JPH0621821A - デジタル音響データ出力装置 - Google Patents

デジタル音響データ出力装置

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JPH0621821A
JPH0621821A JP4172352A JP17235292A JPH0621821A JP H0621821 A JPH0621821 A JP H0621821A JP 4172352 A JP4172352 A JP 4172352A JP 17235292 A JP17235292 A JP 17235292A JP H0621821 A JPH0621821 A JP H0621821A
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Naoaki Ito
直明 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、汎用の低価格のD/A変換器を用
いて、量子化雑音に基づく聴覚上の雑音感を低減可能と
するデジタル音響データ出力装置を実現することを目的
とする。 【構成】 加算器102は、所定のサンプリング周波数
に同期したサンプリング間隔で変化する入力レジスタ1
01からのXビットのデジタル楽音データに対して、D
/A変換時のBITビットのデータの1量子化ステップ
幅をXビットの元のデジタル楽音データの精度で表した
値をN分の1した値{2(X-BIT) /N}ずつ固定的に増
加する値を有するN倍でオーバーサンプリングされたX
ビットの加算値を生成する。P/S変換器104は、パ
ラレルデータであるXビットの加算値を、その下位(X
−BIT)ビットを切り捨てながら、シリアルデータに
変換し、変換ビット数がBITビットでオーバーサンプ
リング周波数に同期して変換を行うD/A変換器に出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子化雑音に基づく聴
覚上の雑音感を少なくすることを可能とするデジタル音
響データの出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル音響データをアナログ音響信号
に変換する際に、量子化誤差に基づく量子化雑音が発生
することは周知である。
【0003】量子化雑音に基づく聴覚上の雑音感を低減
するため、従来、オーバーサンプリング処理とノイズシ
ェーピング処理を組合せた技術が用いられる。オーバー
サンプリング処理では、まず、元のデジタルデータのサ
ンプル列の各サンプル間に新たにN−1個の適当なサン
プルが挿入されて全体のサンプル数がN倍にされる。次
に、上述のサンプル数がN倍にされた信号に対して、カ
ットオフ周波数が元のデジタルデータのサンプリング周
波数の1/2の周波数と同じ周波数であるディジタルロ
ーパスフィルタリング処理が実行される。そして、この
処理の出力が、元のデジタルデータのサンプリング周波
数のN倍の周波数であるオーバーサンプリング周波数で
D/A変換される。この結果、元のデジタルデータの周
波数特性は保存されたまま、周波数帯域が元のデジタル
データの周波数帯域のN倍に拡大される。
【0004】次に、ノイズシェーピング処理では、上述
のオーバーサンプリング処理の過程において、一種のハ
イパスフィルタリング処理が実行されることにより、量
子化雑音成分のみに関して、全体のエネルギーは変えず
に、エネルギー分布が元のデジタルデータのサンプリン
グ周波数の1/2の周波数より上の周波数の帯域に偏ら
せられる。そして、オーバーサンプリング周波数による
D/A変換時に、アナログフィルタにより、元のデジタ
ルデータのサンプリング周波数の1/2の周波数より上
の周波数成分がカットされる。
【0005】以上のオーバーサンプリング処理とノイズ
シェーピング処理を組合せた技術により、量子化雑音に
基づく聴感上の雑音感が低減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のオーバ
ーサンプリング処理とノイズシェーピング処理を組合せ
た従来例においては、オーバーサンプリング処理として
ローパスフィルタリング処理が必要であると共に、ノイ
ズシェーピング処理として一種のハイパスフィルタリン
グ処理が必要となるため、処理が複雑となってしまうと
いう問題点を有している。
【0007】また、上述の従来例では、D/A変換器と
して、応答性能の良いものを使用しなければ、アナログ
信号の音質を十分に確保ことができず、結果的に装置の
コストアップを招いてしまうという問題点を有してい
る。
【0008】本発明の課題は、汎用の低価格のD/A変
換器を用いて、量子化雑音に基づく聴覚上の雑音感を低
減可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のサンプ
リング周波数に同期したサンプリング間隔で変化するX
ビットのデジタル楽音データなどのデジタル音響データ
を、サンプリング周波数のN倍の周波数を有するオーバ
ーサンプリング周波数で再サンプリングし、かつ、Xビ
ットより少ないBITビットで再量子化しながら出力
し、それを変換ビット数がBITで変換周波数がオーバ
ーサンプリング周波数に等しいデジタル/アナログ変換
器でデジタル/アナログ変換して出力するデジタル音響
データ出力装置を前提とする。
【0010】本発明の第1の態様として、以下の構成を
有する。まず、次のようなオフセットデータ出力手段を
有する。即ち、この手段は、サンプリング周波数に同期
したサンプリング間隔毎に、オーバーサンプリング周波
数に同期したオーバーサンプリング間隔で、 OFSTM =2(X-BIT) ×{(M−1)/N} (1
≦M≦N) で示される演算式により決定されるN個のオフセットデ
ータOFSTM (1≦M≦N)を出力する。
【0011】次に、サンプリング周波数に同期したサン
プリング間隔毎に、オーバーサンプリング周波数に同期
したオーバーサンプリング間隔で、Xビットのデジタル
音響データにオフセットデータ出力手段から出力される
オフセットデータOFSTMを加算又は減算することに
より、NサンプルのそれぞれXビットの加算値を生成す
る演算手段を有する。
【0012】そして、演算手段から出力されるXビット
の加算値の下位(X−BIT)ビットを切り捨てること
によりBITビットの出力データを生成し、それをデジ
タル/アナログ変換器に出力するデータ変換手段を有す
る。
【0013】本発明の第2の態様として、以下の構成を
有する。まず、次のようなオフセットデータ出力手段を
有する。即ち、この手段は、サンプリング周波数に同期
したサンプリング間隔毎に、オーバーサンプリング周波
数に同期したオーバーサンプリング間隔で、 OFSTM =0 (M=1) OFSTM =2(X-BIT) /N (2≦M≦N) で示される演算式により決定されるN個のオフセットデ
ータOFSTM (1≦M≦N)を出力する。
【0014】次に、サンプリング周波数に同期したサン
プリング間隔毎に、オーバーサンプリング周波数に同期
したオーバーサンプリング間隔で、Xビットのデジタル
音響データにオフセットデータ出力手段から出力される
オフセットデータOFSTMを順次累算することによ
り、NサンプルのそれぞれXビットの累算値を生成する
演算手段を有する。
【0015】そして、演算手段から出力されるXビット
の加算値の下位(X−BIT)ビットを切り捨てること
によりBITビットの出力データを生成し、それをデジ
タル/アナログ変換器に出力するデータ変換手段を有す
る。
【0016】
【作用】演算手段が、N倍のオーバーサンプリング処理
を行う場合、入力されるデジタル音響データのサンプル
間を単純に直線補間した値としてN倍でオーバーサンプ
リングされた値を生成するのではなく、元のXビットの
デジタル音響データのサンプルに対して、デジタル/ア
ナログ変換時のBITビットのデジタル音響データの1
量子化ステップ幅をXビットの元のデジタル音響データ
の精度で表した値をN分の1した値{2(X-BIT) /N}
ずつ固定的に増加する値を有するN倍でオーバーサンプ
リングされたXビットの値を生成する。
【0017】そして、このXビットの値の下位(X−B
IT)ビットが切り捨てられることによりBITビット
の出力データが生成され、それがデジタル/アナログ変
換器に出力される。
【0018】このようにして生成されるBITビットの
出力データの値は、元のXビットのデジタル音響データ
の値に追従するように変化する。このため、BITビッ
トの出力データがデジタル/アナログ変換されローパス
フィルタで平滑された波形は、前述した直線補間処理に
より生成される出力データに対して同様の処理がなされ
た波形に比較し、元のXビットのデジタル音響データの
波形により近いものとなる。
【0019】この結果、量子化雑音に基づく聴覚上の雑
音感が低減される。
【0020】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明による2つ
の実施例につき説明する。第1の実施例 <構成>図1は本発明による第1の実施例の全体構成を
示すブロック図である。
【0021】まず、特には図示しない音源によって生成
されたXビット(例えば24ビット)のデジタル楽音デ
ータは、入力レジスタ101に入力される。入力レジス
タ101から加算器102に対し出力されるXビットの
デジタル楽音データは、サンプリング周波数Fsに同期
したサンプリング間隔1/Fsで変化する。
【0022】一方、オフセットデータ出力器103から
は、オーバーサンプリングの倍数NとD/A変換器の変
換ビット数BITの組合せで決定されるモード条件に応
じたXビットのオフセットデータ(後述する)が、オー
バーサンプリング周波数N×Fsに同期したオーバーサ
ンプリング間隔1/(N×Fs)で、加算器102へ出
力される。
【0023】加算器102は、入力レジスタ101から
入力されるXビットのデジタル楽音データとオフセット
データ出力器103から入力されるXビットのオフセッ
トデータとを、オーバーサンプリング周波数N×Fsに
同期したオーバーサンプリング間隔1/(N×Fs)で
加算し、その加算値をパラレル/シリアル変換器104
へ出力する。
【0024】パラレル/シリアル変換器104は、特に
は図示しないD/A変換器の変換ビット数BIT(X>
BIT)に応じて、上述のXビットの加算値のうち下位
(X−BIT)ビットを切り捨て、その結果得られるビ
ット数がBITであるパラレルデータをシリアルデータ
に変換し、変換ビット数がBITである特には図示しな
いD/A変換器に出力する。
【0025】例えば、X=24、BIT=16の場合は
下位8ビットが切り捨てられ、X=24、BIT=18
の場合は下位6ビットが切り捨てられる。このD/A変
換器は、オーバーサンプリング周波数N×Fs、変換ビ
ット数BITでD/A変換を行い、デジタル楽音データ
をアナログ楽音信号に変換する。 <動作>加算器102は、サンプリング周波数Fsに同
期したサンプリング間隔1/Fsで変化する入力レジス
タ101からのXビットのデジタル楽音データと、オー
バーサンプリング周波数N×Fsに同期したオーバーサ
ンプリング間隔1/(N×Fs)で変化するオフセット
データ出力器103からのXビットのオフセットデータ
とを、オーバーサンプリング周波数N×Fsに同期した
オーバーサンプリング間隔1/(N×Fs)で加算する
ことにより、入力レジスタ101からXビットのデジタ
ル楽音データの1サンプルが入力される毎に、Nサンプ
ルの出力データを生成する。
【0026】上述の加算処理が、オーバーサンプリング
処理に相当するが、その場合にオフセットデータ出力器
103から出力されるオフセットデータは、次のように
して決定される。
【0027】まず、パラレル/シリアル変換器104
は、上述したように、Xビットの加算値のうち、下位
(X−BIT)ビットを切り捨てて、ビット数がBIT
であるD/A変換器のための出力値を生成する。そし
て、D/A変換器の1量子化ステップ幅を切り捨て処理
前のXビットのデータの精度で表した値をdX とすれ
ば、d X は次式で示される。
【0028】
【数1】dX =2(X-BIT) (2進表現) そして、入力レジスタ101からXビットのデジタル楽
音データの1サンプルが入力される毎に加算器102で
生成されるNサンプルの出力データのそれぞれに対応す
るオフセットデータをOFSTM (1≦M≦N)とすれ
ば、オフセットデータOFSTM は次式で決定される。
【0029】
【数2】OFSTM =dX ×{(M−1)/N} 今、例えば、デジタル楽音データのビット数X=24と
し、D/A変換器の変換ビット数BIT=16とし、オ
ーバーサンプリングの倍数N=4とした場合の動作につ
いて以下に説明する。
【0030】パラレル/シリアル変換器104は、24
ビットの加算値のうち、下位(24−16)=8ビット
を切り捨てて、16ビットの出力値を生成する。従っ
て、数1式より、D/A変換器の1量子化ステップ幅を
切り捨て処理前の24ビットのデータの精度で表した値
24は、 d24=28 (2進表現)=000100H(16進表
現) となる。なお、「H」は、それが付加されるデータが4
ビット毎に16進数で表現された値であることを示す。
【0031】また数2式より、オフセットデータOFS
M (1≦M≦4)は、図2(a) に示される如くとな
る。図3は、上述のOFSTM (1≦M≦4)を示した
図である。
【0032】図3において、「16/18」で示される
位置の横線は、変換ビット数BIT=16であるD/A
変換器の量子化ステップ位置を示し、「18」で示され
る位置の横線は、変換ビット数BIT=18と仮定した
場合のD/A変換器の量子化ステップ位置を示す。
【0033】図3から理解できるように、オフセットデ
ータOFSTM (1≦M≦4)は、変換ビット数BIT
=18と仮定した場合のD/A変換器の量子化精度に対
応し、各オフセットデータOFSTM 間の間隔は、d24
=000100Hを、オーバーサンプリングの倍数Nで
除算した値000040Hになる。
【0034】図4は、上述したオフセットデータOFS
M (1≦M≦4)に基づく加算器102の動作を示し
た図である。まず、入力レジスタ101からは、サンプ
リング周波数Fsに同期したサンプリング間隔1/Fs
で、例えば、図のa、b、cの◎で示される24ビット
のデジタル楽音データが入力されるとする。
【0035】加算器102は、上述の各デジタル楽音デ
ータa、b、c毎に、それぞれの値と上述したオフセッ
トデータOFSTM (1≦M≦4)を、オーバーサンプ
リング周波数4Fsに同期したオーバーサンプリング間
隔1/(4Fs)で加算することによって、図の(a、
d、e、f)又は(b、g、h、i)の◎又は○などで
示される24ビットの加算値を得、パラレル/シリアル
変換器104へ出力する。
【0036】その後、パラレル/シリアル変換器104
は、上述の24ビットの加算値のうち下位8ビットを切
り捨てることにより、図の(a1 、a2 、a3 、a4
又は(b1 、b2 、b3 、b4 )の△などで示される1
6ビットの出力値を得る。
【0037】そして、加算器102は、上述の16ビッ
トの出力値を、上述のオーバーサンプリング周波数4F
sに同期したオーバーサンプリング間隔1/(4Fs)
で、パラレル/シリアル変換器104に出力する。
【0038】ここで、加算器102が、デジタル楽音デ
ータにオフセットデータを加算する処理を行わず、パラ
レル/シリアル変換器104が、サンプリング間隔1/
Fs毎に変化する24ビットのデジタル楽音データの下
位8ビットを切り捨てた値を、オーバーサンプリング間
隔1/(4Fs)で単に出力したと仮定した場合、16
ビットのその出力値は、図の(a1 ′、a2 ′、
3 ′、a4 ′)又は(b1′、b2 ′、b3 ′、
4 ′)の●などで示される値となる。
【0039】図の△と●の各16ビットの出力値を比較
するとわかるように、●で示される16ビットの出力値
は、必ずそれに対応する◎で示される元の24ビットの
入力値に等しいかそれより小さい。これに対して、△で
示される16ビットの出力値は、それに対応する◎で示
される元の24ビットの入力値の波形の概形に追従する
ように変化する。このため、△で示される16ビットの
出力値がD/A変換されローパスフィルタで平滑された
波形は、元の24ビットのデジタル楽音データの波形に
より近いものとなる。
【0040】この結果、量子化雑音に基づく聴覚上の雑
音感が低減される。この場合、オーバーサンプリング処
理とノイズシェーピング処理を組合せた従来例では、高
周波数成分が強調されるため出力値の変化が速く、その
結果、応答性能の良いD/A変換器が必要である。これ
に対して、図1の加算器102から得られる出力値は、
デジタル楽音データの波形の概形に追従するようにゆる
やかに変化するため、応答性能のそれほど良くない汎用
の低価格のD/A変換器を用いても、音質の良いアナロ
グ信号を得ることができる。
【0041】図5(a) は、24ビットのデジタル楽音デ
ータの値73DC6BHに対し、図2(a) に示されるオ
フセットデータOFSTM (1≦M≦4)が加算された
後、下位8ビットが切り捨てられることにより、オーバ
ーサンプリング間隔1/(4Fs)毎に得られる16ビ
ットの出力値を示した図である。この結果、出力値は、
図6(a) に示されるように変化する。
【0042】以上、デジタル楽音データのビット数X=
24で、D/A変換器の変換ビット数BIT=16、オ
ーバーサンプリングの倍数N=4である場合の動作例に
ついて説明したが、本実施例では、D/A変換器の変換
ビット数BITは16ビットと18ビットの2通り、オ
ーバーサンプリングの倍数Nは4倍と8倍の2通りを設
定でき、、それらの組み合わせによって合計4通りのオ
ーバーサンプリング処理を設定できる。
【0043】図2(b) 、図5(b) 、及び図6(b) には、
デジタル楽音データのビット数X=24で、D/A変換
器の変換ビット数BIT=18、オーバーサンプリング
の倍数N=4である場合の動作例が示されている。
【0044】また、図2(c) 、図5(c) 、及び図6(c)
には、デジタル楽音データのビット数X=24で、D/
A変換器の変換ビット数BIT=16、オーバーサンプ
リングの倍数N=8である場合の動作例が示されてい
る。
【0045】更に、図2(d) 、図5(d) 、及び図6(d)
には、デジタル楽音データのビット数X=24で、D/
A変換器の変換ビット数BIT=18、オーバーサンプ
リングの倍数N=8である場合の動作例が示されてい
る。第2の実施例 <構成>図7は本発明による第2の実施例の全体構成を
示すブロック図である。
【0046】まず、マルチプレクサ701は、オーバー
サンプリング周波数N×Fsに同期したオーバーサンプ
リング間隔1/(N×Fs)で、制御信号がハイレベル
のときは24ビットのデジタル楽音データの入力を選択
し、制御信号がローレベルのときは加算器703からの
24ビットの加算値を選択して、汎用レジスタ702へ
出力する。
【0047】汎用レジスタ702の出力は加算器703
へ入力される。一方、オフセットデータ出力器704か
らは、オーバーサンプリングの倍数NとD/A変換器の
変換ビット数BITの組合せで決定されるモード条件に
応じたXビットのオフセットデータ(後述する)が、オ
ーバーサンプリング周波数N×Fsに同期したオーバー
サンプリング間隔1/(N×Fs)で、加算器703へ
出力される。
【0048】加算器703は、汎用レジスタ702から
入力されるXビットのデータ値とオフセットデータ出力
器704から入力されるXビットのオフセットデータと
を、オーバーサンプリング周波数N×Fsに同期したオ
ーバーサンプリング間隔1/(N×Fs)で加算し、そ
の結果得られる加算値を、マルチプレクサ701又はパ
ラレル/シリアル変換器705へ出力する。
【0049】パラレル/シリアル変換器705は、図1
の第1の実施例の場合と同様、特には図示しないD/A
変換器の変換ビット数BIT(X>BIT)に応じて、
上述のXビットの加算値のうち下位(X−BIT)ビッ
トを切り捨て、その結果得られるビット数がBITであ
るパラレルデータをシリアルデータに変換し、変換ビッ
ト数がBITである特には図示しないD/A変換器に出
力する。 <動作>第2の実施例の動作が第1の実施例と異なる点
は、次の通りである。
【0050】即ち、第1の実施例では、オーバーサンプ
リング周波数N×Fsに同期したオーバーサンプリング
間隔1/(N×Fs)毎に、サンプリング周波数Fsに
同期したサンプリング間隔1/Fsで変化するXビット
のデジタル楽音データに、直線的に増加するXビットの
オフセットデータ(図2又は図3参照)が加算された。
【0051】これに対して、第2の実施例では、加算器
703の出力がマルチプレクサ701を介して汎用レジ
スタ702にフィードバックされることにより、オーバ
ーサンプリング間隔1/(N×Fs)に1回だけデジタ
ル楽音データがマルチプレクサ701によって汎用レジ
スタ702に取り込まれた後、オーバーサンプリング間
隔1/(N×Fs)毎に、加算器703において、オフ
セットデータ出力器704からの一定のオフセットデー
タが順次3回累算され、各累算出力がパラレル/シリア
ル変換器705へ出力される。
【0052】今、オフセットデータOFSTM (1≦M
≦N)は、前述した数1式で示される値dX を使用し
て、次式で決定される。
【0053】
【数3】 OFST1 =000000H OFSTM =dX /N (2≦M≦N) 図8は、図7のオフセットデータ出力器704から出力
されるオフセットデータの内容であり、図8(a) には、
デジタル楽音データのビット数X=24で、D/A変換
器の変換ビット数BIT=16、オーバーサンプリング
の倍数N=4である場合のものが、図8(b) には、X=
24、BIT=18、N=4である場合のものが、図8
(c) には、X=24、BIT=16、N=8である場合
のものが、そして、図2(d) には、X=24、BIT=
18、N=8である場合のものが、それぞれ示されてい
る。
【0054】図9は、オーバーサンプリングの倍数N=
4である場合の第2の実施例の動作タイミングチャート
である。以下、デジタル楽音データのビット数X=24
で、D/A変換器の変換ビット数BIT=16である場
合の動作例について説明する。ここで、タイミングM
は、オーバーサンプリング周波数N×Fsに同期したオ
ーバーサンプリングタイミングであるとする。Mが1か
ら4まで変化するまでの間隔が、元のサンプリング間隔
1/Fsに対応する。
【0055】まず、M=4となるタイミングで、制御信
号が図9(a) に示されるようにハイレベルになるため、
マルチプレクサ701を介して入力された24ビットの
デジタル楽音データが、図9(b) のクロックに基づいて
汎用レジスタ702に取り込まれる。
【0056】次に、M=1となるタイミングで、オフセ
ットデータ出力器704からオフセットデータ0000
00Hが出力されているため(数3式参照)、パラレル
/シリアル変換器705には、図9(c) のクロックに基
づいて上述のデジタル楽音データがロードされる。その
直後、制御信号が図9(a) に示されるようにローレベル
のため、上述のデジタル楽音データが、図9(b) のクロ
ックに基づきマルチプレクサ701から汎用レジスタ7
02へフィードバックされる。
【0057】続いて、M=2となるタイミングで、加算
器703で、オフセットデータ000040H(数3式
参照)が汎用レジスタ702からの入力値に加算され、
その加算値が図9(c) のクロックに基づいてパラレル/
シリアル変換器705にロードされる。その直後、制御
信号が図9(a) に示されるようにローレベルのため、上
述のデジタル楽音データが、図9(b) のクロックに基づ
きマルチプレクサ701から汎用レジスタ702へフィ
ードバックされる。
【0058】更に、M=3となるタイミングでも同様で
あり、加算器703で、オフセットデータ000040
H(数3式参照)が汎用レジスタ702からの入力値に
加算され、その加算値が図9(c) のクロックに基づいて
パラレル/シリアル変換器705にロードされる。その
直後、制御信号が図9(a) に示されるようにローレベル
のため、上述のデジタル楽音データが、図9(b) のクロ
ックに基づきマルチプレクサ701から汎用レジスタ7
02へフィードバックされる。
【0059】そして、M=4となるタイミングで、加算
器703で、オフセットデータ000040H(数3式
参照)が汎用レジスタ702からの入力値に加算され、
その加算値が図9(c) のクロックに基づいてパラレル/
シリアル変換器705にロードされる。その直後、図9
(b) の汎用レジスタ702用のクロックが立ち上がる
が、制御信号が図9(a) に示されるようにハイレベルの
ため、マルチプレクサ701からは前述したように加算
値ではなくデジタル楽音データが取り込まれる。
【0060】以上の動作によって、第1の実施例の場合
と実質的に等価な処理が実現される。他の実施例 以上説明した第1又は第2の実施例では、サンプリング
周波数Fsに同期したサンプリング間隔1/Fsで変化
するデジタル楽音データのサンプル値が増加する場合及
び減少する場合の何れの場合でも、そのデジタル楽音デ
ータに、常に正のオフセットデータが加算されたが、デ
ジタル楽音データのサンプル値が増加する場合には正の
オフセットデータが加算され、減少する場合には負のオ
フセットデータが加算されるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、データ変換手段から出
力されるBITビットの出力データは、元のXビット
(X>BIT)のデジタル音響データの値に追従するよ
うに変化する。このため、その出力データがデジタル/
アナログ変換されローパスフィルタで平滑された波形
は、通常の直線補間処理により生成される出力データに
対して同様の処理がなされた波形に比較し、元のXビッ
トのデジタル音響データの波形により近いものとするこ
とができ、結果として、量子化雑音に基づく聴覚上の雑
音感を低減することが可能となる。
【0062】この場合、オーバーサンプリング処理とノ
イズシェーピング処理を組合せた従来例では、高周波数
成分が強調されるため出力値の変化が速く、その結果、
応答性能の良いデジタル/アナログ変換器が必要であ
る。これに対して、本発明により得られる出力データの
値は、デジタル音響データの波形の概形に追従するよう
にゆるやかに変化するため、応答性能のそれほど良くな
い汎用の低価格のデジタル/アナログ変換器を用いて
も、音質の良いアナログ信号を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の全体構成図であ
る。
【図2】オフセットデータ出力器103の出力データを
示す図である。
【図3】4倍オーバーサンプリング、16ビットD/A
変換器の場合におけるオフセットデータを示す図であ
る。
【図4】4倍オーバーサンプリング、16ビットD/A
変換器の場合における楽音データの振幅を示す図であ
る。
【図5】加算器102の出力データを示す図である。
【図6】パラレル/シリアル変換器104の出力データ
を示す図である。
【図7】本発明による第2の実施例の全体構成図であ
る。
【図8】第2の実施例のオフセットデータ出力器704
の出力データを示す図である。
【図9】第2の実施例の動作タイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
101 入力レジスタ 102、703 加算器 103、704 オフセットデータ出力器 104、705 パラレル/シリアル(P/S)変
換器 701 マルチプレクサ 702 汎用レジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N、M、X、BITをそれぞれ自然数と
    し、 所定のサンプリング周波数に同期したサンプリング間隔
    で変化するXビットのデジタル音響データを、前記サン
    プリング周波数のN倍の周波数を有するオーバーサンプ
    リング周波数で再サンプリングし、かつ、前記Xビット
    より少ないBITビットで再量子化しながら出力し、そ
    れを変換ビット数がBITで変換周波数が前記オーバー
    サンプリング周波数に等しいデジタル/アナログ変換器
    でデジタル/アナログ変換して出力するデジタル音響デ
    ータ出力装置において、 前記サンプリング周波数に同期したサンプリング間隔毎
    に、前記オーバーサンプリング周波数に同期したオーバ
    ーサンプリング間隔で、 OFSTM =2(X-BIT) ×{(M−1)/N} (1
    ≦M≦N) で示される演算式により決定されるN個のオフセットデ
    ータOFSTM (1≦M≦N)を出力するオフセットデ
    ータ出力手段と、 前記サンプリング周波数に同期したサンプリング間隔毎
    に、前記オーバーサンプリング周波数に同期したオーバ
    ーサンプリング間隔で、前記Xビットのデジタル音響デ
    ータに前記オフセットデータ出力手段から出力される前
    記オフセットデータOFSTM を加算又は減算すること
    により、NサンプルのそれぞれXビットの加算値を生成
    する演算手段と、 前記演算手段から出力される前記Xビットの加算値の下
    位(X−BIT)ビットを切り捨てることによりBIT
    ビットの出力データを生成し、それを前記デジタル/ア
    ナログ変換器に出力するデータ変換手段と、 を有することを特徴とするデジタル音響データ出力装
    置。
  2. 【請求項2】 N、M、X、BITをそれぞれ自然数と
    し、 所定のサンプリング周波数に同期したサンプリング間隔
    で変化するXビットのデジタル音響データを、前記サン
    プリング周波数のN倍の周波数を有するオーバーサンプ
    リング周波数で再サンプリングし、かつ、前記Xビット
    より少ないBITビットで再量子化しながら出力し、そ
    れを変換ビット数がBITで変換周波数が前記オーバー
    サンプリング周波数に等しいデジタル/アナログ変換器
    でデジタル/アナログ変換して出力するデジタル音響デ
    ータ出力装置において、 前記サンプリング周波数に同期したサンプリング間隔毎
    に、前記オーバーサンプリング周波数に同期したオーバ
    ーサンプリング間隔で、 OFSTM =0 (M=1) OFSTM =2(X-BIT) /N (2≦M≦N) で示される演算式により決定されるN個のオフセットデ
    ータOFSTM (1≦M≦N)を出力するオフセットデ
    ータ出力手段と、 前記サンプリング周波数に同期したサンプリング間隔毎
    に、前記オーバーサンプリング周波数に同期したオーバ
    ーサンプリング間隔で、前記Xビットのデジタル音響デ
    ータに前記オフセットデータ出力手段から出力される前
    記オフセットデータOFSTM を順次累算することによ
    り、NサンプルのそれぞれXビットの累算値を生成する
    演算手段と、 前記演算手段から出力される前記Xビットの加算値の下
    位(X−BIT)ビットを切り捨てることによりBIT
    ビットの出力データを生成し、それを前記デジタル/ア
    ナログ変換器に出力するデータ変換手段と、 を有することを特徴とするデジタル音響データ出力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル音響データはデジタル楽音
    データである、 ことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の
    デジタル音響データ出力装置。
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