JP3274835B2 - 封止成形金型のプランジャー交換方法及び交換構造 - Google Patents

封止成形金型のプランジャー交換方法及び交換構造

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JP3274835B2 JP14485298A JP14485298A JP3274835B2 JP 3274835 B2 JP3274835 B2 JP 3274835B2 JP 14485298 A JP14485298 A JP 14485298A JP 14485298 A JP14485298 A JP 14485298A JP 3274835 B2 JP3274835 B2 JP 3274835B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファー成
形における封止成形金型のプランジャー交換方法及び交
換構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂を用いて半導体素
子の封止成形を行なうにあたって、従来からトランスフ
ァー成形が一般に行われている。このトランスファー成
形に用いられる封止成形金型は、開閉自在に配置される
上成形型と下成形型とを具備して形成されるものであ
り、下成形型にはパーティング面となる上面で開口する
ポットが設けてあって、ポット内にプランジャーが上下
進退自在に設けてある。また上成形型の上面と下成形型
の下面の間には、両成形型を型締めした際にポットと連
通するランナー及びキャビティが形成されるようにして
ある。
【0003】この封止成形金型で成形を行なうにあたっ
ては、上成形型と下成形型を開いてキャビティに半導体
素子等をセットし、まずプランジャーを下動させた状態
で、プランジャーより上側のポット内に上面の開口から
熱硬化性樹脂の成形材料を投入し、次に上成形型と下成
形型を型締めした後、プランジャーを上動させて前進さ
せ、ポット内の成形材料を圧縮すると共に溶融させて、
ポットからランナーを通じてキャビティに成形材料を注
入することによって、行なうことができる。
【0004】そしてこのような封止成形金型にあって、
上成形型や下成形型はチェイスと呼ばれる型ブロックを
組み込んで形成されており、このチェイスにキャビティ
用の凹所やランナー用の凹所やポット用の孔が作製され
ている。従って、別の品種の封止成形品を封止成形する
ときには、別のチェイスに交換する必要があり、このチ
ェイスを交換する際に、チェイスのポットに適合したプ
ランジャーに交換する必要もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、チェイスの交
換に先立って、プランジャーをポットから抜き出す必要
があるが、プランジャーはその上端がポットの上面の開
口の位置かそれより僅か上に達するまでしか上動させる
ことができないようになっている。このためにポットの
上面の開口から僅かに出ているプランジャーの上端を治
具で掴んで引き上げるという作業を行なわなければなら
ず、プランジャーをポットの上面の開口から抜き取るこ
とが非常に難しいと共に、治具で掴む際にプランジャー
の上端部を傷付けるおそれがあるという問題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、プランジャーを傷付けることなく、ポットの上面
の開口からプランジャーを容易に抜き取ることができる
封止成形金型のプランジャー交換方法及び交換構造を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る封止成形金
型のプランジャー交換方法は、開閉自在に配置される上
下の成形型1,2と、下成形型2にその上面に開口して
形成されるポット3と、ポット3内に進退自在に配設さ
れ前進してポット3内に供給された成形材料4を加圧す
ると共にポット3に連通して上下の成形型1,2の間に
形成されたキャビティ10に成形材料4を充填させるプ
ランジャー5と、下成形型2の下方へ突出しているプラ
ンジャー5の下端部に上端部が離脱自在に結合されプラ
ンジャー5を進退させる上下駆動自在な駆動ロッド6と
を具備して形成される封止成形金型において、プランジ
ャー5と駆動ロッド6との係合を外した後に駆動ロッド
6を上動させてプランジャー5をその上端がポット3の
開口に至るように前進させ、プランジャー5の下端部に
設けた係止部7に落下防止治具8を係止させると共に落
下防止治具8を下成形型2に固定することによってプラ
ンジャー5を前進させた状態に保持し、次に駆動ロッド
6を下動させて駆動ロッド6の上端にスペーサ治具9を
載置し、下成形型2から落下防止治具8を取り外してプ
ランジャー5の係止部7から落下防止治具8を抜いた
後、駆動ロッド6を上動させてスペーサ治具9を介して
プランジャー5を押し上げることによってプランジャー
5の上端部を下成形型2の上面から突出させ、ポット3
からプランジャー5を上方へ抜き出すことを特徴とする
ものである。
【0008】また本発明に係る封止成形金型のプランジ
ャー交換構造は、開閉自在に配置される上下の成形型
1,2と、下成形型2にその上面に開口して形成される
ポット3と、ポット3内に進退自在に配設され前進して
ポット3内に供給された成形材料4を加圧すると共にポ
ット3に連通して上下の成形型1,2の間に形成された
キャビティ10に成形材料4を充填させるプランジャー
5と、下成形型2の下方へ突出しているプランジャー5
の下端部に上端部が離脱自在に結合されプランジャー5
を進退させる上下駆動自在な駆動ロッド6とを具備して
形成される封止成形金型において、駆動ロッド6の上端
に取り付けられ係合部11を有するプレート12と、プ
ランジャー5の下端部に設けられた係止部7とプレート
12の係合部11に抜き差し自在に係合されてプランジ
ャー5と駆動ロッド6のプレート12とを離脱自在に結
合させる結合ブロック13と、結合ブロック13を抜い
てプランジャー5との係合を外すと共に駆動ロッド6を
上動させてプランジャー5をその上端がポット3の開口
に至るように前進させた状態で、プランジャー5の係止
部7に挿入係止される係止片14及び下成形型2に固定
される固定片15を設けた落下防止治具8と、落下防止
治具8によってプランジャー5の前進を保持した状態
で、下動させた駆動ロッド6の上端に載置されると共
に、落下防止治具8をプランジャー5の係止部7と下成
形型2から外した状態で、駆動ロッド6を上動させるこ
とによってプランジャー5の下端が上面に当接してプラ
ンジャー5の上端部を下成形型2の上面から突出させる
ようにプランジャー5を押し上げるスペーサ治具9とを
具備して成ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】図1は下成形型2の一例を示すものであ
り、下成形型2は下型本体21の上部にチェイス23を
脱着自在に取り付けて形成してあり、チェイス23の上
面にはキャビティ10用の凹所とランナー22用の凹所
が設けてある。またこのチェイス23には上下に貫通す
る孔が設けてあり、この孔に上下が開口する円筒状のス
リーブ27を取りつけることによって、スリーブ27の
内周にチェイス23の上面で開口するポット3が形成さ
れるようにしてある。上記のランナー22用の凹所はポ
ット3とランナー10用の凹所の間に設けられており、
ランナー22用の凹所とキャビティ10用の凹所とを連
通させるようにしてある。下型本体21にはポット3の
直下位置において上下に貫通する通孔24が設けてあ
る。この通孔24の周囲において下型本体21の下面に
は凹穴25が凹設してある。26は下型本体21とチェ
イス23との間の空間部に配設されるエジェクタプレー
トである。
【0011】プランジャー5は上端に超硬金属のヘッド
28を設けて円柱状に形成してあり、プランジャー5の
下端部の外周の全周に凹溝を設けて係止部7が凹設して
ある。このプランジャー5はポット3内にその上面の開
口から差し込んで、ポット3内に配設してあり、プラン
ジャー5の下部は下型本体21の通孔24を通して下型
本体21の下方へ突出させてある。下成形型2の下方に
は油圧装置など(図示省略)が配設してあり、この油圧
装置で上下駆動される駆動ロッド6が通孔24の直下位
置において下型本体21の下方に配置してある。
【0012】この駆動ロッド6の上端にはプレート12
が固定してある。プレート12の上面の中央には当接用
突部29が突設してあると共に、当接用突部29の両側
においてプレート12の上面に断面横L型のガイドレー
ル片30が突設してあり、当接用突部29と各ガイドレ
ール片30の間に正面形状がL型となった上面が開口す
る溝を設け、この溝で係合部11が形成してある。また
結合ブロック13は上端部の一方の側面に係止突部31
を、下端部の他方の側面に係合突部32を設けて断面略
Z型に形成してある。そして、プランジャー5の下端を
当接用突部29の上面に当接させた状態で、結合ブロッ
ク13の係止突部31をプランジャー5の係止部7に差
し込んで係止させると共に、結合ブロック13の下部と
係合突部32をプレート12の係合部11に差込係合さ
せることによって、一対の結合ブロック13でプレート
12を介してプランジャー5の下端部と駆動ロッド6の
上端部とを結合させるようにしてある。このように結合
ブロック13を装着した後に、図2に示すようにプレー
ト12の前面にエンドプレート33を取り付けることよ
って、結合ブロック13の抜け止めを行なうようにして
ある。
【0013】図6は上成形型1の一例を示すものであ
り、上成形型1は上型本体36の下部にチェイス38を
脱着自在に取り付けて形成してあり、チェイス38の下
面にはキャビティ10用の凹所とランナー37用の凹所
が設けてある。このチェイス38には上下に貫通する孔
が設けてあり、この孔に上下が開口する円筒状のスリー
ブ39を取りつけることによって、スリーブ39の内周
にチェイス38の下面で開口する調圧ポット40が形成
されるようにしてある。上記のランナー37用の凹所は
調圧ポット40とランナー10用の凹所の間に設けられ
ており、ランナー37用の凹所と調圧ポット40の上面
の開口とを連通させるようにしてある。上型本体36に
は調圧ポット40の直上位置において上下に貫通する通
孔41が設けてある。42は上型本体36とチェイス3
8との間の空間部に配設されるエジェクタプレートであ
る。
【0014】上成形型1のチェイス38の調圧ポット4
0には調圧プランジャー44を差し込んで配設してあ
り、調圧プランジャー44の上端には接続用係合凹部4
5が形成してある。上型本体36の上方には油圧装置な
どで形成される調圧シリンダー46が配設してあり、こ
の調圧シリンダー45から下方へ突出させたシリンダー
ロッド47を上型本体36の通孔41に通してある。そ
してシリンダーロッド47の下端に形成した接続用係合
突部48を、調圧プランジャー44の上端の接続用係合
凹部45に脱着自在に係合させることによって、シリン
ダーロッド47と調圧プランジャー44とを脱着自在に
連結してある。
【0015】上成形型1は下成形型2の上方に配置され
るものであり、上成形型1と下成形型2を型締めしたと
きに、上成形型1の調圧ポット40と下成形型2のポッ
ト3とが、上成形型1と下成形型2の各キャビティ10
とがそれぞれ上下に合致し、また上成形型1のランナー
37と下成形型2のランナー22の一端同士が上下に合
致するようにしてある。また、上成形型1の調圧ポット
40や下成形型2のポット3は一つずつに限らず、上成
形型1に複数の調圧ポット40を下成形型2に複数のポ
ット3をそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0016】上記のように上成形型1と下成形型2を具
備して形成される封止成形金型で封止成形を行なうにあ
たっては、まず上下の成形型1,2を開いた状態でキャ
ビティ10に半導体素子等をセットし、さらにポット3
に熱硬化性樹脂などの粉粒状の成形材料4を供給した
後、図7(a)のように上下の成形型1,2を型締めす
る。各成形型1,2には加熱手段が設けられており、ポ
ット3内に供給された成形材料4は加熱されるようにな
っている。このようにポット3内で成形材料4を供給し
た後、駆動ロッド6を上動させることによってプランジ
ャー5を図7(b)のように上動させて前進させる。
【0017】ここで、プランジャー5はポット3に成形
材料4が供給されてからキャビティ10に成形材料4が
注入されるまで一定の圧力で前進するように、駆動ロッ
ド6からプランジャー5に作用する加圧を制御するよう
にしてある。またこのようにプランジャー5が前進する
初期の段階では、調圧プランジャー44にプランジャー
5の圧力よりも大きな圧力が作用するように調圧シリン
ダー46が制御されている。従って、図7(b)のよう
にプランジャー5が前進しても調圧プランジャー44は
後退せず、ポット3内の成形材料4はプランジャー5と
調圧プランジャー44の間で加圧圧縮される。成形材料
4をこのように圧縮することによって、粉粒体の成形材
料4の粒子間の空気は追い出されることになる。成形材
料4の粒子間から追い出された空気は、上下の成形型
1,2のパーティング面のクリアランスや、プランジャ
ー5とポット3内周の間のクリアランスなどを通して排
出される。またこのとき、ランナー37は調圧プランジ
ャー44の側面で閉じられているので、成形材料4はプ
ランジャー5の加圧力でランナー37及びランナー22
へと押し出されることはない。
【0018】上記のように成形材料4を圧縮した後、調
圧プランジャー44への加圧を解除するように調圧シリ
ンダー46が制御されるようになっている。そして駆動
ロッド6が上動してプランジャー5が一定の圧力で前進
すると、調圧プランジャー44は調圧シリンダー46に
よる抵抗を受けながらプランジャー3の圧力で後退し、
図7(c)のようにランナー37が開口される。ポット
3内の成形材料4は加熱と加圧によって溶融状態になっ
ており、このようにランナー37が開口されると、プラ
ンジャー5による加圧でポット3内の成形材料2はラン
ナー37からランナー22に流れ、ランナー22を通っ
てキャビティ10に注入される。このとき、調圧シリン
ダー46による抵抗を受けながら調圧プランジャー44
が後退することによって、ポット3内の圧力は所定の一
定圧力に調整され、一定の圧力で成形材料4をキャビテ
ィ10に注入させることができる。
【0019】そしてプランジャー5の先端が上下の成形
型1,2のパーティング面から少し(1mm程度)突出
するまでプランジャー5を前進させた後、駆動ロッド6
の上動を停止させてプランジャー5の前進を停止させ
る。プランジャー5の前進がこのように停止されると、
調圧プランジャー44にプランジャー5の圧力よりも小
さな圧力が加わって前進するように制御されている。調
圧プランジャー44はランナー37を閉じない範囲で前
進するようにしてあり、図7(d)のように調圧プラン
ジャー44で成形材料4を加圧し、調圧ポット40内に
残留する成形材料4をキャビティ10へと送り出し、キ
ャビティ10への成形材料4の注入が完了する。そして
このようにキャビティ10に注入した成形材料4を硬化
させる。硬化の際には、図4(d)に鎖線で示すように
プランジャー5を後退させておいてもよい。硬化が完了
した後、上下の成形型1,2を型開きして封止成形品を
取り出すことができる。このとき上記のようにプランジ
ャー5の先端が上下の成形型1,2のパーティング面か
ら少し突出させるようにしてあるので、カルの材料ロス
を低減することができるものである。
【0020】一方、上記のような封止成形金型におい
て、品種切替のために下成形型2のチェイス23を交換
するに先立って、下成形型2からプランジャー5を取り
外すにあたっては、まず図2の状態から図1へのように
エンドプレート33を取り外し、一対の結合ブロック1
3を抜いてプランジャー5の係止部7への係止と駆動ロ
ッド6のプレート12の係合部11への係合を外し、プ
ランジャー5と駆動ロッド6との間の結合を解除する。
このときプランジャー5は自重でその下端がプレート1
2の当接用突部29の上面に当接している。
【0021】次に、駆動ロッド6を上限にまで上動させ
てプランジャー5を押し上げることによってポット3内
を前進させる。このとき、プランジャー5はその上端部
のヘッド28の上端がポット3の上面の開口に達するま
で前進する。そしてこのように駆動ロッド6でプランジ
ャー5を押し上げた状態で、落下防止治具8を用いてプ
ランジャー5をこの前進した状態で下成形型2に保持さ
せる。
【0022】すなわち、落下防止治具8は図8に示すよ
うに、固定片15の下端部に二股の係止片14を突設し
てL字型に形成されるものであり、二股の係止片14を
プランジャー5の係止部7に差し込んで係止させると共
に、固定片15を下成形型2の下型本体21の前面に固
定することによって、落下防止治具8でプランジャー5
を下成形型2に保持させることができるものである。下
成形型2への固定片15の固定は、固定片15に設けた
通孔50からねじ51を下成形型2の下型本体21にね
じ込むことによって行なうことができる。このように落
下防止治具8でプランジャー5を下成形型2に保持させ
た後、図4に示すように駆動ロッド6を下動させる。
【0023】図4のように駆動ロッド6を下動させた後
に、駆動ロッド6のプレート12の当接用突部29の上
にスペーサ治具9を載置する。プランジャー5は落下防
止治具8で下成形型2に保持されており、駆動ロッド6
を下動させることによって、プランジャー5の下端と駆
動ロッド6のプレート12の間には隙間が形成されるの
で、この隙間にスペーサ治具9を差し入れてプレート1
2の上にスペーサ治具9を載置することが可能になるも
のである。スペーサ治具9の下面には嵌合凹部52が凹
設してあり、当接用突部29の上端部が嵌合凹部52に
はまり込むようにしてある。
【0024】そして、落下防止治具8を下成形型2から
外し、プランジャー5の係止部7に対する係止片14の
係止を解除する。このように落下防止治具8を外すと、
プランジャー5は保持されないので下降して、その下端
が駆動ロッド6のプレート12に載置したスペーサ治具
9の上面に当接する。この状態で、駆動ロッド6を上限
まで上動させると、プランジャー5はスペーサ治具9を
介して押し上げられる。このとき、図5に示すように、
スペーサ治具9は下型本体21の下面の凹穴25に収め
られるようになっており、スペーサ治具9の高さ寸法分
(10mm程度)、プランジャー5の上端部のヘッド2
8がポット3の上面の開口から下成形型2のパーティン
グ面の上方へと突出する。このようにしてプランジャー
5の上端部はポット3の上面の開口から大きく突出する
ので、治具などでプランジャー5の上端を掴んだりする
必要なく、従って治具で掴む際にプランジャー5を傷付
けるようなおそれなく、作業者が手でプランジャー5の
上端部の摘んで引き上げることによって、プランジャー
5をポット3から容易に抜き出すことができるものであ
る。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明に係る封止成形金型
のプランジャー交換方法は、開閉自在に配置される上下
の成形型と、下成形型にその上面に開口して形成される
ポットと、ポット内に進退自在に配設され前進してポッ
ト内に供給された成形材料を加圧すると共にポットに連
通して上下の成形型の間に形成されたキャビティに成形
材料を充填させるプランジャーと、下成形型の下方へ突
出しているプランジャーの下端部に上端部が離脱自在に
結合されプランジャーを進退させる上下駆動自在な駆動
ロッドとを具備して形成される封止成形金型において、
プランジャーと駆動ロッドとの係合を外した後に駆動ロ
ッドを上動させてプランジャーをその上端がポットの開
口に至るように前進させ、プランジャーの下端部に設け
た係止部に落下防止治具を係止させると共に落下防止治
具を下成形型に固定することによってプランジャーを前
進させた状態に保持し、次に駆動ロッドを下動させて駆
動ロッドの上端にスペーサ治具を載置し、下成形型から
落下防止治具を取り外してプランジャーの係止部から落
下防止治具を抜いた後、駆動ロッドを上動させてスペー
サ治具を介してプランジャーを押し上げることによって
プランジャーの上端部を下成形型の上面から突出させ、
ポットからプランジャーを上方へ抜き出すようにしたの
で、スペーサ治具の高さ寸法分、プランジャーの上端部
をポットの上面の開口から上方へ大きく突出させること
ができるものであり、治具などでプランジャーの上端を
掴んだりする必要なく、作業者が手でプランジャーの上
端部の摘んで引き上げることによって、プランジャーを
傷付けることなく容易にポットから抜き出すことがで
き、品種切替時のプランジャーの交換を作業性良く短時
間で行なうことができるものである。
【0026】また本発明に係る封止成形金型のプランジ
ャー交換構造は、開閉自在に配置される上下の成形型
と、下成形型にその上面に開口して形成されるポット
と、ポット内に進退自在に配設され前進してポット内に
供給された成形材料を加圧すると共にポットに連通して
上下の成形型の間に形成されたキャビティに成形材料を
充填させるプランジャーと、下成形型の下方へ突出して
いるプランジャーの下端部に上端部が離脱自在に結合さ
れプランジャーを進退させる上下駆動自在な駆動ロッド
とを具備して形成される封止成形金型において、駆動ロ
ッドの上端に取り付けられ係合部を有するプレートと、
プランジャーの下端部に設けられた係止部とプレートの
係合部に抜き差し自在に係合されてプランジャーと駆動
ロッドのプレートとを離脱自在に結合させる結合ブロッ
クと、結合ブロックを抜いてプランジャーとの係合を外
すと共に駆動ロッドを上動させてプランジャーをその上
端がポットの開口に至るように前進させた状態で、プラ
ンジャーの係止部に挿入係止される係止片及び下成形型
に固定される固定片を設けた落下防止治具と、落下防止
治具によってプランジャーの前進を保持した状態で、下
動させた駆動ロッドの上端に載置されると共に、落下防
止治具をプランジャーの係止部と下成形型から外した状
態で、駆動ロッドを上動させることによってプランジャ
ーの下端が上面に当接してプランジャーの上端部を下成
形型の上面から突出させるようにプランジャーを押し上
げるスペーサ治具とを具備するので、スペーサ治具の高
さ寸法分、プランジャーの上端部をポットの上面の開口
から上方へ大きく突出させることができるものであり、
治具などでプランジャーの上端を掴んだりする必要な
く、作業者が手でプランジャーの上端部の摘んで引き上
げることによってプランジャーをポットから抜き出すこ
とができ、品種切替時のプランジャーの交換を作業性良
く短時間で行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における下成形型の
一部を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例における下成形型の
一部を示す断面図である。
【図3】同上のプランジャーの交換の一工程での下成形
金型の一部の断面図である。
【図4】同上のプランジャーの交換の一工程での下成形
金型の一部の正面図である。
【図5】同上のプランジャーの交換の一工程での下成形
金型の一部の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例における上成形型の
一部を示す断面図である。
【図7】同上の封止成形金型による封止成形の一例を示
すものであり、(a)乃至(d)はそれぞれ一部の断面
図である。
【図8】同上のプランジャーの交換の際に用いる落下防
止治具の斜視図である。
【符号の説明】
1 上成形型 2 下成形型 3 ポット 4 成形材料 5 プランジャー 6 駆動ロッド 7 係止部 8 落下防止治具 9 スペーサ治具 10 キャビティ 11 係合部 12 プレート 13 結合ブロック 14 係止片 15 固定片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在に配置される上下の成形型と、
    下成形型にその上面に開口して形成されるポットと、ポ
    ット内に進退自在に配設され前進してポット内に供給さ
    れた成形材料を加圧すると共にポットに連通して上下の
    成形型の間に形成されたキャビティに成形材料を充填さ
    せるプランジャーと、下成形型の下方へ突出しているプ
    ランジャーの下端部に上端部が離脱自在に結合されプラ
    ンジャーを進退させる上下駆動自在な駆動ロッドとを具
    備して形成される封止成形金型において、プランジャー
    と駆動ロッドとの係合を外した後に駆動ロッドを上動さ
    せてプランジャーをその上端がポットの開口に至るよう
    に前進させ、プランジャーの下端部に設けた係止部に落
    下防止治具を係止させると共に落下防止治具を下成形型
    に固定することによってプランジャーを前進させた状態
    に保持し、次に駆動ロッドを下動させて駆動ロッドの上
    端にスペーサ治具を載置し、下成形型から落下防止治具
    を取り外してプランジャーの係止部から落下防止治具を
    抜いた後、駆動ロッドを上動させてスペーサ治具を介し
    てプランジャーを押し上げることによってプランジャー
    の上端部を下成形型の上面から突出させ、ポットからプ
    ランジャーを上方へ抜き出すことを特徴とする封止成形
    金型のプランジャー交換方法。
  2. 【請求項2】 開閉自在に配置される上下の成形型と、
    下成形型にその上面に開口して形成されるポットと、ポ
    ット内に進退自在に配設され前進してポット内に供給さ
    れた成形材料を加圧すると共にポットに連通して上下の
    成形型の間に形成されたキャビティに成形材料を充填さ
    せるプランジャーと、下成形型の下方へ突出しているプ
    ランジャーの下端部に上端部が離脱自在に結合されプラ
    ンジャーを進退させる上下駆動自在な駆動ロッドとを具
    備して形成される封止成形金型において、駆動ロッドの
    上端に取り付けられ係合部を有するプレートと、プラン
    ジャーの下端部に設けられた係止部とプレートの係合部
    に抜き差し自在に係合されてプランジャーと駆動ロッド
    のプレートとを離脱自在に結合させる結合ブロックと、
    結合ブロックを抜いてプランジャーとの係合を外すと共
    に駆動ロッドを上動させてプランジャーをその上端がポ
    ットの開口に至るように前進させた状態で、プランジャ
    ーの係止部に挿入係止される係止片及び下成形型に固定
    される固定片を設けた落下防止治具と、落下防止治具に
    よってプランジャーの前進を保持した状態で、下動させ
    た駆動ロッドの上端に載置されると共に、落下防止治具
    をプランジャーの係止部と下成形型から外した状態で、
    駆動ロッドを上動させることによってプランジャーの下
    端が上面に当接してプランジャーの上端部を下成形型の
    上面から突出させるようにプランジャーを押し上げるス
    ペーサ治具とを具備して成ることを特徴とする封止成形
    金型のプランジャー交換構造。
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