JPH06218608A - 工具ホルダ - Google Patents
工具ホルダInfo
- Publication number
- JPH06218608A JPH06218608A JP5009663A JP966393A JPH06218608A JP H06218608 A JPH06218608 A JP H06218608A JP 5009663 A JP5009663 A JP 5009663A JP 966393 A JP966393 A JP 966393A JP H06218608 A JPH06218608 A JP H06218608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- nut
- tool holder
- carbon fiber
- holding part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】主軸の高速回転時の遠心力による工具ホルダの
ナットの膨張を抑え、その締め付け力を向上させる。 【構成】テーパ部2およびフランジ部3と、工具保持部
4が一体に形成され、工具保持部4に形成されたテーパ
穴5に、工具9に装着されたコレット8を挿入し、工具
保持部4の外周に形成されたねじ6に螺合するナット7
を締め付けて、工具9を固定するようにした工具ホルダ
1において、前記ナット7の外周面に、炭素繊維層10
を巻き付けた。
ナットの膨張を抑え、その締め付け力を向上させる。 【構成】テーパ部2およびフランジ部3と、工具保持部
4が一体に形成され、工具保持部4に形成されたテーパ
穴5に、工具9に装着されたコレット8を挿入し、工具
保持部4の外周に形成されたねじ6に螺合するナット7
を締め付けて、工具9を固定するようにした工具ホルダ
1において、前記ナット7の外周面に、炭素繊維層10
を巻き付けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具ホルダにかかり、
特に、高速加工に好適な工具ホルダに関するものであ
る。
特に、高速加工に好適な工具ホルダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は工具ホルダの一例を示すもので、
同図において、1は工具ホルダで、テーパ部2。フラン
ジ部3、および工具取付部4が一体に形成されている。
前記工具取付部には、その軸心にテーパ穴5が、その外
周にはねじ6が形成されている。7はナットで、前記ね
じ6と螺合する。8はコレットで、工具9に装着されて
いる。
同図において、1は工具ホルダで、テーパ部2。フラン
ジ部3、および工具取付部4が一体に形成されている。
前記工具取付部には、その軸心にテーパ穴5が、その外
周にはねじ6が形成されている。7はナットで、前記ね
じ6と螺合する。8はコレットで、工具9に装着されて
いる。
【0003】工具9に装着されたコレット8を、前記テ
ーパ穴5に挿入した後、ナット7を締め付けて工具9を
工具ホルダ1に固定している。そして、前記テーパ部2
を工作機械の主軸に嵌合させて取り付け、工具9による
加工を行なっている。
ーパ穴5に挿入した後、ナット7を締め付けて工具9を
工具ホルダ1に固定している。そして、前記テーパ部2
を工作機械の主軸に嵌合させて取り付け、工具9による
加工を行なっている。
【0004】一方、工作機械の主軸の高速回転化に対応
するため、主軸の小径化が進み、工具ホルダも小形化、
軽量化が進められている。それにともなって、ナット7
も肉厚を薄くするために、引張り強度の大きい鋼で形成
されている。
するため、主軸の小径化が進み、工具ホルダも小形化、
軽量化が進められている。それにともなって、ナット7
も肉厚を薄くするために、引張り強度の大きい鋼で形成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、工作機械の主
軸が50000rpmの高速回転すると、その遠心力に
よりナット7が、図3に破線で示すように数μm膨張し
て、ナット7の締め付け力が初期の締め付け力の1/1
0以下になってしまう。このため、工具9の先端の剛性
が低下し、加工面にびびりが発生したり、加工が困難に
なることがあるだけでなく、工具9が抜てしまうことも
ある。
軸が50000rpmの高速回転すると、その遠心力に
よりナット7が、図3に破線で示すように数μm膨張し
て、ナット7の締め付け力が初期の締め付け力の1/1
0以下になってしまう。このため、工具9の先端の剛性
が低下し、加工面にびびりが発生したり、加工が困難に
なることがあるだけでなく、工具9が抜てしまうことも
ある。
【0006】本発明の目的は、上記の事情に鑑み、高速
回転時における締め付け力を向上させた工具ホルダを提
供することにある。
回転時における締め付け力を向上させた工具ホルダを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、工具ホルダのナットの外周面に
縦弾性係数の小さい炭素繊維を巻き付けた。
め、本発明においては、工具ホルダのナットの外周面に
縦弾性係数の小さい炭素繊維を巻き付けた。
【0008】
【作用】そして、ナットの質量を軽くすることにより、
遠心力の作用を小さくし、さらに、縦弾性係数の小さな
炭素繊維でナットの膨張を抑えることにより、高速回転
時におけるナットの締め付け力を向上させるようにし
た。
遠心力の作用を小さくし、さらに、縦弾性係数の小さな
炭素繊維でナットの膨張を抑えることにより、高速回転
時におけるナットの締め付け力を向上させるようにし
た。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。◆図1は、本発明の一実施例を示すもので、
同図において、1は工具ホルダで、テーパ部2。フラン
ジ部3、および工具取付部4が一体に形成されている。
前記工具取付部には、その軸心にテーパ穴5が、その外
周にはねじ6が形成されている。7はその外周部に溝7
aが形成されたナットで、前記ねじ6と螺合する。8は
コレットで、工具9に装着されている。10は前記ナッ
ト7の溝7aに巻かれた炭素繊維層である。
説明する。◆図1は、本発明の一実施例を示すもので、
同図において、1は工具ホルダで、テーパ部2。フラン
ジ部3、および工具取付部4が一体に形成されている。
前記工具取付部には、その軸心にテーパ穴5が、その外
周にはねじ6が形成されている。7はその外周部に溝7
aが形成されたナットで、前記ねじ6と螺合する。8は
コレットで、工具9に装着されている。10は前記ナッ
ト7の溝7aに巻かれた炭素繊維層である。
【0010】前記炭素繊維層10は、炭素繊維に合成樹
脂を含浸させ、僅かに(炭素繊維に弛みが発生しない程
度の)張力を与えながら巻き付けた後、乾燥炉に入れて
合成樹脂を硬化させて形成する。
脂を含浸させ、僅かに(炭素繊維に弛みが発生しない程
度の)張力を与えながら巻き付けた後、乾燥炉に入れて
合成樹脂を硬化させて形成する。
【0011】炭素繊維の縦弾性係数(6×104kgf
/mm2)が鋼の縦弾性係数(2.1×104kgf/m
m2)の約3倍であり、炭素繊維の比重(2.0)が鋼
の比重(7.8)の約1/3であるから、遠心力による
ナット9の半径方向への膨張を小さくすることができ
る。
/mm2)が鋼の縦弾性係数(2.1×104kgf/m
m2)の約3倍であり、炭素繊維の比重(2.0)が鋼
の比重(7.8)の約1/3であるから、遠心力による
ナット9の半径方向への膨張を小さくすることができ
る。
【0012】したがって、ナット9の膨張による締め付
け力の低下も、図2に示すように、大幅に改善すること
ができる。すなわち、主軸の回転を50000rpmに
したとき、従来の工具ホルダでは、その締め付け力が初
期値の約1/10に低下するのに対し、本発明の工具ホ
ルダ1では、初期値の約1/3の締め付け力を維持させ
ることができる。
け力の低下も、図2に示すように、大幅に改善すること
ができる。すなわち、主軸の回転を50000rpmに
したとき、従来の工具ホルダでは、その締め付け力が初
期値の約1/10に低下するのに対し、本発明の工具ホ
ルダ1では、初期値の約1/3の締め付け力を維持させ
ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、工具
ホルダのナットの外周面に炭素繊維を巻き付けたので、
主軸の高速回転時の遠心力による工具ホルダのナットの
膨張を抑え、その締め付け力を向上させることができ
る。
ホルダのナットの外周面に炭素繊維を巻き付けたので、
主軸の高速回転時の遠心力による工具ホルダのナットの
膨張を抑え、その締め付け力を向上させることができ
る。
【図1】本発明による工具ホルダの正面断面図。
【図2】主軸の回転数と締め付け力の関係を示す特性
図。
図。
【図3】従来の工具ホルダの正面断面図。
1 工具ホルダ 2 テーパ部 3 フランジ部 4 工具保持部 5 テーパ穴 6 ねじ 7 ナット 8 コレット 9 工具 10 炭素繊維
Claims (1)
- 【請求項1】テーパ部およびフランジ部と、工具保持部
が一体に形成され、工具保持部に形成されたテーパ穴
に、工具に装着されたコレットを挿入し、工具保持部の
外周に形成されたねじに螺合するナットを締め付けて、
工具を固定するようにした工具ホルダにおいて、前記ナ
ットの外周面に、炭素繊維を巻き付けたことを特徴とす
る工具ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5009663A JPH06218608A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 工具ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5009663A JPH06218608A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 工具ホルダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218608A true JPH06218608A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11726463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5009663A Withdrawn JPH06218608A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 工具ホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06218608A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013011815A1 (ja) | 2011-07-20 | 2013-01-24 | 日本精工株式会社 | 主軸装置 |
JP2014046411A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nsk Ltd | スピンドル装置及びスピンドル装置用フリンガー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5899586U (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-06 | 大同酸素株式会社 | 伸縮式管継手 |
JPS5962791A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-10 | 株式会社東芝 | 配管の伸縮継手装置 |
JPS63166614U (ja) * | 1987-04-21 | 1988-10-31 |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP5009663A patent/JPH06218608A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5899586U (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-06 | 大同酸素株式会社 | 伸縮式管継手 |
JPS5962791A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-10 | 株式会社東芝 | 配管の伸縮継手装置 |
JPS63166614U (ja) * | 1987-04-21 | 1988-10-31 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013011815A1 (ja) | 2011-07-20 | 2013-01-24 | 日本精工株式会社 | 主軸装置 |
EP3098004A1 (en) | 2011-07-20 | 2016-11-30 | NSK Ltd. | Spindle device |
EP3100805A1 (en) | 2011-07-20 | 2016-12-07 | NSK Ltd. | Spindle device |
JP2014046411A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nsk Ltd | スピンドル装置及びスピンドル装置用フリンガー |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000404 |