JPH06223893A - シール型のケーブルアセンブリ及びその製造方法 - Google Patents
シール型のケーブルアセンブリ及びその製造方法Info
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- JPH06223893A JPH06223893A JP5313574A JP31357493A JPH06223893A JP H06223893 A JPH06223893 A JP H06223893A JP 5313574 A JP5313574 A JP 5313574A JP 31357493 A JP31357493 A JP 31357493A JP H06223893 A JPH06223893 A JP H06223893A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厳密な製造公差を必要とすることなく、絶縁
耐力を増大させることのできるシール型のケーブルアセ
ンブリを提供する。 【構成】 点火ケーブルアセンブリ１００は、熱収縮可
能なスリーブから成るケーブルシール１２０と、端子１
１４及びケーブルシール１２０を包囲するタワーシール
１２２とを備える。ケーブルシール１２０は、端子１１
４の相当な部分を絶縁し、点火ケーブルアセンブリの絶
縁耐力を増大させる。タワーシール１２２は、雄型のタ
ワー又は雌型のタワー３４の外側面に封止的に係合する
ように端子１１４の接点１１８から半径方向に隔置され
たエラストマ製のソケット部分１２６を備える。熱収縮
したスリーブ１２０は、ケーブルシールの少なくとも一
部を形成する。熱収縮可能なスリーブは、点火ケーブル
１１２の曲がった被覆を形成するか、あるいは、曲がっ
た端子を収容することができる。
耐力を増大させることのできるシール型のケーブルアセ
ンブリを提供する。 【構成】 点火ケーブルアセンブリ１００は、熱収縮可
能なスリーブから成るケーブルシール１２０と、端子１
１４及びケーブルシール１２０を包囲するタワーシール
１２２とを備える。ケーブルシール１２０は、端子１１
４の相当な部分を絶縁し、点火ケーブルアセンブリの絶
縁耐力を増大させる。タワーシール１２２は、雄型のタ
ワー又は雌型のタワー３４の外側面に封止的に係合する
ように端子１１４の接点１１８から半径方向に隔置され
たエラストマ製のソケット部分１２６を備える。熱収縮
したスリーブ１２０は、ケーブルシールの少なくとも一
部を形成する。熱収縮可能なスリーブは、点火ケーブル
１１２の曲がった被覆を形成するか、あるいは、曲がっ
た端子を収容することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シール型のケーブルア
センブリ、並びに、そのようなアセンブリの製造方法に
関する。
センブリ、並びに、そのようなアセンブリの製造方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】点火ケーブルアセンブリの絶縁性を増大
する周知の１つの方法は、緊密に嵌合する絶縁スリーブ
を用いることである。このスリーブは、ポリエステルの
如き剛性を有する絶縁材料から成る別個の部品として製
造され、エラストマ製のブーツの中に挿入される。この
挿入されたスリーブは、エラストマ製のブーツの内側の
端子の大部分を絶縁し、これにより、嵌合端子が雌型の
絶縁タワーの中に位置している場合には特に、点火ケー
ブルの端子が、コイル、ディストリビュータ又は点火プ
ラグに接続された時に、接地する距離にわたって絶縁ア
ークが十分に増大する。その結果増大した絶縁性は、長
期間の信頼性を増大させる。
する周知の１つの方法は、緊密に嵌合する絶縁スリーブ
を用いることである。このスリーブは、ポリエステルの
如き剛性を有する絶縁材料から成る別個の部品として製
造され、エラストマ製のブーツの中に挿入される。この
挿入されたスリーブは、エラストマ製のブーツの内側の
端子の大部分を絶縁し、これにより、嵌合端子が雌型の
絶縁タワーの中に位置している場合には特に、点火ケー
ブルの端子が、コイル、ディストリビュータ又は点火プ
ラグに接続された時に、接地する距離にわたって絶縁ア
ークが十分に増大する。その結果増大した絶縁性は、長
期間の信頼性を増大させる。
【０００３】上記方法は信頼性を改善するが、幾つかの
欠点を有する。別個のインサートスリーブの製造は、製
造工程のコスト並びに複雑性を増す。また、自動化され
た組み立ては、直線的な端子及び直線的なケーブル被覆
を有する直線的なケーブルアセンブリに限定される。更
に、エラストマ製のブーツの内部空間の制約により、プ
ラスチック製のスリーブに対して、維持することの困難
な厳密な製造公差が必要とされる。
欠点を有する。別個のインサートスリーブの製造は、製
造工程のコスト並びに複雑性を増す。また、自動化され
た組み立ては、直線的な端子及び直線的なケーブル被覆
を有する直線的なケーブルアセンブリに限定される。更
に、エラストマ製のブーツの内部空間の制約により、プ
ラスチック製のスリーブに対して、維持することの困難
な厳密な製造公差が必要とされる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、改善された
シール型のケーブルアセンブリ、並びに、そのようなア
センブリを製造する方法を提供しようとするものであ
る。
シール型のケーブルアセンブリ、並びに、そのようなア
センブリを製造する方法を提供しようとするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のある特徴によれ
ば、ケーブルの一端部に取り付けられた端子と、ケーブ
ルシールと、上記端子を包囲するためのタワーシールと
を備えるシール型のケーブルアセンブリとを備え、上記
ケーブルシールは上記端子の一部を絶縁し、上記タワー
シールは、嵌合端子の絶縁タワーに封止的に係合するよ
うに上記端子の接点から半径方向に隔置されたエラスト
マ製のブーツと、上記ケーブルシールの少なくとも一部
を形成する熱収縮可能なスリーブとを備えている、シー
ル型のケーブルアセンブリが提供される。
ば、ケーブルの一端部に取り付けられた端子と、ケーブ
ルシールと、上記端子を包囲するためのタワーシールと
を備えるシール型のケーブルアセンブリとを備え、上記
ケーブルシールは上記端子の一部を絶縁し、上記タワー
シールは、嵌合端子の絶縁タワーに封止的に係合するよ
うに上記端子の接点から半径方向に隔置されたエラスト
マ製のブーツと、上記ケーブルシールの少なくとも一部
を形成する熱収縮可能なスリーブとを備えている、シー
ル型のケーブルアセンブリが提供される。
【０００６】本発明の別の特徴によれば、シール型のケ
ーブルアセンブリを製造する方法であって、ケーブル
と、接点端部、並びに、上記ケーブルの一端部に取り付
けられる取付け端部を有する端子とを備えるサブアセン
ブリを準備する工程と、大きな寸法を有する電気絶縁材
料製の熱収縮可能なスリーブの中に上記サブアセンブリ
を挿入し、上記ケーブルの上記端部並びに上記端子の上
記取付け端部を上記スリーブの内側に置く工程と、上記
スリーブを熱収縮させ、これにより、該スリーブによっ
て上記ケーブルを包囲すると共に、上記端子の一部を絶
縁するためのケーブルシールの少なくとも一部を形成す
る工程と、上記端子の上記接点部分を半径方向に隔置さ
れた状態で包囲し、嵌合端子の絶縁タワーの周囲に封止
的に係合するようにエラストマ製のブーツを取り付ける
工程とを備える方法が提供される。
ーブルアセンブリを製造する方法であって、ケーブル
と、接点端部、並びに、上記ケーブルの一端部に取り付
けられる取付け端部を有する端子とを備えるサブアセン
ブリを準備する工程と、大きな寸法を有する電気絶縁材
料製の熱収縮可能なスリーブの中に上記サブアセンブリ
を挿入し、上記ケーブルの上記端部並びに上記端子の上
記取付け端部を上記スリーブの内側に置く工程と、上記
スリーブを熱収縮させ、これにより、該スリーブによっ
て上記ケーブルを包囲すると共に、上記端子の一部を絶
縁するためのケーブルシールの少なくとも一部を形成す
る工程と、上記端子の上記接点部分を半径方向に隔置さ
れた状態で包囲し、嵌合端子の絶縁タワーの周囲に封止
的に係合するようにエラストマ製のブーツを取り付ける
工程とを備える方法が提供される。
【０００７】上記ケーブルアセンブリは、点火ケーブル
アセンブリであるのが好ましい。
アセンブリであるのが好ましい。
【０００８】好ましい実施例においては、本発明は、端
子の相当な部分が緊密な嵌合により絶縁され、これによ
り、絶縁耐力が増大されるが、厳密に製造された別個の
スリーブをエラストマ製のブーツすなわちタワーシール
の中に挿入する必要のない点火ケーブルアセンブリを提
供することができる。また、容易に製造することのでき
る高い絶縁耐力を有する点火ケーブルアセンブリと、曲
がった端子を収容するように容易に製造される点火ケー
ブルアセンブリと、曲がったケーブル被覆をもたらすよ
うに容易に製造される点火ケーブルアセンブリとを提供
することができる。
子の相当な部分が緊密な嵌合により絶縁され、これによ
り、絶縁耐力が増大されるが、厳密に製造された別個の
スリーブをエラストマ製のブーツすなわちタワーシール
の中に挿入する必要のない点火ケーブルアセンブリを提
供することができる。また、容易に製造することのでき
る高い絶縁耐力を有する点火ケーブルアセンブリと、曲
がった端子を収容するように容易に製造される点火ケー
ブルアセンブリと、曲がったケーブル被覆をもたらすよ
うに容易に製造される点火ケーブルアセンブリとを提供
することができる。
【０００９】ケーブルアセンブリは、端子の周囲に嵌合
するために、及び／又は、エラストマ製のブーツの内側
に嵌合するために厳密な製造公差を必要としない、緊密
に嵌合する絶縁スリーブによって増大された絶縁耐力を
有するのが好ましい。
するために、及び／又は、エラストマ製のブーツの内側
に嵌合するために厳密な製造公差を必要としない、緊密
に嵌合する絶縁スリーブによって増大された絶縁耐力を
有するのが好ましい。
【００１０】曲がった端子又は曲がったケーブル被覆を
必要とする場合には特に、熱収縮可能なチューブを用い
て改善された絶縁耐力特性及び／又は製造上の効果を得
るのが好ましい。
必要とする場合には特に、熱収縮可能なチューブを用い
て改善された絶縁耐力特性及び／又は製造上の効果を得
るのが好ましい。
【００１１】
【実施例】図面を参照して以下に本発明の実施例を単な
る例示として説明する。
る例示として説明する。
【００１２】図１を参照すると、従来技術の点火ケーブ
ルアセンブリ１０が示されており、この点火ケーブルア
センブリは、その一端部に取り付けられた端子１４を有
する点火ケーブル１２を備えている。端子１４は、点火
ケーブル１２の上記一端部に取り付けられたかしめ胴部
１６をその一端部に有し、また、米国特許第４，００
９，９２４号（ＵＳ−Ａ−４，００９，９２４）に概略
的に示されているタイプのツーピース型の可撓性のソケ
ットの形態の接点１８を他端部に有している。
ルアセンブリ１０が示されており、この点火ケーブルア
センブリは、その一端部に取り付けられた端子１４を有
する点火ケーブル１２を備えている。端子１４は、点火
ケーブル１２の上記一端部に取り付けられたかしめ胴部
１６をその一端部に有し、また、米国特許第４，００
９，９２４号（ＵＳ−Ａ−４，００９，９２４）に概略
的に示されているタイプのツーピース型の可撓性のソケ
ットの形態の接点１８を他端部に有している。
【００１３】点火ケーブルアセンブリ１０は、緊密に嵌
合する絶縁スリーブ２０と、可撓性を有するエラストマ
製のブーツ２２とを備えており、該エラストマ製のブー
ツは、嵌合端子に接続された時に、端子１４に対する基
本的な環境シール及び電気絶縁を行う。エラストマ製の
ブーツ２２は、その一端部にスリーブ部分２４を有し、
また、その他端部により大きな直径のソケット部分２６
を有している。スリーブ部分２４は、ソケット部分２６
の中に収容された端子１４の後方で点火ケーブル１２の
周囲に緊密に嵌合している。ソケット部分２６の内側
は、軸方向に隔置された弾性を有する複数のシールリブ
３３と、その内方端に設けられたクサビ形状の環状溝と
を備えている。
合する絶縁スリーブ２０と、可撓性を有するエラストマ
製のブーツ２２とを備えており、該エラストマ製のブー
ツは、嵌合端子に接続された時に、端子１４に対する基
本的な環境シール及び電気絶縁を行う。エラストマ製の
ブーツ２２は、その一端部にスリーブ部分２４を有し、
また、その他端部により大きな直径のソケット部分２６
を有している。スリーブ部分２４は、ソケット部分２６
の中に収容された端子１４の後方で点火ケーブル１２の
周囲に緊密に嵌合している。ソケット部分２６の内側
は、軸方向に隔置された弾性を有する複数のシールリブ
３３と、その内方端に設けられたクサビ形状の環状溝と
を備えている。
【００１４】絶縁スリーブ２０は、ポリエステルの如き
剛性を有する絶縁材料から形成される別個の部品であ
り、ソケット部分２６の開放端の中に挿入されて、ソケ
ット部分２６の内方端にあるクサビ形状の溝に嵌合する
ロックニブ２８によって適所に係止されている。絶縁ス
リーブ２０は、挿入された時に、端子１４の周囲に緊密
に嵌合し、ブーツ２２のスリーブ部分２６の内側にある
端子１４のかなりの部分を絶縁する。この場合には、か
しめ胴部１６の全体、並びに、かしめ胴部１６とソケッ
ト型の接点１８との間のほぼ総ての遷移部が、スリーブ
２０によって絶縁される。
剛性を有する絶縁材料から形成される別個の部品であ
り、ソケット部分２６の開放端の中に挿入されて、ソケ
ット部分２６の内方端にあるクサビ形状の溝に嵌合する
ロックニブ２８によって適所に係止されている。絶縁ス
リーブ２０は、挿入された時に、端子１４の周囲に緊密
に嵌合し、ブーツ２２のスリーブ部分２６の内側にある
端子１４のかなりの部分を絶縁する。この場合には、か
しめ胴部１６の全体、並びに、かしめ胴部１６とソケッ
ト型の接点１８との間のほぼ総ての遷移部が、スリーブ
２０によって絶縁される。
【００１５】絶縁スリーブ２０の内側には、ソケット型
の接点１８の一部であるラッチフィンガ３１によって係
合される環状のロックランプ（ロック用の傾斜部）３０
が設けられており、これにより、端子１４が抜けるのを
防止している。
の接点１８の一部であるラッチフィンガ３１によって係
合される環状のロックランプ（ロック用の傾斜部）３０
が設けられており、これにより、端子１４が抜けるのを
防止している。
【００１６】点火ケーブルアセンブリ１０は、絶縁材料
製の雌型のタワー３４の底部に位置するスタッド端子３
２に差し込まれている。スタッド端子３２及び雌型のタ
ワー３４は、コイル、ディストリビュータ及び点火プラ
グの如き点火装置の要素に使用されるものの代表例であ
る。いずれの場合においても、点火ケーブルアセンブリ
１０が完全に係合すると、雌型のタワー３４がエラスト
マ製のブーツ２２のソケット部分２６の内側に位置し、
ソケット部分２６の内側にある可撓性を有するシールリ
ップ３３が、雌型のタワー３４の外周部に封止的に係合
するように偏倚され、これにより、環境的なシールをも
たらす。また、絶縁スリーブ２０は、雌型のタワー３４
の内側の端子１４の大部分の周囲に緊密に嵌合し、雌型
のタワー３４の内方深くに位置する端子の接点だけを露
出させる。その結果、絶縁スリーブ２０は、グランドに
対する距離にわたって誘電アークを増大させ、これによ
り、上述の従来技術の点火ケーブルアセンブリ１０の絶
縁能力及び長期間の信頼性を大幅に増大させる。
製の雌型のタワー３４の底部に位置するスタッド端子３
２に差し込まれている。スタッド端子３２及び雌型のタ
ワー３４は、コイル、ディストリビュータ及び点火プラ
グの如き点火装置の要素に使用されるものの代表例であ
る。いずれの場合においても、点火ケーブルアセンブリ
１０が完全に係合すると、雌型のタワー３４がエラスト
マ製のブーツ２２のソケット部分２６の内側に位置し、
ソケット部分２６の内側にある可撓性を有するシールリ
ップ３３が、雌型のタワー３４の外周部に封止的に係合
するように偏倚され、これにより、環境的なシールをも
たらす。また、絶縁スリーブ２０は、雌型のタワー３４
の内側の端子１４の大部分の周囲に緊密に嵌合し、雌型
のタワー３４の内方深くに位置する端子の接点だけを露
出させる。その結果、絶縁スリーブ２０は、グランドに
対する距離にわたって誘電アークを増大させ、これによ
り、上述の従来技術の点火ケーブルアセンブリ１０の絶
縁能力及び長期間の信頼性を大幅に増大させる。
【００１７】本発明に係る点火端子アセンブリ１００の
実施例が図２及び図３に示されている。点火ケーブルア
センブリ１００は、その一端部に取り付けられた端子１
１４を有する点火ケーブル１１２を備えている。端子１
１４は、点火ケーブル１１２の一端部に取り付けられそ
の一端部にかしめ胴部１１６を有しており、また、可撓
性を有するソケットの形態の接点１１８をその他端部に
有している。端子１１４は、図１に示す従来技術の設計
のラッチフィンガが取り除かれている改善された簡単な
設計である。
実施例が図２及び図３に示されている。点火ケーブルア
センブリ１００は、その一端部に取り付けられた端子１
１４を有する点火ケーブル１１２を備えている。端子１
１４は、点火ケーブル１１２の一端部に取り付けられそ
の一端部にかしめ胴部１１６を有しており、また、可撓
性を有するソケットの形態の接点１１８をその他端部に
有している。端子１１４は、図１に示す従来技術の設計
のラッチフィンガが取り除かれている改善された簡単な
設計である。
【００１８】点火ケーブルアセンブリ１００は、ケーブ
ルシール１２０、及びタワーシール１２２を有するツー
ピース型のシールを備えている。
ルシール１２０、及びタワーシール１２２を有するツー
ピース型のシールを備えている。
【００１９】ケーブルシール１２０は、絶縁性で熱収縮
可能な材料から成るスリーブであって、このスリーブ
は、端子１１４の取付け端、並びに、点火ケーブル１１
２の上記一端部において、かしめ胴部１１６の周囲に熱
収縮され、図２に示すように十分に気密な状態で嵌合す
る。実際には、熱収縮可能なスリーブ１２０は、端子１
１４のかしめ胴部１１６及び点火ケーブル１１２の直径
よりも小さな直径を有する円筒形のチューブの形状記憶
を有する大きな寸法のスリーブとして取り付けられる。
端子１１４及び点火ケーブル１１２の上記一端部は、図
３に示すようにソケット型の接点１１８が端部から突出
した状態となるまで、上記大きな寸法のスリーブの中へ
挿入される。適正な寸法の割合の例としては、７．０ｍ
ｍの点火ケーブルに対して、約１２．７ｍｍの内径を有
するスリーブを用いることができる。いずれにしても、
大きな寸法のスリーブを次に通常の空気流又は他の適宜
な手段によって加熱し、これにより、点火ケーブル１１
２の上記端部、端子のかしめ胴部１１６、並びに、かし
め胴部１１６とソケット型の接点１１８との間の端子の
境界面の部分の周囲に緊密に嵌合するように、上記スリ
ーブを図２に示すように収縮させる。熱収縮したスリー
ブ１２０は、気密な外皮を形成し、従って、端子１１４
の被覆された表面に空気が接触することはない。熱収縮
したスリーブ１２０はまた、実行可能な限り広く端子の
境界面を覆うのが好ましい。
可能な材料から成るスリーブであって、このスリーブ
は、端子１１４の取付け端、並びに、点火ケーブル１１
２の上記一端部において、かしめ胴部１１６の周囲に熱
収縮され、図２に示すように十分に気密な状態で嵌合す
る。実際には、熱収縮可能なスリーブ１２０は、端子１
１４のかしめ胴部１１６及び点火ケーブル１１２の直径
よりも小さな直径を有する円筒形のチューブの形状記憶
を有する大きな寸法のスリーブとして取り付けられる。
端子１１４及び点火ケーブル１１２の上記一端部は、図
３に示すようにソケット型の接点１１８が端部から突出
した状態となるまで、上記大きな寸法のスリーブの中へ
挿入される。適正な寸法の割合の例としては、７．０ｍ
ｍの点火ケーブルに対して、約１２．７ｍｍの内径を有
するスリーブを用いることができる。いずれにしても、
大きな寸法のスリーブを次に通常の空気流又は他の適宜
な手段によって加熱し、これにより、点火ケーブル１１
２の上記端部、端子のかしめ胴部１１６、並びに、かし
め胴部１１６とソケット型の接点１１８との間の端子の
境界面の部分の周囲に緊密に嵌合するように、上記スリ
ーブを図２に示すように収縮させる。熱収縮したスリー
ブ１２０は、気密な外皮を形成し、従って、端子１１４
の被覆された表面に空気が接触することはない。熱収縮
したスリーブ１２０はまた、実行可能な限り広く端子の
境界面を覆うのが好ましい。
【００２０】適正な電気絶縁性並びに熱的な動作範囲を
有する種々の材料から成る適正な熱収縮可能なスリーブ
が商業的に入手可能であるが、そのようなスリーブの一
例として、カリフォルニア州メンロ・パーク（Ｍｅｎｌ
ｏ Ｐａｒｋ）のレイケム・コーポレーション（Ｒａｙ
ｃｈｅｍ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）によって販売され
ている熱収縮可能なサーモフィットＣＲＮチューブ（Ｔ
ｈｅｒｍｏｆｉｔ ＣＲＮ ｔｕｂｉｎｇ）がある。こ
のチューブは、半剛性で難燃性の熱収縮可能なチューブ
と記載されており、放射線架橋ポリオレフィンから形成
され、１３５°Ｃの最小収縮温度、並びに、１５５°Ｃ
乃至１３５°Ｃの連続的な動作温度を有している。
有する種々の材料から成る適正な熱収縮可能なスリーブ
が商業的に入手可能であるが、そのようなスリーブの一
例として、カリフォルニア州メンロ・パーク（Ｍｅｎｌ
ｏ Ｐａｒｋ）のレイケム・コーポレーション（Ｒａｙ
ｃｈｅｍ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）によって販売され
ている熱収縮可能なサーモフィットＣＲＮチューブ（Ｔ
ｈｅｒｍｏｆｉｔ ＣＲＮ ｔｕｂｉｎｇ）がある。こ
のチューブは、半剛性で難燃性の熱収縮可能なチューブ
と記載されており、放射線架橋ポリオレフィンから形成
され、１３５°Ｃの最小収縮温度、並びに、１５５°Ｃ
乃至１３５°Ｃの連続的な動作温度を有している。
【００２１】熱収縮したスリーブ１２０は、上述の従来
技術の点火端子アセンブリに比較して、点火ケーブルア
センブリの絶縁耐力を改善する。その理由は、熱収縮し
たスリーブは、端子１１４の大部分を空気との接触から
防止し、これにより、スリーブの絶縁材料の周囲の空気
が電離する危険性を排除するからである。電離した空気
を排除し、また、端子の設計を簡単にすることにより、
端子における電界応力を低減し、また、スリーブ１２０
の絶縁材料の肉厚を大幅に薄くすることができる。
技術の点火端子アセンブリに比較して、点火ケーブルア
センブリの絶縁耐力を改善する。その理由は、熱収縮し
たスリーブは、端子１１４の大部分を空気との接触から
防止し、これにより、スリーブの絶縁材料の周囲の空気
が電離する危険性を排除するからである。電離した空気
を排除し、また、端子の設計を簡単にすることにより、
端子における電界応力を低減し、また、スリーブ１２０
の絶縁材料の肉厚を大幅に薄くすることができる。
【００２２】他の効果は、点火ケーブル１１２の端部並
びに端子のかしめ胴部１１６の周囲に熱収縮したスリー
ブ１２０を緊密に取り付けることにより、端子１１４と
ケーブル１１２との間に良好な歪みの解放を与え、これ
により、使用の間に端子が脱落する可能性を低減するこ
とである。
びに端子のかしめ胴部１１６の周囲に熱収縮したスリー
ブ１２０を緊密に取り付けることにより、端子１１４と
ケーブル１１２との間に良好な歪みの解放を与え、これ
により、使用の間に端子が脱落する可能性を低減するこ
とである。
【００２３】熱収縮可能なスリーブ１２０は、適用する
要件に応じて、可撓性、半剛性、あるいは剛性とするこ
とができる。例えば、底の深い凹所の中に設けられる点
火プラグを有するエンジンに使用するように設計された
点火ケーブルアセンブリは、かなりの長さを有する熱収
縮可能なスリーブとし、これにより、点火ケーブルアセ
ンブリの端部の端子を、エンジンの凹所の中の深くに位
置する点火プラグの端子に容易に差し込むことができる
ようにすることができる。
要件に応じて、可撓性、半剛性、あるいは剛性とするこ
とができる。例えば、底の深い凹所の中に設けられる点
火プラグを有するエンジンに使用するように設計された
点火ケーブルアセンブリは、かなりの長さを有する熱収
縮可能なスリーブとし、これにより、点火ケーブルアセ
ンブリの端部の端子を、エンジンの凹所の中の深くに位
置する点火プラグの端子に容易に差し込むことができる
ようにすることができる。
【００２４】タワーシール１２２は、その一端部にスリ
ーブ部分１２４を有し、また、その他端部により大きな
直径のソケット部分１２６を有するエラストマ製のブー
ツである。スリーブ部分１２４は、図２に示すように、
点火ケーブル１１２の上記端部において熱収縮可能なス
リーブ１２０の周囲に緊密に嵌合している。スリーブ部
分１２４は、雌型のタワー３４が、端子１１４を収容す
るソケット部分１２６の中に嵌合することができる限
り、かしめ胴部１１６の端部に少しだけ重なることがで
きる。
ーブ部分１２４を有し、また、その他端部により大きな
直径のソケット部分１２６を有するエラストマ製のブー
ツである。スリーブ部分１２４は、図２に示すように、
点火ケーブル１１２の上記端部において熱収縮可能なス
リーブ１２０の周囲に緊密に嵌合している。スリーブ部
分１２４は、雌型のタワー３４が、端子１１４を収容す
るソケット部分１２６の中に嵌合することができる限
り、かしめ胴部１１６の端部に少しだけ重なることがで
きる。
【００２５】ソケット部分１２６の内側は、軸方向に隔
置され且つ弾性を有する複数のシールリブ１２８と、そ
の内方端に位置する環状の停止肩部１３０とを有してい
る。
置され且つ弾性を有する複数のシールリブ１２８と、そ
の内方端に位置する環状の停止肩部１３０とを有してい
る。
【００２６】点火ケーブルアセンブリ１００は、絶縁材
料製の雌型のタワー３４の底部に位置するスタッド端子
３２に差し込まれる。上述のように、スタッド端子３２
及び雌型のタワー３４は、コイル、ディストリビュータ
及び点火プラグの如き点火装置の要素に使用されるもの
の代表例である。点火ケーブルアセンブリ１００が完全
に係合すると、雌型のタワー３４はタワーシール１２２
のソケット部分１２６の内側に位置し、この状態におい
て、弾性を有するシールリップ１２８は、タワー３４の
外周部に封止的に係合するように偏倚され、これによ
り、環境的なシールを行う。また、かしめ胴部１１６及
び端子の遷移部を覆う熱収縮したスリーブ１２０は、雌
型のタワー３４の内側に位置し、雌型のタワー３４の内
方深くに位置する端子の接点１１４、３２だけが露出さ
れる。その結果、熱収縮したスリーブ１２０はまた、接
地する距離にわたって絶縁アークを増大させ、点火ケー
ブルアセンブリ１００の絶縁特性並びに長時間の信頼性
を大幅に増大させる。更に、熱収縮したスリーブは、従
来技術の点火ケーブルアセンブリ１０の場合のように、
エラストマ製のタワーシール１２６の中へ挿入するのが
困難である厳密な寸法のプラスチック製のスリーブを必
要とすることなく、上記性質をもたらす。
料製の雌型のタワー３４の底部に位置するスタッド端子
３２に差し込まれる。上述のように、スタッド端子３２
及び雌型のタワー３４は、コイル、ディストリビュータ
及び点火プラグの如き点火装置の要素に使用されるもの
の代表例である。点火ケーブルアセンブリ１００が完全
に係合すると、雌型のタワー３４はタワーシール１２２
のソケット部分１２６の内側に位置し、この状態におい
て、弾性を有するシールリップ１２８は、タワー３４の
外周部に封止的に係合するように偏倚され、これによ
り、環境的なシールを行う。また、かしめ胴部１１６及
び端子の遷移部を覆う熱収縮したスリーブ１２０は、雌
型のタワー３４の内側に位置し、雌型のタワー３４の内
方深くに位置する端子の接点１１４、３２だけが露出さ
れる。その結果、熱収縮したスリーブ１２０はまた、接
地する距離にわたって絶縁アークを増大させ、点火ケー
ブルアセンブリ１００の絶縁特性並びに長時間の信頼性
を大幅に増大させる。更に、熱収縮したスリーブは、従
来技術の点火ケーブルアセンブリ１０の場合のように、
エラストマ製のタワーシール１２６の中へ挿入するのが
困難である厳密な寸法のプラスチック製のスリーブを必
要とすることなく、上記性質をもたらす。
【００２７】図４、図５及び図６に示す点火ケーブルア
センブリ２００の実施例は、点火ケーブル１１２と、端
子１１４と、タワーシール１２２とを備えており、これ
ら各要素は、図２及び図３に示す直線型の点火ケーブル
アセンブリ１００の要素と同様である。唯一異なる要素
は、熱収縮可能なスリーブ２２０であり、このスリーブ
は、直角のエルボすなわちベンドを含む形状記憶を有し
ている。その結果、スリーブ２２０は、点火ケーブル１
１２の端部並びに端子１１４の取付け胴部の周囲に熱収
縮された時に、図４に示すように点火ケーブル１１２に
直角な被覆を与える。
センブリ２００の実施例は、点火ケーブル１１２と、端
子１１４と、タワーシール１２２とを備えており、これ
ら各要素は、図２及び図３に示す直線型の点火ケーブル
アセンブリ１００の要素と同様である。唯一異なる要素
は、熱収縮可能なスリーブ２２０であり、このスリーブ
は、直角のエルボすなわちベンドを含む形状記憶を有し
ている。その結果、スリーブ２２０は、点火ケーブル１
１２の端部並びに端子１１４の取付け胴部の周囲に熱収
縮された時に、図４に示すように点火ケーブル１１２に
直角な被覆を与える。
【００２８】点火ケーブルアセンブリ２００の製造方法
は、点火ケーブルアセンブリ１００の製造方法と基本的
に同一である。その一端部に取り付けられた端子１１４
を有する点火ケーブル１１２を、端子１１４のソケット
型の端子１１８が、図５に示すように大きな寸法のスリ
ーブの端部から突出した状態となるまで、該大きな寸法
の熱収縮可能なスリーブ２２０の中へ挿入する。次に、
大きな寸法のスリーブ２２０を、点火ケーブル１１２の
端部、並びに、端子１１４の取付け端部の周囲に緊密に
嵌合した状態で収縮するまで加熱する。この収縮操作の
間に、スリーブ２２０はまた、その形状記憶により、点
火ケーブル１１２を図６に示すように直角に曲げる。次
に、図６の直角なサブアセンブリを、スリーブ部分１２
４を通してタワーシール１２２の中へ挿入し、これによ
り、図４に示す点火ケーブルアセンブリ２００を形成す
る。この点に関して、タワーシール１２２の中へ挿入さ
れた直角なサブアセンブリの部分は直線形状であること
に注意する必要がある。このように、１つの直線的な部
分を他の直線的な部分の中へ挿入することにより、組み
立て操作を大幅に単純化するとともに、自動的な組み立
てを可能とする。
は、点火ケーブルアセンブリ１００の製造方法と基本的
に同一である。その一端部に取り付けられた端子１１４
を有する点火ケーブル１１２を、端子１１４のソケット
型の端子１１８が、図５に示すように大きな寸法のスリ
ーブの端部から突出した状態となるまで、該大きな寸法
の熱収縮可能なスリーブ２２０の中へ挿入する。次に、
大きな寸法のスリーブ２２０を、点火ケーブル１１２の
端部、並びに、端子１１４の取付け端部の周囲に緊密に
嵌合した状態で収縮するまで加熱する。この収縮操作の
間に、スリーブ２２０はまた、その形状記憶により、点
火ケーブル１１２を図６に示すように直角に曲げる。次
に、図６の直角なサブアセンブリを、スリーブ部分１２
４を通してタワーシール１２２の中へ挿入し、これによ
り、図４に示す点火ケーブルアセンブリ２００を形成す
る。この点に関して、タワーシール１２２の中へ挿入さ
れた直角なサブアセンブリの部分は直線形状であること
に注意する必要がある。このように、１つの直線的な部
分を他の直線的な部分の中へ挿入することにより、組み
立て操作を大幅に単純化するとともに、自動的な組み立
てを可能とする。
【００２９】上述の点火ケーブルアセンブリ２００並び
にその製造方法においては、スリーブ２２０自身がその
熱収縮の際に点火ケーブル１１２を曲げる。しかしなが
ら、図４に破線で示すバネ１３６の如き形状記憶インサ
ートを用い、点火ケーブル１１２を曲げたり、あるい
は、スリーブ２２０が点火ケーブル１１２を曲げる助け
をさせることができる。この場合には、エルボ部分を含
む形状記憶を有する螺旋バネを概ね円筒形の熱収縮可能
なスリーブの中に入れ、これにより、上記スリーブが熱
収縮される前に、点火ケーブル及び端子を容易に挿入で
きるようにする。スリーブが加熱されるに連れて、バネ
１３６又は他の適宜なインサートが図４に示すような形
状記憶された形態を取り、これにより、バネすなわちイ
ンサート１３６は、スリーブが収縮するに連れ、点火ケ
ーブルを曲げるか、あるいは、スリーブ２２０が点火ケ
ーブルを曲げる助けをする。インサートの１つのタイプ
としては、レイケム・コーポレーション（Ｒａｙｃｈｅ
ｍ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）から商業的に入手可能で
あり、レイケム・コーポレーションがニッケル／チタン
合金であると記載しているタイネル（Ｔｉｎｅｌ）から
形成される形状記憶型の金属製のバネがある。
にその製造方法においては、スリーブ２２０自身がその
熱収縮の際に点火ケーブル１１２を曲げる。しかしなが
ら、図４に破線で示すバネ１３６の如き形状記憶インサ
ートを用い、点火ケーブル１１２を曲げたり、あるい
は、スリーブ２２０が点火ケーブル１１２を曲げる助け
をさせることができる。この場合には、エルボ部分を含
む形状記憶を有する螺旋バネを概ね円筒形の熱収縮可能
なスリーブの中に入れ、これにより、上記スリーブが熱
収縮される前に、点火ケーブル及び端子を容易に挿入で
きるようにする。スリーブが加熱されるに連れて、バネ
１３６又は他の適宜なインサートが図４に示すような形
状記憶された形態を取り、これにより、バネすなわちイ
ンサート１３６は、スリーブが収縮するに連れ、点火ケ
ーブルを曲げるか、あるいは、スリーブ２２０が点火ケ
ーブルを曲げる助けをする。インサートの１つのタイプ
としては、レイケム・コーポレーション（Ｒａｙｃｈｅ
ｍ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）から商業的に入手可能で
あり、レイケム・コーポレーションがニッケル／チタン
合金であると記載しているタイネル（Ｔｉｎｅｌ）から
形成される形状記憶型の金属製のバネがある。
【００３０】点火ケーブルアセンブリの他の実施例が図
７及び図８に示されている。この実施例においては、端
子用の絶縁スリーブはタワーシールの一部であり、熱収
縮可能なスリーブは基本的には、点火ケーブルに直角な
被覆を与えるために使用されている。
７及び図８に示されている。この実施例においては、端
子用の絶縁スリーブはタワーシールの一部であり、熱収
縮可能なスリーブは基本的には、点火ケーブルに直角な
被覆を与えるために使用されている。
【００３１】より詳細には、点火ケーブルアセンブリ３
００は、上述の幾つかの実施例と同様にしてその一端部
に取り付けられた端子１１４を有する点火ケーブル１１
２を備えている。しかしながら、この実施例において
は、タワーシール３２２は、ソケット部分３２６の内側
で伸長するスリーブ部分３２４を有している。点火ケー
ブル１１２、並びに、これに取り付けられた端子１１４
は、該端子のソケット型の接点１１８が図７に示すよう
な適正な位置になるまで、スリーブ部分３２４の中へ直
線的に挿入される。製造工程の間には、点火ケーブル１
１２及びこれに取り付けられた端子１１４は、拡大され
た熱収縮可能なスリーブ（直角なエルボを含む形状記憶
を有する）３２０の中に配置され、端子１１４の大部分
は、図７に示すように、熱収縮可能なスリーブ３２０の
端部から出ている。点火ケーブル１１２及びこれに取り
付けられた端子１１４は、タワーシール３２２が取り付
けられる前に、上記拡大された熱収縮可能なスリーブ３
２０の中に部分的に挿入されるのが好ましいが、これは
必然的な要件ではない。いずれにしても、上記拡大され
た熱収縮可能なスリーブ３２０は、タワーシール３２２
を図７に示すように取り付け且つ位置決めした状態で加
熱され、これにより、スリーブ３２０は収縮し、点火ケ
ーブル１２２、並びに、タワーシール３２２のスリーブ
部分３２４の外側の部分の周囲に緊密に嵌合する。上記
収縮工程の間に、スリーブ３２０は点火ケーブル１１２
を曲げ、図８に示すように直角な被覆を与える。熱収縮
したスリーブ３２０はまた、スリーブ部分３２４の外側
を絞り、熱収縮可能なスリーブ３２０が部分的にもたら
すケーブルシールを高める。
００は、上述の幾つかの実施例と同様にしてその一端部
に取り付けられた端子１１４を有する点火ケーブル１１
２を備えている。しかしながら、この実施例において
は、タワーシール３２２は、ソケット部分３２６の内側
で伸長するスリーブ部分３２４を有している。点火ケー
ブル１１２、並びに、これに取り付けられた端子１１４
は、該端子のソケット型の接点１１８が図７に示すよう
な適正な位置になるまで、スリーブ部分３２４の中へ直
線的に挿入される。製造工程の間には、点火ケーブル１
１２及びこれに取り付けられた端子１１４は、拡大され
た熱収縮可能なスリーブ（直角なエルボを含む形状記憶
を有する）３２０の中に配置され、端子１１４の大部分
は、図７に示すように、熱収縮可能なスリーブ３２０の
端部から出ている。点火ケーブル１１２及びこれに取り
付けられた端子１１４は、タワーシール３２２が取り付
けられる前に、上記拡大された熱収縮可能なスリーブ３
２０の中に部分的に挿入されるのが好ましいが、これは
必然的な要件ではない。いずれにしても、上記拡大され
た熱収縮可能なスリーブ３２０は、タワーシール３２２
を図７に示すように取り付け且つ位置決めした状態で加
熱され、これにより、スリーブ３２０は収縮し、点火ケ
ーブル１２２、並びに、タワーシール３２２のスリーブ
部分３２４の外側の部分の周囲に緊密に嵌合する。上記
収縮工程の間に、スリーブ３２０は点火ケーブル１１２
を曲げ、図８に示すように直角な被覆を与える。熱収縮
したスリーブ３２０はまた、スリーブ部分３２４の外側
を絞り、熱収縮可能なスリーブ３２０が部分的にもたら
すケーブルシールを高める。
【００３２】ソケット部分３２６は、滑らかな内側を有
する状態で示されているが、タワーシール１２２の場合
のように内側のシールリップを備えることができる。
する状態で示されているが、タワーシール１２２の場合
のように内側のシールリップを備えることができる。
【００３３】点火ケーブルアセンブリの他の実施例が図
９及び図１０に示されている。この実施例は、ある用途
において必要とされる直角な端子を備えている。より詳
細には、点火ケーブルアセンブリ４００は直角な端子４
１４を備えており、該端子は、その一端部に設けられる
かしめ胴部４１６と、その他端部に設けられるソケット
型の接点４１８と、直角なエルボ４１７を含む境界部と
を有している。端子４１４は、通常の態様で点火ケーブ
ル１１２の端部に取り付けられている。次に、このサブ
アセンブリを、直角なエルボ部分を含む形状記憶を有す
る大きな寸法の熱収縮可能なスリーブ４２０の中に挿入
する。熱収縮可能なスリーブ４２０は、概ね円筒形であ
り、上記サブアセンブリを熱収縮可能なスリーブ４２０
に部分的に挿入し、その端子を有する端部を最初に図９
に示す位置に置くことができるような十分な大きさを有
している。次に、図１０に示すように、点火ケーブル１
１２、端子のかしめ胴部４１６、及びエルボ４１７の周
囲に緊密に嵌合するまで、スリーブ４２０を加熱する。
熱収縮したスリーブ４２０は、端子４１４の大部分に対
して、緊密に嵌合した気密な絶縁スリーブをもたらす。
熱収縮したスリーブはまた、優れたケーブルのシールだ
けではなく、極めて強い歪解放をもたらすことができ
る。
９及び図１０に示されている。この実施例は、ある用途
において必要とされる直角な端子を備えている。より詳
細には、点火ケーブルアセンブリ４００は直角な端子４
１４を備えており、該端子は、その一端部に設けられる
かしめ胴部４１６と、その他端部に設けられるソケット
型の接点４１８と、直角なエルボ４１７を含む境界部と
を有している。端子４１４は、通常の態様で点火ケーブ
ル１１２の端部に取り付けられている。次に、このサブ
アセンブリを、直角なエルボ部分を含む形状記憶を有す
る大きな寸法の熱収縮可能なスリーブ４２０の中に挿入
する。熱収縮可能なスリーブ４２０は、概ね円筒形であ
り、上記サブアセンブリを熱収縮可能なスリーブ４２０
に部分的に挿入し、その端子を有する端部を最初に図９
に示す位置に置くことができるような十分な大きさを有
している。次に、図１０に示すように、点火ケーブル１
１２、端子のかしめ胴部４１６、及びエルボ４１７の周
囲に緊密に嵌合するまで、スリーブ４２０を加熱する。
熱収縮したスリーブ４２０は、端子４１４の大部分に対
して、緊密に嵌合した気密な絶縁スリーブをもたらす。
熱収縮したスリーブはまた、優れたケーブルのシールだ
けではなく、極めて強い歪解放をもたらすことができ
る。
【００３４】次に、タワーシール４２２のスリーブ部分
４２４を熱収縮したスリーブ４２０の端部の直線部分に
取り付けることにより、点火ケーブルアセンブリ４００
が完成されるが、この取り付けも自動化された手順で容
易に行うことができる。
４２４を熱収縮したスリーブ４２０の端部の直線部分に
取り付けることにより、点火ケーブルアセンブリ４００
が完成されるが、この取り付けも自動化された手順で容
易に行うことができる。
【００３５】上述の実施例は総て、雄型のスタッド端子
に差し込まれるソケット型の端子を有する雌型の端子を
備えている。しかしながら、上記実施例は、点火装置の
要素の雌型の端子に差し込まれる雄型の端子を有する点
火ケーブルアセンブリに応用できるように容易に変更す
ることができる。同様に、上述の実施例は、雄型のタワ
ーに差し込まれる点火ケーブルアセンブリ用に変更する
ことができる。更に、上記実施例は、直角な点火ケーブ
ルの被覆、又は、直角な端子を有する点火ケーブル端子
のアセンブリを示しているが、他の角度の点火ケーブル
の被覆、並びに他の角度の端子を有する点火ケーブルア
センブリを形成することができる。
に差し込まれるソケット型の端子を有する雌型の端子を
備えている。しかしながら、上記実施例は、点火装置の
要素の雌型の端子に差し込まれる雄型の端子を有する点
火ケーブルアセンブリに応用できるように容易に変更す
ることができる。同様に、上述の実施例は、雄型のタワ
ーに差し込まれる点火ケーブルアセンブリ用に変更する
ことができる。更に、上記実施例は、直角な点火ケーブ
ルの被覆、又は、直角な端子を有する点火ケーブル端子
のアセンブリを示しているが、他の角度の点火ケーブル
の被覆、並びに他の角度の端子を有する点火ケーブルア
センブリを形成することができる。
【図１】雌型のタワーの中に位置する嵌合端子に接続さ
れた従来技術の点火ケーブルアセンブリの長手方向断面
図である。
れた従来技術の点火ケーブルアセンブリの長手方向断面
図である。
【図２】雌型のタワーの中に位置する嵌合端子に接続さ
れる位置にある点火ケーブルアセンブリの実施例の長手
方向断面図である。
れる位置にある点火ケーブルアセンブリの実施例の長手
方向断面図である。
【図３】製造工程にある図２の点火ケーブルアセンブリ
の一部の長手方向断面図である。
の一部の長手方向断面図である。
【図４】点火ケーブルアセンブリの他の実施例の長手方
向断面図である。
向断面図である。
【図５】製造工程にある図４の点火ケーブルアセンブリ
の一部の長手方向断面図である。
の一部の長手方向断面図である。
【図６】製造工程にある図４の点火ケーブルアセンブリ
の一部の長手方向断面図である。
の一部の長手方向断面図である。
【図７】製造工程にある点火ケーブルアセンブリの他の
実施例の部分断面図である。
実施例の部分断面図である。
【図８】図７の点火ケーブルアセンブリが後の製造工程
にある状態を示す長手方向の部分断面図である。
にある状態を示す長手方向の部分断面図である。
【図９】製造工程にある点火ケーブルアセンブリの他の
実施例の部分断面図である。
実施例の部分断面図である。
【図１０】図９の点火ケーブルアセンブリが後の製造工
程にある状態を示す長手方向の部分断面図である。
程にある状態を示す長手方向の部分断面図である。
３２ スタッド端子 ３４ 雌型のタワ
ー １００、２００、３００、４００ 点火ケーブルアセン
ブリ １１２ 点火ケーブル １１４、４１４
端子 １１８、４１８ 接点端部 １２０、２２０、３２０、４２０ ケーブルシール（熱
収縮可能なスリーブ） １２６、３２６、４２２ エラストマ製のブーツ １３６ バネ（インサート）
ー １００、２００、３００、４００ 点火ケーブルアセン
ブリ １１２ 点火ケーブル １１４、４１４
端子 １１８、４１８ 接点端部 １２０、２２０、３２０、４２０ ケーブルシール（熱
収縮可能なスリーブ） １２６、３２６、４２２ エラストマ製のブーツ １３６ バネ（インサート）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ジェームズ・ベズスコ アメリカ合衆国オハイオ州44484，ウォー レン，イーストランド・アベニュー 848, サウスイースト
Claims (18)
- 【請求項１】 ケーブル（１１２）の一端部に取り付け
られた端子（１１４、４１４）と、ケーブルシール（１
２０、２２０、３２０、４２０）と、前記端子を包囲す
るためのタワーシール（１２２、３２２、４２２）とを
備えるシール型のケーブルアセンブリにおいて、前記ケ
ーブルシールは前記端子の一部を絶縁し、前記タワーシ
ールは、嵌合端子（３２）の絶縁タワー（３４）に封止
的に係合するように前記端子の接点から半径方向に隔置
されたエラストマ製のブーツ（１２６、３２６）と、前
記ケーブルシールの少なくとも一部を形成する熱収縮可
能なスリーブとを備えることを特徴とするシール型のケ
ーブルアセンブリ。 - 【請求項２】 請求項１のシール型のケーブルアセンブ
リにおいて、前記スリーブは、概ね直線的な形状の記憶
を有しており、前記端子は概ね直線的であることを特徴
とするシール型のケーブルアセンブリ。 - 【請求項３】 請求項１のシール型のケーブルアセンブ
リにおいて、前記熱収縮可能なスリーブは、使用時に前
記ケーブルを直角に被覆する湾曲部を有することを特徴
とするシール型のケーブルアセンブリ。 - 【請求項４】 請求項３のシール型のケーブルアセンブ
リにおいて、前記端子は概ね直線的であることを特徴と
するシール型のケーブルアセンブリ。 - 【請求項５】 請求項３のシール型のケーブルアセンブ
リにおいて、前記端子は、取付け端部と接点端部との間
の直角な部分を有することを特徴とするシール型のケー
ブルアセンブリ。 - 【請求項６】 請求項３、４又は５のシール型のケーブ
ルアセンブリにおいて、前記スリーブは、湾曲部を含む
形状の記憶を有しており、該湾曲部は、前記スリーブが
前記ケーブルの周囲に収縮した時に、前記ケーブルを直
角に被覆することを特徴とするシール型のケーブルアセ
ンブリ。 - 【請求項７】 請求項３乃至６のいずれかのシール型の
ケーブルアセンブリにおいて、前記スリーブは、湾曲し
た形状の記憶を有するバネあるいはインサート（１３
６）を有しており、これにより、前記スリーブが前記ケ
ーブルの周囲に収縮した時に、前記ケーブルは直角に被
覆されることを特徴とするシール型のケーブルアセンブ
リ。 - 【請求項８】 請求項１乃至７のいずれかのシール型の
ケーブルアセンブリにおいて、前記熱収縮可能なスリー
ブの一部が、前記エラストマ製のブーツの外側面に緊密
に係合することを特徴とするシール型のケーブルアセン
ブリ。 - 【請求項９】 シール型のケーブルアセンブリを製造す
る方法において、ケーブル（１１２）と、接点端部（１
１８、４１８）、並びに、前記ケーブルの一端部に取り
付けられる取付け端部（１１６、４１６）を有する端子
（１１４、４１４）とを備えるサブアセンブリを準備す
る工程と、大きな寸法を有する電気絶縁材料製の熱収縮
可能なスリーブ（１２０、２２０、３２０、４２０）の
中に前記サブアセンブリを挿入し、前記ケーブルの前記
端部並びに前記端子の前記取付け端部を前記スリーブの
内側に置く工程と、前記スリーブを熱収縮させ、これに
より、該スリーブによって前記ケーブルを包囲すると共
に、前記端子の一部を絶縁するためのケーブルシールの
少なくとも一部を形成する工程と、前記端子の前記接点
部分を半径方向に隔置された状態で包囲し、嵌合端子の
絶縁タワー（３４）の周囲に封止的に係合するようにエ
ラストマ製のブーツ（１２２、３２２）を取り付ける工
程とを備える方法。 - 【請求項１０】 請求項９の方法において、前記スリー
ブは、前記エラストマ製のブーツが取り付けられる前
に、前記ケーブルの周囲に収縮され、前記エラストマ製
のブーツが前記熱収縮可能なスリーブに取り付けられる
ことを特徴とする方法。 - 【請求項１１】 請求項９の方法において、前記エラス
トマ製のブーツは、前記スリーブが前記ケーブルの周囲
に収縮される前に、前記ケーブルに取り付けられ、収縮
したスリーブが、前記エラストマ製のブーツの外側の部
分の周囲に緊密に嵌合することを特徴とする方法。 - 【請求項１２】 請求項９の方法において、前記スリー
ブは、前記点火ケーブルの前記端部、並びに、前記端子
の前記取付け端部を実質的に気密な状態で包囲するよう
に収縮され、前記ブーツが前記スリーブに取り付けられ
ることを特徴とする方法。 - 【請求項１３】 請求項９乃至１２のいずれかの方法に
おいて、前記スリーブは、概ね直線的な形状の記憶を有
し、前記端子は概ね直線的であることを特徴とする方
法。 - 【請求項１４】 請求項９乃至１２のいずれかの方法に
おいて、前記熱収縮したスリーブは、前記ケーブルを直
角に被覆する湾曲部を有することを特徴とする方法。 - 【請求項１５】 請求項１４の方法において、前記スリ
ーブは、該スリーブが前記点火ケーブルの周囲に収縮さ
れた時に、前記ケーブルを直角に被覆する湾曲部を含む
形状の記憶を有することを特徴とする方法。 - 【請求項１６】 請求項１４又は１５の方法において、
前記スリーブは、該スリーブが前記ケーブルの周囲に収
縮された時に、前記点火ケーブルを直角に被覆するよう
に湾曲した形状の記憶を有するバネ又はインサート（１
３６）を備えることを特徴とする方法。 - 【請求項１７】 請求項１４、１５又は１６の方法にお
いて、前記端子は概ね直線的であることを特徴とする方
法。 - 【請求項１８】 請求項１４、１５又は１６の方法にお
いて、前記端子は、前記取付け端部と前記接点端部との
間に曲がった部分を有することを特徴とする方法。
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |