JPH0621730B2 - 一重二重効用吸収冷凍機 - Google Patents

一重二重効用吸収冷凍機

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JPH0621730B2
JPH0621730B2 JP14003785A JP14003785A JPH0621730B2 JP H0621730 B2 JPH0621730 B2 JP H0621730B2 JP 14003785 A JP14003785 A JP 14003785A JP 14003785 A JP14003785 A JP 14003785A JP H0621730 B2 JPH0621730 B2 JP H0621730B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、太陽熱利用温水その他の低温流体を熱源に用
いる低温熱源用発生器と高温蒸気その他の高温流体を熱
源に用いる高温発生器とを備え、これら発生器を併用あ
るいは単独使用に切換えて運転する一重二重効用吸収冷
凍機(以下、この種の吸収冷凍機という)の改良に関す
る。
(ロ) 従来の技術 この種の吸収冷凍機の従来の技術として、例えば特公昭
58−34731号公報にみられるように、太陽熱の収
熱不足による太陽熱利用温水の温度不足を高温発生器へ
の高温蒸気の供給により補助して高温発生器と低温熱源
発生器との併用運転(上記公報では一重二重併用運転と
称している。)により冷凍能力を維持し、太陽熱利用温
水の温度が設定値になれば蒸気制御弁を閉じて低温熱源
用発生器のみの使用による運転(上記公報では一重効用
運転と称している。)へ切換え、この切換時に、高温発
生器へ吸収液を送るポンプの作動を蒸気制御弁の閉止信
号により止めるものが知られている。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 上記のような従来のこの種の吸収冷凍機においては、一
重二重併用運転から一重効用運転へ切換える際、高温発
生器の加熱停止と同時に高温発生器への吸収液の流れが
断たれてそのまま直ちに一重効用運転が行なわれるた
め、一重二重併用運転時に濃縮された高温発生器内の吸
収液や高温発生器から冷媒蒸気の熱で濃縮された低温発
生器内の吸収液のほとんどがこれら高温、低温発生器内
に滞留したまま外気により冷却され、吸収液の結果を生
じやすいという問題点がある。
このような吸収液の結晶を確実に防ぐために、一重二重
併用運転から一重効用運転へ切換えるに先立って、先ず
高温発生器の加熱停止と同時に低温熱源用発生器の加熱
も停止して吸収液を循環して吸収液の稀釈運転を行い、
稀釈運転の終了後低温熱源用発生器を再び加熱して一重
効用運転へ切換える手段の採用も考えられるが、この手
段を採用した場合、一重効用運転の立上り時間を要し、
所望の冷凍能力が発揮されるまでに長い時間を要すると
いう問題点がある。
本発明は、これらの問題点に鑑み、運転切換後の冷凍能
力を短時間で発揮し得ると共に吸収液の結晶も防止し得
るこの種の吸収冷凍機の提供を目的としたものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明は、上記の問題点を解決する手段として、二重効
用側吸収液循環路に設けられた第2の吸収液ポンプある
いは二重効用側吸収液循環路に設けられた弁と、高温流
体を熱源に用いて二重効用側吸収液循環路に吸収液が循
環する運転[例えば、一重二重併用運転]から低温流体
のみを熱源に用いて一重効用側吸収液循環路に吸収液が
循環する運転[一重効用運転]へ切換える際、低温流体
を低温熱源用発生器に供給させると共に、高温発生器の
加熱停止後、上記第2の吸収液ポンプの運転信号あるい
は上記弁の開信号を所定時間継続して出力し、二重効用
側吸収液循環路に吸収液を循環させる制御器とが備えら
れている一重二重効用吸収冷凍機を提供するものであ
る。
(ホ) 作用 本発明によるこの種の吸収冷凍機は、一重効用運転への
切換後直ちに低温熱源用発生器で十分に濃縮された吸収
液が吸収器へ流れる働き(作用)を有しているので、運
転切換後短時間で所望の冷凍能力を発揮でき、かつ、高
温発生器や低温発生器などでの吸収液の濃縮が停止され
ると共にこれら機器内の吸収液が稀釈される働きを有し
ているので、吸収液の結晶も確実に防止できる。
(ヘ) 実施例 第1図は本発明によるこの種の吸収冷凍機の一実施例を
示した概略構成説明図である。第1図において、(1)は
都市ガスや灯油などの燃焼ガスを熱源とする高温発生
器、(2)は太陽熱利用温水や廃蒸気や排温水などの低温
流体を熱源とする低温熱源用発生器(3)と高温発生器(1)
からの冷媒の熱を加熱源とする低温発生器(4)と凝縮器
(5)より成る発生凝縮器、(6)は蒸発器(7)と吸収器(8)よ
り成る蒸発吸収器、(9)、(10)は溶液熱交換器、(P)は冷
媒液用のポンプ、(P1)(P2)はそれぞれ吸収液用の第1、
第2ポンプで、これら機器は冷媒の流れる管(11)、(1
2)、冷媒液の流下する管(13)、冷媒液の還流する管(1
4)、(15)、吸収液と送られる管(a1)、(a2)、
(a3)、吸収液の流れる管(a4)、(a5)、吸収液の送
られる管(a6)、(a7)、(a8)、吸収液の流れる管
(a9)、(a10)、吸収液の流下する管(a11)により接続
されて従来のこの種の吸収冷凍機と同様の冷媒〔水〕お
よび吸収液〔臭化リチウム水溶液〕の循環路を構成して
いる。また、(16)は管(15)と溶液熱交換器(10)とを接続
した冷媒液ブロー用の管で、この管には電磁弁その他の
開閉弁(V)が備えてある。
(17)は高温発生器(1)の燃焼加熱室、(18)、(18)…は燃
焼ガスの流れる管、(19)は低温発生器(4)の給熱器、(2
0)は低温熱源用発生器(3)の加熱器、(21)、(22)はそれ
ぞれ凝縮器(5)、吸収器(8)の冷却器、(23)は蒸発器(7)
の冷水器である。(24)は燃焼加熱室(17)へ燃料を供給す
る管路で、この管路には燃料制御弁(VF) が備えてあ
る。(25)、(26)、(27)は冷却器(22)、(21)を直列に結ん
だ冷却水の流れる管であり、(28)、(29)は負荷側の熱交
換ユニット〔図示せず〕と冷水器(23)とを結んだ冷水の
流れる管である。また、(30)、(31)は低温熱源〔図示せ
ず〕と加熱器(20)とを結んだ低温流体の流れる管であ
る。
(SW)は切換スイッチで、このスイッチは手作業あるい
は図示していない負荷検出器や低温流体の温度検出器な
どの信号により切換えられるようになっている。(C)は
タイマーや電気回路などを内蔵した制御器で、この制御
器は切換スイッチ(SW)の信号により第2ポンプ(P2) の
発停制御および開閉弁(V)、燃料制御弁(VF)の開閉制
御を行なうようになっている。
次に、第1図に示すように構成されたこの種の吸収冷凍
機(以下、第1機という)の動作例を説明する。
切換スイッチ(SW)がA接点側にあるときには、制御器
(C)は働かず、開閉弁(V)が閉じられている一方で燃料制
御弁(VF)が開かれており、ポンプ(P)、(P1)、(P
2)が稼動されている。そして、吸収器(8)、管(a1)、
第1ポンプ(P1)、管(a2)、溶液熱交換器(9)、管(a
3)、低温熱源用発生器(3)、管(a4)、溶液熱交換器
(9)、管(a5)、吸収器(8)を配管接続した一重効用
側吸収液循環路に吸収液が流れるサイクル(以下、一重
効用 側溶液サイクルという)と、吸収器(8)、管(a1)、第
1ポンプ(P1)、管(a2)、溶液熱交換器(9)、管
(a3)、低温熱源発生器(3)、管(a6)、第2ポンプ(P
2)、管(a7)、溶液熱交換器(10)、管(a8)、高温発
生器(1)、管(a9)、溶液熱交換器(10)、管(a10)、低
温発生器(4)、管(a11)、管(a4)、溶液熱交換器
(9)、管(a)、吸収器(8)を配管接続した二重
効用側吸収液循環路に吸収液が流れるサイクル(以下、
二重効用側溶液サイクルという)とを形成している。ま
た、冷媒は、高温発生器(1)および低温発生器(4)ならび
に低温熱源用発生器(3)で吸収液から分離され、凝縮器
(5)で液化された後蒸発器(7)へ流れてここで気化され、
吸収器(8)へ流れて吸収液に吸収され、再び発生器(1)、
(3)、(4)へ戻される。このような冷媒と吸収液の循環に
よる吸収冷凍サイクルが形成されて従来のこの種の吸収
冷凍機と同様に第1機の一重二重併用運転が行なわれ
る。なお、低温熱源用発生器(3)の加熱器(20)に供給さ
れる低温流体の温度が吸収器(8)から低温熱源用発生器
(3)へ送られる吸収液のそれよりも低い時のように低温
流体を熱源として用いることができない場合には、加熱
器(20)への低温流体の供給が断たれ、高温発生器(1)お
よび低温発生器(4)で冷媒を分離する運転(以下、二重
効用運転という)が行なわれる。すなわち、低温熱源用
発生器(3)は吸収液の通路としての働きをするのみとな
る。なお、第1機の一重二重併用運転時、吸収液はこれ
ら発生器(1)、(3)、(4)でそれぞれ濃度59〜60%、
57〜58%、61〜62%程度に濃縮される。また、
二重効用運転時には発生器(1)、(4)で濃度59〜60
%、61〜62%程度に濃縮される。
切換スイッチ(SW)がA接点側からB接点側へ切換えら
れたとき〔例えば、加熱器(20)へ供給する低温流体の熱
のみで負荷に対する冷凍能力を発揮できるとき〕、制御
器(C)により燃料制御弁(VF)が全閉されて高温発生器
(1)の加熱が止められると同時に開閉弁(V)が開かれ、設
定された時間〔例えば3分間〕冷媒液が溶液熱交換器(1
0)内の吸収液中にブローされる。かつまた、高温発生器
(1)の加熱停止後所定の時間〔例えば20分間〕第2ポ
ンプ(P2)の作動が継続され、二重効用側溶液サイクル
における吸収液の循環が続いて吸収液の稀釈運転が行な
われる。その結果、高温発生器(1)や低温発生器(4)など
二重効用側溶液サイクルにおける吸収液の濃度は57%
程度まで稀釈される。一方、一重効用側溶液サイクルに
おいて、低温熱源用発生器(3)で吸収液が58〜59%
程度の濃度に濃縮され、吸収器(8)に57.5〜58%
程度の濃度の吸収液が散布されるため、低温熱源用発生
器(3)の加熱も止めて吸収液を稀釈する従来のこの種の
吸収冷凍機にくらべ、第1機は高い冷凍能力を発揮す
る。
そして、高温発生器(1)の加熱停止後、設定時間〔3分
間〕経過すると開閉弁(V)が閉じられ、また、所定時間
〔20分間〕経過すると第2ポンプ(P2)も停止されて
一重効用側溶液サイクルのみが形成される。この一重効
用側溶液サイクルにおける吸収液は二重効用側溶液サイ
クルにおける吸収液の稀釈中にも濃縮されているので、
一重効用運転への移行後、従来のこの種の吸収冷凍機よ
りも短時間で所望の濃度の吸収液が吸収器(8)に散布さ
れるようになり、速やかに所望の冷凍能力が発揮される
ことになる。
なお、第1機において、管(16)の代りに図の仮想線で示
す管(32)、(33)などを介して二重効用側溶液サイクルの
吸収液中に冷媒液をブローしても良い。なおまた、図示
していないが、切換スイッチ(SW)の信号の代りに燃料制
御弁(VF)の閉止信号、負荷検出器や低温流体の温度検
出器の信号あるいは負荷に対して低温流体の熱量が十分
であるか否かを判定する演算器の信号などにより制御器
(C)を介して開閉弁(V)および第2ポンプ(P2)を制御し
ても良い。また、第1機において、冷媒液を二重効用側
溶液サイクルの吸収液中に必ずしもブローしなくても良
い。この場合には二重効用側溶液サイクルにおける吸収
液の稀釈運転時間を冷媒液のブローされる場合よりも長
く設定すれば良い。
第2図、第3図および第4図はそれぞれ本発明によるこ
の種の吸収冷凍機の別々の実施例を示した概略構成説明
図で、これら図において第1図に示した構成機器と同様
のものには同一の符号を付している。
第2図に示した実施例(以下、第2機という)において
は、吸収器(8)、管(b1)、溶液ポンプ(PA)、管
(b2)溶液熱交換器(9)、管(b3)、低温熱源用発生器
(3)、管(b4)、溶液熱交換器(9)、管(b5)、吸収器
(8)を順に流れる吸収液のサイクル〔一重効用側溶液サ
イクル〕と、吸収器(8)、管(b1)、溶液ポンプ
(PA)、管(b2)、溶液熱交換器(9)、管(b3)、管(b
6)、管(b7)、溶液熱交換器(10)、管(b8)、高温発
生器(1)、管(b9)、溶液熱交換器(10)、管(b10)、管
(b4)、溶液熱交換器(9)、管(b5)、吸収器(8)を順に
流れる吸収液および吸収器(8)、管(b1)、溶液ポンプ
(PA)、管(b2)、溶液熱交換器(9)、管(b3)、管(b
6)、管(b11)、低温発生器(4)、管(b12)、管
(b4)、溶液熱交換器(9)、管(b5)、吸収器(8)を順に
流れる吸収液のサイクル〔二重効用側溶液サイクル〕と
が形成されるようになっている。そして、切換スイッチ
(SW)がA接点側からB接点側へ切換えられたとき、こ
のスイッチの信号により制御器(C)を介して燃料制御弁
(VF)が全閉され、この弁の全閉後所定の時間だけ管
(b6)に備えた溶液流量制御弁(VA)が開かれたままに
保たれて、二重効用側溶液サイクルにおける吸収液の稀
釈運転が行なわれるようになっている。また、高温発生
器(1)の加熱停止後所定の時間が経過すると溶液流量制
御弁(VA)は全閉されて一重効用側溶液サイクルのみが
形成される。なお、第2機において、第1機と同様、吸
収液中に冷媒液をブローする構成としても良い。
第3図に示した実施例(以下、第3機という)において
は、吸収器(8)、管(d1)、第1溶液ポンプ(PS1)、管
(d2)、溶液熱交換器(9)、管(d3)、低温熱源用発生
器(3)、管(d4)、溶液熱交換器(9)、管(d5)、吸収器
(8)を順に流れる吸収液のサイクル〔一重効用側溶液サ
イクル〕と、吸収器(8)、管(d1)、第1溶液ポンプ(P
S1)、管(d2)、溶液熱交換器(9)、管(d3)、管
(d6)、第2溶液ポンプ(PS2)、管(d7)、溶液熱交
換器(10)、管(d8)、高温発生器(1)、管(d9)、溶液
熱交換器(10)、管(d10)、低温発生器(4)、管
(d11)、管(d4)、溶液熱交換器(9)、管(d5)、吸収
器(8)を順に流れる吸収液のサイクル〔二重効用側溶液
サイクル〕とが形成されるようになっている。第3機に
おいて、スイッチ(SW)がA接点側からB接点側へ切換
えられたとき、第1機と同様、制御器(C)を介して燃料
制御弁(VF)が全閉され、この弁の全閉後所定の時間だ
け第2溶液ポンプ(PS2)の作動を継続させて二重効用
側溶液サイクルにおける吸収液の稀釈運転を行なう。な
お、この稀釈運転を行なう際に二重効用側溶液サイクル
の吸収液中に冷媒液をブローするようにしても良い。そ
して、高温発生器(1)の加熱停止後所定の時間が経過す
ると第2溶液ポンプ(PS2)の作動が止められて一重効
用側溶液サイクルのみが形成される。
第4図に示した実施例(以下、第4機という)において
は、発生凝縮器(2)での発生器の配置構造が第1機ない
し第3機と異なり、低温発生器(4)が発生凝縮器(2)下部
に配置される一方低温熱源用発生器(3)が発生凝縮器(2)
の上部に配置された構造となっている。そして、吸収器
(8)、管(e1)、第1吸収液ポンプ(PA1)、管(e2)、
溶液熱交換器(9)、管(e3)、低温熱源用発生器(3)、管
(e4)、低温発生器(4)、管(e5)、管(e6)、溶液熱
交換器(9)、管(e7)、吸収器(8)を順に流れる吸収液の
サイクル〔一重効用側溶液サイクル〕と、吸収器(8)、
管(e1)、第1吸収液ポンプ(PA1)、管(e2)、溶液
熱交換器(9)、管(e3)、低温熱源用発生器(3)、管
(e4)、低温発生器(4)、管(e5)、管(e5)、第2吸
収液ポンプ(PA2)、管(e9)、溶液熱交換器(10)、管
(e10)、高温発生器(1)、管(e11)、溶液熱交換器(1
0)、管(e12)、管(e6)、溶液熱交換器(9)、管
(e7)、吸収器(8)を順に流れる吸収液のサイクル〔二
重効用側溶液サイクル〕とが形成されるようになってい
る。第4機において、スイッチ(SW)がA接点側からB
接点側へ切換えられたとき、第1機と同様、制御器(C)
を介して燃料制御弁(VF)が全閉され、この弁の全閉後
所定の時間だけ第2吸収液ポンプ(PA2)の作動を継続
させて二重効用側溶液サイクルにおける吸収液の稀釈運
転を行なう。なお、この稀釈運転を行なう際に高温発生
器(1)、溶液熱交換器(10)、管(e11)、管(e12)内の
濃吸収液に冷媒液を設定時間ブローすることは、吸収液
の結晶防止上、有用である。そして、高温発生器(1)の
加熱停止後所定の時間が経過すると第2吸収液ポンプ
(PA2)の作動が止められて一重効用側溶液サイクルの
みが形成される。なお、第4機において、高温発生器
(1)の加熱が停止される一重効用運転時には低温発生器
(4)への給熱も断たれることになるので、この低温発生
器は吸収液の通路としての働きをするのみとなる。
上述のとおり、第2機、第3機および第4機において
も、第1機と同様、高温発生器(1)の加熱停止後所定の
時間二重効用側溶液サイクルの吸収液を稀釈する運転が
行なわれる一方で一重効用側溶液サイクルの吸収液を濃
縮する運転が並行して行なわれるので、一重効用運転へ
の移行後、従来のこの種の吸収冷凍機にくらべて短時間
で所望の冷凍能力を発揮させることが可能であり、か
つ、二重効用側溶液サイクルの吸収液の結晶を防ぐこと
も可能である。
なお、第2機ないし第4機においても、第1機と同様、
切換スイッチ(SW)の信号の代りに高温発生器(1)に備
えたバーナーの停止信号や燃料制御弁(VF)の閉止信号
〔加熱源に高温蒸気を用いている場合には蒸気制御弁の
閉止信号〕などにより吸収液用の流量制御弁や吸収液用
のポンプを制御しても良い。
(ト) 発明の効果 以上のように、本発明の一重二重効用吸収冷凍機は、高
温発生器および低温発生器ならびに低温熱源用発生器を
併用する運転(一重二重併用運転)あるいは高温発生器
および低温発生器を用いる運転(二重効用運転)から低
温熱源用発生器のみを使用する運転(一重効用運転)へ
切換える際、高温発生器、低温発生器、溶液熱交換器な
どを結ぶ二重効用側吸収液循環路の吸収液を所定の時間
稀釈する一方で吸収液を低温熱源用発生器において濃縮
するようにしたものであるから、その効果(本発明の効
果)として、一重効用運転への移行後、短時間で所望の
冷凍能力を発揮させることが可能となり、かつ、高温発
生器、低温発生器、溶液熱交換器などを結ぶ溶液路内の
吸収液の結晶を防ぐことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による一重二重効用吸収冷凍機の一実施
例を示した概略構成説明図であり、また、第2図、第3
図、第4図はそれぞれ本発明による一重二重効用吸収冷
凍機の他の実施例を示した概略構成説明図である。 (1)……高温発生器、(3)……低温熱源用発生器、(4)…
…低温発生器、(5)……凝縮器、(7)……蒸発器、(8)…
…吸収器、(9)、(10)……溶液熱交換器、(a1)〜
(a11)……管、(b1)〜(b12)……管、(d1)〜(d
11)……管、(e1)〜(e12)……管、(C)……制御器、
(P2)……第2ポンプ、(PS2)……第2溶液ポンプ、
(PA2)……第2吸収液ポンプ、(SW)……切換スイッ
チ、(V)……開閉弁、(VF)……燃料制御弁、(VA)…
…溶液流量制御弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低温流体を熱源とする低温熱源用発生器、
    高温流体を熱源とする高温発生器、低温発生器、凝縮
    器、蒸発器、吸収器、溶液熱交換器及び第1の吸収液ポ
    ンプを配管接続して成り、少なくとも低温熱源用発生
    器、溶液交換器及び吸収器間を吸収液が循環する一重効
    用側吸収液循環路と、少なくとも高温発生器、低温発生
    器、溶液熱交換器及び吸収器間を吸収液が循環する二重
    効用側吸収液循環路とを備えた一重二重効用吸収冷凍機
    において、二重効用側吸収液循環路に設けられた第2の
    吸収液ポンプあるいは二重効用側吸収液循環路に設けら
    れた弁と、高温流体を熱源に用いて二重効用側吸収液循
    環路に吸収液が循環する運転から低温流体のみを熱源に
    用いて一重効用側吸収液循環路に吸収液が循環する一重
    効用の運転へ切換える際、低温流体を低温熱源用発生器
    に供給すると共に、高温発生器の加熱停止後、上記第2
    の吸収液ポンプの運転信号あるいは上記弁の開信号を所
    定時間継続して出力し、二重効用側吸収液循環路に吸収
    液を循環させる制御器とが備えられていることを特徴と
    した一重二重効用吸収冷凍機。
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JP6264636B2 (ja) * 2013-08-30 2018-01-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 吸収式冷凍機

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