JPH06223802A - 円筒型電気部品用セパレ−タ− - Google Patents

円筒型電気部品用セパレ−タ−

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JPH06223802A
JPH06223802A JP5268547A JP26854793A JPH06223802A JP H06223802 A JPH06223802 A JP H06223802A JP 5268547 A JP5268547 A JP 5268547A JP 26854793 A JP26854793 A JP 26854793A JP H06223802 A JPH06223802 A JP H06223802A
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佳史 西村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高分子量ポリエチレン及び高分子量ポリプロ
ピレンの混合物から形成された微多孔膜からなり、該高
分子量ポリプロピレンが、1〜15wt%であり、膜厚
10〜100μm、平均孔径1μm以下、電気抵抗10
Ω・cm2 以下であることを特徴とする円筒型電気部品
用セパレーター。 【効果】 本発明の円筒型電気部品用セパレーターは、
性能上、高弾性率、低電気抵抗、小孔径であり、捲回後
のピン抜け性にも優れるため、加工性、生産性に優れ、
かつ低内部抵抗の特性を有し、インピ−ダンスの上昇す
る温度が低く、インピ−ダンス低下温度が高いため、安
全性の点でも信頼できる優れた電池用セパレ−タ−であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の捲回工程を経て
作製される円筒型電池、円筒型電解コンデンサ−、特に
リチウム電池等の非水溶媒電池に使用される円筒型電気
部品用セパレ−タ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微孔性多孔膜は、各種の分離用膜や、電
池用セパレ−タ−、電解コンデンサ−用セパレ−タ−等
に使用されている。特にリチウム電池においては、リチ
ウム金属、リチウムイオン等が用いられているためにプ
ロトン性電解質は使用できず、γーブチロラクトン、ポ
リプロピレンカーボネート、ジメトキシエタンなどの有
機溶媒に、LiBF4 、LiClO4 などのリチウム塩
を溶解した電解液を電解質として使用している。従って
正極と負極との間に設置するセパレ−タ−には上記した
ような有機溶媒に不溶なポリエチレン、ポリピロピレン
などのオレフィン系材料を微孔性多孔膜や不織布に加工
してセパレーターとして用いている。
【0003】さらに、このようなリチウム電池等の非水
溶媒電池用セパレ−タ−には、組立加工性、安全性、お
よび信頼性等の点から、高強度、低電気抵抗、および高
温特性等の性能が要求され、さらには、低コストである
ことが要求される。また、より電池を高性能化するため
に、円筒型電池にする場合には、セパレ−タ−として
は、捲回後、捲回のために使用したピンを抜くために、
ピン抜け性が良好であることが電池生産性を向上させる
ために要求される。
【0004】強度は、組立加工性に影響し、強度が高い
ほど電池を組立る際の生産スピードを上げることができ
る。低電気抵抗は、上記のような有機溶媒にリチウム塩
を溶解してなるいわゆる非プロトン性電解液は、一般に
内部抵抗が高いので、この欠点をカバーするためにセパ
レーターによる抵抗の増大を抑制するために要求される
ものである。
【0005】高温特性とは、安全性に関するもので、次
に挙げるような性能を意味する。すなわち、電池を外部
短絡させた場合の発熱で、電池内が温度上昇した際、微
孔性多孔膜が温度上昇により熱収縮し、該微孔性多孔膜
の孔径が小さくなり、インピ−ダンスが上昇し、25℃
におけるインピ−ダンスの100倍以上にインピ−ダン
スが上昇する。この温度が低いほど、低温でイオンの透
過を阻止することが可能であり、電池内温度の急激な温
度上昇を抑制する。このように異常電流による過度の温
度上昇を抑制するためにはインピ−ダンスが25℃での
値より2桁増大する必要があると認識されている。
【0006】インピ−ダンスの増加した該微孔性多孔膜
は、さらに温度上昇すると樹脂の溶融粘度が低下して、
特定の温度(膜破れ等の温度)にて樹脂流動、破断等に
よりインピ−ダンスが低下する。したがって、インピ−
ダンスが上昇する温度が低いほど、かつ、インピ−ダン
スが低下するインピ−ダンス低下温度が高いほど、高温
特性が良好で安全性の高い電池用セパレ−タ−になりう
ると考えられる。
【0007】しかしながら、例えば、特公昭63−29
891号公報は、重量平均分子量20万〜50万のポリ
エチレンからなる微孔性多孔膜を、圧延および機械方向
に一軸延伸するものを開示するものであるが、該公報に
おいて得られた膜は、高い膜強度を有しているが、低融
点の高密度ポリエチレン単独の組成であるためインピ−
ダンス低下温度が低く、高温特性が不良で安全性に問題
がある。また、特開昭46−40119号公報や、特開
平1ー113442号公報のように、ポリプロピレンか
らなる微孔性多孔膜が挙げられるが、高強度で高いイン
ピ−ダンス低下温度を有している反面、高融点樹脂単一
の組成のためインピ−ダンスの上昇する温度が高く、高
温特性が不良で安全性に問題がある。
【0008】このような高温特性を改良するために特開
昭63ー308866号公報や、特開平2−77108
号公報では、ポリエチレンおよびポリプロピレンからな
る単膜を積層化し、ポリエチレンでインピ−ダンスの上
昇する温度を下げ、ポリプロピレンをインピ−ダンス低
下温度に寄与させて、高強度かつ優れた高温特性を有す
る微孔性多孔膜を得る方法が開示されているが、ポリエ
チレンとポリプロピレンの融点の間においてインピ−ダ
ンスが低下して安全面の信頼性に乏しいものである。ま
た、特開昭63ー308866号公報のように積層で
は、捲回時における工程が煩雑化し、特開平2−771
08号公報では、積層押出という手法をとるため、製造
工程が複雑化し、製造コストという点で生産性に劣るも
のとなる。
【0009】一方、高いインピ−ダンス低下温度を達成
する技術として、超高分子量ポリオレフィンを使用する
方法もある。特開昭58−5228号公報で開示されて
いるようないわゆる超高分子量ポリエチレンゲル紡糸を
応用した、特開昭60−242035号公報および特開
昭60−255107号公報では、超高分子量ポリエチ
レンからなる高強度の微孔性多孔膜が開示されている
が、超高分子量ポリエチレンを使用しているため均一組
成物を得るために時間がかかり、生産性が悪く、また、
インピ−ダンスの上昇する温度も充分に低いとは言え
ず、安全性に疑問が残る。
【0010】インピ−ダンスの上昇する温度を下げ、イ
ンピ−ダンス低下温度を高くし、かつ高強度の膜を得る
技術としては、超高分子量ポリエチレンに一部高密度ポ
リエチレンをブレンドする方法があるが、超高分子量ポ
リエチレンを使用するために均一組成物を得るために時
間がかかり、生産性に劣る。他に、超高分子量ポリエチ
レンに一部高密度ポリエチレンとポリプロピレンをブレ
ンドする方法があるが、これも、超高分子量ポリエチレ
ンを使用するために均一組成物を得るために時間がかか
り、生産性に劣る。
【0011】一方、超高分子量ポリエチレンを使用せ
ず、ポリエチレンとポリプロピレンのみから高強度の膜
を得る技術としては、ポリエチレンとポリプロピレンが
分子オーダーで相溶しないため(例えば、ポリマーブレ
ンド<シー・エム・シー社製>)、困難であることが知
られているが、例えば、特開昭50−111174号公
報のように、ポリエチレンとポリプロピレンからなる成
形物を二軸延伸したり、または、特開平4ー20625
7号公報のように、ポリエチレンとポリプロピレンから
なる成形物を延伸後アニ−ルしたり、アニ−ル後延伸し
たりすることにより、膜を得る方法があるが、得られた
膜は耐熱性が不充分であり、170℃においてインピ−
ダンスが低下してしまい、さらに、特開平4ー2062
57号公報により得られた膜は電気抵抗が10Ω・cm
2 以上と高く、セパレーターとしては不充分なものであ
る。また、アニ−ルを施すものについては、アニールを
施すために、成形物を得るために時間がかかり、生産性
に劣る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点の
ない、すなわち、性能上、高強度、低電気抵抗かつ安全
性に優れ、さらに、捲回後のピン抜け性にも優れた低コ
スト、薄膜の単膜微孔性多孔膜からなる円筒型電気部品
用セパレーターを提供することを目的としている。
【0013】本発明者らは、鋭意研究の結果、高強度、
低電気抵抗かつ安全性に優れ、捲回後のピン抜け性にも
優れた低コスト、薄膜の単膜微孔性多孔膜からなる円筒
型電気部品用セパレーターの開発に成功し、本発明を完
成するに至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、高分子量ポリエチレン及び高分子量ポリプロ
ピレンの混合物から形成された微多孔膜からなり、該高
分子量ポリプロピレンが、1〜15wt%であり、膜厚
10〜100μm、平均孔径1μm以下、電気抵抗10
Ω・cm2 以下であることを特徴とする円筒型電気部品
用セパレ−タ−に関するものである。
【0015】本発明における円筒型電気部品とは、セパ
レーターを捲回して作製される電気部品のことであり、
外部形状が円筒状のものだけでなく、楕円状、角状等の
ものも含まれる。本発明中の高分子量ポリエチレン、高
分子量ポリプロピレンとは通常の押出、射出、インフレ
−ションまたはブロ−成形に用いられるもののことであ
り、粘度平均分子量100万以下のもののことをいい、
好ましくは70万以下、さらに好ましくは50万以下の
ものである。従って、本発明に用いられるポリオレフィ
ン微孔性多孔膜は、GPC(ゲルパ−ミエイションクロ
マトグラフィ−)測定の積分曲線からは系全体の粘度平
均分子量が100万以下の分率が80wt%以上とな
る。粘度平均分子量が100万以上のものは、通常、超
高分子量ポリオレフィンと呼ばれ、高分子量分が増加す
るため、超高分子量ポリオレフィンを含んだ組成物は、
均一組成物を得るのに時間がかかったり、不均一性のた
め膜厚み均一性不良や膜にピンホールが発生したりし
て、生産性に劣るものになる。
【0016】本発明において用いられるポリエチレンと
しては、低密度、中密度あるいは高密度ポリエチレンや
直鎖状低密度ポリエチレン等を用いることができるが、
特に、高密度ポリエチレンが望ましい。また、本発明に
おいて用いられるポリプロピレンとしては、アイソタク
チックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、
エチレンプロピレンランダムコポリマ−、エチレンプロ
ピレンブロックコポリマ−等を用いることができるが、
特に、アイソタクチックポリプロピレンが望ましい。ま
た、所望により、充填剤、着色剤、老化防止剤、難燃化
剤等の添加剤を適量混合することもできる。
【0017】本発明の円筒型電気部品用セパレ−タ−に
おいては、高分子量ポリプロピレンが、1〜15wt%
であることを必須とし、さらに好ましくは3〜9wt%
である。高分子量ポリプロピレンの含有率が低いほど、
捲回後ピン抜け性は良好である。また、本発明において
は、高分子量ポリプロピレンの含有率が低いにも関わら
ず、インピ−ダンス低下温度が高く、高温特性が良好で
あることを特徴とする。高分子量ポリプロピレンが、1
5wt%より大きいと、捲回後ピン抜け性不良により、
電池の生産性が低下する。また、1wt%以下であると
高温特性が不良となる。また、高分子量ポリプロピレン
が3〜9wt%のときピン抜け性及びインピーダンス低
下温度のバランスが特に良好となる。
【0018】本発明における円筒型電気部品用セパレ−
タ−の膜厚は、10〜100μmであり、好ましくは1
0〜60μm、さらに好ましくは10〜50μmであ
る。膜厚が10μmより薄い場合は、ピンホール等の発
生が起こり易くなったり、内部短絡が起こり易くなった
りして、セパレーターの信頼性に乏しいものとなる。膜
厚が100μmを越えるとセパレ−タ−自身の電気抵抗
が増加し、また、電気部品内容積におけるセパレーター
の占有率が大きくなり、極板面積が減少し、電池性能の
劣るものとなり、電気部品の小型化、高エネルギー化を
妨げる原因となる。
【0019】本発明の円筒型電気部品用セパレ−タ−に
おいては、平均孔径は1μm以下であり、好ましくは
0.7μm以下、さらに好ましくは0.5μm以下であ
る。本発明で言うところの平均孔径は、後述のハ−フド
ライ法にて求められたものである。平均孔径が1μmよ
り大きくなると、電極を捲回する際に微小な極板の活物
質粉末がセパレーターの孔内に入り込んでセパレーター
を通過してしまうこと等による内部短絡が起こり易くな
り、信頼性に劣るものとなるとともに、インピ−ダンス
が上昇する温度を上昇させてしまい、高温特性に劣るも
のとなる。
【0020】本発明の円筒型電気部品用セパレ−タ−に
おいては、電気抵抗は10Ω・cm 2 以下であり、好ま
しくは5Ω・cm2以下である。10Ω・cm2 より高
くなると、内部抵抗が大きいため、電池から有効に電気
エネルギ−を取り出せなくなり、電気部品の小型化、高
エネルギー化を妨げる原因となる。本発明において電気
抵抗が低いのは三次元網目構造をとっているためと思わ
れる。ここで、三次元網目構造とは、スポンジのように
三方向からの断面の膜構造が同等であり丸い細胞状の空
孔を持つセルポア構造をとる膜構造、および延伸を施し
膜表面にほぼ平行に変形した楕円状のセルポア構造をと
る膜構造、およびさらに延伸を施す等により得られる膜
表面にほぼ平行な空隙をもつ積層状膜構造のことをい
う。
【0021】本発明の円筒型電気部品用セパレ−タ−に
おいては、インピ−ダンス低下温度が175℃以上にな
る。本発明においては、インピ−ダンス低下温度が17
5℃以上であることは、本発明において用いるポリプロ
ピレンの融点以上の温度においても溶融して無孔膜化し
てはいるが膜形状を保っていることを意味する。実際
に、本発明のセパレーターを定長下にて昇温速度2℃/
minで室温より昇温させると、収縮応力が働き、荷重
は極大値を経て、しだいに下がる。しかしながら、17
5℃になったとき膜を観察すると、膜は無孔化してはい
るが、破断していない。
【0022】この理由は、おそらく、可塑剤介入による
ポリエチレンとポリプロピレンの特殊な分散状態、およ
び二軸延伸を行った場合の特殊なポリエチレン、ポリプ
ロピレンの高分子鎖及び結晶相の配向構造に起因するも
のと思われる。ポリエチレン中にポリプロピレンが大き
な塊にならず、細かく分散しているという特殊な分散状
態は、動的粘弾性測定や透過型電子顕微鏡(TEM)観
察等によって確認することができる。本発明のセパレー
ターを用いて低温からの動的粘弾性測定を行うと、ポリ
プロピレンの分散が充分でないことを示す0℃付近のβ
分散のtanδピークがほとんど検出されない。また、
樹脂部をTEMで観察すると、黒く染色された0.2μ
m程度の非常に細かなポリプロピレンのつぶがポリエチ
レン中に分散していることが確認できる。
【0023】ポリエチレンやポリプロピレンの高分子鎖
及び結晶相の配向構造は、広角X線回折によって解析す
ることができ、本発明のセパレーターのうち二軸延伸し
たものにおいて、ポリプロピレンが二軸方向に配向して
いることがわかる。本発明の円筒型電気部品用セパレ−
タ−に用いられるポリオレフィン微孔性多孔膜の機械方
向弾性率は、3000kgf/cm2 以上であることが
望ましく、さらには、5000kgf/cm2 以上であ
ることが望ましい。3000kgf/cm2 未満では、
電気部品を捲回し組み立てる際に伸びを生じ、寸法安定
性に劣り、電気部品用用セパレ−タ−として使用される
場合の組立加工性に劣る。
【0024】また、本発明に用いられるポリオレフィン
微孔性多孔膜の気孔率は、30〜80%であることが望
ましい。30%未満では、特に電気部品用セパレ−タ−
として使用される場合の電解液含浸性の低下を生じ、ま
た、セパレ−タ−自身の電気抵抗が増加するため、電池
の内部抵抗の観点から望ましくない。80%より大きく
なると、機械方向の膜強度に劣り、正負極板間に配置し
て巻回し組み立てる際の加工性に劣る。
【0025】最大孔径は、特に限定されないが、微孔性
多孔膜の孔径均一性の観点から、2μm以下であること
が好ましい。2μm以上になると、微粒子透過防止の性
能に劣り、また、孔径の均一性が低下するため、安全性
に問題を生じる。本発明に用いられるポリオレフィン微
孔性多孔膜は、例えば、粘度平均分子量50万以下のポ
リエチレン及びポリプロピレン、および液状有機物また
は固体状有機物を混合し、溶融混練後、押出成形し、抽
出、乾燥、延伸を施すことにより得られる。ここで、抽
出、延伸工程の順序については、なんら限定されるもの
でない。また、延伸工程において、少なくとも圧延工程
が含まれる場合、得られた微孔性多孔膜の機械方向弾性
率がさらに高くなったり、膜むらがなくなり望ましい。
また、圧延工程を経たものについては表面にラメラの配
列のようなものが観察される。ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、液状有機物または固体状有機物の組成
重量比は、例えば、それぞれ10〜50重量%、1〜1
5重量%、30〜90重量%である。
【0026】本発明で言うところの液状有機物または固
体状有機物とは、流動パラフィン、パラフィンワック
ス、プロセスオイル等の鉱油、フタル酸ジオクチル、フ
タル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジシクロヘキシル等の
フタル酸エステル類、セバシン酸ジ−n−ブチル等のセ
バシン酸エステル、リン酸トリ−n−ブチル等のリン酸
エステル等を指す。
【0027】圧延工程とは、表面温度60〜160℃の
範囲内より選ばれた所定の温度で、圧延ロ−ルによって
施される。抽出工程とは、樹脂の貧溶媒かつ液状有機物
または固体状有機物の良溶媒中に、好ましくは20〜9
0℃にて浸漬し、シ−ト状成形物より液状有機物または
固体状有機物を除去する操作を指す。
【0028】抽出溶媒としては、n−ヘキサン等の炭化
水素系有機溶媒、メタノ−ル、エタノ−ル、2−プロパ
ノ−ル等のアルコ−ル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエ−テル類、
1,1,1−トリクロロエタン、塩化メチレン等のハロ
ゲン化炭化水素等の有機溶媒が挙げられる。延伸工程と
は、シ−ト状成形物を所望の膜厚に延ばす手段を指す。
特に延伸機を使用する場合は、延伸温度80〜140℃
で、シ−トを機械方向(一軸方向)または、二軸方向に
引き延ばすことで、所望の膜厚に調整された微孔性多孔
膜が得られる。
【0029】
【実施例】以下、本発明について、実施例を挙げて更に
詳細に説明するが、本発明は実施例に特に限定されるも
のではない。尚、実施例における測定方法および評価方
法は次の通りである。 (1)膜厚 ダイヤルゲ−ジ(最小目盛り:1μm)を使用した。 (2)気孔率 次式より算出した。
【0030】気孔率=空孔容積÷膜全容積×100 空孔容積=膜全容積−膜重量÷樹脂密度 (3)機械方向弾性率 ASTM−D−882に準拠し、インストロン型引張試
験機にて測定した。 (4)平均孔径 ASTM−F−316−80に準拠し、ハ−フドライ法
にて評価した。尚、測定圧力の上限は、10kgf/c
2 とした。 (5)最大孔径 ASTM−E−128−61に準拠し、エタノ−ル中で
のバブルポイントより算出した。 (6)電気抵抗 安藤電気製AG−4311型LCRメ−タ−にて測定し
た。
【0031】電解液:炭酸プロピレン 50体積% ジメトキシエタン 50体積% 過塩素酸リチウム 1mol/dm3 条件:白金黒電極 極板間距離 3mm 極板面積 0.785cm2 交流 1kHZ 組立:図1に記載 (7)メルトインデックス 特に断わりが無い場合は、ASTM−D−1238に準
拠するものとする。 (8)粘度平均分子量(Mv) 溶剤(デカリン)を使用し、測定温度135℃における
極限粘度[η]を測定し、ポリエチレンについては、次
式より算出した。
【0032】 [η]=6.2×10-4Mv0.7 (Chiangの式) ポリプロピレンについては、次式より算出した。 [η]=1.10×10-4Mv0.8 (Kinsinge
rの式) (9)インピ−ダンスが上昇する温度及びインピ−ダン
ス低下温度 図2に本発明で定義するインピ−ダンス低下温度測定装
置の概略を示す。図2(A)において、6Aおよび6B
は10μ厚のNi箔であり、インピ−ダンス測定装置1
2と接続されている。図2(B)に示すように、Ni箔
6Aは、縦15mm、横10mmの長方形を残してテフ
ロンテ−プ11でマスキングされている。8は規定の電
解液が含浸されたセパレ−タ−であり、6Aおよび6B
の間に配置され、その四方はテフロンテ−プで固定され
ている。10は温度を測定するための熱電対であり、テ
フロンテ−プでガラス板7Bに貼り付けられている。ガ
ラス板7Aと7Bとの間は規定の電解液が満たされてい
る。
【0033】Ni箔6Aおよび6B、ガラス板7Aおよ
び7B、セパレ−タ−8および熱電対10を、図2
(C)に示すケ−ス9の中に収納して使用する。12は
温度と測定したインピ−ダンスを記録するための記録装
置である。電解液としては、1M−ホウフッ化リチウム
/プロピレンカ−ボネ−ト溶液を用いる。測定周波数は
1kHzである。
【0034】図2に示した装置を用い、連続的にインピ
−ダンスを測定しながら、25℃から180℃まで2℃
/minの昇温速度に設定されたオ−ブン内で電池部を
昇温する。25℃におけるインピ−ダンスの100倍の
値に最初に到達する10の熱電対温度を測定し、この温
度をインピ−ダンスが上昇する温度とする。さらに昇温
を続け、25℃におけるインピ−ダンスの100倍の値
より低下する最初の温度をインピ−ダンス低下温度とす
る。 (10)系全体における分子量100万以下の分率 GPC測定の積分曲線から求められる GPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィ)測定 機器:WATERS 150ーGPC 温度:140℃ 溶媒:1、2、4ートリクロロベンゼン 濃度:0.05%(インジェクション量:500μl) カラム:Shodex GPC ATー807/S 1
本 Tosoh TSK−GEL GMH6 −HT 2本 溶解条件:160℃、2.5時間 キャリブレーションカーブ:ポリスチレンの標準試料を
測定し、ポリエチレン換算定数(0.48)を使用し、
3次で計算 (11)高温特性 セイコ−電子工業株式会社製、熱・応力・歪測定装置
TMA/SS120を用い、サンプル長20mm、巾4
mmで定長下にて初期荷重1.0g、エア−フロ−なし
で、昇温速度2℃/minで試料を室温より昇温させた
時の175℃でのサンプルの状態を観察した。 (12)融点 セイコ−電子工業株式会社製、示差走差熱量計 DSC
210型を用い試料約7mgを窒素気流下で、昇温速度
10℃/minにて室温より測定した時の吸熱ピ−ク温
度より評価した。 (13)ピン抜け特性 皆同製作所株式会社製手動捲回機を使用し、図3に示し
たようにサンプル長3m、巾60mmで2枚重ねで荷重
400gにて捲回した後、ピンIを抜き巻取りサンプル
を手でひっぱりピンIIからはずし、抜き終わったサン
プルの捲回姿からピン抜け特性を評価した。
【0035】最良;ピンに引っ張られ捲き姿が2mm以
上ずれるものの割合 1個/100個 良好;ピンに引っ張られ捲き姿が2mm以上ずれるもの
の割合 2〜4個/100個 不良;ピンに引っ張られ捲き姿が2mm以上ずれるもの
の割合 5個/100個以上 (14)機械垂直方向(CMD)動摩擦係数 カト−テック株式会社製、表面試験機を用い、荷重10
g,接触子面積5×5=25mm2 、接触子送りスピー
ド1mm/sec、張力20gf/cm、温度25℃の
条件で約20cm×20cmのサンプルの機械垂直方向
(捲回方向に垂直な方向)の動摩擦係数を評価した。 (15)動的粘弾性測定(tanδピーク) セイコー電子工業株式会社製、動的粘弾性測定装置 D
MS200を用い、サンプル長20mm、巾10mmで
窒素気流下にて、昇温速度2℃/minで試料をー14
0℃から50℃付近まで昇温させ測定した時のtanδ
ピークより評価した。尚、測定の設定は以下の通りであ
る。
【0036】Lamp ;3.0E+01 Fbase ;2.0E+01 offsetF;0 F0gain ;1.5 Init.F0;2.0E+01 (16)膜断面・表面観察 電界放射形走査型電子顕微鏡(SEM)にて膜断面・表
面を観察した。
【0037】 SEM:日立製作所製 SEM S−4100 加速電圧:5kV 撮影倍率:10000倍、30000倍、50000倍 Pt−Pd蒸着:2分 試料前処理及び観察 (1)断面SEM観察 エタノール包埋凍結割断法を用いて、割断サンピルを作
製し、Pt−Pd蒸着を行い、CMD割断面を観察し
た。
【0038】(2)表面SEM観察 試料を約3×8mm程の大きさに切り、Pt−Pd蒸着
を行い、観察した。 (17)広角X線回折 Macサイエンス社製広角X線回折装置 DIP 10
0Sにて三方向よりラウエ像をとり、配向構造を解析し
た。膜表面に対して法線方向からX線を入射して測定し
たものを(TV)、機械方向に入射したものを(E
V)、機械方向に垂直な方向から入射したものを(S
V)とした。
【0039】X線電圧:36kV X線電流:35mA (18)電子顕微鏡観察 透過型電子顕微鏡(TEM)にて樹脂部のポリエチレ
ン、ポリプロピレンの分散状態を観察した。
【0040】 TEM:日立製作所製 H7100型TEM 加速電圧:100kV 写真倍率:100000倍 試料前処理 エポキシ接着剤で周囲を固めてから膜部分と周囲のエポ
キシと共にアルミホルダーに固定して、ー165℃付近
の温度でクライオミクロトーム切削を行った。RuO4
による染色はRuCl3 を0.1g蒸留水に溶解(約3
ml)し、更に約10%次亜塩素酸ソーダ水溶液を5m
l加えてRuO4 ガスを発生させ、この中に試料切片を
10分間置いて染色した。温度は室温約25℃であっ
た。
【0041】
【実施例1】メルトインデックス(測定荷重5kg、1
90℃)0.25g/10minのポリエチレン27.
3重量%、およびメルトインデックス0.5g/10m
inのポリプロピレン2.7重量%の混合物に、粘度7
5.8cSt(37.8℃)の流動パラフィン70重量
%を添加し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅
Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、厚さ290μ
mのシ−ト状の原膜を得た。該膜を、95℃の圧延ロ−
ルにて厚さ120μmに圧延した後、1,1,1−トリ
クロロエタン中に20分間浸漬し、流動パラフィンを抽
出除去して、乾燥し、圧延膜を得た。更に、該膜を、二
軸延伸試験機にて、温度120℃、速度3000mm/
minの条件下で機械方向に3倍延伸し、微孔性多孔膜
を得た。
【0042】以上のようにして得られた膜は、表1に記
載の性能を有し、高強度、低電気抵抗、かつ小孔径であ
った。融点を測定したところポリエチレンの融点である
138℃のピ−クと、ポリプロピレンの融点である16
1.7℃のピ−クが観測された。尚、使用したメルトイ
ンデックス(測定荷重5kg、190℃)0.25g/
10minのポリエチレンの粘度平均分子量を測定した
ところ、30万であった。
【0043】また、得られた膜の分子量測定をGPC測
定により行ったところ、図4のようなチャートが得ら
れ、系全体の分子量が100万以下の分率は、93wt
%であった。さらに、得られた微孔性多孔膜のインピ−
ダンスを測定すると図5に示すようにインピ−ダンスが
上昇する温度は141℃で、180℃においてもインピ
−ダンスは10KΩ以上であった。この膜の高温特性
は、114.7℃において荷重は極大をとり、その後、
荷重は低下するが、膜は175℃においても無孔フィル
ム状を保っていた。
【0044】図7に示すように樹脂部の透過型電子顕微
鏡観察を行うと、黒く染色されたPPが約0.2μm程
度でPE中に分散していた。
【0045】
【実施例2】速度を300mm/minで延伸した以外
は、実施例1と同様にして微孔性多孔膜を得た。得られ
た膜は、表1に記載の通り、延伸速度を小さくすること
により、更に低い電気抵抗を示した。尚、得られた微孔
性多孔膜のインピ−ダンスを測定すると、25℃におけ
るインピ−ダンスは15Ωで、インピ−ダンスが上昇す
る温度は141℃で、180℃においてもインピ−ダン
スは10KΩ以上であった。
【0046】
【実施例3】メルトインデックス(測定荷重5kg、1
90℃)0.25g/10minのポリエチレン24.
6重量%、メルトインデックス(測定荷重2.16k
g、190℃)5g/10minのポリエチレン2.7
重量%、およびメルトインデックス0.5g/10mi
nのポリプロピレン2.7重量%の混合物に、粘度7
5.8cSt(37.8℃)の流動パラフィン70重量
%を添加し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅
Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、厚さ290μ
mのシ−ト状の原膜を得た。その後は、実施例1と同様
にして微孔性多孔膜を得た。
【0047】得られた微孔性多孔膜のインピ−ダンスを
測定すると、図5に示すようにインピ−ダンスが上昇す
る温度は135℃で、180℃においてもインピ−ダン
スは10KΩ以上であった。
【0048】
【実施例4】実施例1に記載のポリエチレン、ポリプロ
ピレン、および流動パラフィン、各31.9、3.1、
65重量%を、30m/mφ二軸押出機に650m/m
幅Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、厚さ370
μmのシ−ト状の原膜を得た。該膜を、95℃の圧延ロ
−ルにて厚さ150μmに圧延した後、実施例1に記載
の抽出、乾燥工程を経て、機械方向に4.5倍延伸し、
微孔性多孔膜を得た。
【0049】以上のようにして得られた膜は、表1に記
載の性能を有していた。尚、得られた微孔性多孔膜のイ
ンピ−ダンスを測定すると、25℃におけるインピ−ダ
ンスは30Ωで、インピ−ダンスが上昇する温度は14
1℃で、180℃においてもインピ−ダンスは20KΩ
以上であった。
【0050】
【実施例5】メルトインデックス(測定荷重5kg、1
90℃)0.25g/10minのポリエチレン25.
5重量%、およびメルトインデックス0.5g/10m
inのポリプロピレン4.5重量%の混合物に、粘度7
5.8cSt(37.8℃)の流動パラフィン70重量
%を添加し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅
Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、厚さ290μ
mのシ−ト状の原膜を得た。該膜を、95℃の圧延ロ−
ルにて厚さ120μmに圧延した後、1,1,1−トリ
クロロエタン中に20分間浸漬し、流動パラフィンを抽
出除去して、乾燥し、圧延膜を得た。更に、該膜を、二
軸延伸試験機にて、温度120℃、速度300mm/m
inの条件下で機械方向に3倍延伸し、微孔性多孔膜を
得た。
【0051】以上のようにして得られた膜は、表1に記
載の性能を有していた。尚、得られた微孔性多孔膜のイ
ンピ−ダンスを測定すると、25℃におけるインピ−ダ
ンスは20Ωで、インピ−ダンスが上昇する温度は14
1℃で、180℃においてもインピ−ダンスは10KΩ
以上であった。
【0052】
【実施例6】メルトインデックス(測定荷重5kg、1
90℃)0.25g/10minのポリエチレン29.
1重量%、およびメルトインデックス0.5g/10m
inのポリプロピレン0.9重量%の混合物に、粘度7
5.8cSt(37.8℃)の流動パラフィン70重量
%を添加し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅
Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、厚さ290μ
mのシ−ト状の原膜を得た。該膜を、95℃の圧延ロ−
ルにて厚さ120μmに圧延した後、1,1,1−トリ
クロロエタン中に20分間浸漬し、流動パラフィンを抽
出除去して、乾燥し、圧延膜を得た。更に、該膜を、二
軸延伸試験機にて、温度120℃、速度300mm/m
inの条件下で機械方向に3倍延伸し、微孔性多孔膜を
得た。
【0053】以上のようにして得られた膜は、表1に記
載の性能を有していた。尚、得られた微孔性多孔膜のイ
ンピ−ダンスを測定すると、インピ−ダンスが上昇する
温度は141℃で、180℃においてもインピ−ダンス
は10KΩ以上であった。
【0054】
【実施例7】実施例1に使用したメルトインデックス
(測定荷重5kg、190℃)0.25g/10min
のポリエチレン34.58重量%、および実施例1に使
用したメルトインデックス0.5g/10minのポリ
プロピレン3.42重量%の混合物に、実施例1に使用
した粘度75.8cSt(37.8℃)の流動パラフィ
ン62重量%を添加し、30m/mφ二軸押出機に65
0m/m幅Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、1
00℃の圧延ロ−ルにて圧延しながら厚さ350μmの
シ−ト状の原膜を得た。該膜を、二軸延伸試験機にて、
温度95℃で、機械に垂直な方向(CMD)に速度50
0mm/minにて3倍、機械方向(MD)方向に速度
100mm/minにて1.5倍に延伸した後、1,
1,1−トリクロロエタン中に20分間浸漬し、流動パ
ラフィンを抽出除去して、乾燥し、延伸膜を得た。更
に、該膜を、二軸延伸試験機にて、温度120℃、速度
500mm/minの条件下で、機械に垂直な方向(C
MD)に3倍、機械方向(MD)に2倍延伸し、微孔性
多孔膜を得た。
【0055】以上のようにして得られた膜は、表1に記
載の性能を有し、高強度、低電気抵抗、かつ小孔径であ
った。融点を測定したところポリエチレンの融点である
138℃のピ−クと、ポリプロピレンの融点である16
1.7℃のピ−クが観測された。得られた微孔性多孔膜
のインピ−ダンスを測定するとインピ−ダンスが上昇す
る温度は141℃で、180℃においてもインピ−ダン
スは10KΩ以上であった。この膜の高温特性は、11
4.7℃において荷重は極大をとり、その後、荷重は低
下するが、膜は175℃においても無孔フィルム状を保
っていた。
【0056】また、得られた膜の断面、表面は図8から
図11に示したように断面においては数珠状のつながり
が見られ、表面にはラメラの配列のようなものがうろこ
状に観察された。動的粘弾性測定をすると図12に示す
ように0℃付近のポリプロピレンに帰因するtanδピ
ークは観察されなかった。広角X線回折のラウエ像は、
図13から図15に示すように、(TV)からはポリエ
チレン、ポリプロピレンの(110)の回折パターンか
らCMD方向に配向していることがわかり、(EV)か
らはポリエチレン、ポリプロピレンの(110)の回折
パターンからポリエチレンはCMD方向に配向し、ポリ
プロピレンはCMD、厚み方向の2方向に配向してい
る。
【0057】
【比較例1】メルトインデックス0.80g/10mi
nのポリエチレン6重量%、粘度平均分子量300万の
超高分子量ポリエチレン18重量%、および実施例1に
記載のポリプロピレン6重量%の混合物に、粘度75.
8cSt(37.8℃)の流動パラフィン70重量%を
添加し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅Tダ
イを取り付けた製膜装置に供給して、シ−ト状に押出成
形したが、得られた成形物はサメハダ状となり、製膜性
に欠けるものであった。
【0058】尚、使用したメルトインデックス0.80
g/10minのポリエチレンの粘度平均分子量を測定
したところ、20万であった。
【0059】
【比較例2】ポリエチレン製多孔膜であるセルガ−ドK
−878とポリプロピレン製多孔膜であるセルガ−ド2
500とを重ね合わせただけのものをセパレ−タ−とし
て評価した。インピ−ダンスを測定すると図6に示すよ
うにインピ−ダンスは、ポリエチレンの融点とポリプロ
ピレンの融点の間で低下した。
【0060】
【比較例3】メルトインデックス(測定荷重2.16k
g、190℃)0.8g/10minのポリエチレン9
0重量%、およびメルトインデックス14g/10mi
nのポリプロピレン10重量%を溶融混練し、これをダ
イス温度240℃のTダイから押出し、厚さ27μの長
尺のフィルム状物を得た。このフィルム状物を温度12
0℃で60分間加熱してアニ−リングした後、温度25
℃で長尺方向に延伸率が35%になるように1軸延伸
し、次いで、温度120℃で前記方向と同方向に延伸率
が65%になるように1軸延伸して多孔質化し、さらに
温度120℃で1分間加熱してヒ−トセットを行い、微
孔性多孔膜を得た。なお、ヒ−トセットに際しては延伸
方向の長さが変化しないようにした。
【0061】この膜の電気抵抗は12.0Ω・cm2
高く、インピ−ダンスを測定すると図6に示すようにイ
ンピ−ダンスが上昇する温度は、132℃であるがイン
ピ−ダンス低下温度は160℃と低かった。また、図1
6に示すように動的粘弾性測定をしたところ、0℃付近
のポリプロピレンに帰因するtanδピークが観察され
た。
【0062】
【比較例4】メルトインデックス(測定荷重5kg、1
90℃)0.25g/10minのポリエチレン24重
量%、およびメルトインデックス0.5g/10min
のポリプロピレン6重量%の混合物に、粘度75.8c
St(37.8℃)の流動パラフィン70重量%を的加
し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅Tダイを
取り付けた製膜装置に供給して、厚さ290μmのシ−
ト状の原膜を得た。該膜を、95℃の圧延ロ−ルにて厚
さ120μmに圧延した後、1,1,1−トリクロロエ
タン中に20分間浸漬し、流動パラフィンを抽出除去し
て、乾燥し、圧延膜を得た。更に、該膜を、二軸延伸試
験機にて、温度120℃、速度300mm/minの条
件下で機械方向に3倍延伸し、微孔性多孔膜を得た。
【0063】この膜のピン抜け性を評価すると、表1に
示すように不良であった。
【0064】
【比較例5】メルトインデックス(測定荷重5kg、1
90℃)0.25g/10minのポリエチレン29.
8重量%、およびメルトインデックス0.5g/10m
inのポリプロピレン0.2重量%の混合物に、粘度7
5.8cSt(37.8℃)の流動パラフィン70重量
%を添加し、30m/mφ二軸押出機に650m/m幅
Tダイを取り付けた製膜装置に供給して、厚さ290μ
mのシ−ト状の原膜を得た。該膜を、95℃の圧延ロ−
ルにて厚さ120μmに圧延した後、1,1,1−トリ
クロロエタン中に20分間浸漬し、流動パラフィンを抽
出除去して、乾燥し、圧延膜を得た。更に、該膜を、二
軸延伸試験機にて、温度120℃、速度300mm/m
inの条件下で機械方向に3倍延伸し、微孔性多孔膜を
得た。
【0065】この膜のインピ−ダンスを測定すると図6
に示すようにインピ−ダンスが上昇する温度は、140
℃であるがインピ−ダンス低下温度は160℃と低かっ
た。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明の円筒型電気部品用セパレーター
は、性能上、高弾性率、低電気抵抗、小孔径であり、加
工性、生産性に優れ、かつ低内部抵抗の特性を有し、イ
ンピ−ダンスの上昇する温度が低く、インピ−ダンス低
下温度が高いため、安全性の点でも信頼できる優れた電
池用セパレ−タ−である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微孔性多孔膜の電気抵抗測定における
組立の概略図
【図2】本発明において定義するインピ−ダンス測定装
置を示す図
【図3】本発明の微孔性多孔膜のピン抜け性の評価方法
の概略図
【図4】実施例1のGPC測定結果のチャート
【図5】実施例1および実施例3のインピ−ダンス測定
結果のチャート
【図6】比較例3、比較例4および比較例6のインピ−
ダンス測定結果のチャート
【図7】実施例1の薄膜のTEM写真
【図8】実施例7の薄膜の表面部の断面SEM写真
【図9】実施例7の薄膜の中央部の断面SEM写真
【図10】実施例7の薄膜のもう一方の表面部の断面S
EM写真
【図11】実施例7の薄膜の表面SEM写真
【図12】実施例7の動的粘弾性測定結果のチャート
【図13】実施例7の広角X線回折のTVのラウエ像
【図14】実施例7の広角X線回折のSVのラウエ像
【図15】実施例7の広角X線回折のEVのラウエ像
【図16】比較例4の動的粘弾性測定結果のチャート
【符号の説明】
1 電極 2 テフロンパッキン 3 膜 4 外径2cm、内径1cm、厚み1mmのテフロンパ
ッキン 5 電極 6A、 6B Ni箔 7A、 7B ガラス板 8 セパレ−タ− 9 ケ−ス 10 熱電対 11 テフロンテ−プ 12 インピ−ダンス測定装置 13 記録計 14 ピン 15 ピンI 16 ピンII 17 捲取サンプル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子量ポリエチレン及び高分子量ポリ
    プロピレンの混合物から形成された微多孔膜からなり、
    該高分子量ポリプロピレンが、1〜15wt%であり、
    膜厚10〜100μm、平均孔径1μm以下、電気抵抗
    10Ω・cm2以下であることを特徴とする円筒型電気
    部品用セパレ−タ−。
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