JP3331733B2 - 弾性表面波共振子フィルタ - Google Patents

弾性表面波共振子フィルタ

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JP3331733B2
JP3331733B2 JP07309294A JP7309294A JP3331733B2 JP 3331733 B2 JP3331733 B2 JP 3331733B2 JP 07309294 A JP07309294 A JP 07309294A JP 7309294 A JP7309294 A JP 7309294A JP 3331733 B2 JP3331733 B2 JP 3331733B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話機などに組み
込んで使用される弾性表面波共振子フィルタ(以下、共
振子フィルタという)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、携帯電話機においては、小型
化及び無調整を実現し得るとして弾性表面波フィルタを
使用することが行われており、これら弾性表面波フィル
タのうちでは、共振子フィルタが最も簡易な構成を有
し、かつ、安価であるとされている。そして、このよう
な共振子フィルタとしては、図4で示すような構成とさ
れて1段型といわれる共振子フィルタがあり、この共振
子フィルタは、圧電基板1上に櫛型形状の入力電極2と
出力電極3とを並列配置し、かつ、これら入力電極2及
び出力電極3の並列方向に沿う外側位置に反射器4をそ
れぞれ配置したものとなっている。なお、ここでの入力
電極2は入力側端子電極5及び入力側接地端子電極6の
それぞれに対して交互に接続される一方、出力電極3は
出力側端子電極7及び出力側接地端子電極8に対して交
互に接続されている。
【0003】さらにまた、共振子フィルタのうちには図
5で示すような構成とされたものもあり、この共振子フ
ィルタは2段型といわれている。すなわち、この2段型
といわれる共振子フィルタは、1段型と同構成の入力電
極2及び出力電極3と反射器4とを単位セクションと
し、かつ、これら第1及び第2の単位セクションを圧電
基板1上において2段に縦続接続したものであり、携帯
電話機に適した高減衰量を得ることが可能なものとして
知られている。なお、この2段型共振子フィルタを構成
する部品、部分は1段型の場合と基本的に異ならないの
で、図5において図4と互いに共通する部品などには同
一符号を付し、ここでの詳しい説明は省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話機
に組み込んで使用される共振子フィルタにおいては25
MHz以上の広い通過帯域幅が必要であり、これらの共
振子フィルタにおける通過帯域幅を拡大するに際して
は、電気機械結合係数の大きな36°Y回転カットLi
TaO3 や64°Y回転カットLiNbO3 を圧電基板1
として用いることが行われている。そして、このような
圧電基板1を用いたうえで反射器4の電極本数が共に2
00本である場合における2段型の共振子フィルタにお
ける通過帯域特性を測定してみたところ、圧電基板1の
材質や入力電極2及び出力電極3の櫛型形状などによっ
ても異なるが、概ね図6で示すような減衰特性線図が得
られた。
【0005】すなわち、この減衰特性線図によれば、共
振子フィルタにおける阻止域(図6中の仮想線で示す範
囲)の減衰量は25dB程度となっており、この阻止域
内のリップルを抑圧できれば、フィルタ性能の向上を図
り得ることが分かる。なお、このリップルは反射器によ
る位相回転によって発生すると考えられており、従来例
構成とされた共振子フィルタにおいては、第1及び第2
それぞれの単位セクションを構成する反射器4ごとの中
心周波数をずらすことによってリップルの抑圧を図るこ
とが行われていた。
【0006】ところが、このような手法を採用したので
は、単位セクションごとの周波数を厳密に調整する必要
があるばかりか、帯域内の位相特性が乱れてVSWR
(電圧定在比)の悪化を招くことになり、設計改良が必
要になるという不都合が生じることになっていた。
【0007】本発明は、これらの不都合に鑑みて創案さ
れたものであり、阻止域における減衰量を改善すること
により、高減衰量特性の共振子フィルタを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る共振子フィ
ルタは、このような目的を達成するため、並列配置され
た櫛型形状の入力電極及び出力電極と、これらの並列方
向に沿う外側位置に配置された反射器とを単位セクショ
ンとし、かつ、これら単位セクションの複数を圧電基板
上において多段、例えば、2段に縦続接続してなるもの
であって、少なくとも1つの単位セクションを構成する
反射器の電極本数を、他の単位セクションを構成する反
射器の電極本数とは異ならせたことを特徴としている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本実施例に係る2段型の共振子フィ
ルタを簡略化して示す構造図、図2は本実施例に係る2
段型共振子フィルタの通過帯域特性を示す説明図であ
る。なお、本実施例及び従来例のそれぞれに係る共振子
フィルタは基本的に異ならない構成となっているので、
図1において図5と互いに同一の部品、部分には同一符
号を付している。
【0011】本実施例に係る共振子フィルタは、並列配
置された櫛型形状の入力電極2及び出力電極3と、これ
らの並列方向に沿う外側位置に配置された反射器4
(9)とを単位セクションとしたうえ、これら第1及び
第2の単位セクションを36°Y回転カットLiTaO3
などの圧電基板1上において2段に縦続接続したものと
なっている。そして、このとき、第1の単位セクション
は、入力電極2と、これを囲んで配置された一対の出力
電極3と、各出力電極3の外側位置に配置された反射器
4とから構成される一方、第2の単位セクションは、入
力電極2と、これを囲む一対の出力電極3と、各出力電
極3の外側位置に配置された反射器9とから構成されて
おり、これら第1及び第2の単位セクション同士は出力
側端子電極7を共通とした状態で相互に接続されてい
る。
【0012】また、この際、第1及び第2の単位セクシ
ョンを構成する反射器4,9のそれぞれは各々の電極本
数が互いに大きく異なるものとなっており、例えば、反
射器4の電極本数が200本である場合における反射器
9の電極本数は100本というように設定されている。
すなわち、本願発明の特徴は、1つの単位セクションを
構成する反射器、例えば、反射器9の電極本数が、他の
単位セクションを構成する反射器である反射器4の電極
本数と異なっているところにあるのである。なお、反射
器4,9のうちのいずれ側を基準としたうえで他方側の
電極本数を異ならせるかは、必要に応じて任意に選択さ
れることになる。
【0013】そして、反射器4,9それぞれの電極本数
を200本及び100本であるとした場合における2段
型共振子フィルタの通過帯域特性を従来例と同一の条件
下で測定してみたところ、図2で示すような減衰特性線
図が得られた。すなわち、この図2によれば、本実施例
に係る共振子フィルタにおける阻止域(図2中の仮想線
で示す範囲)の減衰量が30dB程度となっており、従
来例の場合よりも改善されていることが分かる。なお、
このような結果が得られるのは、反射器4,9の電極本
数が異なることに基づいて反射器4,9ごとのリップル
周期が互いにずれているためであり、また、これらの電
極本数が大幅に異なっている場合にはリップル同士が打
ち消し合うことになる結果、共振子フィルタ全体におけ
るリップルが小さくなるためであると考えられている。
【0014】さらにまた、1つの単位セクションを構成
する反射器の電極本数を100本と設定したうえで他の
単位セクションを構成する反射器の電極本数を50ない
し200本というように変化させた場合における共振子
フィルタ全体の減衰量を調査してみたところ、図3の相
関特性図で示すような結果が得られた。そして、この結
果によれば、一方側に対する他方側の反射器における電
極本数が大きく異なっているほど、共振子フィルタ全体
の減衰量が大きくなることが明らかとなっている。
【0015】ところで、本実施例においては、共振子フ
ィルタが2段型であり、この2段型共振子フィルタにお
ける1つの単位セクションを構成する反射器の電極本数
が他の単位セクションを構成する反射器の電極本数と異
なるとしているのであるが、共振子フィルタが2段型に
限られることはなく、3段型以上の共振子フィルタに対
して本発明を適用することも可能である。そして、3段
型以上の共振子フィルタに対して本発明を適用するに際
しては、圧電基板上において多段に縦続接続されたうち
の少なくとも1つの単位セクションを構成する反射器の
電極本数を他の単位セクションを構成する反射器の電極
本数と異ならせておくことになる。なお、このようにし
た場合においても、以上説明したと同様の作用が得られ
ることは実験によって確認されている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
阻止域における減衰量を改善することが可能となり、こ
の阻止域内のリップルを抑圧し得ることになる結果、比
較的容易な設計でもって高減衰量の共振子フィルタを提
供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る2段型の共振子フィルタを示す
構造図である。
【図2】本実施例に係る2段型共振子フィルタの減衰特
性図である。
【図3】一方側反射器の電極本数を基準として他方側反
射器の電極本数を変化させた場合の相関特性図である。
【図4】従来例に係る1段型の共振子フィルタを示す構
造図である。
【図5】従来例に係る2段型の共振子フィルタを示す構
造図である。
【図6】従来例に係る2段型共振子フィルタの減衰特性
図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 入力電極 3 出力電極 4 反射器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列配置された櫛型形状の入力電極及び
    出力電極と、これらの並列方向に沿う外側位置に配置さ
    れた反射器とを単位セクションとし、かつ、これら単位
    セクションの複数を圧電基板上において多段に縦続接続
    してなる弾性表面波共振子フィルタであって、 少なくとも1つの単位セクションを構成する反射器の電
    極本数を、他の単位セクションを構成する反射器の電極
    本数とは異ならせていることを特徴とする弾性表面波共
    振子フィルタ。
  2. 【請求項2】 並列配置された櫛型形状の入力電極及び
    出力電極と、これらの並列方向に沿う外側位置に配置さ
    れた反射器とを単位セクションとし、かつ、これら単位
    セクションを圧電基板上において2段に縦続接続してな
    る弾性表面波共振子フィルタであって、 1つの単位セクションを構成する反射器の電極本数を、
    他の単位セクションを構成する反射器の電極本数とは異
    ならせていることを特徴とする弾性表面波共振子フィル
    タ。
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