JPH0621766B2 - 断面形状の測定方法および装置 - Google Patents
断面形状の測定方法および装置Info
- Publication number
- JPH0621766B2 JPH0621766B2 JP61254279A JP25427986A JPH0621766B2 JP H0621766 B2 JPH0621766 B2 JP H0621766B2 JP 61254279 A JP61254279 A JP 61254279A JP 25427986 A JP25427986 A JP 25427986A JP H0621766 B2 JPH0621766 B2 JP H0621766B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- correction data
- dimensional
- data
- measurement
- dimensional sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Image Analysis (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静止状態または移動状態の被測定物の断面形
状を非接触で測定する断面形状の測定方法および装置に
関する。
状を非接触で測定する断面形状の測定方法および装置に
関する。
従来における非接触の形状測定方法および装置として
は、特開昭57−110907号公報に示されるよう
に、レーザ発振器とレーザ光線のスポット照射位置を撮
影するセンサからなる測定ヘッドを、被測定物の幅方向
に沿って周期的に往復移動(走査)させつつ、上記セン
サの出力信号を演算処理することによって被測定物の形
状を測定する、いわゆるレーザ光線式変位計で形状測定
を行なうものが知られている。
は、特開昭57−110907号公報に示されるよう
に、レーザ発振器とレーザ光線のスポット照射位置を撮
影するセンサからなる測定ヘッドを、被測定物の幅方向
に沿って周期的に往復移動(走査)させつつ、上記セン
サの出力信号を演算処理することによって被測定物の形
状を測定する、いわゆるレーザ光線式変位計で形状測定
を行なうものが知られている。
この他に、従来では光束の両側面が互いに平行でかつ平
らに形成されたスリット照明光を被測定物に照射し、こ
の照射箇所を少なくとも一個のカメラが有する二次元セ
ンサで撮影して、この二次元センサからの出力信号を演
算処理することによって被測定物の形状を算出する、い
わゆる光切断法によって形状測定を行なうものが知られ
ている。
らに形成されたスリット照明光を被測定物に照射し、こ
の照射箇所を少なくとも一個のカメラが有する二次元セ
ンサで撮影して、この二次元センサからの出力信号を演
算処理することによって被測定物の形状を算出する、い
わゆる光切断法によって形状測定を行なうものが知られ
ている。
しかし、前者のレーザ光線をスポット照射して使用する
ものにあっては、レーザ光線の指向性が強力であるた
め、被測定物に小さな突起がある場合や、測定ヘッドの
走査角度によっては、センサにレーザ光線が入射するこ
とが困難になって、正確な断面形状を測定できないこと
があるという問題がある。しかも、レーザ光線が被測定
物の1点のみをスポット照射することに起因して測定ヘ
ッドを操作させる必要があるから、移動している被測定
物の形状測定に実施した場合には、被測定物をその軸方
向に対し斜めに横断した面の形状が測定されるものであ
って、被測定物が幅方向に変動しつつ移動した場合、被
測定物をその軸方向に対し直角に横断した面の形状を正
確に測定することができないという問題があった。
ものにあっては、レーザ光線の指向性が強力であるた
め、被測定物に小さな突起がある場合や、測定ヘッドの
走査角度によっては、センサにレーザ光線が入射するこ
とが困難になって、正確な断面形状を測定できないこと
があるという問題がある。しかも、レーザ光線が被測定
物の1点のみをスポット照射することに起因して測定ヘ
ッドを操作させる必要があるから、移動している被測定
物の形状測定に実施した場合には、被測定物をその軸方
向に対し斜めに横断した面の形状が測定されるものであ
って、被測定物が幅方向に変動しつつ移動した場合、被
測定物をその軸方向に対し直角に横断した面の形状を正
確に測定することができないという問題があった。
また、上記後者の光切断法によるものでは、原理的には
上記前者の問題点を解決できるにも拘らず、実際上の測
定精度が悪いという問題がある。そこで、本発明者は鋭
意研究を重ねて測定精度がでない原因を追及した結果、
その原因がセンサを有するカメラ側にあることが判明し
た。
上記前者の問題点を解決できるにも拘らず、実際上の測
定精度が悪いという問題がある。そこで、本発明者は鋭
意研究を重ねて測定精度がでない原因を追及した結果、
その原因がセンサを有するカメラ側にあることが判明し
た。
つまり、カメラは1台または数台をまとめて使用され、
そして、カメラは所定のf値をもったレンズを備えて形
成されているが、同じメーカーにより同じように製造さ
れたカメラであっても、そのレンズのf値は少しずつば
らついているとともに、カメラの性能も夫々ばらついて
おり、しかも、測定箇所からカメラのレンズまでの距離
が、カメラの取付けの向きおよび取付け加減でばらつく
ことが分った。
そして、カメラは所定のf値をもったレンズを備えて形
成されているが、同じメーカーにより同じように製造さ
れたカメラであっても、そのレンズのf値は少しずつば
らついているとともに、カメラの性能も夫々ばらついて
おり、しかも、測定箇所からカメラのレンズまでの距離
が、カメラの取付けの向きおよび取付け加減でばらつく
ことが分った。
そして、これらのばらつきによりカメラの視野が異な
り、それに伴ってセンサの分解能も異なるという問題が
あり、これがために正確な断面形状の測定が困難になる
という問題があった。特に、測定精度を向上しようとし
てカメラを複数台使用して被測定物の各部分ごとを1台
のカメラのセンサで分割撮影する場合においては、既述
の各ばらつきが原因して、各センサの視野の大小および
各カメラの視野の向きによるY方向の基準位置等にばら
つきが発生し、また隣接するカメラの視野の重なり等も
発生するから、これらの条件によって正確な測定ができ
ないという問題があった。また、各カメラの取付け位置
のばらつきの修正作業が容易でなく、計測作業の能率が
悪いという問題があった。
り、それに伴ってセンサの分解能も異なるという問題が
あり、これがために正確な断面形状の測定が困難になる
という問題があった。特に、測定精度を向上しようとし
てカメラを複数台使用して被測定物の各部分ごとを1台
のカメラのセンサで分割撮影する場合においては、既述
の各ばらつきが原因して、各センサの視野の大小および
各カメラの視野の向きによるY方向の基準位置等にばら
つきが発生し、また隣接するカメラの視野の重なり等も
発生するから、これらの条件によって正確な測定ができ
ないという問題があった。また、各カメラの取付け位置
のばらつきの修正作業が容易でなく、計測作業の能率が
悪いという問題があった。
上記問題点を解決するために、本発明に係る断面形状の
測定方法は、 測定基準面に平らな面を有した光束をその平らな面が上
記測定基準面を横切るように照射し、その被照射箇所を
複数台のカメラが夫々有した二次元センサに分割投影し
て、これらセンサから出力される信号を任意なスレッシ
ョルド電圧を境に2値化した後、2値化された2値化デ
ータの境界を抽出して、この抽出データと上記各センサ
のY方向の基準との関係をもとに上記各二次元センサの
Y方向の補正データを求めた後、 Y方向の基準寸法が決定されているとともにX方向に沿
って2種類の基準寸法が周期的に決定されていて上記測
定基準面に置かれた基準ゲージに、平らな面を有した光
束をその平らな面が上記基準ゲージを横切るように照射
し、その被照射箇所を上記複数台のカメラが夫々有する
二次元センサに分割投影して、これらセンサから出力さ
れる信号を任意なスレッショルド電圧を境に2値化した
後、2値化された2値化データの境界を抽出し、 この抽出データと上記基準ゲージに決定された基準寸法
との関係をもとに上記各二次元センサについてのX、Y
両方向の視野補正データを夫々求め、 この後、前記X方向の視野補正データおよび上記二次元
センサが取込んだ上記基準ゲージについての二次元画像
における基準寸法データと、上記基準ゲージに決定され
たX方向の寸法との関係をもとに隣接する上記二次元セ
ンサのX方向の視野オーバーラップの補正データを求
め、 上記Y方向の補正データ、視野補正データ、および視野
オーバーラップ補正データを補正データ用メモリに格納
し、 次に、平らな面を有した光束をその平らな面が上記測定
基準面上に置かれた被測定物を横切るように照射し、そ
の被照射箇所を上記複数台のカメラの各二次元センサに
夫々分割投影して、これらのセンサから出力される信号
を任意なスレッショルド電圧を境に2値化した後、 この2値化された2値化データの境界を上記被測定物に
おける被照射箇所の輪郭形状を示す二次元データとして
抽出し、 この二次元データと、上記補正データ用メモリに格納さ
れた上記Y方向の補正データ、視野補正データ、および
視野オーバーラップ補正データとをもとにして被測定物
の断面形状を求めることを特徴としたものである。
測定方法は、 測定基準面に平らな面を有した光束をその平らな面が上
記測定基準面を横切るように照射し、その被照射箇所を
複数台のカメラが夫々有した二次元センサに分割投影し
て、これらセンサから出力される信号を任意なスレッシ
ョルド電圧を境に2値化した後、2値化された2値化デ
ータの境界を抽出して、この抽出データと上記各センサ
のY方向の基準との関係をもとに上記各二次元センサの
Y方向の補正データを求めた後、 Y方向の基準寸法が決定されているとともにX方向に沿
って2種類の基準寸法が周期的に決定されていて上記測
定基準面に置かれた基準ゲージに、平らな面を有した光
束をその平らな面が上記基準ゲージを横切るように照射
し、その被照射箇所を上記複数台のカメラが夫々有する
二次元センサに分割投影して、これらセンサから出力さ
れる信号を任意なスレッショルド電圧を境に2値化した
後、2値化された2値化データの境界を抽出し、 この抽出データと上記基準ゲージに決定された基準寸法
との関係をもとに上記各二次元センサについてのX、Y
両方向の視野補正データを夫々求め、 この後、前記X方向の視野補正データおよび上記二次元
センサが取込んだ上記基準ゲージについての二次元画像
における基準寸法データと、上記基準ゲージに決定され
たX方向の寸法との関係をもとに隣接する上記二次元セ
ンサのX方向の視野オーバーラップの補正データを求
め、 上記Y方向の補正データ、視野補正データ、および視野
オーバーラップ補正データを補正データ用メモリに格納
し、 次に、平らな面を有した光束をその平らな面が上記測定
基準面上に置かれた被測定物を横切るように照射し、そ
の被照射箇所を上記複数台のカメラの各二次元センサに
夫々分割投影して、これらのセンサから出力される信号
を任意なスレッショルド電圧を境に2値化した後、 この2値化された2値化データの境界を上記被測定物に
おける被照射箇所の輪郭形状を示す二次元データとして
抽出し、 この二次元データと、上記補正データ用メモリに格納さ
れた上記Y方向の補正データ、視野補正データ、および
視野オーバーラップ補正データとをもとにして被測定物
の断面形状を求めることを特徴としたものである。
また、同様に上記問題点を解決するために、本発明に係
る断面形状の測定装置は、 Y方向の基準寸法が決定されているとともに、X方向に
沿って2種類の基準寸法が周期的に決定されていて測定
基準面に載置される基準ゲージと、 平らな面を有した光束をその平らな面が上記測定基準面
上に載置される上記基準ゲージおよび被測定物を横切る
ようにして上記測定基準面に向けて照射する光源と、 前記光束の被照射箇所が分割投影される複数台のカメラ
が夫々有する二次元センサと、 上記二次元センサから出力される信号について−〜+数
本以内のラスタ毎における最大電圧値と最低電圧値とを
求め、これらの値の1/2の電圧値をスレッショルド電圧
として、この電圧を境に上記二次元センサから出力され
る信号を2値化する2値化手段と、 2値化された2値化データの境界を演算により抽出し、
また、上記測定基準面について抽出したデータと上記各
二次元センサのY方向の基準とをもとに上記各二次元セ
ンサのY方向の補正データを演算により算出し、かつ、
上記測定基準面上に置かれた上記基準ゲージについて抽
出した寸法データと上記基準ゲージに決定された基準寸
法をもとに上記各二次元センサについてのX、Y両方向
の視野補正データを演算により算出し、さらに、上記X
方向の視野補正データと上記基準ゲージについての二次
元画像におけるX方向の寸法データと上記基準ゲージに
決定されたX方向の基準寸法とをもとに隣接する上記二
次元センサのX方向の視野オーバーラップ補正データを
演算により算出する境界抽出手段と、 上記基準ゲージの基準寸法と、上記Y方向の補正データ
と、上記視野補正データと、上記視野オーバーラップ補
正データとが夫々格納される補正データ用メモリと、 上記補正データ用メモリに格納された上記各補正データ
と、上記境界抽出手段で抽出された被測定物における被
照射箇所の輪郭形状を示す上記二次元データとをもとに
して上記被測定物の断面形状を演算により求める断面形
状算出手段とを具備したものである。
る断面形状の測定装置は、 Y方向の基準寸法が決定されているとともに、X方向に
沿って2種類の基準寸法が周期的に決定されていて測定
基準面に載置される基準ゲージと、 平らな面を有した光束をその平らな面が上記測定基準面
上に載置される上記基準ゲージおよび被測定物を横切る
ようにして上記測定基準面に向けて照射する光源と、 前記光束の被照射箇所が分割投影される複数台のカメラ
が夫々有する二次元センサと、 上記二次元センサから出力される信号について−〜+数
本以内のラスタ毎における最大電圧値と最低電圧値とを
求め、これらの値の1/2の電圧値をスレッショルド電圧
として、この電圧を境に上記二次元センサから出力され
る信号を2値化する2値化手段と、 2値化された2値化データの境界を演算により抽出し、
また、上記測定基準面について抽出したデータと上記各
二次元センサのY方向の基準とをもとに上記各二次元セ
ンサのY方向の補正データを演算により算出し、かつ、
上記測定基準面上に置かれた上記基準ゲージについて抽
出した寸法データと上記基準ゲージに決定された基準寸
法をもとに上記各二次元センサについてのX、Y両方向
の視野補正データを演算により算出し、さらに、上記X
方向の視野補正データと上記基準ゲージについての二次
元画像におけるX方向の寸法データと上記基準ゲージに
決定されたX方向の基準寸法とをもとに隣接する上記二
次元センサのX方向の視野オーバーラップ補正データを
演算により算出する境界抽出手段と、 上記基準ゲージの基準寸法と、上記Y方向の補正データ
と、上記視野補正データと、上記視野オーバーラップ補
正データとが夫々格納される補正データ用メモリと、 上記補正データ用メモリに格納された上記各補正データ
と、上記境界抽出手段で抽出された被測定物における被
照射箇所の輪郭形状を示す上記二次元データとをもとに
して上記被測定物の断面形状を演算により求める断面形
状算出手段とを具備したものである。
上記解決手段を備えた測定方法および装置は、測定を始
めるに当たって、あるいは測定を一時中断して基準ゲー
ジを測定基準面に設置して、この基準面を光源からの光
で照射して、被照射箇所を複数台のカメラの二次元セン
サに分割投影する。そうすると、二次元センサから出力
される信号が2値化手段で処理されて、基準ゲージに対
して光が当たっている箇所が白ビットとして振分けられ
るとともに、基準ゲージに対して光が当たっていない箇
所が黒ビットとして振分けられる。次ぎに、このように
して2値化された2値化データは、その境界を示すデー
タ、つまりは基準ゲージにおける被照射箇所のX方向、
Y方向に沿う輪郭形状(この場合寸法)が、境界抽出手
段での演算によって抽出される。このようにして得られ
た基準ゲージの実際の測定データと基準ゲージに定めら
れている寸法をもとに、二次元センサのX方向およびY
方向の視野内の1ビットが実際の何mmに対応するかを換
算する視野補正データを上記境界抽出手段で演算して、
この値を補正データ用メモリに取込む。このメモリに取
込まれた視野補正データは、以後新たに視野補正データ
が取込まれるまで保存される。この後、測定基準面に被
測定物をそれ自体の移動によりあるいは適当な搬入手段
または手作業で配設して、この被測定物に対して光切断
法を実施する。そうすると、二次元センサから出力され
る信号が2値化手段で2値化されて、次ぎに2値化デー
タの境界を示す二次元データ、つまりは被測定物におけ
る被照射箇所の輪郭形状を、境界抽出手段での演算によ
って抽出する。この二次元データは断面形状算出手段に
入力される。そして、この算出手段では上記補正データ
用メモリに格納されている視野補正データと二次元デー
タとをもとにして被測定物の断面形状を算出する。以上
のように上記基準ゲージを使用して二次元センサの視野
補正データを取込んで、このデータで実際の測定寸法を
校正するから、複数台のカメラで被測定物の被照射箇所
を分割して撮影することに基づき各カメラ相互の視野の
大きさにずれがあっても、またカメラの取付け位置や向
きにずれがあっても、その影響を排除して正確に断面形
状を測定できるとともに、各カメラの取付けの精度を厳
密にしなくてもよくなるから、装置の取付けを容易化で
きる。しかも、上記視野の校正に加えて隣接カメラの視
野X方向オーバーラップおよび各カメラのY方向の補正
データを取込んで、これらのデータで実際の測定寸法を
校正する方法および装置であるから、複数台のカメラを
使用して全体の分解能をより向上して正確な測定を行な
わせることができる。また、上記2値化を、二次元セン
サからの出力信号について、−〜+数本以内のラスタ毎
における最大電圧値と最低電圧とを求めて、これらの値
の略1/2の電圧値をスレッショルド電圧として実施する
装置にあっては、被測定物に照射される光源を光量むら
及び又は撮像される像の光量むらがある場合にあっても
二次元データの抽出が容易化するので、測定の正確性を
より高めることができる。
めるに当たって、あるいは測定を一時中断して基準ゲー
ジを測定基準面に設置して、この基準面を光源からの光
で照射して、被照射箇所を複数台のカメラの二次元セン
サに分割投影する。そうすると、二次元センサから出力
される信号が2値化手段で処理されて、基準ゲージに対
して光が当たっている箇所が白ビットとして振分けられ
るとともに、基準ゲージに対して光が当たっていない箇
所が黒ビットとして振分けられる。次ぎに、このように
して2値化された2値化データは、その境界を示すデー
タ、つまりは基準ゲージにおける被照射箇所のX方向、
Y方向に沿う輪郭形状(この場合寸法)が、境界抽出手
段での演算によって抽出される。このようにして得られ
た基準ゲージの実際の測定データと基準ゲージに定めら
れている寸法をもとに、二次元センサのX方向およびY
方向の視野内の1ビットが実際の何mmに対応するかを換
算する視野補正データを上記境界抽出手段で演算して、
この値を補正データ用メモリに取込む。このメモリに取
込まれた視野補正データは、以後新たに視野補正データ
が取込まれるまで保存される。この後、測定基準面に被
測定物をそれ自体の移動によりあるいは適当な搬入手段
または手作業で配設して、この被測定物に対して光切断
法を実施する。そうすると、二次元センサから出力され
る信号が2値化手段で2値化されて、次ぎに2値化デー
タの境界を示す二次元データ、つまりは被測定物におけ
る被照射箇所の輪郭形状を、境界抽出手段での演算によ
って抽出する。この二次元データは断面形状算出手段に
入力される。そして、この算出手段では上記補正データ
用メモリに格納されている視野補正データと二次元デー
タとをもとにして被測定物の断面形状を算出する。以上
のように上記基準ゲージを使用して二次元センサの視野
補正データを取込んで、このデータで実際の測定寸法を
校正するから、複数台のカメラで被測定物の被照射箇所
を分割して撮影することに基づき各カメラ相互の視野の
大きさにずれがあっても、またカメラの取付け位置や向
きにずれがあっても、その影響を排除して正確に断面形
状を測定できるとともに、各カメラの取付けの精度を厳
密にしなくてもよくなるから、装置の取付けを容易化で
きる。しかも、上記視野の校正に加えて隣接カメラの視
野X方向オーバーラップおよび各カメラのY方向の補正
データを取込んで、これらのデータで実際の測定寸法を
校正する方法および装置であるから、複数台のカメラを
使用して全体の分解能をより向上して正確な測定を行な
わせることができる。また、上記2値化を、二次元セン
サからの出力信号について、−〜+数本以内のラスタ毎
における最大電圧値と最低電圧とを求めて、これらの値
の略1/2の電圧値をスレッショルド電圧として実施する
装置にあっては、被測定物に照射される光源を光量むら
及び又は撮像される像の光量むらがある場合にあっても
二次元データの抽出が容易化するので、測定の正確性を
より高めることができる。
以下、本発明の一実施例を第1図から第12図を参照し
て説明する。
て説明する。
第1図、第4図〜第8図中1は測定基準面であり、測定
箇所に固定的または着脱可能に設置された例えば測定台
2の平らな上面により形成されている。この基準面1に
は基準ゲージ3が着脱自在に設置されるとともに、被測
定物4(第8図参照)が着脱自在に設置されるようにな
っている。なお、被測定物4が移動物体である場合に
は、その移動を案内するローラなどの頂部を測定基準面
1としてもよい。
箇所に固定的または着脱可能に設置された例えば測定台
2の平らな上面により形成されている。この基準面1に
は基準ゲージ3が着脱自在に設置されるとともに、被測
定物4(第8図参照)が着脱自在に設置されるようにな
っている。なお、被測定物4が移動物体である場合に
は、その移動を案内するローラなどの頂部を測定基準面
1としてもよい。
基準ゲージ3はX方向(横方向)に沿って2種類の基準
寸法A,Bが周期的に決定されているとともに、Y方向
(縦方向)に沿う基準寸法Cも決定されているものであ
って、第2図に例示されるように凹凸状をなしている。
寸法A,Bが周期的に決定されているとともに、Y方向
(縦方向)に沿う基準寸法Cも決定されているものであ
って、第2図に例示されるように凹凸状をなしている。
被測定物4には、連続して移動される帯状物体、例え
ば、タイヤ押出しトレッド,車輌等の窓用ウエザースト
リップ,アルミニューム合金等の押出し型材,金属の引
き抜き材,金属または樹脂製の中実材,型鋼,鋼板をプ
レス加工したもの,鋼板を曲げ加工したもの,または非
連続な合成樹脂成形品および木製物体等、種々の被測定
物があげられる。また、被測定物4は測定基準面1上を
移動されるものでなくてもよい。
ば、タイヤ押出しトレッド,車輌等の窓用ウエザースト
リップ,アルミニューム合金等の押出し型材,金属の引
き抜き材,金属または樹脂製の中実材,型鋼,鋼板をプ
レス加工したもの,鋼板を曲げ加工したもの,または非
連続な合成樹脂成形品および木製物体等、種々の被測定
物があげられる。また、被測定物4は測定基準面1上を
移動されるものでなくてもよい。
測定基準面1の上方には投光器5が配設されている。投
光器5はハロゲンランプなどの光源6を少なくとも1台
例えば5台有して形成されていて、これら複数台の光源
6からの光束Dは、投光器5が備えるスリットおよびレ
ンズなどを介して平らな面を有するように制御されて、
その平らな面が測定基準面1を横切るようにして上記測
定基準面1の各部を幅方向に分担して照明するようにな
っている。
光器5はハロゲンランプなどの光源6を少なくとも1台
例えば5台有して形成されていて、これら複数台の光源
6からの光束Dは、投光器5が備えるスリットおよびレ
ンズなどを介して平らな面を有するように制御されて、
その平らな面が測定基準面1を横切るようにして上記測
定基準面1の各部を幅方向に分担して照明するようにな
っている。
各光源6は、調光手段7に夫々接続されており、この手
段7を通して印加される電圧の変化で、被測定物4によ
り異なる撮影レベルに応じて、明るさを自動的に制御さ
れるようになっているとともに、この制御により後述す
る全カメラ9が適正な撮影レベルとなったことを図示し
ないAND回路により判定して、そのANDの成立によ
り各カメラ9が有する二次元センサ11から出力するよ
うに構成されている。
段7を通して印加される電圧の変化で、被測定物4によ
り異なる撮影レベルに応じて、明るさを自動的に制御さ
れるようになっているとともに、この制御により後述す
る全カメラ9が適正な撮影レベルとなったことを図示し
ないAND回路により判定して、そのANDの成立によ
り各カメラ9が有する二次元センサ11から出力するよ
うに構成されている。
さらに、測定基準面1の上方には受光器8が配設されて
いる。受光器8は並設された複数台のカメラからなり、
本実施例の場合には7台のカメラ9と、これらに同期信
号を供給する同期信号発生回路10とで形成されてい
る。カメラ9にはITVカメラまたはMOSエリアアレ
ーセンサ等の二次元センサ11を内蔵するものが使用さ
れ、本実施例の場合には244×320ビットのMOS
エリアアレーセンサを二次元センサ11として内蔵した
カメラ9が使用されている。
いる。受光器8は並設された複数台のカメラからなり、
本実施例の場合には7台のカメラ9と、これらに同期信
号を供給する同期信号発生回路10とで形成されてい
る。カメラ9にはITVカメラまたはMOSエリアアレ
ーセンサ等の二次元センサ11を内蔵するものが使用さ
れ、本実施例の場合には244×320ビットのMOS
エリアアレーセンサを二次元センサ11として内蔵した
カメラ9が使用されている。
これらのカメラ9は上記測定基準面1上の被測定物4を
各部分ごとに分割して撮影するものであり、このような
分割撮影によって一台のカメラ9のみで被測定物4全体
を撮影する場合に比較して分解能を向上するようになっ
ている。また、各カメラ9の撮影レベルは上記調光手段
7を介して光源6にフィードバックされるようになって
いる。
各部分ごとに分割して撮影するものであり、このような
分割撮影によって一台のカメラ9のみで被測定物4全体
を撮影する場合に比較して分解能を向上するようになっ
ている。また、各カメラ9の撮影レベルは上記調光手段
7を介して光源6にフィードバックされるようになって
いる。
第1図に示されるように上記投光器5およびカメラ9
は、光源6からの光束Dの光軸およびカメラ9の光軸E
の被測定物4上での交点において立てた垂線Fに対し
て、上記光束Dの光軸をα゜傾けるとともに、カメラ9
の光軸Eをβ゜傾けて配設され、これらの角度を夫々
(45±20)゜としてある。なお、α+βは90゜である方
がより望ましい。また、上記調光手段7に代えて各カメ
ラ9に自動絞り機構を備えたものを使用して、この機構
によって被測定物4により異なる撮影レベルに応じて絞
りが適正な値に自動制御されるようにするとともに、こ
の制御により全カメラ9が適正な撮影レベルとなったこ
とを図示しないAND回路により判定して、そのAND
の成立により各カメラ9が有する二次元センサ11から
出力するように構成してもよい。
は、光源6からの光束Dの光軸およびカメラ9の光軸E
の被測定物4上での交点において立てた垂線Fに対し
て、上記光束Dの光軸をα゜傾けるとともに、カメラ9
の光軸Eをβ゜傾けて配設され、これらの角度を夫々
(45±20)゜としてある。なお、α+βは90゜である方
がより望ましい。また、上記調光手段7に代えて各カメ
ラ9に自動絞り機構を備えたものを使用して、この機構
によって被測定物4により異なる撮影レベルに応じて絞
りが適正な値に自動制御されるようにするとともに、こ
の制御により全カメラ9が適正な撮影レベルとなったこ
とを図示しないAND回路により判定して、そのAND
の成立により各カメラ9が有する二次元センサ11から
出力するように構成してもよい。
上記各カメラ9の二次元センサ11を夫々ラスタスキャ
ンする図示しない各駆動機構の出力端は、センサセレク
タ12を介して処理装置13に内蔵の2値化手段14に
接続されている。処理装置13には、上記2値化手段1
4、バッファメモリ15、エラー消去手段16、境界抽
出手段17、補正データ用メモリ18、断面形状算出手
段19が設けられており、これらの手段等はCPU20
によって実現されている。
ンする図示しない各駆動機構の出力端は、センサセレク
タ12を介して処理装置13に内蔵の2値化手段14に
接続されている。処理装置13には、上記2値化手段1
4、バッファメモリ15、エラー消去手段16、境界抽
出手段17、補正データ用メモリ18、断面形状算出手
段19が設けられており、これらの手段等はCPU20
によって実現されている。
2値化手段14は、上記二次元センサ11からのアナロ
グ信号を、任意なスレッショルド電圧でスライスして白
黒ビットに振分けるように構成されている。そして、実
施例の2値化手段14は、例えば第9図中上側の波形で
例示されるような二次元センサ11からのアナログ出力
信号Gについて、−〜+数本以内のラスタ毎における最
大電圧値VHと最低電圧値VLとを求めてから、これら
の値VH,VLの略1/2つまり1/2±15%の電圧値をスレ
ッショルド電圧SV(しきい値)として、この電圧で、
同電圧を求めたラスタあるいは次ぎのラスタに係る二次
元センサ11からのアナログ信号をスライスして、第9
図中下側の波形で例示したように白黒ビットに振分けて
2値化するようになっている。このようなラスター毎の
2値化手段14は、光むらに拘らずより確実に2値化を
するための配慮であり、−〜+数本以内のラスタ毎とし
た理由は経験的な確認によるものであって、かつ、それ
を越えるラスタ数を使用する場合には2値化の信頼性が
実用上において問題を生じる程度に低下したことによ
る。なお、この2値化手段14はアナログ処理回路から
なる論理回路に代えてもよく、その場合には処理速度を
より高めることができる。なお、センサー毎又はセンサ
ー全体のスレッショルド電圧SVを決定し、この電圧を
用いて2値化してもよい。
グ信号を、任意なスレッショルド電圧でスライスして白
黒ビットに振分けるように構成されている。そして、実
施例の2値化手段14は、例えば第9図中上側の波形で
例示されるような二次元センサ11からのアナログ出力
信号Gについて、−〜+数本以内のラスタ毎における最
大電圧値VHと最低電圧値VLとを求めてから、これら
の値VH,VLの略1/2つまり1/2±15%の電圧値をスレ
ッショルド電圧SV(しきい値)として、この電圧で、
同電圧を求めたラスタあるいは次ぎのラスタに係る二次
元センサ11からのアナログ信号をスライスして、第9
図中下側の波形で例示したように白黒ビットに振分けて
2値化するようになっている。このようなラスター毎の
2値化手段14は、光むらに拘らずより確実に2値化を
するための配慮であり、−〜+数本以内のラスタ毎とし
た理由は経験的な確認によるものであって、かつ、それ
を越えるラスタ数を使用する場合には2値化の信頼性が
実用上において問題を生じる程度に低下したことによ
る。なお、この2値化手段14はアナログ処理回路から
なる論理回路に代えてもよく、その場合には処理速度を
より高めることができる。なお、センサー毎又はセンサ
ー全体のスレッショルド電圧SVを決定し、この電圧を
用いて2値化してもよい。
バッファメモリ15は以上のようにして得た2値化デー
タを格納するものであって、格納された2値化データの
エラーは上記エラー消去手段16で消去される。この手
段16は、第10図中上側に例示した白黒ビット格納状
態において白ビットの複数(例えば10ビット以内)デ
ータに両側が隣接している黒データb1、および黒ビット
の複数(例えば10ビット以内)データに両側が隣接し
ている白データb2がある場合に、これらのデータb1,b2
を、エラーデータと判定して第10図中下側に例示した
白黒ビット格納状態に示すように両側に隣接しているデ
ータに同化させるという、差異データの平滑化処理を行
なう構成である。このエラー消去によって2値化データ
の誤りがなくなって、後述のようにして得られる被測定
物4の輪郭をより明確化できるものである。なお、この
手段16は必要により省略してもよい。
タを格納するものであって、格納された2値化データの
エラーは上記エラー消去手段16で消去される。この手
段16は、第10図中上側に例示した白黒ビット格納状
態において白ビットの複数(例えば10ビット以内)デ
ータに両側が隣接している黒データb1、および黒ビット
の複数(例えば10ビット以内)データに両側が隣接し
ている白データb2がある場合に、これらのデータb1,b2
を、エラーデータと判定して第10図中下側に例示した
白黒ビット格納状態に示すように両側に隣接しているデ
ータに同化させるという、差異データの平滑化処理を行
なう構成である。このエラー消去によって2値化データ
の誤りがなくなって、後述のようにして得られる被測定
物4の輪郭をより明確化できるものである。なお、この
手段16は必要により省略してもよい。
境界抽出手段17は、2値化データが上記バッファメモ
リ15においてマトリックス的に配置されていると見な
し得ることから、このマトリックスにおける白黒ビット
の境界、つまりは基準ゲージ3および被測定物4に対し
て直角に交差する被照射箇所における光切断面の輪郭形
状を演算によって抽出するように構成された手段であ
る。また、この抽出手段17は、外部キーボード21に
より補正データ用メモリ18に予め入力されている上記
基準ゲージ3に決定されている基準寸法(寸法A,B,
C)と、上記演算により抽出した基準ゲージ3の輪郭を
示す寸法測定データとの関係をもとにして、演算により
上記二次元センサ11の視野補正データを算出するよう
に構成されている。さらに上記抽出手段17は上記演算
により抽出した基準ゲージ3の輪郭を示す寸法測定デー
タと、外部キーボード21から予め入力されている上記
基準ゲージ3に決定されている基準寸法(寸法A,B,
C)との関係をもとにして、演算により隣接する二次元
センサ11の視野X方向オーバーラップの補正データを
算出するように構成されている。しかも、上記抽出手段
17はその演算により抽出した抽出データと各センサ1
1のY方向の基準との関係をもとに演算により各二次元
センサ11のY方向の補正データを算出するようにも構
成されている。なお、Y方向の補正データを算出する手
段は論理回路に代えてもよく、その場合には処理速度を
より高めることができる。
リ15においてマトリックス的に配置されていると見な
し得ることから、このマトリックスにおける白黒ビット
の境界、つまりは基準ゲージ3および被測定物4に対し
て直角に交差する被照射箇所における光切断面の輪郭形
状を演算によって抽出するように構成された手段であ
る。また、この抽出手段17は、外部キーボード21に
より補正データ用メモリ18に予め入力されている上記
基準ゲージ3に決定されている基準寸法(寸法A,B,
C)と、上記演算により抽出した基準ゲージ3の輪郭を
示す寸法測定データとの関係をもとにして、演算により
上記二次元センサ11の視野補正データを算出するよう
に構成されている。さらに上記抽出手段17は上記演算
により抽出した基準ゲージ3の輪郭を示す寸法測定デー
タと、外部キーボード21から予め入力されている上記
基準ゲージ3に決定されている基準寸法(寸法A,B,
C)との関係をもとにして、演算により隣接する二次元
センサ11の視野X方向オーバーラップの補正データを
算出するように構成されている。しかも、上記抽出手段
17はその演算により抽出した抽出データと各センサ1
1のY方向の基準との関係をもとに演算により各二次元
センサ11のY方向の補正データを算出するようにも構
成されている。なお、Y方向の補正データを算出する手
段は論理回路に代えてもよく、その場合には処理速度を
より高めることができる。
そして、上記各補正データは、補正データ用メモリ18
に格納されるようになっており、これらの各補正データ
は新たな補正データが格納されるまで保存される。
に格納されるようになっており、これらの各補正データ
は新たな補正データが格納されるまで保存される。
また、上記境界抽出手段17によって抽出された被測定
物4の被照射箇所の輪郭形状を示す二次元データは断面
形状算出手段19に取込まれるようになっている。この
算出手段19は、取込んだ上記二次元データと上記補正
データ用メモリ18に格納されている補正データとをも
とにして、被測定物4の断面形状を演算により算出して
外部に出力するように構成されている。そして、この算
出手段19の出力端には上記処理装置13の外部に設け
られるプリンタ22、モニタテレビ23、および磁気デ
ィスク等の記録ディスク24などの少なくとも一つが接
続されている。なお、モニタテレビ23には受光器8の
各カメラ9が夫々有した二次元センサ11からの信号、
2値化データ、および上記断面形状算出手段19のデー
タ出力が、図示しない切換え手段により選択的に入力さ
れるようになっている。
物4の被照射箇所の輪郭形状を示す二次元データは断面
形状算出手段19に取込まれるようになっている。この
算出手段19は、取込んだ上記二次元データと上記補正
データ用メモリ18に格納されている補正データとをも
とにして、被測定物4の断面形状を演算により算出して
外部に出力するように構成されている。そして、この算
出手段19の出力端には上記処理装置13の外部に設け
られるプリンタ22、モニタテレビ23、および磁気デ
ィスク等の記録ディスク24などの少なくとも一つが接
続されている。なお、モニタテレビ23には受光器8の
各カメラ9が夫々有した二次元センサ11からの信号、
2値化データ、および上記断面形状算出手段19のデー
タ出力が、図示しない切換え手段により選択的に入力さ
れるようになっている。
そして、以上の構成の装置は第11図および第12図に
示す順序によって被測定物4の断面形状を測定する。
示す順序によって被測定物4の断面形状を測定する。
つまり、ステップ1では、投光器5の各光源6を点灯す
ることにより、第7図に示すように平らな面を有した光
束Dを測定基準面1にこれを横切るようにして照射させ
る。
ることにより、第7図に示すように平らな面を有した光
束Dを測定基準面1にこれを横切るようにして照射させ
る。
ステップ2では、受光器8の各カメラ9が夫々有した二
次元センサ11のY方向に対する基準位置を決定する。
この決定は次ぎの〜の順序を経てなされる。ま
ず、上記測定基準面1の被照射箇所が投影されている各
二次元センサ11の駆動機構を動作させて、各センサ1
1をラスタスキャンしてアナログ信号を出力する。こ
のアナログ信号はセンサセレクタ12を通って、各セン
サ11毎に順に2値化手段14に入力する。2値化手
段14は、入力したアナログ信号について−〜+数本以
内のラスタ毎における最大の電圧値VHと最低電圧値V
Lとを求めて、これらの値の略1/2の電圧をスレッショ
ルド電圧SVとして設定し、この電圧SVで上記アナロ
グ信号をスライスして、測定基準面1に光が当たってい
る箇所を白ビットとするとともに測定基準面1に光が当
たっていない箇所を黒ビットとして振分けて2値化す
る。そして、この2値化データはバッファメモリ15
に格納されてから、そのエラーデータがエラー消去手
段16により正された後、境界抽出手段17に入力す
る。この手段17は、白黒ビットの境界(つまり、こ
の場合は第7図および第8図中に示す測定基準面1にお
ける光の境界線)を抽出した後、この境界線と二次元
センサ11が取込んだモニタテレビの一画面相当の任意
画素線(例えば最も下のラスタ)との間の高さy1を算出
する。この演算により、各センサ11のY方向の補正デ
ータy1が得られ、この補正データy1は補正データ用メモ
リ18に格納される。したがって、第8図に示すように
測定基準面1上の被測定物4のY方向の寸法y2は、二次
元センサ11が取込んだ二次元画像中、上記最も下のラ
スタと被測定物4の上端との間の寸法をYと置くことに
より、y2=Y−y1の演算式で算出できる。
次元センサ11のY方向に対する基準位置を決定する。
この決定は次ぎの〜の順序を経てなされる。ま
ず、上記測定基準面1の被照射箇所が投影されている各
二次元センサ11の駆動機構を動作させて、各センサ1
1をラスタスキャンしてアナログ信号を出力する。こ
のアナログ信号はセンサセレクタ12を通って、各セン
サ11毎に順に2値化手段14に入力する。2値化手
段14は、入力したアナログ信号について−〜+数本以
内のラスタ毎における最大の電圧値VHと最低電圧値V
Lとを求めて、これらの値の略1/2の電圧をスレッショ
ルド電圧SVとして設定し、この電圧SVで上記アナロ
グ信号をスライスして、測定基準面1に光が当たってい
る箇所を白ビットとするとともに測定基準面1に光が当
たっていない箇所を黒ビットとして振分けて2値化す
る。そして、この2値化データはバッファメモリ15
に格納されてから、そのエラーデータがエラー消去手
段16により正された後、境界抽出手段17に入力す
る。この手段17は、白黒ビットの境界(つまり、こ
の場合は第7図および第8図中に示す測定基準面1にお
ける光の境界線)を抽出した後、この境界線と二次元
センサ11が取込んだモニタテレビの一画面相当の任意
画素線(例えば最も下のラスタ)との間の高さy1を算出
する。この演算により、各センサ11のY方向の補正デ
ータy1が得られ、この補正データy1は補正データ用メモ
リ18に格納される。したがって、第8図に示すように
測定基準面1上の被測定物4のY方向の寸法y2は、二次
元センサ11が取込んだ二次元画像中、上記最も下のラ
スタと被測定物4の上端との間の寸法をYと置くことに
より、y2=Y−y1の演算式で算出できる。
ステップ3では、測定基準面1の上面に基準ゲージ3を
置く。それによりステップ4に移って基準ゲージ3を光
切断法によって計測する。この計測は第12図に示すス
テップ13〜19を経て実施される。つまり、まず、ス
テップ13では各二次元センサ11で基準ゲージ3の被
照射箇所を受光する(換言すれば被照射箇所を撮像す
る。)。そして、各二次元センサ11の駆動機構を動作
させて、各センサ11をラスタスキャンしてアナログ信
号を出力する。ステップ14では、アナログ信号をセン
サセレクタ12を通して、各センサ11ごとに順に2値
化手段14に入力させる。ステップ15では、入力した
アナログ信号(つまり、二次元映像信号)を、2値化手
段14により、アナログ信号について、−〜+数本以内
のラスタ毎における最大の電圧値VHと最低電圧値VL
とを求めて、これらの値の略1/2の電圧をスレッショル
ド電圧SVとして設定し、この電圧SVで上記アナログ
信号をスライスして、測定基準面1に光が当たっている
箇所を白ビットとするとともに測定基準面1に光が当た
っていない箇所を黒ビットとして振分けて2値化する。
ステップ16では2値化データをバッファメモリ15に
格納する。そしてステップ17では、センサセレクタ1
2によって入力される各二次元センサ11のアナログ信
号について上記ステップ15および16を繰返す。この
後、ステップ18でバッファメモリ15に格納された2
値化データについてのエラーデータを、エラー消去手段
16により正す。最後にステップ19で、バッファメモ
リ15に格納されたモニタテレビの一画面相当の2値化
データについて境界抽出手段17で、白黒ビット境界
(この場合は基準ゲージ3における凹部の底面および凸
部の上面ならびにこれら底面と上面とをつないだ垂直な
境界)を抽出する。
置く。それによりステップ4に移って基準ゲージ3を光
切断法によって計測する。この計測は第12図に示すス
テップ13〜19を経て実施される。つまり、まず、ス
テップ13では各二次元センサ11で基準ゲージ3の被
照射箇所を受光する(換言すれば被照射箇所を撮像す
る。)。そして、各二次元センサ11の駆動機構を動作
させて、各センサ11をラスタスキャンしてアナログ信
号を出力する。ステップ14では、アナログ信号をセン
サセレクタ12を通して、各センサ11ごとに順に2値
化手段14に入力させる。ステップ15では、入力した
アナログ信号(つまり、二次元映像信号)を、2値化手
段14により、アナログ信号について、−〜+数本以内
のラスタ毎における最大の電圧値VHと最低電圧値VL
とを求めて、これらの値の略1/2の電圧をスレッショル
ド電圧SVとして設定し、この電圧SVで上記アナログ
信号をスライスして、測定基準面1に光が当たっている
箇所を白ビットとするとともに測定基準面1に光が当た
っていない箇所を黒ビットとして振分けて2値化する。
ステップ16では2値化データをバッファメモリ15に
格納する。そしてステップ17では、センサセレクタ1
2によって入力される各二次元センサ11のアナログ信
号について上記ステップ15および16を繰返す。この
後、ステップ18でバッファメモリ15に格納された2
値化データについてのエラーデータを、エラー消去手段
16により正す。最後にステップ19で、バッファメモ
リ15に格納されたモニタテレビの一画面相当の2値化
データについて境界抽出手段17で、白黒ビット境界
(この場合は基準ゲージ3における凹部の底面および凸
部の上面ならびにこれら底面と上面とをつないだ垂直な
境界)を抽出する。
以上でステップ4が実行され、次ぎにステップ5に移っ
て各二次元センサ11の視野補正データを求める。この
データは上記境界抽出手段17での演算により算出され
る。すなわち、この場合、上記二次元センサ11が取込
んだ基準ゲージ3の二次元的画像が第4図の斜線で示す
ようなもので、この画像中における凹部底面のX方向の
実測寸法がHビットで、かつ上記垂直な境界のY方向の
実測寸法がIビットであったとする。そして、第3図に
おいて左端のセンサ11の視野Iについての分解能がバ
ッファメモリでの二次元的画像上で、X方向がJビット
で、Y方向がKビットであれば、次ぎに演算式によって
上記左端のセンサ11の視野補正データが算出される。
て各二次元センサ11の視野補正データを求める。この
データは上記境界抽出手段17での演算により算出され
る。すなわち、この場合、上記二次元センサ11が取込
んだ基準ゲージ3の二次元的画像が第4図の斜線で示す
ようなもので、この画像中における凹部底面のX方向の
実測寸法がHビットで、かつ上記垂直な境界のY方向の
実測寸法がIビットであったとする。そして、第3図に
おいて左端のセンサ11の視野Iについての分解能がバ
ッファメモリでの二次元的画像上で、X方向がJビット
で、Y方向がKビットであれば、次ぎに演算式によって
上記左端のセンサ11の視野補正データが算出される。
X方向の視野補正データX1 =B/H(mm/ビット) Y方向の視野補正データY1 =C/I(mm/ビット) したがつて、上記左端のセンサ11のX方向、およびY
方向の視野は、次ぎの演算式によって算出される。
方向の視野は、次ぎの演算式によって算出される。
X方向の視野=J×B/H(mm) Y方向の視野=K×C/I(mm) そして、上記の演算により求められた視野補正データX
1,Y1は補正データ用メモリ18に格納される。この
視野補正データは各二次元センサ11の視野II,IIIに
ついて夫々求められて上記メモリ18に格納される。
1,Y1は補正データ用メモリ18に格納される。この
視野補正データは各二次元センサ11の視野II,IIIに
ついて夫々求められて上記メモリ18に格納される。
この後、ステップ6が実施されて、第3図におけるLで
示される視野X方向のオーバーラップの補正データを求
める。このデータは上記境界抽出手段17での演算によ
り算出される。すなわち、視野オーバーラップは隣接す
る二次元センサ11同志の内一方が、上記ステップ4で
取込んだ二次元的画像が第5図に示され、かつ隣接する
他方の二次元センサ11が、上記ステップ4で取込んだ
二次元的画像が第6図に示されるようなものであったと
した場合、これらの図において、 (M1+N2−L)ビットは、基準ゲージのX方向の寸
法(A+B)mmに等しい。ここに、M1は隣接した視野
うち左側に位置される視野内の上記基準ゲージ3の二次
元的画像におけるX方向の全長O1からオーバーラップ
しない凸部の画像長さN1を減算した長さ、M2は隣接
した視野のうち右側に位置される視野内の上記基準ゲー
ジ3の二次元的画像におけるX方向にオーバーラップし
た凸部の画像長さ、そしてLは上記オーバーラップ寸法
である。
示される視野X方向のオーバーラップの補正データを求
める。このデータは上記境界抽出手段17での演算によ
り算出される。すなわち、視野オーバーラップは隣接す
る二次元センサ11同志の内一方が、上記ステップ4で
取込んだ二次元的画像が第5図に示され、かつ隣接する
他方の二次元センサ11が、上記ステップ4で取込んだ
二次元的画像が第6図に示されるようなものであったと
した場合、これらの図において、 (M1+N2−L)ビットは、基準ゲージのX方向の寸
法(A+B)mmに等しい。ここに、M1は隣接した視野
うち左側に位置される視野内の上記基準ゲージ3の二次
元的画像におけるX方向の全長O1からオーバーラップ
しない凸部の画像長さN1を減算した長さ、M2は隣接
した視野のうち右側に位置される視野内の上記基準ゲー
ジ3の二次元的画像におけるX方向にオーバーラップし
た凸部の画像長さ、そしてLは上記オーバーラップ寸法
である。
したがって、これら隣接した視野のX方向オーバーラッ
プ補正データLは次ぎの演算式で算出される。
プ補正データLは次ぎの演算式で算出される。
L(ビット) =(M1+N2)−(A+B)/X1 そして、上記の演算により求められた視野X方向オーバ
ーラップ補正データLは補正データ用メモリ18に格納
される。この補正データLは隣接する二次元センサ11
について夫々求められて上記メモリ18に格納される。
ーラップ補正データLは補正データ用メモリ18に格納
される。この補正データLは隣接する二次元センサ11
について夫々求められて上記メモリ18に格納される。
以上のステップ1〜6により、各カメラ9のY方向の寸
法、視野、視野オーバーラップについての校正が完了さ
れ、その直後にステップ7に移って測定スタート待ちと
なる。そして、装置を校正モードから測定モードに切換
えて、ステップ8により被測定物4を測定基準面1上に
設置して測定をスタートする。測定のスタートにより、
投光器5の各光源6を点灯することにより、第7図に示
すように平らな面を有した光束Dを被測定物4を載せた
測定基準面1にこれを横切るようにして照射させて、ス
テップ9を実施する。
法、視野、視野オーバーラップについての校正が完了さ
れ、その直後にステップ7に移って測定スタート待ちと
なる。そして、装置を校正モードから測定モードに切換
えて、ステップ8により被測定物4を測定基準面1上に
設置して測定をスタートする。測定のスタートにより、
投光器5の各光源6を点灯することにより、第7図に示
すように平らな面を有した光束Dを被測定物4を載せた
測定基準面1にこれを横切るようにして照射させて、ス
テップ9を実施する。
次ぎのステップ10では上記ステップ13〜19が繰返
される。このステップ10で抽出された被測定物4の輪
郭を示す二次元データは、上記補正データ用メモリ18
に格納されることなく、次ぎのステップ11を実施する
断面形状算出手段19に出力される。そしてステップ1
1では、断面形状算出手段19がこれに入力された二次
元データと上記メモリ18に格納された各種補正用デー
タとをもとにして断面形状を演算する。この演算におけ
る被測定物4のY方向の実厚み寸法d1は、次ぎの演算式
で行われる。
される。このステップ10で抽出された被測定物4の輪
郭を示す二次元データは、上記補正データ用メモリ18
に格納されることなく、次ぎのステップ11を実施する
断面形状算出手段19に出力される。そしてステップ1
1では、断面形状算出手段19がこれに入力された二次
元データと上記メモリ18に格納された各種補正用デー
タとをもとにして断面形状を演算する。この演算におけ
る被測定物4のY方向の実厚み寸法d1は、次ぎの演算式
で行われる。
d1=(Y−y1)×B/I(mm) なお、この式におけるY、yiは第8図において示されて
いる。
いる。
かくして算出された被測定物4のY方向寸法(厚みd1)
のパターンを認識することにより得られる被測定物4の
断面形状は、ステップ12の実行によりプリンタ22、
モニタテレビ23、記録ディスク24などの外部機器に
出力される。
のパターンを認識することにより得られる被測定物4の
断面形状は、ステップ12の実行によりプリンタ22、
モニタテレビ23、記録ディスク24などの外部機器に
出力される。
すなわち、以上のようにして被測定物の断面形状が測定
される。
される。
そして、以上の測定においては、各二次元センサ11の
視野補正データを取込んで、このデータで測定寸法を校
正することにより、購入したカメラ9の使用書に記載さ
れたカメラ9のf値等の性能と実際の視野のずれをなく
すことができる。さらに、カメラ9を複数台使用するか
ら、分解能を向上できるとともに、隣接カメラ9の視野
X方向オーバーラップおよび各カメラ9のY方向の補正
データを取込んで、これらのデータで実際の測定寸法を
校正するから、各カメラ9の取付け位置や向きにずれが
あって各カメラ9の視野がオーバーラップしても、各カ
メラ9のY方向の向きが異なっていても、これらの影響
を排除して断面形状を測定できる。これにより、高精度
の測定を実現できるとともに、カメラ9の取付け精度を
厳密にしなくてもよくなって、装置の取付けを容易に実
施できる。しかも、既述の2値化手段14を実施するこ
とから、被測定物4の形状が複雑である場合にあって
も、二次元データの抽出が容易となり、測定の正確性を
より高めることができる。
視野補正データを取込んで、このデータで測定寸法を校
正することにより、購入したカメラ9の使用書に記載さ
れたカメラ9のf値等の性能と実際の視野のずれをなく
すことができる。さらに、カメラ9を複数台使用するか
ら、分解能を向上できるとともに、隣接カメラ9の視野
X方向オーバーラップおよび各カメラ9のY方向の補正
データを取込んで、これらのデータで実際の測定寸法を
校正するから、各カメラ9の取付け位置や向きにずれが
あって各カメラ9の視野がオーバーラップしても、各カ
メラ9のY方向の向きが異なっていても、これらの影響
を排除して断面形状を測定できる。これにより、高精度
の測定を実現できるとともに、カメラ9の取付け精度を
厳密にしなくてもよくなって、装置の取付けを容易に実
施できる。しかも、既述の2値化手段14を実施するこ
とから、被測定物4の形状が複雑である場合にあって
も、二次元データの抽出が容易となり、測定の正確性を
より高めることができる。
また、本発明は、上記エラー消去手段16およびその実
行をするステップ18は省略して実施することもでき、
その場合にはステップ19をステップ15とステップ1
6との間で実施するようにしてもよい。
行をするステップ18は省略して実施することもでき、
その場合にはステップ19をステップ15とステップ1
6との間で実施するようにしてもよい。
さらに、本発明において、各二次元センサ11の取付け
位置および向き等を予め手作業で正確に調整してから測
定を実行する場合には、ステップ2およびステップ6を
省略して実施しても差支えない。
位置および向き等を予め手作業で正確に調整してから測
定を実行する場合には、ステップ2およびステップ6を
省略して実施しても差支えない。
なお、本発明は第13図に示すように二次元センサを有
するカメラ9および光源6を有した投光器5を二組備え
て、これら各組が被測定物4の軸方向の対称位置に配置
して実施してもよい。なお、同図中Sは仮想基準面を示
す。このようにして実施する場合には、上記軸方向に対
して直角に交差する方向に沿う測定基軸Zの位置を、中
実な被測定物の太さ等の変化に拘らず安定化させて、測
定の信頼性を高めることができる。
するカメラ9および光源6を有した投光器5を二組備え
て、これら各組が被測定物4の軸方向の対称位置に配置
して実施してもよい。なお、同図中Sは仮想基準面を示
す。このようにして実施する場合には、上記軸方向に対
して直角に交差する方向に沿う測定基軸Zの位置を、中
実な被測定物の太さ等の変化に拘らず安定化させて、測
定の信頼性を高めることができる。
その他、本発明の実施にあたっては、測定基準面、基準
ゲージおよびそれに決定された寸法、光源、カメラおよ
びその二次元センサ、2値化手段、境界抽出手段、補正
データ用メモリ、断面形状算出手段等の具体的な構造、
形状、位置等は、上記一実施例に制約されることなく、
発明の要旨に反しない限り種々の態様に構成して、実施
できることは勿論である。
ゲージおよびそれに決定された寸法、光源、カメラおよ
びその二次元センサ、2値化手段、境界抽出手段、補正
データ用メモリ、断面形状算出手段等の具体的な構造、
形状、位置等は、上記一実施例に制約されることなく、
発明の要旨に反しない限り種々の態様に構成して、実施
できることは勿論である。
上記特許請求の範囲に記載の構成を要旨とする断面形状
の測定方法および装置においては、カメラを複数台使用
して被照射箇所を分割撮影するので、その使用台数に応
じて分解能が高まり測定精度を向上できる。そして、こ
れらカメラの二次元センサの視野補正データ、隣接する
カメラ相互のX方向の視野重なりに対する視野オーバー
ラップ補正データ、および測定基準面の高さに対するY
方向の補正データを取込んで、これらの補正データで実
際の測定寸法を校正するので、カメラの仕様書上のf値
等と実際の視野のずれを排除できるとともに、各カメラ
の取付け位置や向きに多少のずれがあって各カメラの視
野がオーバーラップしていても、また、各カメラのY方
向の向きが異なっていても、これらの影響を排除して、
断面形状を高精度に測定できる。そのため、カメラの取
付け精度を厳密にしなくてもよくなって、装置の取付け
を容易化できる。しかも、2値化を、二次元センサから
のアナログ信号について、−〜+数本以内のラスタ毎に
おける最大電圧値と最低電圧値とを求めて、これらの値
の略1/2の電圧値をスレッショルド電圧として実施する
ことを必須要件の一つとした発明においては、二次元デ
ータの抽出を容易化できるので、測定の正確性をより高
め得る。
の測定方法および装置においては、カメラを複数台使用
して被照射箇所を分割撮影するので、その使用台数に応
じて分解能が高まり測定精度を向上できる。そして、こ
れらカメラの二次元センサの視野補正データ、隣接する
カメラ相互のX方向の視野重なりに対する視野オーバー
ラップ補正データ、および測定基準面の高さに対するY
方向の補正データを取込んで、これらの補正データで実
際の測定寸法を校正するので、カメラの仕様書上のf値
等と実際の視野のずれを排除できるとともに、各カメラ
の取付け位置や向きに多少のずれがあって各カメラの視
野がオーバーラップしていても、また、各カメラのY方
向の向きが異なっていても、これらの影響を排除して、
断面形状を高精度に測定できる。そのため、カメラの取
付け精度を厳密にしなくてもよくなって、装置の取付け
を容易化できる。しかも、2値化を、二次元センサから
のアナログ信号について、−〜+数本以内のラスタ毎に
おける最大電圧値と最低電圧値とを求めて、これらの値
の略1/2の電圧値をスレッショルド電圧として実施する
ことを必須要件の一つとした発明においては、二次元デ
ータの抽出を容易化できるので、測定の正確性をより高
め得る。
第1図から第12図は本発明の一実施例を示し、第1図
は光切断部の構成とともに示すブロック図、第2図は基
準ゲージの斜視図、第3図は隣接した複数の二次元セン
サの視野の状態を示す図、第4図から第6図は二次元セ
ンサが取込んだ夫々異なる基準ゲージの二次元像を示す
図、第7図は測定基準面に光束が照射された状態を示す
斜視図、第8図は二次元センサが取込んだ被測定物の二
次元像を示す図、第9図はアナログ信号と2値化データ
との関係を示す波形図、第10図はエラービットの変換
状況を示す図、第11図は測定ステップを示すフローチ
ャート、第12図は光学計測のステップを示すフローチ
ャート、第13図は本発明の他の実施例に係る投光器と
カメラの配置関係を示す図である。 1……測定基準面、3……測定ゲージ、A,B,C……
測定ゲージに決定された寸法、D……光束、6……光
源、7……調光手段、11……二次元センサ、12……
センサセレクタ、14……2値化手段、15……バッフ
ァメモリ、17……境界抽出手段、18……補正データ
用メモリ、19……断面形状算出手段。
は光切断部の構成とともに示すブロック図、第2図は基
準ゲージの斜視図、第3図は隣接した複数の二次元セン
サの視野の状態を示す図、第4図から第6図は二次元セ
ンサが取込んだ夫々異なる基準ゲージの二次元像を示す
図、第7図は測定基準面に光束が照射された状態を示す
斜視図、第8図は二次元センサが取込んだ被測定物の二
次元像を示す図、第9図はアナログ信号と2値化データ
との関係を示す波形図、第10図はエラービットの変換
状況を示す図、第11図は測定ステップを示すフローチ
ャート、第12図は光学計測のステップを示すフローチ
ャート、第13図は本発明の他の実施例に係る投光器と
カメラの配置関係を示す図である。 1……測定基準面、3……測定ゲージ、A,B,C……
測定ゲージに決定された寸法、D……光束、6……光
源、7……調光手段、11……二次元センサ、12……
センサセレクタ、14……2値化手段、15……バッフ
ァメモリ、17……境界抽出手段、18……補正データ
用メモリ、19……断面形状算出手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−80003(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】測定基準面に平らな面を有した光束をその
平らな面が上記測定基準面を横切るように照射し、その
被照射箇所を複数台のカメラが夫々有した二次元センサ
に分割投影して、これらセンサから出力される信号を任
意なスレッショルド電圧を境に2値化した後、2値化さ
れた2値化データの境界を抽出して、この抽出データと
上記各センサのY方向の基準との関係をもとに上記各二
次元センサのY方向の補正データを求めた後、 Y方向の基準寸法が決定されているとともにX方向に沿
って2種類の基準寸法が周期的に決定されていて上記測
定基準面に置かれた基準ゲージに、平らな面を有した光
束をその平らな面が上記基準ゲージを横切るように照射
し、その被照射箇所を上記複数台のカメラが夫々有する
二次元センサに分割投影して、これらセンサから出力さ
れる信号を任意なスレッショルド電圧を境に2値化した
後、2値化された2値化データの境界を抽出し、 この抽出データと上記基準ゲージに決定された基準寸法
との関係をもとに上記各二次元センサについてのX、Y
両方向の視野補正データを夫々求め、 この後、前記X方向の視野補正データおよび上記二次元
センサが取込んだ上記基準ゲージについての二次元画像
における寸法データと、上記基準ゲージに決定されたX
方向の基準寸法との関係をもとに隣接する上記二次元セ
ンサのX方向の視野オーバーラップの補正データを求
め、 上記Y方向の補正データ、視野補正データ、および視野
オーバーラップ補正データを補正データ用メモリに格納
し、 次に、平らな面を有した光束をその平らな面が上記測定
基準面上に置かれた被測定物を横切るように照射し、そ
の被照射箇所を上記複数台のカメラの各二次元センサに
夫々分割投影して、これらのセンサから出力される信号
を任意なスレッショルド電圧を境に2値化した後、 この2値化された2値化データの境界を上記被測定物に
おける被照射箇所の輪郭形状を示す二次元データとして
抽出し、 この二次元データと、上記補正データ用メモリに格納さ
れた上記Y方向の補正データ、視野補正データ、および
視野オーバーラップ補正データとをもとにして被測定物
の断面形状を求めることを特徴とする断面形状の測定方
法。 - 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項の記載におい
て、被測定物の被照射箇所が投影された二次元センサか
ら出力される信号について、−〜+数本以内のラスタ毎
における最大電圧値と最低電圧値を求め、これらの値の
略1/2の電圧値をスレッショルド電圧として二次元セン
サから出力される信号を2値化することを特徴とする断
面形状の測定方法。 - 【請求項3】Y方向の基準寸法が決定されているととも
に、X方向に沿って2種類の基準寸法が周期的に決定さ
れていて測定基準面に載置される基準ゲージと、 平らな面を有した光束をその平らな面が上記測定基準面
上に載置される上記基準ゲージおよび被測定物を横切る
ようにして上記測定基準面に向けて照射する光源と、 前記光束の被照射箇所が分割投影される複数台のカメラ
が夫々有する二次元センサと、 上記二次元センサから出力される信号について−〜+数
本以内のラスタ毎における最大電圧値と最低電圧値とを
求め、これらの値の1/2の電圧値をスレッショルド電圧
として、この電圧を境に上記二次元センサから出力され
る信号を2値化する2値化手段と、 2値化された2値化データの境界を演算により抽出し、
また、上記測定基準面について抽出したデータと上記各
二次元センサのY方向の基準とをもとに上記各二次元セ
ンサのY方向の補正データを演算により算出し、かつ、
上記測定基準面上に置かれた上記基準ゲージについて抽
出した寸法データと上記基準ゲージに決定された基準寸
法をもとに上記各二次元センサについてのX、Y両方向
の視野補正データを演算により算出し、さらに、上記X
方向の視野補正データと上記基準ゲージについての二次
元画像におけるX方向の寸法データと上記基準ゲージに
決定されたX方向の基準寸法とをもとに隣接する上記二
次元センサのX方向の視野オーバーラップ補正データを
演算により算出する境界抽出手段と、 上記基準ゲージの基準寸法と、上記Y方向の補正データ
と、上記視野補正データと、上記視野オーバーラップ補
正データとが夫々格納される補正データ用メモリと、 上記補正データ用メモリに格納された上記各補正データ
と、上記境界抽出手段で抽出された被測定物における被
照射箇所の輪郭形状を示す上記二次元データとをもとに
して上記被測定物の断面形状を演算により求める断面形
状算出手段とを具備することを特徴とする断面形状の測
定装置。 - 【請求項4】特許請求の範囲第(3)項の記載におい
て、二次元センサを有するカメラ群および光源群が二組
備えられているとともに、これら各組が被測定物の軸方
向に対称位置に配置されていることを特徴とする断面形
状の測定装置。 - 【請求項5】特許請求の範囲第(3)項または第(4)
項の記載において、複数台の各カメラの二次元センサか
ら出力される信号をセンサセレクタを通して2値化手段
に入力させることを特徴とする断面形状の測定装置。 - 【請求項6】特許請求の範囲第(3)項〜第(5)項の
うちいずれか1項の記載において、光源が二次元センサ
の撮影レベルに応じて調光されるものであることを特徴
とする断面形状の測定装置。 - 【請求項7】特許請求の範囲第(3)項〜第(6)項の
うちいずれか1項の記載において、二次元センサが有す
るカメラが自動絞り機構を有したものであることを特徴
とする断面形状の測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61254279A JPH0621766B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 断面形状の測定方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61254279A JPH0621766B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 断面形状の測定方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63108207A JPS63108207A (ja) | 1988-05-13 |
JPH0621766B2 true JPH0621766B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=17262757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61254279A Expired - Lifetime JPH0621766B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 断面形状の測定方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621766B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244202A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-14 | Bridgestone Corp | 物体の端部位置を検出する装置 |
JPH07239219A (ja) * | 1990-04-30 | 1995-09-12 | Korea Mach Res Inst | 非接触式タイヤ端面輪郭形状計測方法および装置 |
JPH0749942B2 (ja) * | 1990-05-29 | 1995-05-31 | 日本無線株式会社 | 路面横断凹凸測定装置 |
JP2623367B2 (ja) * | 1990-11-05 | 1997-06-25 | 株式会社ユニスン | 三次元形状測定装置の校正方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6180003A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-23 | Fanuc Ltd | 実長換算補正機能付き視覚システム |
-
1986
- 1986-10-25 JP JP61254279A patent/JPH0621766B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63108207A (ja) | 1988-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8244023B2 (en) | Shape measuring device and shape measuring method | |
JP2870142B2 (ja) | コプラナリティ測定方法及びその装置 | |
RU2478489C1 (ru) | Устройство измерения высоты пантографа | |
JPH05215518A (ja) | 光学式検査プローブ | |
AU8869191A (en) | Process and device for the opto-electronic measurement of objects | |
JP2923199B2 (ja) | 曲げ角度検出装置およびそれに用いる直線抽出装置並びに曲げ角度検出位置設定装置 | |
JPH0621766B2 (ja) | 断面形状の測定方法および装置 | |
CN110779451B (zh) | 一种基于单相机的车辆尺寸测量装置及方法 | |
JPH09210653A (ja) | 面方向検出装置 | |
JPH0467887B2 (ja) | ||
JP2003148936A (ja) | 光切断法による対象物の三次元計測方法 | |
JP2001004339A (ja) | 画像認識検査システムの照明むら測定方法および画像認識検査方法 | |
JP2005003410A (ja) | 3次元曲面形状の測定装置及び測定方法 | |
JPH0660807B2 (ja) | 光の中心位置の高精度計測方法 | |
JPH11241916A (ja) | 高さ測定方法、高さデータ処理方法及び高さ測定装置 | |
JPH0467886B2 (ja) | ||
JPH11316113A (ja) | 形状測定装置 | |
JP2775924B2 (ja) | 画像データ作成装置 | |
CN109520441A (zh) | 基于线激光的轮廓测量装置及其轮廓测量方法 | |
JP2795790B2 (ja) | 3次元計測装置のセンサ座標補正方法 | |
JP2630034B2 (ja) | リード曲り測定装置 | |
JP2009186216A (ja) | 3次元形状測定装置 | |
CN217005732U (zh) | 高分辨率镜头下测试薄片平整度的实时对焦装置 | |
JPH07218227A (ja) | 断面形状測定装置及び測定方法 | |
JPH07234116A (ja) | 板材の反り量測定方法 |