JPH07283453A - 積層型圧電素子 - Google Patents

積層型圧電素子

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Publication number
JPH07283453A
JPH07283453A JP6073113A JP7311394A JPH07283453A JP H07283453 A JPH07283453 A JP H07283453A JP 6073113 A JP6073113 A JP 6073113A JP 7311394 A JP7311394 A JP 7311394A JP H07283453 A JPH07283453 A JP H07283453A
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JP
Japan
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conductive
layer
laminated
piezoelectric element
external electrode
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Pending
Application number
JP6073113A
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English (en)
Inventor
Yasuo Okawa
康夫 大川
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07283453A publication Critical patent/JPH07283453A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部電極を一層置きの内部電極に確実に接続
し、導通不良や絶縁不良を防止すると共に、外部電極の
剥がれによる不良を防止することができる積層型圧電素
子を提供することを目的としている。 【構成】 膜状の圧電材料11と内部電極12とが交互
に重なる積層体の側面において、露出する一層置きの内
部電極12の端部に導電性凸部16を形成し、その上
に、素子の積層方向に全ての圧電材料11にかかるよう
に絶縁膜13を形成する。また、絶縁膜13の上に、外
部電極である金属製のメッシュ17と銅箔15とを形成
し、導電性凸部16を介して内部電極12と外部電極と
が電気的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電材料の薄膜を多数
枚積層し、電圧を印加することにより縦方向の変位を得
る積層型圧電素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層型の圧電素子を製造する場
合、内部電極を一層置きに外部電極に接続する必要があ
るが、従来の積層コンデンサ方式を用いると内部電極面
積が素子の断面積より小さいため、電界が全面に発生せ
ず、変位を阻害するばかりでなく不均一な部分に応力集
中が発生し、ついには破壊するという致命的な欠点があ
る。また、積層時の位置決めが難しく、多くても数十枚
程度の積層枚数が限界であり、同じ印加電圧の場合、素
子の変位量は積層枚数に比例するため、大きな変位量を
発生する素子を製造することは困難であった。この欠点
を解消するために圧電シートの全面に電極を印刷して積
層する方法、即ち、内部電極の面積と素子の面積を等し
くする構造が一般的になっている。その一例として、図
8に示すような方法が考えられている。
【0003】図8に示すように、膜状の圧電材料71と
内部電極72とが交互に重なる積層体の側面において、
一層置きの内部電極の端部に導電性凸部75を形成し、
素子の積層方向に全ての圧電材料71にかかるように導
電性粒子を含有しない層77aを形成する。そして、そ
の上から導電性粒子80を含有する層77bを銅箔79
と共に素子の積層方向に全ての圧電材料71にかかるよ
うに熱圧着すると、導電性凸部75の存在によりその凸
部付近のみが圧縮されて、その圧縮された部分におい
て、導電性粒子80を含有する層77b中の導電性粒子
80が、導電性粒子80を含有しない層77aを突き破
って導電性凸部75と接触し、一層置きに内部電極72
と外部電極である銅箔79とを電気的に接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような積層型圧電素子では、導電性粒子80を含有しな
い層77aを突き破り、外部電極79と内部電極72と
を接続する媒体として導電性粒子80を用いているた
め、次のような問題が生じた。
【0005】導電性粒子80の粒子の大きさには、ばら
つきがあり、その分散状態も場所により異なっているの
で、加圧されても導電性粒子80が導電性凸部75まで
届かず電気的に接続されない層ができたり、逆に、導電
性凸部75のない、本来絶縁されるべき層が導通してし
まうことがあった。また、導電性粒子80の存在により
銅箔79の接着力が弱くなり、素子の駆動中に剥がれて
しまうことがあった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、外部電極を一層置きの内部電極
に確実に接続し、導通不良や絶縁不良を防止すると共
に、外部電極の剥がれによる不良を防止することができ
る積層型圧電素子を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の積層型圧電素子は、圧電材料と内部電極とが
交互に積層された積層体の側面に露出する一層置きの内
部電極の端部に形成された導電性凸部と、前記導電性凸
部が形成された積層体の前記側面の全体を覆う絶縁膜
と、その絶縁膜上に連続して形成されると共に、前記導
電性凸部を介して一層置きの内部電極と電気的に接続さ
れる外部電極とを備えた積層型圧電素子において、前記
外部電極が、導電性を有する金属線から成るメッシュに
よって構成され、前記絶縁膜の上面側から積層体に向け
て圧縮することにより、前記メッシュの金属線が前記絶
縁層を突き破って、前記各導電性凸部に接触し、一層置
きの内部電極と電気的に接続される。
【0008】また、前記外部電極上に、板もしくは箔か
ら成る第二の外部電極を備えることが望ましい。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の積層型圧電素子
は、絶縁膜を突き破り導電性凸部と接続する外部電極
が、一様の厚さのメッシュであり、且つメッシュを構成
する金属線も一様の太さであるため、各導電性凸部に対
して、メッシュの金属線が確実に接触し、導電性凸部を
介して内部電極と外部電極が電気的に接続され、また、
導電性凸部の形成されていない内部電極には、メッシュ
の金属線が接触しないため確実に絶縁される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】図1に本発明の積層型圧電素子の断面図を
示す。膜状の圧電材料11と内部電極12とが交互に重
なる積層体の側面において、露出する一層置きの内部電
極12の端部に導電性凸部16が形成されると共に、素
子の積層方向に全ての圧電材料11にかかるように絶縁
膜13が形成されている。また、絶縁膜13の上には、
外部電極である金属製のメッシュ17と銅箔15が形成
され、導電性凸部16を介して内部電極12と電気的に
接続されている。
【0012】以下、本発明を具体化した一実施例を図面
を参照して説明する。
【0013】まず、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を
主成分とする圧電材料を所望の組成に混合した後、85
0℃で仮焼成した粉末に5重量部のバインダーと微量の
可塑材および消泡剤を添加し、有機溶媒中に分散させス
ラリー状にする。このスラリーをドクターブレード法に
より所定の厚さに成形しグリーンシートとする。このグ
リーンシート上に内部電極12としてPd(パラジウ
ム)ペーストをスクリーン印刷し、所定寸法に打ち抜い
たものを所定枚数積層し熱プレスにより一体化する。脱
脂後、約1200℃で焼結を行い、図2に示すように、
内部電極12が一層置きに露出するような位置で切断し
た焼結体21に、仮の外部電極22、23を塗布焼き付
けし、さらに別の一対の側面24、25が露出するよう
に切断する。
【0014】そして、焼結体21の一方の側面24にお
いて、導電性凸部16を形成する部分を残して他の全て
の部分をテープでマスキングし、かつ他方の側面25全
体をテープでマスキングした状態で、直流電源の負極に
仮の外部電極22を接続してニッケルメッキ浴中に沈め
る。この状態で50mAの電流を約5分間流すと、仮の
外部電極22につながる内部電極12にニッケルメッキ
が成長し、マスキングテープを剥すと、図3に示すよう
に、ニッケルメッキ製の導電性凸部16が一層置きに形
成された状態となる。次に、反対側の側面25にも層を
ずらして導電性凸部16を形成するべく、既に導電性凸
部16が形成された側面24の全体と、側面25の一部
分とをテープでマスキングして保護した後、負極を仮の
外部電極23に接続してニッケルメッキを成長させる。
これにより、側面25においても側面24と一層ずつず
れて導電性凸部16が形成される。
【0015】洗浄後、直流電源の負極を仮の外部電極2
2、23に接続し、所定量の顔料を添加したエポキシカ
チオン電着塗料浴中に沈め、100Vの電圧を2分間か
けると、図4に示すように、導電性凸部16が形成され
ている内部電極12は、導電性凸部16の表面にエポキ
シカチオン電着塗料が電着し、導電性凸部16が形成さ
れていない内部電極12は、その端部にエポキシカチオ
ン電着塗料が電着する。その後、オーブン中で150℃
で30分間加熱処理すると、エポキシ樹脂成分が硬化す
る過程で流動性を持つため、図5に示すように平坦化さ
れ、絶縁膜13となる。
【0016】また、焼結体21とは別に、図6に示すよ
うに、銅箔15の片面に#300〜#400程度の金属
製のメッシュ17を重ね、その上から熱硬化性のエポキ
シ系接着剤17aを塗布したものを用意しておく。これ
を図7に示すように焼結体21の側面24、25にそれ
ぞれの導電性凸部16にかかるような大きさに切断し、
メッシュ17と絶縁膜13とが向かい合うように仮止め
する。そして、ほぼ180℃に熱した一対の平面状の加
圧用治具53(図7は一側面がわのみ図示)ではさみ、
数kgの荷重をかけて熱圧着すると、導電性凸部16の
部分のみが他の部分よりも高い圧力で部分的に加圧され
ることとなる。その結果、図1に示すように加圧された
部分のみメッシュ17の金属線が、絶縁膜13を突き破
り、導電性凸部16と接触し、一層置きの内部電極12
とメッシュ17、及びその上に配置される銅箔15とが
接続された状態となる。この銅箔15が、本実施例の第
二の外部電極を構成している。
【0017】そして、互いに反対向きの各側面24,2
5で層をずらして一層置きの各内部電極12にメッシュ
17及び銅箔15を接続した焼結体21は、素子1個分
に切断された後、銅箔15の一部に電力供給用のリード
線を取り付け、樹脂外装及び分極処理を施して完成品と
なる。
【0018】このように、本実施例の積層型圧電素子に
おいては、絶縁膜13を突き破り導電性凸部16と接続
するメッシュ17が一様の厚さであり、且つメッシュ1
7を構成する金属線も一様の太さであるため、各導電性
凸部16に対して、メッシュ17の金属線が確実に接触
し、導電性凸部16を介して内部電極12と外部電極で
あるメッシュ17及び銅箔15とが電気的に接続され、
また、導電性凸部16が形成されていない内部電極12
には、メッシュ17の金属線が接触しないため確実に絶
縁される。
【0019】また、外部電極として用いるメッシュ17
には、市販されているものを用いればよく、特殊な加工
を施す必要がないため、積層型圧電素子の製造工程を簡
素化することができる。
【0020】さらに、本実施例の積層型圧電素子は、第
二の外部電極として、メッシュ17の上に銅箔15を形
成しているので、強固な積層型圧電素子を提供すること
ができる。
【0021】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、その主旨を逸脱しない限り種々の変更を
加えることができる。例えば、ニッケルメッキの代わり
にクロムメッキや銅メッキを用いても同様の効果を得る
ことができる。また、第二の外部電極として銅箔を形成
せずに、導電性を有する金属製のメッシュのみを外部電
極として用いることも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の積層型圧電素子によれば、外部電極と内部電極を
一層置きに確実に接続することができるので、導通不良
や絶縁不良を防止することができ、また、外部電極を積
層体に強力に接着することができるので、剥がれ等の不
良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の積層型圧電素子の断面図である。
【図2】切断された積層焼結体の斜視図である。
【図3】導電性凸部が形成された状態の焼結体の斜視図
である。
【図4】エポキシカチオン電着塗料が電着された状態を
示す断面図である。
【図5】エポキシカチオン電着塗料が加熱により流動し
た状態を示す断面図である。
【図6】銅箔とメッシュを重ねてエポキシ系接着剤を塗
布した状態の断面図である。
【図7】メッシュを重ねた銅箔を加圧する状態を示す説
明図である。
【図8】従来の積層型圧電素子の断面図である。
【符号の説明】
11 圧電材料膜 12 内部電極 13 絶縁膜 15 銅箔 16 導電性凸部 17 金属製メッシュ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料と内部電極とが交互に積層され
    た積層体の側面に露出する一層置きの内部電極の端部に
    形成された導電性凸部と、前記導電性凸部が形成された
    積層体の前記側面の全体を覆う絶縁膜と、その絶縁膜上
    に連続して形成されると共に、前記導電性凸部を介して
    一層置きの内部電極と電気的に接続される外部電極とを
    備えた積層型圧電素子において、 前記外部電極が、導電性を有する金属線から成るメッシ
    ュによって構成され、前記絶縁膜の上面側から積層体に
    向けて圧縮することにより、前記メッシュの金属線が前
    記絶縁層を突き破って、前記各導電性凸部に接触し、一
    層置きの内部電極と電気的に接続されることを特徴とす
    る積層型圧電素子。
  2. 【請求項2】 前記外部電極上に、板もしくは箔から成
    る第二の外部電極を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の積層型圧電素子。
JP6073113A 1994-04-12 1994-04-12 積層型圧電素子 Pending JPH07283453A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1179860A1 (de) * 2000-08-09 2002-02-13 Piezomechanik GmbH Piezoaktorkontaktierung
US6522052B2 (en) * 2000-12-28 2003-02-18 Denso Corporation Multilayer-type piezoelectric actuator
US6798123B2 (en) * 2000-11-06 2004-09-28 Ceramtec Ag Innovative Ceramic Engineering External electrodes on piezoceramic multilayer actuators
US7477002B2 (en) * 2000-11-08 2009-01-13 Epcos Ag Piezo-actuator
EP0844678B2 (de) 1996-11-25 2011-08-31 CeramTec AG Innovative Ceramic Engineering Aussenelektrode für einen monolithischen Vielschichtaktor
JPWO2013065709A1 (ja) * 2011-10-31 2015-04-02 京セラ株式会社 積層型圧電素子およびこれを備えた圧電アクチュエータ、噴射装置、燃料噴射システム

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