JPH06216892A - デジタル信号復調用のビットクロック信号発生装置における位相比較回路 - Google Patents

デジタル信号復調用のビットクロック信号発生装置における位相比較回路

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JPH06216892A
JPH06216892A JP5023272A JP2327293A JPH06216892A JP H06216892 A JPH06216892 A JP H06216892A JP 5023272 A JP5023272 A JP 5023272A JP 2327293 A JP2327293 A JP 2327293A JP H06216892 A JPH06216892 A JP H06216892A
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JP
Japan
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signal
phase
bit clock
output
clock signal
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JP5023272A
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Atsushi Hayamizu
淳 速水
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単なデジタル信号復調用のビットク
ロック信号発生装置における位相比較回路を提供する。 【構成】 ビットクロック信号の位相情報を間欠的に含
んでいる周期信号で構成される如き変調方式で変調され
ているデジタル信号による被復調信号に位相同期したデ
ジタル信号復調用のビットクロック信号を発生させるビ
ットクロック信号発生装置に設けられるフェーズ・ロッ
クド・ループにおける電圧制御発振器の出力信号に基づ
いて発生されたビットクロック信号で前記した被復調信
号をラッチして得た信号と前記した被復調信号との排他
的論理和によって位相誤差信号の出力期間設定信号を得
るとともに、前記した位相誤差信号の出力期間設定信号
で前記したビットクロック信号をラッチして得た信号と
前記したビットクロック信号との排他的論理和によって
位相誤差信号信号を含む信号を得て、前記した位相誤差
信号の出力期間設定信号によって設定された出力期間だ
けに前記した位相誤差信号を含む信号を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル信号復調用のビ
ットクロック信号発生装置における位相比較回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号の記録,伝送に当っては、
記録,伝送の対象にされているデジタル信号が、各種の
変調方式の内から選定された特定な変調方式によって変
調された状態のものとして記録,伝送が行なわるように
されていることは周知のとおりであり、また、前記のよ
うに特定な変調方式に従って変調された状態の被復調信
号の復調に際してはビットクロック信号が必要とされる
が、採用された変調方式によっては被復調信号中にビッ
トクロックの位相情報を間欠的にしか含んでいない場合
がある。そして、ビットクロック信号の位相情報を間欠
的にしか含んでいない周期信号で構成されているデジタ
ル信号の被復調信号の場合には、通常構成のフェーズ・
ロックド・ループを使用したところで、復調時に必要と
されるビットクロック信号が得られないことは、被復調
信号中にビットクロック信号の位相情報が間欠的にしか
存在していないことから考えても容易に理解できる。
【0003】それで、前記のようにビットクロック信号
の位相情報を間欠的にしか含んでいない周期信号で構成
されているデジタル信号の被復調信号から、復調時に必
要とされるビットクロック信号を発生させることができ
るようなビットクロック信号発生装置についても、従来
から各種の構成形態のものが提案されており、本出願人
会社でも、例えば特開昭60ー206339号公報、特
開昭60ー200635号報などによって開示されてい
るように、ビットクロック信号の位相情報を間欠的に含
んでいる周期信号で構成される如き変調方式に従って変
調されているデジタル信号による被復調信号における波
形の立上りと立下りとの何れか一方の時間位置、もしく
は双方の時間位置から、前記したビットクロック信号の
周期よりも短い予め定められたパルス巾を有する検出窓
パルスを発生させ、前記の検出窓パルスを位相比較回路
と電圧制御発振器とを含んで構成されているフェーズ・
ロックド・ループに比較波として与えて、前記したフェ
ーズ・ロックド・ループ中の電圧制御発振器からビット
クロック信号を発生させるようにしているデジタル信号
復調装置のビットクロック信号発生装置を提案してい
る。
【0004】また、復調の対象にしている信号が比較的
に長い無信号期間を有しているような状態で時間軸上で
断続されているような信号の場合、例えば、回転ヘッド
型磁気記録再生装置において、回転シリンダの周辺にお
ける180度対称の位置(中心角が180度の位置)に
設けられた2個の磁気ヘッドによって、前記の回転シリ
ンダに90度の巻付角で巻付けた磁気テープにビットク
ロック信号の位相情報を間欠的に含んでいる周期信号で
構成される如き変調方式に従って変調されているデジタ
ル信号を記録,再生した場合に得られる信号のように長
い無信号期間のある信号の場合に、前記の既提案のデジ
タル信号復調装置のビットクロック信号発生装置では、
長い無信号期間中にフェーズ・ロックド・ループのロッ
クが外れた際に、前記の無信号期間の経過後に再び現わ
れた信号によってフェーズ・ロックド・ループがロック
状態になされるまでに長い時間が掛かり、それにより復
調された信号に乱れが生じるという問題点の解決できる
デジタル信号復調装置についても、例えば特開昭61ー
258534号公報によって開示されているような提案
を行なっており、さらに、磁気テープの走行速度が大巾
に変化するような再生モード時に再生される被復調信号
についても良好な復調動作が行なわれるようにしたデジ
タル信号復調装置としても、例えば特開昭63ー878
35号公報によって開示されているような提案を行なっ
ていて、前記した諸提案の実施によってビットクロック
信号の位相情報を間欠的にしか含んでいない周期信号で
構成されているデジタル信号の被復調信号の復調が良好
に行なうことを可能にした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した各
提案のデジタル信号復調装置においては、ビットクロッ
ク信号の位相検出のために窓パルスを使用しているため
に、窓パルスの発生手段が必要とされ、それにより装置
の構成が複雑になり、また、被復調信号のビットレート
の変更に伴って窓パルスのパルス幅を変化させるように
する場合に用いられるパルスの遅延手段の存在は、装置
を集積回路化する場合に大きな支障となること等が問題
になり、それらの問題点の解決策が求められた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はビットクロック
信号の位相情報を間欠的に含んでいる周期信号で構成さ
れる如き変調方式に従って変調されているデジタル信号
による被復調信号の復調のために使用されるべき前記し
た被復調信号に位相同期したデジタル信号復調用のビッ
トクロック信号を発生させるビットクロック信号発生装
置に設けられるフェーズ・ロックド・ループの構成素子と
して用いられる位相比較回路であって、フェーズ・ロッ
クド・ループにおける電圧制御発振器の出力信号に基づ
いて発生されたビットクロック信号で前記した被復調信
号をラッチして得た信号と前記した被復調信号との排他
的論理和によって位相誤差信号の出力期間設定信号を得
る手段と、前記した位相誤差信号の出力期間設定信号で
前記したビットクロック信号をラッチして得た信号と前
記したビットクロック信号との排他的論理和によって位
相誤差信号信号を含む信号を得る手段と、前記した位相
誤差信号の出力期間設定信号によって設定された出力期
間だけに前記した位相誤差信号を含む信号を出力させる
手段とを備えてなるデジタル信号復調用のビットクロッ
ク信号発生装置における位相比較回路を提供する。
【0007】
【作用】ビットクロック信号の位相情報を間欠的に含ん
でいる周期信号で構成される如き変調方式に従って変調
されているデジタル信号による被復調信号が、データ端
子に供給されているとともに、フェーズ・ロックド・ルー
プにおける電圧制御発振器の出力信号を分周して得たビ
ットクロック信号がクロック端子に与えられているD型
フリップフロップのQ端子出力と、前記した被復調信号
との排他的論理和を行なう排他的論理和回路によって、
位相誤差信号の出力期間設定信号を出力させる。また、
前記したビットクロック信号がデータ端子に供給されて
いるとともに、前記した位相誤差信号の出力期間設定信
号がクロック端子に与えられているD型フリップフロッ
プのQ端子出力と、前記したビットクロック信号との排
他的論理和を行なう排他的論理和回路によって、位相誤
差信号信号を含む信号を出力させる。前記した位相誤差
信号の出力期間設定信号によって、前記した位相誤差信
号を含む信号がオン,オフされることにより、前記した
位相誤差信号の出力期間設定信号によって設定された出
力期間だけに位相誤差信号を出力させる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明のデジタル
信号復調用のビットクロック信号発生装置における位相
比較回路の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明のデジタル信号復調用のビットクロック信号発生装置
における位相比較回路の概略構成を示すブロック図、図
2乃至図4は本発明のデジタル信号復調用のビットクロ
ック信号発生装置における位相比較回路の動作説明のた
めの波形図、図5はデジタル信号復調用のビットクロッ
ク信号発生装置の概略構成を示すブロック図である。図
1に示す本発明のデジタル信号復調用のビットクロック
信号発生装置における位相比較回路1は、図5に示して
あるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)中で図面符号
1によって示してある位相比較回路として使用できるも
のであって、図1に示されている位相比較回路1におけ
る入力端子2,3と出力端子4と、図5中に示してある
位相比較回路1における入力端子2,3と出力端子4と
は互に対応している。
【0009】図5に示すフェーズ・ロックド・ループ
(PLL)において、1は位相比較器であり、また、1
2は増幅器12aと抵抗12b,12cと、コンデンサ
12dとによって構成されているループフィルタ(低域
通過濾波器)、13は電圧制御発振器、14は分周回路
であって、前記の位相比較回路1ではフェーズ・ロック
ド・ループ(PLL)の入力端子10を介して位相比較回
路1の入力端子2に供給された被復調信号と、入力端子
3に供給されている分周回路14から出力された出力信
号(ビットクロック信号)との位相比較を行なって、誤
差信号をループフィルタ12を介して電圧制御発振器1
3に供給する。電圧制御発振器13の出力信号は、前記
した分周回路14によって所定の分周比で分周されるこ
とにより、出力端子11からビットクロック信号として
送出されるとともに、前記した位相比較回路1の入力端
子3に供給する。フェーズ・ロックド・ループ(PLL)
は、前記した位相比較器1→ループフィルタ12→電圧
制御発振器13→分周回路14→位相比較回路1→によ
って示される一巡の回路によって周知の位相同期動作を
行なって、入力端子10に供給された被復調信号に対し
て位相同期しているビットクロック信号を出力端子11
に送出する。
【0010】さて図1に示されている位相比較回路1に
おいて、入力端子2に供給された被復調信号Sdは、D
型フリップフロップ5のデータ端子に供給されるととも
に、排他的論理和回路6に一方入力として供給されてい
る。前記のD型フリップフロップ5のクロック端子に
は、入力端子3を介してビットクロック信号Sbcが供
給されている。図2乃至図4の各(a)に示す信号波形
は、入力端子2に供給される被復調信号Sdを例示して
いるものであり、また、図2乃至図4の各(b)に示す
信号波形は、入力端子3に供給されるビットクロック信
号Sbcを例示しているものであって、図2の(b)は
正常な位相の状態のビットクロック信号Sbc、図2の
(c)及び図3の(b)は正常な位相の状態に比べて位
相が進んでいる状態のビットクロック信号Sbc、図2
の(d)及び図4の(b)は正常な位相の状態に比べて
位相が遅れている状態のビットクロック信号Sbcを、
それぞれ示している。
【0011】前記したD型フリップフロップ5は、それ
のクロック端子に供給されているビットクロック信号S
bcが、ローレベルの状態からハイレベルの状態に変化
した時点に、データ端子に供給されている被復調信号S
dのレベルの状態と対応するレベル状態の出力をQ端子
から排他的論理和回路6へ、それの他方入力として与え
る。ビットクロック信号Sbcの位相が進んでいる状態
における位相比較回路1の動作を説明している図3の場
合には、D型フリップフロップ5のクロック端子に供給
されたビットクロック信号Sbcが、ローレベルの状態
からハイレベルの状態に変化した時点t31に、データ端
子に供給されている被復調信号Sdはローレベルの状態
であるために、時刻t31におけるD型フリップフロップ
5のQ端子の出力はローレベルであり、したがって、時
刻t31における排他的論理和回路6への2入力は、とも
にローレベルの状態であることから、時刻t31における
排他的論理和回路6からの出力信号Spは、図3の
(c)に示されているようにローレベルの状態となって
いる。
【0012】図3の(a)に示されている被復調信号S
dが、時刻t31にローレベルの状態からハイレベルの状
態に変化すると、排他的論理和回路6からの出力信号S
pは図3の(c)に示されているようにローレベルの状
態からハイレベルの状態に変化する。次に、D型フリッ
プフロップ5のクロック端子がビットクロック信号Sb
cによって、ローレベルの状態からハイレベルの状態に
変化した時刻t33において、データ端子に供給されてい
る被復調信号Sdはハイレベルの状態であるために、時
刻t33におけるD型フリップフロップ5のQ端子の出力
はハイレベルの状態となるから、時刻t33における排他
的論理和回路6への2入力は、ともにハイレベルの状態
となり、したがって時刻t33における排他的論理和回路
6からの出力信号Spは、図3の(c)に示されている
ようにローレベルの状態となる。次いで、図3の(a)
に示されている被復調信号Sdが、時刻t34にハイレベ
ルの状態からローレベルの状態に変化すると、排他的論
理和回路6からの出力信号Spは図3の(c)に示され
ているようにローレベルの状態からハイレベルの状態に
変化する。
【0013】またビットクロック信号Sbcの位相が遅
れている状態における位相比較回路1の動作を説明して
いる図4の場合には、図4の(a)に示されている被復
調信号Sdがローレベルの状態からハイレベルの状態に
変化した時点t41において、時刻t41におけるD型フリ
ップフロップ5のQ端子の出力はローレベルであるか
ら、時刻t41における排他的論理和回路6からの出力信
号Spは、図4の(c)に示されているようにローレベ
ルの状態からハイレベルの状態へと変化する。次に図4
の(b)に示されているビットクロック信号Sbcが、
ローレベルの状態からハイレベルの状態に変化した時刻
t42には、図4の(a)に示されている被復調信号Sd
がハイレベルの状態であるために、D型フリップフロッ
プ5のQ端子の出力がローレベルの状態からハイレベル
の状態に変化し、それにより排他的論理和回路6への2
入力がともにハイレベルの状態となるために、排他的論
理和回路6からの出力信号Spは、時刻t42に図4の
(c)に示されているようにハイレベルの状態からロー
レベルの状態に変化する。
【0014】次いで、図4の(a)に示されている被復
調信号Sdが、時刻t43にハイレベルの状態からローレ
ベルの状態に変化すると、排他的論理和回路6からの出
力信号Spは図4の(c)に示されているようにローレ
ベルの状態からハイレベルの状態に変化する。次に図4
の(b)に示されているビットクロック信号Sbcが、
ローレベルの状態からハイレベルの状態に変化した時点
t44における被復調信号Sdはローレベルの状態である
ために、D型フリップフロップ5のQ端子の出力がハイ
レベルの状態からローレベルの状態に変化することによ
り、排他的論理和回路6への2入力がともにローレベル
の状態になって、排他的論理和回路6からの出力信号S
pは、時刻t44図4の(c)に示されているようにハイ
レベルの状態からローレベルの状態に変化する。前記の
ように、D型フリップフロップ5と排他的論理和回路6
とからなる回路配置における排他的論理和回路6からの
出力信号Spは、前記した回路配置に入力される被復調
信号Sdとビットクロック信号Sbcとの相対的な位相
関係によって、図3の(c)及び図4の(c)に例示さ
れているように異なるものになっており、前記した排他
的論理和回路6からの出力信号Spは、位相誤差信号の
出力期間設定信号として用いられる。
【0015】そして前記した排他的論理和回路6から出
力された位相誤差信号の出力期間設定信号Spは、D型
フリップフロップ7におけるクロック端子に供給される
とともに、スイッチ回路9に対して開閉制御信号として
も供給されている。前記したD型フリップフロップ7に
おけるデータ端子には、既述した入力端子3からビット
クロック信号Sbcが供給されており、また、前記のビ
ットクロック信号Sbcは、排他的論理和回路8に一方
入力としても供給されている。前記したD型フリップフ
ロップ7のQ端子からの出力信号Sexは、ビットクロ
ック信号Sbcの位相が進んでいる状態を説明している
図3の場合には、図3の(d)に示すようにハイレベル
の状態の信号となり、また、ビットクロック信号Sbc
の位相が遅れている状態を説明している図4の場合に
は、図4の(d)に示すようにローレベルの状態の信号
となっていて、前記のD型フリップフロップ7のQ端子
からの出力信号Sexは排他的論理和回路8に対して他
方入力として供給される。
【0016】それで、前記したD型フリップフロップ7
のQ端子からの出力信号Sexと、入力端子3に供給さ
れているビットクロック信号Sbcとが2入力として与
えられている排他的論理和回路8からは、ビットクロッ
ク信号Sbcの位相が進んでいる状態を説明している図
3の場合には、図3の(b)に示すビットクロック信号
Sbcと、図3の(d)に示すD型フリップフロップ7
のQ端子からのハイレベルの状態の出力信号Sexとの
排他的論理和の信号である図3の(e)に例示されてい
るような信号Serが出力され、またビットクロック信
号Sbcの位相が遅れている状態を説明している図4の
場合には、図4の(b)に示すビットクロック信号Sb
cと、図4の(d)に示すD型フリップフロップ7のQ
端子からのローレベルの状態の出力信号Sexとの排他
的論理和の信号を示す図4の(e)に例示されているよ
うな信号Serが出力される。
【0017】前記した排他的論理和回路8からの出力信
号は、前記したスイッチ回路9を介して位相誤差信号と
して出力端子4に送出されるが、スイッチ回路9は既述
のように、前記したスイッチ回路9は図3の(c)及び
図4の(c)に、それぞれ示されている排他的論理和回
路6から出力された位相誤差信号の出力期間設定信号S
pのハイレベルの期間中だけにオンの状態となるように
開閉制御されるから、スイッチ回路9から出力される出
力端子4に出力される位相誤差信号は、図3の(e)及
び図4の(e)中に示されている信号波形における実線
図示の部分のように、ビットクロック信号の位相信号が
進んでいる場合にはハイレベルの状態となり、また、ビ
ットクロック信号の位相信号が遅れている場合にはロー
レベレルの状態になる。
【0018】図5に示してあるフェーズ・ロックド・ル
ープ(PLL)中に示されている位相比較回路1として使
用される図1に示す位相比較回路1の出力端子4から出
力された前記の位相誤差信号が、増幅器12aと抵抗1
2b,12cと、コンデンサ12dとによって構成され
ているループフィルタ(低域通過濾波器)に供給される
と、ビットクロック信号の位相信号が進んでいる場合に
位相比較回路1の出力端子4から出力されたハイレベル
の状態の位相誤差信号と、ビットクロック信号の位相信
号が遅れている場合に位相比較回路1の出力端子4から
出力されたローレベレルの状態の位相誤差信号とは、ル
ープフィルタ12における基準電位が前記した位相比較
回路1からの出力信号のハイレベルの状態とローレベル
の状態との中点電位になされていることにより、ビット
クロック信号の位相信号が進んでいる場合に位相比較回
路1の出力端子4から出力されたハイレベルの状態の位
相誤差信号は正極性の電圧の位相誤差信号となり、ま
た、ビットクロック信号の位相信号が遅れている場合に
位相比較回路1の出力端子4から出力されたローレベレ
ルの状態の位相誤差信号は負極性の位相誤差信号とな
る。なお、前記したスイッチ回路9としては、トライス
テートバッファが使用されてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明のデジタル信号復調用のビットクロック
信号発生装置における位相比較回路は、ビットクロック
信号の位相情報を間欠的に含んでいる周期信号で構成さ
れる如き変調方式に従って変調されているデジタル信号
による被復調信号の復調のために使用されるべき前記し
た被復調信号に位相同期したデジタル信号復調用のビッ
トクロック信号を発生させるビットクロック信号発生装
置に設けられるフェーズ・ロックド・ループの構成素子と
して用いられる位相比較回路として、フェーズ・ロック
ド・ループにおける電圧制御発振器の出力信号に基づい
て発生されたビットクロック信号で前記した被復調信号
をラッチして得た信号と前記した被復調信号との排他的
論理和によって位相誤差信号の出力期間設定信号を得る
とともに、前記した位相誤差信号の出力期間設定信号で
前記したビットクロック信号をラッチして得た信号と前
記したビットクロック信号との排他的論理和によって位
相誤差信号信号を含む信号を得て、前記した位相誤差信
号の出力期間設定信号によって設定された出力期間だけ
に前記した位相誤差信号を含む信号を出力させるように
したものであるから、この本発明のデジタル信号復調用
のビットクロック信号発生装置における位相比較回路で
は、位相比較動作のために窓パルスを必要としないため
に、窓パルスの発生手段が不要となり、装置の構成が簡
単なものとなり、また、被復調信号のビットレートが変
化しても位相比較動作が良好に行なわれるのであり、本
発明により既述した従来の問題点は良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル信号復調用のビットクロック
信号発生装置における位相比較回路の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明のデジタル信号復調用のビットクロック
信号発生装置における位相比較回路の動作説明のための
波形図である。
【図3】本発明のデジタル信号復調用のビットクロック
信号発生装置における位相比較回路の動作説明のための
波形図である。
【図4】本発明のデジタル信号復調用のビットクロック
信号発生装置における位相比較回路の動作説明のための
波形図である。
【図5】デジタル信号復調用のビットクロック信号発生
装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…位相比較回路、5,7…D型フリップフロップ、
6,8…排他的論理和回路、9…スイッチ回路、12…
ループフィルタ、13…電圧制御発振器、14…分周回
路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットクロック信号の位相情報を間欠的
    に含んでいる周期信号で構成される如き変調方式に従っ
    て変調されているデジタル信号による被復調信号の復調
    のために使用されるべき前記した被復調信号に位相同期
    したデジタル信号復調用のビットクロック信号を発生さ
    せるビットクロック信号発生装置に設けられるフェーズ
    ・ロックド・ループの構成素子として用いられる位相比
    較回路であって、フェーズ・ロックド・ループにおける
    電圧制御発振器の出力信号に基づいて発生されたビット
    クロック信号で前記した被復調信号をラッチして得た信
    号と前記した被復調信号との排他的論理和によって位相
    誤差信号の出力期間設定信号を得る手段と、前記した位
    相誤差信号の出力期間設定信号で前記したビットクロッ
    ク信号をラッチして得た信号と前記したビットクロック
    信号との排他的論理和によって位相誤差信号信号を含む
    信号を得る手段と、前記した位相誤差信号の出力期間設
    定信号によって設定された出力期間だけに前記した位相
    誤差信号を含む信号を出力させる手段とを備えてなるデ
    ジタル信号復調用のビットクロック信号発生装置におけ
    る位相比較回路。
JP5023272A 1993-01-18 1993-01-18 デジタル信号復調用のビットクロック信号発生装置における位相比較回路 Pending JPH06216892A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6959061B1 (en) 1998-10-07 2005-10-25 Fujitsu Limited Phase comparator circuit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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