JPH0621690Y2 - 成形装置の金型開き止め機構 - Google Patents

成形装置の金型開き止め機構

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JPH0621690Y2
JPH0621690Y2 JP1988099216U JP9921688U JPH0621690Y2 JP H0621690 Y2 JPH0621690 Y2 JP H0621690Y2 JP 1988099216 U JP1988099216 U JP 1988099216U JP 9921688 U JP9921688 U JP 9921688U JP H0621690 Y2 JPH0621690 Y2 JP H0621690Y2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/20Opening, closing or clamping
    • B29C33/202Clamping means operating on closed or nearly closed mould parts, the clamping means being independently movable of the opening or closing means
    • B29C2033/207Clamping means operating on closed or nearly closed mould parts, the clamping means being independently movable of the opening or closing means mould clamping by pivoting members

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、成形装置における金型の開き止め機構に関
し、より具体的には金型を昇温工程,射出成形工程,圧
縮冷却工程,成形品取出工程に順次移送して樹脂の射出
成形により成形品を成形する成形装置における金型の開
き止め機構に関する。
<考案の背景とその課題> プラスチック等の射出成形においては、射出成形機にお
いて金型を昇温し、樹脂を射出し、射出された樹脂の冷
却硬化を待って次の樹脂を射出するという工程をとる
と、射出成形機の待ち時間等が長くなり射出成形機の使
用効率等が悪い。特に厚肉大物レンズや高精度プラスチ
ック成形品では大きさに比例した冷却時間が必要である
ため、射出成形機の使用効率等が悪い。
これを改善するために、複数の金型を用意し、これらを
昇温工程,射出成形工程,冷却工程,成形品取出工程に
順次循環・移送して、成形品を成形するという、成形シ
ステムが提案されている(以後、ロータリー成形システ
ムという。例;特開昭61−89019号広報)。これ
により、射出成形機により樹脂を射出された金型をすぐ
に冷却工程に搬送し、昇温工程により昇温された新たな
金型を射出成形機に搬入してこれに樹脂の射出ができる
等のため、射出成形機の使用効率等を向上させることが
できる。
ところで、金型は成形品の取出が可能なようにキャビテ
イ面を有する上型と下型から成っている。
従来においては、金型は移動せず一定位置において、型
締→昇温→射出成形→冷却→型開→成形品取出→型締と
いう工程を繰り返すため、プレスによる型締が同時に金
型の上型と下型との開き止めの効果を奏し、金型の開き
止め機構を別途設ける必要がなかった。
しかし、ロータリー成形システムにおいては、金型はコ
ンベア等に運ばれて、昇温工程→射出成形工程→冷却工
程→成形品取出工程→昇温工程へと移動するため、その
間の金型の温度変化にも拘らす、搬送途中で金型が開か
ないようにするため、また射出成形工程により金型のキ
ャビテイに射出された樹脂の反力によりP.L(パーテ
ィングライン)面が開き樹脂が漏れ出すのを防止するた
めにその後も一定の圧縮圧力が作用しているようにする
ため等の必要性により、十分の締付力を有する金型の上
型と下型との開き止め機構が必要という新たな課題が生
ずる。
ところで、金型の上型と下型とをボルト等を用いて締め
付けて開き止め機構とした場合等には、取出工程におけ
るボルト等の取りはずし,装着等に時間を要する等によ
り、ロータリー成形システムの迅速な流れが達成できな
い。
本考案はこのような点に鑑みてなされたものであってそ
の目的とするところは、成形装置において、金型が各工
程に順次搬送される過程で、その温度変化にも拘らず、
金型の開き止めが確実に行なえ、かつ取出工程における
開き止め解除のための時間をなくし又は短縮して、ロー
タリー成形システムの迅速な流れが達成可能な金型の開
き止め機構を提供するにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的は、キャビテイを有する上型と下型からなる金
型を用意し、この金型を昇温工程、射出成形工程、冷却
工程、成形品取り出し工程に順次移送して、成形品を得
るようにした成形装置の金型開き止め機構において、前
記キャビテイを挟んだ複数箇所において、前記上型と下
型とを互いに型締めする方向に移動できる状態で、係止
部材6を、前記上型または下型のいずれか一方に設ける
と共に、前記係止部材を型締め方向にバネ力を作用させ
るバネ部材を装備し、また、前記上型または下型の他方
に、前記バネ部材のバネ力に抗して、前記係止部材に係
合するフック部材3を装備してなり、前記金型から成形
品を取り出す工程において、取り出し装置側に、取り出
し位置にある前記金型に対して、前記フック部材3と前
記係止部材6の係合動作および解除動作を行う駆動手段
40、39を装備し、金型に対して前記バネ部材による
型締め力の付与および解除を行うようにしたことを特徴
とする成形装置における金型の開き止め機構を提供する
ことで、達成される。
<実施例> 以下、本考案の一実施例を第1図〜第3図を用いて詳細
に説明する。
第1図は本実施例に係る開き止め機構を示す斜視図であ
り、第2図は開き止め機構の金型における配置を示す金
型の斜視図であり、第3図は型開き装置における動作説
明図である。
本実施例においては、金型には第1図及び第2図に示す
ように、上型1に溝部2が設けられ、その溝部2内にフ
ック部材3が設けられ、下型4にコイルスプリング5を
備えた係止部材6が設けられている(ここに上型,下型
とはそれぞれ、後述する型開き装置に載置された際上
側,下側になる金型の部分をいう。)。
本実施例に係る開き止め機構7(金型部分)は第1図に
示すように、金型8の隅部9に設けられており、かつ溝
部2が上型1の上面10及びつかみ部11が設けられて
いない側の側面12の双方に開口するように配置されて
いる。なお開き止め機構7は2個設けられており、それ
らは第2図における金型の上下方向中心軸線に対して対
称となるように配置されている。
次に各部について説明すると、溝部2は上述のように上
型1の隅部9に設けられており、後述するフック部材の
ピン部材13が溝部2の両側の金型の肉部14に係止可
能なように、金型のつかみ部11が設けられた側の側面
15より所定距離離れて設けられている。溝部2は下方
部が膨大部16となっており、これにより後述するよう
にフック部材3を回転可能とし、また引張バネ17を取
付可能とし、更に下型に設けられた係止部材6の上部を
嵌入可能としている。
フック部材3はコの字形部18、及びコの字形部18の
一端部19より、その一端部19と他端部20とを結ぶ
線上に延びる直線部21とからなり、コの字形部18の
一端部19にはフック部材3の面と垂直方向に両側にピ
ン部材13が設けられている。また直線部21と平行な
コの字形部18の部分であってピン部材13の位置より
離れた位置には、引張バネ17の一端を係止するための
係止片22が設けられている。このような構成に係るフ
ック部材3は、ピン部材13が溝部2の両側の肉部14
の所定位置に設けられた孔(図示省略)と嵌合すること
により、溝部2に装着されるようになっており、かつそ
のピン部材13の軸線まわりに回転できるようになって
いる。更に直線部21がつかみ部11が設けられていな
い側の側面12と平行となった状態において、直線部2
1の上端23は上型1の上面10より下がった位置とな
っており、フック部材3は上型1内に隠れるようになっ
ている。また、フック部材3を回転して、直線部21を
つかみ部11が設けられていない側の側面12側に動か
した場合には、直線部21が側面12より突出するよう
になっている。なお、フック部材3は引張バネ17によ
り引張られるため、フック部材3に引張バネ17の力の
みが作用している状態では直線部21が側面12より突
出するようになっている。
係止部材6は頭部24,下部フランジ部25及びそれら
の間の接続部材26より成り立っている。頭部24は円
柱体の外形でありかつその上部に、直径方向に対称な形
で所定幅,深さの溝27を、直径方向に貫通させ、その
溝27の貫通方向の中央位置で上面より所定深さの位置
に係止ピン28を取りつけている。フランジ部25は所
定径の円板状であり、所定長さの円柱からなる接続部材
26により頭部24と接続されている。次に下型4には
上型1の溝部2と対応する下型の隅部位置に、上型1と
の接触面29(第2図参照)より所定深さの切欠部30
が設けられており、更にその切欠部30の底面の所定位
置より下方に向かって、所定深さでかつ接続部材26の
直径よりやや大きい直径を有する孔31、及び孔31の
下方に孔31と同軸かつフランジ部25の径よりやや大
きい直径の孔32が設けられており、孔32は下型4の
下面に開口している。下型4には以上のように、切欠部
30,孔31及び孔32が設けられており、係止部材6
は、フランジ部25を孔32内に嵌合し、頭部24を切
欠部30の底面の上に出し、接続部材26を孔31に沿
わせることにより、下型4に取り付けられる。そして、
係止部材6は下型4に対して上下に摺動可能であるが、
フランジ部25と孔32の上面との間にコイルスプリン
グ5が装着されているため、係止部材6にコイルスプリ
ング5のバネ力のみしか作用していない状態において
は、フランジ部25が下方に押し下げられ、円柱状頭部
24の底面が切欠部30の底面に当接した状態となって
いる。そしてこの状態において、フランジ部25が下型
4の下面より突出しないように、接続部材26の長さ等
が定められている。なお、係止部材6の回転防止のた
め、接続部材26の上部に回り止めピン33が設けら
れ、また孔31の上部に凹部34が設けられ、回り止め
ピン33を凹部34に嵌合している。
本実施例に係る開き止め機構は、金型内においては以上
の構成よりなり、型を閉じて、フック部材3を、第1図
における2点鎖線の状態から実線の状態にすると、フッ
ク部材3の係合面35が、係合ピン28、従って係止部
材6を持ち上げて、コイルスプリング5が圧縮されるた
め、上型1と下型4との間を締め付けて、開き止めが実
施される。
次に、本実施例に係る開き止め機構の取出工程における
動作について第3図(a)〜(e)により説明する。
まず取出工程において用いられる型開き装置について説
明する。
型開き装置36は、第3図(a)〜(e)に示すように、基台
37,空圧シリンダ46を備えた上側固定板47及び可
動板38より構成され、可動板38には第1空圧シリン
ダ39、第2空圧シリンダ40が取り付けられている。
第1空圧シリンダ39はシリンダを駆動したとき作動片
41が上下に動くように空圧シリンダの軸線を可動板3
8と垂直な方向に向けて、可動板38の上側に取り付け
られており、また作動片41は可動板38に設けられた
凹部42に収容されている。なお作動片41は、フック
部材3の直線部21上端に設けられたテーパー部43と
同方向にテーパー部44を有している。第2空圧シリン
ダ40はシリンダを駆動したとき作動片45が左右に動
くように、また可動板38が上型1に当接したとき作動
片45がフック部材3の直線部21の上部位置となるよ
うに、可動板38の下側の所定の位置に取り付けられて
いる。作動片45は上下に細長い板状であり、その幅は
上型1の溝部2の幅W(第1図参照)より狭く、従って
作動片45が溝部2の中へ進入可能となっている。な
お、可動板38はガイドポスト48に支持されて、空圧
シリンダ46により上下方向に移動可能となっている。
以上の構成よりなる型開き装置36に、射出成形工程に
おいて樹脂を射出され冷却工程で冷却された金型8が搬
入され、基台37の所定の位置に載置される(第3図
(a))。
次に、可動板38を空圧シリンダ46により下降させ、
可動板38の下面を上型1の上面と当接させる(第3図
(b))。この状態において同図に示すように第1空圧シ
リンダ39の作動片41のテーパー部44とフック部材
3のテーパー部43とが相対峙している。
次に第1空圧シリンダ39を作動させ、作動片41を下
降させてテーパー部43及び44を当接させ、更に作動
片41を下降させると、第3図(c)に示すように、フッ
ク部材3の直線部21が作動片41に押されて半時計回
りに回転し、フック部材3の係合面35が係合ピン28
より離れ、またフック部材3が引張バネ17に引張られ
て、開き止めが解除される。またフック部材3の直線部
21が金型の側面12より突出する。なお、係止部材6
はコイルスプリング5の作用により下方に下がり、頭部
24が切欠部30の底面と当接する。
この状態において、可動板38の金型8を挾んだ前後2
ケ所に設けられた上型つかみ機構(図示省略)により上
型1のつかみ部11をつかんで、可動板38を上昇させ
て型開きを行なう(第3図(d))。
そして、成形品を手動又は自動装置により取り出し、又
キャビテイ部の清掃等を行なう。
次に再び可動板38を降下させて上型1と下型4との当
接を行なう。そして、この状態において、第2空圧シリ
ンダを作動させて作動片45を右方向に移動させ、フッ
ク部材3の直線部21に当接させ、直線部21を時計回
りに回転させる。すると、フック部材3の係合面35が
係合ピン28と当接し、直線部21を時計回りに更に回
転させると、係合面35が係合ピン28、従って係止部
材6を持ち上げ、スプリングコイル5が圧縮され、この
バネ力により金型の上型1と下型4とがしっかりと締め
付けられた状態で開き止めが実施される(第3図
(e))。
開き止めが実施された金型は取出工程より搬出されて、
昇温工程,射出成形工程,冷却工程を経て再び取出工程
に搬入され、金型の開き止めの解除,実施が行なわれ
る。
本実施例は、上述のように型開き装置36の準備動作の
際、すなわち可動板38に設けられた上型つかみ機構に
より上型1のつかみ部11をつかみ、上型を上昇させる
前の段階において、第1空圧シリンダ39の作動により
作動片41をフック部材3に当ててフック部材3を回転
させ、開き止め機構を解除するものであるため、開き止
め解除のための時間が短時間で済む。また、開き止めを
実施する際も第2空圧シリンダー40の作動片45をフ
ック部材3の直線材21に当てて行うものであるため開
き止めの実施も容易かつ短時間で済む。
また、本実施例では、第2図に示すように、2個のフッ
ク部材3がいずれも上型に設けられているため、フック
部材3を回転させるための第1,第2油圧シリンダ3
9,40をいずれのフック部材3に関しても可動板に取
り付けることが可能であり、型開き装置36の構造が簡
単となる。
なお、第3図(a)の段階において、第1空圧シリンダ3
9の作動片41を作動長さ分だけ予め出しておき、可動
板38の下降に従い作動片41をフック部材3の直線部
21に当接させながら、可動板38を上型1に当接させ
るようにすると、可動板38が上型1に当接したときに
はすでに開き止め機構の解除が終っており、開き止め機
構の解除のための時間を別途設ける必要がないという効
果を有する。
本実施例では開き止め機構は2ケ所に設けたがそれ以上
の箇所に設けても支承ない。
また、第2図における開き止め機構のうちの一方を、逆
の配置とした場合、すなわち溝部及びフック部材を下型
に設け、係止部材を上型に設けた場合には、フック部材
3の係止を解除するための第1空圧シリンダ39等を型
開き装置36の基台37等に裏側(下方向)より取り付
ける等により本考案の実施が可能である。
<考案の効果> 本考案に係る金型の開き止め機構は、金型にフック部材
及びその係止部材を設け、フック部材の係止解除を、型
開き装置に設けられた、フック部材の係止解除を行う装
置によって、行うため、金型の開き止めが確実に行な
え、また開き止め解除のための時間を短縮し又はなくし
て、ロータリー成形システムの迅速な流れを達成でき
る。
また、係止部材がバネ力で型締めする方向に保持されて
いるので、各工程に対して金型が順次搬送される過程
で、温度変化などにより、型開き方向に開く力が作用し
ても、これを抑えて、十分な上型と下型との間の型締め
圧力を維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例の金型内における機構を示す
ための斜視図、第2図は第1図に示す機構が金型に配置
されている状態を示す斜視図、第3図(a)〜(e)は取出工
程の型開き装置で型開き,型締めを行う過程で開き止め
機構の解除、実施の動作が行なわれる様子等を示す説明
図である。 1……上型、2……溝部、3……フック部材、4……下
型、5……コイルスプリング、6……係止部材、8……
金型、36……型開き装置、37……基台、38……可
動台、39……第1空圧シリンダ、40……第2空圧シ
リンダ、41,45……作動片、46……可動板可動用
空圧シリンダ、47……上側固定板、48……ガイドポ
スト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビテイを有する上型と下型からなる金
    型を用意し、この金型を昇温工程、射出成形工程、冷却
    工程、成形品取り出し工程に順次移送して、成形品を得
    るようにした成形装置の金型開き止め機構において、前
    記キャビテイを挟んだ複数箇所において、前記上型と下
    型とを互いに型締めする方向に移動できる状態で、係止
    部材6を、前記上型または下型のいずれか一方に設ける
    と共に、前記係止部材を型締め方向にバネ力を作用させ
    るバネ部材を装備し、また、前記上型または下型の他方
    に、前記バネ部材のバネ力に抗して、前記係止部材に係
    合するフック部材3を装備してなり、前記金型から成形
    品を取り出す工程において、取り出し装置側に、取り出
    し位置にある前記金型に対して、前記フック部材3と前
    記係止部材6の係合動作および解除動作を行う駆動手段
    40、39を装備し、金型に対して前記バネ部材による
    型締め力の付与および解除を行うようにしたことを特徴
    とする成形装置の金型の開き止め機構。
JP1988099216U 1988-07-28 1988-07-28 成形装置の金型開き止め機構 Expired - Fee Related JPH0621690Y2 (ja)

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