JPH0622444U - タイル用治具 - Google Patents

タイル用治具

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JPH0622444U
JPH0622444U JP2487092U JP2487092U JPH0622444U JP H0622444 U JPH0622444 U JP H0622444U JP 2487092 U JP2487092 U JP 2487092U JP 2487092 U JP2487092 U JP 2487092U JP H0622444 U JPH0622444 U JP H0622444U
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tiles
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雄三 岡本
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性に富み、タイルを等間隔で且つ平面状
に配列することができ、量産体制にも対応し得るタイル
用治具を提供する。 【構成】 全体が合成樹脂によって形成されて多数個の
タイル5を同一平面上に整列するに適したタイル用治具
1であって、このタイル用治具1を、基板2と、この基
板2の両面に一体的に形成されて各タイル5を個別に収
容するタイル収納部6を形成する縦横方向の突条部3,
4とによって構成し、各タイル収納部6の前端傾斜面6
aを同一直線上に配置し、各タイル収納部6の前端傾斜
面6aの傾斜角βを後端傾斜面6bの傾斜角αよりも大
きいものとした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多数個のタイルを縦横に配列するタイル用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にタイルは、多数個のタイルを縦横に配列し、これらタイルの表面側に紙 を接着して、多数個のタイルをシート状に配列した形態で使用に供されている。 タイルを配列するには、一般に、縦横のタイル収納部を設けたタイル用治具が使 用されている。 従来のタイル用治具は、木材製の基板の上面部に、夫々複数本の枠を縦、横に 釘等で打ちつけて、これら縦枠及び横枠に囲まれた複数個のタイル収納部を形成 している。 そして、複数枚のタイルを表面を上にして積み重ね、これらのタイルを、タイ ル用治具の一方の端から他方に向けて枠上を滑らせながら送ると、一番下のタイ ルは最初のタイル収納部に収納される。二番目のタイルは、滑りながら枠を乗り 越えて次のタイル収納部に収納される。この工程を繰り返し、全部のタイル収納 部にタイルが収納されると、これらタイルの表面に接着剤により紙を貼付け、こ れらを約150程度の乾燥炉内に搬入して接着剤を固化し、整列された所定数の タイルを紙に接着している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述のタイル用治具においては、つぎの問題がある。即ち、 (1)タイルの裏面は、表面に比べて面が粗いので、タイルがタイル用治具上 を滑りながら送られると、枠がすりへり、枠を頻繁に取り替えなければならない 。 (2)枠がすりへってくると、タイル収納部内に収納されたタイルの位置が一 定せず、紙を貼付けたときタイルの側面を結ぶ線がにジグザクに波うち、タイル 貼りの施工の際、目地の乱れが出て、見栄えが低下する。 (3)縦枠及び横枠は、相互に交差する部分に凹部を形成してこれらの凹部を 組み合わせるので、製作に手間がかかる。 (4)タイル用治具を構成する木材は、乾燥炉内において乾燥状態になり、乾 燥炉から出されたときは、外気に応じた水分を含有する状態になる。ところで、 木材の含有水分変化に対する収縮率は、異方性があり、接線方向(板目方向)A が最も大きく、半径方向(柾目方向)Bがこれにつぎ、縦方向Cが最も小さく、 三者の比率は、A:B:C=10:5:1〜0.5となっている。 従って、乾燥炉で木材が乾燥したとき、タイル用治具の縦、横の収縮寸法が異 なり、タイル間の間隔(目地の幅に相当する)が、例えば、縦方向の間隔が横方 向の間隔よりも広くなって、見栄えが低下する。 (5)タイル用治具は、基板の上下で形状が異なるので、上述した乾燥、吸湿を 繰り返すとタイル用治具に反りが発生して、タイルが平面上に配列できない。
【0004】 本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、耐久性に富み、タ イルを等間隔で且つ平面状に配列することができ、量産体制にも対応し得るタイ ル用治具を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、実施例において使用する符号を付して説明すると、全体が合成樹脂 によって形成されて多数個のタイル5を同一平面上に整列するに適したタイル用 治具1であって、 このタイル用治具1を、基板2と、この基板2の両面に一体的に形成されて各 タイル5を個別に収容するタイル収納部6を形成する縦横方向の突条部3,4と によって構成し、 各タイル収納部6の前端を形成する突条部4の端面を前端傾斜面6aとすると ともに、各前端傾斜面6aが同一直線上に位置するように各タイル収納部6を配 置し、各タイル収納部6の後端を形成する突条部4の端面を後端傾斜面6bとし 、後端傾斜角βが前端傾斜角αよりも大きいものとしたところに特徴を有する。
【0006】
【作用】
本考案の作用について説明する。 (1)タイル用治具1は、全体を合成樹脂で形成されているので、タイル5の 裏面が突条部4上を滑りながら移動しても、摩耗量が少ない。さらに、基板2の 両面にタイル収納部6を形成しているので、表裏のタイル収納部6が交互に利用 できて、耐用年数を著しく長くできる。 (2)タイル5は、前端面がタイル収納部6の前端傾斜面6aに接して収納さ れるので、隣接するタイル5同志の前端面が一直線上に配列され、縦横に配列さ れたタイル5の間隔が一定して、品質が向上する。 タイル5の位置が後方にずれても、タイル5の後端面がタイル収納部6の後端 傾斜面6bに乗り上げ、その傾斜面に案内されて、タイル5の前端面がタイル収 納部6の前端傾斜面6aに接するように矯正される。 (3)縦横の突条部3,4は、基板2と一体的に形成されるので、製作が容易 である。
【0007】 (4)タイル用治具1は、全体を合成樹脂で形成されているので、縦、横方向 の膨張係数は同じである。従って、乾燥炉に搬入されても、タイル5間の縦、横 の間隔(目地の幅に相当する)は、同じ比率に保たれ、タイル5が等間隔に配列 される。 (5)タイル用治具1は、基板2の上下に対称な縦横の突条部3,4が形成され ているので、乾燥、吸湿が繰り返えされても反りが発生せず、タイル5が同一平 面上に配列できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。 まず、図4において、タイル用治具1は、全体が合成樹脂例えばポリエステル にガラス繊維を充填して形成されている。基板2は平面状をなしており、これの 両面に対称な複数本例えば7本の縦方向の突条部3及び複数本例えば4本の横方 向の突条部4が一体的に形成されている。そして、縦方向の突条部3及び横方向 の突条部4により、横方向に6列、縦方向に3列のタイル5を個別に収容する凹 状のタイル収納部6が形成されている。
【0009】 このタイル用治具1は、後述するコンベヤ7に載置されて図1、図2及び図4 に示す矢印A方向に進行するもので、各タイル収納部6のうち、進行方向即ち矢 印A方向の前端を形成する突条部4の端面即ち前端傾斜面6aは垂直線に対して 角度αをなしており、後端を形成する突条部4の端面即ち後端傾斜面6bは垂直 線に対して角度βをなしている。そして、角度βは角度αよりも大に形成されて いる。また、隣接する各タイル収納部6の前端傾斜面6aは一直線上に配置され ている。 各タイル収納部6の内、図1及び図3に示すように、進行方向に対して左側面 6cは、垂直線に対して角度αをなしており、右側面6dは垂直線に対して角度 βをなしている。そして、前後に連なる各タイル収納部6の左側面6cは一直線 上に配置されている。 尚、基板2上面の対角線上の2箇所に皿ねじ用の取付孔8が形成され、基板2 下面の対角線上の2箇所に皿ねじ用の取付孔9が形成されている。
【0010】 このタイル用治具1は、図5に示すエンドレスのコンベヤ7に取り付けられ、 矢印A方向に進行する。コンベヤ7の始端部には、多数のタイル5が表面を上に して積み重ねられ、手動により、裏面を滑らせながら供給される。すると、まず 、 一番下のタイル5が図1に二点鎖線で示すように第1列のタイル収納部6内に落 下し、タイル5の裏面が突条部4上を摺動しながら送られる。そして、タイル5 の前端部がタイル収納部6内の前端傾斜面6aに一致したとき、タイル5は、前 端部がタイル収納部6内の前端傾斜面6aに接し、左側面がタイル収納部6の左 側面6cに接した状態でタイル収納部6に収納される。同様に、二番目のタイル 5及び三番目のタイル5が、2列目及び3列目のタイル収納部6に収納される。
【0011】 全てのタイル収納部6にタイル5が収納されると、これらタイル5の前端面及 び左側面は、夫々タイル収納部6内の前端傾斜面6a及び左側面6cに沿って一 直線上に配置されている。そして、タイル用治具1は、つぎの接着工程に送られ 、図示はしないが、これら18個のタイル5の表面に接着剤により紙が貼付けら れ、約150程度の乾燥炉内に搬入されて接着剤が固化される。乾燥工程が終わ り、冷却された後、18個のタイル5は紙に貼付けられた状態で取り出され、空 のタイル用治具1は、コンベヤ7の下側からコンベヤ7の始端部に戻される。
【0012】
【考案の効果】
本考案は、タイル用治具1の全体を合成樹脂によって形成し、基板2の両面に 一体的に縦横方向の突条部3,4を形成して各タイル5を個別に収容するタイル 収納部6を構成し、 各タイル収納部6の前端を形成する突条部4の端面を前端傾斜面6aとすると ともに、各前端傾斜面6aが同一直線上に位置するように各タイル収納部6を配 置し、各タイル収納部6の後端を形成する突条部4の端面を後端傾斜面6bとし 、後端傾斜角βが前端傾斜角αよりも大きいものとしたので、つぎの効果を奏す る。 (1)タイル5の裏面が突条部4上を滑りながら移動しても、摩耗量が少なく 、表裏のタイル収納部6を交互に利用できるので、耐用年数を著しく長くできる 。 (2)タイル5は、タイル収納部6の前端傾斜面6aに接して収納されるので 、隣接するタイル5同志の前端面が一直線上に配置され、縦横に配列されたタイ ル5の間隔が一定して、見栄えが向上する。 (3)縦横の突条部3,4は、基板2と一体的に形成されるので、製作が容易 である。 (4)縦、横方向の膨張係数が同じであるので、タイル5を等間隔に配列でき る。 (5)基板2の上下に縦横の突条部3,4を形成したので、基板2の表裏の形状 が対称で且つ剛性が大となり、乾燥、吸湿が繰り返えされても反りが発生せず、 タイル5が同一平面上に配列できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4中、I−I線に沿う断面図である。
【図2】前端傾斜面及び後端傾斜面を示す拡大断面図で
ある。
【図3】図4中、III−III線に沿う断面図である。
【図4】タイル用治具の平面図である。
【図5】タイル用治具をコンベヤに取り付けた状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 タイル用治具 2 基板 3 突条部 4 突条部 5 タイル 6 タイル収納部 6a前端傾斜面 6b後端傾斜面
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/74 Z 8010−3F C04B 35/64 J

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が合成樹脂によって形成されて多数
    個のタイルを同一平面上に整列するに適したタイル用治
    具であって、 このタイル用治具を、基板と、この基板の両面に一体的
    に形成されて前記各タイルを個別に収容するタイル収納
    部を形成する縦横方向の突条部とによって構成し、 各タイル収納部の前端を形成する前記突条部の端面を前
    端傾斜面とするとともに、各前端傾斜面が同一直線上に
    位置するように各タイル収納部を配置し、各タイル収納
    部の後端を形成する前記突条部の端面を後端傾斜面と
    し、後端傾斜角βが前端傾斜角αよりも大きいものとし
    たことを特徴とするタイル用治具。
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