JPH06224483A - 積層型圧電素子 - Google Patents
積層型圧電素子Info
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- JPH06224483A JPH06224483A JP50A JP986993A JPH06224483A JP H06224483 A JPH06224483 A JP H06224483A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 986993 A JP986993 A JP 986993A JP H06224483 A JPH06224483 A JP H06224483A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不均一な変位による素子の破壊がなく、製造
が容易な積層型圧電素子を提供する。 【構成】 圧電材料膜11と内部電極板21a,21b
とを交互に重ねてなる直方体形状の積層体の一対の表面
に、それぞれ絶縁層としての絶縁フィルム30a,30
bが圧電材料膜11と接するように形成されている。ま
た、内部電極板21a,21bは圧電材料膜11の断面
形状と同じ形状を有している。さらに絶縁フィルム30
a,30b上には外部電極31a,31bが設けられて
いる。そして、一方の表面において、この外部電極31
aと積層型圧電素子の側面に露出している内部電極板2
1aとは一層おきにニッケルメッキ層51により接続さ
れ、他方の表面では、上記一方の表面にてニッケルメッ
キ層51により接続されなかった内部電極板21bと外
部電極31bとが同様にニッケルメッキ層51により接
続されている。
が容易な積層型圧電素子を提供する。 【構成】 圧電材料膜11と内部電極板21a,21b
とを交互に重ねてなる直方体形状の積層体の一対の表面
に、それぞれ絶縁層としての絶縁フィルム30a,30
bが圧電材料膜11と接するように形成されている。ま
た、内部電極板21a,21bは圧電材料膜11の断面
形状と同じ形状を有している。さらに絶縁フィルム30
a,30b上には外部電極31a,31bが設けられて
いる。そして、一方の表面において、この外部電極31
aと積層型圧電素子の側面に露出している内部電極板2
1aとは一層おきにニッケルメッキ層51により接続さ
れ、他方の表面では、上記一方の表面にてニッケルメッ
キ層51により接続されなかった内部電極板21bと外
部電極31bとが同様にニッケルメッキ層51により接
続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電材料の薄膜を多数
枚積層し、電圧を印加することにより電界方向の変位を
得る積層型圧電素子に関するものである。
枚積層し、電圧を印加することにより電界方向の変位を
得る積層型圧電素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、圧電材料と内部電極板とを交互に
積層して積層型の圧電素子を製造する場合、内部電極板
と電源の正極及び負極をそれぞれ一層おきに接続する必
要がある。従来から採用されている代表的な構造を図7
および図8に示す。図7は積層チップコンデンサによく
用いられる構造であり、図7(a)の断面図に示すよう
に圧電材料からなる複数の圧電材料膜71を積層し、各
圧電材料膜71の間に正の内部電極板72、負の内部電
極板73を交互にはさんで積層する構成を有している。
これらの内部電極板72,73は、交互に相対するいず
れかの面に露出するように配置されている。内部電極板
72は図示しない電源の正極端子に接続された外部電極
74と接続され、内部電極板73は図示しない電源の負
極端子に接続された外部電極75と接続されている。
積層して積層型の圧電素子を製造する場合、内部電極板
と電源の正極及び負極をそれぞれ一層おきに接続する必
要がある。従来から採用されている代表的な構造を図7
および図8に示す。図7は積層チップコンデンサによく
用いられる構造であり、図7(a)の断面図に示すよう
に圧電材料からなる複数の圧電材料膜71を積層し、各
圧電材料膜71の間に正の内部電極板72、負の内部電
極板73を交互にはさんで積層する構成を有している。
これらの内部電極板72,73は、交互に相対するいず
れかの面に露出するように配置されている。内部電極板
72は図示しない電源の正極端子に接続された外部電極
74と接続され、内部電極板73は図示しない電源の負
極端子に接続された外部電極75と接続されている。
【0003】また、図8は特公昭63−17354号公
報に開示されるように最近の積層型圧電素子によく用い
られている構造を示している。この公報に記載の積層型
圧電素子では、図8に示すように複数の圧電材料膜81
を積層し、各圧電材料膜81の間にそれぞれ圧電材料膜
81の断面形状と同じ形状の内部電極板82を配置す
る。この積層型圧電素子の一つの側面にて露出する内部
電極82の露出部分に一層おきに絶縁物質84を形成す
ると共に、当該側面にその絶縁物質84を覆うようにし
て外部電極83を形成する。また、当該側面と相対する
側面においても同様に上記絶縁物質84を形成しなかっ
た内部電極板82の露出部分に一層おきに絶縁物質85
を形成し、その側面に絶縁物質85を覆うようにして外
部電極86を形成する。すると、この積層型圧電素子全
体としては、図7に示す積層型圧電素子と同様に接続さ
れた構造になる。
報に開示されるように最近の積層型圧電素子によく用い
られている構造を示している。この公報に記載の積層型
圧電素子では、図8に示すように複数の圧電材料膜81
を積層し、各圧電材料膜81の間にそれぞれ圧電材料膜
81の断面形状と同じ形状の内部電極板82を配置す
る。この積層型圧電素子の一つの側面にて露出する内部
電極82の露出部分に一層おきに絶縁物質84を形成す
ると共に、当該側面にその絶縁物質84を覆うようにし
て外部電極83を形成する。また、当該側面と相対する
側面においても同様に上記絶縁物質84を形成しなかっ
た内部電極板82の露出部分に一層おきに絶縁物質85
を形成し、その側面に絶縁物質85を覆うようにして外
部電極86を形成する。すると、この積層型圧電素子全
体としては、図7に示す積層型圧電素子と同様に接続さ
れた構造になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような内部電極と外部電極との接続方法を採用すると
以下に説明するような問題点がある。
たような内部電極と外部電極との接続方法を採用すると
以下に説明するような問題点がある。
【0005】つまり、図7に示す積層チップコンデンサ
方式では、図7(b)の上面図から理解されるように、
内部電極板72と内部電極板73とが重なりあう重なり
部分76の面積が圧電材料膜71の断面積よりも小さく
なり、重ならない部分77が存在する。従って、外部電
極74、75間に電圧を印加すると上記重なり部分76
のみ電界強度が強く発生し、重なっていない部分は電界
強度が弱い。この結果、重ならない部分77には変位が
ほとんど得られないため、積層型圧電素子全体としての
変位を阻害するばかりでなく、変位する部分としない部
分の境界部に応力集中が起こり駆動中に圧電素子が破壊
するという欠点があった。
方式では、図7(b)の上面図から理解されるように、
内部電極板72と内部電極板73とが重なりあう重なり
部分76の面積が圧電材料膜71の断面積よりも小さく
なり、重ならない部分77が存在する。従って、外部電
極74、75間に電圧を印加すると上記重なり部分76
のみ電界強度が強く発生し、重なっていない部分は電界
強度が弱い。この結果、重ならない部分77には変位が
ほとんど得られないため、積層型圧電素子全体としての
変位を阻害するばかりでなく、変位する部分としない部
分の境界部に応力集中が起こり駆動中に圧電素子が破壊
するという欠点があった。
【0006】また、図8に示す方式では上記の積層コン
デンサ方式の欠点はほぼ解消しているが、一層おきに絶
縁層84,85を形成しなければならず、製法が難しい
ために歩留まりの問題があった。
デンサ方式の欠点はほぼ解消しているが、一層おきに絶
縁層84,85を形成しなければならず、製法が難しい
ために歩留まりの問題があった。
【0007】また、上記いずれの方法を用いても、電力
を供給するためのリード線を外部電極の一部からはんだ
付け等でひきださなければならず、製造工数が多くなる
ことによるコストが高くなるという欠点があった。
を供給するためのリード線を外部電極の一部からはんだ
付け等でひきださなければならず、製造工数が多くなる
ことによるコストが高くなるという欠点があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、正常に変位して応力集中による
破壊がなく、容易に製造することのできる積層型圧電素
子を提供することを目的とする。
になされたものであり、正常に変位して応力集中による
破壊がなく、容易に製造することのできる積層型圧電素
子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の積層型圧電素子は、圧電材料と内部電極とを
交互に積層してなる積層型圧電素子であって、その積層
型圧電素子の二つの側面上にそれぞれ連続して形成され
た絶縁層と、前記二つの側面のうち一方の側面におい
て、前記絶縁層上に連続して形成されると共に、一層お
きに前記内部電極と電気的に接続された第一の外部電極
と、他方の側面において、前記絶縁層上に連続して形成
されると共に、前記第一の外部電極と接続されなかった
内部電極と電気的に接続された第二の外部電極とを備え
ている。
に本発明の積層型圧電素子は、圧電材料と内部電極とを
交互に積層してなる積層型圧電素子であって、その積層
型圧電素子の二つの側面上にそれぞれ連続して形成され
た絶縁層と、前記二つの側面のうち一方の側面におい
て、前記絶縁層上に連続して形成されると共に、一層お
きに前記内部電極と電気的に接続された第一の外部電極
と、他方の側面において、前記絶縁層上に連続して形成
されると共に、前記第一の外部電極と接続されなかった
内部電極と電気的に接続された第二の外部電極とを備え
ている。
【0010】また、前記第一及び第二の外部電極は、前
記絶縁層よりも長く延びて形成されていてもよい。
記絶縁層よりも長く延びて形成されていてもよい。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明の積層型圧電素子で
は、絶縁層は、積層型圧電素子の二つの側面上にそれぞ
れ連続して形成されている。第一の外部電極は二つの側
面のうち一方の側面において絶縁層上に連続して形成さ
れると共に、一層おきに前記内部電極と電気的に接続さ
れている。第二の外部電極は、他方の側面において絶縁
層上に連続して形成されると共に、第一の外部電極と接
続されなかった内部電極と電気的に接続される。
は、絶縁層は、積層型圧電素子の二つの側面上にそれぞ
れ連続して形成されている。第一の外部電極は二つの側
面のうち一方の側面において絶縁層上に連続して形成さ
れると共に、一層おきに前記内部電極と電気的に接続さ
れている。第二の外部電極は、他方の側面において絶縁
層上に連続して形成されると共に、第一の外部電極と接
続されなかった内部電極と電気的に接続される。
【0012】また、外部電極をそのまま引き延ばすこと
により電力を供給するためのリード線となる。
により電力を供給するためのリード線となる。
【0013】
【実施例】図1に本発明を具体化した積層型圧電素子の
全体図を示す。
全体図を示す。
【0014】図1に示すように、本実施例の積層型圧電
素子では、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を主成分と
する圧電材料膜11とPdからなる内部電極板21a,
21bとを交互に重ねてなる直方体形状の積層体の一対
の表面に、それぞれ絶縁層としての絶縁フィルム30
a,30bが積層型圧電素子の積層方向に全ての圧電材
料膜11と接するように形成されている。また、内部電
極板21a,21bは圧電材料膜11の断面形状と同じ
形状を有している。さらに絶縁フィルム30a,30b
上には、その絶縁フィルム30a,30bよりも長く延
びる銅箔よりなる外部電極31a,31bが設けられて
いる。そして、一方の表面において、この外部電極31
aと積層型圧電素子の側面に露出している内部電極板2
1aとは一層おきにニッケルメッキ層51により接続さ
れ、電気的に導通状態となっている。また、他方の表面
では、上記一方の表面にてニッケルメッキ層51により
接続されなかった内部電極板21bと外部電極31bと
が同様にニッケルメッキ層51により接続されている。
素子では、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を主成分と
する圧電材料膜11とPdからなる内部電極板21a,
21bとを交互に重ねてなる直方体形状の積層体の一対
の表面に、それぞれ絶縁層としての絶縁フィルム30
a,30bが積層型圧電素子の積層方向に全ての圧電材
料膜11と接するように形成されている。また、内部電
極板21a,21bは圧電材料膜11の断面形状と同じ
形状を有している。さらに絶縁フィルム30a,30b
上には、その絶縁フィルム30a,30bよりも長く延
びる銅箔よりなる外部電極31a,31bが設けられて
いる。そして、一方の表面において、この外部電極31
aと積層型圧電素子の側面に露出している内部電極板2
1aとは一層おきにニッケルメッキ層51により接続さ
れ、電気的に導通状態となっている。また、他方の表面
では、上記一方の表面にてニッケルメッキ層51により
接続されなかった内部電極板21bと外部電極31bと
が同様にニッケルメッキ層51により接続されている。
【0015】以下、このような構成の積層型圧電素子の
製造方法を図2乃至図6を参照して説明する。
製造方法を図2乃至図6を参照して説明する。
【0016】まず、PZTを主成分とする圧電材料粉末
を所望の組成に混合した後850℃で仮焼成する。その
仮焼成した粉末に5重量部のバインダーと微量の可塑材
および消泡剤を添加し、有機溶媒中に分散させスラリー
状にする。このスラリーを周知のドクターブレード法に
より所定の厚さに成形しグリーンシートとする。このグ
リーンシート上に内部電極板21a,21bとしてPd
ペーストをスクリーン印刷し、所定寸法に打ち抜いたも
のを所定枚数積層し熱プレスにより一体化する。脱脂
後、約1200℃で焼結を行い図2に示す様に内部電極
板21a,21bが一層おきに露出するような位置で切
断した焼結体20の一対の側面に仮の電極22,23を
塗布焼付けし、さらに別の一対の側面が露出するように
切断する。また、並行して図3に示すように絶縁フィル
ム30a,30b上にその絶縁フィルム30a,30b
よりも長い銅箔からなる外部電極31a,31bをはり
あわせて所定の寸法に切断したものを用意しておき、図
4に示すように上記焼結体20の仮の電極22,23が
形成されていない側の表面40に貼り付ける。
を所望の組成に混合した後850℃で仮焼成する。その
仮焼成した粉末に5重量部のバインダーと微量の可塑材
および消泡剤を添加し、有機溶媒中に分散させスラリー
状にする。このスラリーを周知のドクターブレード法に
より所定の厚さに成形しグリーンシートとする。このグ
リーンシート上に内部電極板21a,21bとしてPd
ペーストをスクリーン印刷し、所定寸法に打ち抜いたも
のを所定枚数積層し熱プレスにより一体化する。脱脂
後、約1200℃で焼結を行い図2に示す様に内部電極
板21a,21bが一層おきに露出するような位置で切
断した焼結体20の一対の側面に仮の電極22,23を
塗布焼付けし、さらに別の一対の側面が露出するように
切断する。また、並行して図3に示すように絶縁フィル
ム30a,30b上にその絶縁フィルム30a,30b
よりも長い銅箔からなる外部電極31a,31bをはり
あわせて所定の寸法に切断したものを用意しておき、図
4に示すように上記焼結体20の仮の電極22,23が
形成されていない側の表面40に貼り付ける。
【0017】次に、外部電極31a,31bと内部電極
板21a,21bとを電気的に接続するためのニッケル
メッキ浴を以下の方法で作成する。全量1リットルに対
してスルファミン酸ニッケル750g、塩化ニッケル5
g、ほう酸30g、光沢剤5mlを添加してメッキ浴と
し、スルファミン酸を適量加えてpH4.0付近となる
ように調整する。
板21a,21bとを電気的に接続するためのニッケル
メッキ浴を以下の方法で作成する。全量1リットルに対
してスルファミン酸ニッケル750g、塩化ニッケル5
g、ほう酸30g、光沢剤5mlを添加してメッキ浴と
し、スルファミン酸を適量加えてpH4.0付近となる
ように調整する。
【0018】そして、上記焼結体20の絶縁フィルム3
0a及び外部電極31aを貼っていない側面41をテー
プ等でマスキングしてメッキ液に触れるのを防いだ後、
焼結体20を上記メッキ浴中に沈める。正極にはニッケ
ルのボールを入れたチタン製のかごを用い、負極にメッ
キしたい内部電極板21aに接続される仮の電極22を
接続する。約50mAの直流電流を20分間流すと、図
5に示すように側面40に露出して仮の電極22と導通
している内部電極板21a上にニッケルメッキ層51が
析出する。このニッケルメッキ層51は絶縁フィルム3
0aの高さを越えて外部電極31aまで成長し、成長の
早いものから外部電極31aと接続される。すると、こ
れにより内部電極板21aと導通のとれた外部電極31
aからもニッケルメッキ層51が成長し、成長の遅いニ
ッケルメッキ層52とも順次接続される。このようにし
て外部電極31aと内部電極板21aはニッケルメッキ
層51を介して一層おきに接続される。
0a及び外部電極31aを貼っていない側面41をテー
プ等でマスキングしてメッキ液に触れるのを防いだ後、
焼結体20を上記メッキ浴中に沈める。正極にはニッケ
ルのボールを入れたチタン製のかごを用い、負極にメッ
キしたい内部電極板21aに接続される仮の電極22を
接続する。約50mAの直流電流を20分間流すと、図
5に示すように側面40に露出して仮の電極22と導通
している内部電極板21a上にニッケルメッキ層51が
析出する。このニッケルメッキ層51は絶縁フィルム3
0aの高さを越えて外部電極31aまで成長し、成長の
早いものから外部電極31aと接続される。すると、こ
れにより内部電極板21aと導通のとれた外部電極31
aからもニッケルメッキ層51が成長し、成長の遅いニ
ッケルメッキ層52とも順次接続される。このようにし
て外部電極31aと内部電極板21aはニッケルメッキ
層51を介して一層おきに接続される。
【0019】次に反対側の側面41にも同様にニッケル
メッキを施す。すなわち、既にニッケルメッキを施した
側面40をマスキングして保護した後、負極を上記仮の
電極22が設けられた側と反対の側面に設けられた仮の
電極23に接続する。そして、上記と同様に直流電流を
流すことによりニッケルメッキ層51を成長させ外部電
極31bと内部電極板21bとを接続する。
メッキを施す。すなわち、既にニッケルメッキを施した
側面40をマスキングして保護した後、負極を上記仮の
電極22が設けられた側と反対の側面に設けられた仮の
電極23に接続する。そして、上記と同様に直流電流を
流すことによりニッケルメッキ層51を成長させ外部電
極31bと内部電極板21bとを接続する。
【0020】このようにして対向する一対の側面におい
て、内部電極板21a,21bと外部電極31a,31
bとが交互に接続された焼結体20は図6の破線で示す
位置で切断され、図1に示すように積層型圧電素子とな
る。そして、この積層型圧電素子から延びる外部電極3
1aに電源の正極を接続し、外部電極31bに電源の負
極を接続することにより、内部電極板21a,21bに
はニッケルメッキ層51を介して一層おきに電圧が印加
される。また、内部電極板21a,21bはすべて同じ
形状を有しているので、均一な変位を発生することがで
き、従来のような応力集中に伴う素子の破壊を招くこと
もない。さらに、外部電極31a,31bはともに絶縁
フィルム30a,30bよりも長く形成されているの
で、外部電極31a,31bと電源とを接続するために
半田付け等でリード線を接続する必要がなく、素子を使
用する際の手間を省くことができる。
て、内部電極板21a,21bと外部電極31a,31
bとが交互に接続された焼結体20は図6の破線で示す
位置で切断され、図1に示すように積層型圧電素子とな
る。そして、この積層型圧電素子から延びる外部電極3
1aに電源の正極を接続し、外部電極31bに電源の負
極を接続することにより、内部電極板21a,21bに
はニッケルメッキ層51を介して一層おきに電圧が印加
される。また、内部電極板21a,21bはすべて同じ
形状を有しているので、均一な変位を発生することがで
き、従来のような応力集中に伴う素子の破壊を招くこと
もない。さらに、外部電極31a,31bはともに絶縁
フィルム30a,30bよりも長く形成されているの
で、外部電極31a,31bと電源とを接続するために
半田付け等でリード線を接続する必要がなく、素子を使
用する際の手間を省くことができる。
【0021】この後、上記積層型圧電素子はエポキシ樹
脂等で外装後、分極処理を施して完成品となる。
脂等で外装後、分極処理を施して完成品となる。
【0022】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない限り種々の変更を
加えることができる。
ものではなく、その趣旨を逸脱しない限り種々の変更を
加えることができる。
【0023】例えば、外部電極31と内部電極板21と
の接続に用いる面は、相対する二面である必要はない。
また、外部電極31と内部電極板21とを接続する方法
として精密はんだ付けを用いることもできる。また、外
部電極31として銅箔のかわりに導電性フィルムを用い
ることもできる。
の接続に用いる面は、相対する二面である必要はない。
また、外部電極31と内部電極板21とを接続する方法
として精密はんだ付けを用いることもできる。また、外
部電極31として銅箔のかわりに導電性フィルムを用い
ることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の積層型圧電素子によれば、内部電極と圧電材料膜
とは同一の形状をしており、内部電極間には電界が均一
に印加されるので、負均一な変位による応力集中が発生
せず、積層型圧電素子の破壊が皆無である。また、絶縁
層を連続して形成しているので製造が容易となる。さら
に、第一及び第二の外部電極を絶縁層よりも長く延ばす
ことにより電源と接続するためのリード線として使用す
ることができる。
発明の積層型圧電素子によれば、内部電極と圧電材料膜
とは同一の形状をしており、内部電極間には電界が均一
に印加されるので、負均一な変位による応力集中が発生
せず、積層型圧電素子の破壊が皆無である。また、絶縁
層を連続して形成しているので製造が容易となる。さら
に、第一及び第二の外部電極を絶縁層よりも長く延ばす
ことにより電源と接続するためのリード線として使用す
ることができる。
【図1】図1は本発明を具体化した積層型圧電素子の斜
視図である。
視図である。
【図2】図2は切断された積層焼結体の斜視図である。
【図3】図3は絶縁フィルムと外部電極とを貼りあわせ
たものの斜視図である。
たものの斜視図である。
【図4】図4は積層焼結体に絶縁フィルム及び外部電極
を貼りつけた状態を示す斜視図である。
を貼りつけた状態を示す斜視図である。
【図5】図5はニッケルメッキ層が成長する過程の斜視
図である。
図である。
【図6】図6はニッケルメッキを施した状態の積層焼結
体の斜視図である。
体の斜視図である。
【図7】図7(a)は従来の積層型圧電素子の断面図で
あり、図7(b)はその上面図である。
あり、図7(b)はその上面図である。
【図8】図8は従来の積層型圧電素子の断面図である。
11 圧電材料膜 21a,21b 内部電極板 30a,30b 絶縁フィルム 31a,31b 外部電極 51 ニッケルメッキ層
Claims (2)
- 【請求項1】 圧電材料と内部電極とを交互に積層して
なる積層型圧電素子であって、 その積層型圧電素子の二つの側面上にそれぞれ連続して
形成された絶縁層と、 前記二つの側面のうち一方の側面において、前記絶縁層
上に連続して形成されると共に、一層おきに前記内部電
極と電気的に接続された第一の外部電極と、 他方の側面において、前記絶縁層上に連続して形成され
ると共に、前記第一の外部電極と接続されなかった内部
電極と電気的に接続された第二の外部電極とを備えたこ
とを特徴とする積層型圧電素子。 - 【請求項2】 前記第一及び第二の外部電極は、前記絶
縁層よりも長く延びて形成されていることを特徴とする
請求項1に記載の積層型圧電素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06224483A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 積層型圧電素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06224483A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 積層型圧電素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06224483A true JPH06224483A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11732151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Pending JPH06224483A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 積層型圧電素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06224483A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000026971A1 (fr) * | 1998-10-29 | 2000-05-11 | Hitachi, Ltd. | Composant electronique multicouche et son procede de fabrication; structure de conditionnement bi-dimensionnelle a jeux d'elements et son procede de fabrication |
US7006334B2 (en) | 2002-03-15 | 2006-02-28 | Matsushita Electic Industrial Co., Ltd. | Magnetic disc device piezoelectric actuator with mirror-symmetrical relationship and connection arrangement |
US7064401B2 (en) | 2003-03-06 | 2006-06-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Thin film piezoelectric element, method of manufacturing the same, and actuator |
US7477002B2 (en) * | 2000-11-08 | 2009-01-13 | Epcos Ag | Piezo-actuator |
JP2013138511A (ja) * | 2013-03-27 | 2013-07-11 | Taiyo Yuden Co Ltd | 弾性波装置 |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP50A patent/JPH06224483A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000026971A1 (fr) * | 1998-10-29 | 2000-05-11 | Hitachi, Ltd. | Composant electronique multicouche et son procede de fabrication; structure de conditionnement bi-dimensionnelle a jeux d'elements et son procede de fabrication |
US7477002B2 (en) * | 2000-11-08 | 2009-01-13 | Epcos Ag | Piezo-actuator |
US7006334B2 (en) | 2002-03-15 | 2006-02-28 | Matsushita Electic Industrial Co., Ltd. | Magnetic disc device piezoelectric actuator with mirror-symmetrical relationship and connection arrangement |
US7064401B2 (en) | 2003-03-06 | 2006-06-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Thin film piezoelectric element, method of manufacturing the same, and actuator |
JP2013138511A (ja) * | 2013-03-27 | 2013-07-11 | Taiyo Yuden Co Ltd | 弾性波装置 |
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