JPH06221776A - 電気炉還元滓処理方法及び装置 - Google Patents

電気炉還元滓処理方法及び装置

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Publication number
JPH06221776A
JPH06221776A JP32868092A JP32868092A JPH06221776A JP H06221776 A JPH06221776 A JP H06221776A JP 32868092 A JP32868092 A JP 32868092A JP 32868092 A JP32868092 A JP 32868092A JP H06221776 A JPH06221776 A JP H06221776A
Authority
JP
Japan
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slag
electric furnace
suction
sprinkling
water
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Pending
Application number
JP32868092A
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English (en)
Inventor
Kenji Aoyanagi
健児 青柳
Kazuhiro Matsuki
一浩 松木
Junichi Saito
順一 斉藤
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Astec Irie Co Ltd
Original Assignee
Astec Irie Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06221776A publication Critical patent/JPH06221776A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気炉還元期スラグを強制的に粉化させ、そ
の粉化スラグを吸引することで処理の迅速化、作業環境
の改善を図る。 【構成】 電気炉還元期の溶融スラグをスラグ鍋に移
し、0.01m3/スラグ・ton〜0.4m3/スラグ・
tonの散水を行ない、上記溶融スラグを粉化させ、そ
の粉化物を吸引装置により吸引する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気炉還元期滓の処理方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気炉滓には酸化期スラグと還元期スラ
グの二種類があり、還元期スラグはその化学成分上、冷
却過程で粉化を起こすので、従来よりスラグ改質剤等に
より、スラグ鉱物組成を転移させ、粉化を防止する方法
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来方法
には次の如き欠点があった。即ち、スラグ中に改質剤を
混入させ、反応させるのでスラグ全体に均一かつ十分に
反応させるのが困難で、完全な粉化防止が不可能であ
り、粉化したスラグをショベルやトラックで悪環境の中
で作業しなければならず、また改質剤の投入には、人力
もしくは機械が必要であった。
【0004】本発明は、改質剤を投入せずに、スラグを
強制的に短時間で粉化させ、粉化スラグを吸引すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、スラグ鍋に移した電気炉還元期の溶融
スラグに対して、スラグ1ton当たりにつき0.01
m3〜0.4m3の散水を行ない、還元期スラグを迅速に粉
化させ、該粉化物を吸引装置により吸引する方法を採用
する。
【0006】また、処理装置としては、スラグ鍋の上面
に散水配管付フレームを着脱自在に設け、同フレームの
上面に吸引装置を取付けた如き構成のものである。
【0007】また、スラグの粉化速度を促進させるた
め、吸引装置の下部に、スラグ塊を機械的に攪拌または
破砕しながら散水の接触面積を拡げる装置を付加するこ
ともある。
【0008】
【作用】還元溶融スラグを受滓した鍋を自然放冷してお
くと、粉化開始までに時間を要しスラグ表面より粉化が
開始するが、スラグは熱伝導率が小さいので表面のみが
粉化し、内部は溶融スラグの状態で、冷却完了までの処
理時間が非常に長くかかる。従って受滓した鍋の滞留時
間が増すことから、通常は土場に該鍋を傾転しスラグを
排出し大気放冷する。傾転の時、一部粉化したスラグも
併せ激しい粉塵が舞い上がり環境悪化の原因とされ、さ
らに、漸次粉化する粉塵の環境対策も課題とされてい
る。このスラグ処理に対して散水すれば、散水と同時に
粉化が進行し、さらに、周期的に攪拌することで溶融ス
ラグは迅速に冷却粉化され、吸引処理される。
【0009】上記散水による冷却粉化での散水状態は、
スラグ1ton当たりにつき0.01m3〜0.4m3が好
ましい。即ち0.01m3未満の冷却水では、スラグ粉化
速度が低下し、処理時間が長くなると共に、吸引スラグ
温度が高くなり吸引装置の機能が低下し、また0.4m3
を越えるとスラグがヘドロ状となり、吸引に困難をきた
すからである。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参酌し乍ら説明
する。図1は本発明装置の1実施例の正面ず、図2は同
平面図、図3は同要部説明図である。これら図1〜図3
に示すようにスラグ鍋1の上面にフレーム2を着脱自在
に設け、その上面にスラグ吸引装置3が設けられてい
る。
【0011】スラグ吸引装置3にはスラグ全体が容易に
吸引可能なように、移動式サクションヘッド4が数個設
けられ、また上記フレーム2にはスラグを強制的に短時
間で粉化させるための散水配管5が設けられ、この散水
配管5にはスラグの状態により、噴霧冷却やシャワー冷
却が可能なノズル6が設けられている。
【0012】サクションヘッド4以降の配管の一部に
は、スラグの熱により配管変形を防止するために、スラ
グ冷却装置7が設けられている。また吸引装置本体はス
ラグ鍋1の出入れを容易にするため、傾動装置8を設け
るが、この傾動装置8はフレーム2自体が横に移動する
装置でもよい。サクションヘッド4から集められた粉化
スラグは図1、図2で示す固定ホッパー9又は図4,図
5で示す運搬可能な移動式タイプの吸引車に集める。
【0013】半溶融状態の電気炉還元スラグを15kgづ
つ採集して、同形の容器で粉化率を実測した結果、散水
した場合、25分以内に完全に粉化吸引されたが、自然
放冷の場合は、完全に粉化するまで、75分を要した。
また、粉化したスラグの粒度分布は表1に示す如く散水
と自然放冷に差はなかった。
【0014】
【表1】
【0015】なお上記実施例に代えて、スラグの粉化速
度を促進させるための実施例としてサクションノズルの
先端に回転式攪拌機を装着し、散水をしながら周期的に
スラグを掻き混ぜ冷却能を促進させ粉化スラグを吸引す
る実施例もある。
【0016】
【発明の効果】以上述べて来た如く、本発明によればス
ラグを強制的に粉化させ、吸引処理するため、無粉塵、
短時間処理でき、作業効率が良いと共に、作業環境がき
わめて改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の正面図である。
【図2】本発明の1実施例の平面図である。
【図3】本発明の1実施例の要部説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の正面図である。
【図5】本発明の他の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1 スラグ鍋 2 フレーム 3 吸引装置 4 サクションヘッド 5 散水配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気炉還元期の溶融スラグをスラグ鍋に
    移し、0.01m3/スラグ・ton〜0.4m3/スラグ
    ・tonの散水を行ない上記溶融スラグを粉化させ、該
    粉化物を吸引装置により吸引することを特徴とする電気
    炉還元滓の処理方法。
  2. 【請求項2】 電気炉還元期の溶融スラグを受滓するス
    ラグ鍋の上面に散水配管付フレームを着脱自在に設け、
    同フレームの上面に吸引装置を取付けたことを特徴とす
    る電気炉還元滓処理装置。
  3. 【請求項3】 吸引装置の下部に、スラグ塊を機械的に
    攪拌または破砕しながら散水の接触面積を拡げ粉化速度
    を促進する如き装置を設けた請求項2に記載の電気炉還
    元滓の処理装置。
JP32868092A 1992-11-13 1992-11-13 電気炉還元滓処理方法及び装置 Pending JPH06221776A (ja)

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JP32868092A JPH06221776A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 電気炉還元滓処理方法及び装置

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JPH06221776A true JPH06221776A (ja) 1994-08-12

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983899B1 (ko) * 2003-08-19 2010-09-27 주식회사 포스코 슬래그포트의 슬래그 냉각 장치
KR101368432B1 (ko) * 2012-08-31 2014-02-28 주식회사 포스코 슬래그 냉각장치 및 냉각방법
KR101415832B1 (ko) * 2012-07-02 2014-07-04 주식회사 포스코 슬래그 냉각 장치 및 냉각 방법

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KR101415832B1 (ko) * 2012-07-02 2014-07-04 주식회사 포스코 슬래그 냉각 장치 및 냉각 방법
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