JPH06220545A - 靱性の優れたCr系ステンレス鋼薄帯の製造方法 - Google Patents

靱性の優れたCr系ステンレス鋼薄帯の製造方法

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JPH06220545A
JPH06220545A JP5012690A JP1269093A JPH06220545A JP H06220545 A JPH06220545 A JP H06220545A JP 5012690 A JP5012690 A JP 5012690A JP 1269093 A JP1269093 A JP 1269093A JP H06220545 A JPH06220545 A JP H06220545A
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慎一 寺岡
Yuichi Sato
雄一 佐藤
Takanori Nakazawa
崇徳 中沢
Takehisa Mizunuma
武久 水沼
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    • C21D8/02Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D6/00Heat treatment of ferrous alloys
    • C21D6/002Heat treatment of ferrous alloys containing Cr

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Nb,Ti,Alを0.05%以上含有する
Cr系ステンレス鋼薄鋳片から良好な鋳片靱性を有する
薄帯を製造することを目的とする。 【構成】 Cr:13〜25%、γpが0%以下でN
b,Ti,Al,Vの1種又は2種以上を合計量で0.
05%以上含有するCr系ステンレス鋼から板厚10mm
以下の薄鋳片を鋳造し、鋳造直後に1150〜950℃
の温度域で圧下率が5%以上の熱間圧延を行った後、1
150〜950℃の温度域で15℃/秒以下の緩冷却又
は保温を5秒間以上行い、700℃未満で巻き取る。 γp(%)=420C+470N+23Ni+9Cu+
7Mn−11.5Cr+11.5Si−12Mo−23
V−47Nb−49Ti−52Al+189(各元素は
重量%)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年、溶鋼から板厚10mm以下の
薄鋳片を直接鋳造する技術が開発され、すでに工業的規
模での実施も行われている。新しいこの技術は、熱間圧
延工程が省略され、薄鋳片を直接冷延して冷間圧延薄板
製品を製造するプロセスであり、省エネルギー、省コス
トの点で大きく期待され、注目を集めている。以後本プ
ロセスをSTCプロセス(Strip Casting
Process)と称する。又、連続鋳造によって板
厚100mm以上のスラブを鋳造し、熱間圧延を行って板
厚数mm程度の熱延板とし、熱延板から冷間圧延薄板製品
を製造するプロセスを現行熱延プロセスと称する。本発
明は、STCプロセスでNb,Ti,Al等を含むCr
系ステンレス鋼薄鋳片を製造する際に、良好な靱性を有
する薄鋳片を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、Cr系のステンレス鋼はスラブを
鋳造し、熱間圧延を経て製造する所謂現行熱延プロセス
で製造していた。このプロセスでは熱延時に発達した集
合組織によって冷間圧延薄板製品にリジング(ローピン
グ)が発生する問題があった。そこで、STCプロセス
で薄鋳片を鋳造し、リジングの無い薄板製品を製造する
試みが行われてきた。例えば、特開昭62−17664
9号公報で「ローピングのないフェライト系ステンレス
鋼薄板帯の製造方法」が開示されている。しかし、この
技術においてはNb,Ti,Al,Vをその合計量で
0.05〜1.0wt%含有するフェライト単相組織のC
r系ステンレス鋼において発生する靱性の劣化現象につ
いては述べられておらず、Nb,Ti,Al,Vを上記
合計量含有するCr系のステンレス鋼を鋳造した場合、
鋳片の靱性が劣化し、その後の冷間圧延が行えないと言
う問題があった。
【0003】また、特開昭64−4458号公報「靱性
に優れるフェライト系ステンレス鋼急冷帯」では鋳片の
柱状晶率を70%以上にすることによって、靱性の良い
鋳片を製造することができると開示されているが、N
b,Ti,Al,Vを含有するCr系ステンレス鋼の鋳
片靱性と析出物の関係について、技術的な検討は全く行
われていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはSTCプ
ロセスを用いたCr系ステンレス鋼薄板製造技術の開発
を行ってきた。その結果、SUS430のように、凝固
後、室温まで冷却する過程でγ相が析出し、室温におい
て、γ相が変態したマルテンサイト相を有する成分系で
は、鋳片の靱性が低くなり、冷延時に割れが生じると言
う問題が明らかになった。そこで、本発明者らは凝固か
ら室温までの冷却過程でγ相の析出を防止するために、
γpを0%以下に成分制御してCr系ステンレス鋼薄鋳
片を製造した。ここで言うγpは成分からγ相の析出量
を予測するパラメータである。しかしながら、γpを0
%以下にしたCr系ステンレス鋼においても、Nb,T
i,Al,Vの1種又は2種以上を合計で0.05重量
%以上含有する場合は、鋳片靱性が低くなり冷延時に破
断する問題が生じた。
【0005】本発明者らの調査の結果、このような成分
を含有する靱性の低いCr系ステンレス鋼の薄鋳片に
は、サイズが0.1μm以下の非常に微細な析出物が析
出していた。かゝる微細な析出物は母地を硬化し、靱性
を劣化することが知られている。STCプロセスの薄鋳
片に0.1μm以下の微細な析出物が析出した原因は、
STCプロセスでは、凝固後、室温に至るまでの冷却速
度が現行プロセスのスラブの冷却速度より著しく速いた
め、現行プロセスではスラブの冷却中に析出し数μm程
度に成長していた析出物が、STCプロセスの薄鋳片で
は析出・成長する時間が無く、微細析出したものと考え
られた。
【0006】従って、Nb,Ti,Al,Vの1種又は
2種以上を合計で0.05wt%以上含有するCr系ステ
ンレス鋼薄鋳片の靱性を改善するためには、析出物を
0.1μm以上に成長させなければならない。この問題
は鋳片の組織(柱状晶率等)に関係無く、Nb,Ti,
Al,V等を0.05wt%以上含有するCr系ステンレ
ス鋼において発生した。一方、現行熱延プロセスにおい
ては、対象としている鋼種の熱延焼鈍板の靱性に関する
問題はなく、本課題がSTCプロセスに特有な課題であ
ることが判った。本発明はSTCプロセスにおけるかゝ
る技術上の課題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次のような構成とした。すなわち、その要
旨はCr:16〜25wt%、C:0.03wt%以下、
N:0.03wt%以下、必要によりMo:0.3〜3.
0wt%を含むとともにNb,Ti,Al,Vの1種又は
2種以上を合計量で0.05〜1.0wt%含み、かつ、
γp(%)=420C+470N+23Ni+9Cu+
7Mn−11.5Cr+11.5Si−12Mo−23
V−47Nb−49Ti−52Al+189(各元素は
wt%)で定義されるγpが0%以下のCr系ステンレス
鋼から板厚10mm以下の薄鋳片を鋳造し、鋳造直後に1
150〜900℃の温度域で圧下率が5%以上の熱間圧
延を行って薄帯を製造した後、1150〜950℃の温
度域で20℃/sec 以下の緩冷却又は保温を5秒以上行
うか、あるいは1150℃〜950℃の温度に保持した
熱処理炉に5秒間以上通板し、その後、該薄帯を700
℃以下の温度で巻き取る事を特徴とするCr系ステンレ
ス鋼薄帯の製造方法にある。
【0008】
【作用】次に、本発明において、鋼の成分組成を上記の
如くに数値限定した理由を説明する。 Cr:13〜25wt%について;Crは鋼の耐蝕性、耐
高温酸化性などの特性を高めるのに有益な元素であり、
これらの特性をCr系ステンレス鋼として通常用いられ
る場合の、最低限の特性を確保するためには13wt%以
上の含有量を確保する必要がある。又、この含有量は他
の元素を調製してγpを0%以下にするために最低限必
要とされるCr量でもある。一方、25wt%を越えて含
有させると靱性が著しく低下するために25wt%以下と
した。
【0009】γp:0%以下について;γpはγ相の析
出量を成分から計算するパラメータである。γ相が析出
すると室温まで冷却する際にγ相がマルテンサイトに変
態し、この硬質なマルテンサイトが著しく靱性を劣化さ
せる。そこで、γ相が析出しない様にγpを0%以下に
した。なお、γpは、γp(%)=420C+470N
+23Ni+9Cu+7Mn−11.5Cr+11.5
Si−12Mo−23V−47Nb−49Ti−52A
l+189(各元素はwt%)で定義される。Ti,A
l,Nb,V:その1種又は2種以上を合計量で0.0
5〜1.0wt%含有することについて;フェライト系ス
テンレス鋼においては、耐蝕性、加工性を向上させる目
的で、Ti,Al,Nb,Vが添加されることがある。
しかし、急冷凝固の薄鋳片においてはこれらの元素が微
細に析出し、鋳片の靱性を劣化させる。0.05wt%未
満ではこれらの元素も靱性に害を及ぼさないが、0.0
5wt%以上含有すると0.1μm程度の微細析出物が析
出し、靱性を劣化する。そこで本発明ではTi,Al,
Nb,Vの1種又は2種以上を合計量で0.05wt%以
上含有するCr系ステンレス鋼の鋳片靱性改善を目的と
して、かゝるTi,Al,Nb,Vの合計量を0.05
wt%以上に規定した。なお、1.0wt%を越えて添加し
ても一般的環境における耐蝕性、加工性が更に向上する
ことは無いので上限を1.0wt%とした。
【0010】C,N:0.030wt%以下について;一
般にフェライト系ステンレス鋼にとって、C,NはCr
を粒界に炭窒化物として析出させ、耐粒界腐食性と靱性
を悪くさせるため、低く抑える事が好ましいので、それ
ぞれ0.030%以下とした。 Mo:0.3〜3.0%について;MoはCrと同様に
耐蝕性の向上に有効な元素である。したがって耐蝕性を
より向上せしめるためにCrと一緒にMoを添加する場
合は、0.3%未満ではその効果が十分得られないので
0.3%を下限とし、また、3%を越えるとシグマ相及
びカイ相析出による脆化が促進するので3%を上限とし
た。
【0011】次に、鋳片の熱間圧延条件、冷却条件を規
定した理由について述べる。STCプロセスでは、鋳造
後の鋳片の冷却速度が速く、析出物が析出・成長する時
間が短い。従って、析出物を析出・成長させるための熱
処理工程が必要である。しかし、薄鋳片に析出サイトが
少ないため、析出物を析出・成長させるためには、高温
・長時間の熱処理が必要である。そのような熱処理を鋳
造直後の鋳片に行うためには、長大な熱処理ラインが必
要になるという問題が生じる。
【0012】そこで、短時間で析出物を析出、成長させ
る技術が必要になる。析出を促進させるためには析出核
となる転位を導入することが有効である。即ち、析出温
度域で熱間圧延を行うことによって析出が促進される。
熱間圧延によって析出を促進させた後に、析出物を成長
させるために緩冷却又は等温保持を行う。このような処
理により鋳片内の析出物を短時間で析出・成長させ無害
化することができる。
【0013】鋳片に行う熱間圧延の温度を1150〜9
50℃とし、熱延率を5%以上とした理由は、本発明者
の実験において、この熱延条件で良好な靱性が得られた
からである。即ち、本発明者は実験室において、Fe−
19wt%Cr−0.60wt%Nb−0.015wt%C−
0.015wt%N鋼を板厚3mmの薄鋳片に鋳造し、12
00℃から800℃の温度域で3〜50%の熱間圧延を
行って薄帯を製造した後、1100℃に保持した熱処理
炉に10秒間で通板し、その後は2次冷却を行って50
0℃まで100℃/Sで冷却して巻取り、常温において
薄帯の靱性をシャルピー衝撃試験で評価した。シャルピ
ー衝撃試験は薄帯の板厚のままで行った。その結果を図
1に示した。熱延率で5%以上、熱延温度で950〜1
150℃の範囲で熱延を行った鋳片では、良好な靱性が
得られた。1150℃以上の温度では炭窒化物が析出し
ないため、又、950℃以下の温度では炭窒化物の成長
が遅いため、炭窒化物を無害化することが出来なかった
と考えられた。但し、熱間圧延率を高くすると、へげ状
の疵が発生しやすくなるので、圧下率は40%以下とし
た。
【0014】熱延後の薄帯の熱処理条件を1150〜9
50℃の温度域で5秒以上の保温又は20℃/秒以下の
緩冷却とした理由は、本発明者の実験において、この熱
処理条件で良好な靱性が得られたからである。即ち、本
発明者は実験室において、Fe−19wt%Cr−0.6
0wt%Nb−0.015wt%C−0.015wt%N鋼を
板厚3mmの薄鋳片に鋳造し、1000℃で10%の熱間
圧延を行った後、種々の温度で熱処理を行い、その後は
2次冷却を行って500℃まで100℃/Sで冷却して
巻取り、常温において鋳片の靱性をシャルピー衝撃試験
で評価した。シャルピー衝撃試験は鋳片の板厚のままで
行った。その結果を図2〜図4に示した。熱延後、11
50〜950℃の温度域で5秒以上の保温又は20℃/
秒以下の緩冷却を行った場合は良好な靱性が得られた。
それ以外の条件では炭窒化物が十分に成長しなかったた
めに、靱性が劣化したと考えられた。熱延後の熱処理に
ついては、1150〜950℃の温度域に保持した熱処
理炉を用いて、熱延後の鋳片を熱処理炉内に通板する方
法が操業を管理する上で有効であり、この場合でも11
50〜950℃の温度域において5秒間以上の時間をか
けて通板することにより良好な靱性が得られた。
【0015】Ti,Nb等を含むステンレス鋼を、70
0〜900℃で長時間保持すると非常に脆い金属間化合
物(Laves相)が析出し靱性を劣化させる。そこ
で、鋳片の巻取り温度は700℃未満にすることが必要
である。上記条件の熱間圧延・熱処理による析出物制御
は、Nb含有鋼だけでなくTi,Al含有鋼でも同様で
あった。
【0016】
【実施例】表1に示す本発明範囲内の成分の各種Cr系
ステンレス鋼を10トン溶製し、内部水冷式の双ドラム
鋳造機によって板厚3mmの薄鋳片に鋳造し、1150〜
950℃の温度域で5〜40%の熱間圧延を行い、11
50〜900℃で5秒以上の保定又は緩冷却を行った
後、650℃で巻き取って薄帯を製造した。また比較法
として、表1の比較例に示す成分のCr系ステンレス鋼
を同様の方法で薄鋳片に鋳造し、鋳造後、熱間圧延、熱
延後の熱処理条件、巻取り条件の内、少なくとも一つが
本発明範囲外となる条件として薄帯を製造した。本発明
法で製造した薄帯は0℃で2kgfm/cm2 以上の良好な靱
性を示したが、比較法で製造した薄帯は0℃での靱性が
2kgfm/cm2 以下で、その後の処理例えば冷間圧延がで
きないほど靱性が低かった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】上述したように本発明によればSTCプ
ロセスによって良好な靱性を有するCr系ステンレス鋼
薄鋳片を製造することができるので経済性の点でその技
術的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳片の熱延条件と鋳片靱性の関係を示す図であ
る。
【図2】鋳片の熱延後の熱処理条件と鋳片靱性の関係を
示す図である。
【図3】鋳片の熱延後の熱処理条件と鋳片靱性の関係を
示す図である。
【図4】鋳片の熱延後の熱処理条件と鋳片靱性の関係を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水沼 武久 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cr:13〜25wt%、Nb,Ti,A
    l,Vの1種又は2種以上を合計量で0.05〜1wt%
    含み、C:0.03wt%以下、N:0.03wt%以下で
    かつ、γp(%)=420C+470N+23Ni+9
    Cu+7Mn−11.5Cr+11.5Si−12Mo
    −23V−47Nb−49Ti−52Al+189(各
    元素はwt%)で定義されるγpが0%以下であるCr系
    ステンレス鋼から板厚10mm以下の薄鋳片を鋳造し、該
    薄鋳片に1150〜950℃の温度域で圧下率が5〜4
    0%の熱間圧延を行って薄帯を製造した後、1150〜
    950℃の温度域で20℃/sec 以下の緩冷却又は保温
    を5秒以上施し、その後該薄帯を700℃未満の温度で
    巻き取ることを特徴とする靱性の優れたCr系ステンレ
    ス鋼薄帯の製造方法。
  2. 【請求項2】 Cr:13〜25wt%、Nb,Ti,A
    l,Vの1種又は2種以上を合計量で0.05〜1wt%
    含み、C:0.03wt%以下、N:0.03wt%以下で
    かつ、γp(%)=420C+470N+23Ni+9
    Cu+7Mn−11.5Cr+11.5Si−12Mo
    −23V−47Nb−49Ti−52Al+189(各
    元素はwt%)で定義されるγpが0%以下であるCr系
    ステンレス鋼から板厚10mm以下の薄鋳片を鋳造し、該
    薄鋳片に1150〜950℃の温度域で圧下率が5〜4
    0%の熱間圧延を行って薄帯を製造した後、1150〜
    950℃の温度に保持した熱処理炉に5秒間以上通板
    し、その後該薄帯を700℃未満の温度で巻き取ること
    を特徴とする靱性の優れたCr系ステンレス鋼薄帯の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 Cr:13〜25wt%、Nb,Ti,A
    l,Vの1種又は2種以上を合計量で0.05〜1wt%
    含み、C:0.03wt%以下、N:0.03wt%以下、
    Mo:0.3〜3.0wt%でかつ、γp(%)=420
    C+470N+23Ni+9Cu+7Mn−11.5C
    r+11.5Si−12Mo−23V−47Nb−49
    Ti−52Al+189(各元素はwt%)で定義される
    γpが0%以下であるCr系ステンレス鋼から板厚10
    mm以下の薄鋳片を鋳造し、該薄鋳片に1150〜950
    ℃の温度域で圧下率が5〜40%の熱間圧延を行って薄
    帯を製造した後、1150〜950℃の温度域で20℃
    /sec 以下の緩冷却又は保温を5秒以上施し、その後該
    薄帯を700℃未満の温度で巻き取ることを特徴とする
    靱性の優れたCr系ステンレス鋼薄帯の製造方法。
  4. 【請求項4】 Cr:13〜25wt%、Nb,Ti,A
    l,Vの1種又は2種以上を合計量で0.05〜1wt%
    含み、C:0.03wt%以下、N:0.03wt%以下、
    Mo:0.3〜3.0wt%でかつ、γp(%)=420
    C+470N+23Ni+9Cu+7Mn−11.5C
    r+11.5Si−12Mo−23V−47Nb−49
    Ti−52Al+189(各元素はwt%)で定義される
    γpが0%以下であるCr系ステンレス鋼から板厚10
    mm以下の薄鋳片を鋳造し、該薄鋳片に1150〜950
    ℃の温度域で圧下率が5〜40%の熱間圧延を行って薄
    帯を製造した後、1150〜950℃の温度に保持した
    熱処理炉に5秒間以上通板し、その後該薄帯を700℃
    未満の温度で巻き取ることを特徴とする靱性の優れたC
    r系ステンレス鋼薄帯の製造方法。
JP5012690A 1993-01-28 1993-01-28 靱性の優れたCr系ステンレス鋼薄帯の製造方法 Pending JPH06220545A (ja)

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DE69422557T DE69422557D1 (de) 1993-01-28 1994-01-27 Verfahren zur herstellung chromhaltiger rostfreier stahlbänder mit ausgezeichneter zähigkeit
KR1019940703335A KR0139016B1 (ko) 1993-01-28 1994-01-27 고인성을 가진 크롬-스테인레스강의 박판 스트립의 제조방법
EP94905217A EP0638653B1 (en) 1993-01-28 1994-01-27 Process for producing chromium-containing stainless steel strip with excellent toughness
PCT/JP1994/000112 WO1994017215A1 (en) 1993-01-28 1994-01-27 Process for producing chromium-containing stainless steel strip with excellent toughness
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