JPH06221090A - トンネル中間立坑耐震構造 - Google Patents

トンネル中間立坑耐震構造

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JPH06221090A
JPH06221090A JP5031120A JP3112093A JPH06221090A JP H06221090 A JPH06221090 A JP H06221090A JP 5031120 A JP5031120 A JP 5031120A JP 3112093 A JP3112093 A JP 3112093A JP H06221090 A JPH06221090 A JP H06221090A
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JP
Japan
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tunnel
shaft
joint
earthquake
gap
Prior art date
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Application number
JP5031120A
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English (en)
Inventor
Mikio Ohashi
幹生 大橋
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Hazama Ando Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネルとその中間の立坑との間の耐震手段
として立坑側のみで経済的に対処でき、しかも立坑の応
力がトンネルに伝わるのを防止できるに加え、地震時に
発生する立坑とトンネルとの相対変位も吸収でき、かつ
止水性も高い耐震構造を提供する。 【構成】 トンネル覆工の中間上部に立坑覆工を接合す
る継手部において、その上側継手面34と下側継手面3
6とを、水平方向の相対変位を許容する間隙43を形成
して接合させ、この間隙に、両継手面の間を止水する弾
性止水部材44を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネルとその中間の立
坑との継手部の耐震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図8においてシールドトンネル
1の中間に立坑2が接続されている場合、矢印のように
地震による地盤変位が生じたとき、シールドトンネル1
と立坑2との振動性状の違いから、特にシールドトンネ
ル1と立坑2との接合部(正確には両者の覆工の接合
部)に過大な断面荷重が加わるため、耐震手段を講ずる
必要がある。
【0003】従来、その耐震手段の一つとして、図9に
示すように立坑2の両側のシールドトンネル1に伸縮性
をもたせるため、一部に可撓セグメント1a を設置する
方法が一般に採られている。従来使用されている可撓セ
グメントとしては、例えば図10・11に示す型や図1
2・13に示す型などがある。図10・11において、
3はシールドセグメント本体、4は外面スキンプレー
ト、5は鋼枠、6は一次止水ゴム、8は二次止水ゴム、
9は耐力バー、10は耐力スリーブ、11は内面スキン
プレート、12は内面カバーゴム、13は内面カバーゴ
ム支持材、14はカバークロスである。また、図12・
13において、15はシールドセグメント本体、16は
鋼枠、17は一次止水材、19は二次止水材、20は止
水ゴム押え板、21は取付金具、22は目地材である。
【0004】しかし、このような可撓セグメントを使用
する方法は、その構造からセグメント単価が高く、しか
もこれを立坑2の両側に設置しなければならないため、
高価になるばかりでなく、止水ゴム等の設置に手間がか
かることからシールド掘進の工程上においてロスが出や
すい等の問題があった。
【0005】一方、立坑側に耐震手段を講ずる方法とし
て、図14に示すように立坑2の下端部又はシールドト
ンネル1との接合部をピン構造2a にするという方法が
考えられる。また、図15に示すように立坑覆工とトン
ネル覆工とを接合する継手部に施工目地23を設けると
ともに、例えばゴム板等の止水板24を埋設する方法も
考えられるが、止水板24の許容変形量が小さいため、
止水の信頼性に欠けるとか、水平方向の剪断補強部材
(ダウエルバー)25が必要となるなど、地中深部での
現場施工としては困難な点が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、トンネルとその中間の立坑との間の耐震手段として
立坑側のみで経済的に対処でき、しかも立坑の応力がト
ンネルに伝わるのを防止できるに加え、地震時に発生す
る立坑とトンネルとの相対変位も吸収でき、かつ止水性
も高い耐震構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による耐震構造の
一つの形態では、トンネル覆工の中間上部に立坑覆工を
接合する継手部において、その上側継手面と下側継手面
とを、水平方向の相対変位を許容する間隙を形成して接
合させ、この間隙に、両継手面の間を止水する弾性止水
部材を介在させる。好ましくは、噛み合わせ構造とする
ため、上側継手面と下側継手面とに互いに食い違う凸部
を設け、これら凸部の傾斜面の間に間隙を形成する。
【0008】
【作用】本発明によると、立坑側の覆工とトンネル側の
覆工とはそれらの継手部において水平方向に相対変位可
能(フレキシブル)であるため、立坑の応力はトンネル
に伝わらない。すなわち、鉛直圧縮力のみ伝達するが集
中力とはならず、地盤の鉛直方向の相対変位によって発
生する立坑の曲げモーメントをトンネルへ伝達しない構
造となる。また、耐震手段を立坑側にのみ設けた構造と
なるため、シールド掘進工程に影響を与えない。このよ
うな相対変位を許容する間隙に弾性止水材を介在させて
あるため、地震時における変位の際にも止水性を維持で
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明による耐震構造は、例えば図1・2・3に
示すようにシールドトンネル覆工30の中間上部に立坑
覆工31の下端部を接合する継手部32に適用される。
【0010】図4はその耐震構造の第1実施例を示す。
この第1実施例の場合、立坑覆工31の側壁コンクリー
ト33の下端、つまり上側の継手面34と、シールドト
ンネル覆工30へ至る側壁コンクリート35の上端、つ
まり下側の継手面36とは、互いに食い違う凸部37・
38の傾斜面37a ・38a を平行に対向させた上下対
象形状となっている。上側継手面34の凸部37は外側
(地盤側)に位置し、下側継手面36の凸部38は内側
に位置している。この凸部38を内側とするのは、側壁
コンクリート35を打設するに当たり、その内側型枠3
9の上端に注入口40を設けてここから凸部38の上端
まで一連にコンクリート打設できるからである。
【0011】両継手面34・36には補強を兼ねる接合
プレート41・42が付設されている。これら接合プレ
ート41・42は、凸部37・38の水平部分において
滑動可能に接合し、また両者の傾斜部分の間に、水平方
向の相対変位を許容する斜めの間隙43を形成してい
る。そして、この間隙43内に弾性止水部材として止水
ゴム44を介在させ、その両端を上下の接合プレート4
1・42に固定してある。間隙43は、地震時における
継手部32の変位を吸収できる大きさに設計する。ま
た、止水ゴム44は、地震時における間隙43の広がり
に対応できるように、間隙43の幅に対して十分に余裕
をもった長さとなっており、地震で上下の側壁コンクリ
ート33・35が水平・鉛直いずれの方向へ変位しても
止水作用を維持する。
【0012】上下の接合プレート41・42及び止水ゴ
ム44は、作業性を良くするため地上で予め組み立てて
おく。なお、図4の例では上側の接合プレート41を下
側の接合プレート42より短くしているため、下側の接
合プレート42の上面の一部が上側の側壁コンクリート
33の下端面に露呈する。そこで、接合プレート42の
少なくとも露呈面に例えば油紙45を添えておけば、接
合プレート42に側壁コンクリート33が付着するのを
防止できる。
【0013】次に、図5の第2実施例は、第1実施例と
同じように形成した斜めの間隙43内に、止水ゴム(伸
縮性合成ゴム)46を予め圧縮状態にして介在させて両
接合プレート41・42に圧接させ、間隙43が広がっ
てもその圧接による止水作用を維持するようにしたもの
である。
【0014】図6の第3実施例は、上下の継手面34・
36を水平面としてその中央部分に凹部34a ・36a
を設け、該凹部34a ・36a の表面を含めて覆うよう
に上下それぞれに接合プレート47・48を付設し、こ
れら接合プレート47・48の中央部分の間に間隙49
を形成し、この間隙49内に止水ゴム50を予め圧縮状
態にして介在させ、引張力作用時にも止水性を保つ構造
としたものである。
【0015】図7の第4実施例では、上下の継手面34
・36を水平面として下側継手面36に剪断キーとなる
凸部51、上側継手面34に、該凸部51を余裕をもっ
て受け入れる凹部52をそれぞれ設け、該凹部52の表
面を含めて覆うように上側接合プレート53を付設し、
また凸部51の表面を含めて覆うように下側接合プレー
ト54を付設する。そして、凸部51の両側において凹
部52との間に間隙55・56を形成し、これら間隙5
5・56のそれぞれに止水ゴム57を予め圧縮状態にし
て介在させたものである。このような構造にすると大変
形にも対応できる。
【0016】
【発明の効果】本発明による主な効果は次のとおりであ
る。 立坑側の覆工とトンネル側の覆工とを、それらの継
手部において水平方向に相対変位可能(フレキシブル)
としたので、立坑の応力はトンネルに伝わらない。すな
わち、鉛直圧縮力のみ伝達するが集中力とはならず、地
盤の鉛直方向の相対変位によって発生する立坑の曲げモ
ーメントをトンネルへ伝達しない構造となるので、複雑
な耐震設計が不要である。
【0017】 耐震手段を立坑側にのみ設けた構造と
なるため、シールド掘進工程に影響を与えない。従っ
て、トンネルの施工性の向上が図れる。 相対変位を許容する間隙に弾性止水材を介在させて
あるため、地震時における変位の際にも止水性を維持で
きる。
【0018】 ダウエルバーなどの施工性低下を招く
構造を排除でき、かつ予想値以上の変形に対しては凸と
凸、又は凸と凹の噛み合わせ構造とすることにより機能
が維持でき、またその際、内側を凸構造とすることでコ
ンクリート充填も支障なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールドトンネルと中間立坑との関係を示す縦
断側面図である。
【図2】同上の縦断正面図である。
【図3】中間立坑の横断面図である。
【図4】本発明による耐震構造の第1実施例の断面図で
ある。
【図5】第2実施例の断面図である。
【図6】第3実施例の断面図である。
【図7】第4実施例の断面図である。
【図8】地震時に地盤変位によりシールドトンネルと中
間立坑との接合部に断面荷重が加わることを説明する模
式図である。
【図9】シールドトンネルの一部に耐震のための可撓セ
グメントを使用した従来例の模式図である。
【図10】従来提供されている可撓セグメントの一例の
斜視図である。
【図11】同上の部分断面図である。
【図12】従来提供されている可撓セグメントの他の例
の斜視図である。
【図13】同上の部分断面図である。
【図14】シールドトンネルと立坑とをピン接合構造と
した従来例の模式図である。
【図15】施工目地と止水板を使用した従来例の断面図
である。
【符号の説明】
30 トンネル覆工 31 立坑覆工 32 継手部 33 側壁コンクリート 34 継手面 35 側壁コンクリート 36 継手面 37 凸部 37a 凸部37の傾斜面 38 凸部 38a 凸部38の傾斜面 39 内側型枠 40 注入口 41 接合プレート 42 接合プレート 43 間隙 44 止水ゴム 45 油紙 46 止水ゴム 47 接合プレート 48 接合プレート 49 間隙 50 止水ゴム 51 凸部 52 凹部 53 接合プレート 54 接合プレート 55 間隙 56 間隙 57 止水ゴム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル覆工の中間上部に立坑覆工を接合
    する継手部において、その上側継手面と下側継手面と
    を、水平方向の相対変位を許容する間隙を形成して接合
    させ、この間隙に、両継手面の間を止水する弾性止水部
    材を介在させたことを特徴とするトンネル中間立坑耐震
    構造。
  2. 【請求項2】前記上側継手面と下側継手面とに互いに食
    い違う凸部を設け、これら凸部の傾斜面の間に間隙を形
    成し、該間隙に前記弾性止水部材を介在させたことを特
    徴とする請求項1に記載のトンネル中間立坑耐震構造。
JP5031120A 1993-01-28 1993-01-28 トンネル中間立坑耐震構造 Pending JPH06221090A (ja)

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JP5031120A JPH06221090A (ja) 1993-01-28 1993-01-28 トンネル中間立坑耐震構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104405409A (zh) * 2014-11-28 2015-03-11 中铁第四勘察设计院集团有限公司 设内衬盾构隧道的预制抗震构造
WO2016082690A1 (zh) * 2014-11-28 2016-06-02 中铁第四勘察设计院集团有限公司 设内衬盾构隧道的预制抗震构造

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CN104405409A (zh) * 2014-11-28 2015-03-11 中铁第四勘察设计院集团有限公司 设内衬盾构隧道的预制抗震构造
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