JPH0621578Y2 - 雌ねじへの防食剤封入用ノズル - Google Patents

雌ねじへの防食剤封入用ノズル

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JPH0621578Y2
JPH0621578Y2 JP1988016747U JP1674788U JPH0621578Y2 JP H0621578 Y2 JPH0621578 Y2 JP H0621578Y2 JP 1988016747 U JP1988016747 U JP 1988016747U JP 1674788 U JP1674788 U JP 1674788U JP H0621578 Y2 JPH0621578 Y2 JP H0621578Y2
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JP
Japan
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anticorrosive agent
female screw
nozzle body
nozzle
discharge port
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JP1988016747U
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Inventor
豊一 阪田
隆一 東川
正和 菊井
秀雄 平林
徹 西潟
Original Assignee
日本鋼管継手株式会社
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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、管端防食継手の接続口部等のような筒状部
材の開口端部の内面に具備された雌ねじに防食剤を封入
するためのノズルに関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種のノズルが特開昭60-231090号公報に開示
されている。このものは第7図に示すように先端が開口
したパイプ状のノズル本体50を備えており、例えば管
端防食継手60の接続口部61の内面に具備されたテー
パ状の雌ねじ62と内面被覆層63に一体に延設された
スリーブ部64との間の空間65に防食剤51を充填す
るときに使用される。このようなノズルを用いて上記雌
ねじ62の所望個所の谷部の全周に防食剤51を封入す
るには、先端の開口を雌ねじ62に臨ませ、ノズル本体
50から防食剤51を吐出させながらノズル本体50を
管端防食継手60に対して相対的に回転させればよい。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、ノズル本体50を管端防食継手60に対
して相対的に回転させることは煩わしいばかりでなく防
食剤51の封入完了までに多くの時間が費やされる。そ
こで、回転を機械的伝達機構の作用によって行わせよう
とすれば高い回転精度が必要となり、その割には雌ねじ
62の谷部に封入される防食剤51の量が不均一になり
やすいという問題があった。管端防食継手以外の筒状部
材の開口端部に設けられた雌ねじへ防食剤を封入する場
合でも同様の問題がある。
この考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、ノズル
本体や管端防食継手等の筒状部材を回転させる必要がな
く、しかもワンタッチ式に均一に効率よく防食剤を雌ね
じへ封入することが可能な雌ねじへの防食剤封入用ノズ
ルを提供することを目的とする。特に、この考案は、雌
ねじに封入された粘稠な防食剤の表面を平坦に仕上げる
機能を備えた雌ねじへの防食剤封入用ノズルを提供する
ことを目的とする。特に、この考案は、雌ねじに封入さ
れた粘稠な防食剤の表面を平坦に仕上げる機能を備えた
雌ねじへの防食剤封入用ノズルを提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の雌ねじへの防食剤封入用ノズルは、筒状部剤
の……特徴とする。」を『筒状部材の開口端部に同心状
に挿入されるノズル本体の外壁先端部に、上記開口端部
の内面に具備された雌ねじの全周に臨みかつ粘稠な防食
剤が吐出されるスリット状の環状吐出口が設けられ、こ
の環状吐出口の幅寸法が上記雌ねじの谷部を所定数だけ
合わせた寸法に対応していると共に、ノズル本体が上記
開口端部に挿入されたときに上記環状吐出口が上記雌ね
じに当接するかもしくは極めて近接するように上記ノズ
ル本体の先端部の直径を定めてあることを特徴とする。
ここで“ノズル本体が開口端部に挿入されたときに環状
吐出口が雌ねじに極めて近接するようにノズル本体の先
端部の直径を定めてある”という文言は、環状吐出口か
ら吐出された粘稠な防食剤がノズル本体の先端部と雌ね
じとの間の隙間に充填された状態を維持し得る程度に環
状吐出口が雌ねじに近接するようにノズル本体の先端部
の直径を定めてあるという意味である。
〔作用〕
この考案の雌ねじへの防食剤封入用ノズルにおいて、ノ
ズル本体を筒状部材の開口端部に同心状に挿入し、ノズ
ル本体の環状吐出口から防食剤を吐出させると、その防
食剤が上記開口端部の内面に具備された雌ねじの所定数
の谷部に極めて短時間で確実に封入される。また、この
考案においては、ノズル本体が筒状部材の開口端部に挿
入されたときに環状吐出口が雌ねじに当接するかもしく
は極めて近接するようにノズル本体の先端部の直径を定
めてあるので、上記環状吐出口から吐出された粘稠な防
食剤がノズル本体の先端部と雌ねじとの間の隙間に充填
された状態になる。このため、封入が終わった後、筒状
部材の開口端部をノズル本体から引き抜くときに、封入
された粘稠な防食剤をノズル本体の先端部が擦ってその
防食剤の表面を平坦にならすという作用が行われる。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例によるノズル1を採用した防
食剤封入装置を示している。ノズル1は外筒2と内筒3
とよりなる円筒状のノズル本体4を備えており、このノ
ズル本体4の外壁が上記外筒2と内筒3とによって構成
されている。外筒2は取付板5に設けられた孔部6の開
口縁に立ち上げられてその先端部が上記内筒3の先端に
設けられた鍔部7と所定の間隔を隔てて対向し、その対
向間隔がスリット状の環状吐出口8とされている。環状
吐出口8の幅寸法は後述する筒状部材の内面に具備され
た雌ねじの谷部を所定数だけ合わせた寸法に対応してい
る。内筒3は取付ボルト9により取付具10に締め付け
られて位置決めされている。また、ノズル本体4が後述
する筒状部材の開口端部に挿入されたときに上記環状吐
出口8が上記開口端部の雌ねじ(後述する)に当接する
かもしくは極めて近接するように上記ノズル本体4の先
端部の直径を定めてある。なお、取付具10は例えばス
ペーサ11又はこのスペーサ11に固定された保持具1
2に固定されている。上記環状吐出口8につながる防食
剤通路は上記スペーサ11の孔部13並びに上記取付板
5の孔部6と内筒3との間の環状の隙間によって構成さ
れている。14は防食剤貯溜タンク、15はチューブで
あり、チューブ15が上記スペーサ11の孔部13に連
通されている。16は据付ボルトである。なお、防食剤
Aとしては、シリコーン、変性シリコーン、ウレタン、
ポリサルファイド、エポキシアクリル系樹脂等の粘稠な
公知の種々の防食剤を好適に用い得る。
第2図はこの考案の実施例によるノズル1を採用した別
の防食剤封入装置を示している。同図において第1図の
ものと異なる点は、スペーサ11の下部に缶体17を取
り付け、この缶体17に蓄えた防食剤Aが上記スペーサ
11の孔部13に送り込まれるようになっている点だけ
である。なお、18は保護ジャケット、19はチャンバ
ー、20は圧縮空気送入チューブである。
第6図は防食剤が封入される筒状部材の一例である管端
防食継手を示している。同図の管端防食継手は管体同士
をL字形に接続するための所謂エルボであって、L字形
の継手本体30を有し、その一端側と他端側は同一構成
になっている。従って、以下の説明では一端側のみを説
明するにとどめ、他端側の各部には一端側の各部と同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
継手本体30の開口端部は接続口部31となっており、
この接続口部31の内面に雌ねじ32が具備されてい
る。また、雌ねじ32の刻設個所を除く継手本体30の
内面に樹脂被覆層33が形成されており、この樹脂被覆
層33に上記雌ねじ32と同心状にスリーブ部34が延
設されている。スリーブ部34の適所にリング状の突条
35が一体に設けられている。この突条35は管体の端
部がスリーブ部34に外嵌合されたときに管体の内面に
密着して液密状態を保ち得るものであって、他の形状で
あってもよい。また、この突条35は、スリーブ部34
の外面が管体の内面に直接密着して液密状態を保ち得る
場合には省略することも可能である。
このような管端防食継手において、例えば雌ねじ32の
谷部32aにおける接続口部31の開口端近傍個所だけ
に防食剤Aが封入される。防食剤Aを封入する谷部32
aの数は上水配管システム等の一般的な配管にあっては
2〜4程度でよい。防食剤Aを封入する谷部32aの数
が多すぎると防食剤Aの必要量が増加して経済性の向上
効果が損なわれ、防食剤Aを封入する谷部32aの数が
少なすぎると十分な管端防食作用が発揮されなくなるお
それがある。
次に、雌ねじへ防食剤を封入する場合を説明する。
まず、第3図のようにノズル本体4に管端防食継手の接
続口部31を外嵌めすることによってノズル本体4の環
状吐出口8を雌ねじ32の全周に臨ませる。このように
環状吐出口8を雌ねじ32の全周に臨ませた場合、環状
吐出口8は雌ねじ32にできるだけ近接していることが
望ましく、そのためにはノズル本体4の周壁先端部が第
5図に詳細に示したように雌ねじ32のテーパと同程度
に傾斜していることが望ましい。この後、圧縮空気等の
力(手動ポンプやその他の手段によってもよい。)で所
定量の防食剤Aを環状吐出口8から周囲へ吐出させる
と、吐出された防食剤Aが雌ねじ32の谷部32aへ封
入される。この場合、防食剤Aが上記谷部32aを完全
に埋める程度に封入された時点で防食剤Aの吐出が止ま
るようにしておくと、防食剤Aの封入量に過不足が生じ
にくくなる利点がある。防食剤Aの封入量の過不足防止
には環状吐出口8が雌ねじ32に当接するようにノズル
本体4の直径を定めておくか、もしくは極めて近接する
ようにノズル本体4の直径を定めてあることが役立つ。
上記谷部32aに防食剤Aが適正量だけ封入された時点
でその防食剤Aにより環状吐出口8が塞がれて圧縮空気
の力によってはそれ以上の防食剤Aが吐出されなくなる
からである。封入が終わった後、上記接続口部31をノ
ズル本体4から第4図のように引き抜く。この場合もノ
ズル本体4の直径を上述のように定めておくと、ノズル
本体4の引く抜きにより、ノズル本体4の先端部と雌ね
じ32との間の隙間に充填された状態の粘稠な防食剤A
がノズル本体4の先端部により擦られるので、谷部32
に挿入された防食剤Aの表面が平坦にならされる利点が
ある。ここで、環状吐出口8の幅寸法を雌ねじ32の3
つの谷部32aを合わせた寸法に対応させておくと、防
食剤Aの封入によって第6図で説明した管端防食継手が
得られる。防食剤Aを封入する谷部32aの数を多くす
るには上記環状吐出口8の幅寸法をその谷部32aの数
に応じて拡げておけばよく、その数を少なくするには環
状吐出口8の幅寸法をその谷部32aの数に応じて狭め
ておけばよい。さらに、雌ねじ32のどの個所の谷部3
2aに防食剤Aが封入されるかはノズル本体4に対する
上記接続口部31の外嵌め幅によって定まる。従って、
例えば第3図のように接続口部31の先端が取付板5に
当たったときに環状吐出口8が所望の谷部32aに臨む
ようにしておけば、環状吐出口8が適正な位置に確実に
正確に位置決めされる。
なお、筒状部材としては上述したエルボのほか、ソケッ
トやチー等の継手や、パイプ材の端部内面に雌ねじを刻
設したものなどがある。
〔考案の効果〕
この考案によると、ノズル本体を筒状部材の開口端部に
同心状に挿入すると、ノズル本体の環状吐出口が雌ねじ
の全周に臨む。そして環状吐出口の幅寸法が上記雌ねじ
の谷部を所定数だけ合わせた寸法に対応しているため、
上記環状吐出口から極めて短時間だけ防食剤を吐出させ
ることによってノズル本体や筒状部材を回転させること
なく雌ねじの所要数の谷部に均一にかつ確実に防食剤が
封入される。そのため、従来に比べて防食剤の封入作業
が短時間で確実に行えるようになる利点がある。特に、
本考案によれば、ノズル本体が筒状部材の開口端部に挿
入されたときに環状吐出口が開口端部の雌ねじに当接す
るかもしくは極めて近接するようにノズル本体の先端部
の直径を定めてあるので、上記環状吐出口から吐出され
た粘稠な防食剤がノズル本体の先端部と雌ねじとの間の
隙間に充填された状態になる。このため、封入が終わっ
た後、筒状部材の開口端部をノズル本体から引き抜くと
きに、封入された粘稠な防食剤をノズル本体の先端部が
擦ってその防食剤の表面を平坦にならすという作用が行
われ、雌ねじに封入された粘稠な防食剤の表面が平坦に
仕上げられるという卓越した効果がある。また極めて少
量の防食剤を封入する作業も簡単に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例によるノズルを採用した防食
剤封入装置の概略断面図、第2図はこの考案の実施例に
よるノズルを採用した別の防食剤封入装置の概略断面
図、第3図及び第4図は上記ノズルの使用状態を示す断
面図、第5図は第3図の要部を拡大した断面図、第6図
は筒状部材の一例である管端防食継手の断面図、第7図
は従来のノズルとその使用状態を説明するための部分断
面図である。 1…ノズル、4…ノズル本体、32…雌ねじ、8…環状
吐出口、31…接続口部(筒状部材の開口端部)、32
a…雌ねじの谷部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平林 秀雄 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)考案者 西潟 徹 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−219965(JP,A) 特開 昭56−168863(JP,A) 実開 昭58−86281(JP,U) 実公 昭62−7427(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状部材の開口端部に同心状に挿入される
    ノズル本体の外壁先端部に、上記開口端部の内面に具備
    された雌ねじの全周に臨みかつ粘稠な防食剤が吐出され
    るスリット状の環状吐出口が設けられ、この環状吐出口
    の幅寸法が上記雌ねじの谷部を所定数だけ合わせた寸法
    に対応していると共に、ノズル本体が上記開口端部に挿
    入されたときに上記環状吐出口が上記雌ねじに当接する
    かもしくは極めて近接するように上記ノズル本体の先端
    部の直径を定めてあることを特徴とする雌ねじへの防食
    剤封入用ノズル。
JP1988016747U 1988-02-10 1988-02-10 雌ねじへの防食剤封入用ノズル Expired - Lifetime JPH0621578Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5813226B2 (ja) * 1980-05-29 1983-03-12 株式会社 日本プラントサ−ビスセンタ− パイプ内壁面のライニング方法
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JPS627427U (ja) * 1985-06-26 1987-01-17

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