JPH06221173A - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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Publication number
JPH06221173A
JPH06221173A JP5034149A JP3414993A JPH06221173A JP H06221173 A JPH06221173 A JP H06221173A JP 5034149 A JP5034149 A JP 5034149A JP 3414993 A JP3414993 A JP 3414993A JP H06221173 A JPH06221173 A JP H06221173A
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JP
Japan
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engine
supercharger
cut valve
exhaust
detecting means
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Application number
JP5034149A
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English (en)
Inventor
Yasushi Niwa
靖 丹羽
Masami Nakao
正美 中尾
Shinji Kanbara
伸司 神原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エンジン温度が所定温度以上で、かつセカンダ
リ過給機が休止状態の時に、排気カット弁を一時的に開
弁することで、エミッション悪化の防止と、排気カット
弁の固着に起因する同弁の作動不良の防止を図る。 【構成】エンジンの低吸入空気量域から高吸入空気量域
にわたって作動するプライマリ過給機P4と、高吸入空
気量域でのみ作動するセカンダリ過給機P5とを並設
し、セカンダリ過給機専用の排気通路P6にノーマルク
ローズ形の排気カット弁P7を設け、高吸入空気量域で
のみ排気カット弁P7を開いてセカンダリ過給機を作動
させる制御装置において、エンジン温度またはエンジン
温度に関連するパラメータを検出する温度検出手段P8
の出力が所定温度以上を示し、かつセカンダリ過給機の
休止状態を検出する休止検出手段P9の出力が休止状態
を示す時、排気カット弁を一時的に開弁制御するカット
弁作動手段P10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの吸排気系
に低吸入空気量域から高吸入空気量域にわたって作動す
るプライマリ過給機と、高吸入空気量域でのみ作動する
セカンダリ過給機とを並設したように過給機付エンジン
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のように吸気系と排気系との
間にプライマリ過給機およびセカンダリ過給機を介設
し、かつセカンダリ過給機専用の排気通路にノーマルク
ローズ形の排気カット弁を設け、エンジンの高吸入空気
量域でのみ上述の排気カット弁を開いて、セカンダリ過
給機を作動させるように構成したエンジンにおいては次
のような問題点があった。
【0003】つまり、上述の排気カット弁を長期間にわ
たって作動させない状態のままでエンジンを使用した場
合、排気カット弁の弁軸とブッシュとの間に排気ガス中
のカーボンが堆積したり或は排気カット弁の弁軸とブッ
シュとの表面が酸化して、クリアランスが減縮され、本
来、排気カット弁を使用すべきエンジンの運転状態下に
おいて同排気カット弁の固着に起因して、排気カット弁
が正常に作動しない現象が発生する問題点があった。
【0004】本出願人はこのような問題点を解決するた
めに、特開平3−100325号公報に記載の過給機付
エンジンの制御装置を既に発明した。すなわち、吸気系
と排気系との間にプライマリ過給機およびセカンダリ過
給機を介設し、かつセカンダリ過給機専用の排気通路に
ノーマルクローズ形の排気カット弁を設け、エンジンの
高吸入空気量域でのみ上述の排気カット弁を開いて、セ
カンダリ過給機を作動させるように構成したエンジンに
おいて、イグニッションスイッチからの信号に基づいて
エンジン始動時およびエンジン停止時の少なくとも一方
の状態時に上述の排気カット弁を強制的かつ一時的に開
作動させる開弁手段を設けた過給機付エンジンの制御装
置である。
【0005】この従来技術によれば、エンジン始動時お
よびエンジン停止時の少なくとも何れかで上述の開弁手
段が排気カット弁を一時的に開作動させるので、同排気
カット弁の固着に起因する作動不良を解消することがで
きる利点がある反面、次のような問題点があった。
【0006】つまり、上述の従来手段ではエンジン温度
またはエンジン温度に関連するパラメータに関係なく、
エンジン始動時、停止時の少なくとも何れか一方の時
に、上述の開弁手段が排気カット弁を強制的に開放する
ので、セカンダリ過給機の排気出口下流の排気通路に介
設された触媒コンバータが活性温度に達していない時
に、上述の排気カット弁が開弁操作されると、セカンダ
リ過給機における排気カット弁配設部乃至タービン室に
存在する比較的低温の気体(空気および排気ガス)が排
気出口から触媒コンバータに流動し、見かけ上の排気系
熱容量が大となることに起因して、触媒コンバータ直上
流の排気ガス温度が低下し、このため、HC、CO、N
Oxの大気放出量が増大し、エミッションが悪化する問
題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、エンジン温度またはエンジン温度に関連す
るパラメータが所定温度以上で、かつセカンダリ過給機
が休止状態の時に排気カット弁を一時的に開弁すること
で、エミッション悪化の防止と、排気カット弁の固着に
起因する作動不良の防止との両立を図ることができる過
給機付エンジンの制御装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、特別な検出手段を別
途要することなく、既存の装置を有効利用してセカンダ
リ過給機の休止検出を行なうことができる過給機付エン
ジンの制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、エンジンの吸排気系に低吸入空気量域から高
吸入空気量域にわたって作動するプライマリ過給機と、
高吸入空気量域でのみ作動するセカンダリ過給機とを並
設し、上記セカンダリ過給機付専用の排気通路にノーマ
ルクローズ形の排気カット弁を設け、エンジンの高吸入
空気量域でのみ上記排気カット弁を開いて上記セカンダ
リ過給機を作動させるように構成した過給機付エンジン
の制御装置であって、エンジン温度またはエンジン温度
に関連するパラメータを検出する温度検出手段と、上記
セカンダリ過給機の休止状態を検出する休止検出手段
と、上記両検出手段の出力に基づいて、エンジン温度ま
たはエンジン温度に関連するパラメータが所定温度以上
で、かつ上記セカンダリ過給機が休止状態の時、上記排
気カット弁を一時的に開弁制御するカット弁作動手段と
を備えた過給機付エンジンの制御装置であることを特徴
とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記休止検出手段
は、エンジン始動検出手段、エンジン停止検出手段、ア
イドル検出手段および減速検出手段の少なくとも何れか
1つの手段により構成された過給機付エンジンの制御装
置であることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、図10にクレーム対応図で示すように、エンジンP
1の吸気系P2と排気系P3との間に介設されたプライ
マリ過給機P4は低吸入空気量域から高吸入空気量域に
わたって作動し、セカンダリ過給機P5専用の排気通路
P6に設けられた排気カット弁P7はエンジンP1の高
吸入空気量域でのみ開弁して、セカンダリ過給機P5を
作動させる。
【0012】しかも、エンジン温度またはエンジン温度
に関連するパラメータを検出する温度検出手段P8と、
セカンダリ過給機P5の休止状態を検出する休止検出手
段P9との両検出手段P8,P9の出力に基づいて、エ
ンジン温度またはエンジン温度に関連するパラメータが
所定温度以上で、かつセカンダリ過給機P5が休止状態
の時には、上述のカット弁作動手段P10が排気カット
弁P7を一時的に開弁制御する。
【0013】このように、エンジン温度(エンジン温度
に関連するパラメータを含む)が所定温度以上で、かつ
セカンダリ過給機が休止状態の時、上述のカット弁作動
手段が排気カット弁を一時的に開弁するので、エミッシ
ョン悪化の防止と、排気カット弁の固着に起因する作動
不良の防止との両立を図ることができる効果がある。
【0014】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記休止検出
手段を、エンジン始動検出手段、エンジン停止検出手
段、アイドル検出手段および減速検出手段の少なくとも
何れか1つの手段により構成したので、特別な検出手段
を別途要することなく、既存の装置たとえばイグニッシ
ョンスイッチ、アイドルスイッチ、スロットルセンサを
有効利用して上述のセカンダリ過給機の休止検出を行な
うことができる効果がある。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は2ロータタイプの過給機付ロータリピス
トンエンジンの制御装置を示し、図1において、フレッ
シュエアダクト1にエアクリーナ2を接続し、このエア
クリーナ2のエレメント下流側には2つの吸気通路3,
4を連通接続している。
【0016】上述の2つの吸気通路3,4のうちの一方
の吸気通路3を、プライマリ過給機5におけるコンプレ
ッサの吸気入口に接続し、このコンプレッサの過給圧出
口には一方のインタクーラ上流ライン6を接続してい
る。
【0017】また上述の2つの吸気通路3,4のうちの
他方の吸気通路4を、セカンダリ過給機7におけるコン
プレッサの吸気入口に接続し、このコンプレッサの過給
圧出口には他方のインタクーラ上流ライン8を接続して
いる。
【0018】そして、上述の各インタクーラ上流ライン
6,8を吸気集合部9にて集合させ、この吸気集合部9
下流の吸気通路10をインタクーラ11の吸気入口に接
続し、該インタクーラ11の吸気出口にはインタクーラ
下流ライン12を介してスロットルチャンバ13を接続
し、このスロットルチャンバ13にはスロットル弁14
を介設する一方、スロットル弁14下流の吸気通路15
にはインテークマニホルド16を接続し、このインテー
クマニホルド16をロータリピストンエンジン17の各
気筒における吸気ポート18に接続している。
【0019】上述のロータリピストンエンジン17はロ
ータハウジング19のペリトロコイド面内部に作動室2
0を形成する一方、ロータハウジング19の一側に排気
ポート21を形成し、他側にはトレーリング側点火プラ
グ22Tおよびリーディング側点火プラグ22Lを配設
している。
【0020】上述のロータハウジング19内には、エキ
セントリックシャフト23により軸芯24を中心として
偏心運動するロータ25を設けている。ロータ25は三
葉の内方包絡面を有し、ロータ頂点部にはアペックスシ
ール(図示せず)を取付けている。
【0021】一方、各気筒における上述の排気ポート2
1,21(但し図1では1つの気筒のみを示す)には排
気通路26,27を各別に連通接続し、一方の排気通路
26をセカンダリ過給機7におけるタービンの排気入口
に接続し、他方の排気通路27をプライマリ過給機5に
おけるタービンの排気入口に接続すると共に、両過給機
5,7共通の排気出口には排気通路28、触媒コンバー
タ29、サイレンサ30をこの順に接続している。
【0022】ここで、上述のプライマリ過給機5はエン
ジン17の吸気系31と排気系32との間に介設され、
低吸入空気量域から高吸入空気量域にわたって作動する
ターボチャージャであり、上述のセカンダリ過給機7は
エンジン17の吸気系31と排気系32との間に介設さ
れ、高吸入空気量域でのみ作動するターボチャージャで
あって、これらの各過給機5,7の作動は後述するCP
U50によって制御される。
【0023】また上述のセカンダリ過給機7専用の排気
通路33にはノーマルクローズ形の排気カット弁34を
設け、ロータリピストンエンジン17の高吸入空気量域
でのみ上述の排気カット弁34を開いて、セカンダリ過
給機7を作動させるように構成している。
【0024】この排気カット弁34はアクチュエータ3
5、ロッド36を介して弁軸を支点として開閉される。
具体的には図1におけるアクチュエータ35内の右側の
ダイヤフラム室にはソレノイドバルブ、バキュームチャ
ンバ、チェックバルブを介して吸気通路10が接続さ
れ、図1におけるアクチュエータ35内の左側のスプリ
ング室にはソレノイドバルブ、バキュームチャンバ、チ
ェックバルブを介して吸気通路15が接続され、上述の
ソレノイドバルブの操作によりスプリング室に吸気負圧
が作用した時、排気カット弁34を開くように構成して
いる。
【0025】なお、図1において37はセカンダリフュ
ーエルインジェクタ、38はプライマリフューエルイン
ジェクタ、39はオイルパン、40は空燃比センサとし
てのO2 センサである。
【0026】図2は過給機付エンジンの制御装置の制御
回路を示し、CPU50は、イグニッションスイッチ4
1からのON,OFF信号、ディストリビュータ42か
らのエンジン回転数Ne、エンジン温度に関連するパラ
メータとしてエンジン水温を検出する水温センサ43か
らのエンジン水温tw、スロットルセンサ45からのス
ロットル開度TVO、スロットルセンサ45と一体的に
構成されたアイドルスイッチ44からのON,OFF信
号などの必要な各種信号入力に基づいて、RON46に
格納されたプログラムに従って、アクチュエータ35、
セルフスタータ47を駆動制御し、またRAM48は図
3に示す第1マップM1、エンジン温度が所定温度以上
か否かを判定するための水温データたとえばtw=50
℃に相当するデータなどの必要なマップやデータを記憶
する。さらに上述のアクチュエータ35は図1で既に説
明した如くロッド36を介して排気カット弁34を開閉
制御する。
【0027】ここで、上述の第1マップM1は図3に示
すように横軸にエンジン回転数Neをとり、縦軸にスロ
ットル開度TVOをとって、プライマリ過給機5を作動
する領域αと、プライマリおよびセカンダリの両過給機
5,7を共に作動する領域βとを区画したマップであ
る。
【0028】また上述のCPU50は、水温センサ43
と、セカンダリ過給機7の休止状態を検出する休止検出
手段との両出力に基づいて、エンジン水温が所定値(た
とえば50℃)以上で、かつセカンダリ過給機7が休止
状態の低吸入空気量域の時、上述の排気カット弁34を
一時的に開弁制御するカット弁作動手段(図4に示すフ
ローチャートの第5ステップ55参照)を兼ねる。
【0029】このように構成した過給機付エンジンの制
御装置の作用を、図4に示すフローチャートを参照し
て、以下に詳述する。なお、図4に示す実施例では休止
検出手段としてアイドル検出手段を用いた実施例を示し
ている。
【0030】第1ステップ51で、CPU50はイグニ
ッションスイッチ41からのON信号を受けてエンジン
17を始動させ、次の第2ステップ52で、CPU50
はエンジン始動時のエンジン水温twが50℃以上か否
かを判定する。そして、tw≧50℃の温間再始動時に
は次の第7ステップ57に移行する一方、tw<50℃
の冷間始動時には排気カット弁34を開放しない目的の
ために別の第3ステップ53に移行する。
【0031】この第3ステップ53で、CPU50は水
温センサ43からの出力により冷間始動後においてエン
ジン水温twが50℃以上になったか否かを判定し、t
w≧50℃のYES判定時にのみ次の第4ステップ54
に移行する。
【0032】この第4ステップ54で、CPU50はア
イドルスイッチ44からのON,OFF信号に基づい
て、アイドル時か否かを判定し、セカンダリ過給機7が
休止状態にあるYES判定時にのみ次の第5ステップ5
5に移行する。
【0033】この第5ステップ55で、CPU50はア
クチュエータ35を介してノーマルクローズ形の排気カ
ット弁34を一時的に開き、同排気カット弁34の固着
を防止した後に、次の第6ステップ56で、CPU50
はアクチュエータ35を介して排気カット弁34を閉じ
る。
【0034】なお、上述の第2ステップ52で、tw≧
50℃であると判定された温間再始動時には、次の第7
ステップ57に移行し、この第7ステップ57で、CP
U50はディストリビュータ42からのエンジン回転数
Neに基づいてNe≧500rpm か否かを判定し、エン
ジン回転数Neが500rpm 以上の時にのみ、上述の第
5ステップ55および第6ステップ56に移行して、固
着防止を図る目的で排気カット弁34を一時的に開閉制
御する。
【0035】このようにエンジン水温が所定温度以上
で、かつセカンダリ過給機7が休止状態にあるアイドル
時にのみ、上述のカット弁作動手段(第5ステップ55
参照)が排気カット弁34を一時的に開弁し、エンジン
水温が所定温度以下の時には排気カット弁34の開弁を
禁止するので、触媒コンバータ29が活性温度に達して
いない時においては、セカンダリ過給機7のタービン室
に存在する比較的低温の排気ガスが上述の触媒コンバー
タ29に流入するのを防止することができる。この結
果、エミッション悪化の防止と、排気カット弁34の固
着に起因する作動不良の防止との両立を図ることができ
る効果がある。
【0036】また図5に本実施例の触媒コンバータ29
直上流の排気ガス温度を実線aで、従来の触媒コンバー
タ29直上流の排気ガス温度を点線bで、本実施例のH
C濃度を実線cで、従来のHC濃度を点線dでそれぞれ
示すように、排気ガス浄化率が100%となる排気ガス
温度はA(図6参照)に達するまでの時間が同図に示す
時間Tだけ短縮されると共に、排気ガス浄化率が100
%以下の時点においては同一時点におけるHC濃度が同
図に示す濃度Dだけ低減される効果がある。
【0037】加えて、セカンダリ過給機7の休止状態を
検出する休止検出手段は、アイドル検出手段により構成
されているので、既存のアイドルスイッチ44を有効利
用して上述の休止検出を行なうことができ、特別な検出
手段が不要となる効果がある。
【0038】図7は過給機付エンジンの制御装置の他の
実施例を示し、この実施例では休止検出手段としてエン
ジン始動検出手段を用いている。なお、この実施例にお
いても図1、図2で示した回路装置を用いる。
【0039】図7のフローチャートを参照して以下に作
用を説明すると、まず第1ステップ71で、CPU50
はイグニッションスイッチ41からのON信号を受けて
エンジン17を始動させ、次の第2ステップ72で、C
PU50はエンジン始動時のエンジン水温twが50℃
以上か否かを判定する。そして、tw≧50℃の温間再
始動時には次の第7ステップ77に移行する一方、tw
<50℃の冷間始動時には排気カット弁34を開放しな
い目的のために別の第3ステップ73に移行する。
【0040】この第3ステップ73で、CPU50は水
温センサ43からの出力により冷間始動後においてエン
ジン水温twが50℃以上になったか否かを判定し、t
w≧50℃のYES判定時にのみ次の第4ステップ74
に移行する。
【0041】この第4ステップ74で、CPU50はイ
グニッションスイッチ41からのON,OFF信号に基
づいて、エンジン始動時か否かを判定し、セカンダリ過
給機7が休止状態にあるYES判定時にのみ次の第5ス
テップ75に移行する。
【0042】この第5ステップ75で、CPU50はア
クチュエータ35を介してノーマルクローズ形の排気カ
ット弁34を一時的に開き、同排気カット弁34の固着
を防止した後に、次の第6ステップ76で、CPU50
はアクチュエータ35を介して排気カット弁34を閉じ
る。
【0043】なお、上述の第2ステップ72で、tw≧
50℃であると判定された温間再始動時には、次の第7
ステップ77に移行し、この第7ステップ77で、CP
U50はディストリビュータ42からのエンジン回転数
Neに基づいてNe≧500rpm か否かを判定し、エン
ジン回転数Neが500rpm 以上の時にのみ、上述の第
5ステップ75および第6ステップ76に移行して、固
着防止を図る目的で排気カット弁34を一時的に開閉制
御する。
【0044】このようにエンジン水温が所定温度以上
で、かつセカンダリ過給機7が休止状態にあるエンジン
始動時にのみ、上述のカット弁作動手段(第5ステップ
75参照)が排気カット弁34を一時的に開弁し、エン
ジン水温が所定温度以下の時には排気カット弁34の開
弁を禁止するので、触媒コンバータ29が活性温度に達
していない時においては、セカンダリ過給機7のタービ
ン室に存在する比較的低温の排気ガスが上述の触媒コン
バータ29に流入するのを防止することができる。この
結果、エミッション悪化の防止と、排気カット弁34の
固着に起因する作動不良の防止との両立を図ることがで
きる効果がある。
【0045】図8は過給機付エンジンの制御装置のさら
に他の実施例を示し、この実施例では休止検出手段とし
てエンジン停止検出手段を用いている。なお、この実施
例においても図1、図2で示した回路装置を用いる。
【0046】図8のフローチャートを参照して以下に作
用を説明すると、まず第1ステップ81で、CPU50
はイグニッションスイッチ41からのON信号を受けて
エンジン17を始動させ、次の第2ステップ82で、C
PU50はエンジン始動時のエンジン水温twが50℃
以上か否かを判定する。そして、tw≧50℃の温間再
始動時には次の第7ステップ87に移行する一方、tw
<50℃の冷間始動時には排気カット弁34を開放しな
い目的のために別の第3ステップ83に移行する。
【0047】この第3ステップ83で、CPU50は水
温センサ43からの出力により冷間始動後においてエン
ジン水温twが50℃以上になったか否かを判定し、t
w≧50℃のYES判定時にのみ次の第4ステップ84
に移行する。
【0048】この第4ステップ84で、CPU50はイ
グニッションスイッチ41からのON,OFF信号に基
づいて、エンジン停止時か否かを判定し、セカンダリ過
給機7が休止状態にあるYES判定時にのみ次の第5ス
テップ85に移行する。
【0049】この第5ステップ85で、CPU50はア
クチュエータ35を介してノーマルクローズ形の排気カ
ット弁34を一時的に開き、同排気カット弁34の固着
を防止した後に、次の第6ステップ86で、CPU50
はアクチュエータ35を介して排気カット弁34を閉じ
る。
【0050】なお、上述の第2ステップ82で、tw≧
50℃であると判定された温間再始動時には、次の第7
ステップ87に移行し、この第7ステップ87で、CP
U50はディストリビュータ42からのエンジン回転数
Neに基づいてNe≧500rpm か否かを判定し、エン
ジン回転数Neが500rpm 以上の時にのみ、上述の第
5ステップ85および第6ステップ86に移行して、固
着防止を図る目的で排気カット弁34を一時的に開閉制
御する。
【0051】このようにエンジン水温が所定温度以上
で、かつセカンダリ過給機7が休止状態にあるエンジン
停止時にのみ、上述のカット弁作動手段(第5ステップ
85参照)が排気カット弁34を一時的に開弁し、エン
ジン水温が所定温度以下の時には排気カット弁34の開
弁を禁止するので、触媒コンバータ29が活性温度に達
していない時においては、セカンダリ過給機7のタービ
ン室に存在する比較的低温の排気ガスが上述の触媒コン
バータ29に流入するのを防止することができる。この
結果、エミッション悪化の防止と、排気カット弁34の
固着に起因する作動不良の防止との両立を図ることがで
きる効果がある。
【0052】図9は過給機付エンジンの制御装置のさら
に他の実施例を示し、この実施例では休止検出手段とし
て減速検出手段を用いている。なお、この実施例におい
ても図1、図2で示した回路装置を用いる。
【0053】図9のフローチャートを参照して以下に作
用を説明すると、まず第1ステップ91で、CPU50
はイグニッションスイッチ41からのON信号を受けて
エンジン17を始動させ、次の第2ステップ92で、C
PU50はエンジン始動時のエンジン水温twが50℃
以上か否かを判定する。そして、tw≧50℃の温間再
始動時には次の第7ステップ97に移行する一方、tw
<50℃の冷間始動時には排気カット弁34を開放しな
い目的のために別の第3ステップ93に移行する。
【0054】この第3ステップ93で、CPU50は水
温センサ43からの出力により冷間始動後においてエン
ジン水温twが50℃以上になったか否かを判定し、t
w≧50℃のYES判定時にのみ次の第4ステップ94
に移行する。
【0055】この第4ステップ94で、CPU50はス
ロットルセンサ45からのスロットル開度TVOに基づ
いて、減速時か否かを判定(詳しくは前回のスロットル
開度と今回のスロットル開度との偏差が減速判定しきい
値より大か小かを判定)し、セカンダリ過給機7の休止
状態にあるYES判定時にのみ次の第5ステップ95に
移行する。
【0056】この第5ステップ95で、CPU50はフ
クチュエータ35を介してノーマルクローズ形の排気カ
ット弁34を一時的に開き、同排気カット弁34の固着
を防止した後に、次の第6ステップ96で、CPU50
はアクチュエータ35を介して排気カット弁34を閉じ
る。
【0057】なお、上述の第2ステップ92で、tw≧
50℃であると判定された温間再始動時には、次の第7
ステップ97に移行し、この第7ステップ97で、CP
U50はディストリビュータ42からのエンジン回転数
Neに基づいてNe≧500rpm か否かを判定し、エン
ジン回転数Neが500rpm 以上の時にのみ、上述の第
5ステップ95および第6ステップ96に移行して、固
着防止を図る目的で排気カット弁34を一時的に開閉制
御する。
【0058】このようにエンジン水温が所定温度以上
で、かつセカンダリ過給機7が休止状態にある減速時に
のみ、上述のカット弁作動手段(第5ステップ95参
照)が排気カット弁34を一時的に開弁し、エンジン水
温が所定温度以下の時には排気カット弁34の開弁を禁
止するので、触媒コンバータ29が活性温度に達してい
ない時においては、セカンダリ過給機7のタービン室に
存在する比較的低温の排気ガスが上述の触媒コンバータ
29に流入するのを防止することができる。この結果、
エミッション悪化の防止と、排気カット弁34の固着に
起因する作動不良の防止との両立を図ることができる効
果がある。
【0059】この発明の構成と上述の実施例との対応に
おいて、この発明のエンジンは、実施例のロータリピス
トンエンジン17に対応し、以下同様に、温度検出手段
は、水温センサ43に対応し、エンジン始動検出手段
は、イグニッションスイッチ41に対応し、エンジン停
止検出手段は、イグニッションスイッチ41に対応し、
アイドル検出手段は、アイドルスイッチ44に対応し、
減速検出手段は、スロットルセンサ45に対応し、カッ
ト弁作動手段は、CPU50制御による各フローチャー
トの第5ステップ55,75,85,95に対応する
も、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
【0060】上述の水温センサ43に代えて、例えば、
触媒コンバータ29直上流の排気ガス温度を検出するセ
ンサを設け、このセンサからの温度検出信号を用いるよ
うに構成してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過給機付ロータリピストンエンジンの
制御装置を示す系統図。
【図2】制御回路ブロック図。
【図3】RAMに記憶させた第1マップの説明図。
【図4】排気カット弁の一時開弁制御を示すフローチャ
ート。
【図5】HC濃度変化および排気ガス温度変化を示す特
性図。
【図6】排気ガス温度に対する排気ガス浄化率を示す特
性図。
【図7】排気カット弁の一時開弁制御の他の実施例を示
すフローチャート。
【図8】排気カット弁の一時開弁制御のさらに他の実施
例を示すフローチャート。
【図9】排気カット弁の一時開弁制御のさらに他の実施
例を示すフローチャート。
【図10】クレーム対応図。
【符号の説明】
5…プライマリ過給機 7…セカンダリ過給機 17…ロータリピストンエンジン 31…吸気系 32…排気系 33…排気通路 34…排気カット弁 41…イグニッションスイッチ(休止検出手段) 43…水温センサ(温度検出手段) 44…アイドルスイッチ(休止検出手段) 45…スロットルセンサ(休止検出手段) 55,75,85,95…カット弁作動手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸排気系に低吸入空気量域から
    高吸入空気量域にわたって作動するプライマリ過給機
    と、高吸入空気量域でのみ作動するセカンダリ過給機と
    を並設し、上記セカンダリ過給機付専用の排気通路にノ
    ーマルクローズ形の排気カット弁を設け、エンジンの高
    吸入空気量域でのみ上記排気カット弁を開いて上記セカ
    ンダリ過給機を作動させるように構成した過給機付エン
    ジンの制御装置であって、エンジン温度またはエンジン
    温度に関連するパラメータを検出する温度検出手段と、
    上記セカンダリ過給機の休止状態を検出する休止検出手
    段と、上記両検出手段の出力に基づいて、エンジン温度
    またはエンジン温度に関連するパラメータが所定温度以
    上で、かつ上記セカンダリ過給機が休止状態の時、上記
    排気カット弁を一時的に開弁制御するカット弁作動手段
    とを備えた過給機付エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】上記休止検出手段は、エンジン始動検出手
    段、エンジン停止検出手段、アイドル検出手段および減
    速検出手段の少なくとも何れか1つの手段により構成さ
    れた請求項1記載の過給機付エンジンの制御装置。
JP5034149A 1993-01-29 1993-01-29 過給機付エンジンの制御装置 Pending JPH06221173A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128158A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp 過給機付き内燃機関
JP2021139293A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 株式会社豊田自動織機 エンジンの過給システム

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