JPH062156B2 - 耐電離放射線材料 - Google Patents
耐電離放射線材料Info
- Publication number
- JPH062156B2 JPH062156B2 JP63223042A JP22304288A JPH062156B2 JP H062156 B2 JPH062156 B2 JP H062156B2 JP 63223042 A JP63223042 A JP 63223042A JP 22304288 A JP22304288 A JP 22304288A JP H062156 B2 JPH062156 B2 JP H062156B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ionizing radiation
- bis
- present
- weight
- polycarbonate resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐電離放射線材料に関する。
詳しくは、本発明は、殺菌のための電離放射線の照射処
理を行っても、色調や物性劣化の少ない材料に関するも
のである。
理を行っても、色調や物性劣化の少ない材料に関するも
のである。
ポリカーボネート樹脂は、機械的・熱的特性に優れ、ま
た透明性、衛生性に優れているため、注射器、外科用
具、静脈注射器、手術用器具などを収容、包装する容器
状包容具や、人工肺、人工腎臓、麻酔吸収装置、静脈用
コネクター及び付属品、血液遠心分離装置等の医療用装
置、外科用具、手術用具など、各種の医療用の部品に使
用されている。
た透明性、衛生性に優れているため、注射器、外科用
具、静脈注射器、手術用器具などを収容、包装する容器
状包容具や、人工肺、人工腎臓、麻酔吸収装置、静脈用
コネクター及び付属品、血液遠心分離装置等の医療用装
置、外科用具、手術用具など、各種の医療用の部品に使
用されている。
これらの医療用部品は、通常、完全滅菌が行われる。具
体的には、エチレンオキサイドによる接触処理、オート
クレーブ中での加熱処理、または、ガンマ線や電子線等
の電離放射線による処理等が挙げられる。
体的には、エチレンオキサイドによる接触処理、オート
クレーブ中での加熱処理、または、ガンマ線や電子線等
の電離放射線による処理等が挙げられる。
このうち、エチレンオキサイドを使用するのは、エチレ
ンオキサイド自体の毒性、不安定性、及び、廃棄処理に
関連する環境問題等があり、好ましくない。また、オー
トクレーブを使用する場合には、高温処理の際に樹脂の
劣化を招くことがあること、エネルギーコストが高いこ
と、及び、処理後の部品に湿気が残るために使用前に乾
燥する必要があること等の欠点を有する。
ンオキサイド自体の毒性、不安定性、及び、廃棄処理に
関連する環境問題等があり、好ましくない。また、オー
トクレーブを使用する場合には、高温処理の際に樹脂の
劣化を招くことがあること、エネルギーコストが高いこ
と、及び、処理後の部品に湿気が残るために使用前に乾
燥する必要があること等の欠点を有する。
したがって、低温で処理でき、しかも比較的安価である
電離放射線による殺菌処理がこれらの方法に代わって使
用されている。
電離放射線による殺菌処理がこれらの方法に代わって使
用されている。
しかしながら、芳香族ポリカーボネート樹脂は、電離放
射線を照射されると、本来は光学的に透明な樹脂が、黄
色く変色する。このため、樹脂中に青系着色剤を混入し
て黄色を相殺する方法、硼素系化合物を配合する方法
(特開昭61−215651)、ポリエーテルポリオー
ル又はそのアルキルエーテルを配合する方法(特開昭6
2−15556)等が提案されている。
射線を照射されると、本来は光学的に透明な樹脂が、黄
色く変色する。このため、樹脂中に青系着色剤を混入し
て黄色を相殺する方法、硼素系化合物を配合する方法
(特開昭61−215651)、ポリエーテルポリオー
ル又はそのアルキルエーテルを配合する方法(特開昭6
2−15556)等が提案されている。
これらの方法を利用して得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂は、しかしながら、黄変を防止する効果が充分で
ないか、または効果を発現するに充分な量の黄変防止剤
を配合せしむると樹脂自体の強度を著しく損なうという
欠点を有する。
ト樹脂は、しかしながら、黄変を防止する効果が充分で
ないか、または効果を発現するに充分な量の黄変防止剤
を配合せしむると樹脂自体の強度を著しく損なうという
欠点を有する。
したがって、電離放射線による殺菌処理に際して黄変が
極めて少なく、なおかつ充分な強度と強靭性を保持する
材料は得られていないのが実情であった。
極めて少なく、なおかつ充分な強度と強靭性を保持する
材料は得られていないのが実情であった。
本発明者らは、上述した問題点に鑑み鋭意検討の結果、
特定の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物が、電離放射
線の照射を受けても色調の変化が少なく、物理的特性を
も保持することを見出し、本発明に到達したものであ
る。
特定の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物が、電離放射
線の照射を受けても色調の変化が少なく、物理的特性を
も保持することを見出し、本発明に到達したものであ
る。
すなわち、本発明の要旨は、ハロゲンを0.1〜10重量
%含有したハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂に対
し、ポリプロピレングリコールを0.1〜5重量%配合し
てなる耐電離放射線材料に存する。
%含有したハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂に対
し、ポリプロピレングリコールを0.1〜5重量%配合し
てなる耐電離放射線材料に存する。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明におけるハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂
とは、種々のジヒドロキシジアリール化合物及びハロゲ
ン化ジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応
させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化合
物及びハロゲン化ジヒドロキシジアリール化合物と、ジ
フェニルカーボネート炭酸エステルとを反応させるエス
テル変換法によって得られる共重合体であり、ハロゲン
として0.1〜10重量%を含有する化合物である。なか
でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(即ちビスフェノールA)、及び、そのハロゲン化誘
導体(ハロゲン化ビスフェノールA)を使用したポリカ
ーボネート樹脂が好ましい。
とは、種々のジヒドロキシジアリール化合物及びハロゲ
ン化ジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応
させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化合
物及びハロゲン化ジヒドロキシジアリール化合物と、ジ
フェニルカーボネート炭酸エステルとを反応させるエス
テル変換法によって得られる共重合体であり、ハロゲン
として0.1〜10重量%を含有する化合物である。なか
でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(即ちビスフェノールA)、及び、そのハロゲン化誘
導体(ハロゲン化ビスフェノールA)を使用したポリカ
ーボネート樹脂が好ましい。
上記ジヒドロキシジアリール化合物としては、ビスフェ
ノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフ
ェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アル
カン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロ
アルカン類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4′−ジヒドロキシジ−3,3′−ジメチルジ
フェニルエーテル等のジヒドロキシジアリールエーテル
類、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィ
ド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシ
ド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホ
キシド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類
が挙げられる。
ノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフ
ェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アル
カン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロ
アルカン類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4′−ジヒドロキシジ−3,3′−ジメチルジ
フェニルエーテル等のジヒドロキシジアリールエーテル
類、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィ
ド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシ
ド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホ
キシド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
ェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類
が挙げられる。
ハロゲン化ジヒドロキシジアリール化合物とは、ジヒド
ロキシジアリール化合物のフェニル基の水素の一部又は
全部をハロゲンで置換した化合物であり、例えば、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)プロパン(テトラブロムビスフェノールA)、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブ
ロムフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−2,3,5,6−テトラブロムフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2,3,5,6−
テトラクロルフェニル)プロパンなどが挙げられる。
ロキシジアリール化合物のフェニル基の水素の一部又は
全部をハロゲンで置換した化合物であり、例えば、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)プロパン(テトラブロムビスフェノールA)、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブ
ロムフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−2,3,5,6−テトラブロムフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2,3,5,6−
テトラクロルフェニル)プロパンなどが挙げられる。
ハロゲン化ジヒドロキシジアリール化合物の量として
は、得られる樹脂全体に対するハロゲン含有量が0.1〜
10重量%、好ましくは、0.5〜8重量%となるよう使
用される。ハロゲンの量が0.1重量%より少ないと、耐
電離放射線性の改良効果が少なく、10重量%より多い
と、溶融成形加工時の熱安定性が不良になって好ましく
ない。
は、得られる樹脂全体に対するハロゲン含有量が0.1〜
10重量%、好ましくは、0.5〜8重量%となるよう使
用される。ハロゲンの量が0.1重量%より少ないと、耐
電離放射線性の改良効果が少なく、10重量%より多い
と、溶融成形加工時の熱安定性が不良になって好ましく
ない。
本発明で使用されるハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂の製造法については、当該業者に公知であり、例え
ば、米国特許第3,334,154号、特公昭60−2
1691などに記載されている方法が使用出来る。ま
た、本発明においては、ハロゲン含有量が上記範囲内に
おいて、ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂とハロ
ゲンを含まない芳香族ポリカーボネート樹脂とを混合し
て用いても良く、その混合は成形直前までの任意の段階
で行なうことが出来る。
樹脂の製造法については、当該業者に公知であり、例え
ば、米国特許第3,334,154号、特公昭60−2
1691などに記載されている方法が使用出来る。ま
た、本発明においては、ハロゲン含有量が上記範囲内に
おいて、ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂とハロ
ゲンを含まない芳香族ポリカーボネート樹脂とを混合し
て用いても良く、その混合は成形直前までの任意の段階
で行なうことが出来る。
本発明においては、上述のハロゲン化芳香族ポリカーボ
ネート樹脂に、更にポリプロプレングリコールを配合す
る。使用されるポリプロプレングリコールは、分子量1
000〜8000の範囲のものであり、含有量として
は、ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂に対して、
0.1〜5重量%、望ましくは0.5〜2重量%である。ハロ
ゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂にポリプロプレング
リコールを配合する方法としては、最終成形品を成形す
る直前までの任意の段階で当該業者に周知の種々の手段
によって行うことが出来る。
ネート樹脂に、更にポリプロプレングリコールを配合す
る。使用されるポリプロプレングリコールは、分子量1
000〜8000の範囲のものであり、含有量として
は、ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂に対して、
0.1〜5重量%、望ましくは0.5〜2重量%である。ハロ
ゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂にポリプロプレング
リコールを配合する方法としては、最終成形品を成形す
る直前までの任意の段階で当該業者に周知の種々の手段
によって行うことが出来る。
更に、本発明の材料には、本発明の効果を損なわない範
囲内で、他の樹脂材料、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステルポ
リカーボネート、ポリアクリレート、シクロヘキサンジ
メタノールとテレフタル酸及び/又はイソフタル酸との
重縮合物又はそれとポリエチレンテレフタレートとの共
重合物などを少量混合して使用することが出来る。
囲内で、他の樹脂材料、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステルポ
リカーボネート、ポリアクリレート、シクロヘキサンジ
メタノールとテレフタル酸及び/又はイソフタル酸との
重縮合物又はそれとポリエチレンテレフタレートとの共
重合物などを少量混合して使用することが出来る。
また、本発明の材料には、周知の各種の添加剤、例え
ば、エポキシ化合物などの加水分解防止剤、パラフィン
ワックス、脂肪酸エステルなどの滑剤、ヒンダードフェ
ノール、リン酸エステルや亜リン酸エステルなどの酸化
防止剤、トリアジン系化合物などの耐候性改良剤、ハロ
ゲン系、リン酸系などの難燃剤、顔料、染料などの着色
剤などを含有してもよい。
ば、エポキシ化合物などの加水分解防止剤、パラフィン
ワックス、脂肪酸エステルなどの滑剤、ヒンダードフェ
ノール、リン酸エステルや亜リン酸エステルなどの酸化
防止剤、トリアジン系化合物などの耐候性改良剤、ハロ
ゲン系、リン酸系などの難燃剤、顔料、染料などの着色
剤などを含有してもよい。
本発明の材料は、当該業者に周知の方法で製品に加工さ
れるが、その加工法には特に制限はなく、例えば、射出
成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形などが適用さ
れる。
れるが、その加工法には特に制限はなく、例えば、射出
成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形などが適用さ
れる。
尚、電離放射線については、アルファ線、重電子線、陽
子線、ベータ線、電子線、中性子線、ガンマ線、及びエ
ックス線が挙げられるが、工業的にはガンマ線が好んで
使用される。放射される電離放射線の量は、通常は2.5
Mrad程度である。
子線、ベータ線、電子線、中性子線、ガンマ線、及びエ
ックス線が挙げられるが、工業的にはガンマ線が好んで
使用される。放射される電離放射線の量は、通常は2.5
Mrad程度である。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、
本発明はその要旨を逸脱しない限り、これらに限定され
るものではない。
本発明はその要旨を逸脱しない限り、これらに限定され
るものではない。
参考例1〜2 特公昭60−21691に記載されている方法により、
ビスフェノールA、及びテトラブロムビスフェノールA
からなる共重合ポリカーボネート樹脂を得た。樹脂の特
性は次の通りである。
ビスフェノールA、及びテトラブロムビスフェノールA
からなる共重合ポリカーボネート樹脂を得た。樹脂の特
性は次の通りである。
参考例1:分 子 量 21500 ブロム含有量 0.5重量% 参考例2:分 子 量 21900 ブロム含有量 2.5重量% 参考例3 ハロゲンを含まない分子量21500の市販のビスフェ
ノールA型ポリカーボネート樹脂(三菱化成(株)製、
ノバレックス、7022A、ノバレックスは登録商標) 実施例1〜3、比較例1〜3 参考例1〜3の芳香族ポリカーボネート樹脂、もしくは
それに表−1に示す組成で分子量4500の市販のポリ
プロプレングリコール(ダウ(株)製、商品名E−45
00)を配合し、樹脂温度270〜290℃の範囲内で
スクリュー径40mmφのベント付押出機にてペレット化
した。このペレットを乾燥後、型締圧75トンの射出成
形機を用い、樹脂温度280〜300℃の範囲内で50
mmφ×3mm厚みの試験片を作成した。
ノールA型ポリカーボネート樹脂(三菱化成(株)製、
ノバレックス、7022A、ノバレックスは登録商標) 実施例1〜3、比較例1〜3 参考例1〜3の芳香族ポリカーボネート樹脂、もしくは
それに表−1に示す組成で分子量4500の市販のポリ
プロプレングリコール(ダウ(株)製、商品名E−45
00)を配合し、樹脂温度270〜290℃の範囲内で
スクリュー径40mmφのベント付押出機にてペレット化
した。このペレットを乾燥後、型締圧75トンの射出成
形機を用い、樹脂温度280〜300℃の範囲内で50
mmφ×3mm厚みの試験片を作成した。
こうして得られた試験片の黄色度指数を、JISK−71
03に従って測定し、更にその試験片を日本アイソトー
プ協会に依頼して、空気中で2.5Mradのガンマ線を
照射滅菌し、2日後に再度黄色度指数を測定した。得ら
れた結果は表−1に示す。
03に従って測定し、更にその試験片を日本アイソトー
プ協会に依頼して、空気中で2.5Mradのガンマ線を
照射滅菌し、2日後に再度黄色度指数を測定した。得ら
れた結果は表−1に示す。
〔発明の効果〕 本発明の組成物は、表−1に示す通り、電離放射線によ
る滅菌処理を受けても、黄変が少ない。したがって、電
離放射線に対する耐性の高い医療用部品(人工腎臓な
ど)を得ることが出来る。
る滅菌処理を受けても、黄変が少ない。したがって、電
離放射線に対する耐性の高い医療用部品(人工腎臓な
ど)を得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−288865(JP,A) 特開 昭61−223008(JP,A) 特開 昭57−141434(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ハロゲンを0.1〜10重量%含有したハロ
ゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂に対し、ポリプロピ
レングリコールを0.1〜5重量%配合してなる耐電離放
射線材料。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63223042A JPH062156B2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 耐電離放射線材料 |
EP89306832A EP0359366B1 (en) | 1988-09-06 | 1989-07-05 | Medical moldings and method for their preparation |
DE68913633T DE68913633T2 (de) | 1988-09-06 | 1989-07-05 | Medizinische Formkörper und Verfahren zu ihrer Herstellung. |
CA000604832A CA1338093C (en) | 1988-09-06 | 1989-07-05 | Disposable medical instruments and a method of manufacturing sterilized disposable medical instruments |
KR1019890010072A KR970001500B1 (ko) | 1988-09-06 | 1989-07-13 | 일회용 의료기구 및 멸균된 일회용 의료기구의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63223042A JPH062156B2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 耐電離放射線材料 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3131274A Division JPH0624591B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 耐電離放射線材料よりなる医療用部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0271752A JPH0271752A (ja) | 1990-03-12 |
JPH062156B2 true JPH062156B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=16791932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63223042A Expired - Lifetime JPH062156B2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 耐電離放射線材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062156B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02238049A (ja) * | 1989-03-10 | 1990-09-20 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 放射線照射滅菌可能なポリカーボネート成形品 |
JPH0624591B2 (ja) * | 1991-06-03 | 1994-04-06 | 三菱化成株式会社 | 耐電離放射線材料よりなる医療用部品 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1045533A (en) * | 1963-02-21 | 1966-10-12 | Gen Electric | Flame-resistant polycarbonate compositions |
JPS57141434A (en) * | 1981-02-27 | 1982-09-01 | Hiroyasu Funakubo | Improved porous polycarbonate membrane |
US4623708A (en) * | 1985-03-01 | 1986-11-18 | Coburn Optical Industries, Inc. | Prepolymerization of monomer compositions containing diethylene glycol bis(allyl carbonate) |
US4652264A (en) * | 1985-04-25 | 1987-03-24 | American Cyanamid Company | Prosthetic tubular article |
US4904710A (en) * | 1985-10-31 | 1990-02-27 | The Dow Chemical Company | Gamma radiation resistant carbonate polymer compositions |
-
1988
- 1988-09-06 JP JP63223042A patent/JPH062156B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0271752A (ja) | 1990-03-12 |
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