JPH06222A - 医療装置用レーザ発生装置 - Google Patents

医療装置用レーザ発生装置

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JPH06222A
JPH06222A JP4159511A JP15951192A JPH06222A JP H06222 A JPH06222 A JP H06222A JP 4159511 A JP4159511 A JP 4159511A JP 15951192 A JP15951192 A JP 15951192A JP H06222 A JPH06222 A JP H06222A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 治療中にその効果を最大にする癌の診断治療
装置として使用する医療装置用レーザ発生装置を提供す
る。 【構成】 レーザ光源1は診断用レーザ光(405n
m)および治療用レーザ光(630nm前後)を発生す
る。このレーザ光の照射および蛍光の受光はライトガイ
ド2を介して行われる。そして、分光器3により受光し
た蛍光を波長別に弁別し、弁別された光の内600〜7
00nmの光を増幅装置4により増幅する。この増幅装
置4のデータを解析回路5により解析し、この結果を表
示装置6に表示する。また、分光器3で弁別された光の
内1270nmの光を検出装置7により検出し、このデ
ータによりレーザ光源1の発生する治療用レーザ光の最
適波長を波長設定回路8で選択、設定する。これら各装
置はタイミングコントロール回路9のタイミング信号に
より制御される。これにより、使用する薬品、治療する
病巣部に対して最適な治療用レーザ光を選択することに
より、治療効果を最大限発揮させることができ、また、
治療時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に癌の診断治療装置に
用いられる医療装置用レーザ発生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】癌の診断、治療にHpDなど、癌に対し
て親和性の強い蛍光物質を予め病巣部に吸収させてお
き、この部分をレーザ光で照射した時の蛍光物質とレー
ザ光との光化学反応を利用して癌細胞だけを選択的に壊
死させる癌診断治療方法および装置が提案されている。
これは、特開昭59−40830および特開昭59−4
0869に掲載されている。
【0003】さらに、治療中に組織中に生ずる活性酸素
から発生する特定波長の赤外光(波長1.27μm)を
検出することにより治療状態をモニタする装置が提案さ
れている。これは、特開平1−151436に掲載され
ている。
【0004】また、特開平3−159661には、Hp
Dだけでなく他の光化学的治療薬品の使用にも対応がで
きるように、使用する光化学的治療薬品の吸収波長に合
わせて治療用レーザ光の発振波長を変化させることがで
きるレーザ治療装置に関する技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
癌の診断治療装置では、活性酸素の量をモニタするに止
まっていた。光増感剤(photosensitizer)の吸収波長は
生態組織と結合することにより、元来光増感剤の持つ吸
収波長より長波長側へずれる。このずれは、組織によっ
て異なるので、患者や患部によって最適な治療用レーザ
光波長が異なると考えられる。
【0006】本発明は以上の問題点を解決するためのも
ので、治療効果をより高めた癌の診断治療装置として使
用する医療装置用レーザ発生装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め、治療部位周辺に診断用レーザを照射して治療部位を
判別し、判別された治療部位に治療用レーザ光を照射し
て光化学反応により治療部位の細胞を壊死させる医療装
置用レーザ発生装置において、治療用レーザ光は波長を
変化させることのできる波長可変レーザ発生手段から出
力され、治療用レーザ光によって発生する治療部位の活
性酸素の発生量を当該治療部位からの光によりモニタす
るモニタ手段と、このモニタ手段からの情報にしたがっ
て、治療用レーザ光の波長を前記発生量が増大する波長
に設定する波長設定手段とを備えることを特徴とする。
【0008】また、この波長可変レーザ発生手段は、N
d−YAGレーザ発生装置と、これより発生したレーザ
光から第2次高調波および第3次高調波を得る第2次高
調波発生装置および第3次高調波発生装置と、第3次高
調波から異なる波長を得る非線形光学結晶を有する光パ
ラメトリック発振部とを有し、波長設定手段によってこ
の非線形光学結晶の角度を変化させることにより前記治
療用レーザ光の波長が所望の波長に設定されることを特
徴としてもよい。
【0009】モニタ手段は、活性酸素の発する特定波長
を検出しても良いし、活性酸素と特定の試薬によって生
じる化学発光の特定波長を検出することを特徴としても
良い。
【0010】
【作用】腫瘍等と親和性の強い光増感剤を投与し、所望
の病巣部の領域に光増感剤を予め吸収させておく。そし
て、診断時に診断用レーザ光を照射すると、光増感剤に
より特定のピーク波長を有する蛍光を発生するので、病
巣部の位置およびその範囲を特定することができる。ま
た、治療用レーザ光の照射により、レーザ光と光増感剤
との間で光化学反応が生じ、光増感剤が吸収されている
領域、すなわち、病巣部の細胞のみを壊死させることが
できる。
【0011】ここで、治療用レーザ光を病巣部に照射し
ているときに、この治療用レーザ光と光増感剤との間の
光化学反応による活性酸素の発生量をモニタするので、
活性酸素の発生量より治療の進行状況を把握することが
できる。さらに、治療用レーザ光を所定の範囲で波長を
変化させながら病巣部に照射し、上記活性酸素の発生量
をモニタすることにより、活性酸素の発生量が増大する
するように治療用レーザ光の波長を設定することができ
る。
【0012】
【実施例】以下図面を参照しながら、本発明を具体的に
説明する。
【0013】本発明における実施例の構成例を図1に示
す。先ず、HpDを光増感剤として使用した場合の実施
例における主な構成、動作を図1に従って説明する。
【0014】レーザ光源1は診断用レーザ光(405n
m)および治療用レーザ光(630nm前後)を発生す
る。このレーザ光の照射および蛍光の受光はライトガイ
ド2を介して行われる。そして、分光器3により受光し
た蛍光を波長別に弁別し、弁別された光の内600〜7
00nmの光を増幅装置4により増幅する。この増幅装
置4のデータを解析回路5により解析し、この結果を表
示装置6に表示する。また、分光器3で弁別された光の
内1270nmの光を検出装置7により検出し、このデ
ータによりレーザ光源1の発生する治療用レーザ光の最
適波長を波長設定回路8で選択、設定する。これら各装
置はタイミングコントロール回路9のタイミング信号に
より制御される。
【0015】次に、実施例の各装置の構成、動作を診断
時と治療時とに分けて詳細に説明する。
【0016】診断時には、レーザ光源1より発生した4
05nmのパルスレーザ光を照射用ライトガイド21を
通して照射する。病巣部Cには、予め適量のHpDなど
の光増感剤(photosensitizer)が吸収させてある。その
ため、病巣部Cより蛍光が発生し、受光用ライトガイド
22を通して分光器3に導かれる。
【0017】分光器3内のライトガイド22の出射端か
ら出射した蛍光は発散し、一次反射鏡31で反射して、
回折格子32に入射する。回折格子32で波長別に分光
され、600〜700nmの光は増幅装置4へ入射す
る。なお、治療時(後述)に発生する一重項酸素の量を
示す1.27μm前後の光は二次反射鏡33に反射し、
検出回路7へ入射する。
【0018】増幅装置4に入射した600〜700nm
の光はイメージインテンシファイヤ管43の光電面42
上に結像され、この位置で蛍光の分光スペクトル像が得
られる。蛍光スペクトル像は微弱であるので、イメージ
インテンシファイヤ管43で増倍され、その増倍された
蛍光スペクトル像が蛍光面44に形成される。この分光
スペクトル像は結像レンズ45により高感度カメラ46
の撮像面に結像し、これにより分光スペクトル像が低損
失で撮像される。
【0019】高感度カメラ46で撮影されたスペクトル
像の出力ビデオ信号は解析回路5で信号処理された後
に、表示装置6であるTVモニタ61に波形Aとしてス
ペクトル表示される。TVモニタ61で得られる分光ス
ペクトル像がHpDなどの光増感剤特有のものであるな
らば、病巣部CにはHpDなどの光増感剤が含まれてい
ることが判る。そして、HpDなどの光増感剤は癌と親
和性が強いから、病巣部Cは癌らしいと推定することが
できる。
【0020】ここで、シャッター41はイメージインテ
ンシファイヤ管43の光電面42を強い光の照射から保
護するために設けられたものであり、診断時には開状態
で使用し、治療時には強い治療用レーザ光が入射するた
め閉状態で使用する。
【0021】また、イメージインテンシファイヤ管駆動
回路47は、イメージインテンシファイヤ管43を動作
させる電圧を供給し、タイミングコントロール回路9の
ゲート信号によりON/OFF状態の切り換えを行う電
源回路である。実際には、治療時に肉眼で病巣部を確認
するための内視鏡診断系(図2参照)において、病巣部
Cを観察するために白色光が照射される。この白色光と
405nmレーザ光とは時間的に交互に病巣部を照射す
る。白色光の病巣部からの反射光は強いので、白色光照
射時には、イメージインテンシファイヤ管43への印加
電圧供給を停止してイメージインテンシファイヤ管43
の動作を停止している。
【0022】治療時には、レーザ光源1からの波長を診
断用レーザ光から治療用レーザ光に切り換え、この波長
のパルスレーザ光が照射用ライトガイド21を通して病
巣部Cに照射する。この治療用レーザ光と病巣部Cに含
まれるHpDとの間で光化学反応が起こり、一重項酸素
からの1.27μm光であるHpD蛍光が放出され、病
巣部組織の治療が行われる。1.27μmの光は受光用
ライトガイド22を通して分光器3に導かれ、回折格子
32によって回折した後に、二次反射鏡33により反射
し、検出装置7に入射する。
【0023】そして、検出装置7において、ゲート回路
74によってゲート時間が設定された光検出器71によ
り1.27μmの光は検出される。光検出器71からの
出力信号は増幅器72で増幅され、その出力は出力計7
3で読み出される。ここで、治療による1.27μm光
の放出時にのみ、光検出器71が動作する様にゲート時
間が設定されている。また、増幅器72の出力信号は解
析回路5に送られ、ここで信号処理してTVモニタ61
上に波形Bの様にその強度を表示し、治療の進行状況を
判断する。
【0024】治療用レーザ光の波長の設定を行うとき
は、増幅器72の出力信号は波長設定回路8に送られ
る。波長設定回路8では、治療用レーザ光の波長を所定
範囲走査し、1.27μmの光の強度である増幅器72
の出力信号が最大値になる波長を求める。そして、1.
27μmの光の強度が最大となる、すなわち、最大の治
療効果を得られる波長にレーザ光源1の治療用レーザ光
の波長を設定する。
【0025】光増感剤としてHpDを用いた場合におけ
る波長設定回路8の細部を図7に沿って説明する。
【0026】診断を終えて患部を特定した後、治療用レ
ーザ光の波長を600〜650nmの間で可変し、それ
ぞれの波長で一重項酸素の量に由来する光を検出器71
で受ける。そして、増幅器72を経由して波長設定回路
8内のメモリ回路81に送られ、600〜650nmの
それぞれの波長での一重項酸素の量がメモリされる。そ
のメモリされたデータを波長解析回路82で解析し、一
重項酸素の量が最大となる波長を選択し、ステッピング
モータ駆動回路83によりステッピングモータ84を駆
動し、光パラメトリック発振部15内の非線形光学結晶
15cを回転させ選択された波長に設定する。
【0027】実際には、この治療用レーザ光の波長設定
は治療前に行われる。その後、診断と治療、波長設定と
治療を繰り返して病巣部の治療が行われる。
【0028】次に、診断時に採用される本発明装置のタ
イミングチャートを図3に示し、タイミングコントロー
ル回路9の動作を説明する。
【0029】この図3において、タイミングコントロー
ル回路9よりレーザ光源をトリガするためのパルス幅1
0μs、電圧5V、繰り返し周波数0〜120Hzのレ
ーザトリガ信号(図3(イ))が出力される。これより
約1μs遅れて、約5ns幅の診断用405nmレーザ
光(図3(ロ))が発生する。HpDなどの光増感剤の
蛍光はレーザ光とほぼ同じ時刻で得られる。
【0030】病巣部の観察のための観察用白色光パルス
(図3(ハ))は、繰り返されるレーザパルスの中間時
に位置し、治療時での1.27μm光検出との関係で図
3のような時間条件で規定される。イメージインテンシ
ファイヤ管43のゲート信号はHpDなどの光増感剤の
蛍光を検出するときにのみイメージインテンシファイヤ
管43を動作し(ON状態)、白色光パルス照射時にイ
メージインテンシファイヤ管43の保護のために動作停
止(OFF状態)とするためのものである。
【0031】治療用レーザ光と病巣部Cに含まれるHp
Dとの間で光化学反応が起こり、病巣部組織の治療が行
われるが、この治療用630nmレーザ光の照射中に病
巣部からHpD蛍光(図3(ニ))が放出される。
【0032】次に、治療時における装置のタイミングチ
ャートを図5に示し、これを説明する。
【0033】診断時と同じくの治療用レーザ光はレーザ
トリガより約1μs遅れて発生する(図5(ロ))。観
察用の白色光はレーザトリガより5ms遅れて10ms
幅の白色光パルスとして発光する(図5(ハ))。Hp
Dや病巣部Cの生体組織からの赤外蛍光はレーザ光とほ
ぼ同時刻に放出される(図5(ニ))。光検出器ゲート
は、赤外蛍光放出が終わった時刻にONされ、白色光パ
ルスの発光前にOFFされる(図5(ホ))。
【0034】この光検出器ゲートを設ける理由は、1.
27μm光を適格に検出するためのものである。即ち、
波長1.27μm近傍の光には、一重項酸素からの緩和
光の他に、図5(ニ)に示すようなHpDからの或いは
病巣部生体からの強い赤外蛍光がある。この赤外蛍光は
レーザ光とほぼ同時刻に発生するに対して、一重項酸素
よりの緩和光は図4に示すような複雑な過程をたどって
発生するために、レーザ光よりは1ms程度遅れて放出
される(図5(ヘ))。詳しくは、「黒田裕介:レーザ
光化学治療の基礎的研究 日本レーザ医学会誌 6
[4] p.27(1986)」を参照。従って、一重
項酸素から放出される1.27μm光を適確に検出する
には、光検出器71がこの一重項酸素からの1.27μ
m光の放出時にのみ動作する様にゲート時間を設定する
ことが必要である。
【0035】この図5では、光検出器ゲートはレーザト
リガより0.5ms後にONとなり2ms間持続する例
を示している。但し、このゲート時間は対象とする病巣
部Cによって一重項酸素からの1.27μm光の放出開
始時刻が微妙に異なることが予想されるので、対象によ
って可変調整できるようにしておくことが望ましい。
【0036】また、ゲートON時間は白色光パルスと赤
外蛍光の発光時間とが重ならない範囲で可変できるよう
にすることが必要である。これは、白色光パルスの発光
時間と重なるとこれによる病巣部Cからの赤外光が一重
項酸素からの1.27μm光の検出に干渉するからであ
る。このため、一重項酸素からの1.27μm光をゲー
ト時間内で検出するようにする。
【0037】図1におけるレーザ光源1の一例であり、
診断用と治療用との切り換えができるパルス光源の例を
図6に示す。
【0038】固体レーザ発生装置であるNd−YAGレ
ーザ発生装置10からの波長が1064nmのレーザ光
を切り換え装置11を介して、基本波発生装置12、お
よびKDP結晶などからなる第2次高調波発生装置1
3、第3次高調波発生装置14に入射して、波長が10
64nm、532nm、355nmのレーザ光をそれぞ
れ得る。355nmのレーザ光は、さらに光パラメトリ
ック発振部15に入射され、405nm、600〜20
00nmのレーザ光を得る。この光パラメトリック発振
部15はコリメータレンズ15a、2枚のミラー15
b,15d、これらの間のβ−BaB2 4 などの非線
形光学結晶15cとからなり、この非線形光学結晶15
cを回転してレーザ光入射角度を変化させることによっ
て、前述の波長のレーザ光を得る。
【0039】405nm、600〜710nmと710
〜2000nmのレーザ光はフィルタ16で分離され
る。そして、このレーザ光と基本波、第2次高調波を集
光レンズ17にて集光し照射用ライトガイド21に入射
させる。これらのレーザ光の内、405nmあるいは5
32nmのレーザ光を診断用レーザ光、600〜200
0nmのレーザ光を治療用レーザ光として用いる。
【0040】本発明は、上述した実施例に限らず様々な
変形が可能である。
【0041】光検出器71として一般には、1.27μ
mで感度の大きいゲルマニウム検出器が用いられるが、
場合によっては、S/N比を高くするために冷却媒体、
例えば液体窒素による冷却下のゲルマニウム光検出器を
使用しても良い。
【0042】一重項酸素の量をモニタする他の方法とし
て、化学発光試薬を病巣部に吸収させておき、一重項酸
素と化学発光試薬との反応による化学発光の光を検出器
71で受けるようにしても良い。このとき検出器71は
可視光に感度のあるものとなる場合もある。
【0043】また、診断用レーザ光と治療用レーザ光を
病巣部に対して、同時にもしくは時間的に交互に照射し
ても良い。
【0044】さらに、図1では2つのモニタでそれぞれ
診断、治療時に得られるスペクトルを表示する方式を示
しているが、解析回路5による信号処理によって1つの
モニタで診断、治療時のスペクトルを表示することも可
能である。
【0045】診断用レーザ光および治療用レーザ光の波
長は405および630nm前後に限らない。また、使
用する光増感剤はHpDに限らず、DHE、PH−11
26、NPe6、フタロシアニン等でも良い。
【0046】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、治療用レ
ーザ光を所定の範囲で波長を変化させながら病巣部に照
射し、この治療用レーザ光と光増感剤との間の光化学反
応による活性酸素の発生量をモニタすることにより、活
性酸素の発生量が増大するように治療用レーザ光の波長
を設定することができる。一般に、この活性酸素の発生
量が多いほど病巣部の細胞を壊死させる効果も大きい。
すなわち、発生量が増大するように治療用レーザ光の波
長を設定することで、より効果的に治療を行うことがで
きる。
【0047】また、このことは光増感剤等の種類に合わ
せて波長を変化させることができるということでもあ
る。さらに、個人差および病巣部の組織、位置の差など
による治療用レーザ光の最適波長の違いにも対応ができ
る。
【0048】よって、使用する薬品、治療する病巣部に
対して最適な治療用レーザ光を選択することにより、治
療効果を最大限発揮させることができ、また、治療時間
を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例の内視鏡診断系および光化学反
応診断・治療系の概略図である。
【図3】本発明の実施例の診断時のタイミングを示す図
である。
【図4】本発明の実施例の一重項酸素の発生および発光
を示す図である。
【図5】本発明の実施例の治療時のタイミングを示す図
である。
【図6】本発明の実施例のレーザ光源の概略図である。
【図7】本発明の実施例の波長設定回路の概略図であ
る。
【符号の説明】
1…レーザ光源、2…ライトガイド、3…分光器、4…
増幅装置、5…解析回路、6…表示装置、7…検出装
置、8…波長設定回路、9…タイミングコントロール回
路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療部位周辺に診断用レーザ光を照射し
    て治療部位を判別し、判別された前記治療部位に治療用
    レーザ光を照射して光化学反応により前記治療部位の細
    胞を壊死させる医療装置用レーザ発生装置において、 前記治療用レーザ光は波長を変化させることのできる波
    長可変レーザ発生手段から出力され、 前記治療用レーザ光によって発生する前記治療部位の活
    性酸素の発生量を当該治療部位からの光によりモニタす
    るモニタ手段と、 前記モニタ手段からの情報にしたがって、前記治療用レ
    ーザ光の波長を前記発生量が増大する波長に設定する波
    長設定手段とを備えることを特徴とする医療装置用レー
    ザ発生装置。
  2. 【請求項2】 前記波長可変レーザ発生手段は、Nd−
    YAGレーザ発生装置と、 前記Nd−YAGレーザ発生装置より発生したレーザ光
    から第2次高調波および第3次高調波を得る第2次高調
    波発生装置および第3次高調波発生装置と、 前記第3次高調波から異なる波長を得る非線形光学結晶
    を有するパラメトリック発振部とを有し、 前記波長設定手段によって前記非線形光学結晶の角度を
    変化させることにより前記治療用レーザ光の波長が所望
    の波長に設定されることを特徴とする請求項1記載の医
    療装置用レーザ発生装置。
  3. 【請求項3】 前記モニタ手段は、前記活性酸素の発す
    る特定波長を検出することを特徴とする請求項1記載の
    医療装置用レーザ発生装置。
  4. 【請求項4】 前記モニタ手段は、前記活性酸素と特定
    の試薬とによって生じる化学発光の特定波長を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の医療装置用レーザ発生
    装置。
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