JPH06224688A - 二重モード弾性表面波フイルタ - Google Patents

二重モード弾性表面波フイルタ

Info

Publication number
JPH06224688A
JPH06224688A JP2612093A JP2612093A JPH06224688A JP H06224688 A JPH06224688 A JP H06224688A JP 2612093 A JP2612093 A JP 2612093A JP 2612093 A JP2612093 A JP 2612093A JP H06224688 A JPH06224688 A JP H06224688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
characteristic
reflection coefficient
acoustic wave
surface acoustic
wave filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2612093A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Ise
英二 伊勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Crystal Device Corp
Original Assignee
Kyocera Crystal Device Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Crystal Device Corp filed Critical Kyocera Crystal Device Corp
Priority to JP2612093A priority Critical patent/JPH06224688A/ja
Publication of JPH06224688A publication Critical patent/JPH06224688A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 二重モード弾性表面波フイルタにおいて、周
波数の低い方の特性を改善して、周波数の高い方の特性
とバランスの良い二重モード弾性表面波フイルタを得
る。 【構成】 二重モード弾性表面波フイルタの特性は、反
射器の反射係数と変換器の放射コンダクタンスの関係に
依って決定される。従来は、放射コンダクタンスのピー
ク周波数fTSとfTAの間の中心と、反射係数のメインロ
ーブの中心を重ね合わせるように、設定されていたが、
前記の課題を解決するために、反射器の反射係数を周波
数の低い方へ移行して、規格化インピーダンスのZS
Aの共振点から3dB上がったところの幅WSとWA
等しくなるように設定する。このことにより、通過帯域
特性、帯域外減衰特性および群遅延特性が周波数の高い
方に比べて低い方で特性が悪化すると言う課題が解決さ
れた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】特性を補正するように工夫された
二重モード弾性表面波フイルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示す従来の二重モード弾性表面波
フイルタの構造においてその諸特性は、基本的には反射
計数のメインローブと放射コンダクタンスの相乗効果に
よって得られ、反射係数のメインローブの中心に対称的
に、放射コンダクタンスのピーク周波数fTS,fTAを配
置すると、通過帯域特性、帯域外減衰特性および群遅延
特性が周波数の低い方と高い方にほぼ対称的に得られる
ことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二重モード弾性表面波
フイルタの通過帯域幅を広くするか、または使用周波数
を高くする等の条件を加味すると、バスライン3の幅が
狭くなり、また膜厚が薄くなる等の理由よりバスライン
の抵抗が大きくなり、その結果図3に示すように通過帯
域特性、帯域外減衰特性および群遅延特性が周波数の高
い方に比較して低い方で悪化して特性が著しく非対称に
なるという課題があった。
【0004】
【課題を解決する手段】二重モード弾性表面波フイルタ
の通過帯域幅を広くするか、または使用周波数を高くす
る等の条件を加味すると、図1に示すバスライン3の幅
が狭くなり、また膜厚が薄くなる等の理由よりバスライ
ンの抵抗が大くなるため反射係数のメインローブの中心
と対称的に、放射コンダクタンスのピーク周波数fTS
TAを配置すると、図2に示すように規格化インピーダ
ンスのZS、ZAの共振点の3dB上がったところの幅が
S>WAとなり、その結果図3に示すように通過帯域特
性、帯域外減衰および群遅延特性の諸特性が周波数の高
い方に比べて低い方で確保出来ないので、反射係数と放
射コンダクタンスの関係を図4に示すように放射コンダ
クタンスのピーク周波数fTSとfTAに対して反射係数の
メインローブの周波数を低い方へ移行して、反射係数を
гS>гAとすることにより、図5に示すように規格化イ
ンピーダンスのZS、ZAの共振点の3dB上がったとこ
ろの幅がWS=WAとなるように配置する必要がある。こ
のようにすると、図6に示すように通過帯域特性、帯域
外減衰特性および群遅延特性が周波数の低い方と高い方
でほぼ対称的に得られる。この課題を解決するため、放
射コンダクタンスのピーク周波数fTAが、放射コンダク
タンスのピーク周波数fTSに比べ、反射係数の少し下が
ったところに位置させるように配置する。
【0005】
【実施例】図4の反射係数の特性は、図1に示す従来の
二重モード弾性表面波フイルタの構造においては、ほぼ
反射器3により決定される。また、図4の放射コンダク
タンスの特性は、図1の変換器1によつてほぼ決定され
る。通常の場合を考察すれば、バスラインの抵抗が充分
小さい場合は、規格化インピーダンスは、ZS,ZAとも
に、ほぼ同じ特性を示し、共振点の3dB上がったとこ
ろの幅WSとWAもほぼ等しい。この場合は、反射係数の
メインローブの中心に対称的にfTSとfTAを配置すれ
ば、通過帯域特性、帯域外減衰特性および群遅延特性は
周波数の低い方と高い方がほぼ対称になる良好な特性に
なる。
【0006】しかし、前述のように通過帯域が広い場
合、使用周波数が高い場合等によりバスラインの幅が狭
くなったり、膜厚が薄くなりバスラインの抵抗が増大す
ると、このバスラインの抵抗が無視出来なくなる。特性
上では、図2に示すように規格化インピーダンスZA
変化しないが、ZSの共振点はバスラインの抵抗の影響
によりディップが浅くなり、このため共振点から3dB
上がったところの幅WSが広くなる。このため反射係数
のメインローブの中心に対称的にfTS,fTAを配置する
と、通過帯域特性、帯域外減衰特性および群遅延特性は
図3に示すように、周波数の低い方で通過帯域内では挿
入損失が増大し、通過帯域外での減衰量は減少し、その
分群遅延特性も緩やかになり、全体の特性では、周波数
の低い方で特性が悪くなっている。
【0007】これを改善するには、図5に示すように規
格化インピーダンスの特性がバスラインに抵抗分が有っ
ても、なおかつ共振点から3dB上がったところの帯域
幅WSとWAが、ZS,ZAにおいて等しくなるようにすれ
ば良い。このことを実現するには、反射係数のメインロ
ーブと放射コンダクタンスのピーク値の重ね方におい
て、反射係数の大きい方へ放射コンダクタンスのピーク
を移行すると、共振抵抗が小さくなり波形も急峻にな
る。又、反射係数の小さい方へ放射コンダクタンスのピ
ークを移行すると、共振抵抗が大きくなり波形も緩慢に
なる。これを利用して、図4に示すように、ZSとZA
共振点から3dB上がったところの幅WSとWAが等しく
なるように放射コンダクタンスのピーク周波数fTSに対
して反射係数のメインローブの位置を周波数の低い方へ
移行する。このように反射係数を放射コンダクタンスの
ピーク周波数fTAと放射コンダクタンスのピーク周波数
TSとを比べたときに、fTAの方が低い値となるように
設計することにより帯域幅WSとWAを等しくすることが
出来る。
【0008】前記の反射係数のメインローブの周波数を
低い方へ移行させる手段としては、図1において、変換
器のすだれ電極の間隔よりも反射器のすだれ電極の間隔
を若干拡げることで、実現できる。
【0009】このことにより、放射コンダクタンスと反
射係数のメインローブの関係を図4に示すように放射コ
ンダクタンスに対して反射係数のメインローブの特性を
周波数の低い方へ移行することにより、反射係数が放射
コンダクタンスのピーク周波数fTAにおいて、放射コン
ダクタンスのピーク周波数fTSに比べ低い値のところに
設定すると、見かけ上、放射コンダクタンスのピーク周
波数fTAの抵抗が大きくなったのと同じとなり、規格化
インピーダンスを図2に示すようにZSとZAの共振点か
ら3dB上がったところの幅がWS>WAとなっていたも
のを、図5に示すようにWS=WAと等しくなるようにす
ることで、通過帯域特性、帯域外減衰特性および群遅延
特性が図3に示すように周波数の高い方に比べ低い方の
特性が悪かったものが、図6に示すように通過帯域特
性、帯域外減衰特性および群遅延特性の周波数の高い方
と低い方でほぼ対称的になり良好な特性が得られる。
【0010】図4では放射コンダクタンスのピーク周波
数fTSに反射係数のメインローブの中心に合わせている
が、この点だけとは限らない。図5に示す規格化インピ
ーダンスZSとZAの共振点から3dB上がったとこの幅
SとWAが等しくなる点に反射係数のメインローブを設
定すれば良い。また、二重モード弾性表面波フイルタの
特性は反射係数と放射コンダクタンスの相乗効果により
得られるものなので、前記の説明では反射係数を移動し
ているが、逆に放射コンダクタンスを移動しても同等の
効果が得られる。
【0011】
【発明の効果】二重モード弾性表面波フイルタにおい
て、通過帯域を広くしたり周波数を高くした場合には、
バスラインの抵抗分が増大することの影響により通過帯
域特性、帯域外減衰量および群遅延特性が周波数の低い
方において周波数の高い方に比べて特性が充分に取れな
いという課題があった。本発明により課題が解決された
ので通過帯域幅を広くしたり、使用周波数を高くしても
特性の良好な、二重モード弾性表面波フイルタを容易に
しかも安価に製作できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重モード弾性表面波フイルタの構成図であ
る。
【図2】バスラインの抵抗分が大きい場合の規格化イン
ピーダンスZSとZAの関係を示すグラフである。
【図3】バスラインの抵抗分が大きい場合の通過帯域特
性と群遅延特性を示すグラフである。図中の実線は減衰
量を示し、点線は群遅延特性を示す。
【図4】バスラインの抵抗分の大きい場合に、通過帯域
特性及び、群遅延特性の低域を改善した反射係数のメイ
ンローブと放射コンダクタンスの関係を示すグラフであ
る。図中の実線は反射係数を示し、点線は放射コンダク
タンスを示す。
【図5】低域特性を改善した場合の規格化インピーダン
スZSとZAの関係を示すグラフである。
【図6】バスラインの抵抗分が大きい場合の通過帯域の
低域を改善した場合の通過帯域を示すグラフである。図
中の実線は減衰量を示し、点線は群遅延特性を示す。
【符号の説明】
1 変換器 2 反射器 3 バスライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重モード弾性表面波フイルタにおい
    て、バスラインの抵抗分の影響により通過帯域特性、帯
    域外減衰特性および群遅延特性が劣化することを補正す
    る手段として、放射コンダクタンスに対して反射係数の
    メインローブを周波数の低い方へ移行させることを特徴
    とする二重モード弾性表面波フイルタ。
  2. 【請求項2】 放射コンダクタンスのピーク周波数(f
    TS)における反射係数に比べ、放射コンダクタンスのピ
    ーク周波数(fTA)における反射係数の方が小さいこと
    を特徴とする特許請求範囲第1項記載の二重モード弾性
    表面波フイルタ。
JP2612093A 1993-01-21 1993-01-21 二重モード弾性表面波フイルタ Pending JPH06224688A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2612093A JPH06224688A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 二重モード弾性表面波フイルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2612093A JPH06224688A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 二重モード弾性表面波フイルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06224688A true JPH06224688A (ja) 1994-08-12

Family

ID=12184717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2612093A Pending JPH06224688A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 二重モード弾性表面波フイルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06224688A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6172581B1 (en) 1998-05-13 2001-01-09 Sanyo Electric Co., Ltd. Surface acoustic wave filters with cascaded transversely coupled mode resonator filters

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6172581B1 (en) 1998-05-13 2001-01-09 Sanyo Electric Co., Ltd. Surface acoustic wave filters with cascaded transversely coupled mode resonator filters

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4017984B2 (ja) 音波で動作するトランスデューサ構造体
JP3424971B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JP4090250B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
US7804384B2 (en) Acoustic wave filter device utilizing filters having different acoustic wave propagation directions
JP2003309448A (ja) 弾性表面波装置、通信装置
KR100482669B1 (ko) 탄성 표면파 필터 및 통신 장치
JP3906687B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JPH07283682A (ja) 弾性表面波共振子フィルタ
US7369015B2 (en) Balanced surface acoustic wave filter
JP2000513181A (ja) 表面波デバイス・バラン共振フィルタ
TWI258920B (en) Surface acoustic wave device and communication device using same
KR20020010511A (ko) 탄성표면파 장치
US6469598B2 (en) SAW filter with unidirectional transducer and communication apparatus using the same
KR100400426B1 (ko) 탄성표면파필터
JPH06224688A (ja) 二重モード弾性表面波フイルタ
JP3181090B2 (ja) 縦結合二重モードリーキーsawフィルタ
US6906602B2 (en) Surface acoustic wave filter utilizing two parallel acoustic channels with one having a narrower bandwidth
JP3322413B2 (ja) 表面波共振器
JP4821079B2 (ja) 弾性表面波用のくし型電極部、弾性表面波装置、通信装置
JPH11251868A (ja) 広帯域表面波フィルタ
JP2000091869A5 (ja)
JP2000091869A (ja) 弾性表面波フィルタとこれを用いた通信機器
JP2005203996A (ja) トランスバーサルsawフィルタ
JP3331733B2 (ja) 弾性表面波共振子フィルタ
JPH06291601A (ja) 二重モード弾性表面波フイルタ