JPH06218852A - 繊維強化合成樹脂複合管 - Google Patents

繊維強化合成樹脂複合管

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JPH06218852A
JPH06218852A JP912293A JP912293A JPH06218852A JP H06218852 A JPH06218852 A JP H06218852A JP 912293 A JP912293 A JP 912293A JP 912293 A JP912293 A JP 912293A JP H06218852 A JPH06218852 A JP H06218852A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維強化合成樹脂複合管であって、冷熱繰り
返しの相当過酷な条件下で使用してもブリスターが発生
せず、長期間にわたって使用可能な耐久性に優れたもの
を提供する。 【構成】 図1(ロ)は本発明の複合管の一例を示し、
19は熱可塑性樹脂からなる内層、20は第1強化層、
21は第2強化層、22は熱可塑性樹脂もしくは熱硬化
性樹脂からなる外層であって、4層管構造となされてい
る。そして、外層の水蒸気透過性が内層のそれよりも高
くなされており、かくすることにより、使用中、経時に
よりもし管内で水蒸気が発生しても、外層内に吸収乃至
外層から管外に逸散し、発生場所に停滞することがな
い。従って、ブリスターが発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内層と外層との間に、
中間層として1層もしくは2層以上の繊維強化樹脂層が
設けられてなる繊維強化合成樹脂複合管に関し、更に詳
しくは、特に冷熱繰り返しの流水環境下で用いても、優
れた耐久性を示す繊維強化合成樹脂複合管に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化合成樹脂複合管は、金属管に比
べて軽量で錆びず、また合成樹脂単独で形成された管に
比べて高強度であるため、配管用部材や構造用部材とし
て広く用いられている。通常、この繊維強化合成樹脂管
は、内層に熱可塑性樹脂層を配し、その外周囲に1層も
しくは2層以上の強化繊維層を形成し、更に熱可塑性樹
脂もしくは熱硬化性樹脂からなる外層を被覆して、強化
繊維層をサンドイッチした多層管構造を採るのが一般的
である。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、この多層
管を長期間にわたって使用し、且つその際に、高温の流
体を連続的にもしくは断続的に流したり、空調用の冷温
水を流したりすると、通湯の際に発生した水蒸気が多層
管の外側方向に向かって浸透し、各層の界面、特に外層
とその直下の強化繊維層との界面に集結して所謂、「ふ
くれ現象(或いは蒸気溜まり)、以下これをブリスター
という」が発生する。このブリスターが発生すると、そ
の界面から剥離して各層が本来の機能を充分に発揮しな
いこととなる。また、この剥離した層が高温膨張時に膨
張破壊を起こすという問題もあった。
【0004】ところで、このブリスター発生防止を狙い
とした技術は、未だに見当たらないのが現状である。本
発明は、上記従来の繊維強化合成樹脂複合管が抱えてい
る欠点を解消し、冷熱繰り返しの相当過酷な条件下で使
用されてもブリスターが発生せず、長期間にわたって使
用可能な耐久性に優れた繊維強化合成樹脂複合管を提供
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、「熱可塑性樹脂
からなる内層と、熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂か
らなる外層との間に、中間層として1層もしくは2層以
上の繊維強化樹脂層が設けられた繊維強化合成樹脂複合
管において、外層の水蒸気透過性が内層のそれよりも高
くなされていることを特徴とする繊維強化合成樹脂複合
管」をその要旨とするものである。
【0006】即ち、多層管における外層を形成する合成
樹脂の水蒸気透過性を、内層のそれよりも高く設定する
ことにより、主として直下の繊維強化樹脂層との間に発
生する水蒸気を、管内に吸収乃至管外に逸散させ、もっ
てブリスターの発生を防止することを狙いとするもので
ある。
【0007】本発明において、外層として優れた水蒸気
透過性を具備したものを得る手段としては、.内層を
形成する熱可塑性樹脂層の水蒸気透過性よりも、水蒸気
透過性の高い樹脂を外層形成用樹脂として用いる方法、
.外層に微細な孔を設けることで水蒸気透過性を高く
する方法等がある。
【0008】の手段を採る場合には、内外層の合成樹
脂の組合せ、及び各層の厚みに左右され、後述する本発
明において各層に使用する樹脂の中から、複合管の使用
目的によって適切な組合せのものを選択使用すればよ
い。一例としてあげると、熱可塑性樹脂では、高密度ポ
リエチレンよりも低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レンよりも軟質塩化ビニル、軟質塩化ビニルよりもポリ
アミドの方が、それぞれ水蒸気透過性が高い。
【0009】の手段をとる場合、この微細な孔の孔径
は、直径0.004μm〜1mm程度がよく、さらに好
ましくは0.1μm〜0.1mmの範囲内のものであ
る。もし、孔径が0.004μm以下であると、発生し
た水蒸気を通しにくく、ブリスター防止に係る所期の効
果が見られない。また1mm以上の場合、理論上、水蒸
気透過性に優れたものとなるが、外観が悪くなるばかり
でなく、孔を大きくしたことにより機械的強度の低下
等、管の性能を低下させる原因になる。尚、この微細な
孔は、外層内を径方向或いは長手方向のいずれの方向に
貫通したものであってもよいし、独立した盲孔を無数に
設けたものであってもよい。
【0010】この微細な孔を設ける方法としては、具体
的には、.熱可塑性樹脂中に骨粉、ガラスパウダー、
シラスバルーン、ウイスカー等の無機物の粉粒体を混合
して成形する方法、.外層を形成する本来の樹脂中
に、該樹脂と相溶性の悪い他の種類の樹脂を混合したも
のを材料とし、これを成形時に延伸しながら積層する方
法、.外層用樹脂の形状として粉末樹脂を使用し、且
つこれを充分に練り込まない状態で、成形時に繊維強化
樹脂層の上に振り掛け、これを加熱し溶着することによ
り成形する方法、.連続もしくは独立気泡を有する発
泡シートを積層する方法、.一旦複合管を形成後、そ
の最外層に例えば多数の針を植設したロールを走らせ
て、機械的手段により直接穿孔する方法等がある。
【0011】本発明で言う「水蒸気透過性」は、「水蒸
気透過度」の測定によって評価できる。外層の水蒸気透
過度の数例について、基準となる内層の熱可塑性樹脂と
比較して以下に示す。 (1)試験方法及び条件 試験機;Lussy全自動水蒸気透過度テスターによる
試験 試験温度;40℃ 相対湿度差;90RH% (2)試料 .内層用熱可塑性樹脂A(塩素化ポリ塩化ビニル:重
合度700、塩素化度66%)単独で成形した板状体の
場合。 .内層用熱可塑性樹脂A100重量部に対して、ガラ
スパウダー10重量部を配合してなる樹脂Bを材料とし
た板状体を2倍に延伸したものの場合。 .内層用熱可塑性樹脂A100重量部に対して、発泡
剤3重量部を配合してなる樹脂Cを材料とした板状発泡
体の場合。 (3)試験結果 上記3種類の試料について、それぞれ厚み=1mm、幅
=110mm×110mmの試料を作成し、それぞれの
水蒸気透過度を測定した。その結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】本発明における外層の水蒸気透過性は、内
層の水蒸気透過性に対して、1.5倍以上のものを用い
るのがよく、更に好ましくは3倍以上のものを用いるの
がよい。もし、これが1.5倍に満たない場合は、強化
繊維層との界面に集結した水蒸気が、外層を通って外部
に逃げにくくなり、所期の効果が得られない。
【0014】具体的に言うと、内層の水蒸気透過度とし
ては、上記試験方法で言えば通常2.5g/m2.24時間
以下の値を示すものを用いるのがよく、この場合、外層
としては上記内層に対して1.5倍以上の値を示すよう
なものを組み合わせて使用することとなる。
【0015】本発明において用いる内層もしくは外層用
の熱可塑性樹脂は、上記内外層の水蒸気透過性にかかる
特定関係を除いては、特に制限されず、管の使用目的に
適した熱可塑性樹脂が挙げられる。個々の例を挙げれ
ば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリス
ルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリテトラフ
ルオロエチレン等であり、これらの熱可塑性樹脂は、単
独或いは複数の混合物として用いられてもよい。また、
熱安定剤、可塑剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
顔料、充填剤、添加剤、強化繊維等の補強材、加工助
剤、改質剤等が加えられてもよい。
【0016】また、本発明における強化繊維層のマトリ
ックス樹脂や、外層用樹脂として用いられる樹脂も特に
限定されず、内層に用いられる上記のような熱可塑性樹
脂であってもよいし、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポ
リウレタン等の熱硬化性樹脂であってもよい。また、こ
れらの樹脂にも上記内層用熱可塑性樹脂に使用されるの
と同様の各種添加剤等が用いられ得る。
【0017】尚、マトリックス樹脂としては、内層との
融着性の点から見て、熱可塑性樹脂を用いるのが好まし
く、又外層用樹脂としても同じく強化繊維層との融着性
の点から見て熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。
【0018】本発明における繊維強化樹脂層は、マトリ
ックス樹脂が熱硬化性樹脂の場合は、連続繊維に未硬化
の樹脂を含浸したものを内層上に被覆もしくは卷回し、
これを加熱硬化させて形成する。また、熱可塑性樹脂の
場合は、連続繊維に熱可塑性樹脂の粉体を付着させ、次
いでこれを溶融温度以上に加熱して繊維と樹脂とが一体
化したシート状、テープ状或いは紐状等の所望の形状を
呈する繊維強化熱可塑性樹脂複合体を成形する。そし
て、この複合体を内層上に被覆もしくは卷回して融着・
積層するのである。
【0019】本発明における繊維強化樹脂層に使用する
繊維は、直径1〜数十μmの連続フィラメントよりなる
ロービング状またはストランド状の所謂連続繊維が用い
られる。この繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、金
属繊維、アラミド繊維、ビニロン等、合成樹脂の補強繊
維として使用可能な繊維の全てが好適に使用される。ま
た、強化繊維における樹脂と繊維との割合についての一
例を挙げると、繊維がガラス繊維の場合は、樹脂:ガラ
ス繊維=70:30である。
【0020】
【作用】本発明の複合管は、内側から外側に向けて、熱
可塑性樹脂からなる内層、繊維強化樹脂層、熱可塑性樹
脂もしくは熱硬化性樹脂からなる外層の順に積層されて
おり、且つ外層の水蒸気透過性が、内層のそれよりも高
くなされているので、長期にわたって冷熱繰り返しの流
水環境下で使用したり、短期間に高負荷(高温・高圧)
下で使用すること等によって、もし管内で水蒸気が発生
しても、外層内に吸収乃至外層から管外に逸散し、その
発生場所に停滞して管の径方向を圧迫することがない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。以下の説明において、前とは、図面に
おいてその右方向を指すものとする。実施例1.繊維強化熱可塑性樹脂複合体の製造 本実施例における強化繊維層を形成する材料である、繊
維強化熱可塑性樹脂複合体を以下の方法により製造し
た。
【0022】図2に示すように、直径23μのフィラメ
ントより構成されるロービング状のガラス繊維集合束
(4400tex)1の10本(図面では1本しか見え
ない)をシート状に並べ、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂
(重合度=700、粒子径=約200μm)からなる粉
体状樹脂組成物2が、矢印の方向より圧送されるエアー
3により流動化して形成されている流動床4中を通過さ
せ、ガラス繊維集合束1のフィラメントに組成物2を付
着させ、更に約200℃に加熱された一対の加熱ロール
5により加熱・加圧し、組成物2を溶融させてガラス繊
維複合体6を得た。該繊維複合体6の樹脂とガラス繊維
との重量割合は、樹脂:ガラス繊維=70:30であっ
た。.4層管の成形 図1(イ)において、7は内層用熱可塑性樹脂押出機で
あって、該押出機7の先端には金型8と内コア9を備え
ている。10は、上記で得たシート状の繊維強化熱可
塑性樹脂複合体11(幅=90mm、厚み=0.5m
m)の長尺物のボビン、12は巻付機、13はテープ状
の繊維強化熱可塑性樹脂複合体(幅=20mm、厚み=
0.5mm)、14は加熱炉、15は金型、16は外層
用熱可塑性樹脂押出機であり、その前方に外径規制用冷
却リング17、引取機18が配設されている。
【0023】上記の装置を用いて、まず、ボビン10よ
り管の長手方向に連続的にガラス繊維が配向しているシ
ート状の繊維強化熱可塑性樹脂複合体11を、前方の金
型8に送り出しつつ筒体状に賦形し、またその内側に、
押出機7により塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(重合度=7
00、塩素化度66%)を加熱溶融し、金型8の内コア
9にそってパイプ状に押し出し、複合体11と融着・積
層して第1強化層を有する2層管を連続的に成形した。
【0024】次に、この2層管を前方に導きつつその外
周に、巻付け機12、で上記で用いたシート状複合体
11を切断して得た幅20mmのテープ状繊維複合体1
3を水平に対して75度の角度で連続的に巻き付けて第
2強化層を有する3層管とした後、220℃の加熱炉1
4に導入し、更に前方の金型15内に挿入し、外層用熱
可塑性樹脂押出機16より、塩素化ポリ塩化ビニル(重
合度=700、塩素化度=66%)100重量部に対し
てガラスパウダー(直径=150μm)を10重量部を
配合してなる外層用樹脂を押し出しつつ、2倍に延伸し
ながら積層して、冷却リング17を使用せずに速度=約
2m/分に設定した引取機18で引き取り(引き取り速
度を外層用樹脂の押出速度の2倍とした)、図1(ロ)
に示すような外径=31.8mm、肉厚=3.4mmの
繊維強化合成樹脂複合管を得た。同図において、19は
内層、20は第1強化層、21は第2強化層、22は外
層である。
【0025】この複合管の外層には、微細な孔が無数に
形成されており、その孔径は50〜80μm程度であっ
た。実施例2 . 外層用樹脂として、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=700、塩素化度=66%)100重量部に対して、
発泡剤(アゾジカルボンアミド)3重量部を配合したも
のを使用し、また、この場合、金型15の前方に配設さ
れた、外径規制用冷却リング17を使用した他は、実施
例1と同様にして成形を行い、外径=32mm、肉厚=
3.5mmの繊維強化合成樹脂複合管を得た。この複合
管の外層は極僅かに発泡して、微細な孔が無数に形成さ
れており、その孔径は数十〜数百μm程度であった。比較例1 外層用樹脂として、塩素化ポリ塩化ビニル(重合度=7
00、塩素化度=66%)に対して無機物や発泡剤は一
切配合しなかった他は、実施例1と同様にして成形を行
い、外径=32mm、肉厚=3.5mmの繊維強化合成
樹脂複合管を得た。評価試験 次に、上記実施例1及び2、並びに比較例1で成形した
繊維強化合成樹脂複合管の外層の「水蒸気透過度」は、
上述の(1)方法及び条件、(2)試料、による(3)
試験結果を採用して表2に示すとともに、冷熱水繰り返
し試験と熱間クリープ試験の試験を行い、その結果を表
3に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】(注) .冷熱繰り返し試験;2mの試験試料管中に温水(9
5℃)と冷水(25℃)を15分間隔で交互に通水する
冷熱繰り返しのサイクルを、20000サイクル、及び
50000サイクル行って、目視による評価を行う。 .熱間クリープ試験;95℃の水槽中に試験試料管を
入れ、10Kg/cm2の圧力をかけ、1000時間、
3000時間経過時のブリスター発生状態を目視で評価
した。 .評価値 ○;異常なし ×;ブリスターの発生又は外層の膨れ発生
【0029】
【発明の効果】本発明の複合管は、内側から外側に向け
て、熱可塑性樹脂からなる内層、繊維強化樹脂層、熱可
塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂からなる外層の順に積層
されており、且つ外層の水蒸気透過性が、内層のそれよ
りも高くなされているので、長期にわたって冷熱繰り返
しの流水環境下で使用したり、短期間に高負荷(高温・
高圧)下で使用することによって、もし管内で水蒸気が
発生しても外層内に吸収乃至外層から管外に逸散し、そ
の発生場所に停滞して管の径方向を圧迫することがな
い。
【0030】従って、ブリスターが発生することが無
く、複合管が長持ちする。なお、繊維強化樹脂層を有す
るので、単なる合成樹脂管に比較してクリープ性、耐衝
撃性、低熱伸縮性等の各種品質特性について、繊維強化
合成樹脂複合管が本来具有する優れた諸性能を併せ持っ
たものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(イ)は、本発明の繊維強化合成樹脂複合
管の製造装置の一例を示す概略説明図であり、同図
(ロ)は同上の製造装置で得られた複合管の一例を示す
斜視図である。
【図2】図1に示す装置を用いて複合管を製造する際
に、繊維強化樹脂層形成材として用いる繊維強化熱可塑
性樹脂複合体の、製造装置の一例を示す概略説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ガラス繊維集合束 2 粉体状樹脂組成物 3 エアー 4 流動床 5 加熱ロール 6 繊維複合体 7 内層用熱可塑性樹脂押出機 8、15 金型 9 内コア 10 ボビン 11 シート状繊維強化熱可塑性樹脂複合体 12 巻付機 13 テープ状繊維強化熱可塑性樹脂複合体 14 加熱炉 16 外層樹脂用熱可塑性樹脂押出機 17 冷却リング 18 引取機 19 内層 20 第1強化層 21 第2強化層 22 外層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる内層と、熱可塑性
    樹脂もしくは熱硬化性樹脂からなる外層との間に、中間
    層として1層もしくは2層以上の繊維強化樹脂層が設け
    られた繊維強化合成樹脂複合管において、外層の水蒸気
    透過性が内層のそれよりも高くなされていることを特徴
    とする繊維強化合成樹脂複合管。
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