス制御部2bは読取停止信号S2を出力し、タイミ
ングパルス発生部2aからのパルス数をカウントして、所
定の禁止時間経過後に読取再開信号S2を出力する。
次に、読取タイミング制御手段である読取タイミング
制御部2が読取タイミングを発生する動作について第4
図に示すブロック図と、第5図に示すタイミングチャー
トと、第6図に示すフローチャートを用いて説明する。
第4図において、この読取タイミング制御部2は、タイ
ミングパルス発生部2aとパルス制御部2bとを備えてい
る。タイミングパルス発生部2aは、ギヤ41、42とロータ
リエンコーダ43を有している。パルス制御部2bは、RS−
422レシーバ44と、パルスカウンタ45と、パルス数変換
回路46と、フォトカプラ47と、を有している。
ロータリエンコーダ43は、RS−422レシーバ44を介し
てパルスカウンタ45とパルス数変換回路46に接続されて
いる。また、パルスカウンタ45は、フォトカプラ47を介
して印刷バーコード読取部1と接続されている。
ギヤ41は版胴PCのシャフトに取り付けられており、ギ
ヤ42を介してロータリエンコーダ43に版胴PCの回転を伝
達する。
ロータリエンコーダとは、回転角変位を測定するエン
コーダでありその1回転につき100〜50000個のタイミン
グパルスを発生する。このパルス数を分解能という。本
実施例では、分解能1000パルス/回転のものを採用して
いる。
いま、版胴PCとロータリエンコーダ43の回転数比をA:
Bとすると、版胴PCが1回転するごとに、1000×B/A個の
タイミングパルスが出力され、信号S4としてRS−422レ
シーバ44に送られる。信号S4はRS−422レシーバ44にお
いて信号S6、S7に変換され、それぞれパルスカウンタ45
及びパルス数変換回路46に送られる。
一方、第7図において物体移動方向X(矢印方向)に
流れている物体であるロール紙PR上の印刷バーコードBC
がレーザビームLにより1回走査されると、印刷バーコ
ード読取部1はパルスカウンタ45に対し最初の読取信号
であるG信号S1を出力する。フォトカプラ47を介した
G信号S3を受け取ると、パルスカウンタ45はカウント
数をゼロに戻し(カウントクリア)、その時点からタイ
ミングパルスのカウントを開始する。また、同時に、パ
ルスカウンタ45は、フォトカプラ47を介して読取停止信
号である“L"レベルのSYNC信号S2を出力する(第5
図)。
パルス数変換回路46には、予め設定データ信号S8とし
て、禁止距離である読取停止区間長さが外部から入力さ
れている。読取停止区間長さとは、印刷バーコードBCを
1回読み取った後、再度同じ印刷バーコードを読み取ら
ないようにするための長さであり、第10図における長さ
laより大きければよい。実用上は、長さlaに一定の余裕
をもたせて設定される。パルス数変換回路46は、この読
取停止長さDと、版胴PCの周長Cと、版胴PCの1回転あ
たりのタイミングパルス数とから、読取停止区間長さD
に相当するタイミングパルス数Nを算出し、設定パルス
数の信号S9としてパルスカウンタ45にセットする。版胴
PCの1回転あたりのタイミングパルス数は1000×B/A、
読取停止長さDは版胴の周長Cに対しD/Cの割合となる
から、 N=1000×B/A×D/C の関係がある。
パルスカウンタ45は、設定パルス数N、すなわち読取
再開時刻に達すると、読取再開信号である“H"レベルの
SYNC信号を出力する(第5図)。すなわち、SYNC信号が
“L"レベルである期間TSTOPは、印刷バーコードの読み
取りを行わない禁止距離に対応する禁止時間である。
上記の動作フローチャートを第6図に示す。SYNC信号
は通常は“H"レベルで常に読み取り態勢にある(ステッ
プ501)。印刷バーコードを1回読み取ったことを検知
すると(ステップ502)、SYNC信号は“L"レベルとさ
れ、読み取りは停止される(ステップ503)。その後、
設定パルス数に達すると(ステップ504)、再びSYNC信
号は“H"レベルとされる(ステップ501)。
このようにして、パルス制御部2bは読取停止信号及び
読取再開信号S2を出力するが、これは、第2図に示すよ
うに、信号S2Aとして、CPU30に出力し、その後のデータ
処理を禁止・再開してもよいし、あるいは、信号S2B
してAND回路27、28に出力し、白帯カウンタ24及び黒帯
カウンタ25以降の処理を禁止・再開してもよい。さら
に、印刷バーコードBCを走査するレーザビームLの光路
を遮断・開放して光学的読取動作の禁止・再開を行って
もよい。
上記のようにして印刷バーコードBCを読取るべきタイ
ミングが決定されるため、印刷バーコードBCが印刷され
ている間隔が印刷品目により変化しても確実に読取るこ
とができる。印刷バーコード読取部1が印刷バーコード
BCを読取ることができなかった場合は、禁止時間TSTOP
終了後に読取り不能信号が計算処理判定部4に出力され
る。ここにおいて、タイミングパルス発生部2aは速度検
出部とパルス発生部を兼ねており、パルスカウンタ45は
パルスカウント部を、パルス数変換回路46はパルス数変
換部を、それぞれ構成している。
このように本実施例の印刷バーコード読取装置3によ
れば、印再バーコードBCを1回読み取った後、読取停止
区間長さの部分は確実に読み取りを停止させることがで
きる。オペレータは読取停止区間長さを入力するだけで
よく、労力の軽減を図ることができる。
本実施例における構成は一例であって、本発明の印刷
バーコード読取装置を限定するものではない。例えば、
検出すべき識別マークはバーコードに限られず、他の種
類のコード・マーク等であってもよい。
また、印刷バーコード読取部1においては、半導体レ
ーザ以外のレーザ方式によるもの、例えばHe−Neガスレ
ーザ等をレーザ出力部として用いてもよい。さらにレー
ザビームを用いずに読取る場合には、カメラにより読取
る方式やラインセンサ方式、あるいは赤外線や磁気等を
用いる方式であってもよい。
さらに、パルス発生部はロータリエンコーダに限らず
通常のクロック発生回路でもよく、速度検出部として各
種の速度センサを備え、物体移動速度に応じてパルス数
の調整を行ってもよい。
そして、読取停止信号、読取再開信号についても、他
の種類のものであってもい。例えば、正のパルス信号の
立ち上がり時に読取停止信号が“H"レベルとなり、読取
再開時に読取再開信号が“L"レベルとなるような方式で
あってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、印刷バーコー
ド等の識別マークを全数走査し、確実に1回ずつ読み取
ることができるため、印刷ロール紙上に印刷された識別
マークの品質の良否を全数チェックするための装置の検
出部として好適である。さらに、他の応用例として、オ
ートメーションの如き流れ作業の全工程の進歩状況を識
別マークによりチェックする装置等も考えられる。要
は、移動物体上の識別マークを確実にチェックしうる機
構を利用する全てのシステムに応用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、 第2図は本発明の一実施例における印刷バーコード読取
部の構成を示す図、 第3図は第2図におけるCPUの動作を示すフローチャー
ト、 第4図は本発明の一実施例における印刷バーコード読取
装置の構成を示す図、 第5図は第4図におけるパルスカウンタの動作を示すタ
イミングチャート、 第6図は第5図におけるパルスカウンタの動作を示すフ
ローチャート、 第7図は本発明の一実施例を利用した印刷バーコード検
査装置の構成を示す図、 第8図は本装置の計算処理判定部の構成を示す図、 第9図は本発明の一対象である印刷バーコードの例を示
す説明図、 第10図は本発明の一対象である印刷バーコードが印刷さ
れた連続帳票を示す図である。 1……印刷バーコード読取部 2……読取タイミング制御部 2a……タイミングパルス発生部 2b……パルス制御部 3……印刷バーコード読取装置 4……計算処理判定部 4a……CPU 4b……メモリ 4c……プログラマブル入出力インターフェイス回路 4d……7セグメントLEDドライブ回路 4e……7セグメントLED表示器 4f……データ転送インターフェイス回路 4g……シリアルパラレル変換部 5……ホストコンピュータ 6……プリンタ 7……警報器 8……印刷機 9……CRT 12……半導体レーザ出力部 13……レンズ部 14……モータ 15……回転多面鏡 16……集光レンズ 17……受光素子 18……演算増幅器 22……比較器 23……スライス設定回路 24……白帯カウンタ 25……黒帯カウンタ 26……オシレータ 27、28……ANDゲート 29……データバス 30……CPU 31……ROM 32……直列入出力回路 33……並列入出力回路 34……インバータ 41、42……ギヤ 43……ロータリエンコーダ 44……RS−422レシーバ 45……パルスカウンタ 46……パルス数変換回路 47……フォトカプラ 100……読取手段 200……読取タイミング制御手段 300……識別マーク読取装置 L……レーザビーム BC……バーコード PC……版胴 SRD……読取信号 SST……読取停止信号 SRS……読取再開信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動する物体上の当該物体の移動方向に適
    当な間隔を置いて付され、前記移動方向に所定の幅を有
    するとともに前記移動方向と直交する方向に配列された
    複数の識別子により構成される識別マークを個々に読取
    る識別マーク読取装置であって、 前記識別マークを所定の読取位置においてその識別子の
    配列方向に走査して読取信号を出力する読取手段と、 前記移動方向において先行する識別マークの最初の読取
    信号を受けたのち、少なくとも前記先行する識別マーク
    に続く後行識別マークが前記読取位置に到達する距離よ
    りも少ない距離分だけ前記読取手段の読取動作を禁止も
    しくは読取信号の処理を禁止し、当該禁止距離移動後に
    読取動作又は処理を再開するように制御する読取タイミ
    ング制御手段と、を備えたことを特徴とする識別マーク
    読取装置。
  2. 【請求項2】前記禁止距離は、その時点の物体の移動速
    度に応じ相当する刻時パルスの数をカウントすることに
    より検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の識別マーク読取装置。
  3. 【請求項3】前記識別マークは印刷されたバーコードで
    あり、前記読取タイミング制御手段は、 前記読取手段から最初の読取信号を受け取るとカウント
    クリアを行い、前記読取停止信号を出力すると同時にそ
    の時点からタイミングパルスの数をカウントし始め、予
    めセットされた設定パルス数に達すると読取再開信号を
    出力するパルスカウント部と、 予め設定された読取停止区間長さデータを相当するタイ
    ミングパルス数に変換し前記設定パルス数として前記パ
    ルスカウント部にセットするパルス数変換部と、 前記移動物体の移動距離に対応したタイミングパルスを
    前記パルスカウント部及び前記パルス数変換部に出力す
    るパルス発生部と、 前記移動物体の移動速度を検出する速度検出部と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の識別マ
    ーク読取装置。
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