JP2592364Y2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2592364Y2
JP2592364Y2 JP1993052972U JP5297293U JP2592364Y2 JP 2592364 Y2 JP2592364 Y2 JP 2592364Y2 JP 1993052972 U JP1993052972 U JP 1993052972U JP 5297293 U JP5297293 U JP 5297293U JP 2592364 Y2 JP2592364 Y2 JP 2592364Y2
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JP
Japan
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conductor
coil
seal member
ignition
plug
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圭一 中島
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内燃機関の点火コイ
ルのコイル部本体と点火プラグとの接続に用いられる内
燃機関用点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディストリビュータによって各点火プラ
グに高電圧を分配する場合に、配電部の摩耗や配電部か
ら発生する電気ノイズが発生するなどの不都合があるた
め、これらの不都合を防止する目的でディストリビュー
タのない点火システムが従来提案されており、そのひと
つに高電圧を発生するコイル部本体と点火プラグとを導
電体接続部により直接接続し、コイル部本体の高電圧を
点火プラグに提供するものがあり、例えば実開昭64−
8580号公報,特開平3−264776号公報,特開
平5−52175号公報などに具体例が開示されてい
る。
【0003】ところで、この導電体接続部には、導電体
をPBT(ポリブチレンテレフタレート),不飽和ポリ
エステルのような高分子固体材料によって一体成形し、
これをシリコーンゴム等の弾性材を介して接続するよう
にしたものや、導電体を別体で成形されたシリコーンゴ
ム等の弾性材に圧入して接続するようにしたものなどが
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前者の導電体
接続部の場合、一体成形であることから製造コストが増
大し、一方後者の導電体接続部の場合には、シリコーン
ゴム等の弾性材を多量に用いるため高価になり、しかも
導電体を弾性材に圧入する際に弾性材が傷つき、その部
分の肉厚が薄くなって絶縁破壊を生じるおそれがあり、
信頼性に欠ける。
【0005】また、長さの異なる導電体接続部が必要な
場合には、当然に導電体自体の長さを変える必要がある
が、前者にあっては、導電体が高分子固体材料と一体成
形されているため、高分子固体材料についてもそれぞれ
の長さに応じたものが必要となり、後者にあっては、弾
性材自体の長さを変えなければならないので、部品の共
用化が困難となる。このため、導電体接続部の長さが変
わるたびに高価な金型が必要となり、部品点数も増え、
結局部品単価をあげる要因となっている。
【0006】そこでこの考案は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、安価でかつ信頼性に優
れた内燃機関用点火装置を提供できるようにすることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、導電体接続部により点火コイルと点火
プラグとを接続して成る内燃機関用点火装置において、
前記導電体接続部を、一端が点火コイルに、他端が点火
プラグにそれぞれ電気的に接続される円筒状の導電体
と、この導電体の一端側に嵌挿されて導電体と点火コイ
ルとの接続部を保護するコイル側絶縁シール部材と、
コイル側絶縁シール部材と別体に形成され、前記導電体
の他端側に嵌挿されて導電体と点火プラグとの接続部を
保護すると共に、導電体の軸心方向長さに応じて前記コ
イル側絶縁シール部材方向に接離調整自在な高分子固体
材料からなるプラグ側絶縁シール部材と、このプラグ側
絶縁シール部材から前記コイル側絶縁シール部材にわた
って前記導電体を被覆することにより、コイル側絶縁シ
ール部材,プラグ側絶縁シール部材,導電体を一体化す
る被覆材とによって形成したのである。
【0008】また、前記被覆材としては、熱収縮チュー
ブや絶縁テープを用いることができる。
【0009】
【作用】以上のように構成された内燃機関用点火装置
は、それぞれ別体として形成されたコイル側絶縁シール
部材とプラグ側絶縁シール部材と導電体とを被覆材で被
覆することにより一体化するので、各部材を予め一体成
形する必要がなく、圧入工程も不要となる。
【0010】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示すように、この内燃機関用点火装置10
は、シリンダヘッドカバー等に固定される点火コイル1
1と、シリンダヘッドAに形成されたプラグ穴aの底部
に取り付けられる点火プラグ12と、これらを電気的に
接続する導電体接続部13とによって構成されている。
【0011】前記導電体接続部13は、前記点火コイル
11と点火プラグ12とを電気的に接続する導電体1
4,この導電体14と点火コイル11との接続部を保護
するコイル側絶縁シール部材としての弾性体15,前記
導電体14と点火プラグ12との接続部を保護するプラ
グ側絶縁シール部材としての筒状体17及びこれら導電
体14,弾性体15,筒状体17を一体的に固定する自
己融着テープ19,熱収縮チューブ20から構成されて
おり、前記導電体14と点火プラグ12の接続端子12
aとの間には電気的接続を確実に行うためコイルスプリ
ング16が設けられている。
【0012】前記導電体14は円筒状であり、点火コイ
ル11側の接続端部にはばね性を有するCリング14a
が取り付けられている。このCリング14aは、導電体
14に設けられた透孔に内方向への突起部14bが嵌挿
されることにより支持されており、上方から挿入される
点火コイル11のぎぼし形状の高圧ターミナルと前記突
起部14bとが係合することにより両者の機械的接合が
なされると共に電気的接続の補助も行われる。
【0013】前記弾性体15は、EPDM(エチレン・
プロピレンゴム),シリコーンゴム等によって形成され
ており、前記点火コイル11と導電体14との接続部分
の外側に密着するように設けられている。また、この弾
性体15は、上端に前記点火コイル11とシリンダヘッ
ドAとの間に挟まれる防水用のつば15aが形成されて
いると共に上部外周面がプラグ穴aの内面に密着するよ
うになっており、下端側は先細に形成されている。
【0014】前記筒状体17は、PBT,不飽和ポリエ
ステルなどの高分子固体材料を成形加工してなる絶縁性
の円筒体であり、上端部には前記導電体14が挿入さ
れ、下端部は前記点火プラグ12に嵌着されるようにな
っている。
【0015】この筒状体17の内周には、前記導電体1
4の挿入部と前記コイルスプリング16の収容部との境
に段部17aが形成されており、図2に示すように、前
記コイルスプリング16の上端大径部16aがその段部
17aに係止されて筒状体17からの脱落が防止され
る。
【0016】また、この筒状体17の点火プラグ12へ
の嵌着部には、耐熱性を有するシリコーンゴム等から成
る弾性体18を被せてあり、点火プラグ12との密着性
を高めている。
【0017】そして、前記弾性体15の下端部から前記
筒状体17の上端部にわたって自己融着テープ19が巻
き付けられ、さらにその上から熱収縮チューブ20を被
せて熱収縮させることによって導電体14,弾性体1
5,筒状体17を相互に一体化すると共に絶縁性能を確
保している。
【0018】また、図3に示すように、前記弾性体15
の下端部を下方に延長すると共に前記筒状体17の上端
部を上方に延長することにより、相互の延長部15b,
17bを重ね合わせて絶縁性能を高め、その上から熱収
縮チューブ20を被覆することもできる。
【0019】なお、絶縁性能が確保できれば、必ずしも
熱収縮チューブ20を用いる必要はなく、テープだけで
導電体14,弾性体15,筒状体17を一体化するもの
であってもよい。
【0020】また、テープや熱収縮チューブの材質,種
類,厚さは、必要とされる絶縁性,耐熱性等により適宜
決定すればよく、例えば、外径が7mmの導電体にシリコ
ーン系の自己融着テープを巻き付けることによって外径
11mmとし、その上にシリコーン系の熱収縮ゴムチュー
ブを被せ、収縮させた状態で外径15mmに仕上げればA
C耐電圧30KV、自動車用点火コイル電圧35KVに
耐え得る。
【0021】
【考案の効果】以上のように、この考案の内燃機関用点
火装置は、それぞれ別体として形成されたコイル側絶縁
シール部材とプラグ側絶縁シール部材と導電体とを被覆
材で被覆することにより一体化する構成を採用したた
め、各部材を予め一体成形する必要がなく、しかもシリ
コーンゴム等の弾性材を多量に使用することもないので
製造コストが低廉になる。
【0022】また、弾性材に導電体を圧入する必要もな
いので絶縁破壊を起こすおそれもない。
【0023】さらに、導電体の軸心方向長さに応じてコ
イル側絶縁シール部材とプラグ側絶縁シール部材とが互
いに接離調整自在とされているため、導電体接続部の長
さが異なる場合には、導電体の長さを変えるだけで良
く、コイル側絶縁シール部材やプラグ側絶縁シール部材
は共用することができるので、汎性性が高く、部品単価
を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る一実施例を示す断面図である。
【図2】同上の部分断面図である。
【図3】同上の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 内燃機関用点火装置 11 点火コイル 12 点火プラグ 13 導電体接続部 14 導電体 15 弾性体 16 スプリングコイル 17 筒状体 18 弾性体 19 自己融着テープ 20 熱収縮チューブ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電体接続部により、点火コイルと点火
    プラグとを接続して成る内燃機関用点火装置において、 前記導電体接続部を、一端が点火コイルに、他端が点火
    プラグにそれぞれ電気的に接続される円筒状の導電体
    と、この導電体の一端側に嵌挿されて導電体と点火コイ
    ルとの接続部を保護するコイル側絶縁シール部材と、
    コイル側絶縁シール部材と別体に形成され、前記導電体
    の他端側に嵌挿されて導電体と点火プラグとの接続部を
    保護すると共に、導電体の軸心方向長さに応じて前記コ
    イル側絶縁シール部材方向に接離調整自在な高分子固体
    材料からなるプラグ側絶縁シール部材と、このプラグ側
    絶縁シール部材から前記コイル側絶縁シール部材にわた
    って前記導電体を被覆することにより、コイル側絶縁シ
    ール部材,プラグ側絶縁シール部材,導電体を一体化す
    る被覆材とによって形成したことを特徴とする内燃機関
    用点火装置。
  2. 【請求項2】 前記被覆材として、熱収縮チューブを用
    いた請求項1記載の内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記被覆材として、絶縁テープ及び熱収
    縮チューブの双方を用いた請求項1記載の内燃機関用点
    火装置。
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