JPH06333734A - 吊り上げ電磁石の過熱保護装置 - Google Patents

吊り上げ電磁石の過熱保護装置

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JPH06333734A
JPH06333734A JP14441893A JP14441893A JPH06333734A JP H06333734 A JPH06333734 A JP H06333734A JP 14441893 A JP14441893 A JP 14441893A JP 14441893 A JP14441893 A JP 14441893A JP H06333734 A JPH06333734 A JP H06333734A
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JP
Japan
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electromagnet
lifting
lifting electromagnet
current
current detector
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Pending
Application number
JP14441893A
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English (en)
Inventor
Fumio Morikawa
文雄 森川
Shinji Aoyama
慎治 青山
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊り上げ電磁石の過熱を防止し,長時間の作
業の場合でも磁気吸引力が低下しないようにすること。 【構成】 交流電源11,交流電源11の交流電力を直
流電力に変換する制御可能の制御整流手段13,制御整
流手段13の直流出力により励磁される吊り上げ電磁石
の励磁コイル14,励磁コイル14への供給電路に設け
られる電流検出器15,電流検出器15の出力に基づき
制御整流手段13の位相を制御する点弧位相制御手段1
6を備え,吊り上げ電磁石の励磁電流が所定値に到達し
たことを電流検出器15で検出したときは,点弧位相制
御手段16によって制御整流手段13の出力電圧を所定
値に減少させて吊り上げ電磁石への印加電圧を低減する
か又は印加電圧を遮断するようにした。なお,吊り上げ
電磁石の移送手段側の運転休止指令と連動して点弧位相
制御手段16を作動し,吊り上げ電磁石の印加電圧を遮
断することが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクラップ鉄材を含む各
種鉄材を吸着・運搬するための吊り上げ電磁石に関し,
特に,その吊り上げ電磁石が過熱されるのを防止するた
めの吊り上げ電磁石の過熱保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のものは図4に示すように構成され
ていた。同図において,1は交流電源,2は保護ヒュ−
ズ,3はたとえば,サイリスタ等より構成される制御整
流手段である。4はこの制御整流手段3の直流出力が供
給される吊り上げ電磁石の励磁コイルである。6は点弧
位相設定手段で,制御整流手段3の制御極に所定の点弧
信号を与えるものである。上記構成において,交流電源
1からの交流電力は制御整流手段3を介して所定の直流
電力に整流され,吊り上げ電磁石の励磁コイル4に供給
され,同電磁石により図示しないスクラップ鉄等の鉄材
を吸着・運搬するという所定の荷役作業を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,吊り上げ電
磁石の使用率の定格は,一般に,ED60%とED75
%の2種類のものがあるが,パワ−ショベルに装備され
た吊り上げ電磁石でスクラップ鉄等を運搬する作業を行
うような場合,その作業の性質上,どうしても吊り上げ
電磁石の正規の使用率を超過して作業が行われる傾向が
あるため,次に述べるような問題を生じている。まず,
作業時間と吊り上げ電磁石の特性の関係を説明すると,
吊り上げ電磁石の励磁電流I,励磁電圧V及び電磁石温
度Hは図3に示す関係があり,励磁電圧Vが一定の場
合,励磁電流は負荷(鉄材の量)に依存して決まるが,
電磁石への通電時間(作業時間)が長くなると,電磁石
温度Hが上昇する。したがって,この電磁石温度の上昇
に伴い吊り上げ電磁石の励磁コイルの抵抗値が増大する
ため励磁電流Iは漸減する傾向にある。従って,従来の
ものでは,作業を開始した当初の間は,吊り上げ電磁石
の励磁電流Iは励磁電圧に対応した所定の磁気吸引力を
発生するが,作業時間が長時間に及ぶと,励磁電圧は一
定であっても励磁電流従って磁気吸引力が漸減してゆく
ため作業性が低下し,その分,さらに作業時間が延びる
傾向にあり,吊り上げ電磁石が長時間,過熱状態で使用
される結果,焼損する恐れがあるという事態も生じてい
た。このような点に対処して,吊り上げ電磁石の過熱状
態が所定値以上にあるときは,警報を出すことも行われ
ているが,そのような警報が出されてから吊り上げ電磁
石の運転を停止するようでは,吊り上げ電磁石の寿命に
影響があるばかりか,荷役効率も低下するから,このよ
うな事態の改善が求められていた。本発明は従来技術の
上記課題(問題点)を解決するようにした吊り上げ電磁
石の過熱保護装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するために,交流電源,この交流電源の交流電力を直
流電力に変換する制御可能の制御整流手段,この制御整
流手段の直流出力により励磁される吊り上げ電磁石の励
磁コイル,この励磁コイルへの供給電路に設けられる電
流検出器,この電流検出器の出力に基づき制御整流手段
の位相を制御する点弧位相制御手段を備え,吊り上げ電
磁石へ供給される励磁電流を上記電流検出器により監視
し,励磁電流が所定値に到達したときは,点弧位相制御
手段によって制御整流手段の出力電圧を所定値に減少さ
せて吊り上げ電磁石への印加電圧を低減するか又は印加
電圧を遮断することにより,吊り上げ電磁石の過熱を防
止するように構成した。また,荷役作業が行われないの
に長時間の通電が行われようとする場合には,移送手段
側の運転休止指令と連動して上記点弧位相制御手段を作
動して,吊り上げ電磁石の印加電圧を遮断するようにす
ることが望ましい。
【0005】
【作用】吊り上げ電磁石の励磁電流が電流検出器により
所定電流値となったことが検出されると,点弧位相制御
手段によって制御整流手段の位相制御がされるから,励
磁電圧が所定レベル減少される。このように,励磁電圧
Vが減少されるので,その時点の吊り上げ電磁石がそれ
以上温度上昇することが抑制され,吊り上げ電磁石の磁
気吸引力が作業時間の経過によって低下するのが補償さ
れる。なお,励磁電源の切り忘れに対しても,温度上昇
を電流検出器により検出して点弧移相制御手段の作動に
より印加電圧が遮断され吊り上げ電磁石の過熱が防止さ
れる。さらに,点弧位相制御手段を移送手段側の運転休
止指令と連動して作動して吊り上げ電磁石の印加電圧を
遮断するようにすれば,吊り上げ電磁石の過熱は事前に
防止される。
【0006】
【実施例】以下,図1及び図2に示す一実施例により本
発明を具体的に説明する。図1は本発明の実施例を示す
接続図で,簡単のため単線図で記載されている。同図に
おいて,11は交流電源,12は保護ヒュ−ズ,13は
たとえば,サイリスタ4個または6個をブリッジに組ん
で構成される制御整流手段である。14はこの制御整流
手段13の直流出力が供給される吊り上げ電磁石の励磁
コイルである。15は励磁コイル14への供給電路中に
挿入されたCT等の電流検出器である。16は点弧位相
制御手段で,電流検出器15からの入力を受け,その入
力電流値が所定値以下になったときは,制御整流手段1
3の点弧位相を制御し,制御整流手段から励磁コイル1
4に印加される電圧を所定値になるよう,順次,たとえ
ば段階的に漸減させるような制御を行うほか,電流検出
器15からの検出値が所定値以上となるとき,又は,シ
ョベルまたはクレ−ン等の当該吊り上げ電磁石の移送手
段側からの運転休止指令がきたときは,点弧信号を零と
して励磁コイルへの印加電圧を遮断するようになってい
る。上記構成において,交流電源11からの交流電力は
制御整流手段13を介して所定の直流電力に整流され,
吊り上げ電磁石の励磁コイル14に供給され,同電磁石
により図示しないスクラップ鉄等の鉄材を吸着・運搬す
るという所定の荷役作業を行う。ところで,本発明のも
のでは,吊り上げ電磁石の励磁電流は常時,電流検出器
15によって監視されており,電流検出器15が所定電
流値(熱時規定電流)となったことを検出すると,点弧
位相制御手段16によって制御整流手段13の位相制御
がされるから,図2に示すように,励磁電圧Vが例えば
約10%程度減少される。この所定電流が検出される時
点は,吊り上げ電磁石の定格時間Tにほぼ対応する。励
磁電圧Vの減少がさらに,不足となるときには図2に示
すように再度,再再度の減少が行われる。励磁電圧Vの
減少の制御は,このように吊り上げ電磁石の作業時間の
経過に伴う励磁電流の低下と関連して行われるので,吊
り上げ電磁石が所定温度以上に温度上昇されるのが抑制
され,このため吊り上げ電磁石の励磁電流は,温度の影
響を受ける以前のものに回復される。このように励磁電
流が回復すれば一旦減少させた励磁電圧を,点弧位相制
御手段6によって元の値に復帰させることができ,吊り
上げ電磁石は長時間の使用による過熱が防止される。な
お,例えば吊り上げ電磁石の励磁電源の切り忘れ等によ
って長時間の通電が行われてしまい,たとえば,負荷が
約1.8倍という過負荷状態となる場合には,電流検出
器15からの検出信号により点弧位相制御手段16が作
動されて励磁コイル14の印加電圧を遮断するから,励
磁コイル14の過熱は防止される。また,吊り上げ電磁
石の移送手段側からの運転休止指令と連動して点弧位相
制御手段6を作動して励磁コイルの印加電圧を強制的に
遮断するようにした場合には,吊り上げ電磁石が過熱状
態となる前に,事前に消磁される。このような場合に
は,通常は行われる再投入は禁止するようにしておくこ
とが望ましい。
【0007】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから,
次のような優れた効果を有する。 吊り上げ電磁石へ供給される励磁電流を監視し,この
値が所定値(熱時規定電流)に到達した時点(又は吊り
上げ電磁石の定格時間に到達した時点)で,吊り上げ電
磁石への印加電圧を所定値となるように自動的に低減
し,温度上昇に伴う励磁電流の減少が抑制されるから,
吊り上げ電磁石は長時間の使用によっても過熱されるの
が防止され,作業効率が大幅に向上される。 また,吊り上げ電磁石の過熱によるコイルの絶縁破壊
及び焼損等が未然に防止されるから,吊り上げ電磁石の
寿命も増大する。 なお,点弧位相制御手段の作動を励磁電源の切り忘れ
に伴う過励磁の検出により或はショベル等の移送手段側
の運転休止指令と連動して行い,印加電圧を遮断するよ
うにすれば,このような原因による吊り上げ電磁石の過
熱も適正に防止することができる。特に,吊り上げ電磁
石の移送手段側の運転休止指令と連動して印加電圧を遮
断するようにすることは,無駄な励磁が防止され,作業
員等に対する危険防止の点でも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す接続図である。
【図2】本発明の場合の作業時間の経過に伴う励磁電流
の変化等を示す特性図である。
【図3】従来の吊り上げ電磁石の作業時間の経過に伴う
励磁電流の変化等を示す特性図である。
【図4】従来例の構成を示す接続図である。
【符号の説明】
11:交流電源 13:制御整流手段 14:励磁コイル 15:電流検出器 16:点弧位相制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源,この交流電源の交流電力を直
    流電力に変換する制御可能の制御整流手段,この制御整
    流手段の直流出力により励磁される吊り上げ電磁石の励
    磁コイル,この励磁コイルへの供給電路に設けられる電
    流検出器,この電流検出器の出力に基づき制御整流手段
    の位相を制御する点弧位相制御手段を備え,吊り上げ電
    磁石へ供給される励磁電流を上記電流検出器により監視
    し,励磁電流が所定値に到達したときは,点弧位相制御
    手段によって制御整流手段の出力電圧を所定値に減少さ
    せて吊り上げ電磁石への印加電圧を低減するかまたは印
    加電圧を遮断することにより,吊り上げ電磁石の過熱を
    防止するようにしたことを特徴とする吊り上げ電磁石の
    過熱保護装置。
  2. 【請求項2】 荷役作業が行われないのに長時間の通電
    が行われようとした場合には,移送手段側の運転休止指
    令と連動して上記点弧位相制御手段を作動して,吊り上
    げ電磁石の印加電圧を遮断するようにした請求項1記載
    の吊り上げ電磁石の過熱保護装置。
JP14441893A 1993-05-25 1993-05-25 吊り上げ電磁石の過熱保護装置 Pending JPH06333734A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020183894A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 東芝エネルギーシステムズ株式会社 電磁石の制御装置、その制御方法及びその制御プログラム並びに粒子線照射装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020183894A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 東芝エネルギーシステムズ株式会社 電磁石の制御装置、その制御方法及びその制御プログラム並びに粒子線照射装置

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