JPH06226114A - スピッツ用栓 - Google Patents

スピッツ用栓

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JPH06226114A
JPH06226114A JP5044701A JP4470193A JPH06226114A JP H06226114 A JPH06226114 A JP H06226114A JP 5044701 A JP5044701 A JP 5044701A JP 4470193 A JP4470193 A JP 4470193A JP H06226114 A JPH06226114 A JP H06226114A
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JP
Japan
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spitz
flange
peripheral edge
root
stopper
Prior art date
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JP5044701A
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English (en)
Inventor
Shinichi Morita
新一 森田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピッツに装填し易く、その後容易に開栓出
来、スピッツを横倒しにしても注入した内容物が漏出し
難い安価なプラスチック製のスピッツ用栓を得る。 【構成】 スピッツ用栓18のスピッツ嵌合部12の周
りから、軸芯O−Oを中心とする外径Dが同じの円形周
縁13で縁取られる数個のフランジ14a・14b・1
4c………を、軸芯方向O−Oに並べて、それぞれ軸芯
O−Oの直角方向に突き出し、嵌合部12との付根15
と周縁13との間の中間点16から周縁13に至る各フ
ランジ14の外縁部17の平均厚みtと、フランジ14
の嵌合部12との付根15から周縁13に至る距離Lと
の比m(L/t)を5以上(m=L/t≧5)にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピッツ(試験管)の
口先に嵌め込んで密封するスピッツ用栓に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スピッツは円筒状になっており、そのス
ピッツの口先の内周円と略同じ太さで若干のテーパーの
付いた概して円柱形のゴム製やコルク製の栓がスピッツ
用栓として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】慣用される円柱形のス
ピッツ用栓は、それをスピッツに嵌め込むと、その周面
がスピッツの内周面に全面密着するので開栓し難く、特
に、周囲の気温の変化によりスピッツ内外に気圧差が生
じるときは開栓が困難になる。
【0004】それとは逆に、スピッツの口先部分には注
入する液体が付着し易く、その付着した液体によってス
ピッツ口先部分との間が滑り易くなってスピッツ用栓が
外れ易くなり、スピッツを横倒しにすると不用意に内容
物が漏出することにもなる。特に、医療や健康診断上採
取される血液、痰、尿等の体液には病原菌が含まれてい
ることが多く、多数の検体について種々の検査を行う検
査機関では多忙をきわめるので時としてスピッツを横倒
しにせざるを得ない場合も生じ、その際、スピッツから
漏出した検体は環境汚染の原因となる。
【0005】又、従来のスピッツ用栓は、スピッツの口
先の内周面の僅かな起伏に応じて変形し、スピッツの内
周面に全面密着するように、ゴムやコルク等の弾性に富
む材料によって作られているが、そのように弾性に富む
ゴムやコルク等の材料は、プラスチック成形に使用され
る一般汎用のプラスチック材料に比して高価であるだけ
ではなく、プラスチック成形のように高速生産し得ない
ので安価に得ることは出来ない。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明は、スピッツに装填し易
く、その後容易に開栓出来、スピッツを横倒しにしても
注入した内容物が漏出し難いプラスチック製のスピッツ
用栓を安価に得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスピッツ用
栓18は、(a) 軸芯O−Oをスピッツの軸芯に合わ
せてスピッツ11の口先26に嵌め込まれるスピッツ嵌
合部12の周りから、軸芯O−Oを中心とする外径Dが
同じの円形周縁13で縁取られる数個のフランジ14a
・14b・14c………が、軸芯方向O−Oに並んで、
それぞれ軸芯O−Oの直角方向に突き出ており、(b)
嵌合部12との付根15と周縁13との間の中間点1
6から周縁13に至る各フランジ14の外縁部17の平
均厚みtと、フランジ14の嵌合部12との付根15か
ら周縁13に至る距離Lとの比m(L/t)が、5以上
(m=L/t≧5)であることを特徴とするものであ
る。
【0008】スピッツ用栓18のスピッツ11に嵌合さ
せる際に指先で把持する把持部19と嵌合部12の間
は、フランジ14よりも外径の大きい鍔20によって仕
切り、スピッツ11の止栓と開栓に際してスピッツ用栓
18を把持する指先が嵌合部12に触れることがないよ
うにしておくとよい。
【0009】嵌合部12とフランジ14と把持部19を
含むスピッツ用栓18の全体は、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ナイロン等のプラスチック成形により一体的
に形成するとよい。その場合、嵌合部12と把持部19
を、把持部19の頭部21を開口部22とする半円筒形
にして一体成形すると、半円筒形の内部に空洞23が出
来る分だけプラスチック材料が節約され、スピッツ用栓
全体が軽量化され弾性を帯びて取扱い易くなる。その円
筒形の嵌合部12の軸芯方向O−Oに並べて突設するフ
ランジ14の数は3個以上にするとよく、その際、平行
に突出する各フランジ14a・14bの間には1〜5m
mの距離Hをおくとよい。
【0010】又、外縁部17の平均厚みtは0.5mm
以下にしてフランジ14に可撓性を付与し、特に高圧ポ
リエチレン樹脂の如く硬質プラスチック材料を用いてス
ピッツ用栓18を一体的に射出成形する場合には、その
厚みtを0.2〜0.3mmと極薄にし、且つ、フラン
ジの突出長Lと厚みtとの比mを10以上(m=L/t
≧10)にして、フランジ14が嵌合部12の軸芯方向
O−Oに撓み易くするとよい。しかし、硬質プラスチッ
ク材料を使用すると、僅かに撓んだフランジ14の有す
る弾性回復力も強くなって、フランジ14の周縁13が
スピッツ11の内周面24に強く密着し、スピッツ11
に注入した内容物が漏出し難くなると共に、スピッツの
口先部分26に注入した内容物が付着していてもスピッ
ツ用栓が外れ難くなるが、フランジ14の嵌合部12と
の付根部分15に亀裂が生じ易くなり、その亀裂から内
容物が漏出する危険が生じる。
【0011】そこで、かかる不都合を回避するため、特
に硬質プラスチック材料を使用したものでは、その付根
部分15の厚み(t)を厚くして補強し(図4)、その
付根15から周縁13にかけて厚み(t)が漸次薄くな
るようにして全体の可撓性を確保し、或いは又、フラン
ジ14a・14b・14c・14d・14e………の数
を4〜6個に増し、その中の数個のフランジの付根(1
5)に亀裂が生じても、他の残りのフランジ(14)に
よってスピッツ11が密封状態に保たれるようにするこ
とが推奨される。
【0012】しかし、フランジ付根15の亀裂は、スピ
ッツ用栓18をスピッツ11に着脱するとき、スピッツ
の内周面24に擦られてフランジ14が屈曲することに
よって生じるものであり、通常医療検診に使用されるス
ピッツ11やスピッツ用栓18は一回限りの使い捨てに
なり、その一回限りの使用においてスピッツ用栓18は
数回(概して10回未満)スピッツ11に着脱使用され
るものであり、その間に少なくとも2個のフランジ14
の付根15が亀裂せずに残っていれば目的が達成される
ので、14a・14b・14c・14d・14e………
の数は多くとも10個にしておくと実用上問題は生じな
い。
【0013】又、補強のためにフランジ14の付根部分
15を厚くする場合は、嵌合部12との付根15と周縁
13との間の中間点16から周縁13に至る各フランジ
14の外縁部17の平均厚みtと、嵌合部12との付根
15と周縁13との間のフランジ14の中間点16から
周縁13に至る距離Kとの比n(K/t)が、5以上
(n=K/t≧5)になるようにするとよい。
【0014】フランジ14の外径Dは、スピッツ11の
内径より若干大きめに、概して0.2〜0.7mm程度
の大きさにしておくとよい。尚、図示するスピッツ11
の内周面24の突起25は、スピッツ11を振動すると
き、内容物に触れて攪拌棒の如き役目をなすものであ
る。
【0015】
【発明の効果】スピッツ用栓18をスピッツ11に嵌め
込む際にフランジ14はスピッツ11の内周面24に擦
られて撓み、その厚み(t)と突出長(L)との比mが
5以上になると一層撓み易くなる。
【0016】その撓んだ状態ではフランジ14はなだら
かな極薄の円錐形状に変形しているが、フランジ14は
元々付根15において嵌合部12に確りと固定された平
板なものであるから、そのように僅かに撓んだフランジ
14には弾性回復力が生じ、その周縁13がスピッツ1
1の内周面24に密着してスピッツ11を密封すること
になる。
【0017】特に、高圧ポリエチレン樹脂の如く硬質プ
ラスチック材料に成るスピッツ用栓18では、僅かに撓
んだフランジ14に生じる弾性回復力も強く、フランジ
の厚み(t)が0.5mm以下で周縁13が刃先の如く
薄くなったものでは、周縁13がスピッツ11の内周面
24の僅かな起伏に応じて変形して密着し、そのフラン
ジ14の数が多くなると、少なくとも1個のフランジの
周縁13は完全にスピッツの内周面24に密着すること
になる。
【0018】又、フランジ14の厚み(t)が薄けれ
ば、仮にスピッツの口先26の内周面24に血液その他
の体液が付着していても、その付着してスピッツの周面
24に出来る体液等の塗膜はフランジ14の周縁13に
よって剪断されてしまい、血液その他の体液等はその有
する表面張力によってフランジ14の周縁13とスピッ
ツ11の内周面24の間へと引きつけられるので、スピ
ッツ11からの漏出が回避される。
【0019】更に、嵌め込まれたスピッツ用栓18とス
ピッツ11の内周面24とは面接触せず線接触するの
で、それらの接触面積が極く少なく、スピッツ用栓18
とスピッツ11との間に作用する摩擦力によってスピッ
ツ用栓18がスピッツ11から抜け難くなるようなこと
ない。
【0020】そして本発明に係るスピッツ用栓18は、
ゴムやコルクよりも遙かに安価な射出成形用プラスチッ
ク材料によって作られ、その製法が高速量産し得る射出
成形によるので、極めて経済的且つ効率的に得られ、よ
って本発明は頗る実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピッツ用栓とスピッツとの斜視
図である。
【図2】本発明に係るスピッツ用栓とスピッツとの断面
図である。
【図3】本発明に係るスピッツ用栓の断面図である。
【図4】本発明に係るスピッツ用栓の断面図である。
【符号の説明】
11 スピッツ 12 嵌合部 13 周縁 14 フランジ 15 付根 16 中間点 17 外縁部 18 スピッツ用栓 19 把持部 20 鍔 21 頭部 22 開口部 23 空洞 24 内周面 25 突起 26 口先

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 軸芯O−Oをスピッツの軸芯に合
    わせてスピッツ11の口先26に嵌め込まれるスピッツ
    嵌合部12の周りから、軸芯O−Oを中心とする外径D
    が同じの円形周縁13で縁取られる数個のフランジ14
    a・14b・14c………が、軸芯方向O−Oに並ん
    で、それぞれ軸芯O−Oの直角方向に突き出ており、
    (b) 嵌合部12との付根15と周縁13との間の中
    間点16から周縁13に至る各フランジ14の外縁部1
    7の平均厚みtと、フランジ14の嵌合部12との付根
    15から周縁13に至る距離Lとの比m(L/t)が、
    5以上(m=L/t≧5)であることを特徴とするスピ
    ッツ用栓。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の嵌合部12との付
    根15と周縁13との間の中間点16から周縁13に至
    る各フランジ14の外縁部17の平均厚みtと、嵌合部
    12との付根15と周縁13との間のフランジ14の中
    間点16から周縁13に至る距離Kとの比n(K/t)
    が、5以上(n=K/t≧5)であることを特徴とする
    前掲請求項1に記載のスピッツ用栓。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の嵌合部12との付
    根15と周縁13との間の中間点16から周縁13に至
    る各フランジ14の外縁部17の平均厚みtが、0.5
    mm以下であることを特徴とする前掲請求項1に記載の
    スピッツ用栓。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の軸芯方向O−Oに
    並んだフランジ14の数が、3個以上であることを特徴
    とする前掲請求項1に記載のスピッツ用栓。
  5. 【請求項5】(a) 前掲請求項1に記載の嵌合部12
    との付根15と周縁13との間の中間点16から周縁1
    3に至る各フランジ14の外縁部17の平均厚みtが
    0.3mm以下であり、(b) フランジ14の外縁部
    17の平均厚みtと嵌合部12との付根15から周縁1
    3に至る距離Lとの比m(L/t)が10以上(m=L
    /t≧5)であり、(c) 軸芯方向O−Oに並んだフ
    ランジ14の数が3個以上であり、(d) プラスチッ
    ク材料により形成されていることを特徴とする前掲請求
    項1に記載のスピッツ用栓。
JP5044701A 1993-02-08 1993-02-08 スピッツ用栓 Pending JPH06226114A (ja)

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JP5044701A JPH06226114A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 スピッツ用栓

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008023341A1 (de) * 2008-02-27 2009-06-25 Elm - Plastic Gmbh Pipettenadapter
JP2012239441A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Seiko Epson Corp 反応容器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0258142B2 (ja) * 1987-06-17 1990-12-06 Koyo Seiko Co

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