JPH0759783A - 癌病巣診断装置 - Google Patents
癌病巣診断装置Info
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- JPH0759783A JPH0759783A JP5211243A JP21124393A JPH0759783A JP H0759783 A JPH0759783 A JP H0759783A JP 5211243 A JP5211243 A JP 5211243A JP 21124393 A JP21124393 A JP 21124393A JP H0759783 A JPH0759783 A JP H0759783A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一つの診断用光源だけを使用して、癌病巣部
の蛍光像と診断部位の全体像を別々に、または時分割し
て同一画面上に表示し観察できる小型で取扱い易く安価
な癌病巣診断装置を提供する。 【構成】 水銀灯１と、この水銀灯１から発する光のう
ち光感受性物質特有の蛍光を効率よく励起することがで
きる波長付近の光だけを透過する光フィルター２と、水
銀灯１から発する光を光フィルター２を透過したり素通
ししたりして、診断部位２０に照射する光の波長分布を
変える波長切替え手段４と、照射する光を病巣部Ａに導
く光伝送路５と、病巣部Ａを観察するための画像伝送路
６と、この画像を表示する画像表示手段８とを備えるこ
とにより、一つの光源１で癌病巣部Ａの蛍光像と周辺部
Ｂを含めた診断部位２０の全体像を別々に、または時分
割して得ることができる。
の蛍光像と診断部位の全体像を別々に、または時分割し
て同一画面上に表示し観察できる小型で取扱い易く安価
な癌病巣診断装置を提供する。 【構成】 水銀灯１と、この水銀灯１から発する光のう
ち光感受性物質特有の蛍光を効率よく励起することがで
きる波長付近の光だけを透過する光フィルター２と、水
銀灯１から発する光を光フィルター２を透過したり素通
ししたりして、診断部位２０に照射する光の波長分布を
変える波長切替え手段４と、照射する光を病巣部Ａに導
く光伝送路５と、病巣部Ａを観察するための画像伝送路
６と、この画像を表示する画像表示手段８とを備えるこ
とにより、一つの光源１で癌病巣部Ａの蛍光像と周辺部
Ｂを含めた診断部位２０の全体像を別々に、または時分
割して得ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は癌などの腫瘍に親和性の
ある光感受性物質があらかじめ集積させてある病巣部
に、光感受性物質の吸収波長に合致した光を照射して光
感受性物質を励起し、病巣部を診断および治療する光化
学診断・治療に用いる診断装置に関する。
ある光感受性物質があらかじめ集積させてある病巣部
に、光感受性物質の吸収波長に合致した光を照射して光
感受性物質を励起し、病巣部を診断および治療する光化
学診断・治療に用いる診断装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、電子医療技術の進歩にともなっ
て、レーザ光を用いた光化学診断（Photodynamic Diag
nosis 、以下ＰＤＤと記す）および光化学治療（Photod
ynamicTherapy 、以下ＰＤＴと記す）が急速に発展しつ
つある。このＰＤＤおよびＰＤＴとは、腫瘍に親和性を
有し、かつ光により励起されたときに蛍光発光や殺細胞
作用などの光化学反応を有する光感受性物質をあらかじ
め癌など腫瘍の病巣部に集積させておき、この病巣部に
光を照射することにより光感受性物質を励起して、その
発光蛍光の測定による病巣部の診断（ＰＤＤ）や、殺細
胞効果による病巣部の治療（ＰＤＴ）を行なうものであ
る。光感受性物質を効率良く励起するには、照射光の波
長が光感受性物質の吸収波長に合致している方が良いの
で、照射光の光源としては使用する光感受性物質の吸収
波長に適合した波長のレーザ光源が使用されることが多
い。
て、レーザ光を用いた光化学診断（Photodynamic Diag
nosis 、以下ＰＤＤと記す）および光化学治療（Photod
ynamicTherapy 、以下ＰＤＴと記す）が急速に発展しつ
つある。このＰＤＤおよびＰＤＴとは、腫瘍に親和性を
有し、かつ光により励起されたときに蛍光発光や殺細胞
作用などの光化学反応を有する光感受性物質をあらかじ
め癌など腫瘍の病巣部に集積させておき、この病巣部に
光を照射することにより光感受性物質を励起して、その
発光蛍光の測定による病巣部の診断（ＰＤＤ）や、殺細
胞効果による病巣部の治療（ＰＤＴ）を行なうものであ
る。光感受性物質を効率良く励起するには、照射光の波
長が光感受性物質の吸収波長に合致している方が良いの
で、照射光の光源としては使用する光感受性物質の吸収
波長に適合した波長のレーザ光源が使用されることが多
い。
【０００３】従来、この種の癌病巣診断装置としては、
特開昭５９−４０８３０号公報によって開示された、光
感受性物質としてヘマトポルフィリン誘導体を用い、光
源としてエキシマレーザを用いて励起されるダイレーザ
（以下エキシマ・ダイレーザという）を用いる装置がよ
く知られている。以下、特開昭５９−４０８３０号公報
によって開示された従来のレーザ装置を用いた癌病巣診
断装置について図面を参照しながら説明する。
特開昭５９−４０８３０号公報によって開示された、光
感受性物質としてヘマトポルフィリン誘導体を用い、光
源としてエキシマレーザを用いて励起されるダイレーザ
（以下エキシマ・ダイレーザという）を用いる装置がよ
く知られている。以下、特開昭５９−４０８３０号公報
によって開示された従来のレーザ装置を用いた癌病巣診
断装置について図面を参照しながら説明する。
【０００４】図３は従来の癌病巣診断装置の概略構成図
を示すものである。図３において、２０はあらかじめ光
感受性物質としてヘマトポルフィリン誘導体を吸収させ
てある被診断部位で、Ａは癌病巣部、Ｂはその周辺部で
ある。２１は波長４０５nmのレーザ光パルスを発振する
エキシマ・ダイレーザで構成されている診断用のレーザ
パルス光源、２２は白色光パルスを発光する白色光源
で、２５はこれら２つの光源を時分割して発光するよう
に制御する時分割制御部である。２６と２７はそれぞれ
レーザ光パルスと白色光パルスを被診断部位２０に導く
光伝送路である。
を示すものである。図３において、２０はあらかじめ光
感受性物質としてヘマトポルフィリン誘導体を吸収させ
てある被診断部位で、Ａは癌病巣部、Ｂはその周辺部で
ある。２１は波長４０５nmのレーザ光パルスを発振する
エキシマ・ダイレーザで構成されている診断用のレーザ
パルス光源、２２は白色光パルスを発光する白色光源
で、２５はこれら２つの光源を時分割して発光するよう
に制御する時分割制御部である。２６と２７はそれぞれ
レーザ光パルスと白色光パルスを被診断部位２０に導く
光伝送路である。
【０００５】２８は被診断部位の像を撮像するテレビカ
メラ、２９はその像を画面上に表示するテレビモニタ、
３０はハーフミラー、３１は蛍光像を分光する分光器、
３２は分光された蛍光像のスペクトルを増強する像増強
管、３３はそのスペクトルを解析するスペクトル解析
部、３４は解析されたスペクトル波形を表示する表示器
である。なお、２４は治療用のパルス光源２３から発光
される波長６３０nmの治療用のレーザ光パルスと診断用
のレーザ光パルスの切換器である。
メラ、２９はその像を画面上に表示するテレビモニタ、
３０はハーフミラー、３１は蛍光像を分光する分光器、
３２は分光された蛍光像のスペクトルを増強する像増強
管、３３はそのスペクトルを解析するスペクトル解析
部、３４は解析されたスペクトル波形を表示する表示器
である。なお、２４は治療用のパルス光源２３から発光
される波長６３０nmの治療用のレーザ光パルスと診断用
のレーザ光パルスの切換器である。
【０００６】以上のように構成された癌病巣診断装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、診断用のレー
ザパルス光源２１によって発生する波長４０５nmのレー
ザ光パルスが被診断部位２０に照射されると、癌病巣部
Ａに集積された光感受性物質が励起されて波長６３０nm
および６９０nmの蛍光を発し、癌病巣部Ａの蛍光像がテ
レビカメラ２８によって撮像され、テレビモニタ２９の
画面上に表示されて観察される。また、ハーフミラー３
０によって取り出された癌病巣部Ａの蛍光像は分光器３
１、像増強管３２、スペクトル解析部３３を経て表示器
３４上にスペクトル波形として表示される。
ついて、以下その動作を説明する。まず、診断用のレー
ザパルス光源２１によって発生する波長４０５nmのレー
ザ光パルスが被診断部位２０に照射されると、癌病巣部
Ａに集積された光感受性物質が励起されて波長６３０nm
および６９０nmの蛍光を発し、癌病巣部Ａの蛍光像がテ
レビカメラ２８によって撮像され、テレビモニタ２９の
画面上に表示されて観察される。また、ハーフミラー３
０によって取り出された癌病巣部Ａの蛍光像は分光器３
１、像増強管３２、スペクトル解析部３３を経て表示器
３４上にスペクトル波形として表示される。
【０００７】つぎに、白色光源２２によって発生する白
色光パルスが被診断部位２０に照射されると、被診断部
位２０の全体像がテレビモニタ２９の画面上に表示され
る。
色光パルスが被診断部位２０に照射されると、被診断部
位２０の全体像がテレビモニタ２９の画面上に表示され
る。
【０００８】これら２つの光源２１および２２はパルス
光源で、図４（Ａ），（Ｂ）に示すように時分割制御部
２５で時分割発光し、癌病巣部Ａの蛍光像と被診断部位
２０の全体像を時分割して得られることにより像の判別
が容易になり、特にスペクトル解析においては、図４
（Ｅ）に示すように、像増強管３２をレーザパルス光源
２１の発光タイミングに同期して作動することにより全
体像のスペクトルの重畳を除去できる。
光源で、図４（Ａ），（Ｂ）に示すように時分割制御部
２５で時分割発光し、癌病巣部Ａの蛍光像と被診断部位
２０の全体像を時分割して得られることにより像の判別
が容易になり、特にスペクトル解析においては、図４
（Ｅ）に示すように、像増強管３２をレーザパルス光源
２１の発光タイミングに同期して作動することにより全
体像のスペクトルの重畳を除去できる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の癌病巣診断装置では、診断用として単波長のレーザパ
ルス光源と白色光源の２種類の光源が必要で、装置が高
価で大型となるばかりでなく、レーザパルス光源と白色
光源が同時発光することがないように、同期制御点灯を
行う必要があり、制御部が複雑で取り扱いにくいという
問題点を有していた。
の癌病巣診断装置では、診断用として単波長のレーザパ
ルス光源と白色光源の２種類の光源が必要で、装置が高
価で大型となるばかりでなく、レーザパルス光源と白色
光源が同時発光することがないように、同期制御点灯を
行う必要があり、制御部が複雑で取り扱いにくいという
問題点を有していた。
【００１０】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、安価な単一の診断用光源だけを使用し、癌病巣部の
蛍光像と被診断部位の全体像を別々にまたは時分割して
同一画面上に表示できる、小型で取扱い易く安価な癌病
巣診断装置を提供することを目的とする。
で、安価な単一の診断用光源だけを使用し、癌病巣部の
蛍光像と被診断部位の全体像を別々にまたは時分割して
同一画面上に表示できる、小型で取扱い易く安価な癌病
巣診断装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の癌病巣診断装置は、光源としての青色光を多
く含む放電灯と、この光源から発する光のうち光感受性
物質特有の蛍光を効率よく励起することができる波長付
近の光だけを透過する光フィルターと、光源から発する
光をこの光フィルターを透過または素通りさせて被診断
部位に照射する光の波長分布を変える波長切替え手段
と、照射する光を被診断部位に導く光伝送路と、被診断
部位を観察するための画像伝送路と、この画像を表示す
る画像表示手段とを備えている。
に本発明の癌病巣診断装置は、光源としての青色光を多
く含む放電灯と、この光源から発する光のうち光感受性
物質特有の蛍光を効率よく励起することができる波長付
近の光だけを透過する光フィルターと、光源から発する
光をこの光フィルターを透過または素通りさせて被診断
部位に照射する光の波長分布を変える波長切替え手段
と、照射する光を被診断部位に導く光伝送路と、被診断
部位を観察するための画像伝送路と、この画像を表示す
る画像表示手段とを備えている。
【００１２】
【作用】この構成によって、青色光を多く含む放電灯か
らなる単一の光源が発する光を、光フィルターを透過ま
たは素通りさせることによって、被診断部位に照射する
光として、光感受性物質特有の蛍光を励起することがで
きる波長付近だけを含む準単色光と、全体像を観察する
ことができる白色光との２種類の光が得られ、これによ
って、癌病巣部の蛍光像と被診断部位の全体像を別々に
または時分割して同一画面上に表示できる癌病巣診断装
置が実現できる。
らなる単一の光源が発する光を、光フィルターを透過ま
たは素通りさせることによって、被診断部位に照射する
光として、光感受性物質特有の蛍光を励起することがで
きる波長付近だけを含む準単色光と、全体像を観察する
ことができる白色光との２種類の光が得られ、これによ
って、癌病巣部の蛍光像と被診断部位の全体像を別々に
または時分割して同一画面上に表示できる癌病巣診断装
置が実現できる。
【００１３】
（実施例１）まず、本発明の第１の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
面を参照しながら説明する。
【００１４】図１において、２０は病巣部Ａとその周辺
部Ｂからなる被診断部位、１は診断用光源である水銀
灯、２は癌病巣部Ａにあらかじめ集積させてあるクロリ
ン系またはフェオホルバイト系の光感受性物質特有の蛍
光を効率よく励起することができる波長４０５nm付近の
光だけを透過する第１の光フィルター、４は第１の光フ
ィルター２と第１の透明板３を円盤状に一体化して光伝
送路５に入射する光の光軸に平行な中心軸の回りに回転
自在に取りつけられモーター７によって回転する第１の
回転フィルターからなる波長切替え手段で、これにより
第１の光フィルター２と第１の透明板３のいずれかが入
射光の光路を横切るように挿入される。８は画像表示手
段で、画像伝送路２を通して得られる被診断部位２０の
画像を撮像するテレビカメラなどからなる撮像部９とテ
レビモニターなどからなる表示部１０とで構成される。
部Ｂからなる被診断部位、１は診断用光源である水銀
灯、２は癌病巣部Ａにあらかじめ集積させてあるクロリ
ン系またはフェオホルバイト系の光感受性物質特有の蛍
光を効率よく励起することができる波長４０５nm付近の
光だけを透過する第１の光フィルター、４は第１の光フ
ィルター２と第１の透明板３を円盤状に一体化して光伝
送路５に入射する光の光軸に平行な中心軸の回りに回転
自在に取りつけられモーター７によって回転する第１の
回転フィルターからなる波長切替え手段で、これにより
第１の光フィルター２と第１の透明板３のいずれかが入
射光の光路を横切るように挿入される。８は画像表示手
段で、画像伝送路２を通して得られる被診断部位２０の
画像を撮像するテレビカメラなどからなる撮像部９とテ
レビモニターなどからなる表示部１０とで構成される。
【００１５】以上のように構成された癌病巣診断装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、水銀灯１から
発する光は、第１の回転フィルター４において第１の光
フィルター２を透過するときには、波長４０５nm付近の
光だけの準単色光となり、光伝送路５を経て被診断部位
２０に照射される。これによって癌病巣部Ａに集積され
た光感受性物質が励起されて蛍光を発し、癌病巣部Ａの
蛍光像が画像伝送路６を経て画像表示手段８に表示され
る。また、水銀灯１から発する光は、第１の回転フィル
ター４において第１の透明板３を通過するときには、全
波長を含む白色光のままで、光伝送路５を経て被診断部
位２０に照射される。これによって被診断部位２０の全
体像が画像伝送路６を経て画像表示手段８に表示され
る。
ついて、以下その動作を説明する。まず、水銀灯１から
発する光は、第１の回転フィルター４において第１の光
フィルター２を透過するときには、波長４０５nm付近の
光だけの準単色光となり、光伝送路５を経て被診断部位
２０に照射される。これによって癌病巣部Ａに集積され
た光感受性物質が励起されて蛍光を発し、癌病巣部Ａの
蛍光像が画像伝送路６を経て画像表示手段８に表示され
る。また、水銀灯１から発する光は、第１の回転フィル
ター４において第１の透明板３を通過するときには、全
波長を含む白色光のままで、光伝送路５を経て被診断部
位２０に照射される。これによって被診断部位２０の全
体像が画像伝送路６を経て画像表示手段８に表示され
る。
【００１６】つぎに、モーター７が回転して水銀灯１か
ら発する光が、第１の回転フィルター４において第１の
光フィルター２と第１の透明板３とを交互に透過すると
きには、被診断部位２０には波長４０５nm付近の光だけ
の準単色光と全波長を含む白色光が時分割されて交互に
照射され、画像表示手段８には癌病巣部Ａの蛍光像と被
診断部位２０の全体像がオーバーラップして表示され
る。このとき、第１の回転フィルター４における第１の
光フィルター２と第１の透明板３の面積比を変えると、
被診断部位２０の全体像の中の癌病巣部Ａの蛍光像の明
るさが変化し、目的に合わせて一層鮮明な診断画像を得
ることができる。また、テレビの垂直同期信号に合わせ
るように回転フィルターの回転速度を調整することも有
効である。
ら発する光が、第１の回転フィルター４において第１の
光フィルター２と第１の透明板３とを交互に透過すると
きには、被診断部位２０には波長４０５nm付近の光だけ
の準単色光と全波長を含む白色光が時分割されて交互に
照射され、画像表示手段８には癌病巣部Ａの蛍光像と被
診断部位２０の全体像がオーバーラップして表示され
る。このとき、第１の回転フィルター４における第１の
光フィルター２と第１の透明板３の面積比を変えると、
被診断部位２０の全体像の中の癌病巣部Ａの蛍光像の明
るさが変化し、目的に合わせて一層鮮明な診断画像を得
ることができる。また、テレビの垂直同期信号に合わせ
るように回転フィルターの回転速度を調整することも有
効である。
【００１７】以上のように本実施例によれば、水銀灯
と、光伝送路と、画像伝送路と、波長４０５nm付近の光
だけを透過する第１の光フィルターと、この第１の光フ
ィルターと第１の透明板を円盤状に一体化して光伝送路
に入射する光の光軸を横切るように回転する第１の回転
フィルターと、画像表示手段とで構成し、この第１の回
転フィルターを回転して水銀灯の光を、波長４０５nm付
近の光だけの準単色光と全波長を含む白色光に切り替え
ることにより、安価な単一の水銀灯光源だけを使用し
て、癌病巣部の蛍光像と被診断部位の全体像を別々にま
たは時分割して同一画面上に表示することができる。
と、光伝送路と、画像伝送路と、波長４０５nm付近の光
だけを透過する第１の光フィルターと、この第１の光フ
ィルターと第１の透明板を円盤状に一体化して光伝送路
に入射する光の光軸を横切るように回転する第１の回転
フィルターと、画像表示手段とで構成し、この第１の回
転フィルターを回転して水銀灯の光を、波長４０５nm付
近の光だけの準単色光と全波長を含む白色光に切り替え
ることにより、安価な単一の水銀灯光源だけを使用し
て、癌病巣部の蛍光像と被診断部位の全体像を別々にま
たは時分割して同一画面上に表示することができる。
【００１８】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【００１９】本実施例の特徴とするところは、前述第１
の実施例に第２の光フィルターと第２の透明板とで構成
される第２の回転フィルターを付加したことにある。す
なわち、図２において、１１は使用する光感受性物質特
有の蛍光波長（クロリン系光感受性物質の場合は約６７
０nm、フェオホルバイト系光感受性物質の場合は約６５
４nm）付近の光だけを透過する第２の光フィルター、１
２は第２の透明板、１３は第２の光フィルター１１と第
２の透明板１２を円盤状に一体化した第２の回転フィル
ターで、画像伝送路６の光軸上に配置される。また、第
２の光フィルター１１と第２の透明板１２の面積比は、
第１の光フィルター２と第１の透明板３の面積比と等し
く、モーター７によって第１と第２の光フィルターは同
期して回転する。その他の構成は、図１の構成と同様な
ものである。
の実施例に第２の光フィルターと第２の透明板とで構成
される第２の回転フィルターを付加したことにある。す
なわち、図２において、１１は使用する光感受性物質特
有の蛍光波長（クロリン系光感受性物質の場合は約６７
０nm、フェオホルバイト系光感受性物質の場合は約６５
４nm）付近の光だけを透過する第２の光フィルター、１
２は第２の透明板、１３は第２の光フィルター１１と第
２の透明板１２を円盤状に一体化した第２の回転フィル
ターで、画像伝送路６の光軸上に配置される。また、第
２の光フィルター１１と第２の透明板１２の面積比は、
第１の光フィルター２と第１の透明板３の面積比と等し
く、モーター７によって第１と第２の光フィルターは同
期して回転する。その他の構成は、図１の構成と同様な
ものである。
【００２０】以上のように構成された癌病巣診断装置に
ついて、以下その動作を説明する。水銀灯１から発する
光が、第１の回転フィルター４において第１の光フィル
ター２を透過するときには、癌病巣部Ａの蛍光像は第２
の回転フィルター１３において第２の光フィルター１１
を透過し、水銀灯１から発する光が、第１の回転フィル
ター４において第１の透明板３を通過するときには、被
診断部位２０の全体像は第２の回転フィルター１３にお
いて第２の透明板１２を通過する。このようにして、癌
病巣部Ａの蛍光像の撮像表示に際しては、この蛍光像を
作る光感受性物質特有の蛍光波長付近の光だけを画像表
示手段に伝送し、被診断部位２０の全体像の撮像表示に
際してはこの全体像を作るすべての光を画像表示手段に
伝送する。
ついて、以下その動作を説明する。水銀灯１から発する
光が、第１の回転フィルター４において第１の光フィル
ター２を透過するときには、癌病巣部Ａの蛍光像は第２
の回転フィルター１３において第２の光フィルター１１
を透過し、水銀灯１から発する光が、第１の回転フィル
ター４において第１の透明板３を通過するときには、被
診断部位２０の全体像は第２の回転フィルター１３にお
いて第２の透明板１２を通過する。このようにして、癌
病巣部Ａの蛍光像の撮像表示に際しては、この蛍光像を
作る光感受性物質特有の蛍光波長付近の光だけを画像表
示手段に伝送し、被診断部位２０の全体像の撮像表示に
際してはこの全体像を作るすべての光を画像表示手段に
伝送する。
【００２１】以上のように本実施例によれば、第１の実
施例に第２の光フィルターと第２の透明板とで構成され
る第２の回転フィルターを付加した構成により、一層鮮
明な癌病巣部Ａの蛍光像を得ることができる。
施例に第２の光フィルターと第２の透明板とで構成され
る第２の回転フィルターを付加した構成により、一層鮮
明な癌病巣部Ａの蛍光像を得ることができる。
【００２２】なお、実施例において診断用光源１は水銀
灯としたが、ハロゲン灯など光感受性物質特有の蛍光を
効率よく励起することができる波長４０５nm付近の青色
光を多く含む放電灯であればよい。また、第１と第２の
回転フィルター４と１３は、それぞれ光フィルター２と
１１および透明板３と１２で構成したが、透明板３と１
２は無くてもよいことは言うまでもない。また、波長切
替え手段４は回転フィルターとしたが、これに限定する
ものではなく、光フィルター２を照射光の光路上に挿入
したり光路外に移動したりできるものであれば、どのよ
うな構成としてもよい。
灯としたが、ハロゲン灯など光感受性物質特有の蛍光を
効率よく励起することができる波長４０５nm付近の青色
光を多く含む放電灯であればよい。また、第１と第２の
回転フィルター４と１３は、それぞれ光フィルター２と
１１および透明板３と１２で構成したが、透明板３と１
２は無くてもよいことは言うまでもない。また、波長切
替え手段４は回転フィルターとしたが、これに限定する
ものではなく、光フィルター２を照射光の光路上に挿入
したり光路外に移動したりできるものであれば、どのよ
うな構成としてもよい。
【００２３】また、一般に光化学診断（ＰＤＤ）は光化
学治療（ＰＤＴ）と並行して一つの装置で実施される場
合が多いが、ＰＤＴに関する説明は省略した。
学治療（ＰＤＴ）と並行して一つの装置で実施される場
合が多いが、ＰＤＴに関する説明は省略した。
【００２４】
【発明の効果】以上のように本発明は、光源としての水
銀灯またはハロゲン灯と、この光源から発する光のうち
光感受性物質特有の蛍光を効率よく励起することができ
る波長付近の光だけを透過する第１の光フィルターと、
前記光源から発する光を前記第１の光フィルターを透過
または素通りさせて被診断部位に照射する光の波長分布
を変える波長切替え手段と、前記照射する光を被診断部
位に導く光伝送路と、被診断部位を観察するための画像
伝送路と、この画像を表示する画像表示手段とを備える
ことにより、安価に広く普及している一つの光源だけを
使用して、癌病巣部の蛍光像と周辺を含めた被診断部位
の全体像を別々に、または時分割して同一画面上に表示
し観察できる、優れた癌病巣診断装置を実現できる。
銀灯またはハロゲン灯と、この光源から発する光のうち
光感受性物質特有の蛍光を効率よく励起することができ
る波長付近の光だけを透過する第１の光フィルターと、
前記光源から発する光を前記第１の光フィルターを透過
または素通りさせて被診断部位に照射する光の波長分布
を変える波長切替え手段と、前記照射する光を被診断部
位に導く光伝送路と、被診断部位を観察するための画像
伝送路と、この画像を表示する画像表示手段とを備える
ことにより、安価に広く普及している一つの光源だけを
使用して、癌病巣部の蛍光像と周辺を含めた被診断部位
の全体像を別々に、または時分割して同一画面上に表示
し観察できる、優れた癌病巣診断装置を実現できる。
【図１】本発明の第１の実施例における癌病巣診断装置
の概略構成図
の概略構成図
【図２】本発明の第２の実施例における癌病巣診断装置
の概略構成図
の概略構成図
【図３】従来の癌病巣診断装置の概略構成図
【図４】従来の癌病巣診断装置のタイミング特性図
１ 水銀灯（青色光を多く含む放電灯） ２ 第１の光フィルター ４ 第１の回転フィルター（波長切替え手段） ５ 光伝送路 ６ 画像伝送路 ８ 画像表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遊津 隆義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 腫瘍に親和性のある光感受性物質があら
かじめ集積させてある病巣部に光源からの光を照射して
光感受性物質を励起することで、癌などの病巣部を治療
・診断する装置において、光源としての青色光を多く含
む放電灯と、この光源から発する光のうち前記光感受性
物質特有の蛍光を効率よく励起することができる波長付
近の光だけを透過する第１の光フィルターと、前記光源
から発する光を前記第１の光フィルターを透過または素
通りさせて被診断部位を照射する光の波長分布を変える
波長切替え手段と、前記照射する光を被診断部位に導く
光伝送路と、被診断部位を観察するための画像伝送路
と、この画像を表示する画像表示手段とを備えた癌病巣
診断装置。 - 【請求項２】 使用する光感受性物質特有の蛍光波長付
近の光だけを透過し、第１の光フィルターと同期して動
作する第２の光フィルターを備えて、光源から発する光
が第１の光フィルターを透過しているときは画像伝送路
に前記第２の光フィルターを挿入し、光源から発する光
が第１の光フィルターを素通りしているときは画像伝送
路に前記第２の光フィルターを挿入しないようにする請
求項１記載の癌病巣診断装置。 - 【請求項３】 波長切替え手段が、第１の光フィルター
を光伝送路に入射する光の光軸を横切るように回転する
回転フィルターである請求項１または２記載の癌病巣診
断装置。 - 【請求項４】 光感受性物質がクロリン系またはフェオ
ホルバイト系の光感受性物質で、第１の光フィルターが
４０５nm付近の波長だけを透過する光フィルターである
請求項１，２または３に記載の癌病巣診断装置。
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|---|---|---|---|
| JP21124393A JP3221169B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 癌病巣診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21124393A JP3221169B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 癌病巣診断装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0759783A true JPH0759783A (ja) | 1995-03-07 |
| JP3221169B2 JP3221169B2 (ja) | 2001-10-22 |
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ID=16602667
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21124393A Expired - Fee Related JP3221169B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 癌病巣診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3221169B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09154812A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光診断装置 |
| JPH10151104A (ja) * | 1996-11-25 | 1998-06-09 | Olympus Optical Co Ltd | 蛍光内視鏡装置 |
| US5772593A (en) * | 1995-07-12 | 1998-06-30 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Surgical operation aiding system |
| US5833617A (en) * | 1996-03-06 | 1998-11-10 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Fluorescence detecting apparatus |
| US6091748A (en) * | 1996-12-18 | 2000-07-18 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Semiconductor laser drive circuit and light beam scanning system using semiconductor laser |
| JP2000325296A (ja) * | 1996-03-06 | 2000-11-28 | Fuji Photo Film Co Ltd | 蛍光検出装置 |
| US6293911B1 (en) | 1996-11-20 | 2001-09-25 | Olympus Optical Co., Ltd. | Fluorescent endoscope system enabling simultaneous normal light observation and fluorescence observation in infrared spectrum |
| US6571119B2 (en) | 1996-03-06 | 2003-05-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Fluorescence detecting apparatus |
| US7179222B2 (en) | 1996-11-20 | 2007-02-20 | Olympus Corporation | Fluorescent endoscope system enabling simultaneous achievement of normal light observation based on reflected light and fluorescence observation based on light with wavelengths in infrared spectrum |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21124393A patent/JP3221169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US6293911B1 (en) | 1996-11-20 | 2001-09-25 | Olympus Optical Co., Ltd. | Fluorescent endoscope system enabling simultaneous normal light observation and fluorescence observation in infrared spectrum |
| US7179222B2 (en) | 1996-11-20 | 2007-02-20 | Olympus Corporation | Fluorescent endoscope system enabling simultaneous achievement of normal light observation based on reflected light and fluorescence observation based on light with wavelengths in infrared spectrum |
| JPH10151104A (ja) * | 1996-11-25 | 1998-06-09 | Olympus Optical Co Ltd | 蛍光内視鏡装置 |
| US6091748A (en) * | 1996-12-18 | 2000-07-18 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Semiconductor laser drive circuit and light beam scanning system using semiconductor laser |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3221169B2 (ja) | 2001-10-22 |
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