JPH0622676U - 安全ガスコック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ガス配管用安全ガスコックを提供する。 【構成】流出口領域にねじ部を形成し、そのねじ部に着
脱可能に密封的に螺合するガス遮断部材を有する。 【効果】これにより、ガス器具が解除されガスコックを
相当期間使用しない時、簡単で便利にその流出口を密閉
しておくことにより誤操作等により生じ得る事故の危険
を予防することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は安全ガスコックに係り、特にガス遮断バルブ装置のほか流出口の密封 的開閉のためのガス遮断部材を備える安全ガスコックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

家庭炊事器具等の燃料用ガスが共同に供給されているアパ−ト等の共同住宅に おいて、需要者の引っ越しなどの理由によりガス使用の空白期間が生ずる場合が ある。この場合にガス管理業者または管理機関では需要者がガス炊事器具等を取 (2) り外した後残されたガスコックが長時間放置されるにつれ、管理粗略や誤操作に よるガス漏れのため生じ得るガス爆発事故の危険性を防止するために、ガスコッ ク自体をガス供給配管から完全に解除し、その代わりに雌形の密封カップや雄形 のプラグを用いてガスコックの除去されたガス配管の穴を埋める。 しかし、この場合需要者が引っ越しの度にガスコック自体をガス配管から一々 取り付けたり取り外したりしなければならないので非常に厄介であるのみならず 、時間と労働力を消耗することになる。更に、ガスコックをガス配管から分離し たり付着する時、あるいはガス遮断用カップやプラグをガス供給管に設置する時 、相当な力を加えることになるため、これによりガス配管固定用の固定バンドが 離脱されたり、またはガス配管の継ぎ目に変形が生じてガス漏れの原因となるお それがある。また、ガス配管の穴を埋める際用いるカップやプラグは保管上紛失 し易く不経済である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本発明の目的は前述した欠点を解決するためになされたもので、ガス コックをガス配管から分離せずにガスコックの流出口を密封的に容易に開閉でき る安全ガスコックを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案はガス流入口、ガス流出口、ガス開閉バル ブ及びガス開閉バルブの操作ノブを備えたガス配管用安全ガスコックにおいて、 ガス流出口領域に形成されたねじ部と、このねじ部に着脱可能に密封的に螺合す るガス遮断部材を有する安全ガスコックを提供する。

【０００５】

【実施例】

以下、添付した図面に基づいて本考案をより詳細に説明する。 図１及び図２は本考案の一実施例による安全ガスコック１の一部分解斜視図及 び縦断面図である。 (3) これらの図面から分かるように、ガスコック１は供給配管に結合される流入口 部５と炊事器具等の接続ホ−スが接続される接続部２及び内蔵されたガス開閉バ ルブを操作するための操作ノブ１２を有し、接続部２の端部に形成されている流 出口３の領域には、その内径部に雌ねじ４が形成されており、この雌ねじ部４に 螺合する雄ねじ部６を有するプラグ８が、シ−ル１０及びワッシャ−１６を介在 して流出口３を密閉できるようになっている。 ガスレンジ等のガス器具の連結ホ−スがガスコック１の接続部２から解除され た場合、即ちガス器具がガスコック１に連結されていない場合は、ガス遮断バル ブの操作ノブ１２を遮断位置（図１の状態）に置き、これと同時にシ−ル１０及 びワッシャ−１６を介してプラグ８が流出口３を気密密封する。これによりガス 器具が連結されていないガスコック１の操作ノブ１２をユ−ザ−が不注意に誤操 作してガスコック１を開放しても、流出口３がプラグ８等により密閉さているの でガス漏れによる不慮の事故が防止できる。

【０００６】 従って、ガスコック１を使用しない時、従来のガスコック１自体を供給配管か ら分離すべき不便さと手間及びその分離時に生じ得る配管や固定具の損傷を防止 し、非常に簡単で容易にガスコックの流出口３を閉鎖することにより所期の目的 が達成できる。 また、ガスコック１にガス器具の連結ホ−スを連結する場合は、流出口３を閉 鎖しているプラグ８を解除し、流出口３に連結ホ−スを接続させれば済む。

【０００７】 尚、図１乃至図３が示すように、ガス遮断バルブの操作ノブ１２には、流出口 ３から解除されたプラグ８及び密封部材であるシール１０、ワッシャー１６を収 納し得る凹部１４が設けられている。この凹部１４内にはプラグ８の雄ねじ部６ が螺合する雌ねじ部１５が形成されていると共に、その底部には操作ノブ１２の 固定スクリュウ１３のための装着穴が形成されており、この固定スクリュウ１３ により操作ノ−ブ１２はバルブ部分に固定されている。 従って、ガスの使用のために流出口３から解除されたプラグ８等は、別途保管 (4) する必要がなく、前記操作ノブ１２に設けられた凹部１４内に簡単に螺合挿入し ておくことにより、忘失から保護でき、必要時には、流出口３を簡単に再密閉で きる。

【０００８】 一方、図４及び図５は、図１図乃至図３とは異なる別の実施例による安全ガス コック１の一部分解斜視図及び断面図である。図４及び図５に示す通り、ガスコ ック１の接続部２は雄ねじ部２０を有し、カップ形栓２２には雌ねじ部２１が形 成されている。雄ねじ部２０に、シール２３及びワッシャー２４を介して、雌ね じ部２１を螺合することにより、ガスコック１の流出口３をプラグでないカップ 形栓２２で密閉させる。このようにカップ形栓２２を使用する場合は、ガスコッ ク１の接続部２に雄ねじ部２０を形成すればよいので、図１に示すガスコック１ の接続部２に雌ねじ部４を形成する場合と比較して、加工が簡単であるという長 所を有する。

【０００９】 そして、プラグ８あるいはカップ形栓２２には、その装着及び解除を容易にす るために、”−”形や”十”形のドライバーの挿入溝または六角レンチのための 六角凸部を形成するのが好適である。 また、接続部２とプラグ８あるいは栓２２に形成されたねじ部は、一般需用者 が容易に除去できないよう左ねじで形成する方がよい。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案による安全ガスコックは、ガスを使用していない時 簡単で便利にプラグあるいは栓を使用してその流出口を密閉することができ、従 来のように使用されていないガスコック自体の解除時生じ得る配管や固定具の損 傷が防止できる。また、操作ノブにプラグ収容部を形成した場合は、ガスの使用 のために流出口から除去された密閉用プラグを容易に保管しておけるので忘失か ら保護し再使用時に便利である。

【００１１】 (5)

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案によるガスコックの一部分解斜視
図である。

【図２】 図１の縦断面図である。

【図３】 密閉プラグの保管状態を示した操作ノブ
の部分断面図である。

【図４】 本考案の他の一実施例によるガスコック
の一部分解斜視図である。

【図５】 図４の縦断面図である。

【図６】 ガスコックの設置状態図である。

【符号の説明】

１ ガスコック ２ 接続部 ３ 流出口 ４、１５、２１ 雌ねじ部 ５ 流入口 ６、２０ 雄ねじ部 ８ プラグ １０、２３ シ−ル １２ 操作ノブ １３ 固定スクリュー １４ 凹部 １６、２４ ワッシャ− ２２ 栓 ２５ ガス供給配管

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス流入口、ガス流出口、ガス開閉バル
   ブ及び開閉バルブの操作ノブを備えたガス配管用安全ガ
   スコックにおいて、ガス流出口領域に形成されたねじ部
   と、このねじ部に着脱可能に密封的に螺合するガス遮断
   部材を有することを特徴とする安全ガスコック。
2. 【請求項２】 前記ガス遮断部材と前記ガス流出口との
   間に密封シ−ルが介在されていることを特徴とする請求
   項１記載の安全ガスコック。
3. 【請求項３】 前記ガス流出口のねじ部は雄ねじであ
   り、前記ガス遮断部材は前記雄ねじに対応する雌ねじを
   有するカップ形栓であることを特徴とする請求項１記載
   の安全ガスコック。
4. 【請求項４】 前記ガス流出口のねじ部は雌ねじであ
   り、前記ガス遮断部材は前記雌ねじに対応する雄ねじ部
   を有するプラグであることを特徴とする請求項１記載の
   安全ガスコック。
5. 【請求項５】 前記ガス開閉バルブの操作ノブには前記
   プラグが螺合して収められる凹部が形成されていること
   を特徴とする請求項１記載の安全ガスコック。