JPH06219725A - 有機基を有するシリカの製造方法 - Google Patents

有機基を有するシリカの製造方法

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JPH06219725A
JPH06219725A JP1054393A JP1054393A JPH06219725A JP H06219725 A JPH06219725 A JP H06219725A JP 1054393 A JP1054393 A JP 1054393A JP 1054393 A JP1054393 A JP 1054393A JP H06219725 A JPH06219725 A JP H06219725A
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silica
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alkali
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JP1054393A
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Ryohei Kataoka
良平 片岡
Yoshiaki Watanabe
最昭 渡辺
Yukio Mizutani
幸雄 水谷
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Tokuyama Corp
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    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
    • C01B33/12Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
    • C01B33/14Colloidal silica, e.g. dispersions, gels, sols
    • C01B33/152Preparation of hydrogels
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
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    • C01B33/16Preparation of silica xerogels

Abstract

(57)【要約】 【目的】有機珪素化合物と珪酸アルカリとを原料とし
て、均質に有機基が導入されたシリカを簡易に且つ高収
率で製造することが可能な方法を提供する。 【構成】一般式Rn SiCl4-n (但し、Rはアルキル
基、アルケニル基またはアリール基を示し、nは1〜3
の整数を示す)で示される有機珪素化合物を濃度が10
重量%以上の水酸化アルカリ水溶液に溶解した溶液と珪
酸アルカリ水溶液との混合溶液を酸で中和することを特
徴とする有機基を有するシリカの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機基を有するシリカの
新規な製造方法に関する。詳しくは、一般式Rn SiC
4-n (但し、Rはアルキル基、アルケニル基またはア
リール基を示し、nは1〜3の整数を示す)で示される
有機珪素化合物と珪酸アルカリとを原料として、均質に
有機基が導入されたシリカを簡易に且つ高収率で製造す
ることが可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】沈降性シリカ及びシリカゲルなど、いわ
ゆる湿式シリカの用途は多分野にわたっている。中で
も、ゴムやプラスチックの充填剤や塗料、インクなどの
増粘剤などに用いる場合、シリカに疎水性をもたせるこ
とで有機物との親和性を改良するすることが行なわれて
いる。
【0003】かかる処理で、最も頻繁に行なわれるもの
は、湿式シリカをシリコーン類、例えばシランカップリ
ング剤などの表面処理剤により表面処理する方法であ
る。
【0004】ところが、上記方法は、表面処理剤を機械
的に混合するため、シリカ表面に有機基を均一に付与す
ることが困難であり、前記充填剤として使用した場合、
樹脂の強度の発現にばらつきが生じたり、十分な強度が
得られないという問題を有する。
【0005】これに対して、有機基が均質に付与された
シリカの製法としては、例えば、Rubber Che
mistry & Technology 58939
(1985)に記載されているように、シリカ原料とし
て、テトラメトキシシランまたはテトラエトキシシラン
を用い、一方、有機基の付与原料として、メチルトリメ
トキシシランまたはジメチルジメトキシシランを用い、
アルカリ触媒を用いて共加水分解させる方法が知られて
いる。かかる方法によれば、均一に有機基を有するシリ
カを製造することができるが、原料としてアルコキシシ
ランを用いるので、コスト的に不利となる上に、反応に
よって生成するアルコールの回収工程が必須となり、工
程が複雑となる等の問題点を有する。
【0006】この他に、有機基を均一に有するシリカを
得る方法として、テトラクロルシランとアルキルクロル
シラン、例えばメチルトリクロルシランとを水溶性また
は非水溶性有機溶媒に溶解させ、次いで触媒の存在下ま
たは非存在下に加水分解を行なう方法も試みられてい
る。この方法によれば、原料のコストの問題と共に、必
ず有機溶媒中で反応を行うので、有機溶剤の回収工程は
勿論、有機溶剤の精製工程をも必要となる。
【0007】一方、一部のシリカ原料として、安価な珪
酸アルカリを使用した方法として、特開昭56−226
21号には、珪酸アルカリと有機基を有する珪素化合物
との混合物を、酸性水溶液を用いてゲル化する方法が記
載されている。上記方法においては、実施態様として、
有機珪素化合物として有機基を有するアルコキシシラン
を使用し、水酸化アルカリ濃度0.4重量%の希薄な水
酸化アルカリ水溶液に溶解させた溶液と珪酸塩水溶液と
を混合した溶液に酸を添加して有機基を有するシリカゲ
ルを製造する方法が示されている。しかし、かかる方法
においても、反応によって生成するアルコールの回収が
必須となり、上記と同様な問題を有する。また、上記方
法において、アルコールの生成を避けるため、有機珪素
化合物として有機基を有するハロゲン化シランを使用
し、これを水酸化アルカリ水溶液に溶解して珪酸アルカ
リと反応させようとすると、溶解時に一部の有機珪素化
合物の反応が進行し、油状物或いはゲル状物が生成す
る。そのため、その後の水酸化アルカリ水溶液との反応
において、均一に有機基を有するシリカを得ることが困
難となる。
【0008】また、特開昭64−62329号には、珪
酸アルカリ水溶液とアルキルクロルシランとを直接反応
させる方法が示されている。この方法は、珪酸アルカリ
水溶液を酸で中和する沈降性シリカの製造法において、
中和反応に必要な酸の一部または全部を例えば、メチル
トリクロルシランの加水分解時に副生する塩酸を利用す
ることにより、部分的に有機基をもったシリカを得るも
のである。
【0009】しかしながら、珪酸アルカリ水溶液にアル
キルクロルシランを添加する際、アルキルクロルシラン
は水と激しく反応して直ちにゲル化する。すなわち、メ
チルトリクロルシランで珪酸アルカリを中和すると、メ
チルトリクロルシランは瞬時に加水分解して、CH3
iO1.5 に富むオルガノシスセスキオキサンゲルを生成
するとともに、珪酸アルカリ水溶液は副生する塩酸によ
り、徐々に中和され、結果として、CH3 SiO1.5
SiO2 の混合ゲルが生成し、有機基を有するシリカと
有さないシリカとの混合物よりなる不均質なシリカとな
る。
【0010】本発明者等は、有機基を有するシリカの製
造方法において、有機溶媒を用いず、アルコールなどの
有機物を副生しない反応系として、珪酸アルカリと有機
基を有するクロルシランよりなる有機珪素化合物との反
応について研究を重ねた。その結果、該有機珪素化合物
を特定の濃度の水酸化アルカリ水溶液に溶解させた後、
珪酸アルカリ水溶液と混合し、酸で中和することによ
り、有機基を均一に有するシリカが高収率で得られるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は一般式Rn SiCl
4-n (Rはアルキル基、アルケニル基またはアリール基
を示し、nは1〜3の整数を示す)で示される有機珪素
化合物を濃度が10重量%以上の水酸化アルカリ水溶液
に溶解した溶液(以下、かかる溶液を「アルカリ溶液」
ともいう)と珪酸アルカリ水溶液との混合溶液を酸で中
和することを特徴とする有機基を有するシリカの製造法
である。
【0012】本発明において、有機珪素化合物は、一般
式Rn SiCl4-n (Rはアルキル基、アルケニル基ま
たはアリール基を示し、nは1〜3の整数を示す)で示
されるものは特に制限なく使用される。
【0013】上記アルキル基としては特に制限されない
が、一般に、炭素数1〜10のものが挙げられ、特に、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが好適
である。また、アルキル基は、置換基を有するものも含
まれ、この場合、トータル炭素数は、通常20以下とす
ることが好ましい。
【0014】また、上記アルケニル基としては特に制限
されないが、一般に、炭素数1〜10のものが挙げら
れ、特に、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基など
が好適である。また、アルケニル基は、置換基を有する
ものも含まれ、この場合、トータル炭素数は、通常30
以下とすることが好ましい。
【0015】更に、アリール基としては、フェニル基が
代表的である。上記アリール基は、置換基を有するもの
も使用することができる。
【0016】上記置換基としては、アミノ基、メルカプ
ト基、アミド基、イミド基、ニトリル基、クロルアルキ
ル基、フェニル基、ビニル基、アクリル基、エポキシ基
などが挙げられる。
【0017】上記の有機珪素化合物のうち、特にシラン
カップリング剤として知られているもの、例えば、ビニ
ルトリクロルシラン、3−クロロプロピルトリクロルシ
ラン、n−ヘキシルトリクロルシラン、n−オクタデシ
ルトリクロルシラン、3−メルカプトプロピルトリクロ
ルシラン、n−フェニルアミノメチルトリクロルシラ
ン、n−フェニルアミノプロピルトリクロルシラン、ジ
フェニルジクロルシラン、フェニルビニルジクロルシラ
ン、トリメチルモノクロルシラン、メチルジビニルモノ
クロルシランなどは、本発明において好適に使用され
る。
【0018】また、前記有機珪素化合物は1種類のもの
を使用してもよいし、2種類以上のものを混合して使用
してもよい。
【0019】本発明において、有機珪素化合物は珪酸ア
ルカリ水溶液と混合するに際し、予め、濃度が10重量
%以上の水酸化アルカリ水溶液に溶解させることが必要
である。即ち、その濃度が10重量%より低い場合は、
該水溶液中でのゲルの生成または油状物の生成が支配的
となり、中でも一担生成したゲルの溶解は困難となる。
従って、有機珪素化合物を溶解する水酸化アルカリ水
溶液の濃度は、10重量%以上、好ましくは20〜40
重量%となるように調整することが重要である。
【0020】また、上記有機珪素化合物の水酸化アルカ
リ水溶液への溶解において、水酸化アルカリ水溶液の使
用量は、該有機珪素化合物に対して、6倍当量以上、好
ましくは7〜10倍当量の水酸化アルカリが存在する量
を使用してアルカリ溶液とすることが好ましい。
【0021】一般に、モノオルガノトリクロルシランを
水酸化アルカリ水溶液に溶解する場合、化学量論的に、
該有機珪素化合物に対して3倍当量の水酸化アルカリが
必要であるが、本発明者らの知見によれば、それより過
剰量の6倍当量以上、好ましくは7〜10倍当量の水酸
化アルカリを含む水酸化アルカリ水溶液を使用すること
により、有機珪素化合物の溶解時に、一部ポリオルガノ
シルセスキオキサンのゲルが生成し、或いは油状のポリ
オルガノシランが生成する現象をより効果的に抑えるこ
とができ、均一に有機基を有するシリカを製造できるこ
とを見い出した。
【0022】上記水酸化アルカリは特に制限されない
が、水酸化ナトリウムが最も好適に使用される。
【0023】本発明において、有機珪素化合物の水酸化
アルカリ溶液への溶解時の温度は溶解にともない徐々に
温度が上昇するので、室温から60℃に調節することが
好ましい。また、溶解させる有機珪素化合物の濃度は
1.2mol/l以下となるように調整することが好ま
しい。
【0024】本発明で使用される珪酸アルカリ水溶液
は、公知のものが特に制限なく使用される。一般には、
珪酸アルカリとして、珪酸ナトリウムが使用され、ま
た、珪酸(SiO2)とアルカリ(MO:Mはアルカリ
金属を示す)のモル比が1〜4、SiO2濃度が25〜
38モル%のものが好適に使用される。
【0025】本発明において、アルカリ溶液と珪酸アル
カリ水溶液とを混合して混合溶液を調製する。上記混合
溶液のアルカリ溶液と珪酸アルカリ水溶液との混合割合
は、得られるシリカがその用途に対して所期の濃度で有
機基を有するように、適宜決定すればよい。一般には、
アルカリ溶液中の有機珪素化合物1モルに対して、珪酸
アルカリが0.25〜4の割合となるように決定するの
が一般的である。
【0026】また、アルカリ溶液と珪酸アルカリ水溶液
との混合方法は、特に制限されない。 本発明におい
て、有機珪素化合物を溶解したアルカリ溶液と珪酸アル
カリ水溶液との混合溶液を酸で中和する方法は、特に制
限されない。
【0027】上記中和方法を酸の添加方法によって、大
別すると2つのタイプの有機基をもったシリカが得られ
る。一つは極めて比表面積が大きく、乾燥剤や各種吸着
担体として使用されるシリカゲルであり、他の一つはゴ
ムの補強剤や農薬の担体などに使用されている沈降性シ
リカである。
【0028】前者のタイプのシリカを製造する方法とし
ては、例えば、酸の中に混合溶液を攪拌しながら添加す
る方法等が挙げられる。
【0029】また、後者のタイプのシリカを製造するた
めの好ましい態様を例示すれば、例えば、混合溶液を撹
拌しながら酸を徐々に添加する方法が挙げられる。酸を
添加していくと、核の発生が始まり、凝集反応も進行す
る。この時点で90〜95℃に昇温すると、凝集粒子の
成長が進む。この温度で数分から数十分間、熟成し更に
残りの酸を添加して、pHが3〜4に調整すると、更に
粒子の成長が起る。
【0030】また、使用する酸としては硫酸、塩酸等の
酸が工業的に好適に使用される。
【0031】本発明において、アルカリ溶解液の中和に
よって生成したゲルは、必要により、公知の方法によ
り、濾過、洗浄、乾燥を行えば良い。
【0032】
【効果】本発明の方法によれば、有機基を有するハロゲ
ン化珪素よりなる有機珪素化合物と珪酸アルカリとを原
料として使用するため、反応において有機物を副生する
ことがない。また、該有機化合物のアルカリ溶液の調製
を特定された条件下で行うことにより、これに珪酸アル
カリを混合した混合溶液において、各成分が極めて均一
に分散しているため、有機珪素化合物と珪酸アルカリと
の中和が極めて均一に進行する。
【0033】従って、有機基が導入されたシリカを簡易
に且つ高収率で製造することが可能であり、その工業的
価値は極めて高いものである。
【0034】本発明によって得られた、有機基を有する
シリカは、その有機基の特性、濃度等に応じて種々の用
途に適用できる。例えば、有機化合物の吸着剤、イオン
交換体、触媒、ガスクロマトグラフや液体クロマトグラ
フ用担体、ゴム用充填剤塗料やインク等の増粘剤などに
用いられる。
【0035】
【実施例】以下、本発明をより具体的に説明するため、
実施例を示すが、本発明は、これらの実施例に特に限定
されるものではない。
【0036】実施例1〜4 濃度16重量%の水酸化ナトリウム水溶液900gを1
リットルビーカーにとり、水槽につけ冷却・撹拌する。
これにメチルトリクロルシラン0.6モルを20〜40
分間でポンプにより、ビーカー底部へ注入する。注入終
了後、さらに20〜30分撹拌を続け、全体を1リット
ルとし、0.6mol/lのメチルトリクロルシランの
アルカリ溶液を得た。
【0037】上記アルカリ溶液に、SiO2 0.9モル
を含むモル比SiO2 /Na2 O=3.1のケイ酸ソー
ダ液を混合して均一な溶液とした。次いで、該溶液に、
常温、撹拌下に、20%硫酸を滴下し、(CH3 SiO
1.5 +SiO2 )/Na2 Oモル比が2〜4になるよう
に調整した後、液温を90℃に昇温して、その温度で3
0分保持した。その後、スラリーのpHが3になるよう
に、20%硫酸を滴加した。さらに、1時間熟成した
後、濾過、洗浄、乾燥して、シリカゲルを得た。
【0038】得られたシリカゲルは、メチル基を均一に
有するものであり、表1に示す物性を有するものであっ
た。
【0039】 表1 ──────────────────────────────────── 実施例 (CH3SiO1.5+SiO2)/Na2O 比表面積 平均粒径※ 炭素含有量 No. (モル比) (m2/g) (μm) (%) ──────────────────────────────────── 1 4.2 337 10.5 9.5 2 3.6 284 11.0 9.7 3 3.0 200 12.2 9.2 4 2.5 140 12.9 9.6 ──────────────────────────────────── ※コールターカウンターによる 実施例5〜8 4モルのNaOHを含む水溶液1000gを1リットル
ビーカーにとり、水槽につけて冷却・撹拌する。これに
メチルトリクロルシラン1モルを20〜40分間でポン
プによりビーカー底部へ注入する。注入終了後、さらに
20〜30分撹拌を続け、全体を1リットルとし、濃度
1mol/lのメチルトリクロルシランのアルカリ加水
分解液を得た。
【0040】上記加水分解液とSiO2 /Na2 Oモル
比=3.1のケイ酸ソーダ液を、メチルトリクロルシラ
ン由来のメチル基をもったシリカとケイ酸ソーダ由来の
シリカの比、即ち、CH3 SiO1.5 /SiO2 =0.
2〜0.8/0.8〜0.2になるように混合した。
【0041】この混合液へ常温撹拌下に22%硫酸を滴
下して、(CH3 SiO1.5 +SiO2 )/Na2 Oモ
ル比が3.6になるように調整する。次いで液温を90
℃へ昇温して、その温度で30分保持した後、スラリー
のpHが3になるように20%硫酸を滴下する。さらに
1時間熟成した後、濾過、洗浄、乾燥してメチル基を有
するシリカゲルを得た。
【0042】また、得られたシリカゲルは、メチル基を
均一に有するものであり、表2に示す物性を有するもの
であった。
【0043】 表2 ──────────────────────────────────── 実施例 CH3SiO1.5/SiO2 比表面積 平均粒径 No. (モル比) (m2/g) (μm) ──────────────────────────────────── 5 0.2/0.8 332 10.3 6 0.4/0.6 284 11.0 7 0.6/0.4 151 12.5 8 0.8/0.2 84 15.1 ──────────────────────────────────── 実施例9 メチルトリクロルシランの代りに、フェニルトリクロル
シランを用いた以外は実施例2と同様に反応させた。
【0044】得られた粉体は、フェニル基を均一に有す
るものであり、比表面積266m2/g、平均粒子径1
1.8μm、炭素含有量33.2%であった。
【0045】実施例10 メチルトリクロルシランの代りに、ジメチルジクロルシ
ランを用いた以外は実施例2と同様に反応させた。
【0046】得られた粉体は、メチル基を均一に有する
ものであり、比表面積248m2 /g、平均粒子径1
0.2μm、炭素含有量17.8%であった。
【0047】実施例11 メチルトリクロルシランの代りに、n−フェニルアミノ
メチルトリクロルシランを用いた以外は実施例2と同様
に反応させた。
【0048】得られた粉体は、n−フェニルアミノメチ
ル基を均一に有するものであり、比表面231m2
g、平均粒子径9.8μm、炭素含有量31.0%であ
った。
【0049】比較例1 実施例1において、メチルトリクロルシラン0.6モル
を溶解する水酸化ナトリウム水溶液として、濃度4重量
%の水酸化ナトリウム溶液を使用した以外は同様にし
て、有機基を有するシリカを得た。
【0050】得られたシリカ粉体は、比表面積280m
2 /g、平均粒子径9.2μm、炭素含有量2.7%で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Rn SiCl4-n (但し、Rはアル
    キル基、アルケニル基またはアリール基を示し、nは1
    〜3の整数を示す)で示される有機珪素化合物を濃度が
    10重量%以上の水酸化アルカリ水溶液に溶解した溶液
    と珪酸アルカリ水溶液との混合溶液を酸で中和すること
    を特徴とする有機基を有するシリカの製造方法。
JP1054393A 1993-01-26 1993-01-26 有機基を有するシリカの製造方法 Pending JPH06219725A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019073309A1 (en) * 2017-10-13 2019-04-18 Health Product Group Sp. Z.O.O. PROCESS FOR THE PRODUCTION OF A POLYMERIZED POLYNMERIZED POLYMERIZED ADSORBENT OF BRANCHED ORGANOSILICONE OF HIGH MOLECULAR MOLECULAR TOXINS AND THIS ADSORBENT

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WO2019073309A1 (en) * 2017-10-13 2019-04-18 Health Product Group Sp. Z.O.O. PROCESS FOR THE PRODUCTION OF A POLYMERIZED POLYNMERIZED POLYMERIZED ADSORBENT OF BRANCHED ORGANOSILICONE OF HIGH MOLECULAR MOLECULAR TOXINS AND THIS ADSORBENT

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