JPH06220389A - 水性ボールペン用インキ - Google Patents

水性ボールペン用インキ

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Publication number
JPH06220389A
JPH06220389A JP2977893A JP2977893A JPH06220389A JP H06220389 A JPH06220389 A JP H06220389A JP 2977893 A JP2977893 A JP 2977893A JP 2977893 A JP2977893 A JP 2977893A JP H06220389 A JPH06220389 A JP H06220389A
Authority
JP
Japan
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ink
blur
weight
ball
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP2977893A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Yamada
勝徳 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYACHIHATA KOGYO KK
Shachihata Industry Co Ltd
Original Assignee
SHIYACHIHATA KOGYO KK
Shachihata Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIYACHIHATA KOGYO KK, Shachihata Industry Co Ltd filed Critical SHIYACHIHATA KOGYO KK
Priority to JP2977893A priority Critical patent/JPH06220389A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルギン酸アルキルエステルを0.1から
5.0重量%含有することを特徴とする粘度100から
1500センチポイズの水性ボールペン用インキ。 【効果】 高粘度でかつチキソトロピー性のインキであ
るにもかかわらず筆記カスレ、インキギレ、インキボ
テ、再筆記時の最初の書出におけるカスレが発生しない
水性ボールペン用インキである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性ボールペン用イン
キに関する。
【従来の技術】従来の水性ボールペン用インキは粘度が
5から50センチポイズ程度の低粘度インキである。こ
れは水性ボールペンの構造上中綿式インキ吸蔵体であり
さらにボールチップとの間にインキ中継部材を介在させ
たり、万年筆タイプの生インキタンク式であるので、イ
ンキの毛細管力によりボールにインキが移行し、筆記で
きるものである。これらは構造上、インキ吸蔵体あるい
は、生インキタンク、インキ中継部材、ボールチップと
の組合せにおいて、空気の置換のためのエアーヌキを設
けたりしなければならないので複雑になりがちである。
また、インキの表面張力によりインキをボールに移行さ
せるため、落下させたり、外気圧を少し減圧もしくは、
加圧させると直ぐインキギレをおこし、筆記カスレ、筆
記不可が発生する。また、ボールチップを腐食させたり
する。しかしながら、水性インキは筆記後筆跡乾燥が速
く、かつ紙の裏ウツリがなく、経時によるニジミも少な
い等捨てがたい点もある。他方油性ボールペンにおいて
は、構造上ボールチップ、インキ収容管、油性インキと
からなり簡単な構造である。これは油性インキが粘度5
000から20000センチポイズと高粘度であるの
で、インキの粘着性等の粘性によりボールに粘着し筆記
できる。しかしながら、筆記後の筆跡乾燥が遅く、かつ
ボールにインキが残留しボテ等がおき、更に裏ウツリが
おきたり、経時によるニジミも発生する。本発明は、水
性ボールペンと油性ボールペンの長所を兼備した水性ボ
ールペンを提供するために新たな水性インキを開発する
に至った。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した通
り従来技術において、油性ボールペン用インキの特性を
もたせ、かつ水性インキの特性おも兼備した水性ボール
ペン用インキを提供するために、粘度100から150
0センチポイズでチキソトロピー性あるインキとするこ
とにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、水性インキ中
にアルギン酸アルキルエステルを0.1から5.0重量
%を含有する水性ボールペン用インキである。
【0004】
【作用】本発明において使用するアルギン酸アルキルエ
ステルは糸状有機高分子で、水に対して真溶液となるの
で、水性インキの経時安定性、温度変化に対する安定性
がある。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
本発明における水性ボールペン用インキの各成分として
は、水を主成分とする溶剤、染料および顔料の着色剤、
界面活性剤、顔料分散安定剤、防錆剤、防腐防黴剤、等
であり従来より公知の各成分と異なるところはないが以
下その一例を示す。溶剤として、水および、水溶性有機
溶剤としてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、チオジ
エチレングリコール、ソルビット、グリセリン、ジグリ
セリン、ポリエチレングリコール、等の多価アルコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、トリエタノールアミン、ピロリド
ン、等を単独あるいは混合して使用することができる。
本発明に使用する着色剤は、染料としては、酸性染料、
直接染料、塩基性染料の水溶性染料、具体的にC.I.
ナンバーで示すと、アッシドブラック2、アッシドブル
ー9、アッシドレッド18、ダイレクトブラック19、
ダイレクトブルー71、ダイレクトオレンジ6、ベーッ
シクレッド1、等、顔料としてアゾ系、インジゴ系、フ
タロシアニン系、キナクリドン系、インジゴ系、等の有
機顔料、カーボンブラック、酸化チタン、等の無機顔料
が挙げられる。これらの着色剤を単独あるいは混合して
使用することができる。顔料分散安定剤としては、スチ
レン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重
合体等のアンモニウム塩にした水溶性樹脂を使用でき
る。界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤、具体的には、ポリエチレングリコー
ルアルキルエーテル、ポリエチレングリコールポリプロ
ピレングリコールエーテル、ポリエチレングリコールオ
レイルエーテル、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩
等である。防錆剤としてはベンゾトリアゾール、トリル
トリアゾール、等また、防腐剤として安息香酸ナトリウ
ム、1,2−ベンズイソチアゾリン3−オン、ソルビン
酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム等である。その他
必要に応じてPH調整剤、染料溶解助剤、粘度調整剤と
して水酸化アンモニュウム、水酸化ナトリウム、尿素、
アラビアゴム、ポリビニルアルコール等適宜使用でき
る。
【0006】本発明の要部であるアルギン酸アルキルエ
ステルはアルギン酸ゲルとエチレングリコール、プロピ
レングリコール、エタノール、グリセリン等とエステル
化させた糸状高分子であり、インキ成分中0.1から
5.0重量%含有させることによりチキソトロピー性を
有する粘度100から1500センチポイズの水性イン
キである。ボールペン用インキ収容管においてはチキソ
トロピー性のため流動しにくいが、インキが使用される
とボールチップ側にインキの粘性により少しづつ流動す
るが、ボールチップのインキ流通孔まではインキのチキ
ソトロピー性にて流動し、ボール受座とボール、ボール
ソケットとボールとの間隙においては微少間隔でありか
つ、ボールによってインキが高速にて再攪拌されるた
め、インキ見掛けの粘度が20センチポイズ以下と低粘
度となりインキがボール表面にインキが均一に転写する
ので、従来の水性ボールペンインキと同様なインキとし
て筆記できる。前記インキ流通孔からボールソケット内
にインキが移行するには糸状高分子が適していることを
研究の結果見いだした。
【0007】実施例1 アルギン酸ゲルをエタノールにてエステル化したアルギ
ン酸メチルエステル5重量部と水50重量部、エチレン
グリコール20重量部、エチレングリコールモノエチル
エーテル10重量部、C.I.アシッドブラック2を1
0重量部、ポリビニルアルコール2重量部、ベンゾトリ
アゾール0.5重量部を5時間混合攪拌し、不溶解残査
を濾過し、粘度250センチポイズの黒色インキを得
た。 実施例2 アルギン酸ゲルをプロピレングリコールにてエステル化
したアルギン酸プロピレングリコールエステルを3重量
部、水48重量部、C.I.ダイレクトブラック19を
8重量部、エチレングリコール15重量部、エチレング
リコールモノメチルエーテル10重量部、ヒドロキシエ
チルセルロース1重量部、ベンゾトリアゾール0.5重
量部を5時間混合攪拌後不溶解残査を濾過し、粘度35
0センチポイズの黒色インキを得た。 実施例3 アルギン酸ゲルをグリセリンにてエステル化したアルギ
ン酸グリセリンエステルを1重量部、カーボンブラック
7重量部、スチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウ
ム塩7重量部、カルボキシメチルセルロース1重量部、
エチレングリコール15重量部、グリセリン9重量部、
水48重量部、ベンゾトリアゾール0.5重量部とをボ
ールミルにて10時間分散混合し、未分散の粗大顔料粒
子を除去し粘度250センチポイズの黒色インキを得
た。 実施例4 C.I.アシッドレッド87 10重量部 スチレン−マレイン酸共重合体のアンモニウム塩 10重量部 エチレングリコール 15重量部 グリセリン 10重量部 安息香酸ナトリウム 1重量部 ベンゾトリアゾール 0.5重量部 アルギン酸グリセリンエステル 2重量部 水 50重量部 をボールミルにて実施例3と同様にして粘度500セン
チポイズの赤色インキを得た。
【0008】比較例1 実施例1においてアルギン酸メチルエステルを替わりに
ポリビニルアルコール5重量部使用し、粘度250セン
チポイズにしたインキとした。同様に、比較例2とし
て、実施例2においてアルギン酸プロピレングリコール
エステルの替わりにヒドロキシエチルセルロースを5重
量部にし粘度350センチポイズのインキとした。比較
例3として、実施例3において、アルギン酸グリセリン
エステルの替わりにスチレン−アクリル酸共重合体を1
0重量部、カルボキシエチルセルロースを4重量部とし
粘度250センチポイズのインキとした。比較例4とし
て、実施例4において、アルギン酸グリセリンエステル
の替わりにヒドロキシメチルセルロース5重量部を使用
し粘度500センチポイズのインキとした。以上の実施
例および比較例のインキを以下の構成のボールペンにし
てテストを実施した。内径5mm、長さ120mmのポ
リプロピレン製のインキ収容管の一端に、洋白製のボー
ルペンチップを嵌着した。このインキ収容管に7立方セ
ンチメートル注入したものをテスト品とした。このテス
ト品を筆記荷重100グラム、筆記角度70度、筆記速
度20cm/秒で、螺旋筆記をした。
【0009】
【表1】
【0010】また24時間後同一テスト品の再筆記試験
を行った。筆記距離100mにおける筆記カスレ、ボー
ルチップ先端部のインキボテの有無、再筆記時の最初の
書出におけるカスレの各評価をした。その結果は表2に
示す。
【0011】
【表2】
【0012】
【効果】以上の通り本発明の実施例のテスト品は表1、
及び表2に示す通り、筆記速度20cm/秒において筆
記カスレ、インキギレ、インキボテ、再筆記時の最初の
書出におけるカスレが発生しないものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸アルキルエステルを0.1か
    ら5.0重量%含有することを特徴とする水性ボールペ
    ン用インキ。
JP2977893A 1993-01-26 1993-01-26 水性ボールペン用インキ Pending JPH06220389A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2977893A JPH06220389A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 水性ボールペン用インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2977893A JPH06220389A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 水性ボールペン用インキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06220389A true JPH06220389A (ja) 1994-08-09

Family

ID=12285481

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2977893A Pending JPH06220389A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 水性ボールペン用インキ

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JP (1) JPH06220389A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4180117B2 (ja) * 1996-12-12 2008-11-12 三菱鉛筆株式会社 擬塑性水性ボールペン用インキ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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