JPH0622161A - 高圧電源装置 - Google Patents

高圧電源装置

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JPH0622161A
JPH0622161A JP19906692A JP19906692A JPH0622161A JP H0622161 A JPH0622161 A JP H0622161A JP 19906692 A JP19906692 A JP 19906692A JP 19906692 A JP19906692 A JP 19906692A JP H0622161 A JPH0622161 A JP H0622161A
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JP
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voltage
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circuit unit
sine wave
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JP19906692A
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Inventor
Yoichi Yoshikawa
陽一 吉川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CRTに印加する高圧直流電圧を自励式発振
器を用いて発生させると共に、その高圧電圧を外部から
の電圧により調整できるようにすること。 【構成】 偏向回路系と独立して動作する高圧電源装置
において、自励式の正弦波発振回路部,倍圧整流回路
部,高圧安定化回路部10,フォーカス電圧調整回路部
11を設ける。高圧安定化回路部10の出力電流によっ
て正弦波発振回路部の発振電圧を制御し、発振電圧を昇
圧して倍圧整流回路部に与える。高圧電圧の直流及び交
流成分は分圧されて、高圧安定化回路部10の増幅器5
に入力される。ここでは入力端G11の基準電圧と比較
され、高圧出力が安定化される。又フォーカス電圧調整
回路部11は外部入力の基準電圧で安定化し、フォーカ
ス電圧を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機やコ
ンピュータのディスプレイモニタ等に用いられる高圧電
源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(CRTという)を用いた表示
装置は、コンピュータのディスプレイモニタ,在来のテ
レビジョン受像機,プロジェクション型のテレビジョン
受像機等に用いられている。これらの表示装置には、偏
向周波数の異なる信号に対し多周波追従の対応がなされ
ているものもある。このような表示装置に用いられる高
圧電源装置は、厳しい性能が要求され、従来のフライバ
ックトランスを用いたものに代わって、偏向回路と独立
して動作するものが用いられている。
【0003】このような高圧電源装置は、自励式の正弦
波発振回路部と倍圧整流回路部を有し、映像の偏向周波
数と独立して一定の直流高電圧がCRTのアノードに印
加される。図4はこのような従来の高圧電源装置の構成
を示す回路図である。本図において高圧電源装置は、自
励式の正弦波発振回路部1,倍圧整流回路部3,高圧安
定化回路部3により構成される。
【0004】一点鎖線で示す正弦波発振回路部1は、増
幅用のトランジスタQ1とトランスT1を含んで構成さ
れる。トランスT1は発振波形の昇圧とトランジスタQ
1への発振信号のフィードバックを行うトランスであ
る。トランスT1の一次巻線は、両端と中間タップに、
端子E1,E2、E3を夫々有している。トランジスタ
Q1のベースは抵抗R1を介し電源B1に接続される。
抵抗R1はトランジスタQ1の直流バイアスを与える抵
抗であり、抵抗R1と並列にコンデンサC1と抵抗R2
の直列接続体が接続される。コンデンサC1と抵抗R2
はトランジスタQ1の起動時のバイアス電流を与えるも
のである。又トランジスタQ1のエミッタは順方向のダ
イオードD1を介し、トランスT1の端子E2に接続さ
れる。更にトランジスタQ1のベースとトランスT1の
端子E1との間に、コンデンサC2と抵抗R3の直列接
続体が接続され、コンデンサC2と並列に抵抗R4とダ
イオードD2が直列に接続される。
【0005】次に高圧安定化回路部2は、増幅用のトラ
ンジスタQ2と2つの増幅器4,5を含んで構成され
る。増幅器4は反転入力端と出力端とが接続されたボル
テージフォロワーである。増幅器4の非反転入力端は抵
抗R5を介し外部から第1の制御信号が入力される。増
幅器4の出力は抵抗R6を介し定電圧ダイオードD3の
両端に与えられる。定電圧ダイオードD3は増幅器4の
出力電圧を一定値以下に規制するもので、コンデンサC
3が並列に接続される。抵抗R6とコンデンサC3はロ
ーパスフィルタを構成している。
【0006】抵抗R6とダイオードD3の共通接続端は
抵抗R7を介し、増幅器5の反転入力端に接続される。
一方、電源B2とアース間に抵抗R8,可変抵抗R9,
抵抗R10が直列に接続されており、可変抵抗R9の中
間タップ端子は増幅器5の非反転入力端に接続されてい
る。又増幅器5の出力端と反転入力端には、高圧安定化
回路部10aの発振を防止するためのコンデンサC4が
接続される。
【0007】次に増幅器5の出力端は抵抗R11を介し
てダイオードD4のカソードに接続される。そしてダイ
オードD4のアノードはトランジスタQ2のベースに接
続される。ダイオードD4は正弦波発振回路部1の発振
時、増幅器5の出力端に逆方向の電圧が印加されるのを
防止するダイオードである。トランジスタQ2はPNP
型のトランジスタであり、そのエミッタ及びコレクタ
は、正弦波発信回路部1内のトランジスタQ1のベース
及びエミッタに夫々接続される。
【0008】次に倍圧整流回路部3の構成について説明
する。倍圧整流回路部3はトランスT1の二次巻線にコ
ンデンサC5〜C8,ダイオードD5〜D8が夫々梯子
状となるよう接続された回路であり、ここでは4倍圧の
整流回路を構成している。トランスT1の二次巻線の一
端をF1、接地端をF2とすると、端子F1,F2間に
コンデンサC5とダイオードD5が直列接続される。又
ダイオードD4と並列に、ダイオードD6とコンデンサ
C6が直列に接続される。更にダイオードD6と並列に
コンデンサC7とダイオードD7が同様に直列接続さ
れ、ダイオードD7と並列にダイオードD8とコンデン
サC8が直列に接続される。
【0009】次に倍圧整流回路部3の出力端G1とアー
ス間にコンデンサC9とC10が直列に設けられてい
る。コンデンサC9,C10は高耐圧のコンデンサであ
り、その共通接続端から高圧直流電圧の変動成分が第2
の制御信号として出力され、その信号が高圧安定化回路
部2の抵抗R7を介して増幅器5に与えられる。更に倍
圧整流回路部3の出力端G1とアース間に抵抗R12と
R13が直列に接続されている。抵抗R12,13は高
圧直流電圧のブリーダ抵抗であり、その共通接続端から
分圧された高圧直流電圧が出力され、直流成分のフィー
ドバック信号となる。この信号は前述した第1の制御信
号として高圧安定化回路部2の抵抗R5を介して増幅器
4に与えられる。
【0010】倍圧整流回路部3において、ダイオードD
6とコンデンサC6の共通接続端はフォーカス電極用の
高圧直流電圧を発生する端子である。この端子G2とア
ース間に抵抗R14〜R16が直列に接続されている。
抵抗R14〜R16は高圧回路用のブリーダ抵抗であ
り、可変抵抗R15の中間タップ端子からCRTのフォ
ーカス電圧が出力される。
【0011】このように構成された従来の高圧電源装置
の動作について説明する。正弦波発振回路部1におい
て、トランジスタQ1のベースに電源B1より抵抗R1
を介しバイアス電流が与えられ、トランジスタQ1が増
幅可能な動作点にあるとする。このとき高圧安定化回路
部3よりトランジスタQ1のベースに適当なバイアス制
御用の信号が与えられているとすると、トランジスタQ
1にコレクタ電流が流れる。この電流はエミッタよりダ
イオードD1を介しトランスT1の端子E2に流入し、
端子E3へ流れる。端子E2,E3間の励磁電流により
トランスT1の一次巻線に磁束が発生し、その磁束が端
子E1,E2間に電流を誘起する。この誘導電流は抵抗
R3を介し、コンデンサC2と抵抗R4の並列接続体を
通り、トランジスタQ1のベースに与えられる。このた
めトランジスタQ1に正のフィードバック回路が形成さ
れ、発振が開始する。即ちトランスT1の一次側から見
た浮遊容量値と一次巻線のインダクタンスによって決定
される周波数によって、正弦波の発振が行われる。ここ
で抵抗R4はトランジスタQ1がオフとなる直前に充電
されたコンデンサC2の電荷を放電する抵抗であり、ダ
イオードD2はその放電路を形成すると共に、電源B1
側から直流電圧がトランスT1に加わるのを防止してい
る。こうすれば安定した正弦波の発振が行われ、トラン
スT1の二次巻線に大振幅の交流信号が出力される。
【0012】次に倍圧整流回路部3の動作について説明
する。トランスT1の二次巻線の端子F1,F2から高
圧交流電圧が出力される。例えば端子F1が+になると
この交流電流は、ダイオードD6及びコンデンサC6
と、ダイオードD8及びコンデンサC8を介し端子F2
側に流れる。次の交流周期で端子F2が+になると、交
流電流は、ダイオードD5及びコンデンサC5と,ダイ
オードD7及びコンデンサC7を介し端子F1側に流れ
る。このような原理で整流及び充電が行われ、倍圧整流
回路部3の出力端G1から4倍圧に整流された例えば2
5KVの直流電圧が出力される。
【0013】次に抵抗R12,13で分割された直流電
圧は、高圧安定化回路部2の増幅器4に与えられる。こ
の電圧信号は増幅器4で低インピーダンスの信号に変換
され、入力信号と同相の電圧信号が生成される。又、コ
ンデンサC9,C10で分割された高圧電圧の交流成分
は抵抗R6,R7の共通接続端に与えられる。これらの
高圧電圧の直流成分及び交流成分は加算されて、増幅器
5の反転入力端に与えられる。
【0014】一方、可変抵抗R9で設定された基準電圧
が増幅器5の非反転入力端に与えられている。従って増
幅器5では、高圧安定化回路部2で設定された基準電圧
と、倍圧整流回路部3から出力される第1及び第2の制
御信号との差分値が、積分増幅される。ここで増幅され
た信号はトランジスタQ2で電流に変換され、トランジ
スタQ1のベース電流を制御する。
【0015】例えば抵抗R9で設定した基準電圧より低
い整流電圧が倍圧整流回路部3から出力された場合を考
える。この場合増幅器5の非反転入力端の電圧が反転入
力端の電圧より高くなるので、増幅器5の出力電圧は上
昇する。このためトランジスタQ2のベース電流が減少
し、そのエミッタ電流も少なくなる。このため抵抗R1
を介してトランジスタQ1のベースに入力される電流が
増加し、トランジスタQ1は増幅率の高いバイアス状態
となる。このため正弦波発振回路部1の発振電圧は高く
なり、従って倍圧整流回路部3からの整流電圧も上昇す
る。
【0016】このような動作により、増幅器5の非反転
及び反転入力端の電圧差がなくなるまでフィードバック
が動作し、高圧安定化回路部2で指示した基準電圧に相
当する高圧直流電圧が倍圧整流回路部3から出力され
る。尚、倍圧整流回路部3の高圧直流電圧に交流成分が
含まれているときには、この電圧信号はコンデンサC
9,C10の共通接続端から出力されて増幅器5に与え
られる。この場合も同様のフィードバック動作が行わ
れ、高圧直流電圧の交流成分が少なくなるよう正弦波発
振回路部1の発振が制御される。尚、可変抵抗R15の
中間タップ端子から例えば8KVのフォーカス電圧が出
力される。
【0017】ここで、一般の高圧電源装置にはCRTの
電子銃から放射された電子ビームのビーム電流を検出す
るために、ビーム電流検出回路が設けられている。更に
CRTから放射されるX線を少なくするためのX線保護
回路等も設けられているが、ここではそれらの説明を省
略する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の高圧電源装置では、CRTのアノード電極やフ
ォーカス電極に与える高圧直流電圧の調整に、高耐圧の
特殊構造の可変抵抗器が必要になるという欠点があっ
た。又このような高圧電源装置は、映像信号の水平偏向
周波数に同期しない非同期型であるため、偏向回路に障
害を与えないよう金属ケースで被い、全体をシールド構
造にする必要があった。一方、表示装置の製造工程の自
動化が進み、各回路部の自動調整の要求が高まってい
る。しかしこのような構造の高圧電源装置では、可変抵
抗器が金属ケース内に納められているため、外部から人
手により基準電圧をその都度調整せねばならないという
問題があった。
【0019】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、CRTのアノード電極に与える
高圧直流電圧とフォーカス電圧の調整を、可変抵抗器を
用いず、外部から電圧信号により調整できる高圧電源装
置を実現することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は外部からのバイ
アス制御信号に対応した振幅の正弦波を発振する正弦波
発振回路部と、正弦波発振回路部から出力される高圧の
発振信号を倍圧整流し、高圧直流電圧を出力する倍圧整
流回路部と、倍圧整流回路部の直流出力を分圧して得ら
れた第1の制御信号、倍圧整流回路部の交流成分を分圧
して得られた第2の制御信号とを入力信号とし、外部か
ら設定された基準電圧と第1及び第2の制御信号の和と
の信号との差動増幅出力を正弦波発振回路部にバイアス
制御信号として出力する高圧安定化回路部と、倍圧整流
回路部の直流出力を分圧する分圧回路に接続され、外部
から設定された基準電圧と分圧出力との差分値信号を増
幅する差動増幅器を有し、該差動増幅器の出力により分
圧回路より流出する分岐電流を制御することにより、分
圧回路よりフォーカス電圧を出力するフォーカス電圧調
整回路部と、を具備することを特徴とするものである。
【0021】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、正弦
波発振回路部は、高圧安定化回路部の出力するバイアス
制御信号によって振幅の制御された正弦波を発振する。
倍圧整流回路部はこの交流波形を倍圧整流し、高圧直流
電圧に変換する。次に安定化回路部は、倍圧整流回路部
からの第1の制御信号及び第2の制御信号とを入力信号
とし、外部から設定された基準電圧と第1及び第2の制
御信号の和との信号を差動増幅する。そしてこの増幅出
力に基づき、正弦波発振回路部のバイアス電流が制御さ
れる。一方、フォーカス電圧調整回路部は、外部から設
定された基準電圧と倍圧整流回路部を分圧した直流出力
とを比較し、倍圧整流回路部の出力を電圧降下してフォ
ーカス電圧を出力する。このようにすると、CRTのア
ノード電圧とフォーカス電圧を外部からの制御電圧で制
御できることとなる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例における高電圧電源装置に
ついて図面を参照しつつ説明する。図1、図2は本実施
例における高圧電源装置の構成を示す回路図である。尚
図4に示す従来例と同一部分は同一の符号を付し、その
説明は省略する。図1,図2において高圧電源装置は、
夫々一点鎖線で示すように正弦波発振回路部1,倍圧整
流回路部3,高圧安定化回路部10,フォーカス電圧調
整回路部11を有している。
【0023】図2に示す高圧安定化回路部10は、高圧
直流電圧の制御電圧が入力される増幅器4を有している
ことは従来例と同一である。しかし従来例と異なり増幅
器5の非反転入力端には、抵抗R20を介して入力端G
10から制御用の基準電圧Ec1が入力される。この基準
電圧は例えば図示しないD/A変換器により与えられる
もので、高電圧電源装置の出力電圧を規定値に設定する
ものである。次に、電源B2と増幅器5の非反転入力端
に抵抗R21が接続されている。このように高圧安定化
回路部10は、増幅器5に入力される基準電圧が外部か
ら入力されることを除いて図4に示す従来例と同様であ
るので、同一部分の説明は省略する。
【0024】次にフォーカス電圧調整回路11について
説明する。図2に示すように入力端G11にはフォーカ
ス電圧を調整する制御信号Ec2が入力され、抵抗R22
を介し増幅器12の非反転入力端に与えられる。又図
1,2に示すように高圧安定化回路部2の出力端G1
は、抵抗R14,R16,R23及びR24の直列接続
体を介し接地される。増幅器12の反転入力端には、倍
圧整流回路部3の出力電圧が分圧されて与えられる。更
に増幅器12の非反転入力端は抵抗R25を介し電源B
2に接続されている。
【0025】次に増幅器12の出力はPNP型のトラン
ジスタQ3のベースに与えられる。トランジスタQ3の
コレクタは接地され、そのエミッタは抵抗R26を介し
トランジスタQ4のエミッタに接続される。トランジス
タQ4はNPN型のトランジスタで、そのコレクタは抵
抗R27とR28の直列接続体を介し電源B3に接続さ
れている。抵抗R28の抵抗値は抵抗R27より極めて
大きく、電源B3は例えば1〜1.5 KVである。抵抗R
28,R27の共通接続端は抵抗R16とR23の共通
接続端に接続される。トランジスタQ4のベースはコン
デンサC11を介し接地され、抵抗R29を介し電源B
2に接続される。トランジスタQ4,Q5は、増幅器1
2の出力を電流増幅し、抵抗R14,16の共通接続端
からCRTのフォーカス電圧を出力するものである。
【0026】以上のように構成された本実施例の高圧電
源装置の動作について説明する。尚正弦波発振回路部1
及び倍圧整流回路部3の動作は従来例と同一であるの
で、説明は省略する。
【0027】高圧安定化回路部10の入力端G10に所
望の基準電圧Ec1を入力する。この基準電圧は電源B2
の電圧と抵抗R20とR21の共通接続端で加算され、
その電圧信号が増幅器5の非反転入力端に与えられる。
一方正弦波発振回路部1が動作し、倍圧整流回路部3が
所定の高圧直流電圧を出力していると、R12,R13
により分割された第1の制御信号は増幅器4に与えられ
る。増幅器5では、入力された基準電圧Ec1と増幅器4
の出力電圧及び第2の制御信号の和とが比較され、その
差分値が増幅される。
【0028】今仮に倍圧整流回路部3の出力する高圧直
流電圧が、入力端G10で設定した電圧Ec1より低いと
きには、増幅器5の出力電圧は高くなり、トランジスタ
Q2のエミッタ電流は減少する。このためトランジスタ
Q1の動作点が増幅率の高い状態になり、正弦波発振回
路部1の発振電圧は上昇し、倍圧整流回路部3からの高
圧直流電圧は上昇する。このように倍圧整流回路部3の
出力端G1から所定の高圧直流電圧が出力される。
【0029】尚、コンデンサC9,C10の共通接続端
から出力される交流成分は、第2の制御信号として抵抗
R7を介し増幅器5の反転入力端に入力される。この場
合の動作も従来例と同一であるのでその説明は省略す
る。
【0030】次にフォーカス電圧調節回路部11の動作
について説明する。入力端G11に規定の基準電圧Ec2
を入力すると、この電圧は抵抗R22とR25でレベル
シフトされ、増幅器12の非反転入力端に与えられる。
今、抵抗R14,R16の共通接続端から出力されるフ
ォーカス電圧が入力端G11で指示した電圧Ec2より高
いとき、増幅器12の反転入力端の電圧は電圧Ec2より
高くなる。このため増幅器12の出力電圧は低下し、ト
ランジスタQ3,Q4のコレクタ電流が増加し、トラン
ジスタQ4のコレクタ電圧が低下する。従ってフォーカ
ス電圧も下げられ、基準電圧Ec2に対応したフォーカス
電圧が出力される。
【0031】以上のように高圧安定化回路部10の入力
端G10に高圧直流電圧の基準電圧を与え、又フォーカ
ス電圧調節回路部11の入力端G11にフォーカス電圧
の基準電圧を与えることにより、高圧電源装置の発生す
る電圧を外部から制御することができる。
【0032】図3はフォーカス電圧調整回路部13の他
の構成例を示す回路図である。尚、図1と同一部分は同
一の符号を付け、その説明は省略する。一点鎖線で示す
フォーカス電圧調整回路13において、倍圧整流回路部
3の出力端G1とアース間にブリーダ抵抗R14,R1
6,R30が直列に接続されている。抵抗R14,R1
6の共通接続端からCRTのフォーカス電圧が出力され
る。
【0033】フォーカス電圧調整回路部13の入力端G
12にはフォーカス電極の基準電圧Ec2が入力され、抵
抗R31を介し増幅器14の非反転入力端に与えられ
る。又この非反転入力端は抵抗R32を介し電源B2に
接続される。増幅器14の出力端はトランジスタQ6の
ベースに接続される。
【0034】トランジスタQ6のエミッタは抵抗R33
を介し接地されると共に、増幅器14の反転入力端に接
続される。更にトランジスタQ6のコレクタは抵抗R3
4を介しトランジスタQ5のエミッタに接続される。又
トランジスタQ5のコレクタは抵抗R16とR30の共
通接続端に接続される。電源B2とアース間に抵抗R3
5とコンデンサC12が直列に接続されており、その共
通接続点にトランジスタQ5のベースが接続される。
【0035】このように構成されたフォーカス電圧調節
回路部13において、入力端G12にフォーカス電極の
基準電圧Ec2が入力されると、倍圧整流回路部3の出力
端G1から抵抗R14,R16を介しトランジスタQ
5,Q6に電流が流れる。このためトランジスタQ6の
エミッタとアース間に電圧が生じ、その電圧が増幅器1
4の反転入力端に与えられる。このようにトランジスタ
Q5,Q6が増幅器14のフィードバック回路を形成
し、増幅器14の反転及び非反転入力端の電圧が等しく
なるよう抵抗R14とR16の共通接続端の電圧が変化
する。このため増幅器14の安定動作状態では、出力端
G13より出力されるフォーカス電圧は入力端G12に
与えられた基準電圧Ec2と対応した電圧となる。こうし
て所望のフォーカス電圧が出力される。
【0036】尚、図1〜図3においてフォーカス電圧を
発生する回路は1ラインのみであるが、2ライン必要な
場合には分割抵抗R14,R16と同様の抵抗を更に設
け、フォーカス電圧調整回路部11又は13と同様の回
路を更に追加すればよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、外部から設定された基準電圧と、高圧直流電圧の分
圧電圧と交流成分の和との信号を差動増幅し、正弦波発
振回路部にバイアス制御信号を出力する高圧安定化回路
部を設けたことにより、CRTのアノード電極及びフォ
ーカス電極に与える高圧直流電圧を外部から容易に調整
することができる。このため表示装置の組立て調節工程
において、高圧電源の自動調整が可能となり、部品配置
の自由度が大幅に改良されるという効果が生まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における高圧電源装置の正弦
波発振回路部と倍圧整流回路部の構成を示す回路図であ
る。
【図2】本実施例における高圧電源装置の高圧安定化回
路部とフォーカス電圧調節回路部の構成を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の高圧電源装置に用いられるフォーカス
電圧調整回路部の他の構成例を示す回路図である。
【図4】従来の高圧電源装置の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】 1 正弦波発振回路部 3 倍圧整流回路部 4,5,12,14 増幅器 10 高圧安定化回路部 11,13 フォーカス電圧調整回路部 C1〜C12 コンデンサ R1〜R35 抵抗 D1〜D7 ダイオード Q1〜Q6 トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からのバイアス制御信号に対応した
    振幅の正弦波を発振する正弦波発振回路部と、 前記正弦波発振回路部から出力される高圧の発振信号を
    倍圧整流し、高圧直流電圧を出力する倍圧整流回路部
    と、 前記倍圧整流回路部の直流出力を分圧して得られた第1
    の制御信号、前記倍圧整流回路部の交流成分を分圧して
    得られた第2の制御信号とを入力信号とし、外部から設
    定された基準電圧と前記第1及び第2の制御信号の和と
    の信号との差動増幅出力を前記正弦波発振回路部にバイ
    アス制御信号として出力する高圧安定化回路部と、 前記倍圧整流回路部の直流出力を分圧する分圧回路に接
    続され、外部から設定された基準電圧と前記分圧出力と
    の差分値信号を増幅する差動増幅器を有し、該差動増幅
    器の出力により前記分圧回路より流出する分岐電流を制
    御することにより、前記分圧回路よりフォーカス電圧を
    出力するフォーカス電圧調整回路部と、を具備すること
    を特徴とする高圧電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07236071A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Victor Co Of Japan Ltd フォーカス電圧可変回路
JPH07240852A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Victor Co Of Japan Ltd フォーカス電圧可変回路

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JPH07236071A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Victor Co Of Japan Ltd フォーカス電圧可変回路
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