JPH0622471Y2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JPH0622471Y2
JPH0622471Y2 JP2661689U JP2661689U JPH0622471Y2 JP H0622471 Y2 JPH0622471 Y2 JP H0622471Y2 JP 2661689 U JP2661689 U JP 2661689U JP 2661689 U JP2661689 U JP 2661689U JP H0622471 Y2 JPH0622471 Y2 JP H0622471Y2
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和男 広田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、紙にコート液を塗布する塗工装置に関する。
〔従来の技術〕
第4図に、従来の塗工機(ショート・ドウェル・コー
タ)の1例を示す。外周面にゴム等の弾性体1を巻きつ
けたバッキングローラ2の外周に紙3を巻掛けて移送さ
せるようにし、かつ、バッキングローラ2の外周下部位
置に紙3の下面に向けてほぼ垂直上方にコート液を吹き
つけることにより、紙にコート液を付着させる吹出し装
置5を設けると共に、この吹出装置と一体化させて、紙
移送方向下流側に、余剰のコート液を除去して紙3の表
面に一定のコート液層6を形成するブレード7を設けて
いる。
第4図中符号4で示されるコート液の供給量は、通常塗
工量の15〜20倍であり、残りのコート液は、紙移送
方向の上流側へオーバーフロー9して排出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来の塗工機の吹出し装置5の内部のチャンバー
8においては、高速にて走行する紙3に同伴されて動く
液流れに基因する循環流12が形成される。この循環流
は、いわゆる渦であり、内部に気泡を混入させているこ
ともあり、紙巾方向に均一な流れではない。従って、ブ
レード7でコート液の量を計量しても、その付着量が紙
巾方向に一様ではなくなり、製品のコート厚さもその影
響をうける。
また、高速時になると、オーバーフロー9の面には、紙
からの同伴空気も影響してスプラッシュ状に紙巾方向に
乱れた流れが発生し、紙とコート液の接液部分の長さの
巾方向のむらが生ずる。
以上の要因によって、コート紙を透かしてみた時に、塗
工された面に“すじ”が見える現象が発生する。この
“すじ”をストリークと称し、紙の移送速度が高速にな
るにつれて顕著となる傾向がある。
本考案は、この従来の塗工装置の欠点を解消しようとす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、バッキングローラに巻掛けられて移送される
紙の外周面に紙巾方向に延びるコート液吹出し装置によ
ってコート液を塗布する塗工装置において、コート液吹
出し装置を紙の移送方向上流側の給液側と下流側の排液
側とに分割する紙巾方向に延びる仕切り板を設けると共
に、同仕切り板の上部に同仕切り板と平行な回転軸を有
する回転ロールを設けた。
〔作用〕
本考案では、コート液吹出し装置を仕切り板によって給
液側と排液側とに分割することによって、コート液吹出
し装置内の渦の発生が抑制される。また、仕切り板上部
の回転ロールの回転に伴って、コート液は紙の移送方向
と同一方向の給液側から排液側に向って流れ、従来の塗
工装置のように紙の移送方向上流側へのオーバーフロー
がなく、オーバーフロー面での流れの乱れが発生しな
い。
このために、コート液は紙巾方向において均一に紙に塗
布され、ストリークの発生が防止される。
また、回転ロールの回転数を変えることによって、吹出
し装置の給液側から排液側へ流れるコート液による遠心
力を加減することができ、紙へのコート液の浸透性が制
御される。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図及び第2図によって説明す
る。
2は、その外周に紙3を巻掛けて第1図矢印aに示すよ
うに回転し紙を矢印b方向へ移送するバッキングローラ
で、その外周面にはゴム等の弾性体1が巻きつけられて
いる。バッキングローラ2の外周の下方位置には、紙3
の下面に向けてほぼ垂直上方にコート液を吹きつける紙
巾方向全巾に延びる吹出し装置5が設けられている。同
吹出し装置5内には、紙巾方向に延び同装置内を紙3の
移送方向上流側の給液側5Aと下流側の排液側5Bに分
割する仕切板20が設置され、その上部には同仕切板2
0と平行な回転軸を有する回転ロール24が仕切板20
に埋込まれるように設置されている。仕切り板20と吹
出し装置5の紙の移送方向下流端に設けられたブレード
7との間の排液側5Bの間隔は、例えば5〜10mmと極
力狭くすると共に、その下部にコート液の排出口22を
設ける。また、吹出し装置5の給液側5Aの下部にはコ
ート液の供給口21を設ける。給液の上流側の吹出し装
置5のせき板23は、1.0mm〜3.0mm程度の間隔を
もつように紙表面に近づけて、かつ回転ロール24を6
0〜300rpmで作動させることにより、吹出装置5の
液の供給口21から吹出し装置5内へ供給される液のオ
ーバーフローはほとんどない状態とする。
第2図に示すように、上記回転ロール24に固定され同
ロール24を貫通するロッド15は、吹出し装置5の横
(紙巾)方向にベアリング13を介して貫通しており、
モータや変速装置等からなる駆動系14により回転させ
られるものである。この駆動系14は、吹出し装置5と
同一架台の上に設置して、吹出し装置5の脱着等の動き
と連動するようにすることもできる。
第2図に示すように、第1図の矢視A方向の見たとき
に、最も手前にブレード7があり、その奥に仕切板20
(斜線部)とその上に回転ロール24(斜線部)があり、
さらにその奥に上流側せき板23がある。
以上のように構成された本実施例においては、供給口2
1から吹出し装置5の給液側5Aに供給されたコート液
4は、バッキングローラ2に巻掛けられて移送される紙
3に付着し、残りのコート液は回転ロール24の回転に
伴って排液側5Bへ入り排出口22から排出される。吹
出し装置5は仕切板20によって、紙巾方向に延びる給
液側5Aと排液側5Bとに分割されているために、吹出
し装置5内のコート液には渦が生ずることがなく、従っ
てコート液には紙巾方向の圧力変動が生ぜず、その流れ
が均一になる。
また、コート液は回転ロール24の回転に伴って、紙の
移送方向上流側の給液側5Aから排液側5Bに移動して
排出口22から排出されるために、吹出し装置5の紙の
移送方向上流側へオーバーフローすることがなく、紙3
とコート液の接液部分の長さは紙巾方向に均一となる。
従って、コート液を紙巾方向において紙3に均一に付着
させることができ、紙の移送方向の縦すじ(ストリー
ク)の発生が防止される。
また、回転ロール24の回転数を調整することによっ
て、給液側5Aから排液側5Bへ循環して流れるコート
液の遠心力を加減することができ、コート液の紙3への
浸透性を制御することができる。
本実施例に係る装置と第4図に示す従来の装置(ショー
ト・ドウエル・コータ)を用いて、実験を行った結果の
1例を、第3図に示す。
同図に示されるように、本実施例では、従来装置と同程
度の液圧レベルでコート液の圧力変動を1/2〜1/3
に低減することができることが確認された。
また、紙速度を1200m/minとし、上質紙と本考案
者の調合したコート液を用い、かつ10mm直径の回転ロ
ールを120rpmの回転数で回転させて本実施例によっ
て塗工を行ない、上記従来装置による塗工を行ったもの
との透過光による比較を行なったところ、塗工ムラ(塗
工面の凹凸)は、本実施例によるものは、従来装置によ
るものに比して1/7程度に減少していることが判明し
た。従来装置による塗工紙は、目視によっても20〜3
0mmピッチの縦すじ(ストリーク)が認められたが、本
実施例による塗工紙には縦すじの存在は認められなかっ
た。
なお、上記実施例において、回転ロールは駆動系によっ
て回転させているが、駆動系を設けずバッキングローラ
の回転によってつれ廻りするようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案は次の効果を挙げることができる。
(1)吹出し装置を給液側と排液側に分割する紙巾方向に
延びる仕切り板を設けることにより、紙巾方向のコート
液の圧力変動を小さくできるので、塗工量の紙巾方向の
むら(いわゆるストリーク)を解消することができる。
(2)仕切り板上部の回転ロールによって、コート液の流
れがより均一となり、またオーバーフローがほとんどな
くなるため、スプラッシュによるコート液の不安定性を
抑制することができる。
(3)回転ロールの回転数をかえるようにすれば、コート
液の循環流による遠心圧力を加減することができ、紙へ
のコート液の浸透性を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はその1部を縦断して示す本考案の一実施例の立
面図、第2図は第1図のA矢視図、第3図(A),(B)は同
実施例と従来の塗工装置における紙速度と吹出し装置チ
ャンバ内圧力、吹出し装置チャンバ内の紙巾方向の圧力
変動の関係の実験結果を示すグラフ、第4図はその1部
を縦断して示す従来の塗工装置の立面図である。 1……弾性体、2……バッキングローラ、 3……紙、4……コート液、 5……吹出装置、5A……給液側、 5B……排液側、7……ブレード、 20……仕切り板、 21……コート液供給口、 22……コート液排出口、 24……回転ロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 広田 和男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)考案者 山本 光雄 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−120656(JP,A) 特開 昭60−257872(JP,A) 特開 昭59−123558(JP,A) 実開 昭63−144875(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッキングローラに巻掛けられて移送され
    る紙の外周面に紙巾方向に延びるコート液吹出し装置に
    よってコート液を塗布する塗工装置において、コート液
    吹出し装置を紙の移送方向上流側の給液側と下流側の排
    液側とに分割する紙巾方向に延びる仕切り板を設けると
    共に、同仕切り板の上部に同仕切り板と平行な回転軸を
    有する回転ロールを設けたことを特徴とする塗工装置。
JP2661689U 1989-03-10 1989-03-10 塗工装置 Expired - Fee Related JPH0622471Y2 (ja)

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JPH02117068U JPH02117068U (ja) 1990-09-19
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