JPH06224589A - 電磁波シールド用シート - Google Patents

電磁波シールド用シート

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JPH06224589A
JPH06224589A JP876293A JP876293A JPH06224589A JP H06224589 A JPH06224589 A JP H06224589A JP 876293 A JP876293 A JP 876293A JP 876293 A JP876293 A JP 876293A JP H06224589 A JPH06224589 A JP H06224589A
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JP
Japan
Prior art keywords
metal foil
electromagnetic wave
sheet
wave shielding
thermoplastic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP876293A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugano
宏 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属箔の端部と電気回路との電気的接触の生
じない電磁波シールド用シートにおいて、加工コストが
低減できて、しかも加工性の良好な電磁波シールド用シ
ートを提供すること。 【構成】 金属箔と熱可塑性樹脂フィルム間がポリウレ
タン系樹脂により接合されており、該ポリウレタン系樹
脂が全面に一様でなく、非接合部分を有し角状、丸状、
線状又はこれらの組み合わせのパターンである金属箔と
熱可塑性樹脂フィルムから成る電磁波シールド用シー
ト。 【効果】 電磁波シールド用シートの端面からの電気的
接触を防止することができ、加工工程が少ない上に容易
に不要な金属箔を除去でき、いわゆるイージーピール感
に優れていると共に加工後露出したポリウレタン系樹脂
に粘着性がないため加工製品が取り扱いやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属箔と熱可塑性樹脂フ
ィルムから成る電磁波シールド用シートに関し、特にそ
の端部と電気回路等との電気的接触の生じない電磁波シ
ールド用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からアルミニウム、鉄、銅等の金属
箔に電磁波シールド性のあることが知られており、この
金属箔に熱可塑性樹脂フィルムを接着層を介してラミネ
ートして成る複合シートも電磁波シールド用シートとし
て知られている。ところが近年所定の形状に打ち抜かれ
た電磁波シールド用シートの金属箔の端部と電気回路と
の電気的接触を生じない電磁波シールド用シートの加工
方法として、所定の形状に打ち抜かれた熱可塑性樹脂フ
ィルムとこれよりも小さい形状に打ち抜かれた金属箔を
両面テープ等により、又は、粘着加工の施された金属箔
を用いることにより貼り合わせる等の加工方法が行なわ
れていた。しかし、これらの加工方法は2度の打ち抜き
工程に加え打ち抜かれた熱可塑性樹脂フィルムと金属箔
を貼り合わせる工程が必要となる等工程が増える上に貼
り合わせる際の位置合わせが難しい等加工性が著しく悪
かった。又、金属箔と熱可塑性樹脂フィルムとを接着層
を介してラミネートして成る複合シートを所定の外形形
状に打ち抜いた後、該金属箔の不要部分を剥離すること
によって該複合シートの外形形状よりも小さい形状に該
金属箔を残す方法もあるが、接着層としてアクリル系樹
脂を用いているため剥離された金属箔の不要部分の熱可
塑性樹脂フィルム面に接着層が残り、外観を損ねたり、
粘着性が残ることにより製品の重ね積みができないな
ど、後作業性を著しく悪くしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、金属箔の端部と電気回路との電気的接触の生じ
ない電磁波シールド用シートにおいて加工コストが低減
できて、しかも加工性の良好な電磁波シールド用シート
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属箔と熱可
塑性樹脂フィルムから成る電磁波シールド用シートにお
いて、金属箔と熱可塑性樹脂フィルム間がポリエステル
型ポリオールと芳香族イソシアネートとの反応により得
られたポリウレタン系樹脂により接合されており、該ポ
リウレタン系樹脂が全面に一様でなく、非接合部分を有
し角状、丸状、線状又はこれらの組み合わせのパターン
であることを特徴とする電磁波シールド用シートであ
る。そして好ましくはポリウレタン系樹脂の一個のパタ
ーンの面積が 0.1〜100mm2 の範囲であり、接合部
の面積が全面積の30〜70%の範囲であり、金属箔が
20〜150μの厚みのアルミニウム箔である電磁波シ
ールド用シートである。
【0005】以下図面を用いて本発明を説明する。図面
は本発明の一実施例を示し、図1は加工前の電磁波シー
ルド用シートの構成を示す上面図及び断面図、図2はそ
の加工工程を示す上面図及び断面図である。即ち、図1
において(1)は金属箔、(2)はポリエステル型ポリオー
ルと芳香族イソシアネートとの反応により得られたポリ
ウレタン系樹脂からなる接合層及び(3)は熱可塑性樹脂
フィルムを示している。金属箔(1)としては、鉄、ニッ
ケル、銅、亜鉛、金、銀、アルミニウム等の箔やニッケ
ルや亜鉛をメッキした鉄箔、銅メッキしたアルミニウム
箔等が使用できるが、価格シールド特性、加工性などか
らアルミニウム箔が適している。更に、その厚みは薄す
ぎると引きはがす際にちぎれてしまう。また折り曲げ加
工時に割れてしまうなど加工性が悪い。逆に厚すぎると
価格、重量が増加する。またシートの腰が強くなり金属
箔(1)と熱可塑性樹脂フィルム(3)とのラミネート加
工、更にロール巻き取りが困難になるなど現実的ではな
い。従って、金属箔(1)の厚みは20〜150μである
ことが望ましい。熱可塑性樹脂フィルム(3)としては、
例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリエステル系
フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルム等のプラスチック
フィルムがあるが、価格、加工性等によりポリ塩化ビニ
ル系フィルムが望ましい。ポリ塩化ビニル系フィルムと
は安定剤、滑剤、補強剤、加工助剤、顔料等を適宜含む
塩化ビニル樹脂組成物をフィルム状に加工したものを意
味する。塩化ビニル樹脂とはエチレン又は酢酸ビニルを
共重合したタイプ及び塩素を付加したタイプ即ち後塩素
化塩化ビニルも広義の塩化ビニル樹脂として意味する。
【0006】金属箔(1)と熱可塑性樹脂フィルム(3)と
の接合層(2)について鋭意検討した結果、接合剤組成と
してポリエステル型ポリオールと芳香族イソシアネート
の反応により得られるポリウレタン系樹脂が良好である
ことを見い出した。これら接合方法については、ここで
特に限定するものではないが金属箔(1)もしくは熱可塑
性樹脂フィルム(3)の接合面のどちらか一方に全面に一
様でなく非接合部分を有し、角状、丸状、線状又はこれ
らの組み合わせのパターンで塗布した後、両者を貼り合
わせることにより接合することができる。これらの塗布
はスクリーン印刷及びグラビア印刷等により塗布でき
る。一個のパターンが小さすぎるとパターン加工する効
果が無いが逆に大きすぎても金属箔(1)の端部に浮き
が生じ具合が悪い。従ってその面積は 0.1mm2 〜10
0mm2 の範囲であることが必要である。さらに、この接
合部の面積が全面積に占める割合が小さいと金属箔(1)
と熱可塑性樹脂フィルム(3)との密着強度が不足する、
逆に大きいと本発明の効果が悪くなってしまう。従っ
て、その割合は30〜70%の範囲であることが必要で
ある。
【0007】この電磁波シールド用シートを図2(A)に
示すように所定の形状に打ち抜く。この際外形を打ち抜
くと同時に刃の高さを調節して、金属箔(1)を所定の形
状に打ち抜く、いわゆるハーフカットをする。打ち抜き
はビク型、金型等いずれによっても良い。そして、打ち
抜かれた電磁波シールド用シートの金属箔(1)の所定形
状以外の不要部分を金属箔(1)とポリウレタン系樹脂か
らなる接合層(2)との界面から、もしくは接合層(2)の
ポリウレタン系樹脂の凝集破壊により、又は接合層(2)
と熱可塑性樹脂フィルム(3)との界面から引きはがし除
去することによって所定形状の電磁波シールド用シート
を得ることができる。〔図2(B)〕
【0008】
【発明の効果】本発明は電磁波シールド用シートの端面
からの電気的接触を防止することができ、加工工程が少
ない上に容易に不要な金属箔を除去でき、いわゆるイー
ジーピール感に優れていると共に加工後露出したポリウ
レタン系樹脂に粘着性がないために加工コストの低減や
加工製品が取り扱いやすい等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、図1は加工前の電磁
波シールド用シートの構成を示す上面図及び断面図であ
る。
【図2】本発明のシートを作成する加工工程を示す上面
図及び断面図で、(A)は加工途中及び(B)は加工後
を示すものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属箔と熱可
塑性樹脂フィルム間がポリエステル型ポリオールと芳香
族イソシアネートとの反応により得られたポリウレタン
系樹脂からなる接合層により接合されており、該接合層
が全面に一様でなく、パターン形状であることを特徴と
する電磁波シールド用シートである。そして好ましく
は、該パターン形状が角状、丸状、線状、格子状又はこ
れらの組み合わせのパターンであり、該接合層の最小パ
ターンの一個の面積が 0.05〜100mm2 の範囲であ
り、かつ該接合層の面積が全面積の5〜80%の範囲で
あり、金属箔が20〜150μの厚みのアルミニウム箔
である電磁波シールド用シートである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】金属箔(1)と熱可塑性樹脂フィルム(3)と
の接合層(2)について鋭意検討した結果、接合剤組成と
してポリエステル型ポリオールと芳香族イソシアネート
の反応により得られるポリウレタン系樹脂が良好である
ことを見い出した。これら接合方法については、ここで
特に限定するものではないが金属箔(1)もしくは熱可塑
性樹脂フィルム(3)の接合面のどちらか一方に全面に一
様でなく、角状、丸状、線状、格子状又はこれらの組み
合わせのパターン形状で塗布した後、両者を貼り合わせ
ることにより接合することができる。これらの塗布はス
クリーン印刷及びグラビア印刷等により塗布できる。最
小パターンの一個の面積が小さすぎるとパターン加工す
る効果がなくなり、逆に大きすぎても金属箔(1)の端
部に浮きが生じ具合が悪い。従ってその面積は 0.05
〜100mm2 の範囲であることが必要である。さらに、
この接合層の面積が金属箔又は熱可塑性樹脂フィルムの
面積に占める割合が小さいと金属箔(1)と熱可塑性樹脂
フィルム(3)との密着強度が不足する、逆に大きいと本
発明の効果が悪くなってしまう。従って、その割合は5
〜80%の範囲であることが必要である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔と熱可塑性樹脂フィルムから成る
    電磁波シールド用シートにおいて、金属箔と熱可塑性樹
    脂フィルム間がポリエステル型ポリオールと芳香族イソ
    シアネートとの反応により得られたポリウレタン系樹脂
    により接合されており、該ポリウレタン系樹脂が全面に
    一様でなく、非接合部分を有し角状、丸状、線状又はこ
    れらの組み合わせのパターンであることを特徴とする電
    磁波シールド用シート。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン系樹脂の一個のパターンの
    面積が 0.1〜100mm2 の範囲であり、接合部の面積
    が全面積の30〜70%の範囲であることを特徴とする
    請求項1記載の電磁波シールド用シート。
  3. 【請求項3】 金属箔が20〜150μの厚みのアルミ
    ニウム箔であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    電磁波シールド用シート。
JP876293A 1993-01-22 1993-01-22 電磁波シールド用シート Pending JPH06224589A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62237361A (ja) * 1986-04-08 1987-10-17 Toyo Alum Kk 電磁波シ−ルドケ−シング
JPS6350199B2 (ja) * 1979-12-17 1988-10-07 Seiko Epson Corp
JPH02219638A (ja) * 1989-02-22 1990-09-03 Toyo Kooteingu Kk 電磁遮蔽用複合シートの製造方法

Patent Citations (3)

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