JPH06223782A - シールドビーム型高圧放電ランプ - Google Patents

シールドビーム型高圧放電ランプ

Info

Publication number
JPH06223782A
JPH06223782A JP5008709A JP870993A JPH06223782A JP H06223782 A JPH06223782 A JP H06223782A JP 5008709 A JP5008709 A JP 5008709A JP 870993 A JP870993 A JP 870993A JP H06223782 A JPH06223782 A JP H06223782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
glass
front glass
shield beam
discharge lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5008709A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Takahashi
亘 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Glass Co Ltd filed Critical Toshiba Glass Co Ltd
Priority to JP5008709A priority Critical patent/JPH06223782A/ja
Publication of JPH06223782A publication Critical patent/JPH06223782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射体である多層膜を昇華・劣化させること
なく、かつ、電極材料の劣化が発生しない温度で封着
し、さらに、真空を保持できる構造を有する。 【構成】 多層膜3 が蒸着されたリフレクター1 に凹部
5 および前面ガラス4 に凸部6 を形成した凹凸の嵌め合
い形状とし、リフレクター1 と前面ガラス4 との接合部
を封着温度600℃以下のソルダーガラス7 を用いて封
着する。このように構成することにより、多層膜3 の昇
華・劣化および光源2 の電極材料の劣化が発生せず、H
IDランプの気密性が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製リフレクター
とこのリフレクターの前面開口部に取着される前面ガラ
スの接合部分の構造を改良したシールドビーム型高圧放
電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドビームにおいては、ビー
ム内部を真空に保つ必要があるため、ガラス製リフレク
ターとこのリフレクターの前面開口部に取着される前面
ガラスとの接合部分は、バーナーなどの熱源によってガ
ラス自身を軟化点以上の温度に上昇させて溶着してい
た。これらリフレクターや前面ガラスに用いられるガラ
ス材質としては、硼硅酸系が用いられることが多いた
め、その軟化点は700℃以上と極めて高い。従来タイ
プの光源を用いたリフレクターは、リフレクターの内面
にアルミニウムを蒸着して反射鏡体を形成しているた
め、上記700℃以上の熱には十分耐えることができ
た、
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の傾向
として、光源に高効率の高圧放電ランプ(以下、HID
(High Intensity Discharge)ランプと称す)を用いるこ
とが多くなっているが、このHIDランプは大半のもの
が大型であり、また、直下を照らすためには別付けの器
具を必要としているので、反射鏡体を内蔵したシールド
タイプのHIDランプが要請されてきている。
【0004】しかしながら、シールドビームのリフレク
ターと前面ガラスとの接合部分は、上記したように、7
00℃以上の温度で溶着されるので、HIDランプのラ
ンプ用金属材料であるニオブ(Nb)はこの溶着温度で
は瞬時に劣化してしまうという問題を有している。
【0005】また、溶着工程自体はリフレクターと前面
ガラスとの接合部分のみの局所的な加熱で済むが、これ
によってガラス部品内部に応力が発生するため、この応
力を除去するためのアニール工程が必要となり、シール
ドビーム全体をほぼ溶着温度程度まで加熱してから徐冷
しなければならず、このときニオブの劣化が避けられな
いという問題を有している。
【0006】また、リフレクターの反射面を誘電体多層
膜で形成したものでは、上記と同様の理由により、多層
膜の昇華・劣化を招くことからシールドビーム型HID
ランプの製造を困難なものにしていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、反射体である多層膜を昇華・劣化させることなく、
かつ、電極材料の劣化が発生しない温度で封着し、さら
に、真空を保持できる構造を有するシールドビーム型高
圧放電ランプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、光学的多層膜が蒸着されたリフレクター
と、このリフレクターの前面開口部に接合される前面ガ
ラスとからなり、上記リフレクターと上記前面ガラスと
の接合部を一方を凹部形状、他方を凸部形状とした凹凸
の嵌め合い形状としたことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、リフレクターと前面ガラ
スとの接合部に接着剤としてソルダーガラスを用いるこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明は、ソルダーガラスの封着温
度を600℃以下とすることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は上記のように構成したので、リフレク
ターと前面ガラスとの接合時の位置決めが容易となると
ともに接合面積が増加し、その接着強度の向上を図るこ
とができ、ランプ破損時の飛散を防止する効果を有す
る。
【0012】また、本発明は、接着剤としてソルダーガ
ラスを用いる構成としたので、凹部に充填されたソルダ
ーガラスの表面はその表面張力により盛り上がった半円
状の断面となり、接着部は緻密な構造となって強固な接
着が得られる。
【0013】また、本発明は、ソルダーガラスの封着温
度を600℃以下としたので、多層膜の昇華・劣化や電
極材料の劣化の発生が防止されるとともにシールドビー
ム本体の製造時の歪みの発生が抑制される。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1は本発明のシールドビーム型ランプの
一実施例の断面図で、図2は図1のA部の拡大断面図で
ある。
【0016】上記において、1 は前面開口部を有し半球
状の凹面で形成されるガラス製のリフレクターで、この
リフレクター1 の凹面の中央には、例えばHIDランプ
からなる光源2 が装着される。さらに、リフレクター1
の凹面状の内面には大電力型の多層膜3 が、例えば真空
蒸着法によって被膜され反射鏡体が形成される。すなわ
ち、光源2 から出射される光は多層膜3 で反射され、前
面開口部から前方に投光される。
【0017】また、リフレクター1 の前面開口部の周縁
には前面ガラス4 と接合するための断面コ字状の凹部5
が形成され、一方、前面ガラス4 の周縁にはリフレクタ
ー1に形成されている凹部5 と嵌め合いリフレクター1
と接合するための凸部6 が形成されている。つまり、リ
フレクター1 と前面ガラス4 にそれぞれ形成されている
凹部5 と凸部6 とを嵌め合わせることにより、リフレク
ター1 と前面ガラス4とが接合されるので、接合時のリ
フレクター1 と前面ガラス4 との位置決めが容易とな
り、さらには、平坦部同士の接合とは異なり、接合面積
が増大し接着強度が増強される。リフレクター1 と前面
ガラス4 との接着時には、リフレクター1と前面ガラス4
とを溶着できないので、接着剤として封着温度が60
0℃以下のソルダーガラス7 が用いられ、シールドビー
ムとしての気密性が確保される。
【0018】ところで、接着剤として用いられるソルダ
ーガラス7 は封着温度が600℃以下であることから、
その特性としては、軟化温度(Ts)が500℃以下で
あることが望ましく、かつ、リフレクター1 と前面ガラ
ス4 の熱膨張特性に近い熱膨張特性を有することが必要
となる。そのために、ソルダーガラス7 に、チタン酸鉛
・珪酸ジルコニウム・ベータユクリプタイトなどのマイ
ナス膨張あるいは低膨張の膨張特性を有する結晶粉末
(フィラー)を適宜添加すればよい。
【0019】一般に、ソルダーガラス7 は低融点である
ほど熱膨張係数が大きいため、リフレクター1 および前
面ガラス4 の熱膨張係数に合わせるためにはフィラーの
混合を必要としている。しかし、多量のフィラーの混合
は封着時の被封着物との濡れ性・流動性を損ない、接合
部の気密性を低下させる要因となるので、できるだけフ
ィラーの混合比率は低い方が好ましい。したがって、気
密性を向上させるためには、できるだけ低熱膨張係数の
ソルダーガラス7 を使用し、フィラーの混合率を低く抑
える。シールドビームランプとして十分な気密性・封着
強度を確保するためにはソルダーガラス7 に対するフィ
ラーの混合率は重量比で45%以下とすることが望まし
い。また、低熱膨張係数のソルダーガラス7 は融点が高
くなってしまうため、光源2 のHIDランプに使用され
るニオブや多層膜3 を劣化させないためには、上記した
ように600℃以下で封着できることが必要である。
【0020】なお、本実施例においてはソルダーガラス
7 としてZnO−B2 3 系のガラスを用いた。
【0021】次に、リフレクター1 と前面ガラス4 との
封着工程について説明する。
【0022】まず、リフレクター1 に形成されている凹
部5 に,ソルダーガラス7 (Ts=354℃)・フィラ
ー(チタン酸鉛)・バインダー溶液(ニトロセルロース
+酢酸ブチル)の3種類を混合したスラリーを塗布する
が、凹部5 はリフレクター1の前面開口部の周縁に形成
されているので、ソルダーガラス7 がリフレクター1の
内面に形成されている多層膜3 に垂れるのが防止され
る。
【0023】塗布後、スラリーを350〜370℃で仮
焼結させてから多層膜3 を蒸着し、リフレクター1 に光
源2 のHIDランプを取付ける。光源2 を取付けてか
ら、ソルダーガラス7 が流動性を有して封着可能な温
度、例えば450℃まで昇温させる。ソルダーガラス7
が流動性を有してくると、その流動性によってリフレク
ター1 の凹部5 がソルダーガラス7 で密充填されるとと
もにソルダーガラス7 の表面はその表面張力により盛り
上がった半円状の断面となる。
【0024】リフレクター1 の凹部5 に塗布されたソル
ダーガラス7 が流動性を有した時点で、前面ガラス4 に
形成されている凸部6 をリフレクター1 の凹部5 に押入
することにより、凹部5 と凸部6 が嵌め合わされる。凹
部5 と凸部6 の嵌め合い部全体はソルダーガラス7 で接
着されて緻密な構造となり、気密性が向上される。
【0025】上記したように、リフレクター1 と前面ガ
ラス4 が封着温度が600℃以下のソルダーガラス7 で
封着されることにより、低温での封着となるので、反射
鏡としての多層膜3 の昇華・劣化や光源2 のHIDラン
プの電極材料の劣化が発生しなくなり、さらにはシール
ドビーム本体の歪みも発生しなくなる。また、リフレク
ター1 の凹部5 と前面ガラス4 の凸部6 を嵌め合い接合
することにより、接合面積が増大するので、ソルダーガ
ラス7 による接着時の接合強度が増強され、光源2 のH
IDランプ破損時の飛散が防止される。
【0026】なお、上記実施例では、リフレクター1 に
凹部5 、また前面ガラス4 に凸部6をそれぞれ形成した
が、これに限ることはなく、逆に、リフレクター1 に凸
部、また前面ガラス4 に凹部をそれぞれ形成しても同様
の作用効果が得られる。
【0027】また、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形可能なことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシールド
ビーム型高圧放電ランプによれば、リフレクターと前面
ガラスとの接合時の位置決めが容易となるとともに接合
面積が増加し、その接着強度の向上を図ることができ、
ランプ破損時の飛散を防止する効果を有する。
【0029】また、本発明は凹部に充填されたソルダー
ガラスの表面はその表面張力により盛り上がった半円状
の断面となるので、接着部は緻密な構造となり強固な接
着得られる。
【0030】また、本発明はソルダーガラスの封着温度
が600℃以下の低温であるので、多層膜の昇華・劣化
や電極材料の劣化を防止することができるととともにシ
ールドビーム本体の製造時の歪みを抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールドビーム型高圧放電ランプの一
実施例の断面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【符号の説明】 1 …リフレクター 2 …光源(HIDランプ) 3 …多層膜 4 …前面ガラス 5 …凹部 6 …凸部 7 …ソルダーガラス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的多層膜が蒸着されたリフレクター
    と、このリフレクターの前面開口部に接合される前面ガ
    ラスとからなり、上記リフレクターと上記前面ガラスと
    の接合部を一方を凹部形状、他方を凸部形状とした凹凸
    の嵌め合い形状としたことを特徴とするシールドビーム
    形高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】 リフレクターと前面ガラスとの接合部に
    接着剤としてソルダーガラスを用いることを特徴とする
    請求項1記載のシールドビーム型高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】 ソルダーガラスの封着温度を600℃以
    下とすることを特徴とする請求項2記載のシールドビー
    ム型高圧放電ランプ。
JP5008709A 1993-01-22 1993-01-22 シールドビーム型高圧放電ランプ Pending JPH06223782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5008709A JPH06223782A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 シールドビーム型高圧放電ランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5008709A JPH06223782A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 シールドビーム型高圧放電ランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06223782A true JPH06223782A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11700472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5008709A Pending JPH06223782A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 シールドビーム型高圧放電ランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06223782A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038675A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Toshiba Corp 超音波トランスデューサおよび超音波トランスデューサを備えた超音波プローブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038675A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Toshiba Corp 超音波トランスデューサおよび超音波トランスデューサを備えた超音波プローブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6873389B2 (en) Flat display panels and having a ventilation duct secured to a back substrate via a sealing member, and methods of manufacturing the same
JP6839562B2 (ja) 電子部品用パッケージ及び電子部品用パッケージの製造方法
US20060199041A1 (en) Method of making a ceramic arc discharge vessel and ceramic arc discharge vessel made by the method
JPH06223782A (ja) シールドビーム型高圧放電ランプ
US2543093A (en) Electric lamp
JP2670714B2 (ja) 平面形けい光ランプ
JP4914505B2 (ja) シングルエンド型セラミック放電灯
US5493170A (en) High efficiency sealed beam reflector lamp
US6611101B1 (en) Electric light bulb and coating method of electric light bulb
JP2002528880A (ja) 白熱ランプ
US6462465B1 (en) LPCVD coated reflector
JPH04278983A (ja) 表示パネルの封止方法
JPH0139666B2 (ja)
JP2021117247A (ja) 波長変換部材、および、波長変換装置
JP2548005Y2 (ja) ハロゲンランプ用反射鏡および前面保護ガラス
JP2566739Y2 (ja) 赤外線分析計の光源
JP2021510928A (ja) レーザ部品のためのハウジングカバーを製造する方法、並びにレーザ部品のためのハウジングカバー及びレーザ部品
US20060232978A1 (en) Compact reflector lamp and method for its production
JPS6310621Y2 (ja)
JP4198310B2 (ja) 平板形蛍光ランプ
EP0551647B1 (en) Reflector lamp utilizing lens bonded with solder glass and method of making the same
JPH0315149A (ja) 反射形ランプ・ユニット
JPH04184857A (ja) シールドビーム形メタルハライドランプ
JPS6124142A (ja) 白熱電球の製造方法
JPH0722002A (ja) 反射鏡付管球およびその製造方法