JPH05254819A - 球状微粒子の製造方法 - Google Patents

球状微粒子の製造方法

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JPH05254819A
JPH05254819A JP5338792A JP5338792A JPH05254819A JP H05254819 A JPH05254819 A JP H05254819A JP 5338792 A JP5338792 A JP 5338792A JP 5338792 A JP5338792 A JP 5338792A JP H05254819 A JPH05254819 A JP H05254819A
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Toichi Yamada
都一 山田
Minoru Obara
実 小原
Kazuo Sainai
和夫 斉内
Takeo Saegusa
武夫 三枝
Motoyuki Toki
元幸 土岐
Tokugen Shiyuu
徳元 周
Tadao Onaka
忠生 大中
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SEKISUI FINECHEM CO Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B13/00Oxygen; Ozone; Oxides or hydroxides in general
    • C01B13/14Methods for preparing oxides or hydroxides in general
    • C01B13/32Methods for preparing oxides or hydroxides in general by oxidation or hydrolysis of elements or compounds in the liquid or solid state or in non-aqueous solution, e.g. sol-gel process
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/30Particle morphology extending in three dimensions
    • C01P2004/32Spheres

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アミド結合含有ポリマーの存在下、加水分解
重合性金属化合物をアルカリ性媒体中で加水分解させる
ことにより、金属酸化物からなるゲル状物中にアミド結
合含有ポリマーが分散された複合体微粒子を得る。この
球状微粒子の製造方法によれば、組成が均一で、物理化
学的性質を所望通りに改善することができる球状微粒子
が得られる。 【構成】 アミド結合含有ポリマーの存在下、加水分解
重合性金属化合物をアルカリ性媒体中で加水分解させ、
生成した金属酸化物からなるゲル状物中にポリマーが分
散された複合体微粒子を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機材料と無機材料と
が複合化された球状微粒子の製造方法に関し、例えば、
液晶表示素子用スペーサーとして有用な球状微粒子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機材料と無機材料とが複合化された球
状微粒子を得る方法として、例えば、特開昭55−10
6205号公報、特開昭62−96539号公報、特開
昭1−178558号公報、および特開平2−3460
2号公報には、重合性モノマー中に無機粉末を分散さ
せ、このモノマー組成物を懸濁重合する方法が提案され
ている。これらの方法では、生成した有機微粒子中に無
機粉末を分散させることにより、微粒子の耐衝撃性、導
電性等の物理化学的特性を改善しようとするものである
が、この方法によって得られた複合体微粒子は、無機粉
末の粒径や微粒子中での分散状態によって複合体微粒子
の物理化学的特性が大きく変化するために、無機粉末の
粒径を小さくすることやその微粒子中での分散状態を均
一にするには限界があるので、それら特性の改善が充分
ではない。
【0003】また、特開平3−212451号公報に
は、ポリオキサゾリン系ポリマーなどのアミド結合含有
非反応性ポリマーとテトラアルコキシシランなどの加水
分解重合性金属化合物とを塩酸などの酸性下で反応せし
める複合体透明均質体の製造方法が提案されている。
【0004】この複合体の製造方法は、加水分解重合性
金属化合物を加水分解させてゲル化させるいわゆるゾル
ーゲル法をアミド結合含有非反応性ポリマー溶液中で行
うことにより、生成した金属酸化物の三次元微細ネット
ワーク構造体中にアミド結合含有非反応性ポリマーを均
一に分散させるようにしたものである。
【0005】この方法の一例をさらに詳しく説明する
と、ポリオキサゾリン系ポリマーとアルコキシシランと
をアルコール溶媒に溶かして均一溶液とし、そこへ塩酸
を滴下して攪拌し反応させる。そして、得られたゲル状
物を賦形して、繊維状、球状、管状、膜状、板状、棒状
などの成形体を得るものである。この方法によれば、上
記ポリマーが該構造体中に均一に分散されるために、相
分離を生じることがなくその結果均質な複合体が得られ
るとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記複合体の
製造方法を利用して微粒子を作製する場合、上記のよう
に別工程でゲル状物を球状に賦形する必要があった。さ
らに、その製造方法によると、基本原理からポリマーと
構造体中の無機成分とが分子オーダーで均一に混合され
ているとは考えられない。この詳細な理由は後述する。
その結果、得られた複合体微粒子は、組成が不均一であ
ったり、例えば、力学的強度が期待される値よりはるか
に小さかったりするという欠陥を有していた。
【0007】本発明は上記従来の欠点を解決するもので
あり、その目的とするところは、別工程で球状に賦形す
るような必要がなく、反応と同時に球状の微粒子が得ら
れる球状微粒子の製造方法を提供することにある。本発
明の他の目的は組成が均一で、物理化学的性質を所望通
りに改善することができる球状微粒子の製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の球状微粒子の製
造方法は、アミド結合含有ポリマーの存在下、加水分解
重合性金属化合物をアルカリ性媒体中で加水分解させ、
生成した金属酸化物からなるゲル状物中に該ポリマーが
分散された微粒子を得ることを特徴とし、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0009】本発明に使用されるアミド結合含有ポリマ
ーとしては、従来より公知のものが広範囲にわたって例
示される。例えば、2−メチル−2−オキサゾリンなど
の開環重合によって得られるポリオキサゾリン系ポリマ
ーのようにポリマー主鎖に−N(COR)−結合(Rは
メチル基、エチル基などの低級アルキル基を示す)を有
するもの、ビニルピロリドン系ポリマーのようにポリマ
ー主鎖に−NC(O)−結合を有するもの、あるいはア
クリルアミド系ポリマーのようにポリマー主鎖に−C
(O)N−結合を有するものなどがあげられる。また、
ポリエチレンイミン系ポリマーのアセチル化物などのよ
うにポリマー主鎖中に−NC(O)−結合の一部原子が
組み込まれたものでも使用され得る。
【0010】さらに、アミド結合含有ポリマーとして
は、N(CH2CH2CONHCH2CH2N(CH2CH2
COOCH323もしくはN(CH2CH2CONHC
2CH2N(CH2CH2CONHCH2CH2N(CH2
CH2COOCH3223のようにスターバーストデ
ンドリマーなども採用できる。
【0011】上記ポリオキサゾリン系ポリマーとして
は、オキサゾリン、メチルオキサゾリン、エチルオキサ
ゾリンなどのポリマーが挙げられ、アクリルアミド系ポ
リマ−としては、ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミ
ド)などがあげられる。その他、これらの種々の共重合
体、部分変性体なども例示され得る。また、アミド結合
含有ポリマーの各種誘導体も、その−N(COR)−結
合、−NC(O)−結合、あるいは−C(O)N−結合
を有するものであれば使用することができる。
【0012】これらのポリマーは大部分が水溶性であ
り、本発明の製造方法において水溶性で、かつ非反応性
のものが好ましく用いられる。
【0013】上記アミド結合含有ポリマーは、通常は上
記例示から明らかなように、アミド結合のN原子に少な
くとも2個のアルキル基あるいはアルキレン基が結合し
ているものが好適に用いられる。
【0014】アミド結合含有ポリマーの分子量やその誘
導体などについては限定されない。例えば、分子量につ
いては低分子量から高分子量のものまで使用可能であ
る。ポリオキサゾリン系ポリマーの場合には、重合度1
〜200程度のものが好ましい。
【0015】本発明に使用される加水分解重合性金属化
合物としては、アルコキシシランやアルミニウムアルコ
キシドなどがあげられる。
【0016】アルコキシシランとしては、Si(OR)
4で表されるテトラアルコキシシランやSi(OR)
3R'で表されるトリアルコキシシランなどがあげられ
る。ただし、そのアルキル基R、R'は、特に限定され
ないが、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル
基が好ましい。例えば、テトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシ
ランなどがあげられる。
【0017】上記アルミニウムアルコキシドとしては、
例えば、トリイソブチルアルミニウムアルコキシド、ト
リメチルアルミニウムアルコキシド、トリエチルアルミ
ニウムアルコキシド、トリノルマルプロピルアルミニウ
ムアルコキシド、トリイソプロピルアルミニウムアルコ
キシド、トリノルマルブチルアルミニウムアルコキシ
ド、トリイソブチルアルミニウムアルコキシド、トリノ
ルマルペンチルアルミニウムアルコキシド、トリノルマ
ルヘキシルアルミニウムアルコキシドなどがあげられ
る。加水分解重合性金属化合物は、単独で使用しても、
2種以上を混合して使用してもよい。
【0018】本発明に使用される媒体としては、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノールなどのアルコール類やエーテル類が挙げられる。
上記媒体は単独で使用しても、2種以上を混合して使用
してもよい。特にこれらと水との混合物である水系媒体
が好ましい。媒体をアルカリ性とするためのアルカリと
しては、例えば、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、第4級アンモニウム塩、アミン類などが
挙げられ、特にアンモニア水が好ましく用いられる。
【0019】本発明の製造方法においては、アルカリ性
の媒体中に、上記アミド結合含有ポリマーと加水分解重
合性金属化合物とを混合して、加水分解重合性金属化合
物を加水分解させて重合させる。この重合により金属酸
化物からなるゲル状物が形成されると共に、そのゲル状
物中にアミド結合含有ポリマーが均一に分散された球状
微粒子が得られる。
【0020】上記加水分解反応は、pH8以上のアルカリ
性の媒体中で行うのが好ましく、さらに好ましくはpH1
0以上である。反応温度は室温でもよく、0〜50℃程
度の範囲から適宜選択される。また、反応時間につても
特に限定はなく、例えば24時間程度でも反応させるこ
とができ、反応温度などに応じて変更し得る。窒素気流
下での反応や0.5〜1気圧程度の減圧状態での反応な
どが適宜採用可能である。
【0021】また、アミド結合含有ポリマーが均一分散
した球状微粒子の製造条件において、次のように、シー
ドの生成条件と、そのシードの成長条件との二つ以上に
分けて行ってもよい。
【0022】例えば、アルコールおよび水からなる溶液
中で、アルコキシシランなどの加水分解重合性金属化合
物を0℃〜20℃の範囲にて加水分解して、粒子径1μ
m以上のシード粒子を得る。生成反応の温度が低すぎる
と、生成反応が十分進まず十分な大きさのシード粒子が
得にくい。逆に、高すぎるとシード粒子の生成反応が速
く進み過ぎ粒子同士の合着が起こりやすい。
【0023】その後、このシード粒子が分散している溶
液に、さらにアルコキシシランなどの加水分解重合性金
属化合物、アルカリ、水およびアルコールを含有する溶
液を加えて20℃〜50℃の範囲で反応させ、上記工程
で得られたシード粒子の周りに加水分解生成物を付加さ
せてシード粒子を成長させることにより、所望の大きさ
のアミド結合含有ポリマーが均一分散した球状微粒子を
製造する。
【0024】この成長反応の際に用いる上記アルコキシ
シラン、アルカリ、水およびアルコールを含有する溶液
は、シード粒子の生成反応の際に使用した溶液と同一の
溶液を使用してもよい。上記成長反応の温度は、低すぎ
ると反応速度が遅く成長反応工程の時間の短縮を図れな
い。上記成長反応を60℃以上の温度で行うと、成長反
応の反応速度が速すぎ、成長途中にあるシード粒子同士
が合着しやすくなるため、異形粒子が多く生成する傾向
にある。
【0025】本発明の方法において、使用する特定のア
ミド基含有ポリマーは、特定の加水分解重合性金属化合
物(テトラアルコキシシランやトリアルコキシアルミニ
ウムなど)と相溶性が良い。また、加水分解重合反応に
よって生じるゲル状物は、三次元の微細なネットワーク
の構造体を形成し、このネットワークの構造体中にアミ
ド基含有ポリマーが分子オーダーで均一に分散する。従
って、ゲル化の前後で相分離は起こらず、分子オーダー
で均一状態が保持できるので、本発明で得られる球状微
粒子は、ミクロ的にみても均一である。
【0026】得られる球状微粒子は、通常透明である。
球状微粒子に含まれる媒体は適宜の段階で除去すること
ができ、例えば球状微粒子を濾過した後乾燥すればよ
い。該ポリマーと金属酸化物のネットワーク構造体の割
合は広い範囲から選定され得るが、金属酸化物のネット
ワーク構造体が多くなり過ぎると、得られる球状微粒子
の強度に劣り、逆にポリマーの割合が多すぎると金属酸
化物配合の添加効果が損なわれるなどの理由で、通常は
アミド結合含有ポリマー100重量部に対して、金属酸
化物は1〜1,000重量部が好ましく、さらに好まし
くは10〜500重量部である。
【0027】なお、金属酸化物としては、上記したよう
に、シリカおよび/またはアルミナからなるものが好適
なものとして例示されるが、その他、チタニア、ジルコ
ニアなどの金属酸化物、あるいはこれらの混合物が例示
される。
【0028】得られた球状微粒子は有機・無機の複合体
の形態を保持しているので、広範囲な用途に適用され得
る。例えば、液晶スペーサーなどとして使用することが
できる。
【0029】また、得られた球状微粒子は、特定のポリ
マーを除去することにより、金属酸化物の多孔体を形成
することもできる。この場合通常はポリマーを溶解し得
る溶媒により溶解処理するが、特定ポリマーの分解温度
以上で熱処理してもよい。
【0030】球状微粒子を熱処理して金属酸化物の多孔
体を形成する場合には、例えば、ポリオキサゾリン系ポ
リマーなどの場合で、300〜800℃程度の温度で3
〜24時間程度の加熱処理が採用される。高温処理によ
ってオキサゾリンポリマーが消失すると共に、金属酸化
物が焼結されて多孔体へ変換される。
【0031】このようにして得られる多孔体はその細孔
径及び孔径分布が良好にコントロールされている。細孔
径は5〜100オングストローム程度の広範囲にわたっ
て自由にコントロールすることができ、また粒度分布に
ついても揃ったものとすることができる。
【0032】
【作用】加水分解重合性金属化合物として、テトラアル
コキシシラン(Si(OR)4)を使用した場合につい
て説明する。
【0033】このSi(OR)4の加水分解反応(反応
I)による生成物の構造は、酸性条件下で加水分解反応
を行う場合とアルカリ条件下で加水分解反応を行う場合
とで以下のように異なる。
【0034】
【化1】
【0035】すなわち、酸性条件ではSi(OR)4
加水分解が完全に進行してシラノールが生成するが、ア
ルカリ条件ではその加水分解は不完全でアルコキシ基が
残ったものとなる。
【0036】Si(OR)4の加水分解反応(反応I)
に続いて起こる重合反応(反応II)の速度は、その媒
体が酸性である場合とアルカリ性である場合とで異な
る。
【0037】酸性条件では、上記反応Iの反応速度は反
応IIのそれより速いので、Si(OH)4が重合する
間に、多量のSi(OH)4が次々と生成することにな
る。従って、次式で示すように重合反応は二方向に起こ
り易く、線状の重合体が生成する。
【0038】
【化2】
【0039】式中、mはおおよそ3であり、三量体程度
でSi(OR)4の重合は終わる。その後、分子間で架
橋が起こりゲルを生成するに至る。従って、酸性条件で
は球状粒子は生成しない。
【0040】アルカリ性条件では、上記反応IIの反応
速度は反応Iのそれより速いので、反応生成物であるS
i(OR)3(OH)(反応Iによる生成物)が重合す
る間に少量のその反応生成物しか生成してこない。従っ
て、次式に示すように、重合反応は四方向に起こりやす
く、球状の粒子が生成する。
【0041】
【化3】
【0042】式中、mは無限大に近い整数である。従っ
て、アルカリ性条件下で重合を行う場合にのみ球状粒子
が生成する。
【0043】以上のように、酸性条件とアルカリ性条件
とでは反応Iによる生成物の構造が異なり、かつ反応I
と反応IIの速度の関係が逆になっているために、アル
カリ性条件下で加水分解重合性金属化合物を加水分解し
ないと球状微粒子を得ることができないのである。
【0044】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
【0045】(実施例1) 〈シード粒子の生成〉28%アンモニア水50gとメタ
ノール100mlの混合液に、テトラエトキシシラン2
1gとポリ(2-メチルオキサゾリン)8gとメタノール
100mlの混合溶液を、5℃において攪拌しながら1
ml/分の速度で滴下した。この混合溶液を5℃にて2
4時間攪拌し、さらに20℃で24時間攪拌して、平均
粒子径1.5μmの均一な粒子径の微粒子を含むコロイ
ド溶液を得た。
【0046】得られたシリカ粒子は、シード粒子として
以下の成長反応に供した。
【0047】〈シード粒子の成長〉上記で得られたシー
ド粒子を含むコロイド溶液に、テトラエトキシシラン2
1gとポリ(2-メチルオキサゾリン)8gとメタノール
100mlの混合溶液、および28%アンモニア水50
gとメタノール100mlの混合溶液を、いずれも1m
l/分の速度で、25℃で攪拌しながら滴下した。一
夜、攪拌して反応を終了させた。この操作を、繰り返し
て6.2μm の粒径の球状微粒子を含むコロイド溶液を
得た。
【0048】(比較例1)実施例1のシード粒子の生成
工程において、28%アンモニア水50gの代わりに、
1N塩酸50gを用いたこと以外は、実施例1と同様に
して反応を行ったところ、ガラス状の固体が得られた。
【0049】(実施例2) 〈シード粒子の生成〉28%アンモニア水50gとメタ
ノール100mlの混合液に、トリメトキシアルミニウ
ム16gとポリビニルピロリドン10gとメタノール1
00mlの混合溶液を、10℃において攪拌しながら1
ml/分の速度で滴下した。この混合溶液を5℃にて2
4時間攪拌し、さらに20℃で24時間攪拌して、平均
粒子径1.2μmの均一な粒子径の微粒子を含むコロイ
ド溶液を得た。
【0050】得られたシリカ粒子は、シード粒子として
以下の成長反応に供した。
【0051】〈シード粒子の成長〉上記で得られたシー
ド粒子を含むコロイド溶液に、トリメトキシアルミニウ
ム16gとポリビニルピロリドン10gとメタノール1
00mlの混合溶液、および28%アンモニア水50g
とメタノール100mlの混合溶液を、いずれも1ml
/分の速度で、30℃で攪拌しながら滴下した。一夜、
攪拌して反応を終了させた。この操作を、繰り返して
5.5μm の粒径の球状微粒子を含むコロイド溶液を得
た。
【0052】(比較例2)実施例1のシード粒子の生成
工程において、28%アンモニア水50gの代わりに、
1N塩酸50gを用いたこと以外は、実施例1と同様に
して反応を行ったところ、ガラス状の固体が得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、金属酸化物からなるゲ
ル状物中にアミド結合含有ポリマーが分散された球状微
粒子が得られる。また、反応と同時に球状の微粒子が得
られるので生産性が優れている。さらに、分子オーダー
で均一な、しかも力学的強度の大きい球状微粒子が得ら
れ、液晶表示素子用スペーサー、その他の用途に好適に
用いることができる。また、その反応条件などを制御す
ることにより、微粒子の粒径を適宜変更することもでき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/26 LJV 7921−4J 39/06 LJY 7921−4J 77/00 LQY 9286−4J 79/00 LQZ 9285−4J 101/00 (72)発明者 土岐 元幸 京都府京都市西京区大枝東新林町3−5 洛西新林団地19−205 (72)発明者 周 徳元 京都府京都市西京区上野西町14−23 (72)発明者 大中 忠生 京都府長岡京市天神3−21−14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミド結合含有ポリマーの存在下、加水分
    解重合性金属化合物をアルカリ性媒体中で加水分解さ
    せ、生成した金属酸化物からなるゲル状物中に該ポリマ
    ーが分散された微粒子を得ることを特徴とする球状微粒
    子の製造方法。
JP5338792A 1992-03-12 1992-03-12 球状微粒子の製造方法 Pending JPH05254819A (ja)

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