JPH06220733A - 複合交絡糸 - Google Patents

複合交絡糸

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Publication number
JPH06220733A
JPH06220733A JP5031357A JP3135793A JPH06220733A JP H06220733 A JPH06220733 A JP H06220733A JP 5031357 A JP5031357 A JP 5031357A JP 3135793 A JP3135793 A JP 3135793A JP H06220733 A JPH06220733 A JP H06220733A
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JP
Japan
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yarn
composite
entangled
yarns
entanglement
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JP5031357A
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English (en)
Inventor
Kentaro Kamamoto
健太郎 釜本
Masashi Takeuchi
正史 竹内
Kazunori Abe
和憲 阿部
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 糸長差を有する複合構造が容易に得られ, 複
合糸の特性を後工程においても十分維持し,その特徴を
生かすことが可能であり,かつ工程通過性にも優れた複
合交絡糸を提供する。 【構成】 2本以上のマルチフィラメント糸条からな
り,交絡部と開繊部とが交互に存在する混繊交絡糸であ
る。最長の糸条と最短の糸条間に20%以下の糸長差が存
在し, かつ交絡数N(個/m),交絡部長さNLと開繊部
長さOLとの比率,ループ高さ別の開繊部の個数及び実
撚数T(T/m)が下式〜を満足する。 30≦N≦ 100, 0.5≦OL/NL≦1.5,
Oh1>Oh2>Oh3 でかつ 60≦〔Oh1/(Oh1
Oh2+Oh3)〕×100,但し,Oh1 : ループ高さ0.5
mm以上,1.0mm未満の開繊部の個数(個/m),Oh2 :
ループ高さ1.0mm以上, 1.5mm未満の開繊部の個数(個/
m),Oh3 : ループ高さ1.5mm以上の開繊部の個数
(個/m), 10≦T≦50

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複合糸を構成する糸条
間に糸長差があり,かつ交絡と実撚を有する複合交絡糸
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,数多くの複合糸が提示されている
が, 特に合成繊維フイラメント糸で構成される複合糸
は,芯鞘構造を基本にしたものが圧倒的に多くを占めて
いる。これら従来の複合糸技術の基本となるところは,
鞘部を構成する糸条と芯部を構成する糸条の機能を異な
らせ,前者は主として布帛の外観や性能,触感を中心
に,後者は風合の調整や布帛の基本構成を目的として選
択されている。これらの複合糸は,例えば,特公平1-2
3576号公報, 特公昭61-40778号公報等で提案されてい
る。
【0003】これら従来の複合糸は,いずれもそれなり
の効果と実用性を有するものではあるが,いずれも複合
糸として供給される個々の糸条の特性の組み合わせに特
徴を有するものであり,本発明の目的とする複合糸を効
果的に得,かつその特性を次工程以降も維持し,さらに
工程通過性の良好な複合糸についての提案はなされてい
ないのが現状である。
【0004】すなわち,従来提案されている各種の複合
糸の問題点は,複合糸を構成する各糸条の特性には充分
な考慮がなされているが,複合形態には配慮がなされて
おらず,単に交絡により複合されているのみであるから
交絡状態の変動による複合斑が多く,このため後工程で
の張力や熱の影響で複合状態が不安定となり,結果とし
て十分にその特性を発揮できないという点であった。
【0005】一方,特公昭61-13009号公報や特公平3-2
3657号公報には,2本の糸条を撚糸しながら交絡処理を
施して得られる複合糸が記載されているが,これらの複
合糸を構成する2本の糸条間には糸長差がなく,本発明
の目的とする糸長差のある複合糸に見られる開繊部のル
ープやたるみを抑えるために実撚を付与するものではな
かった。
【0006】すなわち,複合糸において,芯鞘構造の特
徴を生かすため,各糸条間の糸長差を多くするように混
繊,交絡処理を行うと,糸長差がループやたるみとなっ
て残ることは避けられない。このため,後工程における
工程通過性が低下するとともに,これらのループやたる
みは,最終製品においても,そのまま残存して著しく品
位を低下させるという欠点がある。このように,十分な
糸長差を与えても,結果的にはそれが生かされず,逆に
トラブルや品質低下の原因となっているのが実情であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように,2本
以上の糸条を混繊して糸長差のある複合糸を製造するに
際し,交絡処理は,その混繊形態を保持し,かつ工程通
過性を向上させるために不可欠な要素であるが,過度の
交絡付与は複合糸の特性を消失させ,また,少ない交絡
付与では,ループやたるみの発生により十分な糸長差の
複合糸が得難いという欠点を有している。さらに,後工
程で受ける張力や熱収縮力でその交絡が解かれやすく,
結果として糸条の長手方向に均一な交絡を形成すること
が困難であり,品質面からも好ましくない問題を有して
いる。本発明は,上記した従来の問題点を解決し,糸長
差を有する複合構造が容易に得られ, 複合糸の特性を後
工程においても十分維持し,その特徴を生かすことが可
能であり,かつ工程通過性にも優れた複合交絡糸を提供
することを技術的な課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果, 交絡構造に着目
し,交絡数,交絡部長さと開繊部長さとの比率及び開繊
部のループ高さが特定の条件を満足するとともに,特定
数の実撚を付与すれば,安定な複合構造糸が得られるこ
とを知見して本発明に到達した。
【0009】すなわち, 本発明は,少なくとも2本のマ
ルチフィラメント糸条からなり,交絡部と開繊部とが交
互に存在する混繊交絡糸において,最長の糸条と最短の
糸条間に20%以下の糸長差が存在し, かつ交絡数N(個
/m),交絡部長さNLと開繊部長さOLとの比率,ル
ープ高さ別の開繊部の個数及び実撚数T(T/m)が下
式〜を満足することを特徴とする複合交絡糸を要旨
とするものである。 30≦N≦ 100 0.5≦OL/NL≦1.5 Oh1>Oh2>Oh3 で かつ 60≦〔Oh1/(Oh1+Oh2+Oh3)〕×100 ただし,Oh1 : ループ高さ0.5mm以上,1.0mm未満の
開繊部の個数(個/m) Oh2 : ループ高さ1.0mm以上, 1.5mm未満の開繊部の
個数(個/m) Oh3 : ループ高さ1.5mm以上の開繊部の個数(個/
m) 10≦T≦50
【0010】以下,本発明について詳細に説明する。
【0011】本発明の複合交絡糸は,少なくとも2本の
マルチフィラメント糸条からなる混繊交絡糸であり,最
長の糸条と最短の糸条間には20%以下の糸長差が存在し
ている。この糸長差が20%以下, 好ましくは2〜15%の
場合, 各糸条の特徴を最大限に発揮させることができ
る。糸長差が20%を超えると,過大なループやたるみが
形成されるので, 後述するような交絡形態や実撚数を規
定しても本発明の目的とする糸条は得られない。また,
最長の糸条と最短の糸条以外に中間の糸長の糸条が混繊
されていてもよい。
【0012】本発明の複合交絡糸は,混繊,交絡された
複合糸の交絡構造に最大の特徴を有するものであるが,
本発明者らが交絡構造に着目した理由は,次のとおりで
ある。構成糸条間に所定の糸長差があり,かつ混繊,交
絡によって拘束力の強い交絡部と弱い開繊部が糸条の長
手方向に交互に存在する芯鞘構造の複合糸において,構
成糸条の複合効果を十分に発揮させるためには,交絡部
と開繊部の比率が重要な要素となる。この場合,過度の
交絡は交絡部の比率を高め,目的とする複合糸の特性を
消失させる。また,少ない交絡は開繊部のたるみやルー
プの発生を促し,十分な糸長差のある複合糸を得ること
ができない。通常,複合効果は交絡数を基準として判断
され,好ましい交絡数Nは目標とする複合糸によっても
異なるが,30〜 100個/mが必要であり,特に40〜70個
/mが最も複合効果を発揮させるうえで好ましい。この
程度の交絡数で複合糸を構成する糸条間に付与できる糸
長差は,通常10%が限界とされており,それを超える
と,混繊,交絡によって得られる複合糸からループやた
るみが突出し,後工程での工程通過性に著しい障害を生
じるとともに,最終製品においても,ループやたるみが
品質を低下させる原因となる。
【0013】この課題を解決するため,本発明では,複
合糸の交絡数のみならず,開繊部と交絡部の比率及び開
繊部におけるループの高さ等の交絡構造を規定したもの
である。すなわち,本発明の複合交絡糸は,図1で示した
ように交絡部1と開繊部2とを交互に有するものである
が,交絡部長さNLと開繊部長さOLとの比OL/NL
が0.5〜1.5である必要がある。この比率が0.5未満に
なると,糸条の長手方向において交絡部が長くて混繊,
交絡度合が不十分となり,均一性に欠け,交絡部分が布
帛の表面でヒケ状の斑となって発現する。また,この比
率が1.5を超えると,実撚を付与しても開繊部のループ
やたるみが工程通過時にこすられ,布帛表面にネップ状
となって残り,品位が低下するので好ましくない。
【0014】次に,その交絡構造において,開繊部のル
ープ高さも重要である。複合糸を構成する糸条間におい
て糸長差を付与する場合,その糸長差が大きくなればな
るほど,交絡によって得られる複合糸の開繊部のループ
高さは高くなってくるが,ループ高さ1.0mm未満の開繊
部の個数Oh1が占める割合が全開繊部の個数(Oh1
Oh2 +Oh3)の60%以上であることが必要である。す
なわち,後述する実撚の効果によってループやたるみを
抑えることが可能であるが,糸条の長手方向に1.0mm以
上のループ高さの開繊部の個数が多くなれば,実撚の効
果は不十分なものとなり,複合交絡糸としてはふくらみ
が出てくるが,工程通過性が不良となり,布帛の表面に
ループによるネップが発現し,品位が低下する。また,
ループ高さ1.0mm未満の開繊部の個数Oh1 が占める割
合が全開繊部の個数の60%以上であると同時に,そのル
ープ高さの割合についても,Oh1 >Oh2 >Oh3
あることが必要であり,1.5mm以上の開繊部の個数Oh
3 が多くなると,実撚の効果も低減する。
【0015】さらに,本発明の複合交絡糸は10〜50T/m
の実撚を有することが必要である。実撚数が50T/mを
超えると,撚による拘束力が強すぎて糸長差の効果や複
合化の効果が著しく減少し,また,10T/m未満では,
拘束力が弱すぎてネップが発生し,品位が低下する。
【0016】上述したように,本発明の複合交絡糸は,
糸長差のある2本以上のマルチフイラメント糸条の交絡
構造において,交絡数,交絡部長さNLと開繊部長さO
Lとの比及び開繊部の各種のループ高さの比率を規定す
るとともに,適度な実撚を付与することにより,特に開
繊部におけるループやたるみの発生を抑えることが可能
となり,後工程での交絡の消滅による複合糸の不均一化
を防止して良好な芯鞘構造を維持するとともに,工程通
過性を向上させることができるものである。
【0017】次に,本発明の複合交絡糸の製法例を説明
する。2本以上のマルチフイラメント糸を, 最長となる
糸条と最短となる糸条間のオーバーフイード率差を20%
以下にして流体処理域に供給し, 流体交絡処理を施して
特定の交絡構造に混繊, 交絡させ, 次いで撚が流体処理
域に遡及しないようにして10〜50T/mの実撚を付与し
ながら捲取って本発明の複合交絡糸を得る。
【0018】すなわち,本発明の複合交絡糸を得るため
には,交絡数N,交絡部長さNLと開繊部長さOLとの
比率が前記,式を満足するように交絡処理した後,
適度な実撚を交絡に連続した工程で付与し,糸条の長手
方向にほぼ均一に付加される実撚効果により,ループ高
さ別の開繊部の個数の関係が前記式を満足するように
し,これによって開繊部のループやたるみを抑え,後工
程での交絡の消滅による複合糸の不均一化を防止すると
ともに,工程通過性をも向上した複合交絡糸を得ること
ができるのである。この場合,マルチフイラメント糸間
のオーバーフイード率差が大きくなると,高いループの
開繊部数が増えてくるので,交絡処理時の空気圧力や実
撚数を増やして前記式を満足するように調整すればよ
い。
【0019】次に,本発明の複合交絡糸の製法例を図2
を用いて説明する。マルチフイラメント糸Aをフィード
ローラ3で流体処理域に供給すると共に,マルチフイラ
メント糸Bをフィードローラ4で糸条Aより高オーバー
フイード率で流体処理域に供給し,交絡ノズル5で糸条
A,Bを混繊,交絡させた後,デリベリローラ6で捲取
り域に送り出し,流体処理域に撚が遡及しないようにし
て実撚を付与しながらリング撚糸機構付の捲取部5で目
的とする複合交絡糸として捲取る。
【0020】なお,本発明における各特性値は, 次のよ
うにして評価するものである。 (1) 交絡数 1mの糸に0.2g/dの荷重を掛けた状態で,平均単糸デニ
ールと同じグラム数の重量を有するフックを掛け, フッ
クが交絡によって支えられる回数を測定し,この操作を
50個所で繰り返してその平均値で表す。 (2) 交絡部長さと開繊部長さ 0.2g/dの荷重を掛けた状態で,図1に示した交絡部長さ
NLと開繊部長さOLを連続して交互に50回ずつ測定
し, それぞれの平均値で表す。 (3) 開繊部の個数 毛羽測定器F・インデックス(敷島紡績社製)を用い
て,ゲージを0.5mm, 1.0mm及び1.5mm に設定してそれぞ
れのループ数を測定し, 重複する分を差し引いて算出す
る。
【0021】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0022】実施例1〜3,比較例1 図2に示した装置を用い,フィードローラ3に30d/12
fのポリエステルマルチフィラメントA,フィードロー
ラ4に55d/168fのポリエステルマルチフィラメントB
を供給した。それぞれの糸条のオーバーフイード率をA
0.3%,B3.3%とし,空気圧力3kg/cm2 の交絡ノズ
ル5で混繊交絡処理を施した後,デリベリローラ6通過
後の複合糸にリング撚糸機構付の捲取部7で種々異なる
実撚を加えながら捲き取り,複合交絡糸を得た。
【0023】得られた複合交絡糸を経糸及び緯糸に用い
て製織し,最終染色仕上げ工程を経て織物を得た。得ら
れた複合交絡糸及び織物の性状を表1に示す。
【0024】実施例4,比較例2〜4 空気圧を2kg/cm2 とする以外は,実施例1,2,3,
比較例1とそれぞれ同様にして複合交絡糸及び織物を製
造して同様に評価した。得られた複合交絡糸及び織物の
性状を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1から明らかなように,実施例1〜4で
得られた複合交絡糸は,いずれも芯鞘構造の形態がよく
てネップ等の発生もなく,また, 織物は,複合糸の特徴
がよく発揮されたものであり,製織時の工程通過性も良
好であった。
【0027】一方,実撚数が70T/mの比較例1,4で
得られた複合交絡糸は,ネップの発生もなく,実撚の効
果で工程通過性も良好であったが,撚数が多すぎるた
め,芯鞘構造の複合糸としての形態が損なわれ,このた
め, 布帛にふくらみがなくて複合糸の特徴を発揮できな
いものであった。また,比較例4からのものは,比較例
1からのものに比べて芯鞘度合がさらに悪いもので,開
繊部の割合が高く,複合糸としての形態が損なわれてい
た。実撚数が10T/mの比較例2からのものは,実施例
1からのものに較べて1.0mm未満の開繊部の個数の比率
が低く,また実撚の効果が弱くて加工時に1.5mm以上の
開繊部がネップ状となり,布帛表面の品位が悪いもので
あった。さらに,比較例3からのものも,1.0mm未満の
開繊部の個数の比率が低く,ループ高さが大きい開繊部
の個数が多くて布帛表面にネップがみられ,品位が悪い
ものであった。
【0028】比較例5,実施例5,6 55d/168fのポリエステルマルチフィラメントBのオー
バーフイード率を12.5%とし,空気圧を4kg/cm2 とす
る以外は,実施例1,2,3とそれぞれ同様にして複合
交絡糸及び織物を製造して同様に評価した。得られた複
合交絡糸及び織物の性状を表2に示す。
【0029】比較例6〜8 55d/168fのポリエステルマルチフィラメントBのオー
バーフイード率を22.5%とする以外はを比較例5,実施
例5,6とそれぞれ同様にして複合交絡糸及び織物を製
造して同様に評価した。得られた複合交絡糸及び織物の
性状を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2から明らかなように,実施例5,6で
得られた複合交絡糸は,比較例5からのものよりループ
高さ1.0mm未満の開繊部の比率が高くなり, 交絡度合も
良好でネップ等の発生がなく,また, 織物は,複合糸の
特徴がよく発揮されたものであり,製織時の工程通過性
も良好であった。
【0032】一方,比較例5からのものは,糸長差 (オ
ーバーフイード率の差) に対して実撚数が少ないため,
1.0mm未満の開繊部の個数の比率が低くなり,交絡度合
が不良で加工時に1.5mm以上の開繊部がネップ状とな
り,布帛表面の品位が悪いものであった。
【0033】また,糸長差 (オーバーフイード率の差)
が20%を超える比較例6〜8で得られた複合交絡糸は,
ループ高さ1.5mm以上の開繊部の比率が高くなり, この
ため得られた布帛は,表面からループやネップが飛び出
し,品位が悪いものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば,糸長差の大きい複合糸
に発生しやすい過大なループやたるみの発生を抑え,後
工程で交絡が消失して複合糸が不均一となることを防止
するとともに,工程通過性にも優れた交絡構造を有する
複合交絡糸を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合交絡糸のモデル図である。
【図2】本発明の複合交絡糸の製法例を示す概略工程図
である。
【符号の説明】
1 交絡部 2 開繊部 3,4 フィードローラ 5 交絡ノズル 6 デリベリローラ 7 リング撚糸機構付の捲取部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2本のマルチフィラメント糸
    条からなり,交絡部と開繊部とが交互に存在する混繊交
    絡糸において,最長の糸条と最短の糸条間に20%以下の
    糸長差が存在し, かつ交絡数N(個/m),交絡部長さ
    NLと開繊部長さOLとの比率,ループ高さ別の開繊部
    の個数及び実撚数T(T/m)が下式〜を満足する
    ことを特徴とする複合交絡糸。 30≦N≦ 100 0.5≦OL/NL≦1.5 Oh1>Oh2>Oh3 で かつ 60≦〔Oh1/(Oh1+Oh2+Oh3)〕×100 ただし,Oh1 : ループ高さ0.5mm以上,1.0mm未満の
    開繊部の個数(個/m) Oh2 : ループ高さ1.0mm以上, 1.5mm未満の開繊部の
    個数(個/m) Oh3 : ループ高さ1.5mm以上の開繊部の個数(個/
    m) 10≦T≦50
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001071072A1 (fr) * 2000-03-24 2001-09-27 Toray Industries, Inc. Fils fausse torsion, et procede et dispositif de production correspondants

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001071072A1 (fr) * 2000-03-24 2001-09-27 Toray Industries, Inc. Fils fausse torsion, et procede et dispositif de production correspondants

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