JPH0621908B2 - 閃光撮影装置 - Google Patents

閃光撮影装置

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JPH0621908B2
JPH0621908B2 JP57228556A JP22855682A JPH0621908B2 JP H0621908 B2 JPH0621908 B2 JP H0621908B2 JP 57228556 A JP57228556 A JP 57228556A JP 22855682 A JP22855682 A JP 22855682A JP H0621908 B2 JPH0621908 B2 JP H0621908B2
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隆信 太巻
博 細水
正武 丹羽
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/16Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly in accordance with both the intensity of the flash source and the distance of the flash source from the object, e.g. in accordance with the "guide number" of the flash bulb and the focusing of the camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、撮影レンズの絞り開口を通過した被写体反射
光の光強度を測定する測光手段の測光値に基づいてカメ
ラの絞り値および閃光発光装置の閃光発光量を自動的に
制御するよう構成された閃光撮影装置に関する。
従来技術 撮影画面の全領域の光強度の平均値に対応した測光値、
あるいは、撮影画面のうち比較的狭い領域(スポット領
域)の光強度に対応した測光値のどちらかを選択し、選
択された領域の測光値に基づいて撮影レンズの絞り開口
を制御するカメラが提案されている。このようなカメラ
で閃光撮影を行う場合、スポット領域の光強度に対応し
た測光値に基づいて絞り開口が制御されるとすると、主
被写体・従被写体をともにほぼ適正露光とするには相当
な熟練度が要求される。なぜなら、主被写体は閃光発光
によってほぼ適正露光となるが、従被写体の露光量は撮
影画面のどこをスポット領域とするかによって大きく変
わってくるのである。従って、初心者を含めた通常の撮
影者にとっては、閃光撮影時には、撮影画面の全領域の
光強度の平均値に対応した測光値に基づいて絞り開口が
制御される方が望ましい。
このように、閃光撮影時の測光演算に用いるのにふさわ
しい測光領域とふさわしくない測光領域が存在するが、
従来から提案されているカメラでこの点を考慮したもの
は全くない。
要旨 本発明は、撮影画面のうちの異なる測光領域の1つを選
択的に手動設定することが可能なカメラにおいて、閃光
撮影時には手動設定された測光領域にかかわらず特定の
測光領域を自動的に設定することにより、その測光領域
の測光値に基づいて撮影レンズの絞り制御を行うととも
に、閃光発光量は絞りを通過した閃光発光による被写体
反射光に基づいて制御するようにしたものである。
実施例 第1図はこの発明の適用した閃光撮影システムの全体を
示す回路図である。
(SPD)は撮影画面のうち比較的狭い特定領域の光強
度を測光する部分測光用受光素子、(SRD)は該特定
領域の周囲の領域の光強度を測光する受光素子である。
従って、部分測光のときはアナログスイッチ(AS
が不導通とされて受光素子(SPD)だけがオペ・アン
プ(OA)の二入力端子間に接続され、平均測光のと
きはアナログ・スイッチ(AS)が導通して二入力端
子間に二つの受光素子(SRD),(SPD)が並列接
続される。ここで、この二つの受光素子の光学的な配置
を第2図,第3図に基づいて説明する。
第2図は、本発明が適用されるカメラ、例えば一眼レフ
レックスカメラの測光光学系の配置を示し第2図(a)
は、ミラーが観察位置に下降している状態を、また第2
図(b)はミラーが光路外に退避してフイルムに露光が
なされている撮影状態を示している。第2図(a)にお
いて、撮影レンズ(LE)の絞り開口を通過した被写体
からの光束の一部は、フイルム(FI)の有効露光面に
対応して主ミラー(MM)に設けられた半透光部又は微
細スリット群部を透過し、光偏向素子(DP)により下
方へ曲げられ、サブミラー(SM)で反射されて、結像
用受光レンズ(LS)を介して受光素子(SPD,SR
D)に入射する。尚、このときの受光出力により絞り値
および露出時間が算出される。また、残りの被写体から
の光束は、主ミラー(MM)で反射されて、フォーカシ
ングスクリーン(FS)に導かれ、ペンタプリズム(P
P),接眼レンズ(EP)によって、被写体像が観察さ
れる。光偏向素子(DP)は、第2図(c)に拡大図と
して示す如く、鋸歯状又はフレネルレンズ状とした透明
板で作られ、サブミラー(SM)の有無により受光素子
の測光感度分布が変化するのを補正するためのものであ
る。
撮影状態では第2図(b)に示すように、主ミラー(M
M)サブミラー(SM)とも上昇して光路外に退避して
おり、フイルム(FI)より反射する撮影光が、受光素
子に入射し、これにより閃光発光装置の閃光発光量が制
御される。尚、サブミラー(SM)は、撮影状態では主
ミラー(MM)の透過部を介して、接眼部より受光素子
に入射する光束を遮光している。受光素子は、第3図に
示す如く、撮影画面のほぼ中央部を測光する部分測光用
受光部(SPD)とその周囲を測光する受光部(SR
D)とが一体に受光レンズ(LS)の受光面に形成さ
れ、それぞれ部分測光出力および周囲光測光出力が独立
的にとり出される。
(SE)は設定されたフイルム感度Svに対応したアナ
ログ信号を出力する可変電圧源であり、ダイオード(D
)は受光素子(SRD),(SPD)の出力電流を対
数圧縮した電圧に変換するダイオードである。破線で囲
まれた回路部(LS)は、後述の測光モード設定用スイ
ッチ(ASS)および閃光発光装置(FL)からそれぞ
れ与えられる信号に対応した受光素子(SRD),(S
PD)からの測光値を選択的に出力する測光値選択部で
ある。回路部(LS)において、可変電圧源(VS)
は、仮りに撮影画面全体にわたって被写体輝度が均一で
あっても部分測光と平均測光のときではオペアンプ(O
)の二入力端に接続される受光素子の個数が異なる
ので、ダイオード(D)に流れる光電流が異なり、従
ってオペアンプ(OA)の出力電圧が異なるのを補正
するために設けられた可変電圧源である。従って、部分
測光の場合には、アナログ・スイッチ(AS),(A
)を不導通、(AS)を導通として、オペ・アン
プ(OA)の出力をそのまま出力し、平均測光の場合
には、アナログ・スイッチ(AS),(AS)を導
通、(AS)を不導通として、オペ・アンプ(O
)の出力から、可変電圧源(VS)の出力電位分だ
け下げた電位を出力する。なお、これら可変電圧源(S
E),(VS)の調整は、例えば部分測光の出力調整を
フイルム感度設定用の可変電圧源(SE)で兼用して行
ない、部分測光の調整を行なった後で、平均測光の出力
調整を可変電圧源(VS)で行なえばよい。また、受光
素子(SPD),(SRD)の出力比に応じて電圧源
(VS)の値を固定的に定めておくようにしてもよい。
スイッチ(ASS)は部分測光と平均測光とを切換える
ために手動操作されるスイッチで、部分測光のとき接点
(SP)に接続されてインバータ(IN)からは“L
ow”の信号が、平均測光のとき接点(AV)に接続さ
れてインバータ(IN)からは“High”の信号が
それぞれ出力される。
(FE)は閃光発光装置であり、その接続端子(J
),(JF),(JF),(JF)はそれぞ
れカメラの接続端子(JB),(JB),(J
),(JB)に接続されている。接続端子(JF
)はカメラの接続端子(JB)から送られてくる発
光停止信号を受け、この信号により閃光発光装置(F
L)の発光動作が停止される。接続端子(JF)は閃
光発光装置(FL)の電源スイッチ(不図示)が閉成さ
れたとき、或いはメイン・コンデンサ(不図示)の充電
電圧が所定値に達したとき、カメラの撮影モードを閃光
撮影モードに切換えるための信号をカメラの接続端子
(JB)に出力する。この信号は(FC)としてカメ
ラ内の各回路に送られる。接続端子(JF)はカメラ
の接続端子(JB)から送られてくるX接点(SX)
の閉成信号を受け、この信号により閃光発光装置(F
L)の発光動作が開始される。接続端子(JB)と
(JF)とはカメラおよび閃光発光装置(FL)の接
地電位を共通にするための端子である。
破線で囲まれた回路部(SG)は閃光発光装置(FL)
の発光動作を停止させるための信号を出力する発光停止
信号出力部である。この回路部(SG)において、トラ
ンジスタ(BT)はオペ・アンプ(OA)の出力電
圧を対数伸張した電流に変換するためのトランジスタで
あり、コンデンサ(C)はこのトランジスタ(B
)のコレクタ電流を積分するコンデンサである。X
接点(SX)が閉成されると、インバータ(IN)の
出力が“High”となって、閃光発光装置(FL)が
全発光するのに要する時間より若干長い時間幅の“Hi
gh”のパルスがワンショット回路(OS)から出力
される。このパルスはインバータ(IN)により“L
ow”のパルスとして出力される。これにより、トラン
ジスタ(BT),(BT)が不導通となり、トラン
ジスタ(BT)のコレクタ電流がコンデンサ(C
で積分され、定電圧源(CE)の出力電圧にコンデン
サ(C)の積分電圧が達するとコンパレータ(AC)
の出力が“High”になる。尚、後述するように、こ
のコレクタ電流は部分測光用受光素子(SPD)の出力
電流に対応している。コンパレータ(AC)の出力が
“High”になったとき、ワンショット回路(O
)の出力が“High”であればアンド回路(AN
)の出力は“High”になり、ワンショット回路
(OS)から“High”のパルスが出力される。こ
のパルスは接続端子(JB),(JF)を介して発
光停止信号として閃光発光装置(FL)に送られ、閃光
発光装置(FL)の発光が停止する。また、アンド回路
(AN)の出力が“High”になることによりフリ
ップ・フロップ(FF)がセットされ、調光確認の表
示が表示部(DP)で行なわれる。尚、タイマー回路
(TI)はアンド回路(AN)の出力が“High
“に立ち上がってから一定時間後にリセットパルスを出
力し、このパルスによりオア回路(OR)を介してフ
リップ・フロップ(FF)がリセットされ調光確認の
表示は上記一定時間だけなされる。従って、ワンショッ
ト回路(OS)から“High”のパルスが出力され
ている間にコンパレータ(AC)から発光停止信号が出
力されると、停止信号が出力されたことが表示部(DP
)で表示される。一方、ワンショット回路(OS
から“High”のパルスが出力されている間にコンパ
レータ(AC)の出力が反転しなければ、即ち、閃光発
光装置(FL)が全発光をする期間内にコンパレータ
(AC)が反転しなければ表示部(DP)による調光
確認の表示は行なわれない。
次に、各測光モードにおける動作状態を説明する。ま
ず、閃光発光装置(FL)から閃光撮影モードの信号が
入力されていない場合には、信号(FC)が“Lo
w”,インバータ(IN)の出力が“High”であ
るので、アンド回路(AN)のゲートが開かれ、アン
ド回路(AN),(AN)のゲートが閉じられてい
る。従って、オア回路(OR)の出力は、スイッチ
(ASS)が接点(SP)に接続されて部分測光モード
が選択されていれば“Low”、接点(AV)に接続さ
れて平均測光モードが選択されていれば“High”と
なる。一方、後述のマイクロ・コンピュータ(以下、μ
−comと称する)(1)の出力端子(O)は後述す
るように露出制御動作の期間以外は“Low”となって
おり、露出制御動作が始まるまではインバータ(IN
18)は“High”でアンド回路(AN)からオア
回路(OR)の出力がそのまま出力される。従って、
部分測光モードであれば、アンド回路(AN)の出力
が“Low”,アナログ・スイッチ(AS)が不導通
となって受光素子(SPD)だけを受光部とした部分測
光による測光電圧がオペアンプ(OA)から出力され
る。ここで、アンド回路(AN)の出力の“Low”
によりインバータ(IN)の出力が“High”とな
ってアナログ・スイッチ(AS)が導通し、さらに信
号(FC)の“Low”によりアンド回路(AN)の
出力が“Low”,インバータ(IN)の出力が“H
igh”となってアナログ・スイッチ(AS)が導通
している。これにより、オペ・アンプ(OA)の出力
がアナログ・スイッチ(AS),(AS)を介して
そのままA−D変換器(AD)に入力されてμ−com
(1)に取け込まれる。また、オア回路(OR)の出
力の“Low”により、インバータ(IN)を出力が
“High”になり、発光ダイオード(SPL)が点灯
して部分測光モードとなっていることを表示する。
次に平均測光モードが選択されていれば、アンド回路
(AN)の出力が“High”となっているのでアナ
ログ・スイッチ(AS)が導通し受光素子(SPD)
と(SRD)を受光部とした平均測光が行なわれる。こ
こで、アンド回路(AN)の出力の“High”によ
りアナログ・スイッチ(AS)が導通し、また上述の
ようにアナログ・スイッチ(AS)が導通しているの
で、オペ・アンプ(OA)の出力から可変電圧源(V
S)の出力をひいた値が平均測光による測光電圧として
A−D変換器(AD)に入力されてμ−com(1)に
取り込まれる。また、オア回路(OR)の出力の“H
igh”により、発光ダイオード(AVL)が点灯して
平均測光モードとなっていることを表示する。
スイッチ(ALS)はAEロック撮影を行なうときに閉
成されるスイッチで、このAEロックスイッチ(AL
S)が閉成される期間インバータ(IN13)の出力が
“High”になる。この出力は分周器(DV)からの
クロック・パルス(DP)に同期してDフリップ・フロ
ップ(DF)に取り込まれ、Dフリップ・フロップ
(DF)のQ出力が“High”になる。このQ出力
はμ−com(1)の入力端子(i),インバータ
(IN)、アンド回路(AN)に入力されている。
さらに、このQ出力が“High”になることで発光ダ
イオード(ALL)が点灯してAEロックの撮影モード
になっていることが表示される。
このAEロックのモードで閃光撮影モード信号が入力さ
れていない場合は、前述の通常の自然光撮影の場合と同
様に、部分測光または平均測光のAEロックによる測光
動作が行なわれる。
次に、閃光撮影モード信号が入力されていて信号(F
C)が“High”であり、且つAEロックモードが選
択されていなく信号(AL)が“Low”となっている
場合を説明する。この場合、アンド回路(AN)の出
力が“High″となってスイッチ(ASS)による測
光モード切換状態に無関係に平均測光が選択される。ま
た、アンド回路(AN)の出力が“High”となっ
てアナログ・スイッチ(AS)が導通し、平均測光の
出力に定電圧源(CE)の出力を加算した信号がA−
D変換器(AD)に入力されてμ−com(1)に取り
込まれる。尚、定電圧源(CE)は平均測光出力補正
用の所定露光量(KE)に対応する電圧を出力する。
露出制御動作が開始してμ−com(1)の出力端子
(O)が“High”になると、インバータ(IN
18)の出力が“Low”,アンド回路(AN)の出
力が“Low”になって測光モードが部分測光に切換え
られ、トランジスタ(BT)には部分測光出力が与え
られる。従って、カメラの絞り,露出時間は平均測光出
力にkEを加えた値に基づいて制御され、閃光発光装
置(FL)の発光量は部分測光によって制御される。
尚、このようにするのは以下の理由による。即ち、大多
数の閃光撮影時において、閃光発光により適正露光を得
たい主被写体は撮影画面の中央部にくるように配置され
ることが多い。そこで、平均測光で閃光発光による被写
体からの反射光を測定する場合、主被写体以外からの定
常光による被写体反射光まで測定するので、主被写体に
適正露光が与えられる時点よりも早めに発光停止信号が
出力されて発光量不足となる確率が増加する。従って、
部分測光で主被写体からの閃光発光による被写体反射光
を測定することによって発光量制御を行なうようにして
いる。また、閃光撮影の際には主被写体よりも従被写体
の方が明るく、平均測光の出力に一定値を加算した値が
従被写体の明るさに相当すると考えられるため、平均測
光値にkEだけ加算した値でカメラの絞り、露出時間
を制御して定常光による被写体反射光量に基づいて従被
写体を適正露出とするようにしている。このkの値は多
数の閃光撮影を行なって、統計的に最も適正な露出とな
る確率の高い値を選択すればよく、例えばK=0.5E
程度である。なお、この場合露出制御動作の開始前は
オア回路(OR)の出力の“High”により発光ダ
イオード(AVL)が点灯して平均測光モードとなって
いることを表示するとともに、信号(FC)の“Hig
h”により発光ダイオード(FLL)が点灯して閃光撮
影モードとなっていることを表示する。
次に、AEロックモードで閃光撮影を行なう場合、信号
(FC)と(AL)が“High”になってアンド回路
(AN)のゲートが開き、測光モード切換用スイッチ
(ASS)によるインバータ(IN)からの信号がア
ンド回路(AN)から出力する。従って、自然光撮影
の場合と同様に、部分測光と平均測光とが切り換えられ
る。さらに、インバータ(IN),アンド回路(AN
)の出力が“Low”となって、アナログ・スイッチ
(AS)が不導通,(AS)が導通して部分測光或
いは平均測光による出力がそのままA−D変換器(A
D)に入力されμ−com(1)に取り込まれる。この
測光出力に基づいてカメラの絞り,露出時間の制御が行
なわれる。そして、露出制御動作が開始してμ−com
(1)の出力端子(O)が“High”、インバータ
(IN18),アンド回路(AN)の出力が“Lo
w”になることで部分測光による発光量制御が行なわれ
る。
AEロックモードの際は、AEロックスイッチ(AL
S)を閉成することにより閃光が照射されない例えば撮
影画面の中央部以外の所望の部分の被写体輝度を測光・
記憶しておき、この記憶値に基づいてカメラの絞り,露
出時間を制御し、閃光発光装置の閃光発光量は被写体か
らの反射光量で制御する。
この実施例の各撮影モード,測光モードにおける受光素
子の選択,カメラの露出制御閃光発光装置の閃光発光量
制御の状態を整理したものを第1表に示す。
次に、第1図の残りの部分の構成を説明する。(P
)は電源用電池(BA)がカメラ本体に装着された
ときにリセット信号(PR)を出力するパワー・オン・
リセット回路であり、この出力はμ−com(1)およ
びDフリップ・フロップ(DF),(DF),(D
),(DF)の各リセット端子に直接、またオア
回路(OR)を介してDフリップ・フロップ(D
),(DF),フリップ・フロップ(FF),
(FF)の各リセット端子に、さらにオア回路(OR
)を介して露出時間制御回路(CT)、絞り制御回路
(CA)の各リセット端子に与えられて、これらの回
路,フリップ・フロップ等をリセットする。(OSC)
は発振器で、この出力はμ−com(1)のクロック端
子(CL)および分周器(DV)の入力端子に与えられ
ている。分周器(DV)から出力されるクロック・パル
ス(CP)はDフリップ・フロップ(DF)〜(DF
)の各クロック端子に入力されて、各種スイッチの信
号の取り込みとμ−com(1)の動作との同期をたる
ために用いられる。また、このパルス(DP)は、制御
用クロックとして、露出時間制御回路(CT)、絞り制
御回路(OA)に入力されている。
(MS)は、測光スイッチで、レリーズ・ボタン(不図
示)の押下げの第1の段階で閉成される。この閉成信号
は、クロックパルス(CP)に同期してDフリップ・フ
ロップ(DF),(DF)に順次送り込ませる。D
フリップ・フロップ(DF)のQ出力が“High”
になったときに、スイッチ(MS)が閉成され続けてい
てインバータ(IN11)の出力が“High”になっ
ていればアンド回路(AN)が“Hgih”になって
μ−com(1)の入力端子(i)に“Hgih”信
号が入力される。(CS)はカウント・スイッチであ
り、シャッター(不図示)の開放開始で閉成される。こ
のスイッチ(CS)の閉成でインバータ(IN12)の
出力が“High”になり、クロックパルス(CP)の
立ち上がりでDフリップ・フロップ(DF)のQ出力
が“Hgih”になる。このQ出力は、露出時間制御回
路(CT)にカウント開始信号として入力されて、露出
時間のカウントを開始させる。この露出時間制御回路
(CT)はμ−com(1)の出力端子(OP)から
与えられる露出時間信号Tに基づいて2−Tvの時間
をカウントする。絞り制御回路(CA)は、レンズの絞
り込み開始からのパルス数がμ−com(1)の出力端
子(OP)から与えられる絞り込み段数信号Av−A
に対応したパルス数と一致すると絞りの絞り込み動
作を停止させる。(DP)は、露出時間信号Tv、絞
り値信号Av、露出のオーバー量或いはアンダー量ΔE
v、オーバー警告、アンダー警告等の表示を行なう表示
部で、例えばμ−com(1)のセグセント端子(SE
G)及びコモン端子(COM)からの信号で時分割駆動
される結晶で構成されている。(GS)は露出制御動作
が完了する接点(EC)に接続され、、フイルム巻上げ
及び露出制御機構(不図示)のチャージ動作が完了する
と接点(WC)に切換え接続されるスイッチである。ま
た、スイッチ(RS)はレリーズボタンの押下げの2段
目で閉成されるスイッチである。露出制御動作が完了す
ると、スイッチ(GS)が接点(EC)に接続されてイ
ンバータ(IN14)の出力が“High”になってμ
−com(1)の入力端子(i)に“High”信号
が与えられるとともに、ワンショット回路(OS)か
ら“Hgih”のパルスが出力される。これによってフ
リップ・フロップ(FF),(FF)及びDフリッ
プ・フロップ(DF),(DF)がリセットされ
る。従って、露出制御動作が完了した状態ではレリーズ
・ボタンが押されたまま(即ち、レリーズ・スイッチ
(RS)が閉成されインバータ(IN)の出力が“H
igh”になっている)であっても、フリップ・フロッ
プ(FF)はリセットされるので、アンド回路(AN
)の出力は“Low”になる。そして、露出制御機構
のチャージ動作が完了するとスイッチ(GS)が接点
(WC)に接続されてインバータ(IN15)の出力が
“High”になり、ワンショット回路(OS)から
“High”のパルスが出力される。これによってフリ
ップ・フロップ(FF)がセットされアンド回路
((AN)のゲートが開かれる。ここで、レリーズ・
スイッチ(RS)が閉成されたままであるかまたは閉成
されるとアンド回路(AN)の出力が“High”に
なり、この“High”の信号がクロック・パルス(C
P)に同期して順次Dフリップ・フロップ(DF),
(DF)に取り込まれる。Dフリップ・フロップ(D
)のQ出力が“High”になったときにレリーズ
・スイッチ(RS)が閉成され続けていると、アンド回
路(AN)の出力は“High”になってフリップ・
フロップ(FF)がセットされμ−com(1)のイ
ンターラプト端子(it)へ“High”の信号が入力
される。
(RL)はμ−com(1)の出力端子(O)が“H
igh”になると露出制御機構のレリーズ動作を行なう
レリーズ回路で、この回路(RL)の動作によって露出
制御動作が開始する。A−D変換器(AD)は、μ−c
om(1)の出力端子(O)が“High”になると
前述の測光出力のA−D変換を行なう。ここで、レンズ
の開放絞り値信号をAv0、フィルム感度信号をS
被写体輝度信号をBとすると、測光出力はB+S
−Av0又はB+k+S−Av0となっている。こ
のA−D変換されたデータはデータ・セレクタ(MP)
の入力端子(I)に入力される。(TS)は設定され
ている露出時間のデータTvsを出力する手段で、この
データはデータ・セレクタ(MP)の入力端子(I
に入力されている。(APS)は設定されている絞り値
のデータAvsを出力する手段で、このデータはデータ
・セレクタ(MP)の入力端子(I)に入力されてい
る。(AOS)は交換レンズの開放絞り値のデータA
v0を出力する手段で、このデータはデータ・セレクタ
(MP)の入力端子(I)に入力されている。(AM
S)は交換レンズの最小絞り値のデータAvmを出力す
る手段で、このデータはデータ・セレクタ(MP)の入
力端子(I)に入力されている。(FOS)は交換レ
ンズの焦点距離のデータを出力する手段で、このデー
タはデータセレクタ(MP)の入力端子(I)に入力
されている。(MOS)は設定されている露出制御モー
ドのデータを出力する手段で、このデータはデータ・セ
レクタ(MP)の入力端子(I)に入力されている。
データ・セレクタ(MP)はμ−com(1)の出力端
子(OP)からのデータに応じて入力端子(I)〜
(I)に入力されたデータを順次μ−com(1)の
入力端子(IP)へ出力する。この実施例では出力端
子(OP)からのデータが“O”なら(I)から
のデータTvsを、“1”なら(I)からのモード
のデータを、“2”なら(I)からのデータAvs
を、“3”なら(I)からのデータAvoを、“4
”なら(I)からのデータAvmを、“5”なら
(I)からのデータを、“6”なら(I)から
のデータBv+Sv−Avo或いはBv+Sv+k−A
voのデータをそれぞれ出力する。
μ−com(1)の出力端子(O)は入力端子
(i)から測光スイッチ(MS)の閉成信号が入力さ
れると“High”になって、インバータ(IN10
の出力を“Low”にしてトランジスタ(BT)を導
通させる。トランジスタ(BT)が導通することによ
りパワー・オン・リセット回路(PO)からリセット
信号が出力され、オア回路(OR)を介して露出時間
制御回路(CT)及び絞り制御回路(CA)がリセット
される。
電源用電池(BA)から電源ライン(+V)を介して
直接給電される回路は、アンド回路(AN),(AN
),(AN),インバータ(IN),(I
10),(IN11),(IN12),(I
13),(IN14),(IN15)、Dフリップ・
フロップ(DF),(DF),(DF),(DH
),(DF),(DF)、フリップ・フロップ
(FF),(FF)、オア回路(OR),(OR
)、表示部(DP),発振器(OSC)、分周器
(DV)、ワンショット回路(OS),(OS)及
びμ−com(1)であり、残りの回路はトランジスタ
(BT)を介して電源ラライン(+V)から給電さ
れる。なお、発光ダイオード(FL),(AVL),
(SPL),(ALL)はトランジスタ(BT)によ
って給電が制御されている。このトランジスタ(B
)は、レリーズ・スイッチ(RS)が閉成されてフ
リップ・フロップ(FF)がリセットされると不導通
となり、発光ダイオード(FL),(AVL),(SP
L),(ALL)を消灯させる。
第4図のフローチャートに基づいてμ−com(1)の
動作を説明する。なお、β−com(1)は、リセット
端子(RE)にリセット信号が入力されると、特定の番
地からの動作を行なう。さらに、μ−com(1)は、
動作を行なってないときは“HALT”状態になって低
消費電力の状態となり、インターラプト端子(it)に
“High”の割込信号が入力されるか或いは“HAL
T”状態になって一定時間が経過するごとに内部のタイ
マーから“High”のタイマー割込信号が出力される
と、上記特定番地からの動作を開始する。
割込がかかるとまずこの割込がインターラプト端子(i
t)に“High”の信号が入力されたことにより生じ
たものであるのかどうかを判別する。インターラプト端
子(it)への入力レベルが“Low”でタイマー割込
であることが判別されると、#15のステップで測光ス
イッチ(MS)が閉成されていて端子(i)への入力
レベルが“High”となっているかどうかを判別す
る。測光スイッチ(MS)が閉成されていて入力端子
(i)が“High”であれば、#16のステップに
移行して端子(O)を“High”にしてトランジス
タ(BT)を導通させ、電源ライン(+V)からの
給電を開始させる。そして、#17のステップでタイマ
ー割込がかからない状態にして、#18のステップで後
述のタイマーレジスタTR,タイマーフラグTRFをリ
セットして#19のステップに移行する。#19のステ
ップではAEロックスイッチ(ALS)が閉成されてい
て入力端子(i)への入力レベルが“High”とな
っているかどうかを判別し、端子(i)が“Low”
であれば#4.0のステップから始まる露出演算用のプ
ローに移行する。一方、入力端子(i)が“Hig
h”なら#24のステップで測光用フラグLMFが
“1”かどうかを判別する。このフラグLMFはμ−c
om(1)における露出制御用のデータの算出が完了す
ると“1”が設定され、露出制御用のデータの算出が完
了してないときは“0”になっている。ここで、AEロ
ックモードが設定されていてもフラグLMFが“0”で
露出制御用のデータの算出が完了していないことが判別
されると、#40のステップから始まる露出演算用のフ
ローに移行する。フラグLMFが“1”で露出制御用の
データの算出が完了していることが判別されると、#2
5のステップで後述のAEロック用フラグALFに
“1”を設定して#42のステップからの露出制御用デ
ータ算出のフローに移行する。
#15のステップで測光スイッチ(MS)が閉成されて
いないことが判別されると、#20のステップでAEロ
ックスイッチ(ALS)が閉成されていて入力端子(i
)への入力レベルが“High”になっているかどう
かを判別し、入力端子(i)が“High”なら#2
1のステップに移行する。#21以降のステップでは、
前述の#16以降のステップと同様に、出力端子
(O)を“High”としトランジスタ(BT)を
導通させて電源ライン(+V)からの給電を開始さ
せ、次にタイマー割込を不可能にし、タイマーレジスタ
TR,タイマーフラグTRFをリセットして、前述の#
24のステップに移行する。#24のステップでは、前
述と同様に、フラグLMFが“0”なら#40のステッ
プへ、LMFが“1”なら、フラグALFを“1”にし
て#42のステップへ移行する。
#20のステップで入力端子(i)への入力レベルが
“Low”であることが判別されると、#26のステッ
プでタイマーフラグ(TRF)が“1”かどうかを判別
する。ここで、タイマーフラグTRFは測光スイッチ
(MS)或いはAEロックスイッチ(ALS)が開放さ
れてから一定時間が経過すると“1”に設定されるフラ
グである。従って、フラグTRFが“1”であれば“H
ALT”の状態になる。一方、タイマーフラグTRFが
“0”のときは次に、露出制御動作が終了してスイッチ
(GS)が接点(EC)へ接続されていて入力端子(i
)への入力レベルが“High”になっているかどう
かを判別する。入力端子(i)が“High”になっ
ていれば#30のステップで測光用フラグLMFが
“1”になっているかどうかを判別し、“1”でなけれ
ば直ちに“HALT”の状態になる。フラグLMFが
“1”なら、このステップに至る前に、測光および露出
制御用データの算出が行なわれていてトランジスタ(B
)は導通したままになっており、露出表示も行なわ
れているので、#35以降のステップに移行する。#3
5のステップではタイマーフラグTRFを“1”とし、
#36のステップでは出力端子(O)を“Low”と
してトランジスタ(BT)を不導通にし、#37のス
テップで上記の露出表示を消し、#38のステップでフ
ラグLMFをリセットして“HALT”の状態になる。
一方、#27のステップで入力端子(i)が“Lo
w”のときは露出制御機構のチャージ動作が完了してお
り、露出制御動作が可能な状態になっている。この場合
には、#28のステップでタイマーレジスタTRに
“1”を加えて、#29のステップでこのレジスタTR
の内容が一定値Kよりも大きくなっているかどうかを判
別する。そして、(TR)Kであれば#40のステッ
プから始まる露出制御用データの算出のフローに移行
し、(TR)>Kとなっていれば前述の#35以降のス
テップに移行する。従って、露出制御機構のチャージ動
作が完了していれば測光スイッチ(MS)或いはAEロ
ックスイッチ(ALS)が開放されていても一定時間は
露出制御データの算出及び表示を繰り返し、露出制御機
構のチャージ動作が完了していなければ測光スイッチ
(MS)或いはAEロックスイッチ(ALS)が閉成さ
れている間のみ露出制御データの算出及び表示を繰り返
す。
#40のステップではAEロックフラグALFに“0”
を設定して#41のステップに移行する。ここで、フラ
グALFは、AEロックモードでまだA−D変換された
測光値を取り込んでなく露出制御用のデータの算出が完
了していないとき及びAEロックモードでないときは
“0”、AEロックモードでA−D変換された測光値の
取り込みが完了しているときは“1”になるフラグであ
る。#41のステップでは端子(O)を“High”
にしてA−D変換器(AD)にA−D変換動作を開始さ
せ#42のステップに移行する。AEロックモードです
でにA−D変換値を取り込んでいるときは#40,#4
1のステップは行なわずに、前述のように#19,#2
4,#25のステップを介して#42のステップに移行
する。
#42のステップではデータセレクタ(MP)から選択
的に出力されるデータの選択を行なうためのレジスタ
(DSR)をリセットして、#43のステップでこのレ
ジスタ(DSR)の内容を出力端子(OP)に出力す
る。そして、このレジスタ(DSR)の内容に応じてデ
ータセレクタ(MP)から選択的に入力端子(IP
に入力されるデータを#44のステップで取り込み、#
45のステップでレジスタ(DSR)の内容に“1”を
加え、#45のステップでフラグALFが“1”かどう
か判別する。ここでフラグALFが“1”のときは#4
7のステップでDSRの内容が“6”かどうか、ALF
が“0”のときは#48のステップでDSRの内容が
“7”かどうかを判別し、DSRの内容がそれぞれ
“6”或いは“7”でなければ#43のステップに戻っ
て前述の動作を繰り返す。この動作によって、DSRの
内容が“0”ならTvs.“1”ならモード・デー
タ、“2”ならAvs、“3”ならAvo
“4”ならAvm、“5”ならが順次入力端子
(IP)に取り込まれる。尚、フラグALFが“1”
ならA−D変換データを取り込む必要がないのでDSR
が、“6”になると#49のステップに移行し、フラ
グALFが“0”なら“6”でBv+Sv−Avo
いはBv+Sv+k−Avoを取り込みDSRの内容が
“7”になると#49のステップに移行する。
#49のステップでは閃光発光装置(FL)から閃光撮
影モード信号が入力されていて入力端子(i)が“H
igh”となっているかどうかを判別し、“High”
になっていなければ#53のステップで定常光撮影用演
算を行なった後#54のステップに移行する。#49の
ステップで入力端子(i)が“High”であること
が判別されると、#50のステップでAEロックスイッ
チ(ALS)が閉成されていて入力端子(i)が“H
igh”となっているかどうかを判別する。そして、
(i)が“High”なら#51のステップでAEロ
ック・モードでの閃光撮影用演算を行なって#54のス
テップに移行し、(i)が“Low”なら通常モード
での閃光撮影用演算を行なって#54のステップに移行
する。#51,#52の閃光撮影用演算は第5図,第6
図に基づいて後述する。
#54のステップでは上述の#51,#52,#53の
いずれかのステップで露出制御用データの算出が完了し
ているのでフラグLMFに“1”を設定し、#55のス
テップでA−D変換制御用端子(O)を“Low”に
し、#56のステップでレリーズ用フラグRLFが
“1”かどうかを判別する。レリーズフラグRLFは割
込みがレリーズスイッチ(RS)の閉成によるものであ
るに後述の#2のステップで“1”が設定されるフラグ
である。このフラグが“1”のときはレリーズスイッチ
(RS)が閉成された状態でこのステップ#56に至っ
たことになるので#59のステップで露出表示を消して
#6以降のステップに移行する。フラグRLFが“0”
であれば、レリーズ・スイッチ(RS)は閉成されてい
ないので露出表示を行ない、#17,#22のステップ
で不可能とされたタイマー割込を可能として“HAL
T”の状態になる。
#0のステップでレリーズ・スイッチ(RS)が閉成さ
れて割込端子(it)に“High”の信号が入力され
ていることが判別されると、#1のステップで割込みが
不可能とされ#2のステップでレリーズフラグRLFに
“1”が設定される。次に#3のステップで端子
(O)を“High”にしてトランジスタ(BT
を導通させ、#4のステップでブランク表示にし、#5
のステップでフラグLMFが“1”かどうかを判別す
る。ここで、LMFが“0”なら露出制御用データの算
出が完了してないので#40からの露出制御データの演
出のフローに移行し、LMFが“1”なら露出制御デー
タが算出されているので#6のステップに移行する。な
お、#40からの演算のフローに移行した場合は、デー
タの算出が完了すると#56のステップから#6のステ
ップに移行する。
#6のステップでは、端子(O)を“High”にし
てレリーズ回路(RL)により露出制御動作を開始させ
るとともに、前述のように、閃光発光量制御用に測光モ
ードを部分測光のモードに切換える。そして以後は、カ
メラの機械的なシーケンスに基づいて絞りの絞り込み動
作が開始され、出力端子(OP)からの絞り込み段数
データAv−Avoに対応した量だけ絞り込まれると絞
り制御回路(CA)によって絞り込み動作が停止し、続
いて反射ミラーが上昇する。反射ミラーの上昇が完了す
ると、シャッターの開放動作が開始されるとともにカウ
ント・スイッチ(CS)が閉成し、露出時間制御回路
(CT)によって、出力端子(OP)からのデータT
vに基づいた時間2−Tv後にシャッタ閉成動作が開始
される。また、閃光撮影の際は、シャッターの全開時に
X接点が閉成することで閃光発光装置(FL)が発光動
作を開始し、閃光発光による被写体からの反射光量が所
定値に達すると閃光発光動作が停止される。そして、シ
ャッターが閉成し、反射ミラーが下降し、絞りが開放に
なるとスイッチ(GS)が接点(EC)に接続され、μ
−com(1)の入力端子(i)が“High”にな
る。μ−com(1)は。入力端子(i)への入力レ
ベルが“High”になったことが#7のステップで判
別されると、#8のステップでフラグ(RLF)を
“0”にして#9のステップで出力端子(O)を“L
ow”にし、#10のステップでインターラプトを可能
として“HALT”状態にする。この状態で、タイマー
割込がかかり、測光スイッチ(MS),AEロックスイ
ッチ(ALS)が閉成されていなければ、#27,#3
0のステップを経て、#35のステップからのフローに
移行し、前述のトランジスタ(BT)による給電停止
等の動作が行なわれる。
#63のステップからの動作はμ−com(1)に給電
が開始されて、パワーオンリセット回路(PO)から
リセット端子(RE)にリセット信号が入力されたとき
の動作を示している。まず、#63のステップでは出力
端子(O),(O),(O)に“Low”の信号
を出力し、#64のステップでレジスタ及びフラグRL
F,LMF,DSR,TRをリセットし、#65のステ
ップでブランク表示をした後、タイマーフラグTRFに
“1”を設定して“HALT”の状態となる。
第5図は第4図の#51のステップにおけるAEロック
モードでの閃光撮影用演算の具体例を示すフローチャー
トである。
#70のステップでは前述のステップ#43〜#48で
入力端子(IP)から取込まれたA−D変換データ
(Ev−Avo)と開放絞り値のデータAvoとに基づ
いて (Ev−Avo)+Avo=Ev……(1) の演算を行なう。次に、DSRの内容が“1H”のとき
に露出制御モード信号出力手段(MOS)から入力端子
(IP)に取込まれた露出制御モードが絞り値及び露
出時間をともに自動的にきめる、いわゆるプログラムモ
ード(以下Pモードと記す)かどうかを#71のステッ
プで判別し、Pモードなら#72以降のPモードの露出
制御用データ算出用のステップに移行する。#72のス
テップでは(1)式で算出されたEvに基づいて α・Ev=Av(0<α<1) ………(2) の演算を行なって、Avを算出する。#73のステップ
では、(1),(2)式で算出されたEv,Avに基づ
いて Ev−Av=Tv ………(3) の演算を行なって、Tvを算出する。#74のステップ
では算出されたTvが閃光同調限界の露出時間Tvf
(例えば1/250sec)よりも大きいかどうかを判
別する。このときTv>Tvfならスリット露光になっ
てしまうので、この同調限界の露出時間Tvfを制御用
露出時間として#75のステップに移行し、 Ev−Tvf=Av …………(4) の演算を行なう。#76のステップでは(4)式で算出
された絞り値Avが交換レンズの最小絞り値Avmより
も大きいかどうかを判別する。ここで、AvAvmの
ときはTvfを出力端子(OP)に、絞り込み段数A
v−Avoの出力端子(OP)にそれぞれ出力して#
121のステップに移行する。一方、Av>Avmな
ら、Tvfを(OP)に,Avm−Avoを(O
)に出力し、オーバー警告用データを設定して#1
21のステップに移行する。尚、この設定データに応じ
て第1図の表示部(DP)の警告表示がなされる。
#74のステップでTvTvfが判別されたときは#
82のステップで、(2)式で算出されたAvが開放絞
り値Avoよりも小さいかどうかを判別する。このとき
Av<Avoなら、Avoを制御用絞り値として#83
のステップで Ev−Avo−Tv ………(5) の演算を行なって、(5)式で算出されたTvが最長露
出時間Tvoよりも小さいかどうかを#84のステップ
で判別する。ここでTv<TvoならTvoを(O
)へ、絞り込み段数としては0のデータを(O
)へそれぞれ出力して、アンダー警告用データを設
定した後#121のステップに移行する。一方、#84
のステップでTvTvfが判別されと、(5)式で算
出されたTvを(OP)に,絞り込み段数0を(OP
)へ出力して#54のステップに移行する。
#82のステップで、AvAvoであることが判別さ
れると、(3)式で算出されたTvを(OP)へ、
(2)式で算出されたAvに基づく絞り込み段数Av−
Avoを(OP)へそれぞれ出力して#121のステ
ップに移行する。
次に、#71のステップでPモードでないことが判別さ
れると、#92のステップに移行して、絞り優先露出時
間自動制御モード(以下ではAモードと記す)かどうか
を判別する。Aモードであれば、まず、#93のステッ
プで(1)式で算出されたEvと読み込まれた設定絞り
値Avsとから Ev−Avs=Tv …………(6) の演算を行なう。#94のステップで(6)式で算出さ
れたTvがTvよりも大きいかどうか判別し、Tv>T
vfなら前述の#75以降のステップに移行し、Tv
Tvfなら#95のステップに移行する。#95のステ
ップでTv<Tvoかどうかを判別する。ここでTv<
Tvoであることが判別されると、#96のステップで
Tvoを制御用露光時間として Ev−Tvo=Av …………(7) の演算を行ない、#97のステップで(7)式で算出さ
れたAvがAv<Avoとなっているかどうかを判別す
る。ここで、Avo<AvoならばTvoを(OP
へ,絞り込み段数0を(OP)へそれぞれ出力しアン
ダー警告用データを設定して#121のステップへ移行
する。一方、AvAvoなら、Tvoを(OP
へ,(7)式で算出されたAvに基づく絞り込み段数A
v−Avoを(OP)へそれぞれ出力して#121の
ステップへ移行する。
また、#95のステップでTvTvoであることが判
別されると前述の#90以降のステップに移行して、
(6)式で算出されたTvを(OP)へ、設定された
絞り値Avsに基づく絞り込み段数Avs−Avoを
(OP)へそれぞれ出力して#121のステップへ移
行する。
次に92のステップでAモードでないことが判別される
と、#103のステップで露出時間優先絞り自動制御モ
ード(以下ではSモードと記す)かどうかを判別する。
Sモードであることが判別されると、まず、#104の
ステップで設定露出時間Tvsが同調限界露出時間Tv
fより大きいかどうかを判別する。TvsTvfなら
そのまま#106のステップに移行し、Tvs>Tvf
なら、#105のステップでTvfをTvsとした後
に、#106のステップに移行する。#106のステッ
プではこのTvsと(1)式で得られたEvとに基づい
て Ev−Tvs=Av …………(8) の演算を行ない、#107のステップで(8)式で算出
されたAvがAv<Avoとなっているかどうかを判別
する。ここで、Av<Avoなら前述の#83以降のス
テップに移行する。一方、AvAvoなら#108の
ステップでAv>Avmかどうかを判別する。Av>A
vmなら#109のステップで制御用絞り値をAvmと
して Ev−Avm=Tv …………(9) の演算を行ない、#110のステップでTv>Tvfか
どうかを判別する。ここで、TvTvfなら#111
のステップに移行して、(9)式で算出されたTvを
(OP)に、絞り込み段数Avm−Avoを(O
)へそれぞれ出力して#121のステップに移行す
る。一方、#110のステップでTv>Tvfであるこ
とが判別されると、Tvfを(OP)へ、絞り込み段
数Avm−Avoを(OP)へ出力し、オーバー警告
用データを設定して#121のステップに移行する。
#108のステップで、(8)式で算出されたAvがA
vAvmとなっていることが判別されると前述の#9
0のステップに移行して設定された露出時間Tvsを
(OP)へ、(8)式で算出されたAvに基づく絞り
込み段数Av−Avoを(OP)へそれぞれ出力して
#121のステップに移行する。
#103のステップでSモードでないことが判別される
と、露出時間および絞り値をともに手動設定された値で
制御されるモード(以下Mモードと記す)が設定されて
いることになり、#116のステップで設定露出時間T
vsが同調限界露出時間Tvfより大きいか小さいかを
判別する。TvsTvfのときはそのまま#119の
ステップに移行し、TvsTvfのときはTvfをT
vsとした後に#119のステップに移行する。そし
て、Tvsを(OP)へ、設定絞り値Avsに基づく
絞り込み段数Avs−Avoを(OP)へそれぞれ出
力して#121のステップに移行する。
#121のステップでは以上の動作によって算出された
露出時間Tvと絞り値Av及び(1)式で求まったEv
に基づいて Ev−(Tv+Av)ΔEv ……………(10) の演算を行ない、このTv,Avに基づいて露出制御を
行なえばどの程度適正露出からずれた閃光撮影が従被写
体に対して行なわれるかを示すデータが算出される。こ
のステップの後、第4図の#54のステップに移行す
る。尚、この算出データは#57のステップで表示部
(DP)に表示される。
第6図は第4図の#52のステップにおける通常撮影モ
ードでの閃光撮影用演算の具体例を示すフローチャート
である。#130のステップでは、取り込まれたA−D
変換値Ev+k−Avoと交換レンズの開放絞り値Av
oとから (Ev+k−Avo)+Avo=Ev+k……(11) の演算を行ない、#131のステップでPモードかどう
かの判別を行なう。Pモードであることが判別される
と、まず、#132,#136のステップで交換レンズ
の焦点距離が30mm以下,31mm〜60mm,61
mm以上のどの領域にあるかが判別される。#132の
ステップで交換レンズの焦点距離が30mm以下かど
うかを判別し、30mm以下であることが判別される
と、#133以降のステップでAvを5(F5.
6),Avを8(F16),Tvを5(1/30s
ec)として#143のステップに移行する。#136
のステップでが31mm〜60mmの中間領域にある
ことが判別されると、#137以降のステップでAv
を4(F4),Avを7(F11),Tvを6(1
/60sec)として#143のステップに移行する。
#136のステップでが61mm以上であることが判
別されると、#140以降のステップでAvを3(F
2.8),Avを6(F8),Tvを7(1/12
5sec)として#143のステップに移行する。
ここで、Avは焦点深度を所定量より浅くしないため
の最も開放側の限界絞り値、Avは発光量不足となる
確率を低くするための最も小絞り側の限界絞り値、Tv
はレンズの焦点距離の長短に対応して定まる手振れ限
界の限界露出時間である。尚、Avを交換レンズの焦
点距離に応じて変化させているのは以下の理由による。
即ち、閃光撮影の際に、撮影画面に占める主被写体の面
積は、統計的にみてある値を極大値として分布すること
が一般的に知られている。換言すれば、使用される交換
レンズの焦点距離に対応した所定の撮影距離に主被写体
がおかれて閃光撮影されることが多く、この撮影距離と
閃光発光装置の閃光発光量とで定められる絞り値よりも
小絞り側にレンズの絞りが設定されると閃光発光量が不
足する確率が高くなる。従って、短焦点距離の交換レン
ズを用いた閃光撮影の場合、被写体は比較的近距離にあ
りこの距離に対応して限界絞り値Avが小絞り側の値
に設定され、長焦点距離の交換レンズを用いた閃光撮影
の場合、被写体は比較的遠距離にあり限界絞り値Av
は開放側の値に設定されている。
#143のステップではAv<Avかどうかを判別
して、AvAvであればそのまま#145のステ
ップに移行し、Av<Avであれば#144のステ
ップでAvをAvとした後に#145のステップに
移行する。#145のステップでは、(10)式で算出
されたEv+kとAvに基づいて (Ev+k)−Av=Tv ………(11) の演算を行ない、#146のステップでTv<Tv
どうかを判別する。このときTv<Tvであれば、T
を(OP)へ、Av−Avを(OP)へそ
れぞれ出力して、アンダー警告用データを設定して#2
08のステップに移行する。
#146のステップでTvTvであれば、(11)
式で算出されたTvがTv>Tvfとなっているかどう
かを#151のステップで判別する。ここで、Tv>T
vfなら#152のステップでTvfを制御用露出時間
として (Ev+k)−Tvf=Av …………(12) の演算を行ない、#153のステップで(12)式で算
出されたAvがAv>Avとなっているかどうかを判
別する。Av>Avならば、Tvfを(OP)に、
Av−Avを(OP)へそれぞれ出力して、オー
バー警告用データを設定して#208のステップに移行
する。AvAvならTvfを(OP)に、(1
2)式で算出されたAvに基づく絞り込み段数Av−A
を(OP)へそれぞれ出力して#208のステッ
プに移行する。一方、(11)式で算出されたTvがT
vTvfであることが#151のステップで判別され
ると、#159のステップに移行してこのTvを(OP
)へ、さらにAv−Avを(OP)へ出力し、
#208のステップに移行する。
以上の動作を例えば、焦点距離が=50mm,開放絞
り値がF1.4(Av=2),最小絞り値がF22(A
v=9)の交換レンズがカメラ本体に装着された場合に
ついて説明する。この場合、Av=4(F4)、Av
=7(F11)、Tv=6(1/60sec)が設
定される。ここで、k=0.5Evとすると、Ev<
9.5ではAv=4=Av,Tv=6=Tvとな
り、9.5Ev<10.5ではAv=4=Av,T
v=(Ev+k)−Avとなり、10.5Ev1
3.5ではTv=8=Tvf,Av=(Ev+k)−T
vfとなり、Ev>13.5ではAv=7=Av、T
v=8=Tvfとなる。従って、Ev<9.5では閃光
発光量で主被写体を適正露光とし、従被写体の露光につ
いては考慮されてない、いわゆるfullflashモ
ード、9.5Ev13.5の範囲では主被写体は閃
光発光で、従被写体は定常光でともに適正露光とするf
ill−inflashモード、13.5<Evでは、
主被写体は閃光発光で適正とし、従被写体はオーバー露
出となるモードになる。
#131のステップでPモードでないことが判別される
と、#161のステップでAモードかどうかを判別し、
Aモードであれば#162以降のステップに移行する。
#162〜#166のステップではPモードの場合と同
様にレンズの焦点距離に応じて定められる長秒時側の限
界露出時間のデータをTvにする。その後、#167
のステップでは(10)式で求まったデータEv+kと
設定絞り値Avsとに基づいて、 (Ev+k)−Avs−Tv ………(13) を算出する。#168のステップでは、(13)式で算
出されたTvがTvより小さいかどうかを判別してT
v<Tvなら、Tvを(OP)に、Avs−Av
oをOPにそれぞれ出力し、アンダー警告用データを
設定し、#208のステップに移行する、この場合はf
ullflashモードである。
#168のステップでTvTvのときは#172の
ステップでTv>Tvfかどうかを判別し、Tv>Tv
fならば#173のステップでTvfを制御用露出時間
データとして (Ev+k)−Tvf=Av ………(14) の演算を行ないAv>AvmならばTvfを(OP
へ、絞り込み段数Avm−Avoを(OP)へそれぞ
れ出力し、オーバー警告用データを設定して#208の
ステップに移行する。一方、AvAvmならTvf
(OP)へ、(14)式で算出されたAvに基づく絞
り込み段数Av−Avoを(OP)へそれぞれ出力
し、#208のステップへ移行する。この場合はfil
l−inflashモードである。また、#172のス
テップでは、(13)式で算出されたTvがTvTv
fであることが判別されると TvTvTvfということになり、Tvを(OP
)へ、Avs−Avoを(OP)へそれぞれ出力し
て#208のステップへ移行する。この場合もfill
−inflashモードである。
#161のステップでAモードでないことが判別される
と#182のステップでSモードかどうかを判別する。
Sモードのときは#183のステップに移行し、設定露
出時間Tvsが同調限界Tvfよりも短秒時かどうかを
判別し、TvsTvfのときはそのまま#185のス
テップに移行し、Tvs>TvfのときはTvfをTv
sとした後に#185のステップに移行する。#185
のステップでは (Ev+k)Tvs=Av ………(15) の演算を行なって、、(15)式で算出されたAvがA
voよりも大きいかどうかを#186のステップで判別
する。ここで、Av<Avoならば、#187のステッ
プでAvoを制御用絞り値として、 (Ev+k)−Avo=Tv ………(16) を算出し、算出されたTvが最長限界の露出時間Tvo
よりも長秒時(小さい)かどうかを#188のステップ
で判別する。Tv<Tvoなら#189のステップでT
voを(OP)へ、絞り込み段数のデータは0にして
(OP)へそれぞれ出力し、アンダー警告用データを
設定して#208のステップに移行する。(16)式で
算出されたTvがTvTvoとなっていることが#1
88のステップで判別されたときは、このTvを(OP
)に出力し、絞り込み段数0を(OP)に出力して
#208のステップに移行する。
一方、(15)式で算出されたAvがAvAvoであ
ることが#186のステップで判別されると、#194
のステップでこのAvが最小絞り値Avmよりも大きい
かどうかを判別する。ここで、Av>Avmであれば、
Avmを制御用絞り値として#195のステップで (Ev+k)−Avm=Tv ………(17) の演算を行ない、同調限界露出時間Tvfよりも(1
7)式で算出されたTvが大きいかどうかを#196の
ステップで判別する。Tv>TvfならばTvfを(O
)、Avm−Avoを(OP)へそれぞれ出力
し、オーバー警告用データを設定して#208のステッ
プに移行する。TvTvfならばTvを(OP)、
Avm−Avoを(OP)にそれぞれ出力して#20
8のステップに移行する。一方(15)式で算出された
AvがAvAvmであることが#194のステップで
判別されると、Tvsを(OP)へ、(15)式で算
出されたAvに基づくAv−Avoを(OP)へそれ
ぞれ出力して#208のステップに移行する。このSモ
ードの場合にはTvo+AvoEv+kTvf+Av
mの範囲ではfill−inflashモード、上述の
範囲以外ではfullflashモードとなっている。
#182のステップでSモードでないことが判別される
とMモードが設定されていることになり、#204のス
テップに移行してTvs>Tvfかどうかを判別する。
TvfTvsならそのまま#206のステップに移行
し、Tvs>TvfならTvfをTvsとした後に#2
06のステップに移行する。そして、#206のステッ
プでTvsを(OP)へ、Avs−Avoを(O
)へそれぞれ出力した後、#208のステップに移
行する。
#208のステップでは(10)式で得られた(Ev+
k)と上述のようにして求まった制御値Av,Tvに基
づいて (Ev+k)−(Av+Tv)=ΔEv ……(18) の演算を行ない、このTv,Avに基づいて露出制御を
行なえばどの程度適正露光から外れた閃光撮影が従被写
体に対して行なわれるかを示すデータが算出される。#
208のステップが終了すると第4図の#54のステッ
プに移行する。尚、この算出データは#57のステップ
で表示部(DP)に表示される。
第4図の#53のステップの定常光用演算については具
体例を示していないが第5図のフローにおいてTvfを
最短露出時間Tvmにおきかえれば基本的には同様のフ
ローでよい。
第7図は第1図の実施例の一部を変形した変形例の要部
を示した回路図である。この変形例は、AEロックを行
なわずに閃光撮影を行なうときは、閃光発光量制御を受
光素子(SPD)による部分測光で行ない、カメラの露
光量制御を受光素子(SRD)のみによる周囲測光(従
被写体だけの測光)で行なうようにしたものである。
尚、前述の実施例では受光素子(SPD),(SRD)
の出力を取出すように構成されていた関係上からこれら
の受光出力から所定値kを加算する必要があったが、本
実施例では受光素子(SRD)のみの出力で取出してい
るため上記のような補正は必要ない。
定常光撮影の際、スイッチ(ASS)が接点(AV)に
接続されていると、AEロックモードが設定されている
ときは信号(AL)が“High”になることで、アド
回路(AN25)の出力が“High”,オア回路(O
22),(OR23),(OR20)の出力が“Hi
gh”となる。ここで、露出制御動作が開始するまでμ
−com(1)の出力端子(O)は“Low”なの
で、アンド回路(AN27)の出力は“High”とな
る。これによって、アナログスイッチ(AS),(A
10),(AS)が導通して受光素子(SRD),
(SPD)による平均測光出力が調整用可変電圧源VS
)を介してA−D変換器(AD)に入力されてμ−c
om(1)に取り込まれる。尚、この可変電圧源(VS
)は第1図の可変電圧源(VS)に相当している。一
方、AEロックモードが設定されていないときはアンド
回路(AN22),(AN24),オア回路(O
22),(OR23),(OR20)の出力が“Hi
gh”になる。また、端子(O)が“Low”の間は
アンド回路(AN27)の出力が“High”になる。
これによって、AEロックモードと同様に、アナログス
イッチ(AS),(AS10),(AS)が導通し
て平均測光出力が可変電圧源(VS)を介してA−D
変換器(AD)に入力される。
定常光撮影で、スイッチ(ASS)が接点(SP)に接
続されていると、AEロックモードのときは、アンド回
路(AN20),オア回路(OR23),(OR21
の出力が“High”になって、アナログスイッチ(A
10)と(AS)とが導通して。受光素子(SP
D)による部分測光出力がそのままA−D変換器(A
D)に入力される。一方、AEロックモードでないとき
は、アンド回路(AN20),(AN22),オア回路
(OR21),(OR23)の出力が“High”にな
ってアナログスイッチ(AS10),(AS)が導通
し、AEロックモードと同様に、受光素子(SPD)に
よる部分測光出力がそのままA−D変換器(AD)に入
力される。
閃光撮影で、AEロックモードが選択され、スイッチ
(ASS)が接点(AV)に接続されて平均測光モード
が選択されていれば、アンド回路(AN25),オア回
路(OR23),(OR22),(OR20)の出力が
“High”となる。また、μ−com(1)の出力端
子(O)が“Low”の間はアンド回路(AN27
の出力が“High”となる。従って、アナログスイッ
チ(AS),(AS10),(AS)が導通して前
述の定常光撮影の平均測光モードの場合と同様に、平均
測光出力が可変電圧源(VS)を介してA−D変換器
(AD)に入力する。一方、スイッチ(ASS)が接点
(SP)に接続されて部分測光モードが選択されていれ
ばアンド回路(AN23),(AN26),オア回路
(OR23),(OR21)の出力が“High”にな
り、アナログスイッチ(AS10),(AS)が導通
して前述の定常光撮影の部分測光モードの場合と同様
に、部分測光出力がそのままA−D変換器(AD)に入
力する。
閃光撮影でAEロックモードでないときは、スイッチ
(ASS)の状態に無関係にアンド回路(AN21),
オア回路(OR22)の出力が“High”となり、μ
−com(1)の出力端子(O)が“Low”の間は
アンド回路(AN27)の出力が“High”となる。
これによって、アナログスイッチ(AS),(AS
11)が導通し、スイッチ(ASS)の接続状態とは無
関係に受光素子(SRD)による周囲光測光(従被写体
の測光)となり、この出力が調整用可変電圧源(V
)を介してA−D変換器(AD)に入力されて、μ
−com(1)に取り込まれる。尚、この可変電圧源
(VS)は第1図の電圧源(VS)に対応して設けら
れている。
さて、露出制御動作が開始してμ−com(1)の出力
端子(O)が“High”となると、インバータ(I
18)の出力が“Low”となり、アンド回路(AN
27)の出力が“Low”に、オア回路(OR23)の
出力が“High”になる。これによって、どのような
撮影モードであっても、アナログスイッチ(AS10
が導通、(AS)が不導通となり受光素子(SPD)
による部分測光出力がトランジスタ(BT)のベース
に与えられ、発光量制御に用いられる。
この実施例の各撮影モード,測光モードにおける受光素
子の選択,カメラの露出制御,閃光発光装置の閃光発光
量制御の状態を整理したものを第2表に示す。
なお、発光ダイオード(AVL)は平均測光モード、
(SRL)は周囲光測光モード、(SPL)は部分測光
モードであることをそれぞれ表示するものである。
尚、以上の実施例においては、撮影画面を二分してそれ
ぞれ二個の受光素子(SPD),(SRD)で分担させ
ており、両受光素子の出力の和をとることにより平均測
光値を、また受光素子(SRD)により周辺測光値をそ
れぞれ選択的に得るように測光手段が構成されていた。
このような平均測光値,周辺測光値を得る方法は上述の
構成に限定されるものでなく、測光手段を二ケ所に分散
させてそれぞれ平均測光値,部分測光値を得るようにし
て、両者の差をとることにより周辺測光値を得るように
してもよい。例えば、部分測光値を得る第1の受光素子
(SPD)を第2図と同じミラーボックス下部に配置
し、平均測光値を得る第2の受光素子(AVD)を公知
のペンタプリズム部の所定位置に配置すればよい。
また、受光素子(SPD)をミラーアップ以前のカメラ
の露出演算用およびミラーアップ以後の閃光発光装置の
発光停止用に共用したが、それぞれ別個に設けるように
してもよい。例えば、カメラの露出演算用の受光素子
(SPD),(SRD)をペンタプリズム部に、閃光発
光装置の発光停止用の部分測光用受光素子を第2図と同
じミラーボックス下部に配置すればよい。
効 果 上述したように本発明は、撮影画面のうちの異なる測光
領域の1つを選択的に手動設定することが可能なカメラ
において、閃光撮影時には手動設定された測光領域にか
かわらず特定の測光領域を自動的に設定することによ
り、その測光領域の測光値に基づいて撮影レンズの絞り
制御を行うとともに、閃光発光量は絞りを通過した閃光
発光による被写体反射光に基づいて制御するようにした
ものである。従って、非閃光撮影時に閃光撮影にふさわ
しくない測光領域が手動設定されていたとしても、閃光
撮影時には閃光撮影にふさわしい測光領域が自動的に設
定される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体構成を示す回路図、第
2図はその測光光学系を示す光学系配置図、第3図はそ
の受光部の一例を示す平面図、第4図は第1図のμ−c
om(1)の動作フローを示すチャート図、第5図および
第6図は第4図のフローの一部を詳説したチャート図、
第7図は本発明の第2の実施例の要部を示す回路図であ
る。 SPD:第1の受光部、SRD:第2の受光部、AS
S:測光モード設定手段、LS:測光値選択手段、1:
演算手段、CA:絞り制御手段、GS:発光停止信号出
力手段、FL:閃光発光装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細水 博 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 丹羽 正武 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 関田 実 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審判の合議体 審判長 光田 敦 審判官 綿貫 章 審判官 津田 俊明 (56)参考文献 特開 昭57−168238(JP,A) 特開 昭57−177129(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影時に閃光発光動作を行う閃光発光手段
    と、 撮影レンズを介して撮影画面のうちの異なる測光領域の
    光強度に対応した測光値をそれぞれ出力する測光手段
    と、 測光手段の測光領域の1つを選択的に手動設定する第1
    の測光モード設定手段と、 閃光発光手段を用いた撮影の場合には、第1の測光モー
    ド設定手段により設定された測光領域にかかわらず特定
    の測光領域を設定する第2の測光モード設定手段と、 第1あるいは第2の測光モード設定手段により設定され
    た測光領域の測光値に基づいて撮影レンズの絞り開口を
    演算する演算手段と、 演算手段の演算結果に基づいて撮影レンズの絞り開口を
    制御する絞り制御手段と、 閃光発光手段の閃光発光時に、撮影レンズの絞り開口を
    介して閃光発光による被写体反射光を受光積分しその積
    分量が所定値に達すると閃光発光手段の閃光発光動作を
    停止させるための信号を出力する発光停止信号出力手段
    と、 を備えたことを特徴とする閃光撮影装置。
  2. 【請求項2】前記測光手段は撮影画面のうち比較的狭い
    第1の領域と撮影画面からこの第1の領域を除いた第2
    の領域の光強度に対応した測光値を出力するとともに、
    第2の測光モード設定手段は第2の領域を設定すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の閃光撮影装
    置。
  3. 【請求項3】前記測光手段は撮影画面のうち比較的狭い
    領域と撮影画面の全領域の光強度に対応した測光値を出
    力するとともに、第2の測光モード設定手段は撮影画面
    の全領域を設定することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の閃光撮影装置。
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