JPH06223448A - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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Publication number
JPH06223448A
JPH06223448A JP5034462A JP3446293A JPH06223448A JP H06223448 A JPH06223448 A JP H06223448A JP 5034462 A JP5034462 A JP 5034462A JP 3446293 A JP3446293 A JP 3446293A JP H06223448 A JPH06223448 A JP H06223448A
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JP
Japan
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tape
supply reel
tension
capstan
pressing
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Application number
JP5034462A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kiriyama
宏志 桐山
Norio Tanaka
則夫 田中
Haruyuki Kono
晴之 河野
Kuniaki Hashimoto
久仁日 橋本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テンション増幅回路32が供給リール23側
のテープ10に加わるテンションを所定の値にした後、
システム制御回路55がピンチローラ17の押圧により
テープ10を保持した状態のキャプスタン16の回転を
制御してテープ10を供給リール23側に戻すので、供
給リール23側のテープ10に加わるテンションを所定
の値よりも小さな値にできる。 【効果】 長時間のスタンバイオンモードでのテープ及
び回転ヘッドの耐久性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープ駆動装置に関し、
特に、テープ走行停止状態で回転ヘッドが回転している
動作モードを有するテープ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ(以下VT
Rという)において、テープとヘッドとの相対速度を上
げるため、回転ヘッド装置が用いられてきた。この回転
ヘッド装置としては、例えば2個のヘッドを180度の
角度で回転ドラムに取り付けると共にテープをドラム外
周に少なくとも180度以上の角度で巻付けておくこと
によって、少なくとも一方のヘッドを常にテープに接触
させておくようにしたもの等が知られている。
【0003】この回転ヘッド装置を用いたVTRでは、
テープ走行を停止した状態でも回転ヘッドを回転させた
ままにしておくことによって、再生を迅速に行う機能を
有するものがある。このような機能をスタンバイオンモ
ード機能という。
【0004】例えば、ニュース番組でアナウンサーが事
件のあらましを音声で伝えた後、記録された画像を再生
しながら詳細を説明するような場合がある。この場合、
画像の再生を開始するタイミングは、微妙なものであ
り、そのタイミングが来てから回転ヘッドを回転させる
のでは、要求されたタイミングよりも遅れて画像が再生
されることになる。上記スタンバイオンモード機能を用
いれば、既に回転ヘッドは回転しているので、タイミン
グを失うことなく、画像の再生が可能となる。
【0005】このようなスタンバイオンモードでは、上
述したように回転ヘッドとテープが接触しているが、テ
ープには、張力であるテンションが加わっているため、
該張力が加えられた状態でテープが回転ヘッドに接触し
ていることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スタン
バイオンモードでは、回転ヘッドとテンションが加えら
れたテープが接触しているので、時間が長くなるとテー
プに傷がついたり、回転ヘッド自体が磨耗してしまうこ
とになる。
【0007】このため、テープに加えられる張力を低減
することが考えられてきた。先ず、テープを供給する供
給リールに与えるトルクを小さくして張力の低減を図る
ことが考えられた。しかし、この場合、トルク誤差及び
その系の負荷の誤差のために、正確なトルクの計算値が
出せなかった。
【0008】また、張力検出器を用いて供給リールモー
タにより張力の低減化を図ることが考えられた。しか
し、この場合、目標の張力が低い(小さい)ものである
のでその検出器の充分な精度が必要となり、精度の高い
検出器を実現する分、検出器の構造が複雑になり、スペ
ース上の制約が生じることになった。
【0009】さらに、従来は走行停止状態のテープを保
持しなかったので、供給リールから低テンションでテー
プを送りだしたとしても回転ヘッド装置のエアフィルム
や外乱等の影響で、回転ヘッド装置にローディングして
おいたテープの位置が動いてしまい、スタンバイオンモ
ードに入ったときのテープ位置がスタンバイオンモード
後の再生開始時までにずれてしまうことがあった。
【0010】そこで、本発明は上記実情に鑑みてなされ
たものであり、長時間のスタンバイオンモードでもテー
プに傷を付けず、回転ヘッド自体を磨耗させず、また小
型化が容易で、さらにスタンバイオンモードに入ったと
きのテープ位置がスタンバイオンモード後の再生開始時
までに動かないテープ駆動装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープ駆動
装置は、テープ走行停止状態で回転ヘッドが回転してい
る動作モードを有するテープ駆動装置において、上記テ
ープを供給する供給リールを回転駆動する第1のモータ
と、上記供給リールから供給されるテープを巻き取る巻
き取りリールを回転駆動する第2のモータと、上記供給
リール側のテープに加わる張力及び上記巻き取りリール
側のテープに加わる張力を調整する張力調整部と、上記
テープを移送するキャプスタンを回転駆動するキャプス
タンモータと、上記キャプスタンにテープを圧接するテ
ープ圧接ローラと、上記張力調整部による調整で上記供
給リール側のテープに加わる張力を所定の値に制御した
後、上記テープ圧接ローラの押圧によりテープを保持し
た状態の上記キャプスタンを上記キャプスタンモータで
回転駆動して上記テープを上記供給リール側に送り、上
記供給リール側のテープに加わる張力を上記所定の値よ
りも小さな値に制御する制御部とを有することを特徴と
して上記課題を解決する。
【0012】ここで、上記張力調整部が上記供給リール
側のテープに加わる張力を調整して得られる上記所定の
値は、上記張力調整部が調整しうる下限値の近傍である
ことが好ましい。
【0013】また、上記制御部は、上記供給リール側の
テープに加わる張力を上記所定の値よりも小さな値に制
御した後、上記テープ圧接ローラによる押圧力を上記テ
ープが動かない大きさに制御する。
【0014】また、上記所定の値よりも小さな値とは、
回転している回転ヘッド装置と走行停止状態のテープと
の間に空気の緩衝層を発生させるような張力の値であ
る。
【0015】また、上記制御部は、上記テープ圧接ロー
ラを押圧駆動するメイン押圧駆動手段とサブ押圧駆動手
段のうち、該メイン押圧駆動手段による押圧を解除させ
た状態で該サブ押圧駆動手段を押圧状態として上記テー
プ圧接ローラによる押圧力を上記テープが動かない大き
さに制御するようにしてもよい。
【0016】さらに、上記制御部は、上記テープ圧接ロ
ーラの押圧によりテープを保持した状態の上記キャプス
タンを上記キャプスタンモータで回転駆動させて、上記
テープを上記巻き取りリール側に送ってから、上記テー
プを上記供給リール側に送り上記供給リール側のテープ
に加わる張力を上記所定の値よりも小さな値に制御する
ようにしてもよい。
【0017】
【作用】スタンバイオンモード時に、張力調整部が供給
リール側のテープに加わる張力を所定の値にした後、制
御部がテープ圧接ローラの押圧によりテープを保持した
状態の上記キャプスタンの回転を制御して上記テープを
上記供給リール側に送らせるので、上記供給リール側の
テープに加わる張力を上記所定の値よりも小さな値にで
きる。この所定の値よりも小さな値とされた張力が加え
られたテープと回転する回転ヘッド装置との間には、空
気の緩衝層ができるので、回転する回転ヘッド装置とテ
ープは接触せず、長時間のスタンバイオンモードでもテ
ープに傷を付けたり、回転ヘッド自体を磨耗させたりす
ることがない。
【0018】また、上記制御部は、上記テープを上記供
給リール側に送る前に、該送り量と同じ量だけ上記テー
プを上記巻き取りリール側に送り、その後上記テープ圧
接ローラの押圧によりテープを保持させるので、スタン
バイオンモードに入ったときのテープ位置がスタンバイ
オンモード後の再生開始時までに動かない。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係るテープ駆動装置の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0020】この本実施例は、図1に示すように本発明
に係るテープ駆動装置をビデオテープレコーダ(以下V
TRという)に適用した具体例であり、テープ10を回
転ヘッド装置11にガイド12及び13を用いて180
°以上の角度で巻き付け、一方をガイドローラ14及び
ガイド21を介して供給リール23に、他方をキャプス
タン16、ガイドローラ15及びガイド22を介して巻
き取りリール24にそれぞれ巻き付けることにより、テ
ープ10を矢印L又は矢印R方向に走行させることがで
きる。
【0021】すなわち、上記供給リール23が供給する
テープ10を上記巻き取りリール24が巻き取ると該テ
ープ10は矢印R方向に走行し、逆に、上記巻き取りリ
ール24から供給されたテープ10を上記供給リール2
3が巻き取ると該テープ10は矢印L方向に走行するこ
とになる。
【0022】このVTRは、図1に示すように、テープ
10を供給する供給リール23を回転駆動する第1のモ
ータである供給リールモータ25と、該供給リール23
から供給されるテープ10を巻き取る巻き取りリール2
4を回転駆動する第2のモータである巻き取りリールモ
ータ26と、上記供給リール23側のテープ10に加わ
る張力(以下テンションという)及び上記巻き取りリー
ル24側のテープ10に加わるテンションを検出するテ
ンション検出器19及び20と、上記テンション検出器
19及び20が検出した2つのテンション検出信号を利
得とオフセットに応じて可変制御して増幅することによ
って上記テープ10の上記供給リール23側におけるテ
ンション値及び上記テープ10の上記巻き取りリール2
4側におけるテンション値を調整するテンション増幅回
路32と、上記テープ10を移送するキャプスタン16
を回転駆動するキャプスタンモータ18と、上記キャプ
スタン16に上記テープ10を圧接するテープ圧接ロー
ラであるピンチローラ17と、上記テンション増幅回路
32で上記供給リール23側の上記テープ10に加わる
テンションを所定の値にした後、上記ピンチローラ17
の押圧により上記テープ10を保持した状態の上記キャ
プスタン16を上記キャプスタンモータ18で回転駆動
して上記テープ10を上記供給リール23側に送り、上
記供給リール23側のテープ10に加わるテンションを
上記所定の値よりも小さな値に制御するシステム制御回
路55を有する。
【0023】上記供給リールモータ25によって回転駆
動される供給リール23の回転は例えばリールFG(周
波数ジェネレータ)である供給リール回転検出回路27
によって検出される。また、上記巻き取りリールモータ
26によって回転駆動される巻き取りリール24の回転
も例えばリールFGである巻き取りリール回転検出回路
28によって検出される。
【0024】この供給リール回転検出回路27及び巻き
取りリール回転検出回路28は、供給リール23及び巻
き取りリール24の回転速度によって変化する周波数の
信号、いわゆるFG出力信号を出力する。
【0025】なお、本実施例では、上記供給リール23
及び上記巻き取りリール24の回転速度と共に回転方向
を知るために、上記供給リール回転検出回路27及び上
記巻き取りリール回転検出回路28によって、上記供給
リール23及び上記巻き取りリール24の回転速度に応
じたFG出力信号をそれぞれ2つずつ検出している。す
なわち、上記供給リール回転検出回路27はFG出力信
号SFGA とFG出力信号SFGB を、上記巻き取りリ
ール回転検出回路28はFG出力信号TFGAとFG出
力信号TFGB を出力する。
【0026】上記FG出力信号SFGA 、SFGB 、T
FGA 及びTFGB は、比較回路29に供給される。こ
の比較回路29には後述するサーボ制御回路35から上
記供給リール回転検出回路27及び巻き取りリール回転
検出回路28内の各検出素子のばらつきを考慮したスレ
ッシュオールドレベル(閾値)を表すオフセット信号S
A 、SOB 、TOA 及びTOB もD/A変換回路31
を介して供給されている。
【0027】上記比較回路29は、上記FG出力信号S
FGA 、SFGB 、TFGA 及びTFGB と上記オフセ
ット信号SOA 、SOB 、TOA 及びTOB とを比較
し、上記供給リール23の回転速度に応じたパルス信号
SFGPA及びSFGPBと、上記巻き取りリール24の回
転速度に応じたパルス信号TFGPA及びTFGPBとを速
度検出回路30に出力する。
【0028】上記速度検出回路30は、上記供給リール
23の回転速度に応じたパルス信号SFGPA及びSFG
PBにより、上記供給リール23の回転速度を検出すると
共に、上記巻き取りリール24の回転速度に応じたパル
ス信号TFGPA及びTFGPBにより、上記巻き取りリー
ル24の回転速度を検出する。さらに、上記速度検出回
路30では、上記パルス信号SFGPAと上記パルス信号
SFGPBの位相差により、上記供給リール23の回転方
向を判断すると共に、上記パルス信号TFGPAと上記パ
ルス信号TFGPBの位相差により、上記巻き取りリール
24の回転方向を判断する。
【0029】上記速度検出回路30で検出された上記供
給リール23と上記巻き取りリール24の回転速度及び
回転方向に関するデータは、サーボ制御回路35に供給
される。
【0030】上記テンション検出器19は、上記供給リ
ール23側のテープ10のテンションをガイドローラ1
4にかかる張力を検出することによってテンション検出
信号STENとして得ている。また、上記テンション検出
器20は、上記巻き取りリール24側のテープ10のテ
ンションをガイドローラ15にかかる張力を検出するこ
とによってテンション検出信号TTENとして得ている。
これらテンション検出信号STEN及びTTENは、テンシ
ョン増幅回路32に供給される。
【0031】上記テンション増幅回路32は、サーボ制
御回路35に予め蓄えられたゲイン値とオフセット値
(D/A変換回路34によりアナログ値とされて供給さ
れる)を基に上記テンション検出器19及び20で検出
された2つのテンション検出信号STEN及びTTENのゲ
インとオフセットとを可変制御して増幅し、上記テープ
10の上記供給リール23側におけるテンション値及び
上記テープ10の上記巻き取りリール24側におけるテ
ンション値を調整する。
【0032】上記サーボ制御回路35は、上記速度検出
回路30からの上記供給リール23と上記巻き取りリー
ル24の回転速度及び回転方向に関するデータと、上記
2つのテンション検出信号STEN及びTTENを基に、D
/A変換回路36とモータ駆動回路37を用い、上記供
給リールモータ25及び上記巻き取りモータ26の回転
速度と回転方向とを制御する。
【0033】本実施例では、上述したような各制御を行
う上記サーボ制御回路35を上記システム制御回路55
がシステム制御し、スタンバイオンモードを実行させて
いる。このシステム制御回路55の動作については後述
する。
【0034】次に、本実施例におけるキャプスタン16
の制御ブロックについて、図2を参照しながら説明す
る。
【0035】上記キャプスタンモータ18によって回転
駆動される上記キャプスタン16の回転は例えばリール
FGであるキャプスタン回転検出回路42によって検出
される。
【0036】このキャプスタン回転検出回路42は、上
記キャプスタン16の回転速度(回転数)によって変化
する周波数の信号、いわゆるFG出力信号を出力する。
【0037】なお、この制御ブロックでも、上記キャプ
スタン16の回転速度と共に回転方向を知るために、上
記キャプスタン回転検出回路42によって、上記キャプ
スタン16の回転速度に応じたFG出力信号を2つ検出
している。すなわち、上記キャプスタン回転検出回路4
2は、FG出力信号CFGA とFG出力信号CFGB
出力する。
【0038】上記FG出力信号CFGA 及びFG出力信
号CFGB は、増幅回路43に供給される。この増幅回
路43は上記FG出力信号CFGA 及びFG出力信号C
FGB を増幅して比較回路44に供給すると共に、速度
検出回路45にも供給する。
【0039】ここで、上記キャプスタン回転検出回路4
2内の検出素子にばらつきが発生している場合、該増幅
回路43での増幅は波形が乱された状態のFG出力信号
CFGA 及びFG出力信号CFGB に施されることにな
る。
【0040】このため、サーボ制御回路49がD/A変
換回路46を介して上記増幅回路43に上記FG出力信
号CFGA 及びFG出力信号CFGB の波形を整形する
ためのオフセット信号COA 及びCOB を与えており、
上記増幅回路43は、波形が整形されて増幅された信号
cfgA 及びcfgB を比較回路44及び速度検出回路
45に供給する。
【0041】上記比較回路44は、上記増幅回路43か
ら供給された信号cfgA 及びcfgB とを比較し、速
度検出回路45及び位相検出回路48にキャプスタン1
6の回転速度(回転数)に応じたパルス信号cfgAP
びcfgBPを出力する。
【0042】上記速度検出回路45は、上記増幅回路4
3から供給された信号cfgA 及びcfgB と上記比較
回路44から供給されたパルス信号cfgAP及びcfg
BPとからキャプスタン16の回転速度を検出する。さら
に、上記速度検出回路45では、上記パルス信号cfg
AP及びcfgBPの位相差により、上記キャプスタン16
の回転方向を判断できる。
【0043】上記速度検出回路45で検出された上記キ
ャプスタン16の回転速度及び回転方向に関するデータ
は、サーボ制御回路49に供給される。
【0044】次に、CTLヘッド41で検出されるCT
L信号の処理について説明する。上記テープ10の再生
時、CTLヘッド41が該テープ10に摺接すると、記
録時のテープスピードを知ることができる。すなわち、
記録時にCTLヘッド41によって、CTRトラックに
記録されたテープ速度に関するCTLデータを再生時に
該CTLヘッド41をテープ10に摺接させることによ
り検出できる。このCTLヘッド41で検出されたCT
Lデータは、記録再生信号処理回路47に供給される。
該記録再生信号処理回路47によって所定の信号処理が
施されたCTLデータは、再生用CTLパルスとされて
位相検出回路48に供給される。また、上記記録再生信
号処理回路47は位相検出回路48に基準CTL信号も
供給している。
【0045】上記位相検出回路48は上記再生用CTL
パルスと上記基準CTL信号から上記CTLヘッド41
における位相情報を検出している。上記位相検出回路4
8には上記比較回路44からキャプスタン16の回転検
出値に応じたパルス信号cfgAP及びcfgBPも供給さ
れている。
【0046】これは、例えばテープが走行停止状態から
再生状態に変化したときのテープ走行の過度状態に合わ
せて、位相を適宜に検出するためである。この位相検出
回路48で検出された位相データは、サーボ制御回路4
9に供給される。
【0047】上記サーボ制御回路49は、上記速度検出
回路45からの上記キャプスタン16の回転速度及び回
転方向に関するデータと、上記位相検出回路48からの
位相データを基に、D/A変換回路50とキャプスタン
モータ駆動回路51を用い、上記キャプスタンモータ1
8の回転速度と回転方向とを制御する。
【0048】ここで、上記キャプスタン16は、圧接ロ
ーラであるピンチローラ17からの押圧力によってテー
プ10を保持している。
【0049】また、上記ピンチローラ17は、その圧接
による押圧力をメイン押圧駆動手段であるメインソレノ
イドとサブ押圧駆動手段であるサブソレノイドによって
変化させている。
【0050】このキャプスタン制御ブロックでも、上述
したような各制御を行う上記サーボ制御回路49を上記
システム制御回路55がシステム制御し、スタンバイオ
ンモードを実行させている。
【0051】次に、本実施例でスタンバイオンモードを
実行する際の上記システム制御回路55の動作を図3を
用いて説明する。
【0052】図3の(A)は、操作者がどういうふうに
操作したかを示している。図3の(B)は、上記キャプ
スタン16の速度の変移を示している。図3の(C)
は、上記ピンチローラ17の圧接による押圧力を作りだ
すメインソレノイドに与える制御情報のタイミングの変
化を示している。図3の(D)は、上記ピンチローラ1
7の圧接による押圧力をつくり出すサブソレノイドに与
える制御情報のタイミングの変化を示している。図3の
(E)は、上記キャプスタン16のロック状態を制御す
る制御情報のタイミングの変化を示している。図3の
(F)は、上記供給リール23側の上記テープ10のテ
ンションの変化を示している。図3の(G)は、上記供
給リール23のテンションサーボに与える制御情報のタ
イミングの変化を示している。図3の(H)は、上記供
給リール23のストップサーボを制御するタイミングの
変化を示している。図3の(I)は、上記巻き取りリー
ル24側の上記テープ10のテンションの変化を示して
いる。図3の(J)は、上記巻き取りリール24のテン
ションサーボを制御するタイミングの変化を示してい
る。図3の(K)は、ダイナミックトラッキング(D
T)のヘッド制御状態を示している。図3の(L)は、
DTトレース制御の様子を示している。
【0053】ここで、図3の(F)に示した上記供給リ
ール23側の上記テープ10のテンション制御の様子を
図3の(A)に対応させて説明する。図3の(A)のP
LAY状態では、テンションは44グラム(g)であ
る。図3の(A)でSTOP状態になるとテンションは
67gに上昇する。この67gのテンション後、約1秒
経過時に50gとなる。そして、その後テンションは段
階的に25g、10gと段階的に下がる。ここまでのテ
ンションの制御は、上記張力調整部である上記テンショ
ン増幅回路32で制御可能である。すなわち、上記テン
ション増幅回路32は供給リール23側のテープ10に
加わるテンションを該テンション増幅回路32が調整し
うる下限値の近傍(この場合10g)まで下げる。そし
て、その後図3の(B)のe点からf点にかけて上記キ
ャプスタンモータ18により上記キャプスタン16を回
転させ、上記テープ10を上記供給リール23側に送る
(リバース方向に戻す)。これにより、上記テンション
増幅回路32で調整した10gまでの上記供給リール2
3側の上記テープ10のテンションを例えば5gまで下
げることができる。
【0054】また、図3の(G)に示した上記供給リー
ル23のテンションサーボ状態がオンからオフに切り替
わるd点は、上記供給リール23の制御をテンションサ
ーボから回転数制御に切り替える。なお、この図3の
(G)に示した上記供給リール23のテンションサーボ
状態を反転させた状態が、図3の(H)に示した上記供
給リール23のSTOPサーボタイミングである。
【0055】また、図3の(B)のc点から始まる斜線
部分は、スタンバイオンモード後の次の画出しをc点以
前に格納したフリーズ画と連続させるためのテンション
を弛めるのに必要なテープ長を示す。すなわち、上記テ
ープ10を上記供給リール23側に送る(戻す)前に
は、該送り量と同じ量だけ上記テープ10を上記巻き取
りリール24側に送っておくので、再生を停止した時点
の画像と再生を開始した時点の画像とを一致させられ
る。
【0056】また、図3の(C)に示す上記ピンチロー
ラ17の圧接状態を制御する主磁力(メインソレノイ
ド)は、図3の(B)のf点に対応する位置でオンから
オフに切り替わり、図3の(A)に示すSTOPからP
LAYへの変化点で、オフからオンに切り替わる。
【0057】また、図3の(D)に示す上記ピンチロー
ラ17の圧接状態を制御する補助磁力(サブソレノイ
ド)は、常にオン状態である。
【0058】これらメインソレノイドとサブソレノイド
によって、上記ピンチローラ17の圧接が制御される。
すなわち、上記キャプスタン16によって上記テープ1
0を上記供給リール23側に送り終わるまで、上記ピン
チローラ17のメインソレノイド及びサブソレノイドは
共にオンにされ、その後、上記供給リール23側の上記
テープ10のテンションが5gとなった時点で、メイン
ソレノイドはオフとなり、サブソレノイドのみがオンの
状態を保つ。このサブソレノイドのみがオンとされた状
態は、上記ピンチローラ17の上記キャプスタン16へ
の圧接を上記テープ10を動かさない大きさにする状態
を作りだす。この状態は、スタンバイオンモードが終了
し、再生が開始されるまで保たれる。
【0059】また、図3の(I)に示す上記巻き取りリ
ール24側のテンション制御によるい上記テープ10の
テンションは、10gより下回ることがない。
【0060】ここで、スタンバイオンモードが開始され
てから(図3の(B)に示す上記キャプスタン16の速
度が最低になってから)図3の(I)に示すa点までの
時間は1秒であり、同じくb点までの時間は3秒であ
り、同じくc点までの時間は4秒であり、同じくd点ま
での時間は5秒であり、同じくe点までの時間は6秒で
あり、同じくf点までの時間は7秒である。
【0061】以上より、本実施例は、テープ10の供給
リール23側のテンションを例えば5gというような小
さな値にした後、上記テープ10を動かないようにし
て、回転している上記回転ヘッド装置11と停止してい
る上記テープ10との間に空気の緩衝状態を作りだすの
で、上記回転ヘッド装置11と上記テープ10とを接触
させない。
【0062】スタンバイオンモード時に、テンション増
幅回路32が供給リール23側のテープ10に加わるテ
ンションを例えば10gにした後、システム制御回路5
5がピンチローラ17の押圧によりテープ10を保持し
た状態のキャプスタン16の回転を制御してテープ10
を供給リール23側に(リバース方向に)送らせるの
で、供給リール23側に加わるテンションを例えば5g
にできる。この5gのテンションが加えられたテープ1
0と回転する回転ヘッド装置11との間には、空気の緩
衝層ができるので、回転する回転ヘッド装置11とテー
プ10は接触せず、長時間のスタンバイオンモードでも
テープ10に傷を付けたり、回転ヘッド自体を磨耗させ
たりすることがない。
【0063】また、システム制御回路55は、テープ1
0を供給リール23側に送る前に、該送り量と同じ量だ
け上記テープ10を上記巻き取りリール24側に送り、
その後ピンチローラ17の押圧によりテープを保持させ
るので、スタンバイオンモードに入ったときのテープ位
置がスタンバイオンモード後の再生開始時までに動かな
い。
【0064】このため、本実施例のVTRでスタンバイ
オンモードを繰り返す実験を行うと、従来のVTRより
もテープの耐久性が5乃至10倍向上した。
【0065】なお、本発明に係るテープ駆動装置は、上
記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば図4に
示すようなタイミングで各部を制御してもよい。すなわ
ち、この図4の(F)及び図4の(G)に示すようなゆ
るやかな供給リール側のテンション制御及び巻き取りリ
ール側のテンション制御を行ってもよい。なお、図4の
(A)は図3の(A)と、図4の(B)は図3の(B)
と、図4の(C)は図3の(C)と、図4の(D)は図
3の(D)と、図4の(E)は図3の(E)と同様であ
り、説明を省略する。
【0066】
【発明の効果】本発明に係るテープ駆動装置は、スタン
バイオンモード時に、張力調整部が供給リール側のテー
プに加わる張力を所定の値にした後、制御部がテープ圧
接ローラの押圧によりテープを保持した状態の上記キャ
プスタンの回転を制御して上記テープを上記供給リール
側に送らせるので、上記供給リール側のテープに加わる
張力を上記所定の値よりも小さな値にできる。この所定
の値よりも小さな値とされた張力が加えられたテープと
回転する回転ヘッド装置との間には、空気の緩衝層がで
きるので、回転する回転ヘッド装置とテープは接触せ
ず、長時間のスタンバイオンモードでもテープに傷を付
けたり、回転ヘッド自体を磨耗させたりすることがな
い。
【0067】また、上記制御部は、上記テープを上記供
給リール側に送る前に、該送り量と同じ量だけ上記テー
プを上記巻き取りリール側に送り、その後上記テープ圧
接ローラの押圧によりテープを保持させるので、スタン
バイオンモードに入ったときのテープ位置がスタンバイ
オンモード後の再生開始時までに動かない。
【0068】また、テンション(張力)リリース量をキ
ャプスタンの回転速度に応じて行えるので、正確なコン
トロールが可能である。
【0069】さらに、回転ヘッドの回転方向に対して順
方向からテープを送りだすため、ドラム内のテープの動
きがスムーズになり、確実なテンションリリースが実現
できる。
【0070】さらにまた、スタンバイオンモード中、サ
ブ押圧駆動手段によりテープ圧接ローラがテープを動か
ない位の押圧力で保持しているので、例えばPLAYの
立ち上がりの時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の構成を示すブロック回路図である。
【図2】本実施例のキャプスタン制御ブロックを示すブ
ロック回路図である。
【図3】本実施例の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図4】他の実施例の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【符号の説明】
11・・・・・回転ヘッド 16・・・・・キャプスタン 17・・・・・ピンチローラ 18・・・・・キャプスタンモータ 23・・・・・テープ供給リール 24・・・・・テープ巻き取りリール 25・・・・・供給リールモータ 26・・・・・巻き取りリールモータ 27・・・・・供給リール回転検出回路 28・・・・・巻き取りリール回転検出回路 29・・・・・比較回路 30・・・・・速度検出回路 32・・・・・テンション増幅回路 35・・・・・サーボ制御回路 37・・・・・モータ駆動回路 55・・・・・システム制御回路
フロントページの続き (72)発明者 橋本 久仁日 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ走行停止状態で回転ヘッドが回転
    している動作モードを有するテープ駆動装置において、 上記テープを供給する供給リールを回転駆動する第1の
    モータと、 上記供給リールから供給されるテープを巻き取る巻き取
    りリールを回転駆動する第2のモータと、 上記供給リール側のテープに加わる張力及び上記巻き取
    りリール側のテープに加わる張力を調整する張力調整部
    と、 上記テープを移送するキャプスタンを回転駆動するキャ
    プスタンモータと、 上記キャプスタンにテープを圧接するテープ圧接ローラ
    と、 上記張力調整部による調整で上記供給リール側のテープ
    に加わる張力を所定の値に制御した後、上記テープ圧接
    ローラの押圧によりテープを保持した状態の上記キャプ
    スタンを上記キャプスタンモータで回転駆動して上記テ
    ープを上記供給リール側に送り、上記供給リール側のテ
    ープに加わる張力を上記所定の値よりも小さな値に制御
    する制御部とを有することを特徴とするテープ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 上記張力調整部が上記供給リール側のテ
    ープに加わる張力を調整して得られる上記所定の値は、
    上記張力調整部が調整しうる下限値の近傍であることを
    特徴とする請求項1記載のテープ駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記制御部は、上記供給リール側のテー
    プに加わる張力を上記所定の値よりも小さな値に制御し
    た後、上記テープ圧接ローラによる押圧力を上記テープ
    が動かない大きさに制御することを特徴とする請求項1
    又は2記載のテープ駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部は、上記テープ圧接ローラを
    電磁駆動するメイン押圧駆動手段とサブ押圧駆動手段の
    うち、該メイン押圧駆動手段による押圧を解除させた状
    態で該サブ押圧駆動手段を押圧状態として上記テープ圧
    接ローラによる押圧力を上記テープが動かない大きさに
    制御することを特徴とする請求項3記載のテープ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 上記制御部は、上記テープ圧接ローラの
    押圧によりテープを保持した状態の上記キャプスタンを
    上記キャプスタンモータで回転駆動させて、上記テープ
    を上記巻き取りリール側に送ってから、上記テープを上
    記供給リール側に送り上記供給リール側のテープに加わ
    る張力を上記所定の値よりも小さな値に制御することを
    特徴とする請求項1、3又は4記載のテープ駆動装置。
JP5034462A 1993-01-29 1993-01-29 テープ駆動装置 Pending JPH06223448A (ja)

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