JPH0644834Y2 - 容器用プラスチックキャップ - Google Patents

容器用プラスチックキャップ

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JPH0644834Y2
JPH0644834Y2 JP15243588U JP15243588U JPH0644834Y2 JP H0644834 Y2 JPH0644834 Y2 JP H0644834Y2 JP 15243588 U JP15243588 U JP 15243588U JP 15243588 U JP15243588 U JP 15243588U JP H0644834 Y2 JPH0644834 Y2 JP H0644834Y2
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JP
Japan
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plastic cap
bottle
container
plug
inner diameter
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JP15243588U
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JPH0273154U (ja
Inventor
詢二 吉井
Original Assignee
呉羽化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は容器用プラスチックキャップに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
液状物を収容するボトルに使用され、簡単に開閉ができ
る蓋体として、ボトルの上端に取付けられる中蓋体にオ
リフィス開口が形成せられ、断面を完全円とする栓部を
有する外蓋体の該栓部が上記オリフィス開口に嵌入され
る形式のものが知られている。その場合、中蓋体及び外
蓋体はプラスチックで作られており、密閉時には栓部は
オリフィス開口に密着して、ボトルに収容されている液
状物は洩出することがなく、きわめて便利である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、ボトルに収容される液状物によってはボ
トル内でガスを発生し内圧が上昇する。かかる場合、ボ
トル自体の強度が十分でないときにはボトルが破壊され
てしまうことがある。あるいはボトルの強度が十分なと
きには、栓部に隙間を生じてガスと共に液状物が洩出し
てしまうという問題がある。さりとて、上記内圧が常時
抜けるように、栓部に十分なる隙間を形成すると、ボト
ルが倒れたときには液状物の粘性がやや高いものであっ
ても、上記隙間から液状物が洩出してしまう。
このような状況下にあって、液状物を全く洩出すること
なしに、内圧を生じたときにガスのみを通すプラスチッ
クキャップの開発が望まれていた。
本考案は、かかる要請に応えたオリフィス開口及び栓体
をもつ、内部より発生するガスのみを洩出させしかも倒
立しても内容物たる液状物などが全く洩れない構造とし
た容器用プラスチックキャップを提供することを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によれば、上記目的は、 ボトルの上端に取付けられる中蓋体にオリフィス開口が
形成せられ、断面を完全円とする栓部を有する外蓋体の
該栓部が上記オリフィス開口に嵌入される容器用プラス
チックキャップにおいて、 オリフィス開口は、中蓋体に設けられた円筒壁部の貫通
せる円筒内径面で形成され、該円筒内径面が周方向の一
部にて弦状をなすように肉盛りする平坦部を有してい
る、 ことにより達成される。
〔作用〕
以上のごとくの本考案によれば、栓部がオリフィス開口
に嵌入せられたとき、栓部はオリフィス開口に密着しよ
うとするが、弦状の平坦部の両端部分ではオリフィス開
口の内径面が不連続であるために、栓部との間にきわめ
て細い三日月状の隙間が生ずる。そして、ボトル内に内
圧が生じたときには、ガスは上記隙間から外部に出でゆ
くために、内圧によるボトル破壊は生じない。また、ボ
トルが倒れたときには液状体は該液状体の粘性のために
上記隙間を通過できずにボトルからの洩出には至らな
い。
〔実施例〕
以下、添付図面の簡単な説明にもとづいて本考案の実施
例を説明する。
第1図(A)は本実施例の容器用プラスチックキャップ
の平面図、第1図(B)はその断面図である。
本実施例の容器用プラスチックキャップ1はキャップ本
体2と外蓋体3とから成り両者は周の一部にて、肉薄で
屈曲自在に形成されヒンジとなる複数の連結部4A,4Bに
よって連結されている。本実施例において上記容器用プ
ラスチックキャップ1は全体がプラスチック材によって
一体に成形されているが、その材質は例えば、密接性の
良い高密度ポリエチレンやポリプロピレン等が好まし
い。一般にこの種の容器用プラスチックキャップはイン
ジェクション(射出)成形法により作られる。
キャップ本体2は、内面にボトル(図示せず)に螺着さ
れる内ねじ5をもつ胴部6と中蓋部(中蓋体)7とが一
体に成形されている。中蓋部7は、平板部8の一部に円
筒壁部9を有している。該円筒壁部9には貫通せる直径
dの円筒内径面10が形成されており、これがオリフィス
開口となっている。該円筒内径面10には、上端の内周縁
に後述の栓部を導入しやすくするためのテーパ状の導入
部11が設けられている。そして、上記円筒内径面10は、
円周の一部を弦状となしてわずかな値hだけ肉盛りする
ように、第1図(B)において縦方向に延びる平坦部10
Aを有している。
一方、外蓋体3は、第1図(B)に示されるように断面
が浅いU字状をなしており既述の連結部4A、そして連結
部4Bから延出する屈曲腕部14によって支えられている。
上記外蓋体3の底部内面には、外蓋体3をキャップ本体
2に嵌着したときに上記キャップ本体の円筒壁部9の円
筒内径面10に対応する位置に、栓部12が設けられてい
る。該栓部12は中空状に形成せられ、その外周面は第1
図(A)において完全円であるが、第1図(B)のごと
く基部に向け拡がるゆるやかなテーパ状となっている。
該栓部12の先端での直径は上記円筒内径面10の直径dと
ほぼ等しいが基部での直径Dは上記直径dよりもわずか
に大きく設定されている。また、外蓋体3には、その内
周縁の一部に、中蓋部7の周縁のアンダーカット部16に
係止する突起状の爪部13が形成されている。なお、外蓋
体3の外周縁の弧状の突部15は外蓋体3が閉じられてい
るときにこれを開けるために指をかける部分である。
以上のごとくの本実施例の容器用プラスチックキャップ
をボトルに取付けて使用した場合、次のように機能す
る。
ボトルに液状物を収容し、上記外蓋体3を中蓋部7に嵌
着すると、外蓋体3の栓部12は中蓋部7の円筒内径部10
に嵌入せられボトルは密封せられる。しかし、その際、
円筒内径面10には一部に平坦部10Aが形成されているた
めに、栓部12は完全には全周にわたり上記円筒内径面10
に接面せずに、平坦部10Aの両端近傍に細い三日月状の
隙間が形成される。
したがって、上記ボトル内の液状物が例えガスを発生し
ても、ガスは上記隙間を通過して外部に出る。また、仮
にボトルが倒れても上記隙間はきわめて細いので、液状
物の粘性または表面張力によって液状物は洩出しない。
次に、本実施例を具体的数値をもってさらに説明する。
先ず、キャップ本体及び外蓋体は、既述のごとく密接性
の良い高密度ポリエチレンやポリプロピレン(引張弾性
率:30〜200kg/mm2)が好ましいが、液状物に適合してい
ればこれらと同等の引張弾性率を有する限り他のプラス
チック材でも同等の変形による密接性を得られるので使
用可能である。
次に、寸法に関しては、円筒壁部の円筒内径面に設けら
れた平坦部及び栓部との関係が重要である。平坦部は周
方向における範囲が中心角θで20〜40度となるのが望ま
しい。例えば、円筒内径面の内径dが4.0〜5.0mmのとき
には平坦部が円周の一箇所に設けられたとした場合、平
坦部の肉盛り厚さhが0.04〜0.1mmとなる。かかる例に
おいて栓部の基部での外径Dが上記内径dよりも約0.2m
mだけ大であるとき、内圧が0.2〜2.0kg/cm2でガスは抜
け内圧によるボトル破壊は生じなかった。またボトルが
倒れたときには、水とほぼ同等の液状物でも、液状体は
その粘性または表面張力のために上記隙間を通過できず
に洩出することはなかった。
また、上記平坦部10Aを第2図のごとく周方向で二箇所
に設けられた場合には、第2図に平坦部の中心角θ′は
周方向の一箇所に設けられた場合の値θよりやや小さく
すれば、ほぼ同等の結果が得られることが確認された。
なお、本考案は液状物のみならず、固形物でガスを発生
するものを収容するボトルにも適用できる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のごとく栓部が嵌入されるオリフィス開口
となる円筒内径面の一部に弦状をなす平坦部を設け、栓
部の嵌入によっても該平坦部の両端部でボトル内にガス
が発生し内圧が上昇しようとしたとき、ボトル内の液状
物は洩出することなくガスのみが通過するようになって
いるので、内圧によるボトル破壊という自体が回避され
ると共にキャップにおける液状物の洩出による汚染とい
う問題も解消できる、という効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本考案の一実施例を示す平面図、第1図
(B)は第1図(A)のものの断面図、第2図は他の実
施例のおける内径円筒面の形態をなす部分拡大平面図で
ある。 1……容器用プラスチックキャップ 3……外蓋体 7……中蓋体(中蓋部) 9……円筒壁部 10……円筒内径面 10A……平坦部 12……栓部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボトルの上端に取付けられる中蓋体にオリ
    フィス開口が形成せられ、断面を完全円とする栓部を有
    する外蓋体の該栓部が上記オリフィス開口に嵌入される
    容器用プラスチックキャップにおいて、 オリフィス開口は、中蓋体に設けられた円筒壁部の貫通
    せる円筒内径面で形成され、該円筒内径面が周方向の一
    部にて弦状をなすように肉盛りする平坦部を有してい
    る、 ことを特徴とする容器用プラスチックキャップ。
  2. 【請求項2】平坦部はその周方向範囲が中心角で20〜40
    度であることとする請求項(1)に記載の容器用プラス
    チックキャップ。
  3. 【請求項3】中蓋体及び外蓋体は高密度ポリエチレンも
    しくはポリプロピレンで成形されていることとする請求
    項(1)に記載の容器用プラスチックキャップ。
  4. 【請求項4】栓部は中空状に形成されていることとする
    請求項(2)に記載の容器用プラスチックキャップ。
  5. 【請求項5】弦状部は周方向の一箇所に形成されている
    こととする請求項(1)に記載の容器用プラスチックキ
    ャップ。
  6. 【請求項6】弦状部は周方向の二箇所に形成されている
    こととする請求項(1)に記載の容器用プラスチックキ
    ャップ。
JP15243588U 1988-11-25 1988-11-25 容器用プラスチックキャップ Expired - Lifetime JPH0644834Y2 (ja)

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JP15243588U JPH0644834Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 容器用プラスチックキャップ

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JP15243588U JPH0644834Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 容器用プラスチックキャップ

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Publication Number Publication Date
JPH0273154U JPH0273154U (ja) 1990-06-04
JPH0644834Y2 true JPH0644834Y2 (ja) 1994-11-16

Family

ID=31427359

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15243588U Expired - Lifetime JPH0644834Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 容器用プラスチックキャップ

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JPH0273154U (ja) 1990-06-04

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