JPH06215938A - 電磁石の過熱保護装置 - Google Patents

電磁石の過熱保護装置

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JPH06215938A
JPH06215938A JP4328989A JP32898992A JPH06215938A JP H06215938 A JPH06215938 A JP H06215938A JP 4328989 A JP4328989 A JP 4328989A JP 32898992 A JP32898992 A JP 32898992A JP H06215938 A JPH06215938 A JP H06215938A
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JP
Japan
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electromagnet
alarm
voltage
circuit
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JP4328989A
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English (en)
Inventor
Koichi Iwaki
幸一 岩城
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁石電力供給回路が定電圧制御の場合にも
定電流回路の場合にも対応する検出特性の良好な電磁石
の過熱保護装置を得ること。 【構成】 電磁石3に供給する電圧値検出手段6,7
と,電流値検出手段12と,検出電圧値と電流値との関
係を求める所定の演算手段14と,演算機能出力値と予
め設定した警報基準値とを比較する警報値比較手段16
とを設け,検出電圧値と電流値との関係が予め設定した
所定値を越えると電磁石の過熱警報信号19を出力する
ようにした。この場合,上述した検出電圧値と電流値と
の関係を求める演算手段14は,検出電圧値と電流値と
の比を求めるようにするのが望ましい。さらに,演算手
段14の演算結果値の上下両側に対する警報値比較手段
16を設けるのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリフティングマグネッ
ト等として用いられる電磁石の過熱保護装置に係り,特
に,電磁石回路の条件に影響されないで電磁石の過熱状
態を検知するようにした電磁石の過熱保護装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】製鉄所等の工業用途において電磁石は,
例えば,クレーン等からワイヤ等によって懸垂されるリ
フティングマグネットとして,鉄鋼材料やスクラップ鉄
材等を運搬移動するのに使用されている。このような電
磁石に電力を供給する電源には交流電源を整流した直流
電力が使用される。電磁石の過熱保護装置を備えた電源
供給回路は,例えば,図3に示すように構成されてい
る。図3は設定された一定電圧を電磁石に印加する定電
圧回路を示している。図3において,1は三相交流電源
で,この三相交流電源1から供給される交流電力は,制
御可能な整流回路を構成するサイリスタ整流回路2によ
って整流され,整流された直流電力を電磁石3に供給し
励磁している。電磁石3に供給される電圧は,2個の抵
抗器6,7によって所定比に分割され,即ち,電磁石3
に供給される電圧値に比例する電圧値が絶縁増幅器8を
介して出力される。電磁石3に供給すべき設定電圧値は
電圧値設定手段5によって設定される。電圧値設定手段
5によって設定された電圧設定値と,前述した電磁石3
に供給される電圧値に比例する絶縁増幅器8から出力さ
れた電圧値とは,2入力値の比較機能と比較結果に対応
した電圧調節機能を備えた機能回路である,例えば電圧
調節器(以下電圧調節器と称す)9に入力している。電
圧調節器9は,例えば,差動入力回路と積分機能等を備
えたフィードバック増幅器によって形成されている。従
って,電圧調節器9からは電圧値設定手段5から入力す
る設定電圧値と電磁石3に供給される電圧値に比例する
電圧値とを比較し,サイリスタ整流回路2の出力電圧を
調節する電圧調節値を出力する。電圧調節器9から出力
される電圧調節値は点弧位相制御手段10に入力する。
点弧位相制御手段10はサイリスタ整流回路2を構成す
るそれぞれのサイリスタの点弧位相を入力した電圧調節
値に従って変化させ,サイリスタ点弧信号を作成する。
点弧位相制御手段10で作成されたサイリスタ点弧信号
は,点弧信号出力回路11からサイリスタ整流回路2を
構成するそれぞれのサイリスタのゲート回路に入力して
点弧し,サイリスタ整流回路2を作動させる。サイリス
タ整流回路2が作動すると電磁石3に印加電圧に対応す
る電流が流れて電磁石3を励磁し,対象とする被吸引材
を吸引する。サイリスタ整流回路2に供給する直流電圧
値は前述したように電圧値設定手段5によって設定され
る他,上位制御装置からの指令値によって設定される場
合がある。
【0003】サイリスタ整流回路2に供給される三相交
流電源1の回路には電流値検出手段として,例えば,計
器用変流器(CT)(以下電流値検出手段を計器用変流
器と称す)12が設けられていて,三相交流電源1の回
路を流れる電流値が検出される。計器用変流器12によ
って検出された電流値は整流回路13で整流されて警報
値比較手段16に入力する。警報値比較手段16には,
警報基準電流値設定器25によって設定された警報基準
電流値も入力して前述した計器用変流器12によって検
出された電流値と比較している。警報値比較手段16で
は,警報基準電流値設定器25によって設定された警報
基準電流値よりも計器用変流器12によって検出された
電流値が小さいと過熱警報信号作成手段17に入力して
過熱警報信号を作成し,過熱警報信号出力回路18から
所定の警報手段(図示せず)に過熱警報信号19として
出力する。即ち,電磁石3に定電圧で電力を供給してい
ると,電磁石3の温度が上昇すると電磁石コイルの抵抗
値が大きくなって電流値が減少する,従って,例えば,
電磁石供給電流値が電磁石通常運転時の電流値よりも6
0%減少すると過熱警報を出力する。図3による説明で
は電磁石3を励磁する回路について説明したが,リフテ
ィングマグネット等においては被吸引材を釈放する時に
残留磁気を急速に減磁するために,電磁石3を印加する
電圧方向を逆にした第2のサイリスタ整流回路を付設す
る場合もある。第2のサイリスタ整流回路によって電磁
石3に対する逆印加電圧を制御するには,必要減磁作用
に対応する所定の電圧値を設定し,検出する電圧極性の
方向に対応して,図3に示した回路と相当機能を備えた
回路が図3に記した回路に併設される。また,図3によ
る説明では,電磁石3に供給する直流電圧を定電圧制御
する回路について説明したが,制御の基準とする電圧設
定値にかえて電流値を基準値として設定し,電磁石に流
れる電流値を検出して電磁石3に供給する電流値を制御
する定電流制御も用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述したよ
うな定電圧制御手段における電磁石の過熱保護装置にお
いては,抵抗器6が断線する等,電圧制御回路のフィー
ドバック信号が小さくなると電磁石印加電圧が大きくな
るために過熱の恐れがあるが検出電流値が小さくならな
いので過熱が検出できない。また,定電流制御の場合も
電流値が小さくならないので過熱の検出ができないとい
う問題点があった。さらに,このような過熱保護装置は
その他の電磁石回路の異常検知にも兼用できるのが望ま
しい。本発明は上記従来の課題(問題点)を解決するも
ので,電磁石電力供給回路が定電圧制御の場合にも定電
流回路の場合にも対応できる保護特性の良好な電磁石の
過熱保護装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に基づく電磁石の過熱保護装置においては,電
磁石に供給する電圧値検出手段と,電流値検出手段と,
これら検出電圧値と電流値との関係を求める所定の演算
手段と,演算手段出力値と予め設定した警報基準値とを
比較する警報値比較手段とを設け,検出電圧値と電流値
との関係が警報基準値に対応する値になると電磁石の過
熱警報信号を出力するようにした。この場合,上述した
検出電圧値と電流値との関係を求める演算手段は,検出
電圧値と電流値との比を求めるようにするのが望まし
い。さらに,警報基準値設定手段により設定する警報基
準値は演算手段出力値の上下両側に対して設定し,演算
手段出力値と予め設定した警報基準値とを比較する上下
両側に対する警報値比較手段を設けるようにするのが望
ましい。
【0006】
【作用】本発明による電磁石の過熱保護装置において
は,電磁石に供給する電圧値と電流値との関係が予め設
定した所定条件を越えると過熱信号を出力するようにし
たので,電磁石に供給する電圧値または電流値に関係な
く電磁石の過熱を検知することができる。また,電圧値
と電流値との比を求めるようにすると,電磁石コイルの
温度による抵抗値変化または導電率変化が検知できるの
で,電磁石コイルの過熱時の抵抗値または導電率の変化
から確実に電磁石の過熱を検知できる。さらに,警報基
準値を演算手段出力値の上下両側に対して設定し比較す
るようにすると,例えば,演算手段によって抵抗値変化
を検出するようにした場合は,電磁石コイルの抵抗値が
過熱によって大になった場合の他,電圧値検出手段から
出力される信号回路が断線した場合や電磁石コイルが線
間短絡を発生したような場合等にも検出して過熱を防止
できる。また,電磁石回路の異常検出装置としても兼用
できる。
【0007】
【実施例】本発明に基づく電磁石の過熱保護装置に関す
る図3によって示した従来の技術に対応する実施例を図
1,図2によって説明する。従って,図1,図2は従来
の技術で説明した図3と同様,整流回路をサイリスタ整
流回路で構成し,電磁石の励磁電力を定電圧で制御する
電磁石の電源供給回路例を示していて,図3によって示
した要素回路と同一または相当手段回路は同一の符号を
使用している。また,図1,図2は本発明の説明をする
ための基本手段を記したブロック図であって,説明に必
要な信号の流れを示す以外の信号線や電源線の図示は省
略している。
【0008】実施例1 図1において,三相交流電源1から供給される三相交流
電力は,サイリスタ整流回路2によって整流され,整流
された直流電力は電磁石3に供給されて励磁している。
電磁石3に供給される電圧は,電圧値検出手段を構成す
る2個の固定抵抗器6,7によって所定比に分割され,
即ち,電磁石3に供給される電圧値に比例する電圧値が
絶縁増幅器8を介して出力されて演算手段14と,2入
力値の比較機能と比較結果に対応した電圧調節機能を備
えた機能回路である,例えば,電圧調節器(以下電圧調
節器と称す)9に入力している。また,電圧値設定手段
5によって設定された電磁石3に供給すべき電圧設定値
が電圧調節器9に入力している。電圧調節器9は,例え
ば,差動入力回路と積分機能等を備えたフィードバック
増幅器によって形成されていて,出力する電圧調節値を
点弧位相制御手段10に入力する。点弧位相制御手段1
0は入力した電圧調節値に従って,サイリスタ整流回路
2を構成するそれぞれのサイリスタの点弧位相を指令す
る点弧信号を作成して点弧信号出力回路11に入力す
る。点弧信号を入力した点弧信号出力回路11は,サイ
リスタ整流回路2を構成するそれぞれのサイリスタのゲ
ート回路に点弧信号を適合させて出力し,サイリスタ整
流回路2を点弧し作動させる。サイリスタ整流回路2の
出力回路は電磁石3に接続されている。
【0009】サイリスタ整流回路2に供給される三相交
流電源1の回路には電流値検出手段として,例えば,計
器用変流器(CT)(以下計器用変流器と称す)12が
設けられていて,計器用変流器12によって検出された
電流値は整流回路13で整流されて演算手段14に入力
する。演算手段14には前述したように電磁石3に供給
される電圧値に比例する電圧値が入力していて演算手段
14に予め設定された所定の演算を実行する。演算手段
14によって得られる演算値は警報値比較手段16に入
力する。警報値比較手段16には,警報基準値設定手段
15によって設定された警報基準値も入力している。警
報値比較手段16は,例えば,差動増幅回路によって構
成され,2入力の偏差値を出力する。警報値比較手段1
6の出力回路は過熱警報信号作成手段17に入力し,過
熱警報信号作成手段17によって作成された過熱警報信
号は過熱警報信号出力回路18から過熱警報信号19と
して出力する。
【0010】次に本発明装置の動作を説明する。図1に
示す電磁石の電源供給回路に入力する三相交流電源1か
ら供給される交流電力は,図示しないスイッチ手段をオ
ペレータが操作するとサイリスタ整流回路2によって整
流され,詳細を後述するように設定された定電圧が電磁
石3に供給され,電磁石3を励磁する。電磁石3が励磁
されると吸引対象の被吸引材(図示せず)が吸引される
のでオペレータは図示しない操作装置を操作して所定の
作業を実行する。オペレータ(図示せず)が作業前に電
圧値設定手段5を操作し,または,この電磁石を備えた
上位システム(図示せず)によって,電圧値設定手段5
から電磁石3に供給すべき電圧値を示す設定電圧値信号
が出力される。電圧値設定手段5によって設定された電
圧設定値と,前述した電磁石3に供給される電圧値に比
例する絶縁増幅器8から出力された電圧値とは電圧調節
器9で比較され,電圧調節器9の機能特性に従ってサイ
リスタ整流回路2の出力電圧を調節する電圧調節値を出
力する。電圧調節器9から出力される電圧調節値は点弧
位相制御手段10に入力し,点弧位相制御手段10は,
入力した電圧調節値に従いこの回路に予め構成された所
定の手段に従ってサイリスタ整流回路2を構成するそれ
ぞれのサイリスタの点弧すべき位相の点弧信号を出力す
る。点弧位相制御手段10で作成された点弧信号は点弧
信号出力回路11によってサイリスタ整流回路2を構成
するそれぞれのサイリスタを点弧するに適した信号にな
り,対応サイリスタを点弧する。従ってサイリスタ整流
回路2が作動し,入力した三相交流電力を電圧値設定手
段5によって設定された直流電圧に変換して電磁石3に
供給し電磁石3を励磁する。電磁石3に供給される電圧
は,電圧値検出手段を構成する2個の抵抗器6,7によ
って所定比に分割され,即ち,電磁石3に供給される電
圧値に比例する電圧値が絶縁増幅器8を介して出力され
る。従って,電磁石回路の対グランド電位に関係なく,
前述したように電磁石3の供給電圧は電圧値設定手段5
によって設定された直流電圧に維持制御される。電磁石
3が励磁されると,対象とする被吸引材が吸引されるの
で,オペレータは図示しないこの電磁石3の操作装置を
操作して所定の作業を実行する。
【0011】一方,演算手段14においては,絶縁増幅
器8から入力する電磁石3に供給される電圧値に比例す
る電圧値と計器用変流器12によって検出され整流回路
13によって整流されたサイリスタ整流回路2に供給さ
れる三相交流電源1の電流値とに対して,予め設定した
所定の演算式に従った演算を実行する。本実施例では,
演算手段14の演算式が上述した電磁石3に供給される
電圧値とサイリスタ整流回路2に供給される三相交流電
源1の電流値との比を求めるように設定され,さらに,
この比が電磁石3のコイルの抵抗値または抵抗値に対す
る所定関係になるように演算し算出するように形成され
ている場合について説明する。従って,上述した演算手
段14に入力する各検出値はこの演算手段14に予め設
定した演算式に適合するレベル関係に調節されて入力し
ている。電磁石3の温度が上昇すると電磁石3を構成す
るコイルの抵抗値は上昇し,演算手段14の出力値は増
大する。演算手段14の出力値を警報値比較手段16に
入力し,警報値比較手段16は,警報基準値設定手段1
5によって設定された設定値との偏差を演算して演算結
果を過熱警報信号作成手段17に入力する。警報基準値
設定手段15には,電磁石3のコイルが所定温度以上に
過熱された場合に対応する抵抗値等,演算手段14の演
算式と後段の過熱警報信号作成手段17の条件に対応し
た基準値が設定されている。従って,過熱警報信号作成
手段17においては,警報値比較手段16の偏差出力値
が予め設定されていた値になると,例えば,シュミット
トリガをオンして所定値の直流信号値に変換した後,ノ
イズ等による誤動作を防止するためのフィルタまたは積
分手段を介してフリップフロップ等のホールド手段によ
ってホールドする。
【0012】上述した警報値比較手段16と過熱警報信
号作成手段17とは警報基準値設定手段15の設定内容
に対応して作動する一つの機能回路に構成してもよい。
過熱警報信号作成手段17におけるホールドされた直流
信号値は,図示しないスイッチ手段をオペレータが操作
して作成するリセット信号によってリセットされるまで
過熱警報信号19として出力される。過熱警報信号作成
手段17から出力される過熱警報信号19は過熱警報信
号出力回路18によって,図示しない警報手段を駆動す
るに適した過熱警報信号19として出力する。過熱警報
信号19は,例えば,警報器(図示せず)を駆動し,警
報器(図示せず)の警報音を聞いたオペレータは,例え
ば,リフティングマグネットの場合は,このリフティン
グマグネットを特定の場所に移動させて電磁石3に対す
る励磁電流の供給を停止し,また,前述した過熱警報信
号作成手段17にリセット信号を入力し警報手段(図示
せず)の動作を停止させる等の処置を行った後,異常箇
所の修理を行う。過熱警報信号19はまた,予め設定さ
れた回路手段等によって定められた動作を実行する。
【0013】実施例2 図1とは別の実施例を図2によって説明する。第2の実
施例は警報基準値設定手段に演算値に対する上下2種類
の設定値を設定できるようにしている。即ち,実施例1
と同様,演算手段によって電磁石コイルの抵抗値を算出
するように設定している場合は,警報基準上側値設定手
段15pによって電磁石コイル過熱時の抵抗値を検知で
きる所定値,例えば,実施例1における設定値と同一の
値に設定し,警報基準下側値設定手段15nによって低
温時における電磁石コイル抵抗値以下の,電磁石回路と
検出目的に対応した所定値を検知できる値に設定する。
警報基準上側値設定手段15pの設定値は警報値比較手
段16A内の警報値上側比較機能,過熱警報信号作成手
段17Aの,実施例1と同様の働きによって過熱警報信
号出力回路18Aから,図示しない警報手段を駆動する
に適した過熱警報信号19aの所定警報信号として出力
される。警報基準下側値設定手段15nの設定値は警報
値比較手段16A内の警報値下側比較機能と過熱警報信
号作成手段17Aに設けた,実施例1と同様の働きによ
って過熱警報信号出力回路18Aから,図示しない警報
手段を駆動するに適した過熱警報信号19aの所定警報
信号として出力される。上述した警報値比較手段16
A,過熱警報信号作成手段17Aおよび過熱警報信号出
力回路18Aは上述した,上側,下側各警報値比較手段
以降を上側,下側検出関係それぞれを並列に形成し,過
熱警報信号19aも区別した警報を出力しても,適切に
共通化し,また,過熱警報信号は共通にして過熱警報信
号作成手段17A等に設けた表示機能によって,警報内
容を表示できるようにしても良い。
【0014】本実施例においては,抵抗値の上側超過値
検出によって電磁石コイルの過熱に伴う抵抗値増加を,
抵抗値の下側超過値検出によって,例えば,電圧値検出
手段出力回路断線に伴う電磁石定電圧制御異常の危険性
と電磁石コイル過熱の危険性の警報,電磁石コイルの線
間短絡と線間短絡に伴う電磁石コイル過熱の危険性の警
報等が実現できる。上述の説明では警報基準上側値設定
手段15pと警報基準下側値設定手段15nにはそれぞ
れ一個の設定値を設定しその設定値に対応した検出手段
を設けるように説明したが,警報基準上側値設定手段と
警報基準下側値設定手段の両方またはいずれかに2種類
以上値の設定を可能にして電磁石回路の異常内容を判定
できるようにすることもできる。上述のように,オペレ
ータによる警報に伴う点検を容易適切に設定するための
異常内容の表示手段を設けるようにする等,この電磁石
制御システムの条件に対応して警報,表示手段を適切に
設けるようにすることができる。
【0015】上述した第1,第2の実施例では,電磁石
3を励磁する回路について説明したが,電磁石を用いた
リフティングマグネット等においては,被吸引材を釈放
する時に残留磁気を急速に減磁するために,電磁石3を
印加する電圧方向を逆にした第2のサイリスタ整流回路
を付設する場合もある。第2のサイリスタ整流回路を作
動して電磁石3に対する逆印加電圧を制御するには,必
要減磁作用に対応する所定の電磁石印加電圧値を設定
し,この設定値と,電圧値検出手段検出電圧値の極性に
対応した機能を,図1または図2に示した回路と同等の
機能回路を図1または図2に示した回路図に併設すると
ともに励磁用サイリスタ整流回路と同時に作動しないよ
うにインタロック手段を設け,または,励磁用と減磁用
の制御回路が同時に作動しないことを利用して可能な要
素機能を共通に切り替え使用することによって対応する
ことができる。また,過熱警報手段に対しても,必要に
応じて,警報用の演算手段や警報基準値設定手段による
設定値等も電磁石の減磁用回路と設定値等に対応して適
切に設定して,図1または図2に示した回路図に示した
要素機能を共通に切り替え使用し,また,併設すること
によって対応することができる。
【0016】上述した第1,第2の実施例では,計器用
変流器12によって交流電流値を検出するように説明し
たが,適切な直流電流センサーによって,電磁石3に供
給される直流電流値を検出するようにしても良い。ま
た,演算手段においては,電磁石3の抵抗値を示す値を
算出する例を主体に説明したが,逆数の導電率を示す値
であっても,その他の値であっても,警報基準値設定手
段15における設定内容との対応で演算手段を適切に設
定すれば良い。また,過熱警報信号作成手段17からは
リセットされるまで過熱警報信号を出力するように説明
したが,適切な時間過熱警報信号を出力するようにタイ
マーを設定するようにしても良い。また,警報基準値設
定手段設定内容と警報値比較手段等の適切な設定によっ
て,前述した検知電圧値の異常のほか,検知電流値の異
常を検知してそれぞれ対応した警報を出力することが出
来る。また,図1,図2による説明では,電磁石3に印
加する直流電圧を定電圧制御する回路について説明した
が,図1,図2において電圧設定手段5を電流設定器と
し,第1,第2のサイリスタ整流回路から電磁石3に電
力を供給する回路に適切な構造の電流検出手段を設けて
電磁石3に供給する励磁電流を定電流制御する手段に対
しても同様に適用できる。
【0017】上述の説明は本発明についての実施例にお
ける基本構成と基本実施動作について説明したものであ
って,本発明の適用対象は電磁石以外のコイル負荷にも
適用できることは勿論である。また,各要素手段を適切
な回路で構成しても,電磁石回路の適切な箇所にADコ
ンバータを接続してアナログ信号をディジタル値に変換
し,この電磁石3を備えた上位装置を制御するコンピュ
ータの手段を使用する等の手段によってディジタル処理
を実行するようにしても良い。さらに,サイリスタ整流
回路を例にして説明したがその他の整流回路であっても
良い。その他,電磁石の用途や励磁回路の構成に対して
も,或いは,使用回路素子の種類に対応して応用改変し
ても,前述したようにその他の警報手段と組み合わせて
も良いことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】本発明の電磁石の過熱保護装置は上述し
たように構成したので,以下に記すような優れた効果が
得られた。 電磁石の制御回路が定電流制御であっても定電圧制御
であっても電磁石の過熱に伴う,または過熱発生の危険
性に伴う電気特性変化を検知して警報を出力することに
より確実に電磁石の過熱または過熱の危険性を検知して
電磁石の過熱保護が実行できる。 電磁石の制御回路が定電流制御であっても定電圧制御
であっても電磁石の温度上昇に伴う電気特性変化を検知
して警報を出力することにより確実に電磁石の過熱を検
知できる。 演算条件と設定する警報基準内容を適切に設定するこ
とによって電圧検出値または電流検出値のいずれかが異
常値を示した場合にも確実に対応して警報信号を出力す
るので,電磁石の過熱を検知し損なう恐れはない,ま
た,電磁石回路の異常を検知できる。 検出電圧値と電流値との比を求めるようにすると,電
磁石の抵抗値変化または導電率変化が検知できるので,
電磁石の過熱状態が電磁石コイルの基準時の抵抗値また
は導電率と比較することによって,電磁石の過熱状態が
確実に検知できる。 演算結果を上側と下側それぞれの警報基準値と比較す
ると,例えば,電磁石の抵抗値変化を演算するようにす
ると,電磁石の過熱状態の他検出信号線の断線を検知で
きるので,電磁石の過熱または過熱の危険性を検知し損
なうことはない。 演算結果を上側と下側それぞれの警報基準値と比較す
ると,例えば,電磁石の抵抗値変化を演算するようにす
ると,電磁石の過熱状態の他電磁石コイルの線間短絡等
電磁石回路の異常警報手段と兼用することができる。従
って,電磁石回路の異常警報機能を簡易化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である電磁石の過熱保護
装置の回路例を示す概要構成ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例である電磁石の過熱保護
装置の回路例を示す概要構成ブロック図である。
【図2】従来の電磁石の過熱保護装置を説明する電磁石
の電力供給回路例を示す概要構成ブロック図である。
【符号の説明】
1:三相交流電源 2:サイリスタ整流回路(整流回路) 3:電磁石 6,7:固定抵抗器(電圧値検出手段) 9:電圧調節器(設定値比較機能) 10:点弧位相制御手段 12:計器用変流器(電流値検出手段) 14:演算手段 15:警報基準値設定手段 15p:警報基準上側値設定手段 15n:警報基準下側値設定手段 16,16A:警報値比較手段 17,17A:過熱警報信号作成手段 19,19a:過熱警報信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である電磁石の過熱保護
装置の回路例を示す概要構成ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例である電磁石の過熱保護
装置の回路例を示す概要構成ブロック図である。
【図3】従来の電磁石の過熱保護装置を説明する電磁石
の電力供給回路例を示す概要構成ブロック図である。
【符号の説明】 1:三相交流電源 2:サイリスタ整流回路(整流回路) 3:電磁石 6,7:固定抵抗器(電圧値検出手段) 9:電圧調節器(設定値比較機能) 10:点弧位相制御手段 12:計器用変流器(電流値検出手段) 14:演算手段 15:警報基準値設定手段 15p:警報基準上側値設定手段 15n:警報基準下側値設定手段 16,16A:警報値比較手段 17,17A:過熱警報信号作成手段 19,19a:過熱警報信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の交流電源から電力を供給される電
    磁石回路において,該電磁石に供給する電圧値検出手段
    と,電流値検出手段と,前記検出電圧値と電流値との関
    係を求める所定の演算手段と,警報基準値を設定する警
    報基準値設定手段と,前記演算手段出力値と予め設定し
    た警報基準値とを比較する警報値比較手段とを設け,前
    記検出電圧値と電流値との関係が予め設定した警報基準
    値に対応する値になると当該電磁石の過熱警報信号を出
    力するようにしたことを特徴とする電磁石の過熱保護装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の演算手段は,検出電圧値
    と電流値との比を求めるようにした電磁石の過熱保護装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の警報基準値設定手段によ
    り設定する警報基準値は請求項1または請求項2記載の
    演算手段出力値の上下両側に対して設定し,前記演算手
    段出力値と予め設定した該警報基準値とを比較する上下
    両側に対する警報値比較手段を設けるようにした電磁石
    の過熱保護装置。
JP4328989A 1992-11-16 1992-11-16 電磁石の過熱保護装置 Pending JPH06215938A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313823A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Honda Motor Co Ltd ソレノイド駆動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313823A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Honda Motor Co Ltd ソレノイド駆動装置
JP4717503B2 (ja) * 2005-05-09 2011-07-06 本田技研工業株式会社 車両用ブレーキ装置

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